JP3041592B2 - 横置き型スクロールコンプレッサ - Google Patents

横置き型スクロールコンプレッサ

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JP3041592B2
JP3041592B2 JP9163361A JP16336197A JP3041592B2 JP 3041592 B2 JP3041592 B2 JP 3041592B2 JP 9163361 A JP9163361 A JP 9163361A JP 16336197 A JP16336197 A JP 16336197A JP 3041592 B2 JP3041592 B2 JP 3041592B2
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裕通 田邊
智 川合
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、空調装置の冷媒圧
縮に用いられるスクロールコンプレッサであって、特に
横長に配される横置き型スクロールコンプレッサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】特開昭64−87894号公報に開示さ
れるスクロール圧縮機は、ケーシング内に圧縮機部2と
これを駆動する駆動軸14とを水平に配置したもので、
高圧部と低圧部の差圧によって密閉容器1の下方の油溜
から給油通路30を介してオイル溜部33に吸引され、
該オイル溜部33に吸引されたオイルは粘性ポンプ31
によって駆動軸14とモータ側軸受38との間に供給さ
れる。この粘性ポンプ31は、モータ側軸受38若しく
は駆動軸14の外周面と該外周面と微少すきまをもって
嵌合される円筒39に形成されたスパイラル溝40によ
って構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記引
例においては、モータ側軸受38と駆動軸14との間の
隙間が大きい場合、起動時にこの隙間からガスがオイル
溜部33側へ逆流してくるためにオイル溜部が減圧せ
ず、給油管を介して油溜からオイルを吸引できないとい
う不具合が生じる。また、前記隙間を小さくすると、オ
イルを吸入しても、モータ側軸受38と駆動軸14との
間に供給されるオイル量が少なくなるため、モータ側軸
受38の冷却及び潤滑が悪くなり、焼き付き易いという
不具合が生じる。
【0004】以上のことから、この発明は、起動時にお
けるオイルの吸引を安定させると共に、メイン軸受を潤
滑及び冷却するオイル量を確保することのできる横置き
型スクロールコンプレッサを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】よって、この発明は、水
平方向に軸を有すると共に冷媒吸入パイプ及び冷媒吐出
パイプが配されると共に高圧空間を有する略円筒形状の
密閉ケースと、該密閉ケース内に配された駆動部と、前
記駆動部から前記水平方向に延出する回転軸と、該回転
軸を回転自在に保持するメイン軸受を有するスクロール
側ブロックと、前記回転軸の中心軸に偏心して前記回転
軸の端部から延出する偏心軸と、該偏心軸に装着され該
偏心軸と反対側に渦巻状の揺動スクロールを有する揺動
スクロール部材と、前記揺動スクロールと噛合して圧縮
室を画成する固定スクロールを有し前記揺動スクロール
部材を揺動自在に前記ブロックとの間に保持する固定ス
クロール部材と、前記メイン軸受の一端、前記回転軸、
及びスクロール側ブロックによって画成されるオイル空
間と、前記メイン軸受が当接する該回転軸の表面に螺旋
状に形成され、先端が前記オイル空間に開口するスパイ
ラル溝と、密閉ケースの下方に形成されるオイル溜とを
具備する横置き型スクロールコンプレッサにおいて、前
記メイン軸受の他端側に形成され、前記スパイラル溝の
後端が開口する吐出オイル空間と、前記吐出オイル空間
に周設され、前記スクロール側ブロックとの間で吐出オ
イル空間を画成する駆動部側ブロックと、前記吐出オイ
ル空間と前記高圧空間とを遮断するスラストシール部
と、該駆動部側ブロックと前記スクロール側ブロックと
の当接面に形成され、上部において前記吐出オイル空間
と連通し、下部において前記オイル溜と連通するオイル
排出通路とを具備することにある(請求項1)。
【0006】したがって、この発明によれば、駆動軸と
メイン軸受の間に設けられたスパイラル溝の後端が開口
する吐出オイル空間を設け、駆動部側ブロックとスラス
トシール部によって前記吐出オイル空間を高圧空間と遮
