JP3480240B2 - 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット - Google Patents

回転速度検出装置付転がり軸受ユニット

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JP3480240B2 JP12442297A JP12442297A JP3480240B2 JP 3480240 B2 JP3480240 B2 JP 3480240B2 JP 12442297 A JP12442297 A JP 12442297A JP 12442297 A JP12442297 A JP 12442297A JP 3480240 B2 JP3480240 B2 JP 3480240B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットは、自動車の車輪を懸架装置に対
して回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を
検出する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】アンチロックブレーキ装置(ABS)や
トラクションコントロール装置(TCS)を制御する為
には、懸架装置に回転自在に支持した車輪の回転速度を
検出する必要がある。この為に使用する回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットは、従来から各種構造のものが
知られているが、センサの着脱を容易にして点検、修理
等の作業を容易にする為の構造として従来から、例えば
米国特許第4946295号明細書に記載されたものが
知られている。図23は、この明細書に記載された回転
速度検出装置付転がり軸受ユニットを示している。
【0003】回転輪である内輪1は静止輪である外輪2
の内側に、回転自在に支持している。この為に、回転側
周面である内輪1の外周面に回転側軌道面である内輪軌
道3を、静止側周面である外輪2の内周面に静止側軌道
面である外輪軌道4を、それぞれ形成している。そし
て、上記内輪軌道3と外輪軌道4との間に複数の転動体
5を設けている。上記内輪1の端部外周面には円環状の
エンコーダ6を外嵌固定し、上記外輪2の端部内周面に
はシールリング7と保持環8とを内嵌固定している。即
ち、上記保持環8に形成した係止突起9を、上記シール
リング7に形成した透孔10を通じて、上記外輪2の端
部内周面に形成した係止凹部11に係合させている。そ
して、上記保持環8に支持したセンサ12を、上記エン
コーダ6の側面に対向させている。このエンコーダ6の
側面の磁気特性は、円周方向に亙り交互に且つ等間隔で
変化している。そして、上記センサ12は、この磁気特
性の変化に伴って出力を変化させる。この様にしてセン
サ12の出力が変化する周波数は、上記内輪1の回転速
度に比例する。従って、このセンサ12の出力を制御器
に入力すれば、ABSやTCSを制御できる。
【0004】図23に示した従来構造の場合には、特別
な押し込み治具等を使用しなくても、静止輪である外輪
2の端部にセンサ12を装着できるが、エンコーダ6及
びセンサ12を外部からシールする構造が組み込まれて
いない。即ち、シールリング7は、転動体5を設置した
部分を外部から隔ててはいるが、エンコーダ6及びセン
サ12を設置した部分を外部から隔ててはいない。従っ
て、降雨時等には、エンコーダ6とセンサ12との間の
微小な隙間13に水滴が付着したままとなる可能性があ
る。寒冷時、この水滴が凍結した状態で自動車を発進さ
せると、上記エンコーダ6とセンサ12との一方又は双
方を破損する可能性がある。
【0005】
【先発明の説明】この様な事情に鑑みて本発明者は先
に、図24〜27に示した様な回転速度検出装置付転が
り軸受ユニットを発明した(特願平8−9836号)。
回転輪であるハブ14の一端部(図24の左端部)外周
面には車輪固定用のフランジ15を設け、回転側周面で
ある外周面の中間部には、回転側軌道面である内輪軌道
3aを形成している。又、上記ハブ14の外周面の他端
部(図24の右端部)には、やはり回転側周面である外
周面に、やはり回転側軌道面である内輪軌道3bを有す
る内輪1aを外嵌固定している。そして、上記ハブ14
の他端部に形成した雄ねじ部16にナット17を螺着し
て、上記内輪1aを抑え付けている。
【0006】又、静止輪である外輪2aは、図示しない
懸架装置のナックルに支持する為の取付部18を外周面
に、複列の外輪軌道4a、4bを静止側周面である内周
面に、それぞれ形成している。静止側軌道面であるこれ
ら両外輪軌道4a、4bと上記両内輪軌道3a、3bと
の間には、それぞれ複数個ずつの転動体5、5を設け
て、上記取付部18により懸架装置に支持された外輪2
aの内側に、上記ハブ14を回転自在に支持している。
尚、図示の例では転動体5、5として玉を示している
が、重量の嵩む自動車用の転がり軸受ユニットの場合に
は、転動体としてテーパころを使用する場合もある。
【0007】更に、上記内輪1aの端部で上記内輪軌道
3bから外れた部分には、エンコーダ6aを外嵌固定し
ている。このエンコーダ6aは、支持環19とエンコー
ダ本体20とを組み合わせて成る。このうちの支持環1
9は、鋼板等の金属板を断面L字形で全体を円環状に形
成したもので、上記内輪1aの端部に外嵌固定する円筒
部21と、この円筒部21の端縁部から直径方向外方に
直角に折れ曲がった円輪部22とから成る。そして、こ
の円輪部22の側面に、上記エンコーダ本体20を添着
している。このエンコーダ本体20は、例えばフェライ
トの粉末を混入したゴム磁石等の永久磁石により全体を
円輪状に形成したもので、軸方向(図24の左右方向、
図26の上下方向)に亙り着磁している。着磁方向は、
円周方向に亙って交互に、且つ等間隔で変化させてい
る。従って、上記エンコーダ本体20の側面には、S極
とN極とが、交互に、且つ等間隔で配置されている。
【0008】又、前記外輪2aの開口端部にはカバー2
3を外嵌固定している。このカバー23は、鋼板、ステ
ンレス鋼板、アルミニウム合金板等の金属板に絞り加工
等の塑性加工を施す事により造られている。このカバー
23の開口周縁部には、このカバー23を上記外輪2a
の開口端部に外嵌固定する為の嵌合部24を、中央部に
は前記ナット17との干渉を防止する為の膨出部25
を、それぞれ形成している。更に、上記嵌合部24と膨
出部25との間に位置する中間部26の一部には、保持
筒部27を形成している。この保持筒部27には、セン
サ12a並びにこのセンサ12aの出力信号を取り出す
為のハーネス28の端部を包埋した、合成樹脂製のホル
ダ29を挿入する。
【0009】上記保持筒部27は、前記ハブ14及び上
記外輪2aの軸心とほぼ平行な軸心を有する円筒状に形
成しており、上記カバー23の内外を連通している。
又、この保持筒部27の先端(図24の右端、図26の
