JPH11132163A - 横置き型スクロールコンプレッサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、オルダムリング及び揺動スク
ロール部材とブロックとの当接面、特に鉛直方向上方へ
の安定した潤滑油の供給を行う。 【解決手段】 オルダムリングのスクロール側突起が摺
動自在に挿入されるスクロール側キー溝の一端を、揺動
スクロール部材の揺動軸が揺動する揺動空間と連通する
環状溝に連通させると共に、鉛直方向に近い位置に設け
ることによって、環状溝に供給された潤滑油が鉛直方向
に近い位置にあるスクロール側キー溝に供給され、この
上下方向に移動するスクロール側キー溝からオルダムリ
ングが収納されるオルダムリング溝を介してブロック側
キー溝に潤滑油が供給される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】この発明は、空調装置の冷媒
圧縮に用いられるスクロールコンプレッサであって、特
に横長に配される横置き型スクロールコンプレッサに関
する。

【０００２】

【従来の技術】実開昭５５−１２１９０１号公報（引例
１）は、保持部材が軸受部材と摺接するスラスト面及び
オルダム継ぎ手と係合するガイド溝との潤滑を行うため
に、ケーシングの外部からスラスト面及び保持部材を経
て揺動軸に至る給油路を設けたスクロールコンプレッサ
を開示する。この給油路は、具体的には、ケーシングの
外面から軸受部材を経てスラスト面に至る給油路と、ス
ラスト面の給油路に位置して軸受部材に設けられた所定
の半径の座ぐり部と、この座ぐり部に連接させてスラス
ト面の周面に設けられた給油溝と、保持部材に穿設され
た給油路で構成されるものである。

【０００３】特開平７−２５９７６４号公報（引例２）
は、揺動スクロールの揺動運動により、揺動スクロール
外周部とフレーム内周面とで形成される空間容積の変化
により、オルダムリング摺動部へ油を送る給油手段を設
けたスクロールコンプレッサを開示する。また、この引
例は、自転防止手段であるオルダムリングをフレームに
対して上下運動するように配置し、フレームに設けた揺
動スクロールを支持する台座部の外周に環状溝を設け、
この台座部は前記環状溝とフレームに設けたオルダムリ
ング摺動部静止台座とが連動するような切り欠きを有す
るものを開示する。さらに、フレームのオルダムリング
摺動部静止台座側あるいは、フレームに設けた揺動スク
ロールを支持する台座部の外周に環状溝部へ開口する給
油孔を設けたことを開示する。

【０００４】この引例において、揺動スクロールの揺動
運動により、揺動スクロール外周部と、フレーム内周部
とで形成される空間容積は変化し、この空間容積の変化
により発生する圧力により、揺動スクロールの背面の背
圧室の溜まった潤滑油を、揺動スクロールを支持する台
座部の外周環状溝に流し、さらに台座部の切欠き部を介
してオルダムリング摺動部の上部静止台座へ流すもので
ある。また、別の実施例は、前記空間容積の変化により
発生する圧力により、背圧室に溜まった潤滑油を前記給
油孔を介してオルダムリング摺動部静止台座に供給する
ようにしたものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】以上の引例からわかる
ように、横置き型のスクロールコンプレッサにおいて、
揺動スクロール部材の自転を防止するオルダムリングが
揺動スクロール部材の軸方向に対して垂直に配されるた
め、オイル供給量が少なくなった場合に、上側へ供給さ
れるべき潤滑油が重力にまけて上側へ上がり難くなるこ
とから、オルダムリングとオルダムリングが摺動自在に
噛合する揺動スクロール部材側及びブロック側の側面に
形成されたキー溝との摺動部分の潤滑、特にオルダムリ
ングの鉛直方向上側のキー溝の潤滑が困難になるという
不具合が生じる。

【０００６】このため、上記引例に開示される方法によ
って、鉛直方向上側への潤滑油の供給を行うようにする
が、引例１は外部から潤滑油を供給する供給路を形成す
るが、外部に潤滑油供給手段を設ける必要があると共
に、供給路の形成には多大の工数が必要であるという不
具合を有する。また、引例２は、揺動スクロール部材の
揺動運動を潤滑油を供給するためのポンプとして使用す
ることから、圧縮に使用されるべきエネルギーがポンプ
作用に使用させるために圧縮機自体のエネルギー損失が
大きいという不具合が生じる。

