JP3467144B2 - 綴じ原稿検出機能を備えた自動原稿送り装置 - Google Patents

綴じ原稿検出機能を備えた自動原稿送り装置

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JP3467144B2
JP3467144B2 JP03501196A JP3501196A JP3467144B2 JP 3467144 B2 JP3467144 B2 JP 3467144B2 JP 03501196 A JP03501196 A JP 03501196A JP 3501196 A JP3501196 A JP 3501196A JP 3467144 B2 JP3467144 B2 JP 3467144B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機等の装置
に対して原稿を1枚ずつ供給する自動原稿送り装置に関
し、特に、原稿トレイに綴じ原稿が載置されたこと検出
する機能を備えた自動原稿送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動原稿送り装置は、複写機等の装置に
おける原稿の交換作業を容易にすべく、原稿トレイにセ
ットされた複数枚の原稿を1枚ずつ分離して給紙する。
この自動原稿送り装置によりステープル針やクリップ等
によって綴じられたままの綴じ原稿を給紙すると、給紙
時における原稿の分離動作により原稿が損傷したり、綴
じ原稿から外されたステープル針やクリップ等が自動原
稿送り装置の内部に残留して搬送不良や装置の故障の原
因となる。
【0003】そこで、特開平4−25860号公報に開
示された構成では、原稿トレイに載置された原稿にステ
ープル針やクリップ等の金属部品が存在するか否かを検
出するホール素子等の磁気センサを備え、ステープル針
やクリップ等の金属部品を検出した際に警告を発生する
ようにしている。また、特開平5−170376号公報
に開示された構成では、原稿トレイに載置された原稿の
搬送中にホール素子等の磁気センサがステープル針やク
リップ等の金属部品を検出した際に原稿の搬送動作を停
止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ステー
プル針やクリップ等による原稿の綴じ位置は原稿によっ
て変化する場合があり、検出範囲の限られたホール素子
等の磁気センサによっては、ステープル針やクリップ等
の綴じ具を検出することができない場合がある。また、
金属を素材としない綴じ具が用いられる場合もあり、ホ
ール素子等の磁気センサによってはこれらを検出するこ
とができない。さらに、ステープル針の一部が複数枚の
原稿の内部に残留して部分的に綴じ原稿となる場合があ
り、このような場合にはホール素子等の磁気センサによ
る検出が困難となり、センサの精度を十分に高くする必
要が生じる。
【0005】この発明の目的は、原稿の綴じ位置や綴じ
具の素材に関係なく、また、ステープル針の一部が複数
枚の原稿の内部に残留した場合にも、原稿トレイ上に綴
じ原稿が載置されたことを検出することができ、給紙時
の原稿の分離動作による原稿が損傷、及び、綴じ原稿か
ら外されたステープル針やクリップ等による搬送不良や
装置の故障を確実に防止することができる綴じ原稿検出
機能を備えた自動原稿送り装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、原稿トレイに載置された複数枚の原稿を最上部に位
置する原稿から順に1枚ずつ分離して給紙する自動原稿
送り装置において、一端に原稿トレイ上に載置された
稿後端の上面に当接する錘を所定範囲内で上下方向に移
動自在に支持し、かつ、中間部を支点に回転自在にされ
たアクチュエータを備え、該アクチュエータの他端の移
動に伴って綴じ原稿の後端部の持ち上がり状態を検出す
る持ち上げ検出センサを設け、 前記持ち上げ検出センサ