下端)開口部外周縁の直径方向反対側2個所位置には、
外向フランジ状の鍔部30を形成しており、この鍔部3
0の外周縁に1対の係止突起31、31を形成してい
る。これら各係止突起31、31は、それぞれ先端縁に
向かう程上記保持筒部27の基端(図24の左端、図2
6の上端)に向かう方向に傾斜している。
【0010】一方、上記ホルダ29は、上記保持筒部2
7に隙間なく挿入自在な小径部32と、この小径部32
の基端部(図24の右端部、図26の下端部)に形成さ
れた大径部33とを有する。そして、この小径部32と
大径部33とを、段部34により連続させている。この
段部34は、上記小径部32を上記保持筒部27内に挿
入した状態で、上記鍔部30の外側面(図24の右側
面、図26の下面)に対向する。又、この状態で前記セ
ンサ12aは、上記小径部32の先端部(図24の左端
部、図26の上端部)に包埋した状態で、前記エンコー
ダ6aを構成するエンコーダ本体20の側面に対向す
る。又、前記ハーネス28は、上記大径部33の基端面
(図24の右端面、図26の下端面)から、上記ホルダ
29外に導出している。
【0011】又、上記大径部33の外周面の直径方向反
対側2個所位置には、1対の弾性係止片35、35を形
成している。これら各弾性係止片35、35は、それぞ
れ先端縁に向かう程上記小径部32の先端(図24の左
端、図26の上端)に向かう方向に傾斜している。又、
これら各弾性係止片35、35の先端部には、それぞれ
係止孔36、36を形成している。これら各係止孔3
6、36は、それぞれの内側に上記1対の係止突起3
1、31を挿入自在な大きさを有する。又、これら各弾
性係止片35、35の先端部同士の自由状態での間隔
は、上記1対の係止突起31、31の先端縁同士の間隔
よりも少し小さくしている。更に、上記鍔部30の外側
面と上記段部34との間には、波板ばね37を挟持して
いる。
【0012】この波板ばね37と、上記1対ずつの係止
突起31、31及び弾性係止片35、35とが互いに係
合して、上記保持筒部27に対するホルダ29の軸方向
に亙る位置決めを図り、このホルダ29を上記保持筒部
27内に支持する。即ち、上記波板ばね37を上記小径
部32に外嵌した状態でこの小径部32を上記保持筒部
27内に挿入し、上記大径部33をこの保持筒部27に
向け押し付けると、上記波板ばね37が上記鍔部30と
段部34との間で弾性的に圧縮される。そして、この波
板ばね37を弾性的に圧縮した状態で、上記1対の弾性
係止片35、35に形成した係止孔36、36と係止突
起31、31とが係合する。そして、この状態で上記ホ
ルダ29が保持筒部27内に、軸方向に亙る位置決めを
図られた状態で支持される。
【0013】更に、上記小径部32の中間部外周面には
係止溝38を全周に亙り形成し、この係止溝38に嵌装
した、シール部材であるOリング39の外周縁を、上記
保持筒部27の内周面に、全周に亙り弾性的に当接させ
ている。このOリング39が密封手段を構成して、上記
保持筒部27の内周面と上記ホルダ29の外周面との間
を通じて、雨水等の異物が前記カバー23内に進入する
事を防止する。
【0014】上述した様な回転速度検出装置付転がり軸
受ユニットの場合、ハブ14の端部に設けたフランジ1
5に固定された車輪を、外輪2aを支持した懸架装置に
対し、回転自在に支持できる。又、車輪の回転に伴なっ
てハブ14の端部に外嵌固定した内輪1aと共にエンコ
ーダ6aが回転すると、このエンコーダ6aを構成する
エンコーダ本体20と対向したセンサ12aの出力が変
化する。このセンサ12aの出力が変化する周波数は、
車輪の回転速度に比例する為、センサ12aの出力信号
をハーネス28を介して図示しない制御器に入力すれ
ば、上記車輪の回転速度を求め、ABSやTCSを適切
に制御できる。
【0015】上述の様に構成される先発明の回転速度検
出装置付転がり軸受ユニットの場合、車輪を回転自在に
支持する作用、並びに車輪の回転速度を検出する作用
は、従来から知られている回転速度検出装置付転がり軸
受ユニットと同様である。特に、先発明の回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットの場合には、センサ12aを
包埋したホルダ29を外輪2aに固定したカバー23に
対して、特別な治具等を使用する事なく、容易に着脱で
きる。即ち、ホルダ29をカバー23に装着する際に
は、前述した様にホルダ29の小径部32を前記保持筒
部27に挿入し、前記1対ずつの係止突起31、31と
弾性係止片35、35との円周方向に亙る位相を一致さ
せた状態で、前記大径部33を上記保持筒部27に押し
付ける。この押し付け作業に伴って、上記1対の弾性係
止片35、35の先端部が係止突起31、31に案内さ
れ、互いに間隔が開く方向に変位する。そして、これら
各弾性係止片35、35の先端に形成した係止孔36、
36と係止突起31、31とが整合した状態で、上記各
弾性係止片35、35が弾性的に(先端部同士の間隔が
狭まる方向に)復元し、上記各係止孔36、36内に係
止突起31、31が入り込む。この状態で、前記波板ば
ね37は弾性的に圧縮されているので、上記大径部33
を押し付けていた力を解除すれば、上記各係止突起3
1、31の先端縁と上記各係止孔36、36の内側縁と
が弾性的に当接して、上記ホルダ29がカバー23に装
着される。係止突起31、31と弾性係止片35、35
とは、直径方向反対側2個所位置に設けているので、上
記ホルダ2aが傾斜する事はない。又、上記1対の弾性
係止片35、35を、その先端部同士の間隔を広げる方
向に弾性変位させれば、上記各係止突起31、31の先
端縁と上記各係止孔36、36との係合が外れ、上記小
径部32を上記保持筒部27から抜き取り自在となる。
【0016】又、上述の様にしてホルダ29をカバー2
3に装着すべく、上記小径部32を保持筒部27に挿入
した状態では、前記Oリング39により保持筒部27の
内周面と上記小径部32の外周面との間が密封される。
従って、これら両周面の間を通じて雨水等の異物が前記
カバー23内に進入する事が防止される。この結果、前
記センサ12aとエンコーダ6aとが凍結により破損す
る事を防止できる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に構成され作
用する先発明に係る回転速度検出装置付転がり軸受ユニ
ットの場合には、組立後の回転速度検出性能並びに耐久
性維持の面からは特に問題ないが、組立性の面から改良
する事が望まれている。即ち、ホルダ29をカバー23
に装着すべく、各係止突起31、31と各係止孔36、
36とを係合させる為には、保持筒部27とホルダ29
との円周方向に関する位相を合わせなければならない。
上記ホルダ29の先半部(図24、27の左半部、図2
6の上半部)を上記保持筒部27内に挿入後、上記各係
止突起31、31と各係止孔36、36との位相がずれ
ていた場合には、上記ホルダ29を上記保持筒部27の
