JP3462982B2 - 動圧流体軸受装置及び電動機 - Google Patents
動圧流体軸受装置及び電動機Info
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16C17/00—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
- F16C17/10—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for both radial and axial load
- F16C17/102—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for both radial and axial load with grooves in the bearing surface to generate hydrodynamic pressure
- F16C17/107—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for both radial and axial load with grooves in the bearing surface to generate hydrodynamic pressure with at least one surface for radial load and at least one surface for axial load
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/74—Sealings of sliding-contact bearings
- F16C33/741—Sealings of sliding-contact bearings by means of a fluid
- F16C33/743—Sealings of sliding-contact bearings by means of a fluid retained in the sealing gap
- F16C33/745—Sealings of sliding-contact bearings by means of a fluid retained in the sealing gap by capillary action
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- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K5/00—Casings; Enclosures; Supports
- H02K5/04—Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
- H02K5/16—Means for supporting bearings, e.g. insulating supports or means for fitting bearings in the bearing-shields
- H02K5/167—Means for supporting bearings, e.g. insulating supports or means for fitting bearings in the bearing-shields using sliding-contact or spherical cap bearings
- H02K5/1677—Means for supporting bearings, e.g. insulating supports or means for fitting bearings in the bearing-shields using sliding-contact or spherical cap bearings radially supporting the rotor around a fixed spindle; radially supporting the rotor directly
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸部から張り出し
たスラスト部を有してなる固定軸体に対し回転スリーブ
体が潤滑液を介し回転自在に支持されてなる動圧流体軸
受装置及びその動圧流体軸受装置を備えた電動機、特
に、回転スリーブ体の回転時に先端側ラジアル軸受部に
おいて先端向きに潤滑液が移動する圧力が発生した場
合、潤滑液の先端側への移動量が比較的に小さく抑えら
れる動圧流体軸受装置及びその動圧流体軸受装置を備え
た電動機に関する。
たスラスト部を有してなる固定軸体に対し回転スリーブ
体が潤滑液を介し回転自在に支持されてなる動圧流体軸
受装置及びその動圧流体軸受装置を備えた電動機、特
に、回転スリーブ体の回転時に先端側ラジアル軸受部に
おいて先端向きに潤滑液が移動する圧力が発生した場
合、潤滑液の先端側への移動量が比較的に小さく抑えら
れる動圧流体軸受装置及びその動圧流体軸受装置を備え
た電動機に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】図4
は、軸部aから張り出したスラスト板部bを有する上下
方向の固定軸体cに対しロータとしての回転スリーブ体
dが潤滑油e(潤滑液)を介し回転自在に支持された動
圧流体軸受装置を備えたハードディスク駆動用のスピン
ドルモータ(電動機)の従来例についての断面図であ
る。
は、軸部aから張り出したスラスト板部bを有する上下
方向の固定軸体cに対しロータとしての回転スリーブ体
dが潤滑油e(潤滑液)を介し回転自在に支持された動
圧流体軸受装置を備えたハードディスク駆動用のスピン
ドルモータ(電動機)の従来例についての断面図であ
る。
【0003】固定軸体cは、下端部(基端部)が基盤f
に固定されており、上端部(先端部)は、ハードディス
ク駆動装置の蓋体等に固定される。回転スリーブ体dの
スリーブ部d1は、固定軸体cの軸部aのうちスラスト
板部bよりも基端側の部分にスリーブ嵌合し、環状のス
ラスト溝部gは、径方向内方に開口し、スラスト板部b
に外嵌している。
に固定されており、上端部(先端部)は、ハードディス
ク駆動装置の蓋体等に固定される。回転スリーブ体dの
スリーブ部d1は、固定軸体cの軸部aのうちスラスト
板部bよりも基端側の部分にスリーブ嵌合し、環状のス
ラスト溝部gは、径方向内方に開口し、スラスト板部b
に外嵌している。
【0004】このような従来の動圧流体軸受装置を備え
たスピンドルモータにおいて、回転スリーブ体dの回転
時に、公差、組立、熱変形等の要因により、ラジアル軸
受部iの潤滑油eが上向き(先端向き)に移動し過ぎる
と、ラジアル軸受部iの潤滑油eが不足し、回転精度が
低下したり、軸受装置、すなわちスピンドルモータが短
寿命化するという不都合が発生し得る。一方、スラスト
板部bの基端側の面とスラスト溝部gの基端側の面との
間隙のうち内周部に環状の気体部分を有し、スラスト軸
受部kの潤滑油eとラジアル軸受部iの潤滑油eとが分
離している場合、回転スリーブ体dの回転時に、公差、
組立、熱変形等の要因により、ラジアル軸受部iの潤滑
油eが下向き(基端向き)に移動し過ぎると、ラジアル
軸受部iの潤滑油eが不足して同様の不都合が生じ得
る。
たスピンドルモータにおいて、回転スリーブ体dの回転
時に、公差、組立、熱変形等の要因により、ラジアル軸
受部iの潤滑油eが上向き(先端向き)に移動し過ぎる
と、ラジアル軸受部iの潤滑油eが不足し、回転精度が
低下したり、軸受装置、すなわちスピンドルモータが短
寿命化するという不都合が発生し得る。一方、スラスト
板部bの基端側の面とスラスト溝部gの基端側の面との
間隙のうち内周部に環状の気体部分を有し、スラスト軸
受部kの潤滑油eとラジアル軸受部iの潤滑油eとが分
離している場合、回転スリーブ体dの回転時に、公差、
組立、熱変形等の要因により、ラジアル軸受部iの潤滑
油eが下向き(基端向き)に移動し過ぎると、ラジアル
軸受部iの潤滑油eが不足して同様の不都合が生じ得
る。
【0005】更に、回転スリーブ体dが回転すると、固
定軸体cと回転スリーブ体dとの間隙に充填された潤滑
油eに遠心力が作用する。そのため、回転停止時におい
ては軸部aとスリーブ部d1の間の間隙が下端(基端)
側に向かって漸次拡大する下端側間隙拡大部hに下端界
面e1が位置するように表面張力により保持されていた
潤滑油eが、前記遠心力の作用によって更に下端側へ滲
出若しくは漏出することにより、或いは衝撃により脱落
することにより散逸し易い状態となる。
定軸体cと回転スリーブ体dとの間隙に充填された潤滑
油eに遠心力が作用する。そのため、回転停止時におい
ては軸部aとスリーブ部d1の間の間隙が下端(基端)
側に向かって漸次拡大する下端側間隙拡大部hに下端界
面e1が位置するように表面張力により保持されていた
潤滑油eが、前記遠心力の作用によって更に下端側へ滲
出若しくは漏出することにより、或いは衝撃により脱落
することにより散逸し易い状態となる。
