JPH09153069A - 情報収集装置、情報収集再生装置およびパトロール端末装置 - Google Patents

情報収集装置、情報収集再生装置およびパトロール端末装置

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JPH09153069A
JPH09153069A JP7280909A JP28090995A JPH09153069A JP H09153069 A JPH09153069 A JP H09153069A JP 7280909 A JP7280909 A JP 7280909A JP 28090995 A JP28090995 A JP 28090995A JP H09153069 A JPH09153069 A JP H09153069A
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pen
input
sound
pen stroke
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Application number
JP7280909A
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English (en)
Inventor
Shuichi Tsujimoto
修一 辻本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH09153069A publication Critical patent/JPH09153069A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現場の状況を簡単に収集し、センタやオフィ
スなどにおいて効率よく再生できるような携帯型の情報
収集装置を提供すること。 【解決手段】 本発明に係る情報収集装置は、入力され
た映像情報を記憶する手段と、前記映像情報を表示画面
に表示する手段と、前記映像情報が表示された前記表示
画面上にてペン操作されたペンストローク情報を入力す
る手段と、音情報を入力する手段と、前記ペンストロー
ク情報と前記音情報とを、入力時刻に基づいて対応付け
て記憶する手段と、対応付けられた前記ペンストローク
情報および前記音情報と、これら情報が入力された際に
表示中であった前記映像情報との対応を管理する手段と
を具備することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラント現場など
にて情報収集を行なうための情報収集装置、情報収集再
生装置およびパトロール端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プラント現場における機器の状況
や異常を検査する方法として、ハンディ型のデータ入力
装置をパトロール端末として用いる方法があった。これ
は紙と鉛筆にとって代わるものであり、現場の機器の状
況をその場で計算機にデータ入力できるものであった。
しかし、映像や音は収集できないため、映像はカメラや
ビデオで撮り、音はテープレコーダで録音していた。よ
って、データはハンディターミナルにあり、映像は写真
やビデオテープ、音はカセットテープと分かれて保存さ
れているため、後日、オフィスにおいて現場の状況を再
生することは非常に煩雑な作業であった。特開平6−3
43146号公報では、会議のメモ用にペン入力情報と
音情報を対応付けて記録する技術を開示しているが、映
像は扱っていない。
【0003】一方、パトロール自体をセンタでコントロ
ールすることを目指したプラントシステムの構築も行わ
れつつある。プラント現場の各所にビデオカメラを設置
し、センタでビデオカメラを操作することにより現場の
状況を管理しようとするものである。しかし、現場の状
況をビデオカメラで全て収集することは不可能であり、
ビデオカメラが映らない場所の状況は専門の作業員が出
向いていく必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来は、現場の状況を
簡単に収集し、センタやオフィスにおいて現場の状況を
効率良く再生することは困難であった。本発明は、上記
事情を考慮してなされたもので、現場の状況を簡単に収
集し、センタやオフィスなどにおいて効率よく再生でき
るような携帯型の情報収集装置、情報収集再生装置およ
びパトロール端末装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る情報収集装
置は、入力された映像情報を記憶する手段と、前記映像
情報を表示画面に表示する手段と、前記映像情報が表示
された前記表示画面上にてペン操作されたペンストロー
ク情報を入力する手段と、音情報を入力する手段と、前
記ペンストローク情報と前記音情報とを、入力時刻に基
づいて対応付けて記憶する手段と、対応付けられた前記
ペンストローク情報および前記音情報と、これら情報が
入力された際に表示中であった前記映像情報との対応を
管理する手段とを具備することを特徴とする。
【0006】本発明に係る情報収集再生装置は、入力さ
れた映像情報を記憶する手段と、前記映像情報を表示画
面に表示する手段と、前記映像情報が表示された前記表
示画面上にてペン操作されたペンストローク情報を入力
する手段と、音情報を入力する手段と、前記ペンストロ
ーク情報と前記音情報とを、入力時刻に基づいて対応付
けて記憶する手段と、対応付けられた前記ペンストロー
ク情報および前記音情報と、これら情報が入力された際
に表示中であった前記映像情報との対応を管理する手段
と、記憶された所望の映像情報と、該映像情報の表示中
に入力された前記ペンストローク情報とを重ねて前記表
示画面に表示する手段と、対応付けられた前記映像情報
および前記ペンストローク情報が表示された前記表示画
面上にてペン操作された指示位置の座標を検出する手段
と、検出された前記指示位置の座標に対応する前記ペン
ストローク情報を特定する手段と、特定された前記ペン
