JP2938763B2 - 周波数検出用磁石及びその製造方法 - Google Patents

周波数検出用磁石及びその製造方法

Info

Publication number
JP2938763B2
JP2938763B2 JP20922294A JP20922294A JP2938763B2 JP 2938763 B2 JP2938763 B2 JP 2938763B2 JP 20922294 A JP20922294 A JP 20922294A JP 20922294 A JP20922294 A JP 20922294A JP 2938763 B2 JP2938763 B2 JP 2938763B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
frequency detecting
particle size
magnetic powder
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20922294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0855716A (ja
Inventor
政幸 石川
弘孝 坂牧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP20922294A priority Critical patent/JP2938763B2/ja
Publication of JPH0855716A publication Critical patent/JPH0855716A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2938763B2 publication Critical patent/JP2938763B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば回転電機などに
適用可能な周波数検出用磁石に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、可撓性ボンド磁石で周波数検出用
磁石を形成することが構想されていた。可撓性ボンド磁
石は異方性ストロンチウムフェライト等からなる磁粉を
バインダ材に混練し、混練物を圧延、切断することによ
って形成される。このようにして形成される可撓性ボン
ド磁石をロータケースへ固着後、着磁を施して周波数検
出用磁石を形成すると、熱的あるいは機械的衝撃に強い
といった利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、可撓性ボンド
磁石は磁束密度のばらつきが大きく、このため、周波数
検出用磁石に適用すると、図2に符号A、Cで示すよう
な信号出力が他の部分よりも小さい箇所や、符号Bで示
すような信号出力が他の部分より大きい箇所が生じてし
まう。これは、可撓性ボンド磁石に、異方性でかつ粒度
分布が広く粒度が不揃いであり、しかも、粒径が大きい
磁粉が可撓性ボンド磁石に使用されているため、磁束密
度に大きなばらつきを生じることに起因する。このよう
な磁束密度がばらついた周波数検出用磁石をモータ等に
使用すると、ワウ・フラッター等の原因となってしま
う。
【0004】また、周波数検出用磁石を製造する場合、
磁粉はバインダー材と混練されるが、通常、バインダー
材は塊状であり、塊状のバインダー材に磁粉を混練する
と、磁粉の分散が悪く磁粉の凝集粒が生じやすく、磁極
の密度がばらつく要因となっている。
【0005】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、可撓性ボンド磁石製
で、しかも、均一な磁束密度を得ることが可能な周波数
検出用磁石およびその製造方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
磁電変換素子と所定の間隙を介して対向配置され回転駆
動される可撓性ボンド磁石からなる周波数検出用磁石で
あって、等方性で且つ粒径が3μm以下の磁粉から形成
されていることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、磁電変換素子と所
定の間隙を介して対向配置され回転駆動される可撓性ボ
ンド磁石からなる周波数検出用磁石であって、等方性で
且つ粒径が3μm以下の磁粉と、粒径が3mm以下のバ
インダー材とを原料としていることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、磁電変換素子と所
定の間隙を介して対向配置され回転駆動される可撓性ボ
ンド磁石からなる周波数検出用磁石の製造方法であっ
て、少なくとも、磁粉と粒径が3mm以下のバインダー
材を混練する工程を有することを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、磁電変換素子と所
定の間隙を介して対向配置され回転駆動される可撓性ボ
ンド磁石からなる周波数検出用磁石の製造方法であっ
て、少なくとも、等方性で且つ粒径が3μm以下の磁粉
と粒径が3mm以下のバインダー材を混練する工程を有
することを特徴とする。
【0010】
【作用】等方性でかつ且つ粒径が3μm以下の磁粉を混
練すれば、磁性材料の分布が均一となる為、磁束密度が
均一となる。さらに、磁粉が混練されるバインダー材の
粒径も3mm以下とすると、磁粉の分散がよくなるため
尚一層磁束密度が均一となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明にかかる周波数検出用磁石及び
その製造方法の実施例について説明する。周波数検出用
磁石のもとになる可撓性ボンド磁石は、例えば、IIR
(ブチルゴム)を100Phr、NBR(アクリルニト
リルブタジエンゴム)を60Phr、CRW(クロロプ
レンゴム)を10Phr、ステアリン酸を2Phr、ス
テアリン酸亜鉛を5Phr、エポキシ樹脂を23Ph
r、等方性バリウムフェライト磁石を1900Phr配
合することにより形成されている。Phrは「部」と同
