JP3799111B2 - 音響機器筐体用材料及びこれを用いた音響機器筐体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スピーカー等の音響機器に使用される音響機器筐体用材料及びこれを用いた音響機器筐体に関し、特に、音質の向上を可能とする音響機器筐体用材料及びこれを用いた音響機器筐体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、テレビ、ステレオ、ラジカセ、ヘッドホーン等に代表される音響機器では、音質を向上させるための開発が押し進められている。このような音響機器においては、スピーカーやヘッドホーンシステム等の音響特性として、特に、出力音圧、歪率、平坦性の改善が望まれている。
【0003】
ところで、上述したような音響機器では、スピーカーボックス、ヘッドホーンハウジング等の音響機器筐体の諸物性が上述した音響特性を左右する要因として重要視されている。この音響機器筐体は、音響機器が駆動されて音波が発生すると、この音波によって共振を発生してしまう。そして、音響機器は、この共振により音質が劣化したものとなる。
【0004】
これを解決するためには、音響機器筐体の内部損失が適度に大きく、高剛性な材料が用いられることによって、出力音圧、歪率、平坦性等の音響特性を向上させることが考えられる。そこで、木材を原料としたラワン等の板材、又は、木材の小片に接着剤を塗布して成板されるパーチクルボード等の板材が用いられてきた。
【0005】
しかしながら、これらの板材は、音響機器筐体として用いる場合、板材として成板されているために外形形状に自由度が狭く、用途が限られていた。また、所望の形状にされた板材を組み立てるといった工程を必要とするため、生産性が悪くなってしまう。
【0006】
これらの諸問題のために、音響機器用筐体としては、熱可塑性樹脂を射出成形したものが用いられている。この成形された音響機器筐体の材料としては、ポリプロピレン(以下、PPと略称する。)に無機フィラを混合してなる複合材料、又はABS樹脂等の汎用プラスチック材料等が挙げられる。ここで、無機フィラとは、マイカ(雲母)、タルク、炭酸カルシウム等からなる粉末のことである。
【0007】
この場合、音響機器筐体は、無機フィラによって剛性が高められているが、無機フィラを用いると内部損失が低下してしまい、木材よりも音質の面で劣ってしまう。また、PPの代わりにABS樹脂を用いた場合、音響機器筐体は、内部損失が小さいために共振が発生してしまい、その結果、歪みが発生してしまう。このような場合、音響機器筐体としては、適したものとは言えない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、音響機器筐体は、木材を用いた場合に良好な音質を有するものとなる。音響機器筐体の材料としては、音質が木材を用いた場合と同等となるように、木粉や籾殻等のセルロース系フィラと樹脂とを混合してなる材料が用いられている。このとき、セルロース系フィラは、樹脂との分散性を向上させるためにフェノール等で表面処理が施されている。しかしながら、このセルロース系フィラは、上述したような一般的な無機フィラと比較すると、十分な潤滑性を有しているとはいえない。したがって、このセルロース系フィラは、樹脂に対して添加できる量が限られてしまい、音響機器筐体の材料の剛性を向上させることができなかった。
【0009】
また、このセルロース系フィラを用いた音響機器筐体は、所定のパワーでスピーカを駆動したときに、スピーカの振動に連れて筐体自身が共振を起こしてしまう。この結果、スピーカでは、音圧周波数特性が安定なものとならずにばらつきを生じてしまう。これは、音響機器筐体おいて、歪みの発生を増加させることとなり好ましくない。
【0010】
さらに、このようなセルロース系フィラを用いた音響機器筐体では、セルロース系フィラが繊維質であるために、その表面に毛羽立ちが発生してしまっていた。したがって、この音響機器筐体は、外観上にも問題があると同時にスピーカの品質面でも良好なものとはいえなかった。
【0011】
さらにまた、セルロース系フィラを用いた音響機器筐体では、セルロース系フィラの耐熱性が低いため、PPや塩化ビニル(以下、PVCと略称する。)等の比較的溶融温度の低い樹脂しか用いられなかった。このように、セルロース系フィラを用いた場合、音響機器筐体は、使用される樹脂が限定されてしまうといった問題点があった。
