JP3477041B2 - プラント機器操作装置 - Google Patents

プラント機器操作装置

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JP3477041B2
JP3477041B2 JP22377397A JP22377397A JP3477041B2 JP 3477041 B2 JP3477041 B2 JP 3477041B2 JP 22377397 A JP22377397 A JP 22377397A JP 22377397 A JP22377397 A JP 22377397A JP 3477041 B2 JP3477041 B2 JP 3477041B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、制御装置に接続
されたモータ利用機器や開度調整弁等のプラント機器の
操作を行うプラント機器操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からプラントにおいては、ポンプや
ブロア等のプラント機器自体、又はプラント機器の近く
は保守・調整のために現場操作盤を設置する場合が多
い。この現場操作盤は、その筐体内に切換スイッチ、押
釦スイッチや各種計器等を備えた箱型の設備であり、周
囲環境に応じて、例えば、全天候形・耐腐食形等の処置
がなされている。なお、各現場操作盤は制御装置に接続
されて集中制御が行われるようになっている。保守・調
整時に作業者は、現場にて現場操作盤の切換スイッチ、
押釦スイッチ等を操作し、ポンプやブロア等を動作させ
る。
【0003】ところが、各現場操作盤は計器等の高価な
部品によって構成されており、この部品の定期的な交換
や故障時の交換は保守費を高くしている。しかも、この
現場操作盤の使用は、プラント機器の動作状態の確認
(目視)およびプラント機器の保守・点検時の操作に限
られており、使用頻度はきわめて低い。
【0004】そこで近年は、例えば特公平4−7391
8号公報に開示されているように、現場操作盤に代え
て、現場の各プラント機器の近くに制御装置に伝送線に
より接続され接続端子装置(コネクタ)を配置するよう
にしている。そして任意の接続端子装置に対して携帯操
作器を接続することにより、現場から各プラント機器の
運転制御を容易に行う。このような制御装置及び携帯操
作器の組み合わせからなるプラント機器操作装置が提案
されているのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、接続端子装置
と携帯操作器の間はケーブルで接続されているので、携
帯操作器を自在に持ち運び操作することはできず、この
点不便である。これを解消するためには例えば携帯操作
器と制御装置と間を無線化することが考えられる。
【0006】一方、プラント機器を現場でマニュアルに
て単独操作する場合には、安全のための各種インターロ
ックが取られていないため、一般にその機器の近くにい
て機器の状態を目視で確認しながら操作する必要があ
る。
【0007】したがって、現場で操作する作業者にとっ
ては、その操作しようとするプラント機器のみが自己の
携帯操作器から操作可能となるようなインターロックが
取られる必要がある。作業者と無関係で遠方にあるプラ
ント機器が動作すると極めて危険だからである。
【0008】上記ケーブルで接続するプラント機器操作
装置の場合では、作業者は携帯操作器を伝送路にある所
定位置の接続端子装置に接続することにより、操作対象
となるプラント機器の識別番号が得られる。したがっ
て、上記操作制限を行うインターロックを取ることが可
能であり、作業者は制御対象となるプラント機器を誤っ
て特定することを防止できる。
【0009】しかしながら、携帯操作器と制御装置と間
を無線化した場合には、このような誤操作を防ぐインタ
ーロックを取ることが困難である。無線信号はあらゆる
方向に伝達されるため、作業者の目の前にある機器のみ
を操作できるように操作を制限するのは難しいからであ
る。
【0010】本発明は、このような実情を考慮してなさ
れたもので、携帯操作器と制御装置と間を無線化した場
合にあっても、携帯操作器が制御対象となるプラント機
器の近傍位置となる,ある特定の範囲にあるときのみプ
ラント機器操作を可能とするプラント機器操作装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、複数のプラント機器に