【0006】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その第1の目的
は、回転スリーブ体の回転時の先端向きの潤滑液移動圧
力によるラジアル軸受部の潤滑液の先端側への移動量が
抑えられ、ラジアル軸受部の潤滑液不足が防がれる動圧
流体軸受装置及び電動機を提供することにある。
問題点に鑑み行われたものであって、その第1の目的
は、回転スリーブ体の回転時の先端向きの潤滑液移動圧
力によるラジアル軸受部の潤滑液の先端側への移動量が
抑えられ、ラジアル軸受部の潤滑液不足が防がれる動圧
流体軸受装置及び電動機を提供することにある。
【0007】また第2の目的は、スラスト軸受部の潤滑
液とラジアル軸受部の潤滑液とが分離している場合にお
いて、回転スリーブ体の回転時の基端向きの潤滑液移動
圧力によるラジアル軸受部の潤滑液の基端側への移動量
が抑えられ、ラジアル軸受部の潤滑液不足が防がれる動
圧流体軸受装置及び電動機を提供することにある。
液とラジアル軸受部の潤滑液とが分離している場合にお
いて、回転スリーブ体の回転時の基端向きの潤滑液移動
圧力によるラジアル軸受部の潤滑液の基端側への移動量
が抑えられ、ラジアル軸受部の潤滑液不足が防がれる動
圧流体軸受装置及び電動機を提供することにある。
【0008】更に第3の目的は、回転スリーブ体の回転
による遠心力の作用によりラジアル軸受部の潤滑液が基
端側へ漏出することが防がれる動圧流体軸受装置及び電
動機を提供することにある。
による遠心力の作用によりラジアル軸受部の潤滑液が基
端側へ漏出することが防がれる動圧流体軸受装置及び電
動機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の動圧流体
軸受装置は、軸部とその軸部から径方向外方へ張り出し
たスラスト部とを有してなる固定軸体に対し、前記軸部
のうちスラスト部よりも基端側の部分にスリーブ嵌合し
たスリーブ部と、前記スラスト部の基端側の面に軸心方
向基端側において相対する回転スラスト面とを有してな
る回転スリーブ体が、前記固定軸体と回転スリーブ体と
の間隙に充填された潤滑液を介し、主に軸部とスリーブ
部が相対するラジアル軸受部及び回転スラスト面とスラ
スト部が相対するスラスト軸受部において、回転自在に
支持されてなる動圧流体軸受装置であって、前記ラジア
ル軸受部として、先端側がスラスト部の基端側の面と回
転スラスト面との間隙に近接した先端側ラジアル軸受部
と、その先端側ラジアル軸受部よりも基端側に位置する
基端側ラジアル軸受部を有し、前記先端側ラジアル軸受
部と基端側ラジアル軸受部の間に、軸部の外周面とスリ
ーブ部の内周面との径方向間隙が両ラジアル軸受部より
も大きい中間径方向間隙拡大部を有し、その中間径方向
間隙拡大部は、前記先端側ラジアル軸受部から基端側に
向かって漸次径方向間隙が拡大する第1間隙拡大部と、
前記基端側ラジアル軸受部から先端側に向かって漸次径
方向間隙が拡大する第2間隙拡大部を有し、前記第1間
隙拡大部は比較的急に径方向間隙が拡大し、前記第2間
隙拡大部は比較的緩やかに径方向間隙が拡大するもので
あり、先端側ラジアル軸受部に保持された潤滑液の基端
側の界面を前記第1間隙拡大部に有すると共に、基端側
ラジアル軸受部に保持された潤滑液の先端側の界面を前
記第2間隙拡大部に有し、中間径方向間隙拡大部におけ
る第1間隙拡大部と第2間隙拡大部の中間部付近と外部
とを、少なくとも回転スリーブ体の回転時に連通する通
気孔を前記固定軸体内に備えることを特徴とする(請求
項1)。
軸受装置は、軸部とその軸部から径方向外方へ張り出し
たスラスト部とを有してなる固定軸体に対し、前記軸部
のうちスラスト部よりも基端側の部分にスリーブ嵌合し
たスリーブ部と、前記スラスト部の基端側の面に軸心方
向基端側において相対する回転スラスト面とを有してな
る回転スリーブ体が、前記固定軸体と回転スリーブ体と
の間隙に充填された潤滑液を介し、主に軸部とスリーブ
部が相対するラジアル軸受部及び回転スラスト面とスラ
スト部が相対するスラスト軸受部において、回転自在に
支持されてなる動圧流体軸受装置であって、前記ラジア
ル軸受部として、先端側がスラスト部の基端側の面と回
転スラスト面との間隙に近接した先端側ラジアル軸受部
と、その先端側ラジアル軸受部よりも基端側に位置する
基端側ラジアル軸受部を有し、前記先端側ラジアル軸受
部と基端側ラジアル軸受部の間に、軸部の外周面とスリ
ーブ部の内周面との径方向間隙が両ラジアル軸受部より
も大きい中間径方向間隙拡大部を有し、その中間径方向
間隙拡大部は、前記先端側ラジアル軸受部から基端側に
向かって漸次径方向間隙が拡大する第1間隙拡大部と、
前記基端側ラジアル軸受部から先端側に向かって漸次径
方向間隙が拡大する第2間隙拡大部を有し、前記第1間
隙拡大部は比較的急に径方向間隙が拡大し、前記第2間
隙拡大部は比較的緩やかに径方向間隙が拡大するもので
あり、先端側ラジアル軸受部に保持された潤滑液の基端
側の界面を前記第1間隙拡大部に有すると共に、基端側
ラジアル軸受部に保持された潤滑液の先端側の界面を前
記第2間隙拡大部に有し、中間径方向間隙拡大部におけ
る第1間隙拡大部と第2間隙拡大部の中間部付近と外部
とを、少なくとも回転スリーブ体の回転時に連通する通
気孔を前記固定軸体内に備えることを特徴とする(請求
項1)。
【0010】固定軸体を構成する軸部とスラスト部は、
一体に形成されたものであってもよく、別体の部品を結
合してなるものであってもよい。
一体に形成されたものであってもよく、別体の部品を結
合してなるものであってもよい。
【0011】スラスト軸受部及びラジアル軸受部には、
それぞれ動圧発生用の溝部を有することが望ましい。
それぞれ動圧発生用の溝部を有することが望ましい。
【0012】先端側ラジアル軸受部は、公差範囲程度で
やや先端向きのアンバランスを生じするよう設計するこ
とができる。
やや先端向きのアンバランスを生じするよう設計するこ
とができる。
【0013】潤滑液としては、例えばスピンドル油等の
各種潤滑油を用いることができる。
各種潤滑油を用いることができる。
【0014】中間径方向間隙拡大部における第1間隙拡
大部と第2間隙拡大部は、必ずしも隣接していることを
要しない。例えば第1間隙拡大部と第2間隙拡大部の間
に径方向間隙が一定である部分を有していてもよい。
大部と第2間隙拡大部は、必ずしも隣接していることを
要しない。例えば第1間隙拡大部と第2間隙拡大部の間
に径方向間隙が一定である部分を有していてもよい。
【0015】中間径方向間隙拡大部における第1間隙拡
大部及び第2間隙拡大部は、それぞれ軸部の外周面が基
端側及び先端側に向かって漸次縮径することにより漸次
径方向間隙が拡大するものとすることが好ましい。先端
側ラジアル軸受部又は基端側ラジアル軸受部に保持され
た潤滑液が通気孔に染み出ることをできるだけ効果的に
防ぐためである 先端側ラジアル軸受部の基端側に位置する第1間隙拡大
部は基端側に向かって比較的急に径方向間隙が拡大する
ので、先端側ラジアル軸受部に保持された潤滑剤の第1
間隙拡大部に位置する界面は、先端側ラジアル軸受部の
比較的近くに位置する。回転スリーブ体の回転時に、先
端側ラジアル軸受部において、公差、組立、熱変形等の
要因により、先端向きに潤滑液が移動する圧力が発生し
た場合、第1間隙拡大部に位置する潤滑液の界面は先端
側に移動し、その界面よりも基端側の部分、すなわち気
体部分は、潤滑液の移動量が比較的に小さい段階で先端
側ラジアル軸受部内部に引き込まれ、それにより先端向
きの潤滑液移動圧力が減少してバランスするようになる
ので、潤滑液の先端側への移動量が比較的に小さく抑え
られる。潤滑液の移動に伴い、通気孔を通じて中間径方
向間隙拡大部に気体が導入される。
大部及び第2間隙拡大部は、それぞれ軸部の外周面が基
端側及び先端側に向かって漸次縮径することにより漸次
径方向間隙が拡大するものとすることが好ましい。先端
側ラジアル軸受部又は基端側ラジアル軸受部に保持され
た潤滑液が通気孔に染み出ることをできるだけ効果的に
防ぐためである 先端側ラジアル軸受部の基端側に位置する第1間隙拡大
部は基端側に向かって比較的急に径方向間隙が拡大する
ので、先端側ラジアル軸受部に保持された潤滑剤の第1
間隙拡大部に位置する界面は、先端側ラジアル軸受部の
比較的近くに位置する。回転スリーブ体の回転時に、先
端側ラジアル軸受部において、公差、組立、熱変形等の
要因により、先端向きに潤滑液が移動する圧力が発生し
た場合、第1間隙拡大部に位置する潤滑液の界面は先端
側に移動し、その界面よりも基端側の部分、すなわち気
体部分は、潤滑液の移動量が比較的に小さい段階で先端
側ラジアル軸受部内部に引き込まれ、それにより先端向
きの潤滑液移動圧力が減少してバランスするようになる
ので、潤滑液の先端側への移動量が比較的に小さく抑え
られる。潤滑液の移動に伴い、通気孔を通じて中間径方
向間隙拡大部に気体が導入される。
【0016】また、潤滑液に混入した余分な気泡や、温
度上昇や気圧低下等による気泡の膨張分等は、通気孔を
通じ外部に解放され得る。
度上昇や気圧低下等による気泡の膨張分等は、通気孔を
通じ外部に解放され得る。
【0017】この通気孔は、潤滑液がその通気孔の内部
を閉塞した状態で通気孔内に表面張力により保持される
ことが防がれる横断面サイズであるものとすることが好
ましい。この場合、通気孔の内部を閉塞した状態で潤滑
液が表面張力により通気孔内に保持されることが防がれ
るので、気体の導入は確実性高く行われ、潤滑液に混入
した気泡等は、通気孔を通じて確実性高く外部に解放さ
れ得る。
を閉塞した状態で通気孔内に表面張力により保持される
ことが防がれる横断面サイズであるものとすることが好
ましい。この場合、通気孔の内部を閉塞した状態で潤滑
液が表面張力により通気孔内に保持されることが防がれ
るので、気体の導入は確実性高く行われ、潤滑液に混入
した気泡等は、通気孔を通じて確実性高く外部に解放さ
れ得る。
【0018】通気孔の数又は中間径方向間隙拡大部若し
くは外部への開口の数はそれぞれ1又は2以上とするこ
とができる。
くは外部への開口の数はそれぞれ1又は2以上とするこ
とができる。
【0019】なお、この動圧流体軸受装置は、スラスト
部(例えば環状のスラスト板部)に外嵌する径方向内方
開口の環状のスラスト溝部を回転スリーブ体が有し、ス
ラスト溝部の基端側の面及び先端側の面をそれぞれ回転
スラスト面とし、スラスト部の先端側の面と先端側の回
転スラスト面が相対する部分と、スラスト部の基端側の
面と基端側の回転スラスト面が相対する部分の両方にス
ラスト軸受部を有するものとすることができる。その場
合、先端側スラスト軸受部と基端側スラスト軸受部の潤
滑液は、スラスト部の外周とスラスト溝部の外周の間の
潤滑液を介して連続するものとすることができる。ま
た、先端側スラスト軸受部の径方向内方に、潤滑液の先
端界面を有し、この先端界面が径方向内方を向き、基端
側ラジアル軸受部の基端側に、潤滑液の基端界面を有
し、この基端界面が基端側に向くものとすることがで
き、このときは、固定軸体の両端部を固定し得るものと
することができる。
部(例えば環状のスラスト板部)に外嵌する径方向内方
開口の環状のスラスト溝部を回転スリーブ体が有し、ス
ラスト溝部の基端側の面及び先端側の面をそれぞれ回転
スラスト面とし、スラスト部の先端側の面と先端側の回
転スラスト面が相対する部分と、スラスト部の基端側の
面と基端側の回転スラスト面が相対する部分の両方にス
ラスト軸受部を有するものとすることができる。その場
合、先端側スラスト軸受部と基端側スラスト軸受部の潤
滑液は、スラスト部の外周とスラスト溝部の外周の間の
潤滑液を介して連続するものとすることができる。ま
た、先端側スラスト軸受部の径方向内方に、潤滑液の先
端界面を有し、この先端界面が径方向内方を向き、基端
側ラジアル軸受部の基端側に、潤滑液の基端界面を有
し、この基端界面が基端側に向くものとすることがで
き、このときは、固定軸体の両端部を固定し得るものと
することができる。
【0020】また、本発明の動圧流体軸受装置は、電動
機の他、種々の機械器具に利用することができる。 (1-1) (1) の動圧流体軸受装置は、基端側ラジアル軸
受部の基端側に、軸部の外周面が基端側に向かって漸次
縮径することによりスリーブ部との間の径方向間隙が基
端側に向かって漸次拡大する基端径方向間隙拡大部を有
するものとすることが好ましい。基端側ラジアル軸受部
を潤滑する潤滑液の基端界面は、少なくとも非回転時
に、この基端径方向間隙拡大部に位置し、その潤滑液の
表面張力により保持される。
機の他、種々の機械器具に利用することができる。 (1-1) (1) の動圧流体軸受装置は、基端側ラジアル軸
受部の基端側に、軸部の外周面が基端側に向かって漸次
縮径することによりスリーブ部との間の径方向間隙が基
端側に向かって漸次拡大する基端径方向間隙拡大部を有
するものとすることが好ましい。基端側ラジアル軸受部
を潤滑する潤滑液の基端界面は、少なくとも非回転時
に、この基端径方向間隙拡大部に位置し、その潤滑液の
表面張力により保持される。
【0021】この場合、基端径方向間隙拡大部における
スリーブ部の内周面が軸心方向に平行であり、その軸心
方向中間位置に、横断面略V字形状をなす周方向の潤滑
液漏出防止溝を有し、その潤滑液漏出防止溝の先端側傾
斜面は比較的急傾斜であり基端側傾斜面は比較的緩傾斜
であることが好ましい。回転スリーブ体の回転時に遠心
力の作用により基端側への潤滑液の滲出が生じ、その潤
滑液が潤滑液漏出防止溝に達した場合、先端側傾斜面に
おいては基端に向かって径方向外方へ比較的急に傾斜す
るので潤滑液が基端側へ進み易い。ところが、潤滑液が
基端側傾斜面に達した場合、更に潤滑液が基端側へ進む
には径方向内方へ移動しなければならないため、回転ス
リーブ体の回転による遠心力によって更なる進行が妨げ
られ、潤滑液が潤滑液漏出防止溝よりも基端側へ漏出す
ることが防がれる。 (2) (1) 又は(1-1) の動圧流体軸受装置は、基端側ラ
ジアル軸受部の基端側に、軸部とスリーブ部の間の径方
向間隙が基端側に向かって漸次拡大する基端径方向間隙
拡大部を有し、この基端径方向間隙拡大部に、基端側ラ
ジアル軸受部に保持された潤滑液の非回転時の基端界面
が位置するものとすることができ、更に、この基端界面
を回転スリーブ体の回転に伴い先端側へ引き込む界面引
込機構を備えるものとすることが好ましい。
スリーブ部の内周面が軸心方向に平行であり、その軸心
方向中間位置に、横断面略V字形状をなす周方向の潤滑
液漏出防止溝を有し、その潤滑液漏出防止溝の先端側傾
斜面は比較的急傾斜であり基端側傾斜面は比較的緩傾斜
であることが好ましい。回転スリーブ体の回転時に遠心
力の作用により基端側への潤滑液の滲出が生じ、その潤
滑液が潤滑液漏出防止溝に達した場合、先端側傾斜面に
おいては基端に向かって径方向外方へ比較的急に傾斜す
るので潤滑液が基端側へ進み易い。ところが、潤滑液が
基端側傾斜面に達した場合、更に潤滑液が基端側へ進む
には径方向内方へ移動しなければならないため、回転ス
リーブ体の回転による遠心力によって更なる進行が妨げ
られ、潤滑液が潤滑液漏出防止溝よりも基端側へ漏出す
ることが防がれる。 (2) (1) 又は(1-1) の動圧流体軸受装置は、基端側ラ
ジアル軸受部の基端側に、軸部とスリーブ部の間の径方
向間隙が基端側に向かって漸次拡大する基端径方向間隙
拡大部を有し、この基端径方向間隙拡大部に、基端側ラ
ジアル軸受部に保持された潤滑液の非回転時の基端界面
が位置するものとすることができ、更に、この基端界面
を回転スリーブ体の回転に伴い先端側へ引き込む界面引
込機構を備えるものとすることが好ましい。
【0022】回転スリーブ体が回転すると、固定軸体と
回転スリーブ体との間隙に充填された潤滑液に遠心力が
作用する。そのため、非回転時においては基端径方向間
隙拡大部に基端界面が位置するように表面張力により保
持されていた潤滑液が、前記遠心力の作用によって更に
基端側へ滲出若しくは漏出することにより、或いは衝撃
により脱落することにより散逸し易い状態となる。とこ
ろが、界面引込機構によって、回転スリーブ体の回転に
伴い、潤滑液の基端界面が非回転時の位置から先端側へ
引き込まれるので、遠心力の作用による潤滑液の滲出又
は漏出による散逸、或いは衝撃により脱落することによ
る散逸が生じ難くなる。
回転スリーブ体との間隙に充填された潤滑液に遠心力が
作用する。そのため、非回転時においては基端径方向間
隙拡大部に基端界面が位置するように表面張力により保
持されていた潤滑液が、前記遠心力の作用によって更に
基端側へ滲出若しくは漏出することにより、或いは衝撃
により脱落することにより散逸し易い状態となる。とこ
ろが、界面引込機構によって、回転スリーブ体の回転に
伴い、潤滑液の基端界面が非回転時の位置から先端側へ
引き込まれるので、遠心力の作用による潤滑液の滲出又
は漏出による散逸、或いは衝撃により脱落することによ
る散逸が生じ難くなる。
【0023】上記界面引込機構は、基端側ラジアル軸受
部に動圧発生溝部を設け、回転スリーブ体の回転に伴い
その動圧発生溝部によって潤滑液に発生する動圧が、そ
の基端側ラジアル軸受部における先端側寄りに偏って高
くなるものとすることができる。そのためには、その動
圧発生溝部を例えば基端側ラジアル軸受部における軸心
方向先端寄りに偏心させた構造を採用し得る。なお、動
圧発生溝部の動圧発生溝としては、例えばヘリングボー
ン溝等を用いることができる。また、動圧発生溝部は、
軸部及びスリーブ部の何れか又は両方に設けることがで
きる。 (2-1) (2) の動圧流体軸受装置は、上記通気孔の外部
開口が、基端側ラジアル軸受部と基端径方向間隙拡大部
の境界部付近に位置して、非回転時には潤滑液中に開口
し、回転スリーブ体の回転時には外気に通じるものとす
ることが望ましい(請求項2)。
部に動圧発生溝部を設け、回転スリーブ体の回転に伴い
その動圧発生溝部によって潤滑液に発生する動圧が、そ
の基端側ラジアル軸受部における先端側寄りに偏って高
くなるものとすることができる。そのためには、その動
圧発生溝部を例えば基端側ラジアル軸受部における軸心
方向先端寄りに偏心させた構造を採用し得る。なお、動
圧発生溝部の動圧発生溝としては、例えばヘリングボー
ン溝等を用いることができる。また、動圧発生溝部は、
軸部及びスリーブ部の何れか又は両方に設けることがで
きる。 (2-1) (2) の動圧流体軸受装置は、上記通気孔の外部
開口が、基端側ラジアル軸受部と基端径方向間隙拡大部
の境界部付近に位置して、非回転時には潤滑液中に開口
し、回転スリーブ体の回転時には外気に通じるものとす
ることが望ましい(請求項2)。
【0024】一方の開口が中間径方向間隙拡大部に位置
する通気孔の外部開口は、基端側ラジアル軸受部と基端
径方向間隙拡大部の境界部付近に位置し、回転スリーブ
体の回転時には、界面引込機構により基端界面が基端側
ラジアル軸受部の側に引き込まれ、前記外部開口は外気
に開口する。
する通気孔の外部開口は、基端側ラジアル軸受部と基端
径方向間隙拡大部の境界部付近に位置し、回転スリーブ
体の回転時には、界面引込機構により基端界面が基端側
ラジアル軸受部の側に引き込まれ、前記外部開口は外気
に開口する。
【0025】先端側ラジアル軸受部又は基端側ラジアル
軸受部に保持された潤滑液が、通気孔内面を経て通気孔
の外部開口へ滲み出ようとすることがあった場合、回転
スリーブ体の回転時には界面引込機構により基端側ラジ
アル軸受部の側に引き込まれ、非回転時には、通気孔の
外部開口が潤滑液中に開口するので、何れにせよ潤滑液
が更に外部へ滲出することが防がれる。 (2-2) (2) 又は(2-1) の動圧流体軸受装置は、スリー
ブ部の内周面が、基端側ラジアル軸受部と基端径方向間
隙拡大部の間の段差部において縮径し、前記基端側ラジ
アル軸受部よりも前記基端径方向間隙拡大部が径方向内
方に位置し、基端側ラジアル軸受部に保持された潤滑液
の基端界面は、非回転時には基端径方向間隙拡大部に位
置し、回転スリーブ体の回転時には界面引込機構により
基端側ラジアル軸受部に引込まれるものであることが望
ましい(請求項3)。
軸受部に保持された潤滑液が、通気孔内面を経て通気孔
の外部開口へ滲み出ようとすることがあった場合、回転
スリーブ体の回転時には界面引込機構により基端側ラジ
アル軸受部の側に引き込まれ、非回転時には、通気孔の
外部開口が潤滑液中に開口するので、何れにせよ潤滑液
が更に外部へ滲出することが防がれる。 (2-2) (2) 又は(2-1) の動圧流体軸受装置は、スリー
ブ部の内周面が、基端側ラジアル軸受部と基端径方向間
隙拡大部の間の段差部において縮径し、前記基端側ラジ
アル軸受部よりも前記基端径方向間隙拡大部が径方向内
方に位置し、基端側ラジアル軸受部に保持された潤滑液
の基端界面は、非回転時には基端径方向間隙拡大部に位
置し、回転スリーブ体の回転時には界面引込機構により
基端側ラジアル軸受部に引込まれるものであることが望
ましい(請求項3)。
【0026】回転スリーブ体の回転時に潤滑液の基端界
面が界面引込機構により基端側ラジアル軸受部に引込ま
れた場合に、遠心力の作用によりスリーブ部の内周面に
沿って基端側への潤滑液の滲出が生じたとする。その場
合、滲出した潤滑液が段差部に達すると、更に潤滑液が
基端側へ進むには径方向内方へ移動して段差部の内周側
に達しなければならないため、回転スリーブ体の回転に
よる遠心力によって更なる進行が妨げられ、潤滑液が段
差部よりも基端側へ漏出することが防がれる。段差部
は、軸心方向に対しほぼ垂直な面であることが好まし
い。 (3) (1) 、(1-1) 、(2) 、(2-1) 又は(2-2) の動圧流
体軸受装置は、スラスト部の基端側の面と基端側の回転
スラスト面との軸心方向間隙が、内周部において径方向
内方に向かって漸次拡大する基端側軸心方向間隙拡大部
を有し、この基端側軸心方向間隙拡大部に、スラスト部
の基端側の面と基端側の回転スラスト面が相対する部分
のスラスト軸受部に保持された潤滑液の界面が位置し、
その基端側軸心方向間隙拡大部の内周部の環状気体部分
においてスラスト軸受部の潤滑液と先端側ラジアル軸受
部の潤滑液が分離し、前記環状気体部分と外部とを連通
する呼吸孔を固定軸体内に備えたものとすることができ
る(請求項4)。
面が界面引込機構により基端側ラジアル軸受部に引込ま
れた場合に、遠心力の作用によりスリーブ部の内周面に
沿って基端側への潤滑液の滲出が生じたとする。その場
合、滲出した潤滑液が段差部に達すると、更に潤滑液が
基端側へ進むには径方向内方へ移動して段差部の内周側
に達しなければならないため、回転スリーブ体の回転に
よる遠心力によって更なる進行が妨げられ、潤滑液が段
差部よりも基端側へ漏出することが防がれる。段差部
は、軸心方向に対しほぼ垂直な面であることが好まし
い。 (3) (1) 、(1-1) 、(2) 、(2-1) 又は(2-2) の動圧流
体軸受装置は、スラスト部の基端側の面と基端側の回転
スラスト面との軸心方向間隙が、内周部において径方向
内方に向かって漸次拡大する基端側軸心方向間隙拡大部
を有し、この基端側軸心方向間隙拡大部に、スラスト部
の基端側の面と基端側の回転スラスト面が相対する部分
のスラスト軸受部に保持された潤滑液の界面が位置し、
その基端側軸心方向間隙拡大部の内周部の環状気体部分
においてスラスト軸受部の潤滑液と先端側ラジアル軸受
部の潤滑液が分離し、前記環状気体部分と外部とを連通
する呼吸孔を固定軸体内に備えたものとすることができ
る(請求項4)。
【0027】回転スリーブ体の回転時に、先端側ラジア
ル軸受部において、公差、組立、熱変形等の要因によ
り、基端向きに潤滑液が移動する圧力が発生した場合、
先端側ラジアル軸受部に保持された潤滑剤の先端側の界
面は基端側に移動し、その界面よりも先端側の部分、す
なわち気体部分は、先端側ラジアル軸受部内部に引き込
まれ、それにより基端向きの潤滑液移動圧力が減少して
バランスするようになるので、潤滑液の基端側への移動
量が比較的に小さく抑えられる。潤滑液の移動に伴い、
呼吸孔を通じて環状気体部分に気体が導入される。
ル軸受部において、公差、組立、熱変形等の要因によ
り、基端向きに潤滑液が移動する圧力が発生した場合、
先端側ラジアル軸受部に保持された潤滑剤の先端側の界
面は基端側に移動し、その界面よりも先端側の部分、す
なわち気体部分は、先端側ラジアル軸受部内部に引き込
まれ、それにより基端向きの潤滑液移動圧力が減少して
バランスするようになるので、潤滑液の基端側への移動
量が比較的に小さく抑えられる。潤滑液の移動に伴い、
呼吸孔を通じて環状気体部分に気体が導入される。
【0028】この呼吸孔は、潤滑液がその呼吸孔の内部
を閉塞した状態で呼吸孔内に表面張力により保持される
ことが防がれる程度に大きい横断面サイズであるものと
することが好ましい。この場合、呼吸孔の内部を閉塞し
た状態で潤滑液が表面張力により呼吸孔内に保持される
ことが防がれるので、気体の導入は確実性高く行われ、
潤滑液に混入した気泡等は、呼吸孔を通じて確実性高く
外部に解放され得る。
を閉塞した状態で呼吸孔内に表面張力により保持される
ことが防がれる程度に大きい横断面サイズであるものと
することが好ましい。この場合、呼吸孔の内部を閉塞し
た状態で潤滑液が表面張力により呼吸孔内に保持される
ことが防がれるので、気体の導入は確実性高く行われ、
潤滑液に混入した気泡等は、呼吸孔を通じて確実性高く
外部に解放され得る。
【0029】呼吸孔の数は1又は2 以上とすることがで
きる。 (4) 本発明の電動機は、上記(1) 、(1-1) 、(2) 、(2
-1) 、(2-2) 又は(3) の動圧流体軸受装置を備え、回転
スリーブ体がロータとして回転するものである(請求項
5)。
きる。 (4) 本発明の電動機は、上記(1) 、(1-1) 、(2) 、(2
-1) 、(2-2) 又は(3) の動圧流体軸受装置を備え、回転
スリーブ体がロータとして回転するものである(請求項
5)。
【0030】この電動機は、電動機は、ハードディスク
等の磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、C
D−R、CD−RW、DVD等の光ディスクを始めとす
る記録媒体、特に円盤状記録媒体を駆動するためのスピ
ンドルモータの他、種々の電動機として用いることがで
きる。
等の磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、C
D−R、CD−RW、DVD等の光ディスクを始めとす
る記録媒体、特に円盤状記録媒体を駆動するためのスピ
ンドルモータの他、種々の電動機として用いることがで
きる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図1乃至
図3を参照しつつ説明する。
図3を参照しつつ説明する。
【0032】図1は、本発明の実施の形態の一例動圧流
体軸受装置を備えたハードディスク駆動用のスピンドル
モータ(電動機)の断面図、図2は、本発明の別の実施
の形態としてのスピンドルモータの動圧流体軸受装置に
おける下ラジアル軸受部及び下端径方向間隙拡大部付近
の拡大断面図、図3は、本発明の更に別の実施の形態と
してのスピンドルモータの動圧流体軸受装置における下
ラジアル軸受部及び下端径方向間隙拡大部付近の拡大断
面図である。
体軸受装置を備えたハードディスク駆動用のスピンドル
モータ(電動機)の断面図、図2は、本発明の別の実施
の形態としてのスピンドルモータの動圧流体軸受装置に
おける下ラジアル軸受部及び下端径方向間隙拡大部付近
の拡大断面図、図3は、本発明の更に別の実施の形態と
してのスピンドルモータの動圧流体軸受装置における下
ラジアル軸受部及び下端径方向間隙拡大部付近の拡大断
面図である。
【0033】スピンドルモータの基盤10の嵌合孔に固
定軸体12の下端部(基端部)が嵌合固定されることに
より、固定軸体12が立設固定されている。基盤10の
上側における固定軸体12の外周側には、ステータコイ
ル14が巻回されたステータコア16を保持する保持体
13が固定されている。
定軸体12の下端部(基端部)が嵌合固定されることに
より、固定軸体12が立設固定されている。基盤10の
上側における固定軸体12の外周側には、ステータコイ
ル14が巻回されたステータコア16を保持する保持体
13が固定されている。
【0034】固定軸体12は、上下方向の固定軸部材1
2a(軸部)と、その固定軸部材12aの上部に同軸状
に外嵌固定された環状板状の固定スラスト板12b(ス
ラスト板部)とを有してなる。固定軸体12には、ロー
タハブ18aと回転スラスト板18bからなる回転スリ
ーブ体18が外嵌されている。
2a(軸部)と、その固定軸部材12aの上部に同軸状
に外嵌固定された環状板状の固定スラスト板12b(ス
ラスト板部)とを有してなる。固定軸体12には、ロー
タハブ18aと回転スラスト板18bからなる回転スリ
ーブ体18が外嵌されている。
【0035】ロータハブ18aの円筒面状の外周部にハ
ードディスクが外嵌保持される。ロータハブ18aのほ
ぼ下半部は、内周側のスリーブ部18a1と外周側のロ
ータマグネット保持部18a2の二重管状をなす。スリ
ーブ部18a1は、固定軸部材12aのうち固定スラス
ト板12bと基盤10との間の部分にスリーブ嵌合して
いる。スリーブ部18a1の上方の内径は、上方(先端
側)に向かって、中内径部18a3及び大内径部18a
4へと順次拡径されている。この大内径部18a4の下
端部に回転スラスト板18bが内嵌固定されることによ
り、中内径部18a3の内周側に径方向内方開口の環状
のスラスト溝部20が形成され、このスラスト溝部20
が固定スラスト板12bに外嵌している。大内径部18
a4における回転スラスト板18bの上側には、環状板
状のシール部材22が内嵌固定されている。
ードディスクが外嵌保持される。ロータハブ18aのほ
ぼ下半部は、内周側のスリーブ部18a1と外周側のロ
ータマグネット保持部18a2の二重管状をなす。スリ
ーブ部18a1は、固定軸部材12aのうち固定スラス
ト板12bと基盤10との間の部分にスリーブ嵌合して
いる。スリーブ部18a1の上方の内径は、上方(先端
側)に向かって、中内径部18a3及び大内径部18a
4へと順次拡径されている。この大内径部18a4の下
端部に回転スラスト板18bが内嵌固定されることによ
り、中内径部18a3の内周側に径方向内方開口の環状
のスラスト溝部20が形成され、このスラスト溝部20
が固定スラスト板12bに外嵌している。大内径部18
a4における回転スラスト板18bの上側には、環状板
状のシール部材22が内嵌固定されている。
【0036】固定軸体12は、下端部を基盤10に、固
定軸部材12aの上端部をハードディスク駆動装置の蓋
体(図示せず)等に固定することができるので、回転ス
リーブ体18の安定的な回転を実現することができる。
定軸部材12aの上端部をハードディスク駆動装置の蓋
体(図示せず)等に固定することができるので、回転ス
リーブ体18の安定的な回転を実現することができる。
【0037】ロータハブ18aのロータマグネット保持
部18a2には、強磁性材料製の円筒状ロータヨーク2
4が内嵌固定され、その円筒状ロータヨーク24に円筒
状のロータマグネット26が内嵌固定され、ステータコ
ア16と径方向空隙を隔てて相対している。ロータは、
回転スリーブ体18と円筒状ロータヨーク24とロータ
マグネット26からなる。
部18a2には、強磁性材料製の円筒状ロータヨーク2
4が内嵌固定され、その円筒状ロータヨーク24に円筒
状のロータマグネット26が内嵌固定され、ステータコ
ア16と径方向空隙を隔てて相対している。ロータは、
回転スリーブ体18と円筒状ロータヨーク24とロータ
マグネット26からなる。
【0038】固定軸部材12aの外周部のうちスリーブ
部18a1の下端部に相対する部分は、下方に向かって
テーパ状に縮径し、これにより、スリーブ部18a1の
内周面との間の間隙が下方に向かって漸次拡大する下端
(基端)径方向間隙拡大部28が形成されている。スリ
ーブ部18a1の内周面の下端部には撥油剤の塗布等の
撥油処理が施されている。
部18a1の下端部に相対する部分は、下方に向かって
テーパ状に縮径し、これにより、スリーブ部18a1の
内周面との間の間隙が下方に向かって漸次拡大する下端
(基端)径方向間隙拡大部28が形成されている。スリ
ーブ部18a1の内周面の下端部には撥油剤の塗布等の
撥油処理が施されている。
【0039】スラスト溝部20の上側面の下側内周側部
は、内方に向かって上向きに傾斜し、固定スラスト板1
2bの上面との間に、漸次間隙が拡大する上側(先端
側)軸心方向間隙拡大部29が形成されている。上側軸
心方向間隙拡大部29の内周側には、固定軸部材12a
の外周面及びそれに相対する回転スラスト板18bの内
周面の環状凹部によって更に軸心方向及び径方向に間隙
が拡大された環状空間部31が形成されている。その環
状空間部31の上方において回転スラスト板18bの内
周面及びそれと径方向の比較的狭い空隙を隔てて相対す
る固定軸部材12aの外周面には、撥油剤の塗布等の撥
油処理が施されている。
は、内方に向かって上向きに傾斜し、固定スラスト板1
2bの上面との間に、漸次間隙が拡大する上側(先端
側)軸心方向間隙拡大部29が形成されている。上側軸
心方向間隙拡大部29の内周側には、固定軸部材12a
の外周面及びそれに相対する回転スラスト板18bの内
周面の環状凹部によって更に軸心方向及び径方向に間隙
が拡大された環状空間部31が形成されている。その環
状空間部31の上方において回転スラスト板18bの内
周面及びそれと径方向の比較的狭い空隙を隔てて相対す
る固定軸部材12aの外周面には、撥油剤の塗布等の撥
油処理が施されている。
【0040】また、シール部材22と回転スラスト板1
8bの間に径方向内方開口の環状の潤滑油捕捉溝30が
形成され、シール部材22の内周面及びそれと径方向の
比較的狭い空隙(例えば50μm)を隔てて相対する固
定軸部材12aの外周面には、撥油剤の塗布等の撥油処
理が施されている。
8bの間に径方向内方開口の環状の潤滑油捕捉溝30が
形成され、シール部材22の内周面及びそれと径方向の
比較的狭い空隙(例えば50μm)を隔てて相対する固
定軸部材12aの外周面には、撥油剤の塗布等の撥油処
理が施されている。
【0041】スラスト溝部20の下側内周側部20a
は、内方に向かって下向きに傾斜し、固定スラスト板1
2bの上側面との間に、漸次間隙が拡大する下側(基端
側)軸心方向間隙拡大部32が形成されている。
は、内方に向かって下向きに傾斜し、固定スラスト板1
2bの上側面との間に、漸次間隙が拡大する下側(基端
側)軸心方向間隙拡大部32が形成されている。
【0042】固定スラスト板12bの上面及び下面に、
それぞれ動圧発生用のへリングボーン溝部38(へリン
グボーン溝以外の動圧発生用溝を用いることもでき
る。)が設けられ、それぞれスラスト溝部20の上側面
(回転スラスト板18bの下面)及びスラスト溝部20
の下側面との間に上(先端側)スラスト軸受部40及び
下(基端側)スラスト軸受部42が構成されている。
それぞれ動圧発生用のへリングボーン溝部38(へリン
グボーン溝以外の動圧発生用溝を用いることもでき
る。)が設けられ、それぞれスラスト溝部20の上側面
(回転スラスト板18bの下面)及びスラスト溝部20
の下側面との間に上(先端側)スラスト軸受部40及び
下(基端側)スラスト軸受部42が構成されている。
【0043】固定軸体12と回転スリーブ体18との間
隙の必要箇所に潤滑油44が充填されている。スラスト
溝部20と固定スラスト板12bの間隙に充填された潤
滑油44の上側界面及び下側界面は、それぞれ上側軸心
方向間隙拡大部29及び下側軸心方向間隙拡大部32に
おいて径方向内方を向く。下側軸心方向間隙拡大部32
における潤滑油44の下側界面の内方には環状気体部分
46を有する。
隙の必要箇所に潤滑油44が充填されている。スラスト
溝部20と固定スラスト板12bの間隙に充填された潤
滑油44の上側界面及び下側界面は、それぞれ上側軸心
方向間隙拡大部29及び下側軸心方向間隙拡大部32に
おいて径方向内方を向く。下側軸心方向間隙拡大部32
における潤滑油44の下側界面の内方には環状気体部分
46を有する。
【0044】固定スラスト板12bの内周面に、固定軸
部材12aの外周面との間に呼吸孔48を形成する軸心
方向溝を有する。呼吸孔48は、環状気体部分46と外
部とを、環状空間部31並びに固定軸部材12aの外周
面と回転スラスト板18bの内周面及びシール部材22
の内周面との間隙を介して連通する。
部材12aの外周面との間に呼吸孔48を形成する軸心
方向溝を有する。呼吸孔48は、環状気体部分46と外
部とを、環状空間部31並びに固定軸部材12aの外周
面と回転スラスト板18bの内周面及びシール部材22
の内周面との間隙を介して連通する。
【0045】へリングボーン溝部38は、上スラスト軸
受部40及び下スラスト軸受部42における外周側に偏
心させて設けられ、上下スラスト軸受部40・42にお
ける潤滑油44が回転スリーブ体18の回転に伴い内周
側から外周側へ移動する圧力分布を生じる。
受部40及び下スラスト軸受部42における外周側に偏
心させて設けられ、上下スラスト軸受部40・42にお
ける潤滑油44が回転スリーブ体18の回転に伴い内周
側から外周側へ移動する圧力分布を生じる。
【0046】固定スラスト板12bの外周端面、並びに
固定スラスト板12bの上側の面及び下側の面のうち上
下スラスト軸受部40・42の内周側の部分において、
それぞれスラスト溝部20と固定スラスト板12bの間
隙に充填された潤滑油44内に開口する潤滑油循環路5
0を固定スラスト板12b内に有する。固定スラスト板
12bの外周端面には、全周にわたる径方向外方開口の
断面弓形状の導入溝部52を有し、潤滑油循環路50の
開口部がその導入溝部52内に位置する。
固定スラスト板12bの上側の面及び下側の面のうち上
下スラスト軸受部40・42の内周側の部分において、
それぞれスラスト溝部20と固定スラスト板12bの間
隙に充填された潤滑油44内に開口する潤滑油循環路5
0を固定スラスト板12b内に有する。固定スラスト板
12bの外周端面には、全周にわたる径方向外方開口の
断面弓形状の導入溝部52を有し、潤滑油循環路50の
開口部がその導入溝部52内に位置する。
【0047】回転スリーブ体18が回転すると、上下ス
ラスト軸受部40・42における潤滑油44は、内周側
から外周側へ移動し、次いで、固定スラスト板12bの
外周端面から固定スラスト板12b内の潤滑油循環路5
0を経て、固定スラスト板12bの上側の面及び下側の
面のうち上下スラスト軸受部40・42の内周側の部分
に流れて循環する。このように潤滑油44が循環するこ
とにより、スラスト溝部20と固定スラスト板12bの
間隙に充填された潤滑油44内の気泡、特に上下スラス
ト軸受部40・42の外周側の気泡が、上スラスト軸受
部40の径方向内方に位置する潤滑油44の界面から外
気に解放される。
ラスト軸受部40・42における潤滑油44は、内周側
から外周側へ移動し、次いで、固定スラスト板12bの
外周端面から固定スラスト板12b内の潤滑油循環路5
0を経て、固定スラスト板12bの上側の面及び下側の
面のうち上下スラスト軸受部40・42の内周側の部分
に流れて循環する。このように潤滑油44が循環するこ
とにより、スラスト溝部20と固定スラスト板12bの
間隙に充填された潤滑油44内の気泡、特に上下スラス
ト軸受部40・42の外周側の気泡が、上スラスト軸受
部40の径方向内方に位置する潤滑油44の界面から外
気に解放される。
【0048】スリーブ部18a1の内周面の上部及び下
部には、それぞれ動圧発生用のへリングボーン溝部54
・55(へリングボーン溝以外の動圧発生用溝を用いる
こともできる。)が設けられ、固定軸部材12aの外周
面との間でそれぞれ上ラジアル軸受部56及び下ラジア
ル軸受部58が構成されている。そのうち下ラジアル軸
受部58の動圧発生用のへリングボーン溝部55は、下
端径方向間隙拡大部28の上部に達しており、回転スリ
ーブ体18の回転に伴いそのへリングボーン溝部55に
より潤滑油44に発生する動圧の軸心方向における中心
が、その下ラジアル軸受部58の軸心方向における中心
よりも上寄りになるよう設けられている(図2参照)。
スリーブ部18a1の内周面と固定軸部材12aの外周
面との間隙は、上下ラジアル軸受部56・58において
通常数μmである。
部には、それぞれ動圧発生用のへリングボーン溝部54
・55(へリングボーン溝以外の動圧発生用溝を用いる
こともできる。)が設けられ、固定軸部材12aの外周
面との間でそれぞれ上ラジアル軸受部56及び下ラジア
ル軸受部58が構成されている。そのうち下ラジアル軸
受部58の動圧発生用のへリングボーン溝部55は、下
端径方向間隙拡大部28の上部に達しており、回転スリ
ーブ体18の回転に伴いそのへリングボーン溝部55に
より潤滑油44に発生する動圧の軸心方向における中心
が、その下ラジアル軸受部58の軸心方向における中心
よりも上寄りになるよう設けられている(図2参照)。
スリーブ部18a1の内周面と固定軸部材12aの外周
面との間隙は、上下ラジアル軸受部56・58において
通常数μmである。
【0049】固定軸部材12aは、その外周面における
上下ラジアル軸受部56・58の間に、径方向外方開口
の環状凹部60を有する。環状凹部60は、外径が下方
に向かって比較的急に縮小し、軸心方向寸法が短い上部
と、外径が上方に向かって比較的緩やかに縮小し、軸心
方向寸法が長い下部からなる。その環状凹部60と固定
軸部材12aの外周面との間に、中間径方向間隙拡大部
62が形成される。中間径方向間隙拡大部62は、上ラ
ジアル軸受部56から下方に向かって漸次比較的急に径
方向間隙が拡大する上間隙拡大部(第1間隙拡大部)が
軸心方向寸法が短い上部を構成し、下ラジアル軸受部5
8から上方に向かって漸次比較的緩やかに径方向間隙が
拡大する下間隙拡大部(第2間隙拡大部)が軸心方向寸
法が長い下部を構成する。
上下ラジアル軸受部56・58の間に、径方向外方開口
の環状凹部60を有する。環状凹部60は、外径が下方
に向かって比較的急に縮小し、軸心方向寸法が短い上部
と、外径が上方に向かって比較的緩やかに縮小し、軸心
方向寸法が長い下部からなる。その環状凹部60と固定
軸部材12aの外周面との間に、中間径方向間隙拡大部
62が形成される。中間径方向間隙拡大部62は、上ラ
ジアル軸受部56から下方に向かって漸次比較的急に径
方向間隙が拡大する上間隙拡大部(第1間隙拡大部)が
軸心方向寸法が短い上部を構成し、下ラジアル軸受部5
8から上方に向かって漸次比較的緩やかに径方向間隙が
拡大する下間隙拡大部(第2間隙拡大部)が軸心方向寸
法が長い下部を構成する。
【0050】この上間隙拡大部に、上ラジアル軸受部5
6に保持された潤滑油44の下端側の界面を有し、下間
隙拡大部に、下ラジアル軸受部58に保持された潤滑油
44の上端側の界面を有する。
6に保持された潤滑油44の下端側の界面を有し、下間
隙拡大部に、下ラジアル軸受部58に保持された潤滑油
44の上端側の界面を有する。
【0051】上ラジアル軸受部56に保持された潤滑油
44の上端側界面は、下側軸心方向間隙拡大部32に下
側から臨む位置に、表面張力により位置し、環状気体部
分46を介して下スラスト軸受部42の潤滑油44と分
離している。
44の上端側界面は、下側軸心方向間隙拡大部32に下
側から臨む位置に、表面張力により位置し、環状気体部
分46を介して下スラスト軸受部42の潤滑油44と分
離している。
【0052】また、下ラジアル軸受部58に保持された
潤滑油44の下端側界面は、下端径方向間隙拡大部28
に位置する。
潤滑油44の下端側界面は、下端径方向間隙拡大部28
に位置する。
【0053】固定軸部材12a内に、外部開口64aが
下ラジアル軸受部58と下端径方向間隙拡大部28の境
界部付近に位置する通気孔64を有する。通気孔64の
内部開口64bは、中間径方向間隙拡大部62における
上間隙拡大部と下間隙拡大部の境界部に開口する。
下ラジアル軸受部58と下端径方向間隙拡大部28の境
界部付近に位置する通気孔64を有する。通気孔64の
内部開口64bは、中間径方向間隙拡大部62における
上間隙拡大部と下間隙拡大部の境界部に開口する。
【0054】回転スリーブ体18の回転時には、下ラジ
アル軸受部58に保持された潤滑油44の下端側界面
は、下ラジアル軸受部58のへリングボーン溝部55に
より、下端径方向間隙拡大部28の上部又は更に上方に
引き込まれ、通気孔64の外部開口64aは外気に開口
する。
アル軸受部58に保持された潤滑油44の下端側界面
は、下ラジアル軸受部58のへリングボーン溝部55に
より、下端径方向間隙拡大部28の上部又は更に上方に
引き込まれ、通気孔64の外部開口64aは外気に開口
する。
【0055】上ラジアル軸受部56は、公差範囲程度で
やや上方寄りに潤滑油44の動圧が高くなるアンバラン
スを生じするよう設計されている。
やや上方寄りに潤滑油44の動圧が高くなるアンバラン
スを生じするよう設計されている。
【0056】上ラジアル軸受部56の基端側に位置する
上間隙拡大部は下方に向かって比較的急に径方向間隙が
拡大するので、上ラジアル軸受部56に保持された潤滑
油44の上間隙拡大部に位置する界面は、上ラジアル軸
受部56の比較的近くに位置する。回転スリーブ体18
の回転時に、上ラジアル軸受部56において、公差、組
立、熱変形等の要因により、上向きに潤滑油44が移動
する比較的大きい圧力が発生した場合、上間隙拡大部に
位置する潤滑油44の界面は上側に移動し、その界面よ