ストローク情報に対応付けられている前記音情報を再生
する手段とをさらに具備することを特徴とする。
【0007】本発明は、プラント現場にて情報収集を行
なうためのパトロール端末装置において、入力された映
像情報を記憶する手段と、前記映像情報を表示画面に表
示する手段と、前記映像情報が表示された前記表示画面
上にてペン操作されたペンストローク情報を入力する手
段と、音情報を入力する手段と、前記ペンストローク情
報と前記音情報とを、入力時刻に基づいて対応付けて記
憶する手段と、対応付けられた前記ペンストローク情報
および前記音情報と、これら情報が入力された際に表示
中であった前記映像情報との対応を管理する手段とを具
備することを特徴とする。
【0008】また、記憶された所望の映像情報と、該映
像情報の表示中に入力された前記ペンストローク情報と
を重ねて前記表示画面に表示する手段と、対応付けられ
た前記映像情報および前記ペンストローク情報が表示さ
れた前記表示画面上にてペン操作された指示位置の座標
を検出する手段と、検出された前記指示位置の座標に対
応する前記ペンストローク情報を特定する手段と、特定
された前記ペンストローク情報に対応付けられている前
記音情報を再生する手段とをさらに具備することを特徴
とする。
【0009】また、前記音情報の再生にあたっては、前
記ペンストローク情報の入力開始時刻と入力終了時刻と
の間に入力された音情報を再生するだけでなく、該入力
開始時刻以前に入力された音情報および該入力終了時刻
以後に入力された音情報の少なくとも一方を所定時間再
生することを特徴とする。
【0010】また、前記音情報の再生にあたっては、前
記ペンストローク情報の入力開始時刻と入力終了時刻と
の間に入力された部分を持つ一纏まりの有音情報を再生
することを特徴とする。
【0011】本発明によれば、本装置を携帯する使用
者、例えば現場保守員は、現場パトロール時に異常箇所
を発見したときなど、記録しておきたい被写体をカメラ
で撮影し、その映像を携帯型パトロール端末に転送し、
表示し、そして、ペンや音声でコメントや所見、記事等
を簡単に入力することができる。
【0012】また、センタやオフィスなどにおいて写真
・音声・メモを合体して表示することができるようなイ
ンタフェースにより、効率よく現場の状況を再生するこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら発明の
実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施形態に係
る携帯型パトロール端末システム10のハードウエア構
成を表す。
【0014】本実施形態の携帯型パトロール端末システ
ム10の本体1(以下、携帯型パトロール端末1と言
う)には、例えばペン入力機能付き携帯用コンピュータ
を使用する。入力装置には、ペン2、マイク3およびカ
メラ4を用いる。ペン2は、キーボードと異なり、現場
の状況や絵や文字で簡単に入力できると同時にポインテ
ィングデバイスとしての役割も果たすことができる。ま
た、マイク3やカメラ4により、現場の状況を視聴覚的
な情報の形で入力できるようにしている。スピーカ5
は、マイク3により入力された音声や予め格納されてい
る参照音などを出力するためのものである。
【0015】なお、カメラ4は静止画を撮影するもので
も動画像を撮影するものでも良いが、本実施形態では静
止画を撮影するものを中心に説明する。マイク3やスピ
ーカ5はそれぞれ1chでも複数ch設けても良いが、
本実施形態では1chとして説明する。
【0016】これらのハードウエア構成により、作業員
はパトロール端末システム10を現場に携帯し、現場の
状況をカメラ4やペン2、マイク3を用いて収集するこ
とが可能となる。
【0017】また、本実施形態では、カメラ4やペン
2、マイク3で収集した情報を互いに関連づけて管理・
保存するものであり、後に、現場の状況を簡単に再生す
ることもできる。特に、本実施形態では、その場で撮影
した映像をすぐに再生し、使用者がその映像を背景とし
てペン入力できるようにしているとともに、入力ペン情
報と入力音情報とは入力時刻によって直接対応付けてい
るので、映像情報と音情報、あるいは映像中に存在する
所望のオブジェクトとペン情報とを対応付けられるだけ
でなく、映像中のオブジェクトと録音した音声や環境音
等とを、ペン情報を介して対応付けることができる。
【0018】図2は、本実施形態に係るパトロール端末
1の内部構成の一例を示す。このパトロール端末1は、
ペンストローク入力部12、音声入力部13、画像入力
部14、時刻発生部21、グルーピング処理部22、表
示部24、位置情報指定部25、再生制御部26、記憶
部30、および図示しない記録制御部を備えている。
【0019】表示部24は、ペン情報/画像情報を表示
画面に表示し、また音情報をスピーカ5から再生する。
時刻発生部21は、現在の時刻を発生する。
【0020】ペンストローク入力部12は、ペン2によ
り描かれる文字・図形情報を入力する。上記の表示画面
はタブレットにもなっており、使用者はペン2を表示画
面上で操作することにより、文字・図形情報を入力する
ことができる。ペンストローク入力部12では、ペンス
トローク(例えばペン入力されたx,y座標あるいはそ
の変化量δx,δyの系列)を検出し、時刻発生部21
により発生された時刻に基づき、ペンストロークとその
入力時刻(検出時刻)を対応付けてる。例えば、時刻と
x,y座標からなる情報を1組とする時系列データを生
成する。あるいは、一続きと認識できるペンストローク
に対して入力開始時刻と入力終了時刻の情報を付加す
る。
【0021】グルーピング処理部22は、予め決められ
た方法に従い、入力されたペンストロークをいくつかに
分類(グルーピング)する。音声入力部13は、マイク
3からの音信号を入力し、必要に応じ所定の形式のデジ
タル音情報、例えばwavデータに変換する。言うまで
もなく音情報は時系列データであり、時刻発生部21に
よる時刻と対応付られる。
【0022】なお、本明細書及び図面における音声と
は、言うまでもなく、いわゆる人間の発する音声だけを
意味するのではなく、マイク2により集音される環境音
等を初めとする様々な音をも意味するものである。
【0023】画像入力部14は、カメラ4からの画像信
号を入力し、必要に応じて所定の形式のデジタル情報に
変換する。記憶部30には、画像データ20、時系列統
合データ23、対応テーブル29が格納される。
【0024】画像データ20は、ここでは、画像入力部
14から出力される画像データである。時系列統合デー
タ23は、時刻発生部21からの時刻情報に基づき、文
字・図形情報を時系列情報であるペンストロークに変換
しさらにグルーピングしたペン情報と、該ペン情報の入
力時刻に対応する音情報とを、統合した形で格納したも
のである。該ペン情報と音情報との時間的な対応付けの
方法は種々考えられるが、後にその主なもの示す。
【0025】対応テーブル29は、互いに関連する画像
データと時系列統合データとを対応付けるためのテーブ
ルであり、例えば画像データを特定する識別情報と時系
列統合データを特定する識別情報とが組にして登録され
ている。
【0026】記録制御部は、画像、音声、ペンストロー
クを入力し、これらを対応付けて格納するための制御を
行なう。再生制御部26は、対応付けられた画像情報と
ペン情報を表示するための制御を行なうとともに、位置
情報指定部25により検出されたペン4の位置情報に基
づき指示されたペン情報に対応する音情報を再生するた
めの制御を行なう。
【0027】次に、本実施形態の動作を情報収集時と情
報再生時に分けて説明する。まず、情報収集時の動作に
ついて説明する。図3は、情報収集時の動作の一例を示
すフローチャートである。
【0028】例えば、作業員がこれからパトロールに向
かうプラントをプラントAとする。プラントAにおいて
情報を収集する場合、まず、初期画面として、図4に示
すようなプラントAの映像を画面表示するものとする。
図4によると、プラントAは加圧器201、蒸気発生器
202、減圧器203、加水器204、洗浄器205が
接続されたプラントであり、中央部にモータ1 21
1、モータ2 212が設置されていることがわかる。
【0029】作業員は、このようなプラントAのパトロ
ール中に異常箇所を発見すると、携帯型パトロール端末
システム10を用いて、その状況に関する情報収集・記
録を行なう。
【0030】例えば、蒸気発生部202において蒸気漏
れがあったとすると、使用者は、まず、その映像をカメ
ラ4で撮影し、携帯型パトロール端末1に転送する。な
お、カメラ4にはデジタルスチールカメラを用いること
ができる。デジタルスチールカメラで撮影した映像情報
は、イメージキャプチャーカード(PCカード)を用い
て簡単にパトロール端末1に転送することができる。ま
た、デジタルスチールカメラの代わりにビデオを用いて
もよい。
【0031】携帯型パトロール端末1では、カメラ4か
らの映像情報を画像入力部14から入力し、必要に応じ
て所定の形式のデジタル情報に変換した後、所定の識別
情報(例えばファイル名)を付して、記憶部30の画像
データ20に格納する(ステップS11)。
【0032】また、本実施形態のように初期画面を用い
る場合、記憶部30に格納された画像データ20が図5
(a)に示すような蒸気加圧器を撮影した映像であるな
らば、例えば図4のプラントAの地図情報の蒸気発生器
202をペン2で指示することにより、画像データ20
と蒸気発生器を表す情報とをリンクづけて管理、保存す
ることができる。
【0033】このようにして画像データ20が取り込ま
れると、携帯型パトロール端末1では、該画像データ2
0を、ペン入力のための背景(バックグラウンド)とし
て画面表示する。例えば、図5(a)のように、カメラ
4により撮影された、蒸気漏れが発生している異常箇所
の映像(入力画像)が表示される。
【0034】次に、携帯型パトロール端末1では、該画
像データ20に対応付けるペン情報と音情報を収集する
ため、音声入力とペンストローク入力受付とを開始する
(ステップS12)。
【0035】以下、ペンによる所見や異常音などを同時
に収集する操作を例として説明する。音情報の収集につ
いては、パトロール端末1の動作中、音声入力部13か
ら常時取り込み、保存しておく方法と、図6のように画
面上に録音スタート41、終了ボタン42を設け、ペン
2による指示入力に従って記録する方法、あるいは、ペ
ン入力を検出すると自動的に音声記録をスタートさせ、
ペン入力が終了したものと判断した場合に音声記録を終
了する方法などが考えられる。その際、音声情報を常時
取り込み、ある容量を持ったメモリバッファに保存し、
順次書き換えていき、ペン入力がスタートしたらメモリ
バッファに保存されている音声情報を利用するようにし
てもよい。
【0036】一方、ペン2によるペン入力は、使用者に
より必要に応じて行なわれる。パトロール端末1では、
ペン2により文字・図形情報がペン入力されると(ステ
ップS13)、入力された文字・図形情報を、既に背景
として表示している映像の上に重ねて表示するととも
に、ペン情報と音情報を統合して格納する処理を行な
う。すなわち、文字・図形情報をペンストロークの時系
列情報として検出し、このペンストローク情報にグルー
ピング処理を施していくつかのペン情報に分類し(ステ
ップS14)、分類された1纏まりのペン情報とこれに
時間的に対応する音声情報とを対応付けて時系列統合デ
ータとして格納する(ステップS15)。本実施形態で
は、後述するように、対応するペン情報と音声情報とそ
の同期情報(例えば開始時刻と終了時刻)とを組にす
る。ペン情報と音声情報と同期情報の組はまとめて時系
列統合データ23とし、これに所定の識別子を付して格
納する。
【0037】また、画像データ20と、これに対応する
時系列統合データ23とを対応付けるために、対応テー
ブル29に、画像データ20の識別子と、時系列統合デ
ータ23の識別子が、組にして登録される(ステップS
15)。
【0038】ステップS16で終了するまで、ペン情報