内側で円周方向に回転させなければならない。
【0018】ところが、この状態では、上記ホルダ29
の中間部に装着したOリング39が、係止溝38の底面
と保持筒部27の内周面との間で弾性的に圧縮された状
態となっている。上記ホルダ29の外周面と保持筒部2
7の内周面との間に設ける密封手段には、雨天走行時や
洗車時にも水が入り込むのを防止すべく、高度のシール
性を要求するので、上述の様に係止溝38の底面と保持
筒部27の内周面との間でOリング39を弾性的に圧縮
する力は相当に大きい。従って、この様に係止溝38の
底面と保持筒部27の内周面との間でOリング39を弾
性的に圧縮した状態で上記ホルダ29を上記保持筒部2
7の内側で回転させる為に要する力は相当に大きくな
り、回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの組立性が
悪化する。
【0019】回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの
組立性のみを考慮すれば、カバーに対してホルダを非分
離に結合する為の結合部の構造を変えれば良いが、カバ
ーに対するホルダの組み付け方向は、回転速度検出装置
の性能維持の面からも規制しなければならない場合があ
る。この様な場合に就いて、図28〜31により説明す
る。図28に示す様にS極とN極とを円周方向に亙って
交互に配置したエンコーダ6bと、1対のホール素子4
0、40を所定間隔で配置したセンサ12bとを組み合
わせた回転速度検出装置の場合、或は図29に示す様
に、磁性材製で円周方向に亙って交互に凹凸を形成した
エンコーダ6cと、所定間隔で配置した1対のホール素
子40、40及び永久磁石41から成るセンサ12cと
を組み合わせた回転速度検出装置の場合には、それぞれ
のセンサ12b、12cを構成する1対のホール素子4
0、40を、それぞれエンコーダ6b、6cの円周方向
に亙り正確に配置する必要がある。
【0020】即ち、図28〜29に示す様なセンサ12
b、12cを構成する1対のホール素子40、40の出
力f1(t)、f2(t)は、それぞれエンコーダ6b、6cの
回転に伴って、図30(A)(B)の様に変化する。そ
して、図31に示した上記各センサ12b、12cの出
力は、これら図30(A)(B)で表わされた上記各ホ
ール素子40、40の出力の差{f1(t)−f2(t)}とな
る。この様な上記各センサ12b、12cの出力は、上
記1対のホール素子40、40の出力f1(t)、f2(t)の
位相差δ(図30)に基づいて変化する。そして、この
位相差δがπラジアン(180度)の場合に、上記各セ
ンサ12b、12cの出力を最も大きくできる。従っ
て、これら各センサ12b、12cの出力を大きくする
為には、各センサ12b、12cを構成する1対のホー
ル素子40、40同士の間隔を、上記πラジアン分あけ
ると共に、これら1対のホール素子40、40を、上記
各エンコーダ6a、6bの円周方向に亙り正しく配置す
る必要がある。本発明は、この様な事情に鑑みて、カバ
ーに対するホルダの装着部の密封性を十分に確保できる
構造で、カバーに対するホルダの組み付け性の向上を図
れる構造を実現すべく考えたものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の回転速度検出装
置付転がり軸受ユニットは、従来から知られている回転
速度検出装置付転がり軸受ユニットと同様に、静止側周
面に静止側軌道面を有し使用時にも回転しない静止輪
と、回転側周面に回転側軌道面を有し使用時に回転する
回転輪と、上記静止側軌道面と回転側軌道面との間に設
けられた複数の転動体と、全体を円環状に形成され、上
記回転輪にこの回転輪と同心に支持され、円周方向に亙
る特性を交互に且つ等間隔に変化させたエンコーダと、
上記静止輪の端部に固定されてこの静止輪の端部開口の
少なくとも一部を塞ぐカバーと、このカバーに支持され
た状態で上記エンコーダのフランジ面に対向するセンサ
とを備える。
【0022】又、本発明の回転速度検出装置付転がり軸
受ユニットに於いては、前述の図24〜27に示した先
発明に係る回転速度検出装置付転がり軸受ユニットと同
様に、上記カバーの一部にこのカバーの内外を連通させ
る貫通孔を形成している。又、上記センサは、この貫通
孔内に挿入自在な合成樹脂製のホルダ中に包埋してい
る。又、このホルダの一部と上記カバーの一部との間に
は、これらホルダとカバーとの間に存在する隙間を塞
ぎ、この隙間を通じて上記カバー内に異物が進入する事
を防止する為のシール部材を設けている。
【0023】 更に、本発明の回転速度検出装置付転が
り軸受ユニットの場合には、上記ホルダと上記カバーと
の間で上記シール部材の設置部分から外れた部分に、上
記ホルダの円周方向に亙る位置決めを図る為の係合部を
設けている。そして、上記係合部の設置位置と上記シー
ル部材の設置位置との関係を、上記シール部材が上記ホ
ルダの一部と上記カバーの一部との間で挟持される以前
に上記係合部を係合状態として上記貫通孔内での上記ホ
ルダの円周方向に関する位置決めを図るべく規制してい
る。又、請求項2に記載した回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットの場合には、上記ホルダが、円柱状挿入部
を設けたものである。又、この円柱状挿入部の中間部外
周面に係止溝を全周に亙って形成している。そして、上
記カバーの内外を連通させる貫通孔の内周面又はこのカ
バーの一部でこの貫通孔の開口を囲む部分に形成した保
持筒の内周面と、上記係止溝の底面との間で、この係止
溝に係止したシール部材が弾性的に圧縮されている。
【0024】
【作用】上述の様に構成する本発明の回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットにより、懸架装置に対して車輪を
回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を検出
する際の作用自体は、前述の図23に示した従来構造、
或はやはり前述の図24〜27に示した先発明に係る構
造の場合と同様である。
【0025】特に、本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットの場合には、ホルダの一部とカバーの一部
との間でシール部材を弾性的に圧縮した後に、このホル
ダを貫通孔の内側で回転させる必要がない。即ち、係合
部が、上記シール部材が上記ホルダの一部と上記カバー
の一部との間で挟持される以前に係合状態となり、上記
貫通孔内での上記ホルダの円周方向に関する位置決めを
図る。この為、上記シール部材が上記ホルダの一部と上
記カバーの一部との間で弾性的に圧縮された後には、上
記ホルダを上記貫通孔内に押し込む作業を行なえば足り
る(貫通孔内でホルダを円周方向に回転させる必要がな
い)。この為、カバーに対してホルダを装着する作業の