【0012】
さらにまた、セルロース系フィラは、樹脂と混合されて成形される際、リグニンや木酸を発生してしまう。この結果、セルロース系フィラを用いた音響機器筐体には、腐食が発生してしまうこととなる。
【0013】
そこで、本発明は、上述した従来の実状に鑑みて提案されたものであり、所望の内部損失を示すとともに、所望の剛性を有することによって、良好な音響特性を有する音響機器筐体を提供し、また、このような音響機器筐体を形成する音響機器筐体用材料を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために提案される音響機器筐体用材料は、合成樹脂材を用いた音響機器筐体用材料であって、第1の粒径範囲に分粒された木片の微粉粒と上記第1の粒径範囲よりも小さい第2の粒径範囲に分粒した無機材料の微粉粒を混合した充填剤と、樹脂系材とを所定の比率で混合した材料である。
【0015】
また、本発明に係る音響機器筐体は、合成樹脂材を用いた音響機器筐体であって、
第1の粒径範囲に分粒された木片の微粉粒と上記第1の粒径範囲よりも小さい第2の粒径範囲に分粒した無機材料の微粉粒を混合した充填剤と、樹脂系材とを所定の比率で混合した材料によって成形されたものである。
【0016】
以上のように構成された本発明に係る音響機器筐体用材料及びこれを用いた音響機器筐体は、第1の粒径範囲に分粒された木片の微粉粒とこの第1の粒径範囲よりも小さい第2の粒径範囲に分粒した無機材料の微粉粒を混合した充填剤と、樹脂系材とを所定の比率で混合した材料よりなる。この材料は、第1の粒径範囲に分粒された木片の微粉粒の表面に、この木片の微粉粒より小さい第2の粒径範囲に分粒した無機材料の微粉粒が固定されることによって、その耐熱性及び潤滑性が向上したものとなる。このように、第1の粒径範囲に分粒された木片の微粉粒は、潤滑性が向上されることにより熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂中により多く含有される。
【0017】
このため、音響機器筐体用材料及びこれを用いた音響機器筐体は、所望の内部損失、すなわち比較的高い内部損失を有するものとなる。同時に、この音響機器筐体用材料及びこれを用いた音響機器筐体は、所望の剛性、すなわち比較的高い剛性を有するものとなる。したがって、この音響機器筐体用材料及びこれを用いた音響機器筐体は、出力音圧、歪率、平坦性等の音響特性に優れたものとなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る音響機器筐体用材料及びこれを用いた音響機器筐体の具体的な実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
本発明に係る音響機器筐体用材料は、セルロース系粉末材料の表面に、このセルロース系粉末材料よりも小径であり且つ硬質とされる微粉末材料が固定されてなる充填剤と熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂とを主体とするものである。
【0020】
この音響機器筐体用材料とは、図1に示すような、スピーカ1等の音響機器の筐体に用いられるものである。この図1において、スピーカ1は、概略的には、音圧を発生するスピーカーユニット2と、このスピーカーユニット2を略全体的に取り囲むように形成された外筐3とから構成されている。このスピーカーユニット2は、振動板4と、この振動板4を支持するダンパ5と、振動板4を振動させるボイスコイル6、マグネット7、ポールピース8及び磁気回路プレート9とを備える。このスピーカ1では、外部よりボイスコイル6に対して所望の電流を供給し、マグネット7、ポールピース8及び磁気回路プレート9により振動板4を駆動させる。
【0021】
このように構成された音響機器において、外筐3は、内部にスピーカーユニット2を設置してスピーカーユニット2の振動板4を外方へと臨ませる開口部3Aを有している。そして、この音響機器筐体である外筐3は、上述したような構成を有する音響機器筐体用材料により形成されている。
【0022】