・音声情報の入力、対応付け、格納が繰り返される。例
えば、図5(b)の画面例のように、使用者は、背景と
して表示中の蒸気漏れを撮影した映像のところに、「漏
れている」と矢印付きでペン入力を行なうとともに、ペ
ン入力を行なっている際の蒸気漏れによる音を同時に収
集する。そして、「漏れている」「→」からなるペン情
報と、その際に入力された蒸気漏れによる音とが対応付
けて格納される。さらに、これらと、蒸気発生器の様子
を撮影した図5(a)のような映像とが、対応付けられ
る。また、映像中の1つのオブジェクトである蒸気発生
器の蒸気漏れを起こしている箇所と蒸気漏れによる音と
が、「漏れている」「→」からなるペン情報を介して対
応付けられることになる。
【0039】同様に、圧力計31の数値を読みとり、
「圧力」と矢印付きでペン入力を行なうと同時に、
「3.54kg/m2 」と音声により圧力計の数値を入
力し、これらを対応付けて記録することができる。
【0040】以下では、上記した処理や時系列統合デー
タについてさらに詳しく説明する。まず、ステップS1
4のグルーピング処理について説明する。ペンストロー
ク入力部12では、ペン情報を時系列情報である音情報
と対応付けるために、ペン2により描かれた文字・図形
情報をペンストロークとして入力し、これに時刻発生部
21による時刻を対応付けている。
【0041】図7は、ペンストロークの時間列表現の例
である。図7では、[t1,t2]、[t3,t4]、
[t5,t6]にペン2が操作されたことを表してい
る。グルーピング処理部22では、これらの情報のどの
ストロークを一つの塊と判断するかを判定し、その結果
により分類を行なう。
【0042】その1つの方法として、ペンストローク間
の時間tiの長さに応じて相前後する2つのペンストロ
ークを合体させるかどうかを判定する方法がある。その
基準があらかじめαと定められていたとすると、図7の
例では、t3−t2、t5−t4を計算し、それらがα
より小さければ合体し、大きければ異なるペンストロー
クと判定する。今、t3−t2<α<t5−t4であっ
たとすると、第1のペンストロークと第2のペンストロ
ークが合体され、その結果、[t1,t4]が生成され
る。そのペンストロークと第3のペンストローク[t
5,t6]は別のものと取り扱われる。
【0043】他の方法としては、ペンストロークを入力
した2次元位置情報に基づいてグルーピングする方法が
考えられる。この方法では、ペンストローク間の距離を
測定し、あらかじめ定められた距離βよりも小さければ
それらのペンストロークを合体させ、距離βよりも大き
ければそれらのペンストロークは異なるものとして取り
扱う。
【0044】すなわち、ペンストロークAについて、x
座標の最小値をAxmin、y座標の最小値をAymi
n、x座標の最小値をAxmax、y座標の最小値をA
ymaxとし、ペンストロークBについて、x座標の最
小値をBxminy座標の最小値をByminx座標の
最小値をBxmaxy座標の最小値をBymaxとす
る。
【0045】もし、max(Axmax,Bxmax)
−min(Axmin,Bxmin) < (Axma
x−Axmin)+(Bxmax−Bxmin)+β
かつmax(Aymax,Bymax)−min(Ay
min,Bymin) <(Aymax−Aymin)
+(Bymax−Bymin)+β であれば、ペンス
トロークAとペンストロークBを合体させる。
【0046】例えば、図8のようにペン入力された場
合、ペンストローク「調査」(図中611)とペンスト
ローク矢印(612)は近辺にあるので一つの塊(6
1)と判定され、同様に、ペンストローク「会議」(6
21)とペンストローク「10月」(622)は一つの
塊(62)、ペンストローク「メディア」(631)と
ペンストローク「クラブ」(632)は一つの塊(6
3)と判定される。
【0047】さらに他の方法としては、図8の例におい
て、ペンストロークが図中の61,621,631,6
32,622の順序で入力された場合、時間情報を用い
ることにより、ペンストローク631と632は合体さ
せ(63)、ペンストローク621とペンストローク6
22を別々のものとして取り扱うこともできる。ペンス
トローク621とペンストローク622は画面上での距
離β(画面上での距離しきい値)よりも近い距離に入力
されているが、その間にペンストローク631,632
が時間的に割り込んでいるからである。
【0048】次に、ステップS15のグルーピングされ
たペン情報と音情報との対応付け処理について説明す
る。図9では、グルーピングされた1纏まりのペンスト
ローク情報Aは時刻[t1,t4]に入力され、もう1
つの1纏まりのペンストローク情報Bは時刻[t5,t
6]に入力されたことを表している。
【0049】対応付け処理の方法としては、種々のもの
が考えられるが、以下にそのいくつかを示す。第1の方
法は、ペンストロークが入力された時刻に録音された音
をペンストロークに対応づける方法である。この方法に
より、時刻[t1,t4]の音はペンストローク情報A
に、時刻[t5,t6]の音はペンストローク情報Bに
対応づけられて保存される。
【0050】第2の方法は、ペンが入力された時刻の前
後もあらかじめ定められた範囲だけ対応づける方法であ
る。予め、時間γ1,γ2だけ余分に対応づけるとする
と、ペンストローク情報Aには時刻[t1−γ1,t4
+γ2]に録音された音が対応付き、ペンストローク情
報Bには時刻[t5−γ1,t6+γ2]に録音された
音が対応付けられる。t4+γ2>t5−γ1の場合は
t4+γ2の代わりにt5−γ1を用いたり、または、
t4+γ2>t5の場合はt4+γ2の代わりにt5を
用いたりしてもよい。
【0051】第3の方法は、音情報を解析し、その結果
に基づきペン情報と音情報を対応づける方法である。ま
ず、音情報を無音部と有音部に分ける。そして、予め定
めた閾値αよりも音情報信号レベルが大きければ有音部
と判定し、それ以下であれば無音部と判定する。図9の
例では、時刻[ta,tb]、[tc,td]、[t