対して集中制御を行う制御装置と、可搬式でかつプラン
ト機器を操作可能に構成された少なくとも1つの携帯操
作器とからなるプラント機器操作装置とから構成されて
いる。
【0012】このプラント機器操作装置においては、位
置検出手段が携帯操作器に設けられ、その携帯操作器の
現在位置が検出される。また、記憶手段に、プラント機
器毎にその操作可能な場所を指定した機器操作可能場所
一覧が格納されている。
【0013】一方、伝送手段によって、制御装置と携帯
操作器の間で情報が送受されるようになっている。そし
て、操作可能判定手段が設けられ、これにより、位置検
出手段にて検出された位置情報と機器操作可能場所一覧
の内容とから、プラント機器が操作可能か否かが判定さ
れるとともに、操作可能と判定された機器のみについて
携帯操作器からの操作が可能となっている。
【0014】このとき、携帯操作器からの操作信号は、
伝送手段により制御装置に伝送され、制御装置による制
御によって当該機器への操作が実行される。具体的には
例えば以下のように使用される。
【0015】まず、作業者は個別制御を行おうとするプ
ラント機器の近くに携帯操作器を持って行き、操作を行
うため携帯操作器を動作させる。携帯操作器は位置検出
手段から現在位置(緯度・経度)を得て、この現在位置
から機器操作可能場所一覧にある該当機器のみを操作可
能な制御対象として、他の機器は制御をロックする。携
帯操作器から操作したい機器を選択しても制御対象機器
のみ操作ができ、各プラント機器の付近にいる時のみ操
作を許可することができる。
【0016】本発明は、このような手段を設けたので、
携帯操作器と制御装置と間を無線化した場合にあって
も、携帯操作器が制御対象となるプラント機器の近傍位
置となる,ある特定の範囲にあるときのみプラント機器
操作を可能とすることができ、携帯操作器からの誤操作
を防ぐインターロックを実現できる。
【0017】また、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応する発明において、携帯操作器は、表示手段に
よりプラント機器の運転、停止又は故障等の状態が表示
されるようになっている。
【0018】また、携帯操作器にはプラント機器を操作
するための操作手段が設けられ、この手段により表示手
段に状態表示されたプラント機器が操作される。そし
て、処理手段によって、操作対象となるプラント機器を
選択した際に、操作可能判定手段により操作可能と判定
された機器についてのみ、当該プラント機器の状態が表
示手段から表示されるようになっている。
【0019】したがって、操作可能でない機器は表示手
段から状態表示されず、操作手段による操作ができな
い。これにより、携帯操作器からの誤操作を防ぐインタ
ーロックが実現される。
【0020】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項2に対応する発明において、操作対象となるプラント
機器が選択された際に、処理手段により状態表示が制限
されるのではなく、この機能に代え、携帯操作器の電源
が投入された際に処理手段によって、操作可能と判定さ
れた機器についてのみ、表示手段から状態表示するよう
に処理される。したがって、操作可能でない機器につい
ては、電源投入当初から表示手段に状態表示されず、携
帯操作器からの誤操作を防ぐインターロックが実現され
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 (発明の第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施
の形態に係るプラント機器操作装置の一例を示す構成図
である。
【0022】このプラント機器操作装置は、携帯操作器
10から無線指令に基づき、モータ4等のプラント機器
を制御装置1及び電力制御盤2によって制御し、操作す
るシステムである。図1においては、同図(b)に携帯
操作器10が示され、同図(a)にその他のシステム構
成部分が示されている。
【0023】まず、制御装置1はプラントの制御室に設
置されているものである。この制御装置1は電力室に設
置されている電力制御盤2に配線され接続されている。
制御装置1は制御ケーブル3によって電力制御盤2内の
コントロールセンタ3(図2に示す)を介してモータ4
等のプラント機器に配線されている。モータ4等のプラ
ント機器は通常プラント内に多数設けられるものである
