JP3464525B2 - ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法Info
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- JP3464525B2 JP3464525B2 JP10957994A JP10957994A JP3464525B2 JP 3464525 B2 JP3464525 B2 JP 3464525B2 JP 10957994 A JP10957994 A JP 10957994A JP 10957994 A JP10957994 A JP 10957994A JP 3464525 B2 JP3464525 B2 JP 3464525B2
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Description
感光材料(以下感光材料という)を自動現像機(以下自
現機という)を用いて処理する方法に関するものであ
り、特に定着液の補充量を低減させたときの定着液中の
銀析出の少ない黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理方
法に関するものである。
に露光後、現像、定着、水洗、乾燥という工程で処理さ
れる。最近は、そのほとんどが自現機を用いて処理され
る。そしてその際に感光材料の面積に比例した一定量の
現像液及び定着液を補充しながら現像処理されるのが普
通である。かかる現像処理を行った時安定した写真性能
が得られること、さらに単位面積当たりの補充液量をよ
り少なくして安定な写真性能が得られることが望まれて
きた。従来は、例えばX−レイ写真やグラフィックアー
ツ感材のようないわゆるシート状の写真材料1m2に対し
て現像及び定着補充液を250ミリリットル以上、特に
330ミリリットル以上を補充するのが一般的であっ
た。しかし、写真現像および定着廃液は高い化学的酸素
要求量(いわゆるC.O.D)または生物的酸素要求量(いわ
ゆるB.O.D)を有しているため、現像及び定着廃液に化学
的または生物的な処理等を施して無害化してから廃液す
ることが行われている。これらの廃液処理には多大な経
済的負担がかかるめに、現像及び定着補充液量の少ない
処理方法が望まれてきた。
は、現像液中では、感光材料より溶出する銀が蓄積す
る、いわゆる銀汚れが問題となり、定着液中では、やは
り蓄積する銀やハロゲン、特に臭素や沃素イオンによる
定着遅れが問題となってくることは一般的に言われてい
ることである。また、定着液には、現像液が感材を通じ
て持ち込まれるため、低補充化することは液疲労時に定
着液中に含有する現像液の割合を多くし、そのため液中
に溶解している銀が析出するという問題も生じてくる。
この銀析出の問題を解決するためには、現像と定着の間
に水洗浴及び停止浴を設けて現像液の持ち込みを完全に
無くすということが考えられるが、装置のコスト、迅速
処理を犠牲にすることを考えると実現するには問題があ
る。このように、定着液の低補充化と定着液中の銀析出
を両立させることは困難であった。
量を低減した場合でも定着液中銀析出の少ない感光材料
の処理方法を提供することにある。
化銀写真感光材料を処理する方法において、定着液の定
着剤が実質的にチオ硫酸塩であり、さらに一般式(I)
で表される化合物を含有することを特徴とするハロゲン
化銀写真感光材料の処理方法により達成された。一般式
(I)
ホン酸またはその塩から選ばれる基の少なくとも1つで
置換されたアルキル基またはフェニル基を表し、Mはカ
チオン基を表す。
は、ヘテロ環メルカプト化合物を含有した定着液にて感
光材料を定着処理することが記載されている。しかしな
がら、この公報には、一般式(I)に相当する化合物の
具体的化合物例の記載がない。さらに、効果として定着
液中の銀析出物についてもなんら記載がない。本発明者
らは、定着液のランニング疲労、特に定着液の補充量を
低減した場合の定着液中銀析出の主要因が、現像液の定
着液への持ち込み量の相対的な増加によるpH上昇に起
因する事を見いだした。本発明者らは、種々の化合物を
検討した結果、下記の化合物を定着液に含有させること
により、補充量を低減させた時の銀析出を低減させるこ
とが可能となることを見いだし、本発明を完成させたも
のである。
ボン酸またはその塩、スルホン酸またはその塩から選ば
れる基の1つまたは2つで置換された炭素数1〜4のア
ルキル基またはフェニル基であり、最も好ましくは1つ
のスルホン酸またはその塩で置換された炭素数1〜2の
アルキル基、またはフェニル基である。
具体例を示すが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
リモル/リットル以上200ミリモル/リットル未満の
範囲で使用され、好ましくは5ミリモル/リットル以上
200ミリモル/リットル未満、より好ましくは10ミ
リモル/リットル以上200ミリモル/リットル未満で
使用される。これは、これら化合物が銀と形成する錯体
の溶解度に限界があるので、銀錯体としての析出の起こ
らない量として好ましい。
水溶液であり、pH3.8以上、好ましくは4.2〜
6.0を有する。定着剤としてはチオ硫酸ナトリウム、
チオ硫酸アンモニウムなどがあるが、臭気の観点からチ
オ硫酸ナトリウムが好ましい。定着剤の使用量は適宜変
えることができ、一般には約0.1〜3モル/リットル
である。定着液には硬膜剤として作用する水溶性アルミ
ニウム塩を含んでもよく、それらには、例えば塩化アル
ミニウム、硫酸アルミニウム、カリ明ばん等がある。
酸あるいはそれらの誘導体を単独であるいは2種以上用
いることができる。これらの化合物は定着液1リットル
につき0.005モル以上含むものが有効で、特に0.
01モル/リットル〜0.003モル/リットルが有効
である。
硫酸塩、重亜硫酸塩)、pH緩衝剤(例えば酢酸、ほう
酸)、pH調整剤(例えば硫酸)、硬水軟化能をあるキ
レート剤や特開昭62−78551号記載の化合物を含
むことができるが、pH緩衝剤としては、臭気及びBO
D、CODの観点から亜硫酸塩が好ましく、好ましくは
0.1モル/リットル〜1.5モル/リットル、より好
ましくは0.1モル/リットル〜1モル/リットル、最
も好ましくは0.1モル/リットル〜0.7モル/リッ
トル含有される。
料1m2あたり150ミリリットル以下、特に50ミリリ
ットル〜150ミリリットルの範囲で補充しながら定着
処理を行う。上記本発明における処理方法では、現像、
定着行程の後、水洗水または安定化液で処理され、つい
で乾燥される。
主薬はジヒドロキシベンゼン系及び、アスコルビン酸と
その誘導体である。ジヒドロキシベンゼン系としては、
ハイドロキノン、ブロムハイドロキノン、イソプロピル
ハイドロキノン、メチルハイドロキノン、2.3−ジク
ロロハイドロキノン、2,4−ジメチルハイドロキノ
ン、ハイドロキノンモノスルホン酸カリウムなどがあり
その中でもハイドロキノンが好ましいが、本発明の現像
液として特に好ましいものはアスコルビン酸及びその誘
導体であり、下記一般式(II)で表される化合物が好ま
しい。一般式(II)
基、アミノ基、アシルアミノ基、アルキルスルホニルア
ミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アルコキシカル
ボニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基を表
し、Xは炭素原子あるいは酸素原子あるいは窒素原子か
ら構成され、R1 、R2 が置換している二つのビニル炭
素とカルボニル炭素と共同でXは5〜6員環を構成す
る。以下、一般式(II)について詳しく説明する。式
中、R1 、R2 はそれぞれヒドロキシ基、アミノ基(置
換基としては炭素数1〜10のアルキル基、例えばメチ
ル基、エチル基、n−ブチル基、ヒドロキシエチル基な
どを置換基として有するものを含む。)、アシルアミノ
基(アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基など)、ア
ルキルスルホニルアミノ基(メタンスルホニルアミノ基
など)、アリールスルホニルアミノ基(ベンゼンスルホ
ニルアミノ基、p−トルエンスルホニルアミノ基な
ど)、アルコキシカルボニルアミノ基(メトキシカルボ
ニルアミノ基など)、メルカプト基、アルキルチオ基
(メチルチオ基、エチルチオ基など)を表す。R1 、R
2 として好ましい例として、ヒドロキシ基、アミノ基、
アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミ
ノ基を挙げることができる。Xは炭素原子あるいは酸素
原子あるいは窒素原子から構成され、R1 、R2 が置換
している二つのビニル炭素とカルボニル炭素と共同でX
は5〜6員環を構成する。Xの具体例として、−O−、
−C(R3 )(R 4 )−、−C(R5 )=、−C(=
O)−、−N(R6 )−、−N=、を組み合わせて構成
される。ただしR3 、R4 、R5 、R6 は水素原子、炭
素数1〜10の置換してもよいアルキル基(置換基とし
てヒドロキシ基、カルボキシ基、スルホ基を挙げること
ができる)、炭素数6〜15の置換してもよいアリール
基(置換基としてアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキ
シ基、カルボキシ基、スルホ基を挙げることができ
る)、ヒドロキシ基、カルボキシ基を表す。更にこの5
〜6員環には飽和あるいは不飽和の縮合環を形成しても
よい。この5〜6員環の例として、ジヒドロフラノン
環、ジヒドロピロン環、ピラノン環、シクロペンテノン
環、シクロヘキセノン環、ピロリノン環、ピラゾリノン
環、ピリドン環、アザシクロヘキセノン環、ウラシル環
などが挙げられ、好ましい5〜6員環の例として、ジヒ
ドロフラノン環、シクロペンテノン環、シクロヘキセノ
ン環、ピラゾリノン環、アザシクロヘキセノン環、ウラ
シル環を挙げることができる。
3−ピラゾリドン類またはp−アミノフェノール類を併
用するのが好ましい。
は、1−フェニル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−
4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−
4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリド
ン、1−フェニル−4,4−ジヒドロキシメチル−3−
ピラゾリドン、1−フェニル−5−メチル−3−ピラゾ
リドンなどがある。p−アミノフェノール類としては、
N−メチル−p−アミノフェノール、N−(β−ヒドロ
キシエチル)−p−アミノフェノール、N−(4−ヒド
ロキシフェニル)グリシン、2−メチル−p−アミノフ
ェノール、p−ベンジルアミノフェノールなどがある
が、なかでもN−メチル−p−アミノフェノールが好ま
しい。
ン類またはp−アミノフェノール類等の補助現像主薬を
組合せて使用する場合には前者を0.05モル/リット
ル〜0.5モル/リットル、後者を0.001〜0.0
6モル/リットル(特に0.003〜0.06モル/リ
ットル)の量で用いるのが好ましい。
い。亜硫酸塩としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリ
ウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸
ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム、ホルムアルデヒド
重亜硫酸ナトリウムなどがある。亜硫酸塩は0.01モ
ル/リットル以上0.8モル/リットル以下が好まし
い。本発明に用いる現像液には現像促進のためのアミノ
化合物を含有してもよい。特に特開昭56−10624
4号、特開昭61−267759号、特開平2−208
652号に記載のアミノ化合物を用いてもよい。
0.5以下、さらに10.0以下が好ましい。pH値の
設定のために用いるアルカリ剤には通常の水溶性無機ア
ルカリ金属塩(例えば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム)を用いることができる。本発明の現像補充液にはそ
の他、ホウ酸、ホウ砂、第二リン酸ナトリウム、第二リ
ン酸カリウム、第一リン酸ナトリウム、第一リン酸カリ
ウムの如きpH緩衝剤それ以外に特開昭60−9343
3号に記載のpH緩衝剤を用いることができる;臭化カ
リウム、沃化カリウムの如き現像抑制剤;ジメチルホル
ムアミド、メチルセロソルブ、ヘキシレングリコール、
エタノール、メタノールの如き有機溶剤;ベンツトリア
ゾール誘導体としては5−メチルベンツトリアゾル、5
−ブロムベンツトリアゾール、5−クロルベンツトリア
ゾール、5−ブチルベンツトリアゾール、ベンツトリア
ゾール等があるが特に5−メチルベンツトリアゾールが
好ましい。ニトロインダゾールとしては5−ニトロイン
ダゾール、6−ニトロインダゾール、4−ニトロインダ
ゾール、7−ニトロインダゾール、3−シアノ−5−ニ
トロインダゾール等があるが特に5−ニトロインダゾー
ルが好ましい。特に5−ニトロインダゾール等の化合物
を用いるときはジヒドロキシベンゼン系現像主薬や亜硫
酸塩保恒剤を含む部分とは別の部分にあらかじめ溶解し
ておき使用時に両部分を混合して水を加えること等が一
般的である。さらに5−ニトロインダゾールの溶解せし
める部分をアルカリ性にしておくと黄色く着色し取扱い
等に便利である。更に必要に応じて色調剤、界面活性
剤、硬水軟化剤、硬膜剤などを含んでもよい。
しては、下記化合物が挙げられる。即ちエチレンジアミ
ンジオルトヒドロキシフェニル酢酸、ジアミノプロパン
四酢酸、ニトリロ三酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジ
アミン三酢酸、ジヒドロキシエチルグリシン、エチレン
ジアミン二酢酸、エチレンジアミン二プロピオン酸、イ
ミノ二酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ヒドロキシ
エチルイミノ二酢酸、1,3−ジアミノプロパノール四
酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、トランスシクロ
ヘキサンジアミン四酢酸、エチレンジアミン四酢酸、グ
リコールエーテルジアミン四酢酸、エチレンジアミンテ
トラキスメチレンホスホン酸、ジエチレントリアミンペ
ンタメチレンホスホン酸、ニトリロトリメチレンホスホ
ン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホス
酸、1,1−ジホスホノエタン−2−カルボン酸、2−
ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸、1−ヒ
ドロキシ−1−ホスホノプロパン−1,3,3−トリカ
ルボン酸、カテコール−3,5−ジスルホン酸、ピロリ
ン酸ナトリウム、テトラポリリン酸ナトリウム、ヘキサ
メタリン酸ナトリウムが挙げられ、特に好ましくは例え
ばジエチレントリアミン五酢酸、トリエチレンテトラミ
ン六酢酸、1,3−ジアミノプロパノール四酢酸、グリ
コールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルエチ
レンジアミン三酢酸、2−ホスホノブタン−1,2,4
−トリカルボン酸、1,1−ジホスホノエタン−2−カ
ルボン酸、ニトリロトリメチレンホスホン酸、エチレン
ジアミンテトラホスホン酸、ジエチレントリアミンペン
タホスホン酸、1−ヒドロキシプロピリデン−1,1−
ジホスホン酸、1−アミノエチリデン−1,1−ジホス
ホン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホ
ン酸やこれらの塩がある。
特公昭62−4072号、特公昭62−4703号、特
開平1−200249号、同4−362942号、同5
−303179号、同5−53257号に記載の化合物
を用いることができる。
系硬膜剤またはその重亜硫酸塩付加物を含ませてもよ
い。その具体例を挙げればグルタルアルデヒド、α−メ
チルグルタルアルデヒド、β−メチルグルタルアルデヒ
ド、マレインジアルデヒド、サクシンジアルデヒド、メ
トキシサクシンジアルデヒド、メチルサクシンジアルデ
ヒド、α−メトキシ−β−エトキシグルタルアルデヒ
ド、α−n−ブトキシグルタルアルデヒド、α,α−ジ
メトキシサクシンジアルデヒド、β−イソプロピルサク
シンジアルデヒド、α,α−ジエチルサクシンジアルデ
ヒド、ブチルマレインジアルデヒド、又はこれらの重亜
硫酸塩付加物などがある。ジアルデヒド化合物は処理さ
れる写真層の感度が抑えられない程度に、また乾燥時間
が著しく長くならない程度の量で用いられる。具体的に
は現像液1リットル当り1〜50g、好ましくは3〜1
0gである。なかでもグルタルアルデヒドまたはその重
亜硫酸塩付加物が最も一般的に使用される。
付加物が用いられた場合には、この付加物の重亜硫酸塩
も現像液中の亜硫酸塩として計算される。この他、L.F.
A.メイソン著「フォトグラフィック・プロセシング・ケ
ミストリー」、フォーカル・プレス刊(1966年)の
226〜229頁、米国特許第2,193,015号、
同第2,592,364号、特開昭48−64933号
などに記載の添加剤を用いてもよい。
料1m2あたり150ml以下、特に50ml〜150mlの範
囲で補充しながら現像処理を行う。現像当初に自現機の
現像槽に注入する現像液としては、上記の現像液と同じ
組成の液を用いてもよいし、一部の組成を変えた液を用
いてもよい。
ー搬送型、ベルト搬送化等種々の形式のものを用いるこ
とができるが、ローラー搬送型の自現機が好ましい。ま
た特開平1−166040号や同1−193853号記
載のような開口率が小さい現像タンクの自現機を用いる
ことにより、空気酸化や蒸発が少なく、処理環境に安定
な稼働が可能となり、さらに補充量を低減することがで
きる。水洗水の補充量を少なくする方法として、古くか
ら多段向流方式(例えば2段、3段など)が知られてい
る。この多段向流方式を本発明に適用すれば定着後の感
光材料は徐々に清浄な方向、つまり定着液で汚れていな
い処理液の方に順次接触して処理されていくので、さら
に効率の良い水洗がなされる。上記の節水処理または無
配管処理には、水洗水または安定化液に防ばい手段を施
すことが好ましい。
939号に記された紫外線照射法、同60−26394
0号に記された磁場を用いる方法、同61−13163
2号に記されたイオン交換樹脂を用いて純水にする方
法、特開昭61−115154号、同62−15395
2号、特開昭61−63030号、同61−51396
号に記載の防菌剤を用いる方法を用いることができる。
さらには、L.F.West,"Water Quality Criteria" Photo.
Sci.& Eng.Vol.9 No.6(1965)、M.W.Beach,"Mic
robiological Growths in Motion-picture Processing"
SMPTE Journal Vol. 85(1976)、R.D.Deegan,"
Phot Processing Wash Water Biocides" J.Imaging Tec
h 10、No. 6(1984)および特開昭57−854
2号、同57−58143号、同58−105145
号、同57−132146号、同58−18631号、
同57−97530号、同57−157244号などに
記載されている防菌剤、防ばい剤、界面活性剤などを併
用することもできる。
Kreiman 著、J.Image.Tech10(6)242頁(198
4)に記載されたイソチアゾリン系化合物、Research D
iscloeure 第205巻、No. 20526(1981年5
月号)に記載されたイソチアゾリン系化合物、同第22
8巻、No. 22845(1983年4月号)に記載され
たイソチアゾリン系化合物、特開昭62−209532
号に記載された化合物などを防菌剤(Microbiocide) と
して併用することもできる。その他、「防菌防黴の化
学」堀口博著、三共出版(昭和57)、「防菌防黴技術
ハンドブック」日本防菌防黴学会・博報堂(昭和61)
に記載されているような化合物を含んでもよい。
するときには特開昭63−18350号に記載のスクイ
ズローラー洗浄槽を設けることがより好ましい。また、
特開昭63−143548号のような水洗工程の構成を
とることが好ましい。さらに、本発明の方法で水洗また
は安定化浴に防ばい手段を施した水を処理に応じて補充
することによって生ずる水洗または安定化浴からのオー
バーフローの一部または全部は特開昭60−23513
3号に記載されているようにその前の処理工程である定
着能を有する処理液に利用することもできる。
「現像時間」とは、処理する感光材料の先端が自現機の
現像タンク液に浸漬してから次の定着液に浸漬するまで
の時間、「定着時間」とは定着タンク液に浸漬してから
次の水洗タンク液(安定液)に浸漬するまでの時間、
「水洗時間」とは水洗タンク液に浸漬している時間をい
う。また「乾燥時間」とは、通常自現機には、35℃〜
100℃、好ましくは40℃〜80℃の熱風が吹きつけ
られる乾燥ゾーンが設置されており、その乾燥ゾーンに
入っている時間をいう。本発明における現像処理では、
現像時間が5秒〜30秒、好ましくは7秒〜17秒、そ
の現像温度は25℃〜50℃が好ましく、30℃〜40
℃がより好ましい。
0℃〜約50℃で5秒〜30秒が好ましく、25℃〜4
0℃で7秒〜17秒がより好ましい。この範囲内で十分
な定着ができ、残色を生じない程度に増感色素を溶出さ
せることができる。水洗(または安定浴)における温度
および時間は0〜50℃で5秒〜30秒が好ましく、1
5℃〜40℃で7秒〜17秒がより好ましい。
水洗(または安定化)された感光材料は水洗水をしぼり
切る。すなわちスクイズローラーを経て乾燥される。乾
燥は約40℃〜約100℃で行われ、乾燥時間は周囲の
状態によって適宜変えられるが、通常は約5秒〜40秒
でよく、特により好ましくは40〜80℃で約5秒〜3
0秒である。本発明の感材/処理システムで Dry to Dr
y で100秒以下の現像処理をするときには、迅速処理
特有の現像ムラを防止するために特開昭63−1519
43号公報に記載されているようなゴム材質のローラー
を現像タンク出口のローラーに適用することや、特開昭
63−151944号公報に記載されているように現像
液タンク内の現像液攪拌のための吐出流速を10m/分
以上にすることや、さらには、特開昭63−26475
8号公報に記載されているように、少なくとも現像処理
中は待機中より強い攪拌をすることがより好ましい。さ
らに迅速処理のためには、特に定着液タンクのローラー
の構成は、定着速度を速めるために、対向ローラーであ
ることがより好ましい。対向ローラーで構成することに
よって、ローラーの本数を少なくでき、処理タンクを小
さくできる。すなわち自現機をよりコンパクトにするこ
とが可能となる。
銀写真感光材料は、一般に支持体とその上に塗布された
少なくとも一つのハロゲン化銀乳剤層からなる。また、
ハロゲン化銀乳剤層は、支持体の片面だけでなく両面に
塗布されることもできる。もちろん、必要によりバック
層、アンチハレーション層、中間層、最上層(例えば保
護層)等を有することができる。
ロゲン化銀粒子のハロゲン組成は、塩化銀、ヨウ化銀、
臭化銀、塩臭化銀、ヨウ臭化銀、塩ヨウ化銀のそれぞれ
が適用されるが、定着液疲労時の定着速度の観点から、
平均塩化銀含有率が50%以上のものが好ましく、さら
に90%以上がより好ましく、96%以上が最も好まし
い。
銀写真感光材料の支持体に対してハロゲン化銀乳剤層側
のゼラチン総塗布量としては3.5g/m2以下であるこ
とが好ましく、より好ましくは3.3g/m2以下、さら
には3.0g/m2以下が好ましい。また、片面あたりの
塗布銀量は2.6g/m2以下が好ましく、より好ましく
は2.3g/m2以下、さらに好ましくは2.0g/m2以
下である。
加剤等については特に制限は無く例えば、以下の該当箇
所に記載のものを用いる事が出来る。 項 目 該 当 個 所 1)ハロゲン化銀乳剤と 特開平2-68539 号公報第8頁右下欄下から6行目か その製法 ら同第10頁右上欄12行目、同3-24537 号公報第2 頁 右下欄10行目ないし第6 頁右上欄1 行目、同第10頁 左上欄16行目ないし第11頁左下欄19行目、特願平2- 225637号。 2)化学増感方法 特開平2-68539 号公報第10頁右上欄13行目から同左 上欄16行目、特願平3-105035号。 3)カブリ防止剤、安定 特開平2-68539 号公報第10頁左下欄17行目から同第 剤 11頁左上欄7 行目及び同第3 頁左下欄2 行目から同 第4 頁左下欄。 4)色調改良剤 特開昭62-276539 号公報第2 頁左下欄7 行目から同 第10頁左下欄20行目、特開平3-94249 号公報第6 頁 左下欄15行目から第11頁右上欄19行目。 5)分光増感色素 特開平2-68539 号公報第4 頁右下欄4 行目から同第 8 頁右下欄。 6)界面活性剤、帯電防 特開平2-68539 号公報第11頁左上欄14行目から同第 止剤 12頁左上欄9 行目。
溶解後、クエン酸でpHを3.8に調節し、塩化ナトリ
ウムを3.2g、N,N−ジメチルイミダゾリン−2−
チオン(1%水溶液)0.5mlを添加した。硝酸銀10
0gを蒸留水314mlに溶解した液と塩化ナトリウム3
6.2g、K2IrCl6 を完成ハロゲン化銀1モルあたり1
0-6モルとなる量を蒸留水314mlに溶解した液とを4
0℃の条件下で12分間で前記の液に添加混合した。そ
の2分後に、更に硝酸銀60gを蒸留水186mlに溶解
した液と塩化ナトリウム21.5gを蒸留水186mlに
溶解した液とを40℃の条件下で9分30秒かけて混合
添加し、これを芯部とした。引き続き、硝酸銀40gを
蒸留水127mlに溶解した液と塩化ナトリウム11.9
g、臭化カリウム5.7g及びK4Fe(CN)6 ・3H2O を完
成ハロゲン化銀1モルあたり1×10-5モルとなる量を
蒸留水127mlに溶解した液とを40℃の条件下でさら
に6分30秒かけて添加混合して、殻部とした。得られ
た乳剤を電子顕微鏡にて観察したところ、投影面積円相
当直径約0.2μm の粒子サイズで粒子サイズの変動係
数として10%の値を有する立方体粒子からなる乳剤で
あった。この乳剤を脱塩処理後、ゼラチン100g、プ
ロキセル100mg、フェノキシエタノール1.7gおよ
び核酸0.15gを加え、pH6.2、塩化ナトリウム
にてpAg7.7に合わせて、次の手順で化学増感を6
0℃にて行った。まずチオスルホン酸ナトリウム43mg
を加え、5分後にチオ硫酸ナトリウム8.7mg、さらに
5分後に塩化金酸18.8mgを加えて、その後60分間
熟成し、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,
7−テトラザインデン0.38gを加えながら急冷固化
して乳剤Aとした。
して、乳剤塗布液とした。 (乳剤塗布液処方) イ.分光増感色素〔1〕 7.3×10-5モル ロ.強色増感剤〔2〕 0.42g ハ.ポリアクリルアミド(分子量4万) 9.2 g ニ.トリメチロールプロパン 1.4 g ホ.ポリ(エチルアクリレート/アクリル酸=95/5) のラテックス 20g 分光増感色素〔1〕
ク層塗布液とした。 イ.ゼラチン量 100g ロ.染料(A) 2.1g
びオイル−I、II各2.5gを酢酸エチル50ccに溶解
したものをドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.
5gおよびp−ヒドロキシ安息香酸メチルを0.18g
含む8%ゼラチン水溶液90gと60℃で混合し、ホモ
ジナイザーで高速攪拌した。高速攪拌終了後、エバポレ
ーターを用いて60℃で減圧処理し、酢酸エチルを92
wt%除去した。これにより平均粒径0.18μm の染
料分散物Lを得た。
製 容器を40℃に加温し、下記に示す薬品を加えて塗布液
とした。
ともに青色着色されたポリエチレンテレフタレートの支
持体の一方側に、バッキング層のゼラチン塗布量が、
2.30g/m2、バッキング層の表面保護層のゼラチン
塗布量が1.02g/m2となるように塗布した。これに
続いて支持体の反対側に前述の乳剤塗布液と表面保護層
塗布液とを、塗布Ag量が1.95g/m2で乳剤層のゼ
ラチン塗布量が1.7g/m2でかつ表面保護層のゼラチ
ン塗布量が1.09g/m2となるように塗布した。この
ようにして写真材料1を作製した。
価 780nmの波長の半導体レーザーを露光源に持つ富士写
真フイルム(株)製の露光機一体型自動現像機(FL−
IMD)にてランニングを行った。処理には記載の現
像、定着液を35℃にて用い、処理時間は Dry to Dry
40秒とした。定着液には表1、2に記載のように本発明
の化合物を添加した。所望の処理で黒化率3分の1とな
る均一露光を上記写真材料1に与え、この写真材料をB
4サイズで1500枚同機にて処理し、定着液中の銀析
出を評価した。写真材料による現像液の定着液への持ち
込み量は、現像と定着の間のクロスローラー通過後の写
真材料の重量変化より、1m2当たり約30ccと見積もら
れた。現像、定着両方の補充量を変えてランニングした
結果を表1と表2に示す。
出を抑制する事がわかり、この効果は、低補充時でより
顕著に現れることがわかる。 比較例に用いた化合物 (イ) 特開昭64−4739号記載の化合物I−(23) (ロ) 特開平3−54553号記載の化合物I−4
Claims (5)
- 【請求項1】 ハロゲン化銀写真感光材料を処理する方
法において、定着液の定着剤がチオ硫酸塩であり、さら
に下記一般式(I)で表される化合物を含有することを
特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。 一般式(I) 【化1】 式中、Mはカチオン基を表す。Rは、カルボン酸もしく
はその塩、スルホン酸もしくはその塩の少なくともひと
つで置換されたアルキル基、フェニル基を表す。 - 【請求項2】 上記一般式(I)で表される化合物を定
着液使用液状態で10ミリモル/リットル以上、200
ミリモル/リットル未満含有することを特徴とする請求
項1記載の黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。 - 【請求項3】 定着液の補充量が感光材料1m2当たり
150ミリリットル以下であることを特徴とする請求項
1記載の黒白ハロゲン化銀感光材料の処理方法。 - 【請求項4】 現像液において、現像主薬としてハイド
ロキノンを使用せず、アスコルビン酸またはその誘導体
をpH10.5以下で使用することを特徴とする請求項
1記載の黒白ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。 - 【請求項5】 定着液使用液がpH緩衝剤として亜硫酸
塩を0.1モル/リットル以上、0.7モル/リットル
以下使用していることを特徴とする請求項1記載の黒白
ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10957994A JP3464525B2 (ja) | 1994-05-24 | 1994-05-24 | ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07319130A JPH07319130A (ja) | 1995-12-08 |
JP3464525B2 true JP3464525B2 (ja) | 2003-11-10 |
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ID=14513855
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3464525B2 (ja) |
-
1994
- 1994-05-24 JP JP10957994A patent/JP3464525B2/ja not_active Expired - Lifetime
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