りも下側の部分、すなわち気体部分は、潤滑油44の移
動量が比較的に小さい段階で上ラジアル軸受部56内部
に引き込まれ、それにより上向きの潤滑油移動圧力が減
少してバランスするようになるので、潤滑油44の上方
への移動量が比較的に小さく抑えられる。
上間隙拡大部は下方に向かって比較的急に径方向間隙が
拡大するので、上ラジアル軸受部56に保持された潤滑
油44の上間隙拡大部に位置する界面は、上ラジアル軸
受部56の比較的近くに位置する。回転スリーブ体18
の回転時に、上ラジアル軸受部56において、公差、組
立、熱変形等の要因により、上向きに潤滑油44が移動
する比較的大きい圧力が発生した場合、上間隙拡大部に
位置する潤滑油44の界面は上側に移動し、その界面よ
りも下側の部分、すなわち気体部分は、潤滑油44の移
動量が比較的に小さい段階で上ラジアル軸受部56内部
に引き込まれ、それにより上向きの潤滑油移動圧力が減
少してバランスするようになるので、潤滑油44の上方
への移動量が比較的に小さく抑えられる。
【0057】回転スリーブ体18の回転時に、上ラジア
ル軸受部56において、公差、組立、熱変形等の要因に
より、上向きに潤滑油44が移動する圧力が発生し、そ
の潤滑油44が上向きに移動する場合に、通気孔64及
び下側円弧状溝部63を通じて上ラジアル軸受部56内
に下端側から気体が導入される。この気体は、潤滑油4
4の上方移動量が比較的に小さい段階で上ラジアル軸受
部56内部に導入され、それにより上向きの潤滑油移動
圧力が減少してバランスするようになるので、潤滑油4
4の上方への移動量が比較的に小さく抑えられる。
ル軸受部56において、公差、組立、熱変形等の要因に
より、上向きに潤滑油44が移動する圧力が発生し、そ
の潤滑油44が上向きに移動する場合に、通気孔64及
び下側円弧状溝部63を通じて上ラジアル軸受部56内
に下端側から気体が導入される。この気体は、潤滑油4
4の上方移動量が比較的に小さい段階で上ラジアル軸受
部56内部に導入され、それにより上向きの潤滑油移動
圧力が減少してバランスするようになるので、潤滑油4
4の上方への移動量が比較的に小さく抑えられる。
【0058】回転スリーブ体18の回転時に、公差、組
立、熱変形等の要因により、上ラジアル軸受部56に保
持された潤滑油44に下向きに移動する圧力が発生し、
その潤滑油44が下向きに移動すること場合、上ラジア
ル軸受部56に保持された潤滑油44の上端界面は下方
に移動し、その界面よりも上側の気体部分は、上ラジア
ル軸受部56に引込まれる。それにより下向きの潤滑油
移動圧力が減少してバランスするようになるので、潤滑
油44の下側への移動量が比較的に小さく抑えられる。
立、熱変形等の要因により、上ラジアル軸受部56に保
持された潤滑油44に下向きに移動する圧力が発生し、
その潤滑油44が下向きに移動すること場合、上ラジア
ル軸受部56に保持された潤滑油44の上端界面は下方
に移動し、その界面よりも上側の気体部分は、上ラジア
ル軸受部56に引込まれる。それにより下向きの潤滑油
移動圧力が減少してバランスするようになるので、潤滑
油44の下側への移動量が比較的に小さく抑えられる。
【0059】なお、下側軸心方向間隙拡大部32の気体
部分の拡大又は縮小に伴い、呼吸孔48を通じて空気等
の気体の移動が生じる。
部分の拡大又は縮小に伴い、呼吸孔48を通じて空気等
の気体の移動が生じる。
【0060】更に、回転スリーブ体18が回転すると、
固定軸体12と回転スリーブ体18の間隙に充填された
潤滑油44に遠心力が作用する。そのため、非回転時に
おいては下端径方向間隙拡大部28に下端界面が位置す
るように表面張力により保持されていた潤滑油44が、
遠心力の作用によって更に下方へ滲出若しくは漏出する
ことにより、或いは衝撃により脱落することにより散逸
し易い状態となるが、下ラジアル軸受部58に保持され
た潤滑油44の下端側界面は、下ラジアル軸受部58の
へリングボーン溝部55により、下端径方向間隙拡大部
28の上部又は更に上方に引き込まれるので、遠心力の
作用による潤滑油44の滲出又は漏出による散逸、或い
は衝撃により脱落することによる散逸が生じ難くなる。
固定軸体12と回転スリーブ体18の間隙に充填された
潤滑油44に遠心力が作用する。そのため、非回転時に
おいては下端径方向間隙拡大部28に下端界面が位置す
るように表面張力により保持されていた潤滑油44が、
遠心力の作用によって更に下方へ滲出若しくは漏出する
ことにより、或いは衝撃により脱落することにより散逸
し易い状態となるが、下ラジアル軸受部58に保持され
た潤滑油44の下端側界面は、下ラジアル軸受部58の
へリングボーン溝部55により、下端径方向間隙拡大部
28の上部又は更に上方に引き込まれるので、遠心力の
作用による潤滑油44の滲出又は漏出による散逸、或い
は衝撃により脱落することによる散逸が生じ難くなる。
【0061】図2に示す例では、スリーブ部18a1の
内周面が、下ラジアル軸受部58と下端径方向間隙拡大
部28の間の段差部66において縮径し、下ラジアル軸
受部58よりも下端径方向間隙拡大部28が径方向内方
に位置する。下ラジアル軸受部58に保持された潤滑油
44の非回転時の下端界面s1は、下端径方向間隙拡大
部28に位置し、回転スリーブ体18の回転時の下端界
面s2は下ラジアル軸受部58のへリングボーン溝部5
5により下ラジアル軸受部58に引込まれる。
内周面が、下ラジアル軸受部58と下端径方向間隙拡大
部28の間の段差部66において縮径し、下ラジアル軸
受部58よりも下端径方向間隙拡大部28が径方向内方
に位置する。下ラジアル軸受部58に保持された潤滑油
44の非回転時の下端界面s1は、下端径方向間隙拡大
部28に位置し、回転スリーブ体18の回転時の下端界
面s2は下ラジアル軸受部58のへリングボーン溝部5
5により下ラジアル軸受部58に引込まれる。
【0062】回転スリーブ体18の回転により、潤滑油
44の下端界面s2が下ラジアル軸受部58のへリング
ボーン溝部55により下ラジアル軸受部58に引込まれ
た場合に、遠心力の作用によりスリーブ部18a1の内
周面に沿って下方への潤滑油44の滲出が生じたとす
る。その場合、滲出した潤滑油44が段差部66に達す
ると、更に潤滑油44が下方へ進むには、径方向内方へ
移動して段差部66の内周側に達しなければならないた
め、回転スリーブ体18の回転による遠心力によって更
なる進行が妨げられ、潤滑油44が段差部66よりも下
方側へ漏出することが防がれる。
44の下端界面s2が下ラジアル軸受部58のへリング
ボーン溝部55により下ラジアル軸受部58に引込まれ
た場合に、遠心力の作用によりスリーブ部18a1の内
周面に沿って下方への潤滑油44の滲出が生じたとす
る。その場合、滲出した潤滑油44が段差部66に達す
ると、更に潤滑油44が下方へ進むには、径方向内方へ
移動して段差部66の内周側に達しなければならないた
め、回転スリーブ体18の回転による遠心力によって更
なる進行が妨げられ、潤滑油44が段差部66よりも下
方側へ漏出することが防がれる。
【0063】図3に示す例では、下端径方向間隙拡大部
28におけるスリーブ部18a1の内周面が軸心方向に
平行であり、その軸心方向中間位置に、横断面略V字形
状をなす周方向の潤滑油漏出防止溝68を有し、その潤
滑油漏出防止溝68の上側傾斜面は比較的急傾斜であり
下側傾斜面は比較的緩傾斜である。
28におけるスリーブ部18a1の内周面が軸心方向に
平行であり、その軸心方向中間位置に、横断面略V字形
状をなす周方向の潤滑油漏出防止溝68を有し、その潤
滑油漏出防止溝68の上側傾斜面は比較的急傾斜であり
下側傾斜面は比較的緩傾斜である。
【0064】回転スリーブ体18の回転時に遠心力の作
用により下ラジアル軸受部58の下方への潤滑油44の
滲出が生じ、その潤滑油44が潤滑油漏出防止溝68に
達した場合、上側傾斜面においては下方に向かって径方
向外方へ比較的急に傾斜するので潤滑油44が基端側へ
進み易い。ところが、潤滑油44が下側傾斜面に達した
場合、更に潤滑油44が下方へ進むには径方向内方へ移
動しなければならないため、回転スリーブ体18の回転
による遠心力によって更なる進行が妨げられ、潤滑油4
4が潤滑油漏出防止溝68よりも下方側へ漏出すること
が防がれる。
用により下ラジアル軸受部58の下方への潤滑油44の
滲出が生じ、その潤滑油44が潤滑油漏出防止溝68に
達した場合、上側傾斜面においては下方に向かって径方
向外方へ比較的急に傾斜するので潤滑油44が基端側へ
進み易い。ところが、潤滑油44が下側傾斜面に達した
場合、更に潤滑油44が下方へ進むには径方向内方へ移
動しなければならないため、回転スリーブ体18の回転
による遠心力によって更なる進行が妨げられ、潤滑油4
4が潤滑油漏出防止溝68よりも下方側へ漏出すること
が防がれる。
【0065】なお、以上の実施の形態についての記述に
おける上下位置関係は、単に図に基づいた説明の便宜の
ためのものであって、実際の使用状態等を限定するもの
ではない。
おける上下位置関係は、単に図に基づいた説明の便宜の
ためのものであって、実際の使用状態等を限定するもの
ではない。
【0066】
【発明の効果】本発明の動圧流体軸受装置及び電動機に
よれば、回転スリーブ体の回転時に先端側ラジアル軸受
部において先端向きに潤滑液が移動する圧力が発生した
場合、潤滑液の先端側への移動量が比較的に小さく抑え
られる。
よれば、回転スリーブ体の回転時に先端側ラジアル軸受
部において先端向きに潤滑液が移動する圧力が発生した
場合、潤滑液の先端側への移動量が比較的に小さく抑え
られる。
【0067】請求項3の動圧流体軸受装置及びそれを備
えた電動機によれば、回転スリーブ体の回転による遠心
力の作用により基端側ラジアル軸受部の潤滑液が基端側
へ漏出することが防がれる。
えた電動機によれば、回転スリーブ体の回転による遠心
力の作用により基端側ラジアル軸受部の潤滑液が基端側
へ漏出することが防がれる。
【0068】請求項4の動圧流体軸受装置及びそれを備
えた電動機によれば、スラスト軸受部の潤滑液と先端側
ラジアル軸受部の潤滑液とが分離している場合におい
て、回転スリーブ体の回転時の基端向きの潤滑液移動圧
力による先端側ラジアル軸受部の潤滑液の基端側への移
動量が抑えられ、先端側ラジアル軸受部の潤滑液不足が
防がれる。
えた電動機によれば、スラスト軸受部の潤滑液と先端側
ラジアル軸受部の潤滑液とが分離している場合におい
て、回転スリーブ体の回転時の基端向きの潤滑液移動圧
力による先端側ラジアル軸受部の潤滑液の基端側への移
動量が抑えられ、先端側ラジアル軸受部の潤滑液不足が
防がれる。
【図1】ハードディスク駆動用のスピンドルモータにつ
いての断面図である。
いての断面図である。
【図2】別の実施の形態としてのスピンドルモータの動
圧流体軸受装置における下ラジアル軸受部及び下端径方
向間隙拡大部付近の拡大断面図である。
圧流体軸受装置における下ラジアル軸受部及び下端径方
向間隙拡大部付近の拡大断面図である。
【図3】更に別の実施の形態としてのスピンドルモータ
の動圧流体軸受装置における下ラジアル軸受部及び下端
径方向間隙拡大部付近の拡大断面図である。。
の動圧流体軸受装置における下ラジアル軸受部及び下端
径方向間隙拡大部付近の拡大断面図である。。
【図4】ハードディスク駆動用のスピンドルモータの従
来例についての断面図である。
来例についての断面図である。
12a 固定軸部材
18 回転スリーブ体
28 下端径方向間隙拡大部
44 潤滑油
56 上ラジアル軸受部
58 下ラジアル軸受部
60 環状凹部
62 中間径方向間隙拡大部
64 通気孔
64a 外部開口
64b 内部開口
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F16C 33/10
F16C 17/10
H02K 7/08
Claims (5)
- 【請求項1】軸部とその軸部から径方向外方へ張り出し
たスラスト部とを有してなる固定軸体に対し、前記軸部
のうちスラスト部よりも基端側の部分にスリーブ嵌合し
たスリーブ部と、前記スラスト部の基端側の面に軸心方
向基端側において相対する回転スラスト面とを有してな
る回転スリーブ体が、前記固定軸体と回転スリーブ体と
の間隙に充填された潤滑液を介し、主に軸部とスリーブ
部が相対するラジアル軸受部及び回転スラスト面とスラ
スト部が相対するスラスト軸受部において、回転自在に
支持されてなる動圧流体軸受装置であって、前記ラジア
ル軸受部として、先端側がスラスト部の基端側の面と回
転スラスト面との間隙に近接した先端側ラジアル軸受部
と、その先端側ラジアル軸受部よりも基端側に位置する
基端側ラジアル軸受部を有し、前記先端側ラジアル軸受
部と基端側ラジアル軸受部の間に、軸部の外周面とスリ
ーブ部の内周面との径方向間隙が両ラジアル軸受部より
も大きい中間径方向間隙拡大部を有し、その中間径方向
間隙拡大部は、前記先端側ラジアル軸受部から基端側に
向かって漸次径方向間隙が拡大する第1間隙拡大部と、
前記基端側ラジアル軸受部から先端側に向かって漸次径
方向間隙が拡大する第2間隙拡大部を有し、前記第1間
隙拡大部は比較的急に径方向間隙が拡大し、前記第2間
隙拡大部は比較的緩やかに径方向間隙が拡大するもので
あり、先端側ラジアル軸受部に保持された潤滑液の基端
側の界面を前記第1間隙拡大部に有すると共に、基端側
ラジアル軸受部に保持された潤滑液の先端側の界面を前
記第2間隙拡大部に有し、中間径方向間隙拡大部におけ
る第1間隙拡大部と第2間隙拡大部の中間部付近と外部
とを、少なくとも回転スリーブ体の回転時に連通する通
気孔を前記固定軸体内に備えることを特徴とする動圧流
体軸受装置。 - 【請求項2】基端側ラジアル軸受部の基端側に、軸部と
スリーブ部の間の径方向間隙が基端側に向かって漸次拡
大する基端径方向間隙拡大部を有し、この基端径方向間
隙拡大部に、基端側ラジアル軸受部に保持された潤滑液
の非回転時の基端界面が位置し、その基端界面を回転ス
リーブ体の回転に伴い先端側へ引き込む界面引込機構を
備え通気孔の外部開口が、基端側ラジアル軸受部と基端
径方向間隙拡大部の境界部付近に位置して、非回転時に
は潤滑液中に開口し、回転スリーブ体の回転時には外気
に通じる請求項1記載の動圧流体軸受装置。 - 【請求項3】スリーブ部の内周面が、基端側ラジアル軸
受部と基端径方向間隙拡大部の間の段差部において縮径
し、前記基端側ラジアル軸受部よりも前記基端径方向間
隙拡大部が径方向内方に位置し、基端側ラジアル軸受部
に保持された潤滑液の基端界面は、非回転時には基端径
方向間隙拡大部に位置し、回転スリーブ体の回転時には
界面引込機構により基端側ラジアル軸受部に引込まれる
請求項2記載の動圧流体軸受装置。 - 【請求項4】スラスト部の基端側の面と基端側の回転ス
ラスト面との軸心方向間隙が、内周部において径方向内
方に向かって漸次拡大する基端側軸心方向間隙拡大部を
有し、この基端側軸心方向間隙拡大部に、スラスト部の
基端側の面と基端側の回転スラスト面が相対する部分の
スラスト軸受部に保持された潤滑液の界面が位置し、そ
の基端側軸心方向間隙拡大部の内周部の環状気体部分に
おいてスラスト軸受部の潤滑液と先端側ラジアル軸受部
の潤滑液が分離し、前記環状気体部分と外部とを連通す
る呼吸孔を固定軸体内に備えた請求項1、2又は3記載
の動圧流体軸受装置。 - 【請求項5】請求項1、2、3又は4記載の動圧流体軸
受装置を備え、回転スリーブ体がロータとして回転する
電動機。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08790898A JP3462982B2 (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 動圧流体軸受装置及び電動機 |
US09/267,621 US6066903A (en) | 1998-03-16 | 1999-03-15 | Hydrodynamic bearing for use in an electric motor and an electric motor having the hydrodynamic bearing |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08790898A JP3462982B2 (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 動圧流体軸受装置及び電動機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11264415A JPH11264415A (ja) | 1999-09-28 |
JP3462982B2 true JP3462982B2 (ja) | 2003-11-05 |
Family
ID=13928025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08790898A Expired - Fee Related JP3462982B2 (ja) | 1998-03-16 | 1998-03-16 | 動圧流体軸受装置及び電動機 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6066903A (ja) |
JP (1) | JP3462982B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7246945B2 (en) | 2004-07-26 | 2007-07-24 | Nidec Corporation | Oil dynamic bearing, motor supported on oil dynamic bearing and disk drive carrying the motor |
Families Citing this family (62)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000240643A (ja) * | 1998-06-16 | 2000-09-05 | Nsk Ltd | 流体軸受モータ |
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