が、同図には1つのみ示されている。
【0024】電力制御盤2は、電力用ケーブル2aによ
ってモータ4やバルブ等に電力を供給し、これらのモー
タ4やバルブなどを起動または停止する。制御装置1に
は、電圧・電流・圧力・温度・流量等を表示する各計器
類や演算処理するコンピュータ等が配置されている。制
御装置1には複数の携帯操作器10と無線にて情報の通
信ができる無線インタフェースとしての無線伝送部5が
接続される。
【0025】一方、図1(b)に示す携帯操作器10の
表面には、液晶表示部12が設けられ、また無線伝送部
13が接続されている。この液晶表示部12は、プラン
ト機器別の運転情報(機器の運転状態、故障状態)を表
示したり、プラント機器の制御(運転・停止指令)の入
力を受け付けたりする。また、無線伝送部13は、制御
装置1に接続される無線伝送部5と必要な情報の送受を
行う。
【0026】次に、図2に基づいて制御装置1及び携帯
操作器10の詳細構成について説明する。図2は本実施
形態の制御装置1及び携帯操作器10の詳細構成例を示
すブロック図である。
【0027】同図(a)に示すように制御装置1は、全
体を制御するマイクロコンピュータ等により実現される
演算処理部6と、入力信号処理部8aと、出力信号処理
部8bとによって構成されている。また、制御装置1に
は、携帯操作器10と無線伝送する無線伝送部5と、制
御用ケーブル7を介して電力制御盤2内の各コントロー
ルセンタ3と接続されている。
【0028】演算処理部6は、出力信号処理部8b,制
御用ケーブル7を介してモータ4等の制御をその対応す
るコントロールセンタ3に指令するとともに、制御用ケ
ーブル7,入力信号処理部8aを介してモート4等の制
御状態を検出する。また、このプラント機器への制御指
令は、無線伝送部5を介して携帯操作器10からの受信
により得られ、一方、プラント機器からの状態情報は携
帯操作器10へ送出される。この信号伝送の様子が図2
に示されている。なお、無線伝送部5は、複数の携帯操
作器10と通信可能に構成されている。
【0029】上記コントロールセンタ3は各プラント機
器に対応してそれぞれ設けられているが、その構成は図
3に示すようになっている。図3は本実施形態における
コントロールセンタの構成例を示す図である。
【0030】コントロールセンタ3は、電源からの電力
を保護のためのノーヒューズ51と、コンタクタ52
と、過電流にて加熱されノーヒューズ51を動作させる
サーマル53とを介してモータ4等のプラント機器に供
給するようになっている。
【0031】コンタクタ52のオンオフによりモータ4
の起動停止が実現するが、これは制御装置1からの運転
指令によりスイッチ54がオンされると、リレー55が
励磁されコンタクタ52のオンされることで実現され
る。また、スイッチ54のオンにより補助リレー56も
励磁され、スイッチ57がオンされてモータ4の制御状
態が制御装置1に通知される。モータ停止の場合は逆の
動作となる。
【0032】次に、図2(b)に示す携帯操作器10に
ついて説明する。携帯操作器10は、無線にて情報の通
信が可能な無線インタフェースとしての無線伝送部13
と、マイクロコンピュータ等で実現される全体を制御す
る演算処理部11と、携帯操作器10の位置を検出する
位置検出部14と、液晶表示部12と、メモリ部15と
から構成される。
【0033】まず、液晶表示部12は、情報の表示のみ
行う表示部12aと、表示に従って液晶表示部12の表
面にタッチすることにより操作指令を与える操作部12
bから構成される。
【0034】位置検出部14は、天空に存在する衛星か
らの信号を受信するGPS(Global Posit
ioning System)を実装する。GPSは、
一般的にGPS衛星の発信する電磁波を3個以上受信し
た場合に緯度・経度情報が得られる。GPSは演算処理
部11に対して、シリアルインタフェースやパラレルイ
ンタフェースにより接続可能で、定期的な周期で緯度・
経度情報を含む情報を演算処理部11に対して出力す
る。また、本実施形態では、GPSのうち、その位置精
度をセンタとの情報授受で誤差数10cm程度まで高め
るDGPS(ディファレンシャルGPS)を採用してい
る。また、本実施形態では、GPSをそのまま利用して
いるため屋内における位置検出はできないが、例えば信
号を中継するようにすれば屋内における位置検出も可能
となる。
【0035】メモリ部15には、プラント機器に関する
情報等の演算処理部11が処理を実行する上で必要な各