じ意味で、ここでは、IIRを基準にこれを100とし
ている。等方性バリウムフェライト磁石は、等方性でし
かも粒径が3μm以下の磁粉である。また、IIR、N
BR、CRW、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、エポ
キシ樹脂は、磁粉が混練されるバインダー材となってい
る。
【0012】周波数検出用磁石を製造するには、磁粉を
バインダ材に混練して、圧延し、これを適宜の形状に切
断して可撓性ボンド磁石を得る。これをロータケースへ
固着後、微細着磁を施すことにより周波数検出用磁石が
形成される。粒径が3μm以下のバインダ中の磁性材料
の分布が均一になるため、周波数検出用磁石は均一な磁
束密度を得ることができ、モータ等に使用した場合にワ
ウ・フラッター等を改善することができる。なお、周波
数検出用磁石を形成する場合の磁粉は、等方性でしか
も、粒径が3μm以下の硬質磁性材料であればどのよう
なものでもよい。また、バインダー材も上記のものに限
られるものではない。
【0013】なお、図1は等方性で粒径が3μm以下の
磁粉が使用された周波数検出用磁石の出力を示すしてい
る。等方性で粒径が3μm以下の磁粉をバインダー材に
混練して形成した周波数検出用磁石は、バインダ中の磁
性材料の分布が均一になるため、磁束密度が均一であ
り、このため、図1に示すように、急激に下降したり、
あるいは、急激に上昇した箇所が無く、周波数出力が全
体に渡りほぼ一定となっている。
【0014】また、周波数検出用磁石を製造する場合
に、粒径が3mm以下となるように予め粉砕されたバイ
ンダー材と磁粉を混練するようにしてもよい。この場
合、磁粉の粒径は3μm以下でなくても、磁粉はバイン
ダー材に均一に分散されるため、凝集粒が生じず、磁束
密度が均一な周波数検出用磁石を製造することができ
る。
【0015】もちろん、粒径が3μm以下の磁粉を、粒
径が3mm以下となるように粉砕されたバインダー材に
混練してもよい。バインダ中の磁性材料の分布の均一性
がなお一層向上するため、さらに均一な磁束密度が得ら
れ、高性能な周波数検出用磁石を形成することができ
る。
【0016】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、磁電変換
素子と所定の間隙を介して対向配置され回転駆動される
可撓性ボンド磁石からなる周波数検出用磁石を、等方性
で且つ粒径が3μm以下の磁粉から形成したため、周波
数検出用磁石内でのバインダ中の磁性材料の分布が均一
となり、均一な磁束密度を得ることが可能となる。
【0017】請求項2記載の発明によれば、磁電変換素
子と所定の間隙を介して対向配置され回転駆動される可
撓性ボンド磁石からなる周波数検出用磁石を、等方性で
且つ粒径が3μm以下の磁粉と、粒径が3mm以下のバ
インダー材とから形成したため、周波数検出用磁石内で
の磁粉の分散が良好となり、均一な磁束密度を得ること
が可能となる。
【0018】請求項3記載の発明によれば、少なくとも
磁粉と粒径が3mm以下のバインダー材が混練される工
程を経るため、バインダー材中でに磁粉が凝集すること
なく均一に分散され、均一な磁束密度を有する周波数検
出用磁石を製造することが可能となる。
【0019】請求項4記載の発明によれば、少なくとも
等方性で且つ粒径が3μm以下の磁粉と粒径が3mm以
下のバインダー材を混練される工程を経るため、バイン
ダー材中でに磁粉が凝集することなく均一に分散され、
均一な磁束密度を有する周波数検出用磁石を製造するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる周波数検出用磁石の周波数発電
出力を示す波形図。
【図2】従来の周波数検出用磁石の周波数発電出力を示
す波形図。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁電変換素子と所定の間隙を介して対向
    配置され回転駆動される可撓性ボンド磁石からなる周波
    数検出用磁石であって、 等方性で且つ粒径が3μm以下の磁粉から形成されてい
    ることを特徴とする周波数検出用磁石。
  2. 【請求項2】 磁電変換素子と所定の間隙を介して対向
    配置され回転駆動される可撓性ボンド磁石からなる周波
    数検出用磁石であって、 等方性で且つ粒径が3μm以下の磁粉と、粒径が3mm
    以下のバインダー材を原料とすることを特徴とする周波
    数検出用磁石。
  3. 【請求項3】 磁電変換素子と所定の間隙を介して対向
    配置され回転駆動される可撓性ボンド磁石からなる周波
    数検出用磁石の製造方法であって、 少なくとも磁粉と粒径が3mm以下のバインダー材を混
    練する工程を有する周波数検出用磁石の製造方法。
  4. 【請求項4】 磁電変換素子と所定の間隙を介して対向
    配置され回転駆動される可撓性ボンド磁石からなる周波
    数検出用磁石の製造方法であって、 少なくとも等方性で且つ粒径が3μm以下の磁粉と粒径
    が3mm以下のバインダー材を混練する工程を有する周
    波数検出用磁石の製造方法。
JP20922294A 1994-08-10 1994-08-10 周波数検出用磁石及びその製造方法 Expired - Fee Related JP2938763B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20922294A JP2938763B2 (ja) 1994-08-10 1994-08-10 周波数検出用磁石及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20922294A JP2938763B2 (ja) 1994-08-10 1994-08-10 周波数検出用磁石及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0855716A JPH0855716A (ja) 1996-02-27
JP2938763B2 true JP2938763B2 (ja) 1999-08-25