この音響機器筐体用材料において、セルロース系粉末材料は、主としてセルロースを含有する材料である。具体的にセルロース系粉末材料としては、木粉や籾殻等が挙げられる。
【0023】
木粉は、原料木材を粉砕して被処理粉砕木粉を形成し、この被処理粉砕木粉を粉砕用ボール等で処理することによって得られるものである。被処理粉砕木粉は、原料木材を粉砕して得られるものであるために、その表面に角張った部分、突出した部分、繊毛状のヒゲ部分等を有している。そして、この被処理粉砕木粉を粉砕用ボール等で処理すると、粉砕用ボールの摩擦作用によって、これらの角張った部分、突出した部分、繊毛状のヒゲ部分等が漸次少なくなる。そして、被処理粉砕木粉は、高い嵩比重を有する木粉となる。この木粉は、その外形形状が主として不定形とされる粒子であって、球形あるいは球形類似の形状の粒子を含む。
【0024】
また、この音響機器筐体材料において、微粉末材料とは、上述したセルロース系粉末材料よりも小径であり且つ硬質とされるものである。具体的に微粉末材料としては、無機材料、すなわち酸化チタン、マイカ、炭酸カルシウム等を挙げることができる。
【0025】
また、木粉を上述したような形状とするためには、混合容器内で、被処理粉砕木粉と微粉末材料とを混合し、微粉末材料が被処理粉砕木粉に対して所定の衝撃力を与えるような手法を用いても良い。
【0026】
微粉末材料は、上述したセルロース系粉末材料の表面に固定されるものである。このとき、微粉末材料は、セルロース系粉末材料よりも小径とされるため、セルロース系粉末材料の略々全面に固定される。これによって、セルロース系粉末材料は、表面を微粉末材料により覆われるようになり、内部からリグニンや木酸等を放出することが少ない。
【0027】
また、この微粉末材料は、セルロース系粉末材料の表面に固定されると、セルロース系粉末材料に耐熱性、耐薬性を付与することとなる。すなわち、微粉末材料は、セルロース系粉末材料の表面を覆うことにより、熱や薬品等がセルロース系粉末材料に達するのを防止している。
【0028】
一方、この微粉末材料は、セルロース系粉末材料の表面に固定される際、押し付け外力によって固定化されている。この押し付け外圧とは、セルロース系粉末材料の表面の外側から加えられる押圧力のことであり、例えば、機械的な手段によるものとして粉砕等によって発生する押圧力が挙げられる。また、ここで、固定化とは、化学的な処理とか、接着等の手段によらずに、表面外部からの押圧力により剥離しない程度に固定することを意味している。
【0029】
セルロース系粉末材料の表面に微粉末材料を固定化する際には、セルロース系粉末材料の表面に押し付け外圧を加えることができるような装置が用いられ、例えば、セルロース系粉末材料を形成する際に用いたような粉砕用ボールや乾式ボールミル等が使用される。このような装置において、上述したセルロース系粉末材料と微粉末材料とを混合することによって、微粉末材料がセルロース系粉末材料の表面に固定化され、上述した充填剤を得ることができる。
【0030】
このように形成された充填剤は、熱可塑性樹脂又は熱硬化樹脂に混合され音響機器筐体用材料となる。
【0031】
ここで用いられる熱可塑性樹脂又は熱硬化樹脂としては、通常用いられるものであればいかなる樹脂であってもよい。具体的には、PP、ABS、PVC等が挙げられる。このような熱可塑性樹脂又は熱硬化樹脂と充填剤とを混練りすることによって、音響機器筐体用材料が得られる。そして、この音響機器筐体用材料は、例えば、射出成形装置等によって、所望の形状に成形されて音響機器筐体となる。
【0032】
【実施例】
以下、本発明に係る音響機器筐体用材料及びこれを用いた音響機器筐体を実際に作成してその特性の評価を行った。ここでは、実施例として実施例1から実施例9を作成し、これらと比較するために比較例1から比較例7を作成した。
【0033】
<実施例1>
音響機器筐体用材料の作成
実施例1では、以下のように音響機器筐体用材料を作成した。まず、原料木材としていわゆるチップ(木片)を用い、このチップを機械的衝撃破砕した。そして、この機械的衝撃破砕で形成された破砕物を大きさで選別することによって、150メッシュ以下の細かさの被処理粉砕木粉を得た。
【0034】
次に、この被処理粉砕木粉を乾式ボールミルによって摩砕処理することにより木粉を形成する。このとき、具体的な乾式ボールミルの摩砕処理条件は、ボールをセラミック製とし、被処理粉砕木粉の表面温度を90〜120℃とし、ミル本体の温度を80℃以下とした。
