JP3462557B2 - 感光材料用遮光容器 - Google Patents

感光材料用遮光容器

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JP3462557B2 JP03758194A JP3758194A JP3462557B2 JP 3462557 B2 JP3462557 B2 JP 3462557B2 JP 03758194 A JP03758194 A JP 03758194A JP 3758194 A JP3758194 A JP 3758194A JP 3462557 B2 JP3462557 B2 JP 3462557B2
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日出海 加藤
隆 嶋津
裕子 石井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光材料を遮光状態で収
納する感光材料用遮光容器に関し、特に簡易的な使い捨
て容器に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料用遮光容器は目的、用途によっ
て種々の形体のものがある。例えば、実開昭55−88
980号公報、同60−167796号公報、実公昭5
6−16608号公報、特開昭55−124140号公
報、同57−128333号公報、同60−15605
8号公報、同61−219040号公報、同62−24
0958号公報、特公昭59−36736号公報等に記
載されているロール状感光材料用マガジン(以降マガジ
ンと称す)、実開昭63−66825号公報、同63−
94438号公報等に記載されているレンズ付フィルム
ユニット等がある。
【0003】これらの感光材料用遮光容器は遮光性、強
度をもたせることはもちろんであるが、使い捨てという
観点から製造コスト、廃棄時の環境問題を考慮する必要
がある。
【0004】前記マガジンは収納される感光材料の種
類、サイズ、巻長さ、用途によって種々の材質で形成さ
れるが、通常、紙とプラスチックに大別することができ
る。詳しくは紙として段ボール、板紙または紙とプラス
チックフィルムや金属箔との積層材料が用いられる。
【0005】図1は一般的なマガジンの一部解体斜視図
である。マガジンの材質は、通常、胴体1と側板2の両
者が紙で成形されているもの、両者がプラスチックで成
形されているもの、または胴体が紙で側板がプラスチッ
クで成形されているものに分けられる。
【0006】これらの紙または/およびプラスチックで
成形された従来のマガジンは前記したように使い捨てマ
ガジンに課せられた強度、低コスト、廃棄焼却性の全て
を満足させることは不可能に近い。
【0007】例えば胴体と側板が紙で成形されたもの
は、コスト、廃棄性は良いが、強度が弱く、収納される
感光材料のサイズ、巻長さが制限されるという欠点、及
び輸送時に変形、破損しやすいという重大な欠点があ
る。両者がプラスチックで成形されたものは強度は良い
が、コスト、廃棄性の面で問題がある。胴体が紙で側板
がプラスチックで成形されたのものは、前記2例の中間
の特性をもつが、廃棄時、胴体と側板を取りはずし、紙
とプラスチックを分別して廃棄しなければならず、胴体
と側板の取りはずしに大きな労力を要するという欠点が
ある。
【0008】しかしながら感光材料としての商品価値を
保持するという立場から、マガジンにある程度の強度を
持たせるため側板にプラスチックを用いたものが主流を
なしている。マガジンの側板は、マガジン内に収納され
た感光材料がロール状に巻かれたコアを回転自在に軸支
できるだけの強度が必要であること、及び巻緩み防止機
能をもたせるための加工を施す必要があること等の理由
から、側板の構造上比較的複雑な凹凸を有し、寸法安定
性や成形加工性が必要であることからプラスチックが一
般的に使用されるようになった。
【0009】しかしプラスチックは、それ自体遮光性を
有するものでなく、遮光性を持たせるためにカーボンブ
ラック等の遮光性物質を混入させる必要があること、成
形加工後の収縮率が大きく、成形加工作業の効率及びサ
イズの大きい成形品の寸法安定性に欠けること、熱吸収
によって変形するため、マガジンの組立て不良、遮光性
不良、感光材料の引き出し不良等を招くという欠点があ
ること、高価であること、及びプラスチックは不燃物と
して取り扱われるため、紙部材と分別して廃棄しなけれ
ばならないこと、もし可燃物に混入して焼却された場
合、プラスチックは燃焼カロリーが紙や木材等に比べか
なり高く、さらにプラスチックは燃焼時メルトダウン
(溶融滴下)する性質があるため燃焼炉を傷めるという
欠点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
問題点を解消し、低コストで遮光性および強度に優れ、
かつ可燃性等の使い捨て用としての性能を満足した感光