e,tf]が有音部と判定され、それ以外は無音部と判
定されている。この場合、ペンストロークが入力された
時刻に存在する有音情報をペンストロークに対応づける
ことができる。図9の例では、ペン1には時刻[ta,
td]に録音された音情報が対応付き、ペン2には時刻
[te,tf]に録音された音情報が対応づけられる。
【0052】次に、ペン情報や音情報を統合して登録す
る時系列統合データの構造例につて説明する。図10
(a),(b)は、ペンや音データを格納するためのデ
ータ構造の一例を表している。このデータ構造では、先
頭にフラグ(図中90)があり、次いでそのフラグ(9
0)に関するデータ(91)がある。フラグとデータが
対になって管理されるが(900,901)が、一つの
塊を表現するものとして同期データ(92)を付加して
ある。つまり、同期データ(92)の検出により、セク
タ(900)とセクタ(901)が1つのセクタ群(9
001)を構成していることが検出できる。フラグ(9
0)は、音情報なら0、ペン情報なら1といったように
データの内容を区別するために用意されるものである。
データ(91)は、音ならwavデータで記述され、ペ
ンならペンストローク情報で記述される。同期情報(9
2)には、前の同期情報からの間に収納されているデー
タの同期を取るために用意されるものであり、例えば時
間情報を用いてもよい。
【0053】図10(b)は、音とペン情報を格納した
例である。まず、先頭のデータはフラグが0であるので
続くデータが音情報であることを示している。音情報は
wavデータで格納される。wavデータに続き、フラ
グとして1が記述されているので、次ぐデータがペン情
報であることが分かる。ペン情報の構造は、最初に先頭
位置座標(x0,y0)があり、次ぎに予め定められた
サンプリング時間t毎の変化量(δx,δy)が保存さ
れる。同期情報(92)は、前記音データとペンデータ
が記憶された時間(t1,t2)が保存される。これよ
り、時刻t1から時刻t2の間に、前記wavデータが
録音され、前記ペンデータが入力されたことが分かる。
wavデータの長さは(t2−t1)×サンプリング周
波数である。
【0054】図10(b)の例では、これらのデータに
続くデータとして音データが記録されている。フラグが
0であるからである。それに続くデータは同期データで
あり、この場合、ペンデータは記録されていない。これ
より、時刻t3から時刻t4の間ではwavデータが録
音されたペン入力はなかったことが分かる。
【0055】本実施形態では、現場の計器からの情報は
直接パトロール端末1に入力し保存することもできる。
この一つの実施形態として、図10(a)のフラグ(9
0)として予め計器の種類を登録しておくだけでよい。
データは計器データをAD変換した結果が保存される。
【0056】なお、上記では、画像データ20と時系列
統合データ23とを別ファイルにして格納し、画像デー
タ20の識別子と時系列統合データ23の識別子との対
応を対応テーブル29に登録するようにしていたが、図
12のように、時系列統合データ23の先頭部に対応す
る画像データ20を連結するなどして、1つの統合ファ
イルとしても良い。この場合、対応テーブル29は不要
となる。
【0057】次に、情報再生時の動作について説明す
る。情報再生時の動作として、対応付けられた画像情報
とペン情報を表示するものと、ペンにより指示されたペ
ン情報に対応する音情報を再生するものとについて説明
する。
【0058】図13は、画像/ペン情報再生時の動作の
一例を示すフローチャートである。まず、表示情報の指
示が行なわれる(ステップS21)。例えば、プラント
Aにおいて収集された情報を再生する場合、まず、初期
画面として、図4に示すようなプラントAの映像を画面
表示するものとする。
【0059】ここで、蒸気発生器202に関する情報を
見たい場合、使用者は、例えば図4のプラントAの地図
情報の蒸気発生器202をペン2で指示したり、あるい
はダブルクリックすることにより、再生・表示する情報
を選択する。
【0060】なお、上記のように保存された映像が存在
する部分(ここでは蒸気発生器202)は、色を変えて
表示したり枠をつけて表示したりすると、情報再生時に
どの部分に映像情報が保存されているかを一目で識別す
ることができるので便利である。
【0061】次に、パトロール端末1では、指示された
画像データを再生する(ステップS22)。例えば、初
期画面の「蒸気発生部202」を指示すると、図5
(a)の映像が表示される。
【0062】次に、対応テーブル29を参照し、表示中
の画像データ20に対応する時系列統合データ29の識
別子を検索する(ステップS23)。そして、特定され
た時系列統合データ23からペン情報を検索する(ステ
ップS24)。
【0063】ペン情報の検索では、例えば、図10のよ
うな時系列統合データ23中にフラグが1であるデータ
が存在するか否か検索する。フラグが1であるデータが
存在すれば、それがペン情報である。
【0064】ペン情報が存在するならば(ステップS2
5)、再生中の画像上にペン情報を重ねて表示する(ス
テップS26)。例えば、図5(b)のように、蒸気漏
れを撮影した映像のところに、「漏れている」「→」か
らなるペン情報と、「圧力」からなるペン情報の2つが
表示される。
【0065】次に、音声情報再生時の動作について説明
する。図14は、音声情報再生時の動作の一例を示すフ
ローチャートである。まず、パトロール端末1は、自動
的にまたは使用者の明示的な指示操作により、音情報再
生モードになる。
【0066】映像上にペン情報が表示されている場合、
使用者はペン2により表示画面上の所望のペン情報を指
示する。位置情報指定部25では、ペン2による指示入
力があった場合(ステップS31)、指示された座標を
検出する(ステップS32)。
【0067】次に、この指示座標に基づき、指示された
時系列統合データ29中のペン情報を検索する(ステッ
プS33)。例えば、ペン情報の全ストロークの座標を
包含する矩形を仮定し、指示座標をこの矩形内に包含す