【0035】
この摩砕処理の際、被処理粉砕木粉は、ボールと接触すると、機械的に圧漬され、摩耗されて粉砕及び摩砕される。また、被処理粉砕木粉は、その表面に形成された角張った部分、突出した部分、繊毛状のヒゲ部分が取り除かれることになる。これによって、被処理粉砕木粉は、全体が丸みを帯びた形状に整えられ、いわゆる嵩比重の高められた木粉となる。また、このとき、木粉は、水分も効率よく除かれる。
【0036】
次に、このようにして得られた木粉を所定の粒径に選別し、選別された木粉の表面に対して無機顔料からなる微粉末材料を固定化する。この実施例1では、無機顔料として酸化チタンが用いられる。この固定化の際には、木粉と酸化チタンとを、摩砕処理の際に用いた乾式ボールミルにて混練する。これにより、酸化チタンは、木粉の表面の略々全体を覆うように固定化される。このように、木粉と酸化チタンとから充填剤が形成される。
【0037】
次に、ABS樹脂(日本合成ゴム社製、商品名ABS10)100重量部に対してこの充填剤を5重量部の割合で混練し、実施例1に係る音響機器筐体用材料を得た。
【0038】
音響機器筐体の作成
上述したように得られた実施例1に係る音響機器筐体用材料を用いて、実施例1に係る音響機器筐体のサンプルを作成した。この実施例1に係る音響機器筐体のサンプルとして、幅寸法が10mm、厚み寸法が1mm、長さ寸法が15mmであるサンプル1を成形した。サンプル1を成形する際には、成形圧力を80kg/cm2とし、成形温度を220℃とし、ノズル部分の温度を200℃とし、前段部分の温度を210℃とし、中段部分の温度を190℃とし、後段部分の温度を180℃とした。また、サンプル1は、成形された後、90℃で乾燥された。
【0039】
<実施例2>
実施例2に係る音響機器筐体用材料は、ABS樹脂100重量部に対して充填剤を10重量部の割合で混練した以外は、実施例1と同様に作成された。また、同様に、この実施例2に係る音響機器筐体用材料を用いて、実施例2に係る音響機器筐体のサンプルとしてサンプル2を作成した。
【0040】
<実施例3>
実施例3に係る音響機器筐体用材料は、ABS樹脂100重量部に対して充填剤を20重量部の割合で混練した以外は、実施例1と同様に作成された。また、同様に、この実施例3に係る音響機器筐体用材料を用いて、実施例3に係る音響機器筐体のサンプルとしてサンプル3を作成した。
【0041】
<実施例4>
実施例4に係る音響機器筐体用材料は、ポリプロピレン(徳山社製、商品名MS670)100重量部に対して充填剤を10重量部の割合で混練した以外は、実施例1と同様に作成された。
【0042】
また、この実施例4に係る音響機器筐体用材料を用いて、実施例4に係る音響機器筐体のサンプルとしてサンプル4を作成した。サンプル4を成形する際には、成形圧力を50kg/cm2とし、成形温度を200℃とした以外は、サンプル1と同様に成形された。
【0043】
<実施例5>
実施例5に係る音響機器筐体用材料は、ポリプロピレン100重量部に対して充填剤を30重量部の割合で混練した以外は、実施例4と同様に作成された。また、同様に、この実施例5に係る音響機器筐体用材料を用いて、実施例5に係る音響機器筐体のサンプルとしてサンプル5を作成した。
【0044】
<実施例6>
実施例6に係る音響機器筐体用材料は、ポリプロピレン100重量部に対して充填剤を50重量部の割合で混練した以外は、実施例4と同様に作成された。また、同様に、この実施例6に係る音響機器筐体用材料を用いて、実施例6に係る音響機器筐体のサンプルとしてサンプル6を作成した。
【0045】
<実施例7>
実施例7に係る音響機器筐体用材料は、無機顔料としてマイカ(雲母)を用いて充填剤を作成し、ポリプロピレン(徳山社製、商品名MS670)100重量部に対してこの充填剤を10重量部の割合で混練した以外は、実施例1と同様に作成された。また、同様に、この実施例7に係る音響機器筐体用材料を用いて、実施例7に係る音響機器筐体のサンプルとしてサンプル7を作成した。
【0046】
<実施例8>
実施例8に係る音響機器筐体用材料は、ポリプロピレン100重量部に対して充填剤を30重量部の割合で混練した以外は、実施例7と同様に作成された。また、同様に、この実施例8に係る音響機器筐体用材料を用いて、実施例8に係る音響機器筐体のサンプルとしてサンプル8を作成した。