【０００７】以上のことから、本発明は、簡単な構造
で、オルダムリング及び揺動スクロール部材とブロック
との当接面、特に鉛直方向上方への安定した潤滑油の供
給を行うことのできる横置き型スクロールコンプレッサ
を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】したがって、この発明
は、横方向に中心軸を有する略円筒状の密閉ケースと、
該密閉ケース内に配された駆動部と、この駆動部から延
出する回転軸と、前記回転軸の中心軸に偏心して前記回
転軸の端部から延出する偏心軸と、前記回転軸を回転自
在に保持するブロックと、一側面に前記偏心軸が装着さ
れる揺動軸受を有すると共に他側面に渦巻状の揺動スク
ロールを有する揺動スクロール部材と、前記揺動スクロ
ール部材を揺動自在に前記ブロックとの間に保持する固
定スクロール部材と、前記ブロックと前記揺動スクロー
ル部材との当接面のブロック側側面に形成されるスラス
ト軸受と、該スラスト軸受に環状に形成された環状溝
と、前記揺動軸受が揺動する揺動空間と前記環状溝とを
連通する前記スラスト軸受に径方向に形成された放射溝
と、前記スラスト軸受の径方向外方のブロックに形成さ
れるオルダムリング収納溝と、該オルダムリング収納溝
に移動可能に収納され、ブロック側に突出する一対のブ
ロック側突起及び該ブロック側突起を結ぶ線に略垂直な
位置で前記揺動スクロール部材側に突出する一対のスク
ロール側突起とを有するオルダムリングと、前記ブロッ
クと前記揺動スクロール部材の当接面のブロック側側面
の径方向に所定の長さで形成され、前記ブロック側突起
の各々が摺動自在に挿入されるブロック側キー溝と、前
記揺動スクロール部材の前記一側面の径方向に所定の長
さで形成され、前記スクロール側突起の各々が摺動自在
に挿入されるスクロール側キー溝とを有する横置き型ス
クロールコンプレッサにおいて、スクロール側キー溝
は、前記環状溝にその内方側一端が連通すると共に、前
記ブロック側キー溝よりも鉛直方向に近い位置に設けら
れることにある。

【０００９】よって、この発明によれば、オルダムリン
グのスクロール側突起が摺動自在に挿入されるスクロー
ル側キー溝の一端を、揺動スクロール部材の揺動軸が揺
動する揺動空間と連通する環状溝に連通させると共に、
鉛直方向に近い位置に設けることによって、環状溝に供
給された潤滑油が鉛直方向に近い位置にあるスクロール
側キー溝に供給され、この上下方向に移動するスクロー
ル側キー溝からオルダムリングが収納されるオルダムリ
ング溝を介してブロック側キー溝に潤滑油が供給される
こととなるので、潤滑油は上部スクロール側キー溝から
ブロック側キー溝のある下方へ流れる経路が確保され、
上記課題を達成することができるものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面により説明する。

【００１１】図１に示す横置き型スクロールコンプレッ
サ１は、水平方向に延出する中心軸を有する密閉ケース
２と、該密閉ケース２内に配された駆動部３と、該駆動
部３によって駆動される圧縮部４とによって構成され
る。

【００１２】前記密閉ケース２は、側部に冷媒吸入パイ
プ５が装着された円筒状ケース６と、該円筒状ケース６
の両端を閉塞する一対の蓋部７Ａ、７Ｂによって構成さ
れるもので、該一方の蓋部７Ａには冷媒吐出パイプ８
と、前記駆動部３への電力を供給する電源端子９が設け
られるものである。

【００１３】前記駆動部３は、この実施の形態において
はブラシレスモータであり、前記円筒状ケース６の内周
面に固着され励磁コイル１０が巻回されて回転磁界を発
生させるステータ１１と、該ステータ１１と対峙する位
置に配され、交互に磁極が異なるように配された永久磁
石を有するロータ１２と、該ロータ１２が固着される回
転軸１３とによって構成される。この回転軸１３は水平
方向の延出して設けられ、前記蓋部７Ａ側の一端は、前
記円筒状ケース６に固着された保持プレート１４の中央
部分に配されたベアリングからなるサブ軸受１８によっ
て回転自在に保持されるものである。

【００１４】また、この保持プレート１４には、冷媒通
孔１４Ａが形成され、さらにこの冷媒通孔１４Ａの対峙
する部分には冷媒ガイド１４Ｂが形成される。これによ
って冷媒通孔１４Ａを軸方向に通過した冷媒は、冷媒ガ
イド１４Ｂに導かれて径方向外方に方向転換させられ、
円筒状ケース６の内面に衝突して冷媒とオイルのオイル
分離が行なわれるものである。さらに、保持プレート１
４の下部には、駆動部側オイル溜７３を連通する連通開
口部１４Ｃが形成されているものである。

【００１５】前記回転軸１３の他端側には、拡径されて
形成された拡径部１３Ａ、さらにその端部には該回転軸
１３の中心軸に偏心して突出する偏心軸３４が形成され
る。この回転軸１３の他端側に形成された前記拡径部１
３Ａは、前記円筒状ケースの内周面に固着されたブロッ
ク１５の貫通孔に装着されたメイン軸受１７に回動自在
に保持されると共に、その外周側面にスパイラル溝８５
が駆動軸１３の回転方向に傾斜して形成される。具体的
には、前記スパイラル溝８５は、回転軸１３の回転方向
先端となる一端が下記するオイル空間８１に開口し、回
転方向後端となる他端が下記する吐出オイル空間９１に
開口するものである。また、前記回転軸１３の前記ロー
タ１２と前記拡径部１３Ａの間には、下記する揺動スク
ロール部材２０との回転バランスをとるためのバランス
ウェート１９が設けられる。

【００１６】前記圧縮部４は、前記ブロック１５と、前
記偏心軸３４に装着される揺動スクロール部材２０と、
該揺動スクロール部材２０と噛合して圧縮室３０を画成
する固定スクロール部材４０とによって構成される。

【００１７】前記ブロック１５は、その中央を前記回転
軸１３の中心軸の軸方向（以下、軸方向）に貫通する貫
通孔１６を有し、該貫通孔１６にはメイン軸受１７が装
着されている。この貫通孔１６の揺動スクロール部材２
０側の端部には、シールベアリング５０を保持する段部
５１が形成され、さらにこの段部５１の揺動スクロール
部材２０側には、下記する揺動軸受２１が揺動する揺動
空間５２が形成される。

【００１８】また、前記ブロック１５の揺動スクロール
部材２０側端面には、揺動スクロール部材２０を摺動自
在に保持するスラスト軸受５３が形成される。このスラ
スト軸受５３には、環状溝５３Ａと、この環状溝５３Ａ
と前記揺動空間５２とを連通する放射溝５３Ｂが形成さ
れる。さらに前記ブロック１５の揺動スクロール部材２
０側端面には、環状に形成されるオルダムリング収納溝
５４が形成され、このオルダムリング収納溝５４の所定
の位置から径方向に延出し、オルダムリングのブロック
側突起５６Ａが摺動自在に挿入されるブロック側キー溝
５５が形成されるものである。

【００１９】前記揺動スクロール部材２０には、前記ス
ラスト軸受５３と当接摺動する面に前記ブロック側キー
溝５５と垂直をなす位置に形成され、前記オルダムリン
グ収納溝５４に収納されたオルダムリング５６のスクロ
ール側突起５６Ｂが摺動自在に挿入される揺動スクロー
ル側キー溝２２が形成される。そして、オルダムリング
５６の突起５６Ａ、５６Ｂがそれぞれにブロック側キー
溝５５及び揺動スクロール側キー溝２２に噛合すること
によって、揺動スクロール部材２０の自転が防止される
ものである。

【００２０】前記揺動スクロール部材２０のブロック側
側面の中央部分には、前記偏心軸３４が装着される揺動
軸受２１が軸方向に突出して形成され、前記揺動軸受２
１に前記偏心軸３４が装着されることによって、前記揺
動軸受２１内に軸受空間２３が画成される。また、この
軸受空間２３は、下記するオイル空間８１と前記偏心軸
３４を貫通して形成されたオイル導引孔８６を介して連
通されるものである。さらに、前記揺動スクロール部材
２０の固定スクロール部材４０側の側面には、固定スク
ロール部材４０側に突出すると共に該側面に対して渦巻
き状に形成された揺動スクロール２４が形成される。

【００２１】前記固定スクロール部材４０は、前記揺動
スクロール部材２０を前記ブロック１５との間で揺動自
在に挟持するように前記ブロック１５に固定されるもの
で、前記揺動スクロール部材２０側に突出すると共に該
側面に対して渦巻き状に形成された固定スクロール４１
を有し、この固定スクロール４１は前記揺動スクロール
２４と噛合して前記圧縮室３０を画成するものである。
また、この圧縮室３０は前記揺動スクロール部材２０の
揺動運動に伴って外周方向から中心方向に漸次容積を減
少させて移動するもので、圧縮室３０の最外端が開口す
る吸入空間３１は前記冷媒吸入パイプ５と連通し、圧縮
室３０の最内端は固定スクロール部材４０の中央部分を
軸方向に貫通する吐出孔４２と連通するものである。

【００２２】さらに、前記吐出孔４２には逆止弁６０が
配され、さらに前記固定スクロール部材４０の蓋部７Ｂ
側の側面には前記逆止弁６０を保持する逆止弁保持プレ
ート６１が装着される。また、この逆止弁保持プレート
６１は、下記する吐出空間６３とを連通するリーク孔６
４を開閉するリリーフ弁６５を保持固定するものであ
る。

【００２３】また、前記ブロック１５の駆動部３側の側
面にはオイル循環戻し部９０が装着される。このオイル
循環戻し部９０は、前記スパイラル溝８５の吐出側端部
が連通する吐出オイル空間９１の周囲に囲設され、前記
吐出オイル空間９１と連通する環状のオイル溝９２を有
し、下方には該オイル溝９２と連通すると共に前記駆動
部側オイル溜７３に没入するオイル排出パイプ９３を有
するものである。また、前記吐出オイル空間９１の駆動
部３側は弾性部材９５を介してスリーブ９４でシールさ
れている。さらに、このオイル循環戻し部９０の駆動部
３側には遮蔽プレート９６が設けられ、この遮蔽プレー
ト９６は前記オイル循環戻し部９０と共に前記ブロック
１５に固定される。

【００２４】以上の構成により、回転軸１３の回転運動
によって自転が防止されて固定スクロール部材４０に対
して揺動運動する揺動スクロール部材２０によって圧縮
室３０はその外周部分から中心部分に向けて漸次容積を
減じると共に冷媒吸入パイプ５が連通する吸入空間３１
に対して容積を拡大し冷媒吸入パイプ５から冷媒を吸
引、圧縮、吐出するものである。

【００２５】また、潤滑油経路として、オイル溜７３に
滞留するオイルは、オイル面にかかる高圧と前記吸入空
間３１との差圧及び前記スパイラル溝８５のポンプ作用
によってオイル溜７３からオイル空間８１へオイル吸引
パイプ８０を介して吸引される。そして、このオイル空
間８１に至ったオイルは、一方ではスパイラル溝８５の
ポンプ作用によってスパイラル溝８５に吸引され、前記
拡径部１３Ａとメイン軸受１７との間の摺動部分を潤滑
した後、前記オイル吐出空間９１に至り、オイル循環戻
し部９０のオイル溝９２からオイル排出パイプ９３を経
てオイル溜７３に戻るものである。これが、第１のオイ
ル経路である。

【００２６】また、オイル空間８１に至ったオイルは、
他方では該オイル空間８１と吸入空間３１の差圧によっ
て、オイル導引孔８６に吸引され、軸受空間２３から揺
動軸受２１と偏心軸３４との当接摺動部分を潤滑して揺
動空間５２に至り、前記放射溝５３Ｂ及び環状溝５３Ａ
を介してスラスト軸受５３と揺動スクロール部材２０と
の当接摺動部分を潤滑し、さらにオルダムリング５６
と、オルダムリング収納溝５４、ブロック側オルダムリ
ング噛合溝５５及び揺動スクロール側オルダムリング噛
合溝２２との当接摺動部分を潤滑する。そして、吸入空
間３１から圧縮室３０内に吸引され、圧縮室３０のシー
ル及び揺動スクロール部材２０と固定スクロール部材４
０との当接摺動部分の潤滑を行ない、圧縮されて冷媒と
共に吐出孔４２から吐出され、冷媒吐出パイプ８から吐
出されるまでの間にオイル分離されてオイル溜７３に戻
るものである。これが、第２のオイル経路である。

【００２７】上記第２のオイル経路において、図２に示
すように、前記スクロール側キー溝２２は略鉛直方向に
沿って形成され、ブロック側キー溝５５は前記スクロー
ル側キー溝２２を結ぶ直線に略垂直に形成される。この
実施の形態において、前記スクロール側キー溝２２は鉛
直線上に形成されているが、鉛直線から左右に４５度以
内であれば、スクロール側キー溝２２の一つが必ずブロ
ック側キー溝５５の一方よりも上方に位置することがで
きるので、特に問題ないものである。

【００２８】このように、スクロール側キー溝２２の一
方が、ブロック側キー溝５５よりも上方でスラスト軸受
５３に形成された環状溝５３Ａに連通することから、環
状溝５３Ａに流入した潤滑油が上側に位置するスクロー
ル側キー溝２２に流入する。このスクロール側キー溝２
２が揺動スクロール部材２０の揺動運動に伴って上下に
移動すること、及び前記スクロール側キー溝２２に挿入
されたオルダムリング５６のスクロール側突起５６Ａが
上下運動することによって、スクロール側キー溝２２に
は、環状溝５３Ａの潤滑油が吸引される。そして、スク
ロール側キー溝２２に吸引された潤滑油は、オルダムリ
ング収納溝５４に沿って移動し、ブロック側キー溝５５
内に流入することができるものである。これによって、
スクロール側キー溝２２の一つをブロック側キー溝５５
よりも上方に位置するように配することによって、揺動
スクロール部材２０とブロック１５との摺動当接面の上
方部分に潤滑油を安定して供給することができるもので
ある。なお、図２において、矢印で示されるものは、潤
滑油の流れである。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、揺動スクロール部材の自転を防止するオルダムリン
グの一方の突起が摺動自在に挿入されるキー溝の一方
が、スラスト軸受に形成された環状溝と連通すると共
に、他のキー溝よりも上方に位置するようにしたことに
よって、上方への潤滑油の供給を確実に行うことができ
るようにしたので、揺動スクロール部材の揺動運動を円
滑に行うことができ、スクロールコンプレッサ自体の信
頼性を向上させることができると共に、スクロールコン
プレッサの性能を向上させることができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本願発明の実施の形態に係る横置き型スクロー
ルコンプレッサの概略断面図である。

【図２】本願発明の実施の形態に係る横置き型スクロー
ルコンプレッサのブロックの端面の構成を示した説明図
である。

【符号の説明】

１ 横置き型スクロールコンプレッサ ２ 密閉ケース ３ 駆動部 ４ 圧縮部 １５ ブロック ２０ 揺動スクロール部材 ２２ スクロール側キー溝 ４０ 固定スクロール部材 ５２ 揺動空間 ５３ スラスト軸受 ５３Ａ 環状溝 ５３Ｂ 放射溝 ５４ オルダムリング収納溝 ５５ ブロック側キー溝 ５６ オルダムリング ５６Ａ スクロール側突起 ５６Ｂ ブロック側突起

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川合 智 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 横方向に中心軸を有する略円筒状の密閉
   ケースと、 該密閉ケース内に配された駆動部と、 この駆動部から延出する回転軸と、 前記回転軸の中心軸に偏心して前記回転軸の端部から延
   出する偏心軸と、 前記回転軸を回転自在に保持するブロックと、 一側面に前記偏心軸が装着される揺動軸受を有すると共
   に他側面に渦巻状の揺動スクロールを有する揺動スクロ
   ール部材と、 前記揺動スクロール部材を揺動自在に前記ブロックとの
   間に保持する固定スクロール部材と、 前記ブロックと前記揺動スクロール部材との当接面のブ
   ロック側側面に形成されるスラスト軸受と、 該スラスト軸受に環状に形成された環状溝と、前記揺動
   軸受が揺動する揺動空間と前記環状溝とを連通する前記
   スラスト軸受に径方向に形成された放射溝と、 前記スラスト軸受の径方向外方のブロックに形成される
   オルダムリング収納溝と、 該オルダムリング収納溝に移動可能に収納され、ブロッ
   ク側に突出する一対のブロック側突起及び該ブロック側
   突起を結ぶ線に略垂直な位置で前記揺動スクロール部材
   側に突出する一対のスクロール側突起とを有するオルダ
   ムリングと、 前記ブロックと前記揺動スクロール部材の当接面のブロ
   ック側側面の径方向に所定の長さで形成され、前記ブロ
   ック側突起の各々が摺動自在に挿入されるブロック側キ
   ー溝と、 前記揺動スクロール部材の前記一側面の径方向に所定の
   長さで形成され、前記スクロール側突起の各々が摺動自
   在に挿入されるスクロール側キー溝とを有する横置き型
   スクロールコンプレッサにおいて、 スクロール側キー溝は、前記環状溝にその内方側一端が
   連通すると共に、前記ブロック側キー溝よりも鉛直方向
   に近い位置に設けられることを特徴とする横置き型スク
   ロールコンプレッサ。