るようなペン情報が存在するか否かを調べる。そのよう
なペン情報が存在する場合、そのペン情報がペン2によ
り指示されたものと判断する。
【0068】指示されたペン情報が特定できたならば
(ステップS34)、そのペン情報に対応付けられた音
情報を検索する(ステップS35)。例えば、そのペン
情報と同じ同期情報を持つセクタ群内で、フラグが0で
あるデータが存在するか否か検索する。フラグが0であ
るデータが存在すれば、それが音情報である。
【0069】音情報が存在するならば(ステップS3
6)、その音情報を再生する(ステップS37)。ステ
ップS38で終了するまで、上記処理が繰り返される。
【0070】例えば、図5(b)の画像が表示されてい
る場合、その画面上において、「漏れている」と記入さ
れた文字をペンで指示することにより、異常音が再生さ
れる。
【0071】また、「圧力」と記入された文字をペンで
指示すると、「3.5kg/m2 」という音声所見が再
生される。この場合、ペンの指示以外に、タッチパネル
による指示を用いてもよいし、PC上で情報を再生して
いる場合には、キーボードやマウスを用いてペン情報を
指示してもよい。
【0072】ところで、ペン情報に対応する音情報を再
生する場合、時系列統合データ23中で指示されたペン
情報と同じセクタ群内に存在する音情報だけを再生する
と、ペン情報と音情報が前述した第1の方法で対応づけ
られている場合、ペンストロークが入力された時刻に録
音された音だけが再生され、その前後の音は再生されな
い。このような場合に、音情報の再生に先だって、時系
列統合データ23中のペン情報と音情報と同期情報をも
とにして、前述した第2の方法(ペンが入力された時刻
の前後もあらかじめ定められた範囲だけ対応づける方
法)、あるいは第3の方法(音情報を解析し、その結果
に基づきペン情報と音情報を対応づける方法)による対
応付けに従ったときの音情報を再構築し、または第2の
方法あるいは第3の方法による対応付けに従ったときの
音情報再生時刻範囲に該当する音情報を検索し、これを
再生するようにしても良い。
【0073】また、上記では、1つの画像データ20と
1つ時系列統合データ23とを対応付けていたが、例え
ば、1つの画像データ20に複数の時系列統合データ2
3を対応付けることもである。例えば、対応テーブル2
9に、画像データ20の識別子と、複数の時系列統合デ
ータ23の識別子との対応を登録すれば良い。このよう
にすれば、背景として表示されている1つの画像データ
20に対して、複数ページ分、ペン・音声による記録を
とることができる。
【0074】次に、テキスト情報をペン入力情報や音情
報と同時に登録する例を図10(c)を用いて説明す
る。本実施形態では、テキストデータも音データやペン
データと同様にして格納することができる。図10
(c)は、セクタ群(9003)内に、テキストデータ
のフラグを2として格納した例である。このテキストデ
ータとして、例えばパトロールすべき箇所の正常な数値
データ格納したり、操作手順を書き込んだりすることが
できる。
【0075】図11は、その再生・表示例である。現場
の映像の上にペン情報として矢印付きの「正常値」が記
入されており、その部分を指示すると、正常値としての
正常音が再生され、正常値としての状態、この場合、
「圧力:1kg/m2 」がテキストで現れる。テキスト
の表示には例えばホップアップウインドを用いてもよ
い。このようにすれば、現場の圧力計からの数値を監視
員が読みとり、簡単にその数値を評価することが可能と
なる。また、異常時の対策などのマニュアル的なことが
らもテキストで登録しておくこともできる。この場合、
「圧力が2kg/m2 を越える場合はバルブを閉める」
と書かれている。
【0076】また、チェック項目に関する再生・表示と
現場の状況収集とを同時に行なうこともできる。チェッ
ク項目に従って現場の状況をチェックすると同時に現場
の状況をカメラや音、ペンで収集し、センタにおいてそ
れらを比較することも可能である。
【0077】これまでは、携帯型パトロール端末システ
ム10を携帯して、現場に向かい、現場の状況を収集し
てくる例を説明した。現場の状況は、ペンや音、映像を
ハイパーリンク構造で結びつけて収集される。それとは
逆に、現場のチェック項目を予めペンや音、映像で登録
しておき、作業員は現場において、それらの情報に基づ
き現場の状況をチェックすることも考えられる。以下で
は、そのような例を説明する。
【0078】図15(a)は、現場状況チェック装置と
して携帯型パトロール端末システム10を利用する場合
の初期画面であり、プラントAの地図が表示されてい
る。ここでは、現場パトロール員がチェックすべき現場
箇所は、センタにおいて予め入力されるものとする。図
15(a)では、二重枠により「蒸気発生器」202を
チェックするように明示している。もちろん、チェック
すべき箇所とそうでない箇所を色分け表示するなど、他
の方法を用いても良い。
【0079】利用者が「蒸気発生器」202の部分をダ
ブルクリックなどの方法により指示すると、予め登録さ
れた現場の映像と予め入力しておいたペン情報が表示さ
れる。そのような画面の例を図15(b)に示す。図1
5(b)では、「圧力」と「正常音」という文字が映像
に予め入力されている。現場において作業員が「圧力」
項目を指示すると、「標準値は2kg/m2 」と音声で
話しかける。「正常音」を指示すると、パイプを流れる
蒸気の正常な音が流れる。これにより作業員は、現場に
おいて、センタで予め登録した所望の音や数値と現場の
音や計器の数値とを簡単に比較することが可能となる。
【0080】ここでは、ペン入力や音情報によりチェッ
ク状況をセンタ登録することを行なったが、テキスト情
報で登録してもよい。つまり、図15(b)の映像の任
意の箇所、あるいは予め登録した箇所を指示すると、例
えば図11のようにその箇所のチェック項目や正常な状
態の数値データが得られる。
【0081】次に、本実施形態の携帯型パトロール端末
システムの操作性に関して説明する。本実施形態の携帯