材料用遮光容器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は感光
材料を遮光状態で収納する容器において、該容器を構成
する少なくとも一部の部材に、少なくともセルロース系
繊維と熱可塑性樹脂の混合成形物を用いることによって
達成された。
【0012】本発明における感光材料用遮光容器は特に
限定されないが、具体的には前記したロール状感光材料
用マガジンやレンズ付フィルムユニットがあり、更に詳
しくは簡易的な使い捨て用容器である。
【0013】本発明におけるセルロース系繊維と熱可塑
性樹脂からなる混合物には、各種添加剤、例えばカーボ
ンブラック等の無機顔料、有機顔料、遮光性セルロース
繊維等の遮光性物質、滑剤等を任意に添加することがで
きるが、セルロース系繊維と熱可塑性樹脂のみでも、本
発明の目的を充分に達成することができる。
【0014】セルロース系繊維として各種天然パルプを
用いることができるが、強度の点では針葉樹または広葉
樹に限らず未さらしパルプが好ましい。また経済性及び
環境性の面でクラフト古紙、段ボール古紙、新聞や雑誌
等の古紙を用いることができる。
【0015】熱可塑性樹脂としては特に限定されない
が、本発明の1つの目的である廃棄時の環境性を考慮し
た場合、焼却時有毒ガスの発生のないポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂等が好まし
い。
【0016】セルロース系樹脂と熱可塑性樹脂の混合比
率は特に限定されるものではないが、射出成形性、強
度、硬度及び燃焼カロリーの面からセルロース系繊維の
混合比率は20〜70重量%が好ましく、特に30〜6
0重量%が好ましい。特に可燃物としての取扱いを可能
にするために、燃焼カロリーを8000cal/g以下
に抑えることが好ましい。
【0017】セルロース系繊維と熱可塑性樹脂からなる
混合成形物の製造方法は特に限定されるものではなく、
公知の方法を用いることができる。例えばパルプや古紙
等をせん断機で粉砕し、次に解繊機で更に細かく繊維状
にほぐし、こうして得られたセルロース系繊維と熱可塑
性樹脂をその熱可塑性樹脂の軟化点以上の温度で充分に
ミキシングし、所望の成形品に射出成形する。
【0018】セルロース系繊維と熱可塑性樹脂の混合物
としては、(株)昭和丸筒のXY(ザイ:商品名)があ
り、本発明の感光材料用遮光容器に好ましく用いること
ができる。
【0019】セルロース系繊維と熱可塑性樹脂からなる
混合成形物は、プラスチックに比べはるかに遮光性が優
れており、マガジンの側板に用いた場合、従来のプラス
チックで成形された側板はカーボンブラック等の遮光性
物質を混入させなければならないが、前記混合物はマガ
ジンの側板程度の厚み(1mm以上)であれば、遮光物
質の混入なしに充分に遮光性を得ることが可能である。
また前記混合物で成形された部材の厚みが薄い場合で
も、プラスチックを用いた場合より遮光性物質の添加量
は大幅に少なくて済む。
【0020】セルロース系繊維と熱可塑性樹脂からなる
混合成形物は、プラスチックに比べ、射出成形後の収縮
率が大幅に低く、従って成形加工時の効率の向上(冷却
時間の短縮)が図れ、寸法安定性が良く、変形が少ない
のでマガジンの組立て不良、ゆがみによる遮光性不良や
感光材料の引き出し不良が大幅に改善できる。また成形
品の金型の設計も容易になる利点もある。
【0021】またセルロース系繊維と熱可塑樹脂からな
る混合成形物は繊維質を含むことから、接着剤とのから
みがよく、プラスチックに比べ接着性が向上し、他の部
材例えば紙製胴体との接合が容易になり、接合部分の強
度を増すことができる。
【0022】また環境性において、セルロース系繊維と
熱可塑性樹脂からなる混合成形物は燃焼カロリーがプラ
スチックに比べ大幅に低く、紙や木材に近いため可燃物
としての取扱いが可能である。従って従来は強固に接合
されたマガジンの紙製胴体とプラスチック性側板を解体
するのに大きな労力、労費を要していたが、その必要性
がなくなった。
【0023】本発明において、セルロース系繊維と熱可
塑性樹脂からなる混合成形物は感光材料用遮光容器を構
成する一部の部材に使用しても全部に使用してもよい。
特に遮光容器の構造上ある程度の強度、硬度が要求され
る部材に用いることが好ましく、従来プラスチックを使
用していた部材にプラスチックに替えて用いることによ
って、その効果を最大限に発揮することができる。
【0024】例えばマガジンの場合、前記したように側
板は一般に強度、硬度、寸法安定性、遮光性、成形性を
要求されるため、側板にセルロース系繊維と熱可塑性樹
脂からなる混合成形物を用い、胴体に板紙または段ボー
ルを用いることによって、使い捨てマガジンとしての適
性を満足させることができる。もちろん胴体にもセルロ
ース系繊維と熱可塑性樹脂からなる混合成形物を用いて
も何ら問題はない。
【0025】同様にレンズ付フィルムユニットのボディ