能率化を図れる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1〜8は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。尚、本発明の特徴は、転がり軸
受ユニットを構成する静止輪の端部に固定したカバーに
センサを装着する部分の構造にある。静止輪に対して回
転輪を回転自在に支持して成る、転がり軸受ユニットの
構造及び作用は、前述の図24〜25に示した先発明の
構造とほぼ同様であるので、同等部分に関する図示並び
に説明は、省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴
部分並びに前述した先発明の構造と異なる部分を中心に
説明する。
【0027】静止輪である外輪2aの内端(図1の右
端)開口部は、カバー23aにより塞いでいる。このカ
バー23aは、合成樹脂を射出成形して成る有底円筒状
の本体42と、この本体42の開口部に結合した嵌合筒
43とから成る。この嵌合筒43は、ステンレス鋼板等
の耐食性を有する金属板を塑性変形させて成るもので、
断面L字形で全体を円環状とし、嵌合筒部44と、この
嵌合筒部44の基端縁(図1の右端縁)から直径方向内
方に折れ曲がった内向鍔部45とを備える。この様な嵌
合筒43は、上記内向鍔部45を上記本体42の射出成
形時にモールドする事により、この本体42の開口部に
結合している。尚、上記内向鍔部45には、多数の透孔
46、46を、円周方向に亙り間欠的に形成している。
これら各透孔46、46の内側には上記本体42を構成
する合成樹脂が、この本体42の射出成形時に流入し
て、この本体42と上記嵌合筒43との結合強度を高め
る。
【0028】上述の様に構成するカバー23aは、上記
嵌合筒43の嵌合筒部44を上記外輪2aの内端部に、
締まり嵌めで外嵌固定する事により、この外輪2aの内
端開口部を塞いでいる。又、この状態で上記本体42の
開口部端面、即ち、この本体42の外周縁部に形成した
円筒壁部47の先端面は、上記外輪2aの内端面に当接
させる。上記円筒壁部47の先端面には全周に亙って係
止溝を形成すると共に、この係止溝内にOリング48を
係止している。上記円筒壁部47の先端面と上記外輪2
aの内端面とを当接させた状態では、上記Oリング48
がこの内端面と上記係止溝の底面との間で弾性的に圧縮
されて、上記カバー23aと外輪1との結合部をシール
する。
【0029】又、ハブ14aと共に回転輪を構成する内
輪1aはこのハブ14aの内端部に外嵌し、更にこのハ
ブ14aの内端部を直径方向外方にかしめ広げる事によ
り、このハブ14aに対し固定している。そして、上記
内輪1aの内端部(車両への組み付け状態で幅方向中央
寄りになる端部を言い、図1の右端部)に、エンコーダ
6dを外嵌固定している。このエンコーダ6dは、SP
CC等の磁性金属板を曲げ形成する事により、断面L字
形で全体を円環状に形成したもので、円筒部49と、こ
の円筒部49の内端縁から直径方向外方に折れ曲がった
円輪部50とを有する。この円輪部50には、それぞれ
がスリット状である多数の透孔51を、円周方向に亙り
等間隔に放射状に形成して、上記円輪部50の磁気特性
を、円周方向に亙り交互に且つ等間隔に変化させてい
る。
【0030】又、上記カバー23aを構成する前記本体
42の底板部52の一部で、上記エンコーダ6dの円輪
部50と対向する部分には、後述する係合溝72を有す
る、断面円形の貫通孔53を形成している。又、上記底
板部52の外面(図1の右面)の一部で、上記貫通孔5
3の開口を囲む部分には、円筒状の保持筒54を形成し
ている。この保持筒54の基半部(図1の左半部)内周
面と上記貫通孔53の内周面とは、それぞれ上記係合溝
72又は係合突条を有する、単一円筒面を構成してい
る。又、上記保持筒54の先半部(図1の右半部)の内
径は、上記基半部及び貫通孔53の内径よりも大きくし
て大径部55とし、この大径部55と上記貫通孔53か
ら連続する部分とを、段部56により連続させている。
【0031】上述の様な保持筒54には、センサを包埋
した合成樹脂製のホルダ29aを、1対の結合ばね5
7、57により結合固定自在としている。この為に、上
記保持筒54の外周面の一部で直径方向反対側2個所位
置には、図5に示す様に、それぞれ2個1組の枢支片5
8、58を、各組毎に間隔をあけて形成している。これ
ら2組、合計4個の枢支片58、58は、それぞれアー
チ状に形成したもので、それぞれの内側に、次述する各
結合ばね57の両端部に形成した枢支部59、59を、
枢支自在としている。尚、上記各枢支片58、58は、
これら各枢支片58、58に枢支した1対の結合ばね5
7、57が、上記各枢支片58、58を中心とする揺動
に伴って他の構成部品と干渉する事がない様に、上記保
持筒54の外周面のうち、この保持筒54の円周方向反
対側面に設けている。
【0032】上記1対の結合ばね57、57は、それぞ
れ図7に示す様に、直線状の抑え部60と上記1対の枢
支部59、59とを、それぞれが「く」字形に折れ曲が
った弾性脚部61、61により連結して成る。これら弾
性脚部61、61は、引っ張り方向の力が加わった場合
に伸長方向に弾性変形して、上記抑え部60と上記各枢
支部59、59とが互いに離れる事を許容する。尚、上
記各結合ばね57、57の両端部に設けた1対の枢支部
59、59の方向は、これら両枢支部59、59を枢支
すべき上記各枢支片58、58の方向に合わせて、互い
に傾斜させている。又、これら1対の枢支部59、59
の先端部同士の自由状態での間隔D59は、1組となる上
記1対の枢支片58、58同士の間隔D58よりも十分に
大きく(D59>D58)している。
【0033】一方、前記ホルダ29aの基端部に設けた
鍔部62の基端面には、図6、8に示す様に、互いに平
行な抑え溝63、63を、ハーネス28を挟む状態で形
成している。これら両抑え溝63、63には、それぞれ
上記結合ばね57、57の抑え部60、60を、がたつ
きなく係合自在である。又、上記鍔部62の基端面の直
径方向反対位置で上記各抑え溝63、63よりも外周縁
寄り部分には、それぞれ傾斜面64、64を形成して、
上記鍔部62の厚さを、上記各抑え溝63、63からこ
の鍔部62の端縁に向かう程小さくしている。
【0034】又、上記ホルダ29aには、上記鍔部62
から連続する円柱状挿入部65を設けている。この円柱
状挿入部65は、上記鍔部62寄りである基半側に設け
た大径部66と、この鍔部62から遠い側の先半部に設
けた小径部67とを段部68により連続させて成る。こ
れら大径部66と小径部67とのうち、大径部66は前
記保持筒54の大径部55内に、小径部67は前記貫通
孔53内に、それぞれがたつきなく挿入自在な外径を有
する。又、上記ホルダ29aの大径部66の中間部外周
面には係止溝69を、全周に亙って形成し、この係止溝
69内にシール部材であるOリング70を係止してい
る。このOリング70の外径は、上記係止溝69内に係
止したままの自由状態では上記保持筒54の大径部55