型パトロール端末システムのハードウエアは、携帯性・
操作性を考慮することで、より効果的なものとなる。
【0082】例えば、本実施形態の携帯型パトロール端
末システムを携帯して実際にパトロールを行なう際に
は、手袋を着用しているためにペンの操作が困難なこと
がある。このような場合、タッチパネル式のタブレット
を用いることができる。しかし、手袋が油などで汚れて
いる場合、その汚れがタブレットに付着することも発生
する。そのような場合、手袋の先に小型ペンを接続し、
それにより入力操作を行なうことも考えられる。
【0083】また、携帯型パトロール端末を保持しつつ
現場の状況をカメラで撮影したり、計器を読み取ったり
所見をペン入力したりするためにはハードウエアを身体
に固定するのが望ましい。そのために、例えば、本実施
形態の携帯型パトロール端末システム10の本体1に肩
掛け紐をとりつけ、首にぶら下げられるようにすると同
時に、携帯型パトロール端末1を身体に固定するために
ベルトフックを取り付けベルトに固定すると良い。これ
により、携帯型パトロール端末1の表示部を眺めると同
時にペン入力やカメラ動作、計器の読みとりを行なうこ
とが可能となる。また、情報収集の後、次のパトロール
地点へ移動する際は、携帯型パトロール端末をベルトフ
ックから取り外し、サイドバックの感覚で持ち運びする
ことができる。
【0084】前述した例では、初期画像として、パトロ
ール現場の地図を用いた場合を説明したが、これは地図
に限らず、水道管の配管図や電力線の送電線図であった
りしてもよく、様々な画像を適用可能である。例えば、
工程管理表をベース画像として用いることが考えられ
る。工程管理表の項目のそれぞれがペン、音がハイパー
リンクで関連づけられたマルチメディア情報に相当す
る。また、ベース画像はビットマップ画像であっても表
計算ソフトのような表形式のセル構造のものであっても
よい。
【0085】前述した例では、監視員がパトロール端末
を現場に携帯し、その場で情報収集し、センタに戻って
から現場情報の共有や蓄積、利用を行なうことを説明し
たが、PHSやLANなどの通信やネットワークを利用
し、現場とセンタで逐一情報のやりとりを行なうことも
考えられる。そのような利用においては、パトロールの
最中に異状が発見された場合、異常状態をカメラや音で
収集すると同時にそれらの情報をセンタに送信すること
により、センタにおいても現場の状況を直ちに知ること
ができ、現場とセンタの間で情報を共有することが可能
となる。また、異常に対する対策や指示をセンタから即
座に受けることが可能となる。
【0086】前述した例では、パトロールを行なってい
る箇所は監視員が自分で入力する必要があった。例え
ば、図4では、プラントAに出向いたときにはプラント
Aの地図を指示し、その中で、蒸気発生器202の状態
を調べ状況を入力する際には「蒸気発生器」203の項
を指定する必要があった。他の実施形態として、GPS
を利用することにより監視員のパトロール場所を自動的
に検出し、それに基づき自動的に監視項目を選択するこ
とも可能となる。図16は、その一例である。図16に
おいて星印1200は、作業員が現在パトロールしてい
る場所を示している。作業員は任意の場所でマルチメデ
ィア情報収集装置を動作させると、動作させた位置をG
PSを通して受け取り、地図上の位置に前記マルチメデ
ィア情報を張り付けることが可能となる。この際、地図
上には、マルチメディア情報が張り付けられている箇所
を明示する記号や印や記入される。
【0087】本実施形態によれば、映像を基本情報とし
て、その映像の上に書いたペンによるメモ書きと監視員
の音声による所見、機器の動作音などの音情報を時間軸
で関連づけて記録し、工程表などにハイパーメディアと
して張り付けてデータベース化する携帯型パトロール端
末が実現できるため、効率よく現場の状況を把握でき
る。
【0088】ところで、本実施形態では携帯型パトロー
ル端末を説明したが、本発明は他の用途に用いる情報収
集装置あるいは情報収集再生装置にも適用することがで
きる。
【0089】例えば、会議等の様子を記録し後に参照す
るようなシステム、記者等が情報収集のために使用する
ようなシステムとして利用することができる。また、本
実施形態では、前述したような記録機能および再生・表
示機能を持つ携帯型パトロール端末を説明したが、記録
機能だけを持つシステム、あるいは再生・表示機能だけ
を持つシステムとして構成することも可能である。
【0090】次に、別の実施形態を説明する。別の実施
形態として、電話のメモ書き用に、前述したような音声
とペンストロークとの対応付けを用いることもできる。
その実施形態を図17を用いて説明する。利用者が電話
115を受信し、話を行なっている際、メモを取るため
のタブレット110が電話115に付随されたり、ある
いは電話機近辺に設置されたりしている。利用者がペン
を用いてメモを取るとペンストロークと会話音声が対に
なって保存される。その実施形態は前述したような方法
で実現される。そして会話終了後、ペンストロークをタ
ッチすればペンストロークに結びつけられた音声情報が
再生される。図17の例であると、「10:00 渋谷
北」というペンストロークには、そのペン入力を行なっ
た際の会話の内容「それでは8月10日、10時にJR
渋谷駅北口で待ち合わせましょう」が紐付けされる。ま
た、「045−123−4567」というペンストロー
クには、会話の内容「もし都合が悪くなったら山本さん
まで電話してね。番号は045−123−4567です
から。」が紐付けされる。これによりこれらのペンスト
ロークにタッチするとその音声情報が再生される。本発
明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、
その技術的範囲において種々変形して実施することがで
きる。
【0091】
【発明の効果】本発明によれば、簡単に、現場の状況を
映像・音声・ストローク情報として収集し、これらを対
応付けて記録することができる。また、本発明によれ
ば、簡単な操作で、現場で収集した映像・音声・ストロ
ーク情報を関連づけて再生・表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る携帯型パトロール端末
システムのハードウェア構成を示す図
【図2】同実施形態に係る携帯型パトロール端末の内部
構成の一例を示す図
【図3】情報収集時の動作の一例を示すフローチャート
【図4】携帯型パトロール端末の初期画面の表示例を示
す図
【図5】携帯型パトロール端末での入力画面例および再
生画面例を示す図
【図6】携帯型パトロール端末での音声情報入力画面例
を示す図
【図7】ペンストロークの時間列の一例を示す図
【図8】ペンストロークによるグルーピング処理の一例
を説明するための図
【図9】ペンストロークと音声情報との対応付け処理の
一例を説明するための図
【図10】時系列統合データのデータ構造の一例を示す
【図11】携帯型パトロール端末システムを用いた現場
状況チェックの画面例を示す図
【図12】時系列統合データのデータ構造の他の例を示
す図
【図13】画像/ペン情報再生時の動作の一例を示すフ
ローチャート
【図14】音声情報再生時の動作の一例を示すフローチ
ャート
【図15】携帯型パトロール端末システムを用いた現場
状況チェックの画面例を示す図
【図16】携帯型パトロール端末システムに作業員の位
置を表示した画面例を示す図
【図17】ペンストロークと音声情報との対応付け技術
を用いた装置の一例を示す図
【符号の説明】
1…携帯用パトロール端末 2…ペン 3…マイク 4…カメラ 10…携帯用パトロール端末システム 12…ペンストローク入力部 13…音声入力部 14…画像入力部 20…画像データ 21…時刻発生部 22…グルーピング処理部 23…時系列統合データ 24…表示部 25…位置情報指定部 26…再生制御部 29…対応テーブル 30…記憶部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された映像情報を記憶する手段と、 前記映像情報を表示画面に表示する手段と、 前記映像情報が表示された前記表示画面上にてペン操作
    されたペンストローク情報を入力する手段と、 音情報を入力する手段と、 前記ペンストローク情報と前記音情報とを、入力時刻に
    基づいて対応付けて記憶する手段と、 対応付けられた前記ペンストローク情報および前記音情
    報と、これら情報が入力された際に表示中であった前記
    映像情報との対応を管理する手段とを具備することを特
    徴とする情報収集装置。
  2. 【請求項2】入力された映像情報を記憶する手段と、 前記映像情報を表示画面に表示する手段と、 前記映像情報が表示された前記表示画面上にてペン操作
    されたペンストローク情報を入力する手段と、 音情報を入力する手段と、 前記ペンストローク情報と前記音情報とを、入力時刻に
    基づいて対応付けて記憶する手段と、 対応付けられた前記ペンストローク情報および前記音情
    報と、これら情報が入力された際に表示中であった前記
    映像情報との対応を管理する手段と、 記憶された所望の映像情報と、該映像情報の表示中に入
    力された前記ペンストローク情報とを重ねて前記表示画
    面に表示する手段と、 対応付けられた前記映像情報および前記ペンストローク
    情報が表示された前記表示画面上にてペン操作された指
    示位置の座標を検出する手段と、 検出された前記指示位置の座標に対応する前記ペンスト
    ローク情報を特定する手段と、 特定された前記ペンストローク情報に対応付けられてい
    る前記音情報を再生する手段とをさらに具備することを
    特徴とする情報収集再生装置。
  3. 【請求項3】プラント現場にて情報収集を行なうための
    パトロール端末装置において、 入力された映像情報を記憶する手段と、 前記映像情報を表示画面に表示する手段と、 前記映像情報が表示された前記表示画面上にてペン操作
    されたペンストローク情報を入力する手段と、 音情報を入力する手段と、 前記ペンストローク情報と前記音情報とを、入力時刻に
    基づいて対応付けて記憶する手段と、 対応付けられた前記ペンストローク情報および前記音情
    報と、これら情報が入力された際に表示中であった前記
    映像情報との対応を管理する手段とを具備することを特
    徴とするパトロール端末装置。
  4. 【請求項4】記憶された所望の映像情報と、該映像情報
    の表示中に入力された前記ペンストローク情報とを重ね
    て前記表示画面に表示する手段と、 対応付けられた前記映像情報および前記ペンストローク
    情報が表示された前記表示画面上にてペン操作された指
    示位置の座標を検出する手段と、 検出された前記指示位置の座標に対応する前記ペンスト
    ローク情報を特定する手段と、 特定された前記ペンストローク情報に対応付けられてい
    る前記音情報を再生する手段とをさらに具備することを
    特徴とする請求項3に記載のパトロール端末装置。
  5. 【請求項5】前記音情報の再生にあたっては、前記ペン
    ストローク情報の入力開始時刻と入力終了時刻との間に
    入力された音情報を再生するだけでなく、該入力開始時
    刻以前に入力された音情報および該入力終了時刻以後に
    入力された音情報の少なくとも一方を所定時間再生する
    ことを特徴とする請求項4に記載のパトロール端末装
    置。
  6. 【請求項6】前記音情報の再生にあたっては、前記ペン
    ストローク情報の入力開始時刻と入力終了時刻との間に
    入力された部分を持つ一纏まりの有音情報を再生するこ
    とを特徴とする請求項4に記載のパトロール端末装置。
JP7280909A 1995-09-29 1995-10-27 情報収集装置、情報収集再生装置およびパトロール端末装置 Pending JPH09153069A (ja)

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