種情報が格納される他、機器操作可能場所一覧40がテ
ーブルとして格納されている。
【0036】機器操作可能場所一覧40は、各プラント
機器が携帯操作器10で操作可能な領域をテーブル情報
として格納するものである。図4に各プラント機器の操
作可能領域41が概念的に示されている。
【0037】図4は各プラント機器の操作可能領域を示
す図である。図5は機器操作可能場所一覧の一例を示す
図である。このように各プラント機器について、携帯操
作器10からの操作可能領域41をそれぞれ位置検出部
14で得られる位置情報(緯度情報及び経度情報)と対
応して設定し、この操作可能領域41からのみ対応する
プラント機器を操作可能として誤操作を防ぐインターロ
ックを実現可能としているのである。
【0038】また、演算処理部11は、携帯操作器10
の全体的な制御を行うとともに、操作可能判定処理部1
6と、操作処理部17とを備えている。操作可能判定処
理部16は、位置検出部14で得られる位置情報と、機
器操作可能場所一覧40の内容とを比較し、プラント機
器について操作可能か否かを判定し、その結果を操作処
理部17に引き渡すものである。
【0039】操作処理部17は、操作可能なプラント機
器について、操作部12bからの入力に応じて、当該プ
ラント機器の操作指令を制御装置1に無線出力する処理
を実行する。
【0040】なお、特に図示しないが、演算処理部11
には、制御装置1からの状態情報や、プラント機器を操
作するための操作関連情報等を表示部12aに表示する
処理部が設けられている。この処理部には、操作対象と
なる機器を選択した際に、操作可能と判定された機器に
ついてのみ、当該プラント機器の状態を表示部12aか
ら表示するように処理する処理手段が含まれている。
【0041】次に、以上のように構成された本発明の実
施の形態に係るプラント機器操作装置の動作について図
6を用いて説明する。図6は本実施形態の動作を示す流
れ図である。
【0042】まず、作業者は、携帯操作器10をプラン
ト機器のモータ4等の近傍に持っていき、操作するため
電源を投入する。これにより、携帯操作器10の液晶表
示部12には、図7(a)に示すように設備名画面20
が表示される(ST1)。
【0043】図7は、液晶表示部の画面表示例を示す図
である。同図(a)に示す設備名画面20ではA設備・
B設備・C設備があることがわかる。操作部12bで、
いずれかの該当設備名(この場合は「B設備」)上をタ
ッチすることにより、号機名画面21が展開される。号
機名画面21では1号雨水ポンプ・2号雨水ポンプ・3
号雨水ポンプがあることがわかる。このような画面操作
及び表示が図6のステップST1において行われる。
【0044】次に、例えば号機画面21から作業者が操
作しようとする2号雨水ポンプが選択されると(ST
2)、この選択入力に応じ、演算処理部11により位置
検出部14から現在位置情報が取得される(ST3)。
機器選択がなされなければその選択までステップST2
が繰り返される。なお、位置検出部14ではDGPSに
より常に現在位置が確認されている。
【0045】次に、ステップST3にて取得された情報
と、機器操作可能場所一覧40の情報とから選択された
機器(2号雨水ポンプ)が現在位置から操作できるかど
うかが操作可能判定処理部16にて判定される(ST
4)。判定は、図5の機器操作可能場所一覧40に示す
緯度A・緯度B・経度A・経度Bと現在位置の緯度N・
経度Nとを比較して、緯度A≦緯度N≦緯度Bと経度A
≦経度N≦経度Bを満足するか否かでなされる。
【0046】操作不可能と判定された場合には(ST
4)、機器選択(ST2)へ戻る。操作可能と判定され
た場合には(ST4)、図8に示すような2号雨水ポン
プの操作画面30が展開される(ST5)。
【0047】図8は携帯操作器における操作画面の一例
を示す図である。機器選択画面30では、機器の名称で
ある「2号雨水ポンプ」の表示31が示されるととも
に、入表示32又は切表示33により機器の状態が色表
示等で示される。2号雨水ポンプ吐出弁についても同様
である。なお、入表示32又は切表示33による状態表
示は、制御装置1の入力信号処理部8aから得られた該
当機器の状態情報を、さらに無線通信によって演算処理
部11が受け取り出力するものである。
【0048】また、この入表示32,切表示33は、状
態表示として用いられるだけでなく、操作もすることも
可能である。入表示32を入力操作すると(ST6)、