【0047】
<実施例9>
実施例9に係る音響機器筐体用材料は、ポリプロピレン100重量部に対して充填剤を50重量部の割合で混練した以外は、実施例7と同様に作成された。また、同様に、この実施例9に係る音響機器筐体用材料を用いて、実施例9に係る音響機器筐体のサンプルとしてサンプル9を作成した。
【0048】
<比較例1>
比較例1では、充填剤を加えることなく、ABS樹脂(日本合成ゴム社製、商品名ABS10)そのものとした。また、同様に、この比較例1に係る音響機器筐体用材料を用いて、比較例1に係る音響機器筐体のサンプルとして比較サンプル1を作成した。
【0049】
<比較例2>
比較例2では、充填剤を加えることなく、ポリプロピレン(徳山社製、商品名MS670)そのものとした。また、同様に、この比較例2に係る音響機器筐体用材料を用いて、比較例2に係る音響機器筐体のサンプルとして比較サンプル2を作成した。
【0050】
<比較例3>
比較例3に係る音響機器筐体用材料は、無機顔料の代わりとして炭酸カルシウムを用いて充填剤を作成し、ポリプロピレン(徳山社製、商品名MS670)100重量部に対してこの充填剤を10重量部の割合で混練した以外は、実施例1と同様に作成された。また、同様に、この比較例3に係る音響機器筐体用材料を用いて、比較例3に係る音響機器筐体のサンプルとして比較サンプル3を作成した。
【0051】
<比較例4>
比較例4に係る音響機器筐体用材料は、ポリプロピレン100重量部に対して炭酸カルシウムからなる充填剤を30重量部の割合で混練した以外は、比較例3と同様に作成された。また、同様に、この比較例4に係る音響機器筐体用材料を用いて、比較例4に係る音響機器筐体のサンプルとして比較サンプル4を作成した。
【0052】
<比較例5>
比較例5に係る音響機器筐体用材料は、ポリプロピレン100重量部に対して炭酸カルシウムからなる充填剤を50重量部の割合で混練した以外は、比較例3と同様に作成された。また、同様に、この比較例5に係る音響機器筐体用材料を用いて、比較例5に係る音響機器筐体のサンプルとして比較サンプル5を作成した。
【0053】
<比較例6>
比較例6に係る音響機器筐体用材料としては、市販されているポリプロピレン複合材料(徳山社製、商品名LJ666)を使用した。このポリプロピレン複合材料は、籾殻を30%含有してなる複合材料である。また、この比較例6に係る音響機器筐体用材料を用いて、比較例6に係る音響機器筐体のサンプルとして比較サンプル6を作成した。このとき、比較サンプル6では、成形温度が200℃とされた。
【0054】
<比較例7>
比較例7に係る音響機器筐体用材料としては、3mm厚のパーチクルボードを用いた。
【0055】
物性評価実験
上述したように得られた実施例1乃至実施例9、比較例1乃至比較例7に関して、以下のような物性評価試験を行った。
【0056】
まず、各実施例及び各比較例を用いて作成されたサンプルの物性を振動リード法にて測定した。この振動リード法では、各サンプルの長手方向の一方端部を片持ち張りにした状態で、振動を加えて共振周波数を求める。そして、振動リード法では、この共振周波数から動的弾性率が求められ、また、共振状態から内部損失が求められる。この振動リード法の測定結果を表1に示す。なお、ここで、実施例1乃至実施例3、比較例1における充填剤の添加量を表2に示す。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
この表1及び表2から明らかなように、実施例の音響機器筐体用材料を用いた各サンプルでは、比較例の音響機器筐体用材料を用いたサンプルと比較して動的弾性率が向上している。また、樹脂の種類に拘らず、充填剤の添加量の増大に伴って動的弾性率が向上している。さらに、実施例の各サンプルは、音速も向上していることが分かる。このことから、充填剤は、安定な形状を有しており、良好な分散性を有していることが分かる。
【0060】