ー等に前記混合成形物を用いても、前記と同様の効果を
発揮することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例にて詳細に説明する。
【0027】図1は前記したように一般的なロール状感
光材料用マガジンの一部解体斜視図である。胴体1の材
質は厚さ1.5mmの段ボールで両面にグラビア方式で
黒ベタ印刷を施したものを使用し、側板2は厚さ1.7
mmで種々の材質を使用してマガジンを作成した。マガ
ジン内に収納される感光材料3は、幅12インチ、巻長
さ150フィートの電算写植用印画紙である。
【0028】これらの各種マガジンについて、遮光性、
強度、マガジン組立適性、コスト、環境適性を調べた。
その結果を表1、表2に示す。
【0029】尚、本発明1、2に使用したセルロース系
繊維はクラフト古紙を用いた。
【0030】遮光性、強度、マガジン組立適性の試験法
について次に示す。
【0031】<遮光性>マガジンを1000ルックスで
24時間露光した時のカブリ性を調べた。
【0032】<落下テスト>Aフルートの段ボール箱に
マガジンを6個詰めた状態で、JIS−Z0202に準
じ落下テストを行った。
【0033】<振動テスト>落下テストと同様に、Aフ
ルートの段ボール箱にマガジンを6個詰めた状態で、J
IS−Z0232に準じ振動テストを行った。
【0034】<マガジン組立て適性>自動組立て機で胴
体と側板を接合させて完成したマガジンの不良品(遮光
性不良、変形、感光材料の引出し不良)の発生率を調べ
た。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】本発明の感光材料用遮光容器は、セルロ
ース系繊維と熱可塑性樹脂の混合成形物を使用している
ので、従来の紙または/およびプラスチックで成形され
た感光材料用遮光容器に比べ、黒顔料などの遮光性物質
を添加しなくても遮光性を得ることができる。
【0038】また、成形加工後の収縮率が低く、成形品
の変形がほとんどないため、マガジンの組立性が大幅に
向上した。
【0039】またプラスチックと同等以上の曲げ強度を
有していること及び接着性が良いことから、マガジンの
強度が向上した。
【0040】またコストはプラスチックを使用している
ものに比べ、低下させることができた。
【0041】更に環境性においては、従来プラスチック
の処分に苦慮していたが、本発明品は一般可燃物として
処分することが可能になり、また、燃焼時、一般樹脂の
ように滴下現像が起こらず炉を傷めるということがなく
なり、地球環境にやさしい商品としての目的を達成する
ことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なロール状感光材料用マガジンの一部解
体斜視図。
【符号の説明】
1 胴体 2 側板 3 感光材料 4 感光材料引き出し口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 迪好 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 三菱製紙株式会社内 (72)発明者 加藤 日出海 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 三菱製紙株式会社内 (72)発明者 嶋津 隆 東京都千代田区丸の内3丁目4番2号 三菱製紙株式会社内 (72)発明者 石井 裕子 東京都豊島区南大塚2丁目26番13号 株 式会社写研内 (56)参考文献 特開 平7−104432(JP,A) 実開 平4−124250(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 3/00 525 G03C 3/00 560 B65D 81/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を遮光状態で収納する容器にお
    いて、該容器を構成する少なくとも一部の部材に、少な
    くともセルロース系繊維と熱可塑性樹脂の混合成形物
    用いられ、この混合成形物が、繊維状にほぐされたセル
    ロース系繊維と熱可塑性樹脂をミキシングし、成形され
    たものであることを特徴とする感光材料用遮光容器。
  2. 【請求項2】 少なくとも側板を前記混合成形物で形成
    したロール状感光材料用である請求項1または2記載の
    感光材料用遮光容器。
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JP2013129125A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Toyota Boshoku Corp 熱可塑性樹脂成形体及びその製造方法
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