操作処理部17により2号雨水ポンプの起動指令が無線
信号にて制御装置1に出力され、この信号を受けた制御
装置1の演算処理部6により起動信号が出力信号処理部
8bを介してプラント機器に対して出力される(ST
7) また、同様に、切表示33を入力操作すると(ST
8)、ポンプ起動の場合と同様にして携帯操作器10か
ら制御装置1に停止指令がなされ、出力信号処理部8b
からプラント機器に対して停止出力信号が出力される
(ST9)。
【0049】ステップST6又はステップST9にて、
該当機器に対する操作が行われた場合には、ステップS
T6に戻り、一定時間操作が行われない場合には、機器
の選択動作(ST2)まで戻る(ST10)。これは、
携帯操作器10は自由に持ち運びができるため、一定時
間経過すると、現在位置を再度確認する必要があるため
である。このようにして、携帯操作器10からの誤操作
を防ぐインターロック機能が保持される。
【0050】上述したように、本発明の実施の形態に係
るプラント機器操作装置は、プラント機器を制御する制
御装置1と、無線伝路を介してこの制御装置とインタフ
ェースする携帯操作器10を設け、位置検出部14及び
機器操作可能場所一覧40の情報に基づき、携帯操作器
10が制御対象機器の付近の所定領域にあるときのみ、
当該携帯操作器10から操作可能となるようにしたの
で、プラント機器の操作を容易にするため携帯操作器と
制御装置間の通信を無線で実現すると共に、機器の近傍
でのみ操作ができるよう作業者の判断や選択を介在せ
ず、自動的にロックすることができる。
【0051】したがって、携帯操作器によりプラント機
器をマニュアルで単独操作する場合でも、携帯操作器が
現在位置を自動検出することにより、その位置から無関
係な機器の操作をロックすることができ、制御対象とあ
る機器のみをその近傍から安全に操作することができ
る。 (発明の第2の実施の形態)本実施形態のプラント機器
操作装置では、携帯操作器10における演算処理部11
の処理手順が異なる他、第1の実施形態と同様に構成さ
れている。なお、操作可能判定処理部16及び操作処理
部17の機能は第1の実施形態の場合と同様ある。
【0052】具体的には、第1実施形態の場合のよう
に、設備名画面、号機名画面の順に携帯操作器10の操
作画面が展開されていくのではなく、現在位置から直接
に操作可能な機器名を液晶表示部12に画面表示するよ
うになっている。すなわち演算処理部11には、電源を
投入した際に、操作可能と判定された機器についての
み、当該プラント機器の状態を表示部12aから表示す
るように処理する処理手段が含まれている。
【0053】次に、以上のように構成された本発明の実
施の形態に係るプラント機器操作装置の動作について説
明する。図9は本発明の第2の実施の形態に係るプラン
ト機器操作装置の動作を示す流れ図である。
【0054】まず、作業者は、携帯操作器10をプラン
ト機器のモータ4等の近傍に持っていき、操作するため
電源を投入する。携帯操作器10の演算処理部11によ
り、位置検出部14から現在位置情報が取得される(S
T11)。この現在位置情報と図5に示す機器操作可能
場所一覧40から全機器について操作可能か否かが判定
され、操作可能であればピックアップされて、図10に
示すように操作可能な全機器とその機器の状態が機器一
覧画面60に表示される(ST12)。なお、ステップ
ST12における操作可能な機器の判定は、第1の実施
形態の判定方法と同様である。
【0055】図10は本実施形態の機器一覧画面の一例
を示す図である。同図においては、機器一覧画面60
に、機器名称表示61、及び機器に対応する状態表示6
2,63が操作可能な機器の状態として示されている。
また、ページ切替えボタンである前ボタン64及び後ボ
タン65と、機器操作ボタンである入ボタン66及び切
ボタン67とが設けられている。なお、機器名称表示6
1に対しては選択入力も可能であり、選択されている場
合には、色表示やフリッカで選択の旨が表示される。ま
た、同様に機器の入り切り状態も状態表示62,63に
色表示で示される。なお、機器一覧画面60に対する入
力結果は、制御装置1に送出され、各機器の状態は、制
御装置1からの状態情報受信により得られている。
【0056】ここで、機器一覧画面60において機器名
称表示61への入力により、例えば操作可能な機器とし
て2号雨水ポンプが選択されると(ST13)、機器名
称表示61である「2号雨水ポンプ」、状態表示62,