また、同様に、実施例の音響機器筐体用材料を用いた各サンプルでは、比較例の音響機器筐体用材料を用いたサンプルと比較してtanδの値が向上している。このことから、実施例の各サンプルは、高い内部損失を有していることが分かる。また、比較例3と比較すると分かるように、無機顔料を用いた場合と炭酸カルシウムを用いた場合とでは、無機顔料を用いた場合の方がtanδの値が大きくなっている。このことは、炭酸カルシウムを用いた充填剤の内部損失が低いのに対して、本発明に用いた充填剤が木質系の構造を有するために内部損失が高くなっているためである。
【0061】
一方、比較例6の音響機器筐体用材料を用いて、200℃でサンプルを成形したところ、サンプルには焼けが目立ち、表面性も悪く、分解ガスも発生してしまった。これに対して、実施例の音響機器筐体用材料を用いてサンプルを成形する際には、黄変や焼け等が発生することはなかった。また、実施例の音響機器筐体用材料を用いた場合、サンプルの表面性も良好であった。このことから、本発明に係る音響機器筐体用材料は、成形条件を限定することなく高品質な音響機器筐体を成形することができる。
【0062】
音響特性評価試験
本発明に係る音響機器筐体を用いて音響機器を作成し、この音響機器の音響特性を評価した。
【0063】
先ず、ここで用いた音響機器筐体用材料は、ABS樹脂に対して実施例1で用いた充填剤を20重量%加えた以外は、実施例1と同様に作成された。この音響機器筐体用材料を用いて、図1に示したような、スピーカを作成した。なお、このスピーカは、スピーカー本体の直径が16cmとされる。
【0064】
また、比較のために、充填剤を含まないABS樹脂を用いて同様なスピーカも作成した。
【0065】
このように作成された各スピーカに対してサイン波を入力し、外筐の振動速度を測定した。このとき、振動速度は、レーザードップラー振動計を用いて測定された。これらスピーカの振動速度の測定結果を図2に示す。
【0066】
この図2から明らかなように、本発明に係る音響機器筐体では、従来の音響機器筐体を用いた場合と比較して、周波数特性による利得のばらつきが少ない。このことから、本発明に係る音響機器筐体は、高い内部損失を有するために音響機器から発生する振動の影響が少ないことがわかる。
【0067】
上述したような、物性評価試験及び音響特性評価試験の結果から明らかなように、本発明に係る音響機器筐体用材料及びこれを用いた音響機器筐体は、音響機器の音圧周波数特性や歪み率等を良好なものとすることができる。
【0068】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明に係る音響機器筐体用材料及びこれを用いた音響機器筐体では、セルロース系粉末材料の表面に、このセルロース系粉末材料よりも小径であり且つ硬質とされる微粉末材料が固定されてなる充填剤を用いたために、優れた内部損失及び弾性率を有することなる。これによって、本発明では、優れた音圧周波数特性を有する音響機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音響機器筐体を用いたスピーカの概略構成を説明するための要部断面図である。
【図2】図1に示したスピーカと従来のスピーカとの周波数特性を示す特性図である。
【符号の説明】
1 スピーカ、2 スピーカー本体、3 外筐
Claims (6)
- 合成樹脂材を用いた音響機器筐体用材料であって、
第1の粒径範囲に分粒された木片の微粉粒と上記第1の粒径範囲よりも小さい第2の粒径範囲に分粒した無機材料の微粉粒を混合した充填剤と、樹脂系材とを所定の比率で混合した材料であることを特徴とする音響機器筐体用材料。 - 上記樹脂系材は、ポリプロピレンであることを特徴とする請求項1記載の音響機器筐体用材料。
- 上記無機材料は、炭酸カルシウム、酸化チタン及び/又はマイカであることを特徴とする請求項1記載の音響機器筐体用材料。
- 合成樹脂材を用いた音響機器筐体であって、
第1の粒径範囲に分粒された木片の微粉粒と上記第1の粒径範囲よりも小さい第2の粒径範囲に分粒した無機材料の微粉粒を混合した充填剤と、樹脂系材とを所定の比率で混合した材料によって成形されたことを特徴とする音響機器筐体。 - 上記樹脂系材は、ポリプロピレンであることを特徴とする請求項4記載の音響機器筐体。
- 上記無機材料は、炭酸カルシウム、酸化チタン及び/又はマイカであることを特徴とする請求項4記載の音響機器筐体。
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