の内径よりも大きい。これに対して、上記大径部66を
上記保持筒54の大径部55内に挿入した状態では、上
記Oリング70はこの大径部55の内周面と上記係止溝
69の底面との間で弾性的に圧縮され、上記ホルダ29
aとカバー23aとの間をシールする。
【0035】更に、上記Oリング70の設置部分から外
れた部分である、上記小径部67の一部外周面に、図2
に示す様な係合突条71を、上記小径部67の軸方向に
亙り形成している。又、上記貫通孔53の内周面と上記
保持筒54の内周面でこの貫通孔53の内周面と単一円
筒面を構成する部分の円周方向一部に、図3〜4に示す
様に、上記係合突条71をがたつきなく係合させる為の
係合溝72を、上記貫通孔53及び保持筒54の軸方向
に亙り形成している。これら係合突条71と係合溝72
とが、互いに係合する事により上記ホルダ29aの円周
方向に亙る位置決めを図る為の係合部を構成する。尚、
図示の例とは逆に、係合突条71を保持筒54の内周面
に、係合溝72をホルダ29aの外周面に、それぞれ設
ける事もできる。
【0036】何れにしても、この様な係合部を構成する
係合突条71及び係合溝72の設置位置と上記Oリング
70の設置位置との関係を規制して、このOリング70
が上記係止溝69の底面と上記保持筒54の大径部55
の内周面との間で挟持される以前に上記係合突条61と
係合溝72とが係合状態となる様にしている。この為
に、図示の例では、上記ホルダ29aを前記カバー23
aに装着した状態で、上記保持筒54の内周面に形成し
た段部56から上記ホルダ29の先端面までの距離L1
を、上記Oリング70を装着した係止溝69の先端寄り
側縁(図1の左側縁)からホルダ29aに設けた鍔部6
2の内側面までの距離L2 よりも大きく(L1 >L2
している。従って本例の場合には、上記Oリング70を
上記大径部55の内側に押し込む以前に、上記係合突条
71と係合溝72とを互いに係合させなければ、それ以
上上記ホルダ29aを上記保持筒54及び前記貫通孔5
3内に挿入できなくなる。この結果、上記Oリング70
が上記係止溝69の底面と上記大径部55の内周面との
間で挟持される以前に、上記貫通孔53及び保持筒54
内での上記ホルダ29aの円周方向に関する位置決めを
確実に図れる。従って、上記Oリング70が上記係止溝
69の底面と上記保持筒54の大径部55の内周面との
間で挟持され、弾性的に圧縮された後には、上記ホルダ
29aを上記貫通孔53及び保持筒54内に押し込む作
業を行なえば足りる。この為、前記カバー23aに対し
て上記ホルダ29aを装着する作業を能率良く行なえ
る。
【0037】上述の様なホルダ29aを、上記保持筒5
4の内側に保持固定するには、予め上記1対の結合ばね
57、57の枢支部59、59をそれぞれ上記1組ずつ
の枢支片58、58に係合させておく。この係合作業
は、広い空間で容易に行なえる。そして、上記1対の結
合ばね57、57を上記保持筒54の側方に揺動変位さ
せ、これら各結合ばね57、57の抑え部60、60を
上記保持筒54の開口部から退避させた状態で、上記ホ
ルダ29aの円柱状挿入部65を上記保持筒54の内側
並びに貫通孔53内に挿入し、上記鍔部62を上記保持
筒54の先端面に当接させる。この過程で、上述した様
に係合突条71と係合溝72とが互いに係合し、上記ホ
ルダ29aの円周方向に亙る位置決めが図られる。
【0038】上述の様に、上記ホルダ29aの円周方向
に関する位置決めを図りつつ、上記鍔部62を上記保持
筒54の先端面に当接させた状態で、上記ホルダ29a
を構成する円柱状挿入部65の先端面に設けた検出部と
前記エンコーダ6dを構成する円輪部50の内側面との
間に、所望寸法の微小隙間が存在する様に、各部の寸法
を規制している。又、上記ホルダ29aの円柱状挿入部
65の中間部に形成した段部68と、上記保持筒54の
中間部内周面に形成した段部56との間にも、隙間を介
在させる。次いで、上記1対の結合ばね57、57を、
それぞれの抑え部60、60を上記鍔部62に向けて近
づける方向に揺動変位させて、これら各抑え部60、6
0と、上記鍔部62の基端面に形成した1対の抑え溝6
3、63とを係合させる。この際、上記各抑え部60、
60と上記各傾斜面64、64との係合に基づいて、前
記各弾性脚部61、61が弾性的に伸びる。そして、上
記各抑え部60、60と抑え溝63、63とが整合した
状態では、上記弾性脚部61、61の全長が弾性的に縮
まり、上記各抑え部60、60と抑え溝63、63とが
係合したままの状態となる。尚、上記係合突条71と係
合溝72との係合に基づく、上記ホルダ29aの円周方
向の位置決めに基づき、上記抑え部60、60と抑え溝
63、63との位相も、正しく規制されている。
【0039】尚、図示の例では、上記ホルダ29aの鍔
部62を保持筒54の先端面に当接させ、これら鍔部6
2と保持筒54との当接位置、即ち、上記鍔部62の片
面位置を、上記ホルダ29aを合成樹脂により射出成形
する際に使用する金型加工の為の基準面としている。そ
して、上記ホルダ29aの中間部に形成した段部68と
上記保持筒54の内周面に形成した段部56との間に隙
間を介在させている。但し、これとは逆に、上記段部6
8、56同士を当接させる構造とする事により、上記段
部68を上記ホルダ29aを合成樹脂により射出成形す
る際に使用する金型加工の為の基準面とする事もでき
る。この場合には、上記鍔部62と保持筒54aの先端
面との間に隙間を介在させる。何れにせよ、上記保持筒
54a若しくは貫通孔53の開口周縁部に、上記ホルダ
29aの一部でこのホルダ29aの先端寄り部分から外
れた部分を当接させれば、上記ホルダ29aの軸方向
(挿入方向)に亙る位置決めを図れる。
【0040】又、上記カバー23aから上記ホルダ29
aを取り外す際には、上記装着作業時とは反対に、上記
各結合ばね57、57を、上記保持筒54の側方に揺動
変位させ、これら各結合ばね57、57の抑え部60、
60を上記各抑え溝63、63から外す。この様にして
上記各抑え部60、60を上記各抑え溝63、63から
外すと共に、これら各抑え部60、60を上記保持筒5
4の開口部から退避させてから、上記ホルダ29aの円
柱状挿入部65を上記保持筒54の内側並びに貫通孔5
3内から抜き取る。以上に述べた通り構成し作用する本
例の場合、上記ホルダ29aを上記カバー23aに着脱
する作業に要する手間を軽減して、回転速度検出装置付
転がり軸受ユニット自体のコスト、並びに修理に要する
コストの低減を図れる。
【0041】尚、本例の場合には、ハブ14aと共に回
転輪を構成する内輪1aの内端部で内輪軌道3bから軸
方向に外れた部分に、小径の段部73を、全周に亙り上
記内輪7aと同心に形成している。そして、この段部7
3に、前記エンコーダ6dを構成する円筒部49を外嵌
固定している。この様な段部73を形成する理由は、カ
バー23aの直径を大きくする事なく、上記エンコーダ
6dとホルダ29aを構成する円柱状挿入部65の先端
面とを対向させる為である。即ち、転がり軸受ユニット
に大きなスラスト荷重或はモーメント荷重が加わった場
合にも、転動体5、5が上記内輪1aの外周面に設けた
内輪軌道3bから外れない様にする為、上記内輪1aの
内端部で内輪軌道3bから軸方向に外れた部分には、十
分に大きな外径を有する肩部74を形成する必要があ
る。一方、上記回転輪の回転速度を検出する為には、上
記エンコーダ6dを構成する円輪部50と、センサの検
出部が存在する円柱状挿入部65の先端面とを対向させ
る必要がある。上記エンコーダを構成する円筒部49を
上記肩部74自体に外嵌すると、上記円輪部50の直径
が必要以上に大きくなり、この円輪部50と対向するホ
ルダ29aを支持固定するカバー23aの直径も必要以
上に大きくなる場合がある。これに対して、上述の様な
段部73を設け、この段部73に上記エンコーダ6dを
外嵌固定すれば、このエンコーダ6dやカバー23aの
直径が必要以上に大きくなる事を防止できて、小型の回
転速度検出装置付転がり軸受ユニットの実現に寄与でき
る。
【0042】更に、図示の例の場合には、前記ハブ14
aの内端部に円筒部75を形成し、この円筒部75の先
端部で上記内輪1aの内端面から突出した部分を直径方
向外方にかしめ広げる事により、上記内輪1aを上記ハ
ブ14aに対し結合固定している。この様な構造を採用
すれば、前述の図24に示した先発明に係る構造の様
に、ナットにより内輪とハブとを結合固定する構造に比
べて、部品点数の減少と組立の手間の軽減とにより、コ
スト削減を図れる。尚、上記円筒部75の先端部を直径
方向外方にかしめ広げる際、上記内輪1aの一部には直
径方向外方に向いた力が加わる。この荷重が大きい場
合、上記内輪軌道3bの直径が変化し、前記転動体5、
5に付与した予圧が変化する事が考えられる。但し、本
例の場合には、上記かしめ広げに伴う力は、上記段部7
3が受け、上記内輪軌道3b部分にはこの力は殆ど加わ
らない。従って、上記予圧が変化する事は殆どない。
【0043】次に、図9は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、係合部を構成する為
の係合突条71を、ホルダ29aに設けた円柱状挿入部
65の小径部67の一部で、この小径部67の先端部
(図9の左端部)を除いた部分に設けている。但し、上
記係合突条71の先端位置は、係止溝38に装着したO
リングがカバー側の内周面の内側に入り込む以前に、こ
のカバー側に形成した係合溝72(図3〜4)に入り込
み得る位置に規制している。尚、図示は省略したが、係
合突条を、上記円柱状挿入部65の小径部67の先端側
部分にのみ設けても良い。その他の構成及び作用は、上
述した実施の形態の第1例と同様であるから、同等部分
に関する重複する図示並びに説明は省略する。
【0044】次に、図10〜13は、本発明の実施の形
態の第3例を示している。本例の場合には、カバー23
aの外面に形成した保持筒54aの内径を、ほぼ全長に
亙って貫通孔53の内径と同じにしている。但し、上記
保持筒54の開口周縁部には、摺鉢状の傾斜部76を形
成している。そして、この傾斜部76と、ホルダ29b
を構成する円柱状挿入部65aの基端部外周面及び鍔部
62の片側面との間で、Oリング70を弾性的に挟持し
ている。本例の場合、上記傾斜部76がカバー23aの
一部に相当する。この様な本例の場合も、上記Oリング
70が上記円柱状挿入部65aの基端部外周面と上記傾
斜部76との間で挟持される以前に、係合突条71と係
合溝72とが係合し、貫通孔53及び上記保持筒54a
内での上記ホルダ29bの円周方向に関する位置決めを
確実に図れる。従って、上記カバー23aに対して上記
ホルダ29bを装着する作業を能率良く行なえる。
【0045】尚、上記Oリング70が上記傾斜部76と
当接する位置は、上記係合溝72の端部開口よりも直径
方向外側になる様に、上記Oリング70の直径及び上記
係合溝72の形成位置を規制している。従って、上記O
リング70と傾斜部76とは、これらOリング70並び
に傾斜部76の全周に亙って途切れずに接触する。この
為、上記係合溝72の存在に基づいて上記Oリング70
を設置した部分のシール性能が損なわれる事はない。
又、ホルダ29bを合成樹脂により射出成形する為の金
型を、断面の径方向に亙って分割する構造にすれば、図
11に示す様に、係止突条71が円柱状挿入部65aの
中間部にまでしか存在しない形状を、合成樹脂の射出成
形のみで(後から切削加工を施す事なく)造る事も可能
である。その他の構成及び作用は、前述した実施の形態
の第1例と同様であるから、同等部分に関する図示並び
に説明は、省略若しくは簡略にする。
【0046】次に、図14〜22は、本発明の実施の形
態の第4例を示している。本例の場合には、カバー23
bを構成する合成樹脂製の本体42aを、全周に亙って
断面L字形に形成している。即ち、前述した第1〜3例
の構造が、非駆動輪を支持する為の転がり軸受ユニット
に本発明を実施するものであるのに対し、本例は駆動輪
を支持する為の転がり軸受ユニットに、本発明を実施す
るものである。この様な本例の構造の場合、ハブ14c
は、等速ジョイント93に連結して回転駆動自在とす
る。特に本例の場合、上記カバー23bを構成する円筒
壁部47aの一部を厚肉にして、この厚肉部分に貫通孔
53aを、上記カバー23bの直径方向に亙り形成して
いる。本例の場合、この貫通孔53aは図16〜18に
示す様に、内径側半部77の断面形状を矩形等の非円形
とし、外径側半部78の断面形状を円形としている。こ
れに合わせて、上記カバー23bに装着するホルダ29
cの断面形状を、内径側部分に存在する先半部79で矩
形等の非円形とし、外径側部分に存在する基端部80で
円形としている。そして、この基端部80の中間部外周
面に係止溝69を形成し、この係止溝69に装着したO
リング70を、上記係止溝69の底面と上記貫通孔53
aの外径側半部78の内周面との間で弾性的に圧縮し
て、上記ホルダ29cの外周面と貫通孔53aの内周面
との間をシールする様にしている。
【0047】又、本例の場合には、上記Oリング70が
上記貫通孔53a内に入り込む以前に、上記ホルダ29
cの先半部79が上記貫通孔53aの内径側半部77内
に入り込み、上記ホルダ29cの円周方向に亙る位置決
めを図る様にしている。この為に、上記ホルダ29cを
上記カバー23bに装着した状態で、上記貫通孔53a
の内周面中間部に形成した段部56aから上記ホルダ2
9cの先端面までの距離L1 ´を、上記Oリング70を
装着した係止溝69の先端寄り側縁(図14の下側縁)
からホルダ29cに設けた鍔部62の内側面までの距離
2 ´よりも大きく(L1 ´>L2 ´)している。
【0048】従って本例の場合には、上記Oリング70
を上記外径側半部78の内側に押し込む以前に、上記先
半部79と内径側半部77とを互いに係合させなけれ
ば、それ以上上記ホルダ29cを上記貫通孔53a内に
挿入できなくなる。この結果、上記Oリング70が上記
係止溝69の底面と上記外径側半部78の内周面との間
で挟持される以前に、上記貫通孔53a内での上記ホル
ダ29cの円周方向に関する位置決めを確実に図れる。
従って、上記Oリング70が上記係止溝69の底面と上
記外径側半部78の内周面との間で挟持され、弾性的に
圧縮された後には、上記ホルダ29cを上記貫通孔53
a内に押し込む作業を行なえば足りる。この為、上記カ
バー23bに対して上記ホルダ29cを装着する作業を
能率良く行なえる。
【0049】又、上記ホルダ29cの基端部に形成した
鍔部62の基端面には、抑え溝63a及び傾斜面64を
形成している。上記ホルダ29cを上記カバー23bに
結合固定した状態では、次述する結合ばね81の抑え部
60が上記抑え溝63aと係合し、上記鍔部62を前記
円筒壁部47aの外周面に抑え付ける。本例に使用する
結合ばね81は、図20に示す様に、中央部に設けた上
記抑え部60と、両端部に設けた枢軸状の係止脚部8
2、82とを、略四分円状の連結部83、83により連
結して成る。上記各係止脚部82、82は、上記各連結
部83、83の端部から互いに逆方向に折れ曲がったも
ので、互いに同軸上に配置している。
【0050】この様な上記各係止脚部82、82を枢支
すべく、上記カバー23bに設けた段部84の外面の一
部で、上記貫通孔53aを中心として直径方向反対側2
個所位置には、それぞれ鉤状の枢支部85を形成してい
る。上記結合ばね81の自由状態での、上記各係止脚部
82、82の先端同士の間隔D82は、上記1対の枢支部
85同士の間隔D85(図示せず)よりも十分に大きく
(D82>D85)している。又、これら各枢支部85は、
上記貫通孔53aと反対側のみが開口している。従って
上記各係止脚部82、82を上記各枢支部85に係止し
た状態では、これら各係止脚部82、82が上記貫通孔
53a側にずれる事はない。尚、上記各係止脚部82、
82を枢支する為の枢支部は、図示の様な鉤形に限ら
ず、門形、孔形等にする事もできる。又、図示の例とは
逆に各係止脚部を、1対の連結部の端部から互いに近付
く方向に折り曲げて互いに同軸上に配置する事も可能で
ある。この様な場合には、上記各係止脚部を、カバーに
設けた枢支部に対して、このカバーの直径方向外側から
挿入する。
【0051】又、上記カバー23bを構成する底板部5
2の一部外面で上記貫通孔53aに整合する部分には、
上記抑え部60を係止しておく為の係止フック86を、
上記カバー23bを合成樹脂により射出成形する際、一
体に形成している。上記結合ばね81は、転がり軸受ユ
ニットを造るメーカーで、図21に示した状態に、上記
カバー23bに装着しておく。即ち、上記各係止脚部8
2、82を上記各枢支部85に係止すると共に、上記抑
え部60を係止フック86に係止しておく。この状態で
上記抑え部60は、上記貫通孔53aの開口部から退避
して、前記ホルダ29cを構成する先半部79及び基端
部80をこの貫通孔53a内に挿入する事に対する妨げ
とはならない。又、この様な状態で、上記結合ばね81
は、上記カバー23bの外周面から直径方向外方に突出
する事がない。この為、この結合ばね81が、上記カバ
ー23bを図示しないナックルの支持孔に挿入しつつ、
回転速度検出装置付転がり軸受ユニットを自動車の懸架
装置に支持する作業の妨げとなる事もない。
【0052】尚、上記係止フック86の一部には傾斜縁
87を形成して、上記抑え部60をこの係止フック86
に係止する作業を容易に行なえる様にしている。尚、図
示の例では、上記係止フック86と上記結合ばね81を
構成する抑え部60のU字形の湾曲部88とを係合させ
る様にしている。但し、上記係止フック86には、上記
抑え部60を構成する、上記湾曲部88を挟む状態で設
けた、1対の直線部89、89を係合させる様にする事
も可能である。この場合、係止フックは、間隔をあけて
1対設ける。
【0053】前述の様に構成するカバー23bを構成す
る円筒壁部47aに前記ホルダ29cを、やはり上述し
た様に構成する結合ばね81を使用して保持固定するに
は、この結合ばね81の抑え部60を図21に示す様
に、上記貫通孔53aから退避させた状態で、上記ホル
ダ29cの先半部79及び基端部80を上記円筒壁部4
7aに形成した貫通孔53a内に、直径方向外方から内
方に挿入する。この挿入作業の初期段階で、前記ホルダ
29cの先半部79が上記貫通孔53aの内径側半部7
7内に入り込み、上記ホルダ29cの円周方向に亙る位
置決めを図る。そこで、この状態から更に上記ホルダ2
9cを上記貫通孔53a内に押し込み、前記鍔部62を
上記円筒壁部47aの厚肉部分の外周面に当接させる。
次いで、上記結合ばね81の抑え部60を上記係止フッ
ク86から外し、この結合ばね81を上記各係止脚部8
2、82を中心として、図21の反時計方向に揺動さ
せ、上記抑え部60を前記鍔部62の基端面に乗り上げ
させる。そして、この抑え部60と、上記鍔部62の基
端面に形成した抑え溝63aとを係合させる。尚、本発
明の実施に用いる結合ばね81は、非磁性のステンレス
鋼製のものが好ましい。この理由は、ホルダ中に包埋し
たセンサの周辺に外乱磁束を集めず、しかも耐食性が良
好な為である。
【0054】この様な本例の構造の場合も、上記ホルダ
29cを、上記カバー23bに着脱する作業に要する手
間を軽減して、回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
自体のコスト、並びに修理に要するコストの低減を図れ
る。又、前記係止溝69の底面と前記外径側半部78の
内周面との間で前記Oリング70を挟持した後、上記ホ
ルダ29cを円周方向に回転させる必要がないので、上
記カバー23bに対するホルダ29cの装着作業も能率
良く行なえる。尚、本例の構造の場合には、上記カバー
23bを構成する円輪状の底板部52aの内周縁にシー
ルリング90を構成する芯金91の外径側半部を包埋
し、この芯金91の内周縁部に全周に亙って添着したシ
ールリップ92の先端縁を、等速ジョイント93の外周
面に摺接させている。本例の場合には、このシールリッ
プ92が、転動体5、5を設置した空間内への異物進入
防止を図っている。
【0055】尚、本発明の特徴は、Oリング等のシール
部材が互いの周面同士の間で挟持される以前に、カバー
に対するホルダの円周方向に関する位置決めを図る点に
ある。従って、図示の各例の様な構造に限らず、例えば
前述の図24〜27に示した構造で、本発明を実施する
事もできる。
【0056】
【発明の効果】本発明の回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットは、以上に述べた通り構成され作用するので、
センサを包埋したホルダをカバーに対して着脱する作業
を容易に行なえ、しかも水滴の凍結によるセンサ及びエ
ンコーダの破損防止を行なえる構造を実現できる。又、
上記カバーに対してホルダを装着する際に、Oリング等
のシール部材の摩擦力に抗して上記ホルダを円周方向に
回転させる必要がないので、装着作業を能率良く、容易
に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す部分断面
図。
【図2】第1例に組み込むホルダのみを取り出して示す
斜視図。
【図3】同じくカバーのみを取り出して示す斜視図。
【図4】同じくカバーの外面に設けた保持筒部分の端面
図。
【図5】同じく斜視図。
【図6】同じくホルダを図2と逆方向から見た部分斜視
図。
【図7】第1例に組み込む結合ばねの斜視図。
【図8】同じく結合ばねによりカバーとホルダとを結合
した状態を示す部分斜視図。
【図9】本発明の実施の形態の第2例に組み込むホルダ
の斜視図。
【図10】同第3例を示す部分断面図。
【図11】第3例に組み込むホルダのみを取り出して示
す斜視図。
【図12】同じくカバーのみを取り出して示す斜視図。
【図13】同じくカバーの外面に設けた保持筒部分の端
面図。
【図14】本発明の実施の形態の第4例を示す部分断面
図。
【図15】第4例に組み込むホルダのみを取り出して示
す斜視図。
【図16】同じくカバーのみを取り出して示す部分斜視
図。
【図17】同じくカバーの外面に設けた貫通孔を図14
の上方から見た端面図。
【図18】同じくカバーの全体形状を示す斜視図。
【図19】同じくホルダを図15と逆方向から見た斜視
図。
【図20】同じく結合ばねの斜視図。
【図21】上記結合ばねをカバーに装着した状態を示す
側面図。
【図22】図21のA部拡大図。
【図23】従来構造の1例を示す部分断面図。
【図24】先発明に係る構造の1例を示す、図25のB
−B断面図。
【図25】図24の右方から見た図。
【図26】図24の拡大C−C断面図。
【図27】先発明に係る構造を構成するカバーとセンサ
との分解斜視図。
【図28】回転速度検出装置の基本構造の第1例を示す
模式図。
【図29】同第2例を示す模式図。
【図30】センサを構成する1対のホール素子から出る
信号を示す線図。
【図31】1対のホール素子から出る信号を合成した、
センサの出力信号を示す線図。
【符号の説明】
1、1a 内輪 2、2a 外輪 3、3a、3b 内輪軌道 4、4a、4b 外輪軌道 5 転動体 6、6a、6b、6c、6d エンコーダ 7 シールリング 8 保持環 9 係止突起 10 透孔 11 係止凹部 12、12a、12b、12c センサ 13 隙間 14、14a、14c ハブ 15 フランジ 16 雄ねじ部 17 ナット 18 取付部 19 支持環 20 エンコーダ本体 21 円筒部 22 円輪部 23、23a、23b カバー 24 嵌合部 25 膨出部 26 中間部 27 保持筒部 28 ハーネス 29、29a、29b、29c ホルダ 30 鍔部 31 係止突起 32 小径部 33 大径部 34 段部 35 弾性係止片 36 係止孔 37 波板ばね 38 係止溝 39 Oリング 40 ホール素子 41 永久磁石 42、42a 本体 43 嵌合筒 44 嵌合筒部 45 内向鍔部 46 透孔 47、47a 円筒壁部 48 Oリング 49 円筒部 50 円輪部 51 透孔 52、52a 底板部 53、53a 貫通孔 54、54a 保持筒 55 大径部 56、56a 段部 57 結合ばね 58 枢支片 59 枢支部 60 抑え部 61 弾性脚部 62 鍔部 63、63a 抑え溝 64 傾斜面 65、65a 円柱状挿入部 66 大径部 67 小径部 68 段部 69 係止溝 70 Oリング 71 係止突条 72 係合溝 73 段部 74 肩部 75 円筒部 76 傾斜部 77 内径側半部 78 外径側半部 79 先半部 80 基端部 81 結合ばね 82 係止脚部 83 連結部 84 段部 85 枢支部 86 係止フック 87 傾斜緑 88 湾曲部 89 直線部 90 シールリング 91 芯金 92 シールリップ 93 等速ジョイント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−29440(JP,A) 特開 平7−311211(JP,A) 特開 平3−140619(JP,A) 特開 平8−201409(JP,A) 特開 平6−308145(JP,A) 欧州特許出願公開92605(EP,A1) 欧州特許出願公開2678063(EP,A 1) 国際公開96/22536(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 1/02 G01P 3/48 - 3/489 F16C 19/00 F16C 19/52 F16C 41/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静止側周面に静止側軌道面を有し使用時
    にも回転しない静止輪と、回転側周面に回転側軌道面を
    有し使用時に回転する回転輪と、上記静止側軌道面と回
    転側軌道面との間に設けられた複数の転動体と、全体を
    円環状に形成され、上記回転輪にこの回転輪と同心に支
    持され、円周方向に亙る特性を交互に且つ等間隔に変化
    させたエンコーダと、上記静止輪の端部に固定されてこ
    の静止輪の端部開口の少なくとも一部を塞ぐカバーと、
    このカバーに支持された状態で上記エンコーダのフラン
    ジ面に対向するセンサとを備えた回転速度検出装置付転
    がり軸受ユニットに於いて、上記カバーの一部にはこの
    カバーの内外を連通させる貫通孔が形成されており、上
    記センサはこの貫通孔内に挿入自在な合成樹脂製のホル
    ダ中に包埋されており、このホルダの一部と上記カバー
    の一部との間には、これらホルダとカバーとの間に存在
    する隙間を塞ぎ、この隙間を通じて上記カバー内に異物
    が進入する事を防止する為のシール部材が設けられてお
    り、上記ホルダと上記カバーとの間で上記シール部材の
    設置部分から外れた部分には、上記ホルダの円周方向に
    亙る位置決めを図る為の係合部が設けられており、上記
    シール部材が上記ホルダの一部と上記カバーの一部との
    間で挟持される以前に上記係合部を係合状態として上記
    貫通孔内での上記ホルダの円周方向に関する位置決めを
    図るべく、上記係合部の設置位置と上記シール部材の設
    置位置との関係を規制した事を特徴とする回転速度検出
    装置付転がり軸受ユニット。
  2. 【請求項2】 ホルダが、円柱状挿入部を設けたもので
    あり、この円柱状挿入部の中間部外周面に係止溝を全周
    に亙って形成しており、カバーの内外を連通させる貫通
    孔の内周面又はこのカバーの一部でこの貫通孔の開口を
    囲む部分に形成した保持筒の内周面と、上記係止溝の底
    面との間で、この係止溝に係止したシール部材が弾性的
    に圧縮されている、請求項1に記載した回転速度検出装
    置付転がり軸受ユニット。
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