63「入」「切」が制御装置1の入力信号処理部8aか
ら得た情報にて色表示される。
【0057】ここで、入ボタン66を操作すると(ST
14)、出力信号処理部8bからプラント機器に対して
起動出力信号が出力される(ST15)。また、同様に
切ボタン67を操作すると(ST16)、出力信号処理
部8bからプラント機器に対して出力信号が出力される
(ST17)。
【0058】また、この機器一覧画面60は4機器しか
表示できない構成となっているが、次ボタン64、前ボ
タン65の操作により(ST18),(ST20)画面
を前後に展開することができる(ST19),(ST2
1)。このようにして、機器一覧画面60に一度に表示
しきれない操作可能機器について、その状態表示及び機
器操作を実行することができる。
【0059】ステップST13からステップST21ま
でにおいて、作業者から何も入力が行われずに一定時間
が経過した場合、現在位置の取得ST11まで戻る(S
T22)。これは、携帯操作器10は自由に持ち運びが
できるため、一定時間経過すると、現在位置を再度確認
する必要があるためである。このようにして、携帯操作
器10からの誤操作を防ぐインターロック機能が保持さ
れる。
【0060】また、一定時間が経過していない場合には
(ST22)、ステップST13に戻り、次の入力が受
け付けられる。上述したように、本発明の実施の形態に
係るプラント機器操作装置は、第1の実施形態と同様な
構成を設けた他、携帯操作器10の電源を投入した場合
に操作可能と判定された機器についてのみ、機器操作画
面となる機器一覧画面60に表示するようにしたので、
第1の実施形態と同様な効果が得られる他、直接その場
で操作可能なプラント機器を知ることができ、機器操作
を容易なものとすることができる。 (発明の第3の実施の形態)上記各実施形態では、操作
可能判定処理部16及び操作処理部17並びに機器操作
可能場所一覧40を携帯操作器10に設け、操作可能機
器の判定及び操作可能機器に対する起動停止指令の出力
を携帯操作器10にて行うようしている。
【0061】しかし、これらの判定及び指令出力は、必
ずしも携帯操作器10から行う必要はない。本実施形態
は、操作可能判定処理部16及び操作処理部17に対応
する処理部を図2に示す制御装置1の演算処理部6に設
け、また機器操作可能場所一覧40を制御装置1内のメ
モリ部(図示せず)に設けることで、第1又は第2の実
施形態と同様な処理を実現するものである。
【0062】この場合、液晶表示部12への表示情報を
携帯操作器10に送出し、また、携帯操作器10の位置
情報や操作情報を制御装置1に通知するために、制御装
置1,携帯操作器10間で無線通信が行われることにな
る。
【0063】本発明の実施の形態に係るプラント機器操
作装置は、このように一部処理が制御装置1で行われ、
これに応じて必要な情報が通信により送受される他、第
1又は第2の実施形態の場合と同様に動作する。なお、
本実施形態の場合、携帯操作器10にて行われる機器操
作は、当該プラント機器に直接制御指令を出すものでは
なく、その制御を行うように制御装置1に依頼するもの
である。
【0064】上述したように、本発明の実施の形態に係
るプラント機器操作装置は、第1又は第2の実施形態と
同様な構成を設けた他、操作可能判定処理部16、操作
処理部17及び機器操作可能場所一覧40を制御装置1
に設けるようにしたので、機器操作可能の判定や機器操
作機能を制御装置1に集中させつつも、第1又は第2の
実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0065】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に
変形することが可能である。また、実施形態に記載した
手法は、計算機に実行させることができるプログラム
(ソフトウエア手段)として、例えば磁気ディスク(フ
ロッピーディスク、ハードディスク等)、光ディスク
(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記憶媒
体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布すること
もできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、
計算機に実行させるソフトウエア手段(実行プログラム
のみならずテーブルやデータ構造も含む)を計算機内に
構成させる設定プログラムをも含むものである。本装置
を実現する計算機は、記憶媒体に記録されたプログラム
を読み込み、また場合により設定プログラムによりソフ
トウエア手段を構築し、このソフトウエア手段によって
動作が制御されることにより上述した処理を実行する。
【0066】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、携
帯操作器の位置検出手段と機器操作可能場所一覧を設け
て操作可能機器を判定するようにしたので、携帯操作器
と制御装置と間を無線化した場合にあっても、携帯操作
器が制御対象となるプラント機器の近傍位置となる,あ
る特定の範囲にあるときのみプラント機器操作を可能と
するプラント機器操作装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るプラント機器
操作装置の一例を示す構成図。
【図2】同実施形態の制御装置1及び携帯操作器10の
詳細構成例を示すブロック図。
【図3】実施形態におけるコントロールセンタの構成例
を示す図。
【図4】各プラント機器の操作可能領域を示す図。
【図5】機器操作可能場所一覧の一例を示す図。
【図6】同実施形態の動作を示す流れ図。
【図7】液晶表示部の画面表示例を示す図。
【図8】携帯操作器における操作画面の一例を示す図。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るプラント機器
操作装置の動作を示す流れ図。
【図10】同実施形態の機器一覧画面の一例を示す図。
【符号の説明】
1…制御装置 2…電力制御盤 2a…電力用ケーブル 3…コントロールセンタ 4…モータ 5…無線伝送部 6…演算処理部 7…制御用ケーブル 8a…入力信号処理部 8b…出力信号処理部 10…携帯操作器 11…演算処理部 12…液晶表示部 13…無線伝送部 14…位置検出部 15…メモリ部 16…操作可能判定処理部 17…操作処理部 40…機器操作可能場所一覧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 23/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプラント機器に対して集中制御を
    行う制御装置と、可搬式でかつ前記プラント機器を操作
    可能に構成された少なくとも1つの携帯操作器とからな
    るプラント機器操作装置において、 前記制御装置と前記携帯操作器の間で情報を送受する無
    線式の伝送手段と、 前記携帯操作器に設けられ、かつ当該携帯操作器の現在
    位置を検出する位置検出手段と、 前記プラント機器毎に、その操作可能な場所を指定した
    機器操作可能場所一覧を格納する記憶手段と、 前記位置検出手段にて検出された位置情報と前記機器操
    作可能場所一覧の内容とから、プラント機器が操作可能
    か否かを判定するとともに、操作可能と判定された機器
    のみについて前記携帯操作器からの操作を可能とする操
    作可能判定手段とを備えたことを特徴とするプラント機
    器操作装置。
  2. 【請求項2】 前記携帯操作器は、 前記プラント機器の運転、停止又は故障等の状態を表示
    する表示手段と、 前記表示手段に状態表示されたプラント機器を操作する
    操作手段と、 操作対象となるプラント機器を選択した際に、前記操作
    可能判定手段により操作可能と判定された機器について
    のみ、当該プラント機器の状態を前記表示手段から表示
    するように処理する処理手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項1記載のプラント機器操作装置。
  3. 【請求項3】 前記携帯操作器は、 前記プラント機器の運転、停止又は故障等の状態を表示
    する表示手段と、 前記表示手段に状態表示されたプラント機器を操作する
    操作手段と、 電源を投入した際に、前記操作可能判定手段により操作
    可能と判定された機器についてのみ、当該プラント機器
    の状態を前記表示手段から表示するように処理する処理
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のプラン
    ト機器操作装置。
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