が綴じ原稿の後端部の持ち上がり状態を検出した際に、
原稿の給紙動作を中断して警告を発生することを特徴と
する。
【0007】
【0008】請求項2に記載した発明は、原稿トレイに
載置された複数枚の原稿を最上部に位置する原稿から順
に1枚ずつ分離して給紙する自動原稿送り装置におい
て、原稿トレイ上に載置された原稿の給紙方向に直交す
る方向の位置を規定するサイドガイドにおける複数種類
の原稿サイズに対応する位置のそれぞれに持ち上げ検出
センサを設け、前記持ち上げ検出センサの何れかが綴じ
原稿の後端部の持ち上がり状態を検出した際に、原稿の
給紙動作を中断して警告を発生することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施形態に係
る自動原稿送り装置を備えた複写機の正面の断面図であ
る。自動原稿送り装置1は、複写機11の上面に装着さ
れ、透明ガラス体の原稿台12の上側に位置している。
複写機11の内部において、原稿台12の下方には、コ
ピーランプ14、ミラー15a〜15f及びレンズ16
から構成された光学系ユニットが設けられている。複写
機11の中央部には、感光体17が回転自在に支持され
ている。この感光体17の周囲には、メインチャージャ
18、現像カートリッジ19、転写チャージャ20、ク
リーナ21及び除電ランプ22が感光体17の回転方向
に順に配置され、複写プロセス部を構成している。この
複写プロセス部に近接して、定着装置23が備えられて
いる。複写機11の一方の側面には、用紙を収納した用
紙カセット24a,24b、及び、用紙が載置される給
紙トレイ25が装着された給紙部が構成されている。ま
た、複写機11の他方の側面には、複写プロセスを終了
した用紙が排出される排紙トレイ28が装着された排紙
部が構成されている。複写機11の内部において、給紙
部から複写プロセス部及び定着装置23を経由して排紙
部に至る間に、給紙ローラ26a〜26c、PSローラ
27、搬送ベルト29及び排紙ローラ30等により用紙
搬送路が形成されている。
【0010】自動原稿送り装置1の内部の中央部には、
原稿搬送ベルト5が備えられている。原稿搬送ベルト5
は、複写機11の原稿台12の上面において回転自在に
されている。自動原稿送り装置1の一方の側面には、原
稿が載置される原稿トレイ2が装着されている。原稿ト
レイ2と原稿搬送ベルト5との間に、原稿給紙ローラ3
a、原稿搬送ローラ3b、原稿分離ローラ3c及び原稿
レジストローラ4が設けられている。自動原稿送り装置
1の内部の他方側には、原稿排紙ローラ6が設けられて
いる。また、自動原稿送り装置1の上面には、原稿排紙
ローラ6により搬出された用紙を積層して貯溜する原稿
排紙トレイ7が形成されている。
【0011】原稿給紙ローラ3aは、図外の給紙ソレノ
イドの駆動により下方に移動して原稿トレイ2上に載置
された原稿の最上部に位置する原稿の上面に当接する。
原稿搬送ローラ3bは、原稿給紙ローラ3aとともに、
原稿搬送方向に回転する。原稿分離ローラ3cは、原稿
搬送ローラ3bと逆方向に回転し、原稿トレイ2上に載
置された2枚目以下の原稿を原稿搬送方向と反対方向に
付勢する。
【0012】図2は、上記自動原稿送り装置の要部の構
成を示す図であり、図2(A)は原稿トレイの平面図、
同図(B)及び(C)は持ち上げ検出センサの構成及び
動作を示す側面断面図である。上述のように自動原稿送
り装置1の一方の側面には、単一又は複数の原稿が載置
される原稿トレイ2が装着されている。この原稿トレイ
2の上面には、載置された原稿の給紙方向に直交する方
向の位置を規定するガイド2a及び2bが移動自在に設
けられている。背面側のガイド2bには、原稿給紙方向
の2か所に持ち上げ検出センサ41が設けられている。
【0013】持ち上げ検出センサ41は、図2(B)に
示すように、アクチュエータ42の動作が伝達される遮
光板43により、フォトセンサ44の発光素子と受光素
子との間を開閉し、綴じ原稿Dの後端部の持ち上がりを
検出する。即ち、アクチュエータ42は、一端が原稿ト
レイ2上に載置された綴じ原稿Dの上面に対向し、他端
が遮光板43一端に係合する状態で、中間部をガイド2
bに回転自在に支持されている。遮光板43は、一端が
アクチュエータ42の他端に当接し、他端がフォトセン
サ44の発光素子と受光素子との間を開閉する状態で、
中間部を回転自在に支持されている。原稿トレイ2上に
綴じられていない原稿が載置された場合、アクチュエー
タ42の一端側には外力が作用せず、遮光板43の他端
側はフォトセンサ44の内部に位置して発光素子と受光
素子との間を閉鎖し、フォトセンサ44の受光素子はオ
フしている。
【0014】一方、原稿トレイ2に綴じ原稿が載置され
ると、最上部に位置する原稿が原稿給紙ローラ3a及び
原稿搬送ローラ3bにより搬送方向に移動するととも
に、2枚目以下の原稿は原稿分離ローラ3cの逆転によ
り搬送方向と反対方向に付勢され、綴じ原稿の後端が上
方に持ち上げられる。このようにして原稿給紙時に綴じ
原稿Dの後端が持ち上がると、図2(C)に示すよう
に、アクチュエータ42の一端側が綴じ原稿Dの上面に
より押し上げられ、アクチュエータ42の他端は下方に
して回転する。このアクチュエータ42の他端の回転に
より遮光板43が一端側を下方にして回転し、遮光板4
3の他端はフォトセンサ44の発光素子と受光素子との
間を開放し、受光素子がオンする。したがって、フォト
センサ44の受光素子の出力信号により、原稿Dが持ち
上がったことを検出できる。
【0015】なお、図2に示した例では、原稿トレイ2
における原稿給紙方向の2か所に持ち上げ検出センサ4
1を設けているため、綴じ原稿の複数種のサイズに対応
して綴じ原稿の持ち上がり状態を検出することができ
る。
【0016】図3は、上記自動原稿送り装置の原稿給紙
部の要部の構成を示す図である。自動原稿送り装置1の
内部において、原稿搬送ローラ3bは原稿分離ローラ3
cとともに上下一対のローラを構成している。原稿搬送
ローラ3bの回転軸53は、前後のガイド55において
上下に移動自在にされているとともに、スプリング54
の弾性力により下方に付勢されている。また、回転軸5
3の背面側の端部には、原稿給紙モータM1からギア5
6,57を介して回転が伝達される。これにより、原稿
搬送ローラ3bは所定の押圧力により圧接し、上側のロ
ーラに供給される回転力によって原稿を給紙する。一
方、原稿搬送ローラ3bの回転軸53の前面側の端部の
下面には、解除板52の一端部が対向している。この解
除板52の他端部は押圧解除ソレノイド51のアクチュ
エータ51aに係合している。
【0017】これら、押圧解除ソレノイド51及び解除
板52の動作状態を図4に示す。押圧解除ソレノイド5
1の非駆動時には、図4(A)に示すように、解除板5
2は回転軸53の下面に当接しておらず、原稿搬送ロー
ラ3bは原稿分離ローラ3cに対してスプリング54の
弾性力により所定の押圧力により圧接している。押圧解
除ソレノイド51の駆動時には、図4(B)に示すよう
に、アクチュエータ51aが下方に移動すると、解除板
52は中間部を中心として他端側を下方にして回転し、
解除板52の一端側はスプリング54の弾性力に抗して
回転軸53を上方に押し上げる。これによって、上下の
ローラの圧接状態が解除されるとともに、回転軸53の
背面側の端部においてギア56とギア57との噛合状態
も解除され、原稿搬送ローラ3bに対する回転の供給が
停止する。
【0018】図5は、上記複写機の制御部の構成を示す
ブロック図である。複写機11の制御部を構成するCP
U31には、図外のインタフェース及び内部バスを介し
て、コピースイッチ32a及び表示部32bを含む操作
パネル32、コピーランプ14及びミラー15a〜15
cを動作させるスキャナ部33、給紙ローラ26a〜2
6cによって構成される用紙給紙部34、レジストロー
ラ27及び用紙搬送ベルト29等によって構成される用
紙搬送部35、画像形成プロセスを実行する感光体17
を含む各装置によって構成される画像形成プロセス部3
6、及び、用紙の搬送状態を検出する用紙検出センサを
含むセンサ部37等の複写機側の入出力機器が接続され
ている。
【0019】また、原稿給紙モータM1、レジストモー
タM2、原稿搬送モータM3、原稿給紙ソレノイドSO
L1、押圧解除ソレノイド51、原稿給紙センサS1及
び持ち上げ検知センサ41等の自動原稿送り装置1側の
入出力機器が接続されている。原稿給紙モータM1は、
原稿給紙ローラ3a、原稿搬送ローラ3b及び原稿分離
ローラ3cに対して回転を供給する。レジストモータM
2は、レジストローラ4に対して回転を供給する。原稿
搬送モータM3は原稿搬送ベルト5に回転を供給する。
原稿給紙ソレノイドSOL1は、原稿の給紙を開始する
際に、原稿給紙ローラ3aを原稿トレイ2上に載置され
た原稿の上面に選択的に当接させる。原稿給紙センサS
1は、原稿搬送ローラ3bの原稿搬送方向の下流側にお
いて原稿が給紙されたことを検出する。このように、自
動原稿送り装置1の各入出力機器は、複写機11の各入
出力機器とともに、複写機11の制御部30を構成する
CPU31によって統括制御される。
【0020】以上のように構成された複写機11のCP
U31は、自動原稿送り装置1の原稿トレイ2に原稿が
セットされたことを図外のセンサを介して検出した後、
複写機11の操作パネル32におけるコピースイッチ3
2aの操作を待機する。CPU31は、コピースイッチ
32aが操作されると複写動作を開始する。この複写動
作において、先ず、自動原稿送り装置1の原稿トレイ2
にセットされた原稿が、原稿給紙ローラ3a、原稿搬送
ローラ3b、原稿レジストローラ4及び原稿搬送ベルト
5を介して原稿台12の上面に搬送される。
【0021】次いで、複写機11内において感光体17
が回転を開始し複写プロセス部を構成する除電ランプ2
2及びメインチャージャ18が動作を開始した後、コピ
ーランプ14が点灯され、ミラー15a〜15cととも
に原稿台12の下面を水平に移動して原稿台12上の原
稿の画像をスキャンする。コピーランプ14の光の原稿
における反射光は、ミラー15a〜15f及びレンズ1
6を経由して感光体17の表面に配光される。この間
に、複写プロセス部の現像する現像カートリッジ19が
駆動されており、コピーランプ14の点灯時に回転を開
始した感光体17の表面は、原稿画像の反射光による露
光に先立ってメインチャージャ18のコロナ放電により
単一極性の電荷の帯電を受けており、原稿画像の反射光
の露光によって感光体17の表面に静電潜像が形成され
る。この静電潜像に対して現像カートリッジ19から現
像剤が供給され、感光体17において現像剤画像に顕像
化される。
【0022】原稿画像のスキャンに先立って、用紙給紙
部を構成する用紙カセット24a,24b又は給紙トレ
イ25から給紙ローラ26a〜26cの回転により用紙
が給紙されており、給紙された用紙は、PSローラ27
に先端を当接した状態で停止している。このPSローラ
27は、感光体17と転写チャージャ20との間におい
て用紙の先端と現像剤画像の先端とが同期するタイミン
グで回転を開始する。PSローラ27の回転により感光
体17と転写チャージャ20との間に導かれた用紙に
は、転写チャージャ20のコロナ放電により現像剤画像
が転写される。
【0023】この後、感光体17の表面は、クリーナ2
1による残留現像剤の除去、及び、除電ランプ22によ
る残留電荷の消去を経て、再度メインチャージャ18に
よる電荷の帯電を受け、原稿全面の画像について静電潜
像及び現像剤画像の形成が繰り返される。一方、現像剤
画像を転写された用紙は、搬送ベルト29の回転により
定着装置23に搬送される。定着装置23は用紙を加熱
及び加圧し、現像剤画像を溶融して用紙上に定着する。
現像剤画像を定着した用紙は、排紙トレイ28に排出さ
れる。また、自動原稿送り装置1において画像全面のス
キャンが終了した用紙は、原稿搬送ベルト5及び原稿排
紙ローラ6の回転により、原稿排紙トレイ7上に排出さ
れる。
【0024】図6は、上記複写機の制御部の原稿給紙時
における処理手順の詳細を示すフローチャートである。
複写機11のCPU31は、自動原稿送り装置1におけ
る原稿給紙時に、所定のタイミングで原稿給紙ソレノイ
ドSOL1を駆動し(s1)、原稿給紙モータM1及び
レジストモータM2を駆動する(s2)。これによって
原稿の給紙が開始される。この後、CPU31は、原稿
給紙センサS1がオンするまでの間に、持ち上げ検出セ
ンサ41がオンするか否かの判別を行う(s3,s
4)。CPU31は、持ち上げ検出センサ41がオンす
ることなく原稿給紙センサS1がオンした場合には、通
常の原稿が正常に給紙されたと判断して所定時間経過後
に原稿給紙ソレノイドSOL1、原稿給紙モータM1及
びレジストモータM2の駆動を一旦停止し(s5〜s
7)、所定時間の経過を待って原稿レジストローラ4及
び原稿搬送ベルト5を駆動して原稿を原稿台12上の所
定の位置に停止させる(s8〜10)。この後、上述の
複写動作を継続する。この自動原稿送り装置1の正常時
における動作状態を図7(A)のタイミングチャートに
示す。
【0025】一方、CPU31は、原稿給紙センサS1
がオンする前に持ち上げ検出センサ41がオンした場合
は、原稿トレイ2に載置された原稿が綴じ原稿であると
判断し、原稿給紙ソレノイドSOL1、原稿給紙モータ
M1及びレジストモータM2をオフするとともに(s1
1)、押圧解除ソレノイド51をオンする(s12)。
これにより上述の複写動作は中止され、複写機11の操
作パネル32の表示部32bにおいて綴じ原稿の給紙を
中止した旨の警告を表示する(s13)。上記の自動原
稿送り装置1に綴じ原稿が載置された場合における動作
状態を図7(B)のタイミングチャートに示す。
【0026】上述の構成及び処理により、自動原稿送り
装置1の原稿トレイ2上に綴じ原稿が載置された場合、
原稿給紙ローラ3aが回転しつつ綴じ原稿の最上部に位
置する原稿の上面に当接した際に、複数枚の原稿が後端
部において綴じられている結果、搬送方向に移動する最
上部の原稿により2枚目以下の原稿の後端部が持ち上げ
られる。この綴じ原稿の後端部の持ち上がり状態を持ち
上げ検出センサ41が検出した際に、原稿給紙モータM
1及びレジストモータM2の駆動を停止して原稿の給紙
を中止することにより、原稿自動送り装置1における原
稿のジャムを防止することができる。また、綴じ原稿に
ついて複写機11内における複写動作も行われないた
め、ミスコピーを生じることがない。さらに、綴じ原稿
の持ち上がり状態を検出した際に、押圧解除ソレノイド
51をオンして原稿搬送ローラ3bの押圧状態を解除す
るため、最上部に位置する原稿が原稿搬送ローラ3bに
挟持されている綴じ原稿を原稿トレイ2から容易に抜き
取ることができる。
【0027】なお、この実施形態では、自動原稿送り装
置1の動作を複写機の制御部において制御する構成とし
たが、上述の処理を実行する制御部を自動原稿送り装置
に備えることもできる。
【0028】図8は、この発明の別の実施形態に係る自
動原稿送り装置の要部の構成を示す図である。同図に示
す自動原稿送り装置1は、原稿トレイ2上において、載
置された原稿の後端位置を規定する後端ガイド61に持
ち上げ検出センサ41を設けている。このように、持ち
上げ検出センサ41を後端ガイド61に取り付けるここ
とにより、単一の持ち上げ検出センサ41のみによって
複数種のサイズの綴じ原稿について原稿の持ち上がり状
態を検出することができる。
【0029】なお、持ち上げ検出センサ41のアクチュ
エータを図9に示す形状に構成することにより、後端部
においてカールした原稿と綴じ原稿を正確に峻別するこ
とができる。即ち、アクチュエータ71の一端に上下方
向に所定範囲内で移動自在にされた錘72を備え、この
錘72を原稿トレイ2上に載置された最上部の原稿の後
端部に当接させる。この錘72によってカールした原稿
の後端部を下方に押圧することにより、カールした原稿
によってアクチュエータ71が動作することがない。一
方、原稿トレイ2上に綴じ原稿が載置された場合には、
持ち上げられた原稿が錘72を上方に移動させるため、
アクチュエータ71が動作して綴じ原稿が載置されたこ
とを検出できる。また、錘72の原稿トレイ2の一部を
摩擦係数の低い傾斜面とすることにより、原稿トレイ2
上に原稿を載置する際に、錘を持ち上げる必要がない。
【0030】また、一般的に自動原稿送り装置は、原稿
トレイ2の上面に原稿のサイズを検出する原稿サイズ検
出センサが設けられている。この原稿サイズ検出センサ
は、原稿トレイ2の上面にアクチュエータを突出してお
り、原稿トレイ2に載置された原稿がアクチュエータを
押圧するか否かによって原稿のサイズを検出するもので
ある。このように原稿トレイ2上に既存の原稿サイズ検
出センサを持ち上げ検出センサとして用いることができ
る。即ち、コピースイッチが操作された直後に原稿サイ
ズ検出センサの出力に基づいて、原稿トレイ2に載置さ
れた原稿のサイズを検出した後、原稿の給紙を開始した
後における原稿サイズ検出センサの出力信号に基づいて
原稿トレイ2上における原稿の持ち上がり状態を検出す
る。このように、綴じ原稿の持ち上がり状態を既存の原
稿サイズ検出センサにより検出することにより、持ち上
げ検出センサを別途設ける必要がない。
【0031】なお、原稿サイズ検出センサとしては、重
量センサを用いることができる。自動原稿送り装置1の
原稿トレイ2に載置された綴じられていない複数枚の原
稿が1枚ずつ給紙された場合には、重量センサの出力
は、図10中実線で示すように変化する。一方、原稿ト
レイ2に綴じ原稿が載置された場合には、重量センサの
出力は、同図中破線で示すように変化する。この重量セ
ンサの出力の変化状態の相違により、原稿トレイ2に載
置された原稿が綴じ原稿であるか否かを素早く判別する
ことができる。
【0032】また、図11に示すように、原稿トレイ2
上において略水平方向に対向して配置された発光素子8
1と受光素子82とにより持ち上げ検出センサを構成す
ることもできる。この場合に図12に示すように、発光
素子81と受光素子82とを複数組設けることにより、
綴じ原稿における綴じ位置が種々変化しても綴じ原稿の
持ち上がり状態を正確に検出することができる。また、
図13に示すように、原稿トレイ2に発光素子81の光
を反射する反射板83を適宜配置することにより、単一
組の発光素子81及び受光素子82によって複数の位置
で綴じ原稿の持ち上がり状態を検出することができる。
さらに、図14に示すように、原稿トレイ2上における
原稿の載置量に応じて発光素子81の光の照射方向を上
下に変更できるようにしてもよい。
【0033】なお、上記の実施形態はいずれも複写機に
装着された自動原稿送り装置を例にあげて説明したが、
画像読取装置等の他の装置に装着される自動原稿送り装
置についてもこの発明を同様に実施することができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、後端
部においてカールした原稿と綴じ原稿とを正確に峻別す
ることができる。即ち、錘によってカールした原稿の後
端部を下方に押圧することにより、カールした原稿によ
ってアクチュエータが動作することがなく、持ち上げ検
出センサは綴じ原稿と誤検出することがない。一方、原
稿トレイに綴じ原稿が載置された場合には持ち上げられ
た原稿が錘を上方に移動させるため、アクチュエータが
動作して持ち上げ検出センサによって綴じ原稿を正確に
検出できる。
【0035】請求項2に記載した発明によれば、サイズ
の異なる複数の原稿が混在して原稿トレイに載置された
場合にも綴じ原稿を正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る自動原稿送り装置を
備えた複写機の正面の断面図である。
【図2】上記自動原稿送り装置の要部の構成を示す図で
ある。
【図3】上記自動原稿送り装置の原稿給紙部の要部の構
成を示す図である。
【図4】上記自動原稿送り装置の原稿給紙部の要部の動
作を示す図である。
【図5】上記複写機の制御部の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】上記複写機の制御部の原稿給紙時における処理
手順の詳細を示すフローチャートである。
【図7】上記複写機及び自動原稿送り装置の各部の動作
状態を示すタイミングチャートである。
【図8】この発明の別の実施形態に係る自動原稿送り装
置の要部の構成を示す図である。
【図9】この発明の別の実施形態に係る自動原稿送り装
置の持ち上げ検出センサの構成及び動作を示す図であ
る。
【図10】上記持ち上げ検出センサとして重量センサを
用いた場合の出力状態を示す図である。
【図11】上記持ち上げ検出センサとして光学センサを
用いた第1の実施形態を示す図である。
【図12】上記持ち上げ検出センサとして光学センサを
用いた第2の実施形態を示す図である。
【図13】上記持ち上げ検出センサとして光学センサを
用いた第2の実施形態を示す図である。
【図14】上記持ち上げ検出センサとして光学センサを
用いた第2の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1−自動原稿送り装置 2−原稿トレイ 3a−原稿給紙ローラ 3b−原稿搬送ローラ 3c−原稿分離ローラ 4−原稿レジストローラ 5−原稿搬送ベルト 41−持ち上げ検出センサ 42−アクチュエータ 51−押圧解除ソレノイド 52−解除板 53−回転軸
フロントページの続き (72)発明者 冨依 稔 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−58512(JP,A) 特開 平8−119492(JP,A) 特開 平4−25860(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 7/02 B65H 1/00 G03G 15/00 107

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿トレイに載置された複数枚の原稿を最
    上部に位置する原稿から順に1枚ずつ分離して給紙する
    自動原稿送り装置において、 一端に原稿トレイ上に載置された原稿後端の上面に当接
    する錘を所定範囲内で上下方向に移動自在に支持し、か
    つ、中間部を支点に回転自在にされたアクチュエータを
    備え、該アクチュエータの他端の移動に伴って綴じ原稿
    の後端部の持ち上がり状態を検出する持ち上げ検出セン
    サを設け、 前記持ち上げ検出センサが綴じ原稿の後端部の持ち上が
    り状態を検出した際に、原稿の給紙動作を中断して警告
    を発生することを特徴とする綴じ原稿検出機能を備えた
    自動原稿送り装置
  2. 【請求項2】原稿トレイに載置された複数枚の原稿を最
    上部に位置する原稿から順に1枚ずつ分離して給紙する
    自動原稿送り装置において、 原稿トレイ上に載置された原稿の給紙方向に直交する方
    向の位置を規定するサイドガイドにおける複数種類の原
    稿サイズに対応する位置のそれぞれに持ち上げ検出セン
    サを設け、 前記持ち上げ検出センサの何れかが綴じ原稿の後端部の
    持ち上がり状態を検出した際に、原稿の給紙動作を中断
    して警告を発生することを特徴とする綴じ原稿検出機能
    を備えた自動原稿送り装置。
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