断すると共に、上部において吐出オイル空間と連通する
オイル排出通路をスクロール側ブロックと駆動軸側ブロ
ックとの間に形成し、該オイル排出通路の下部において
オイル溜と連通するようにしたことによって、起動初期
時におけるガスの逆流を防止できると共に、スパイラル
溝から吐出されるオイルを吐出オイル空間に溜めること
ができるために、メイン軸受を潤滑及び冷却するオイル
量を確保できる。尚、オイルは吐出オイル空間の上部か
らオイル排出通路を経てオイル溜に戻ることができる。
【0007】また、この発明において、前記スラストシ
ール部は、前記回転軸の周囲に装着されるスリーブと、
前記スリーブを軸方向の保持するスラストベアリング
と、前記スリーブを前記スラストベアリング側へ付勢す
る付勢手段とによって構成されること(請求項2)。こ
れによって、スリーブをスラストベアリングに押し付け
ることができるので、シール性を向上させることができ
る。
【0008】また、前記吐出オイル空間と前記オイル排
出通路とを上部において連通する通路は、前記スリーブ
よりも上方に形成することが望ましい。スリーブが十分
にオイルに漬かるので、スリーブと回転軸との間の潤滑
及び冷却を行なうことができるからである。また、上記
オイル排出通路の途上に所定の絞りを形成することによ
って、スリーブのオイル側の圧力を上げ、高圧空間から
のガスの侵入を防止するようにするものである。
【0009】前記スリーブの材質は、FC、焼結(Fe
系)材料、鉄等であり、スラストベアリングの材質は、
Al、Fe、テフロン系材料、黒鉛系材料、及び銅合金
であることが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に示す横置き型スクロールコ
ンプレッサ1は、水平方向に延出する中心軸を有する密
閉ケース2と、該密閉ケース2内に配された駆動部3
と、該駆動部3によって駆動される圧縮部4とによって
構成される。
【0011】前記密閉ケース2は、側部に冷媒吸入パイ
プ5が装着された円筒状ケース6と、該円筒状ケース6
の両端を閉塞する一対の蓋部7A、7Bによって構成さ
れるもので、該一方の蓋部7Aには冷媒吐出パイプ8
と、前記駆動部3への電力を供給する電源端子9が設け
られる。
【0012】前記駆動部3は、この実施の形態において
はブラシレスモータであり、前記円筒状ケース6の内周
面に固着され励磁コイル10が巻回されて回転磁界を発
生させるステータ11と、該ステータ11と対峙する位
置に配され、交互に磁極が異なるように配された永久磁
石を有するロータ12と、該ロータ12が固着される回
転軸13とによって構成される。この回転軸13は水平
方向の延出して設けられ、この回転軸13の前記蓋部7
A側の一端は、前記円筒状ケース6に固着された保持プ
レート14の中央部分に配されたサブ軸受18によって
回転自在に保持されるものである。
【0013】また、この保持プレート14には、冷媒通
孔14Aが形成され、さらにこの冷媒通孔14Aの対峙
する部分には冷媒ガイド14Bが形成される。これによ
って冷媒通孔14Aを軸方向に通過した冷媒は、冷媒ガ
イド14Bに導かれて径方向外方に方向転換させられ、
円筒状ケース6の内面に衝突して冷媒とオイルのオイル
分離が行なわれるものである。
【0014】また前記回転軸13の他端側は、拡径され
て形成された拡径部13Aを有し、、さらにその端部に
は該回転軸13の中心軸に偏心して突出する偏心軸14
が形成される。また、回転軸13の他端側に形成された
前記拡径部13Aは、前記円筒状ケース6の内周面に固
着されたスクロール側ブロック15の貫通孔16に装着
されたメイン軸受17に回動自在に保持される。さらに
また、前記回転軸13の前記ロータ12と前記拡径部1
3Aの間には、下記する揺動スクロール部材20との回
転バランスをとるためのバランスウェート19が設けら
れる。
【0015】前記圧縮部4は、前記スクロール側ブロッ
ク15と、前記偏心軸14に装着される揺動スクロール
部材20と、該揺動スクロール部材20と噛合して圧縮
室30を画成する固定スクロール部材40とによって構
成される。
【0016】前記スクロール側ブロック15は、その中
央を前記回転軸13の中心軸の軸方向(以下、軸方向)
に貫通する貫通孔16を有し、該貫通孔16にはメイン
軸受17が装着されている。この貫通孔16の揺動スク
ロール部材20側の端部には、シールベアリング50を
保持する段部51が形成され、さらにこの段部51の揺
動スクロール部材20側には、下記する揺動軸受21が
旋回する旋回空間52が形成される。また、前記スクロ
ール側ブロック15の揺動スクロール部材20側端面に
は、旋回スクロール部材20を摺動自在に保持するスラ
スト軸受53が形成され、さらにこの端面には環状に形
成されるオルダムリング収納溝54が形成され、さらに
このオルダムリング収納溝54の所定の位置から径方向
に延出するブロック側オルダムリング噛合溝55が形成
されるものである。
【0017】前記揺動スクロール部材20には、前記ス
ラスト軸受53と当接摺動する面に前記ブロック側オル
ダムリング噛合溝55と垂直をなす位置に、揺動スクロ
ール側オルダムリング噛合溝22が形成され、前記オル
ダムリング収納溝54に収納されたオルダムリング56
の爪部がブロック側オルダムリング噛合溝55及び揺動
スクロール型オルダムリング噛合溝22に噛合すること
によって、揺動スクロール部材20の自転を防止するも
のである。
【0018】前記揺動スクロール部材20のブロック側
側面の中央部分には、前記偏心軸14が装着される揺動
軸受21が軸方向に突出して形成され、前記揺動軸受2
1に前記偏心軸14が装着されることによって、前記揺
動軸受21内に軸受空間23が画成される。また前記揺
動スクロール部材20の固定スクロール部材40側の側
面には、固定スクロール部材40側に突出すると共に該
側面に対して渦巻き状である揺動スクロール24が形成
される。
【0019】前記固定スクロール部材40は、前記揺動
スクロール部材20を前記ブロック15との間で旋回自
在に挟持するように前記スクロール側ブロック15に固
定されるもので、前記揺動スクロール部材20側に突出
すると共に該側面に対して渦巻き状である固定スクロー
ル41を有し、該固定スクロール41は前記揺動スクロ
ール24と噛合して前記圧縮室30を画成するものであ
る。
【0020】また、この圧縮室30は前記揺動スクロー
ル部材20の揺動運動(自転が防止された旋回運動)に
伴って外周方向から中心方向に漸次容積を減少させて移
動するもので、圧縮室30の最外端が開口する吸入空間
31は前記冷媒吸入パイプ5と連通し、圧縮室30の最
内端は固定スクロール部材40の中央部分を軸方向に貫
通する吐出孔42と連通するものである。
【0021】さらに、前記吐出孔42には逆止弁60が
配され、さらに前記固定スクロール部材40の蓋部7側
の側面には前記逆止弁60を保持する逆止弁保持プレー
ト61が装着される。また、この逆止弁保持プレート6
1は、下記する吐出空間63とを連通するリーク孔64
を開閉するリリーフ弁65を保持固定するものである。
【0022】以上の構成により、回転軸13の回転運動
によって固定スクロール部材40に対して揺動運動する
揺動スクロール部材20によって圧縮室30はその外周
部分から中心部分に向けて漸次容積を減じると共に冷媒
吸入パイプ5が連通する吸入空間31に対して容積を拡
大し冷媒吸入パイプ5から冷媒を吸引、圧縮、吐出する
ものである。
【0023】また、前記吐出空間63は、前記固定スク
ロール部材40の蓋部7B側側面に固着されたカバー6
2によって画成されており、密閉ケース2の下方に形成
されたオイル溜73のオイルから直接的に遮断されてい
る。また、この吐出空間63と前記高圧空間71とは、
前記固定スクロール部材40及び前記スクロール側ブロ
ック15を軸方向に貫通して形成された冷媒通路70に
よって連通されるものである。尚70Aは冷媒通路70
と吐出空間62の間を連通するために固定スクロール部
材40に形成された連通溝である。
【0024】さらにこの高圧空間71と、蓋部7B及び
前記カバー62とによって画成された空間(オイル溜側
空間)72とは、図示しない均圧孔によって連通され
る。また、固定スクロール部材40及びスクロール側ブ
ロック15の下方にはオイル溜73の導通孔98が形成
され、前記オイル溜側空間72のオイルと前記高圧空間
71のオイルとが導通状態となっているものである。
【0025】さらに、前記スクロール側ブロック15に
は、一端に形成された開口部80Aが前記オイル溜73
に没入するオイル吸引パイプ80が設けられ、該オイル
吸引パイプ80の他端は前記メイン軸受17とシールベ
アリング50及び回転軸13の拡径部13Aとによって
画成されるオイル空間81と連通される。
【0026】また、このオイル空間81は、一方では前
記拡径部13Aの外周面に螺旋状に形成された下記する
スパイラル溝82と連通し、また他方では前記拡径部1
3Aの側面から前記偏心軸14を貫通して前記軸受空間
23に至るオイル導引孔83と連通するものである。
尚、前記オイル吸引パイプ80の開口部80Aにはフィ
ルタ84が装着されるものである。
【0027】さらに、前記スクロール側ブロック15の
駆動部3側の側面には駆動部側ブロック90が装着さ
れ、この駆動部側ブロック90の駆動部3側には、前記
オイル吸引パイプ80と前記バランスウェート19との
間を遮蔽する遮蔽プレート96が設けられる。この遮蔽
プレート96は、前記駆動部側ブロック90と共に前記
スクロール側ブロック15にネジ等によって固定され
る。
【0028】前記駆動部側ブロック90は、例えば図2
及び図3に示すもので、前記スパイラル溝82の吐出側
端部が連通する吐出オイル空間91を外方から画成する
ように配され、前記スクロール側ブロック15との間に
前記吐出オイル空間91と上部連通路91A及び92A
によって連通する環状のオイル排出通路92が形成さ
れ、下方には該オイル排出通路92と下方連通路92B
を介して連通するオイル排出パイプ93が形成される。
そして、該オイル排出パイプ93の開口端は前記オイル
溜73に没入する。尚、この実施の形態においては、前
記下方連通路92Bは所定の絞りを有するように断面が
小さく形成されている。尚、この実施の形態において
は、前記オイル排出通路92を駆動部側ブロック90の
端面に形成したが、スクロール側ブロック15の端面に
形成しても良いものである。
【0029】また、前記吐出オイル空間91の駆動部側
端部には、前記回転軸13に装着されるスリーブ94が
設けられ、さらにスリーブ94の駆動部側にはスラスト
ベアリング99が設けられる。さらにこのスラストベア
リング99は軸方向において下記する遮蔽プレート96
によって保持される。また、前記スラストベアリング9
9と駆動部側ブロック90との間には弾性部材95が配
され、前記スリーブ94をスラストベアリング99側へ
押圧している。これによって、前記吐出オイル空間91
は高圧空間71から圧力的に遮断される。尚、弾性部材
95は、ウェーブスプリング、合成樹脂、合成ゴム等か
ら形成されるものである。
【0030】以上の構成により、オイル溜73に滞留す
るオイルは、オイル面にかかる高圧と前記吸入空間31
との差圧及び前記スパイラル溝82のポンプ作用によっ
てオイル溜73からオイル空間81へ前記オイル吸引パ
イプ80を介して吸引される。そして、このオイル空間
81に至ったオイルは、一方では該オイル空間81と吸
入空間31の差圧によって、オイル導引孔83に吸引さ
れ、軸受空間23から揺動軸受21と偏心軸14との当
接摺動部分を潤滑して旋回空間52に至り、スラスト軸
受53と揺動スクロール部材20との当接摺動部分を潤
滑し、さらにオルダムリング56と、オルダムリング収
納溝54、ブロック側オルダムリング噛合溝55及び揺
動スクロール側オルダムリング噛合溝22との当接摺動
部分を潤滑する。そして、吸入空間31から圧縮室30
内に吸引され、圧縮室30のシール及び揺動スクロール
部材20と固定スクロール部材40との当接摺動部分の
潤滑を行ない、圧縮されて冷媒と共に吐出孔42から吐
出され、冷媒吐出パイプ8から吐出されるまで間にオイ
ル分離されてオイル溜73に戻るものである。
【0031】また、他方では、前記オイル空間81に至
ったオイルは、スパイラル溝82のポンプ作用によって
スパイラル溝82に吸引され、前記拡径部13Aとメイ
ン軸受17との間の摺動部分を潤滑した後、前記吐出オ
イル空間91に至る。そして、この吐出オイル空間91
に至ったオイルは、この吐出オイル空間91内に、前記
オイル排出通路92と連通する上部連通路92Aに到達
するまで溜められる。これによって、メイン軸受17を
潤滑及び冷却するオイル量を十分に確保できると共に、
前記スリーブ94と回転軸13との間のシール、潤滑及
び冷却を十分に行なうことができるようになるものであ
る。そして、吐出オイル空間91内に溜められたオイル
は、図3に示すように、上部連通路91A及び92Aに
到達するとこの上部連通路91A及び92Aからオイル
排出溝91を流れ、下部連通路92Bを介してオイル排
出パイプ93に至り、オイル溜73に戻るものである。
【0032】また、前記下部連通路92Bの絞り作用に
よって吐出オイル空間91内のオイルの圧力が上昇し、
前記スリーブ94をさらにスラストベアリング99に押
し付けることができるので、シール性を向上させること
ができるものである。
【0033】尚、前記オイル吸引パイプ80とバランス
ウェート19の間に設けられた遮蔽プレート96は、前
記オイル溜73内に前記円筒状ケース6の下側面近傍ま
で延出して形成されて、前記オイル溜73を圧縮部側オ
イル溜73Aと駆動部側オイル溜73Bに仕切ると共
に、所定の絞り作用を有する隙間によって連通するよう
になっているものである。
【0034】これによって、駆動部側オイル溜73Bの
オイルは、バランスウェート19の回転や駆動部3のロ
ータ12の回転による影響により攪拌されるような状態
となりオイル面が乱れるが、前記遮蔽プレート96を設
けたことによって圧縮部側のオイル溜73Bのオイルの
乱れを抑制することができるので、オイル面の乱れによ
って生じるオイル吸引パイプ80からのオイルの吸引不
良を防止することができるものである。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、回転軸とメイン軸受との当接部分に形成されたスパ
イラル溝の後端が開口すると共に高圧空間と遮断された
吐出オイル空間を形成することによって、メイン軸受の
潤滑と冷却を行なうオイル量を確保でき、また起動時の
オイルの吸引性を向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る横置き型スクロー
ルコンプレッサの断面図である。
【図2】本願発明の実施の形態に係る駆動部側ブロック
近傍の一部拡大断面図である。
【図3】前記駆動部側ブロックに形成されたオイル排出
通路を示した説明図である。
【符号の説明】
1 横置き型スクロールコンプレッサ 2 密閉ケース 3 駆動部 4 圧縮部 13 回転軸 14 偏心軸 15 ブロック 19 バランスウェート 20 揺動スクロール部材 30 圧縮室 40 固定スクロール部材 71 高圧空間 73 オイル溜 90 駆動部側ブロック 91 吐出オイル空間 92 オイル排出通路 93 オイル排出パイプ 94 スリーブ 95 弾性部材 99 スラストベアリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川合 智 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番 地 株式会社ゼクセル 江南工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311 F04C 29/02 311

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に軸を有すると共に冷媒吸入パ
    イプ及び冷媒吐出パイプが配されると共に高圧空間を有
    する略円筒形状の密閉ケースと、該密閉ケース内に配さ
    れた駆動部と、前記駆動部から前記水平方向に延出する
    回転軸と、該回転軸を回転自在に保持するメイン軸受を
    有するスクロール側ブロックと、前記回転軸の中心軸に
    偏心して前記回転軸の端部から延出する偏心軸と、該偏
    心軸に装着され該偏心軸と反対側に渦巻状の揺動スクロ
    ールを有する揺動スクロール部材と、前記揺動スクロー
    ルと噛合して圧縮室を画成する固定スクロールを有し前
    記揺動スクロール部材を揺動自在に前記ブロックとの間
    に保持する固定スクロール部材と、前記メイン軸受の一
    端、前記回転軸、及びスクロール側ブロックによって画
    成されるオイル空間と、前記メイン軸受が当接する該回
    転軸の表面に螺旋状に形成され、先端が前記オイル空間
    に開口するスパイラル溝と、密閉ケースの下方に形成さ
    れるオイル溜とを具備する横置き型スクロールコンプレ
    ッサにおいて、 前記メイン軸受の他端側に形成され、前記スパイラル溝
    の後端が開口する吐出オイル空間と、 前記吐出オイル空間に周設され、前記スクロール側ブロ
    ックとの間で吐出オイル空間を画成する駆動部側ブロッ
    クと、 前記吐出オイル空間と前記高圧空間とを遮断するスラス
    トシール部と、 該駆動部側ブロックと前記スクロール側ブロックとの当
    接面に形成され、上部において前記吐出オイル空間と連
    通し、下部において前記オイル溜と連通するオイル排出
    通路とを具備することを特徴とする横置き型スクロール
    コンプレッサ。
  2. 【請求項2】 前記スラストシール部は、前記回転軸の
    周囲に装着されるスリーブと、前記スリーブを軸方向の
    保持するスラストベアリングと、前記スリーブを前記ス
    ラストベアリング側へ付勢する付勢手段とによって構成
    されることを特徴とする請求項1記載の横置き型スクロ
    ールコンプレッサ。
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