Family

ID=16569378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20922294A Expired - Fee Related JP2938763B2 (ja) 1994-08-10 1994-08-10 周波数検出用磁石及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2938763B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0855716A (ja) 1996-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1898180A (zh) 铁氧体磁性材料、铁氧体烧结磁体及其制造方法
CN111886779B (zh) 电动机及励磁元件
JP4294026B2 (ja) フェライト磁石粉末、焼結磁石、ボンド磁石、磁気記録媒体
JP2003257762A (ja) リング磁石とその製造法及び回転子と回転機並びにその磁界発生装置及びリング磁石製造装置
US20020084001A1 (en) Resin-bonded magnet, its product, and ferrite magnet powder and compound used therefor
JP2938763B2 (ja) 周波数検出用磁石及びその製造方法
JPH10321427A (ja) 高電気抵抗希土類磁石およびその製造方法
JP2018174175A (ja) ボンド磁石用フェライト粉末およびその製造方法
JP4077898B2 (ja) 永久磁石モータ
JPH08322175A (ja) 永久磁石型ステッピングモータ
JP3012049B2 (ja) 異方性セグメント型磁石
JPH0687634B2 (ja) 永久磁石型モ−タ
JPH07111924B2 (ja) 磁気ロール及び磁気ロール用円筒状磁石の製造方法
JP2963371B2 (ja) ブラシレスモータ
JPS5923448B2 (ja) 異方性磁石
JP4709478B2 (ja) フェライト磁石粉末、焼結磁石、ボンド磁石、磁気記録媒体
JP3682850B2 (ja) 回転機
JP2002164206A (ja) 異方性ボンド磁石、回転機およびマグネットロール
JPH0661037A (ja) 異方性希土類アークセグメント磁石及びこれを用いたモー ター
JPH11340022A (ja) 酸化物磁性体の製造方法
JP2001006913A (ja) ロータ
JP5120534B2 (ja) 異方性フェライト磁石及びモータ
JPH06168835A (ja) 永久磁石部材の製造方法
JPS60169108A (ja) 異方性フエライト磁石
JP2000228850A (ja) 希土類樹脂磁石埋設型回転子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees