JPH11338106A - 感光材料ロール収容用段ボール製容器 - Google Patents

感光材料ロール収容用段ボール製容器

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JPH11338106A
JPH11338106A JP15841398A JP15841398A JPH11338106A JP H11338106 A JPH11338106 A JP H11338106A JP 15841398 A JP15841398 A JP 15841398A JP 15841398 A JP15841398 A JP 15841398A JP H11338106 A JPH11338106 A JP H11338106A
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box
container
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substantially square
shaped housing
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JP15841398A
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Yoji Abe
洋史 阿部
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光材料ロールを保管輸送する際に収容する
ための箱形収容部と蓋部とが一体的に接続されている段
ボール製容器であって、その強度を保持しつつ、蓋部の
開閉が容易にできる感光材料ロール用段ボール製容器を
提供すること。 【解決手段】 段ボールの箱体と蓋部との接続部の外側
もしくは内側の一方の面のライナと中しんが、接続部両
側の端部を残して切断されている感光材料ロール収容用
段ボール製容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料ロールを
保管輸送する際に収容するための段ボール製容器に関
し、さらに詳しくは、感光材料ロール収容用の上面が開
口している段ボール製の箱形収容部と、その箱形収容部
の上面開口部の一辺に一体的に接続されている段ボール
製の蓋部からなる感光材料ロール収容用段ボール製容器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、長尺状の感光材料シートを保
管運搬する際には、感光材料シートを円筒状の軸芯に巻
いてロール状にした後、段ボール製容器などのパルプ製
の包装材料に収容して保管運搬している。通常、このよ
うなロール状の感光材料シート(以下、感光材料ロール
という)の最外周部は、感光材料が感光したり傷つかな
いように遮光性シートを用い、またその幅方向の両端部
からの感光を防ぎ、傷がつくことのないように、その両
端部は遮光性の保護板で保護されている。そして、この
感光材料ロールは、段ボール製容器に収容され、落下等
の物理的な衝撃によって、感光材料ロールが変形破損し
たり、遮光性シートや保護板が破損して感光材料が感光
しないように保護されている。
【0003】上記の感光材料ロールは、通常その直径に
対して、その幅方向の長さは約3〜8倍程度長い円柱状
であり、その重量は2〜14kg程度である。従って、
感光材料ロールを収容するための容器は横に長い形状と
なる。そして、感光材料ロールを収容して、積み重ねて
も容器がつぶれて変形しないように、容器の材質として
は、耐圧強度に優れた段ボール(例えば、中しんの両側
にライナを貼り合わせたもので、一般に両面段ボールと
呼ばれるもの)が広く用いられている。通常、段ボール
製容器は、最も耐圧強度が強い方向(段ボールの中しん
が延びている方向)が、段ボール箱の縦方向になるよう
に組み立てられる。
【0004】また一方では、糊付け(グルー接合)やワ
イヤー止め(ステッチ接合)を行わずに、一枚の板紙か
ら箱形収容部と蓋部が一体となるように組み立てられた
感光材料用容器が提案されている(実開平6−2104
1号公報)。これによると、一枚の板紙を罫線に沿って
折り込んでいくことで箱形収容部と蓋部とが一体となっ
て形成される。そして、このようにして組み立てられた
容器は、容易に展開、解体して、折りたたむことができ
るので、容器を使用した後でも不要な場所をとらずに収
集することができ、また再度組み立て直すことで容器と
して利用することができるためリサイクルが容易にで
き、省資源化が図られ、また、接着部の剥がれや歪みが
生じないので、容器の強度も安定するなどの利点がある
とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明の発明
者の検討によると箱形収容部と蓋部が一体となった感光
材料用容器を横長の感光材料ロールの収容に用いた場
合、蓋部を接続部(ヒンジ部ともいう)に沿って開閉す
る際に均一に力が加わりにくく、接続部(ヒンジ部)中
央が歪み、その結果、蓋部の開閉が円滑に行われにくく
なる場合があることが判明した。特に、段ボールを用い
て上記の感光材料用包装箱を組み立てた場合には、接続
部は段ボールの段の方向に対して直角に交差するように
なるので折り曲げにくくなる。また、本発明者の検討に
よると、段ボール容器の箱形収容部側面の対角線に対し
て、その横幅の長さが2倍以上になると、さらに折り曲
げにくくなることが判明した。
【0006】このような問題を解決するために、例えば
接続部(ヒンジ部)の中央部を切断し、切れ込みを入れ
ることで接続部(ヒンジ部)の中央部を折り曲げやすく
することが考えられる。しかしながら、接続部(ヒンジ
部)の中央部に切れ込みを入れた場合、感光材料ロール
包装体を積み重ねて保管、輸送する場合など、蓋部が押
されて切れ込み部分が開き、容器がつぶれ、感光材料ロ
ールが変形破損してしまうなどの問題が発生する。また
さらには、切れ込み部分から光や水が入って感光材料を
劣化させることも起こり得る。
【0007】従って、本発明の目的は、感光材料ロール
を保管輸送する際に収容するための箱形収容部と蓋部と
が一体的に接続されている段ボール製容器であって、そ
の強度を保持しつつ、蓋部の開閉が容易にできる感光材
料ロール用包装体を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は箱形収容部と
蓋部との接続部(ヒンジ部)の段ボールの内側あるいは
外側の一方のライナ及び中しんを切断し、もう一方のラ
イナは切断しないで箱形収容部と蓋部を接続させること
によっても、蓋部の開閉が容易になることを見出し、さ
らに接続部(ヒンジ部)の耐久性等を検討した結果、接
続部(ヒンジ部)に沿った両端部は切断せずに残すこと
により接続部(ヒンジ部)の耐久性が向上することを見
出した。
【0009】従って本発明は、感光材料ロール収容用の
上面が開口している段ボール製の箱形収容部と、その箱
形収容部の上面開口の一辺に一体的に接続されている段
ボール製の蓋部とからなる感光材料ロール収容用の段ボ
ール製容器であって、段ボールの上記箱形収容部と蓋部
との接続部(ヒンジ部)の外側もしくは内側のうちの一
方の面のライナと中しんとが接続部(ヒンジ部)両側の
端部を残して切断されている感光材料ロール収容用段ボ
ール製容器にある。
【0010】本発明の好ましい態様は、該箱形収容部と
蓋部との接続部(ヒンジ部)の段ボールの内側の面のラ
イナと中しんとが、接続部(ヒンジ部)両側の端部を残
して切断されていることである。また、該箱形収容部と
蓋部との接続部(ヒンジ部)の段ボールの内側の面のラ
イナと中しんが、接続部(ヒンジ部)両側の端部を該接
続部(ヒンジ部)の長さの1〜15%の範囲に相当する
長さの部分を残して切断されていることが好ましい。
【0011】さらに本発明は、下記の各面が折り曲げ部
を介して一体的に接続されていることを特徴とする感光
材料ロール用段ボール容器形成用シートにもある。 A面:長辺にて内側に折り曲げることにより蓋部前面の
内側面となる横長の矩形面; B面:一方の長辺にてA面の折り曲げ用長辺と接続し、
他方の長辺で内側に折り曲げることにより蓋部前面の外
側面となる横長の矩形面; C面:一方の長辺にてB面の折り曲げ用長辺と接続し、
他方の長辺で内側に折り曲げることにより蓋部上面とな
る横長の矩形面; D面:一方の長辺にてC面の折り曲げ用長辺と、外側も
しくは内側のうちの一方の面のライナと中しんとを両端
部を残して切断した状態で接続し、他方の長辺で内側に
折り曲げることにより箱形収容部後面となる横長の矩形
面; E面:一方の長辺にてD面の折り曲げ用長辺と接続し、
他方の長辺で内側に折り曲げることにより箱形収容部底
面となる横長の矩形面; F面:一方の長辺にてE面の折り曲げ用長辺と接続し、
他方の長辺で内側に折り曲げることにより箱形収容部前
面の外側面となる横長の矩形面; G面:一方の長辺にてE面の折り曲げ用長辺と接続し、
箱形収容部前面の内側面となる横長の矩形面; C1 面:C面の一方の短辺に、その短辺にて内側に折り
曲げ可能に接続し、内側に折り曲げることにより蓋部側
面の外側面となる略正方形面; C11面:C1 面の上記接続辺に相対する辺にて内側に折
り曲げ可能に接続し、内側に折り曲げることにより蓋部
側面の内側面となる略正方形面; C12面:C1 面をB面の短辺に沿って延長した面で、C
1 面との境界部にて内側に折り曲げ可能に接続してい
て、容器組立時にA面とB面との間に挿入される略正方
形面; E1 面:E面の一方の短辺に、その短辺にて内側に折り
曲げ可能に接続し、内側に折り曲げることにより箱形収
容部側面外側面となる略正方形面; E11面:E1 面の上記接続辺に相対する辺にて内側に折
り曲げ可能に接続し、内側に折り曲げることにより箱形
収容部側面の内側面となる略正方形面; E12面:E1 面をF面の短辺に沿って延長した面で、E
1 面との境界部にて内側に折り曲げ可能に接続してい
て、容器組立時にF面とG面との間に挿入される略正方
形面; D1 面:D面の一方の短辺に、その短辺にて内側に折り
曲げ可能に接続していて、容器組立時にE1 面とE11
との間に挿入される略正方形面; C2 面:C面のC1 面と接続する短辺と反対側の短辺
に、その短辺にて内側に折り曲げ可能に接続し、内側で
折り曲げることにより蓋部側面の外側面となる略正方形
面; C21面:C2 面の上記接続辺に相対する辺にて内側に折
り曲げ可能に接続し、内側に折り曲げることにより蓋部
右側面の内側面となる略正方形面; C22面:C2 面をB面の短辺に沿って延長した面で、C
2 面との境界部にて内側に折り曲げ可能に接続してい
て、容器組立時にA面とB面との間に挿入される略正方
形面; E2 面:E面のE1 面と接続する短辺の反対側の短辺
に、その短辺にて内側に折り曲げ可能に接続し、内側で
折り曲げることにより箱形収容部側面の外側面となる略
正方形面; E21面:E2 面の上記接続辺に相対する辺にて内側に折
り曲げ可能に接続し、内側に折り曲げることにより箱形
収容部側面の内側面となる略正方形面; E22面:E2 面をF面の短辺に沿って延長した面で、E
2 面との境界部にて内側に折り曲げ可能に接続してい
て、容器組立時にF面とG面との間に挿入される略正方
形面;そして D2 面:D面のD1 面と接続する短辺の反対側の短辺
に、その短辺にて内側に折り曲げ可能に接続していて、
容器組立時にE2 面とE21面との間に挿入される略正方
形面。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の感光材料ロール収容用段
ボール製容器の一例の斜視図を図1に示す。本発明の容
器10は、その基本構成をその箱形収容部11と蓋部1
2とするものである。箱形収容部11と蓋部12とは接
続部(ヒンジ部)13を介して接続されている。箱形収
容部11と蓋部12とは、一枚の段ボール原紙を図2に
示すように裁断し、罫線を入れて、その罫線に沿ってそ
れぞれの面を折り込んでいくことによって一体的に組み
立てることができる。本発明の容器の製造に際しては、
罫線を入れる際に、箱形収容部形成する面と蓋部を形成
する面の接続部(ヒンジ部)の外側あるいは内側のどち
らか一方のライナ及び中しんはその両側の端部を残して
切断する。この時、製造工程上、あるいは接続部(ヒン
ジ部)の耐久性などの点から容器の内側となる面のライ
ナが切断されることが望ましい。
【0013】本発明の容器の接続部(ヒンジ部)13
は、その接続部(ヒンジ部)の長さの1〜15%の範囲
に相当する長さを両端に残して切断されることが好まし
い。切断せずに残す部分の長さは、さらに好ましくは、
接続部(ヒンジ部)の3〜12%、より好ましくは5〜
10%に相当する長さである。1%未満では接続部(ヒ
ンジ部)の強度が弱くなり部分的に接続部(ヒンジ部)
が切れて容器の強度が低下し、容器が変形し感光材料を
劣化させやすく、また15%より大きいと蓋部を開閉す
る際に歪みが生じて、開閉しにくくなる。そして、さら
に本発明の感光材料ロール用段ボール製容器は、接続部
(ヒンジ部)の長さがその箱形収容部の側面の対角線の
長さの2倍以上である場合に特に有利である。
【0014】次に、図1と図2とを参照しながら、本発
明の感光材料ロール用段ボール容器のシート材料を説明
する。なお、以下の説明における、箱形収容部前面箱形
収容部底面、箱形収容部後面、箱形収容部左側面、箱形
収容部右側面、蓋部上面、蓋部前面、蓋部左側面、そし
て蓋部右側面との用語は図1の容器の斜視図に基いた用
語である。
【0015】図2は一枚の段ボールシートを裁断して、
成型した段ボール容器作成用の段ボール製シートであ
る。図2において、A面とB面とが蓋部前面を構成す
る。すなわち、A面を手前側(内側)に折り込んで、B
面と重ね合わせることにより、二枚重ねの蓋部前面とす
る。C面は蓋部上面となる。D面は箱形収容部後面と、
E面は箱形収容部底面となる。F面とG面とは箱形収容
部前面を構成し、蓋部前面と同様にG面を手前側(内
側)に折り込んで、F面と重ね合わせることにより、二
枚重ねの箱形収容部前面とする。
【0016】C1 面とC11面とが蓋部左側面を構成し、
11面を手前側(内側)に折り込んで、C1 面と重ね合
わせることにより二枚重ねの蓋部左側面とする。同様に
2面とC21面とが蓋部右側面を構成し、C21面を手前
側(内側)に折り込んで、C2 面と重ね合わせることに
より二枚重ねの蓋部右側面とする。そしてC12面とC22
面とは、蓋部前面を構成するA面とB面の間に挿入さ
れ、蓋部の前面と側面とを固定する。
【0017】E1 面とE11面とが箱形収容部左側面を構
成し、E11面を手前側(内側)に折り込んで、E1 面と
を重ね合わせることにより二枚重ねの箱形収容部左側面
とする。同様にE2 面とE21面とが箱形収容部右側面を
構成し、E21面を手前側(内側)に折り込んで、E2
とを重ね合わせることにより二枚重ねの箱形収容部右側
面とする。そして、E11面とE22面とは、箱形収容部前
面を構成するF面とG面の間に挿入され、箱体収容部の
側面と前面とを固定する。D1 面は箱形収容部左側面
(E1 面とE11面との間)に、D2 面は箱形収容部右側
面(E2 面とE21面との間)にそれぞれ挿入され、箱形
収容部の側面と後面とを固定する。
【0018】A面、G面、C11面、C21面、E11面、E
21面(容器の内側に折り込まれる面)には、図に示すよ
うにその面に折り重ねた面との接続する辺に相対する辺
にて、折り曲げ可能に接続する台形片14a〜14f
(以下、ストッパ片という)を接続することが好まし
い。ストッパ片を外側に折り込んで容器を組み立てるこ
とにより、ストッパ片は蓋部上面(C面)あるいは箱形
収容部底面(E面)に接触して、A面、G面、C11面、
21面、E11面、E21面(容器の内側に折り込まれる
面)は折り込み方向に反発して戻りにくくなる。A面、
G面、C11面、C21面、E11面、E21面(容器の内側に
折り込まれる面)とストッパ片との接続する辺は内側の
ライナ及び中しんを裁断することがより好ましい。スト
ッパ片は外側に折り込みやすくなるので、蓋部上面ある
いは箱形収容部底面により接触しやすくなり、容器内側
に折り込まれる面はその折り込み方向に反発して戻りに
くくなる。また、C12面、C22面、D1 面、D2 面、E
12面及びE22面は角を丸く、あるいは台形状にすること
が望ましい。
【0019】図3に本発明の感光材料ロール収容用段ボ
ール製容器の作成用段ボール製シートの別の一例の図
を、図4に要部拡大図を、そして図5に図3の段ボール
製シートを組み立てた本発明の感光材料ロール収容用段
ボール製容器の別の一例の斜視図をそれぞれ示す。以
下、これらの図を参照しながら、さらに本発明の感光材
料ロール収容用段ボール製容器の好ましい態様について
詳細に説明する。A面、G面、C11面、C21面、E
11面、E21面(容器の内側に折り込まれる面)とストッ
パ片とがそれぞれ接続する辺の一部に凸形の切り込みを
入れて、内側に折り込まれる面に差込部(A面に21a
及び21b、C11面に21c、E11面に21d、C21
に21e、E21面に21f、G面に21g及び21h)
を設ける。そして、C面(蓋部上面)にはA面、C
11面、C21面(蓋部の前面及び側面の内側に折り込まれ
る面)を折り込んだ際に、その差込部に相当する位置の
内側のライナ及び中しんを凹形に切断し差込受部(21
aに22a、21bに22b、21cに22c、21e
に22e)を設ける。E面(箱形収容部底面)には、G
面、E11面、E21面(箱形収容部の前面及び側面の内側
に折り込まれる面)を折り込んだ際に、差込部に相当す
る位置の内側のライナ及び中しんを凹形に切断し差込受
部(21dに22d、21fに22f、21gに22
g、21hに22h)を設ける。この段ボールシート2
0から組み立てられた容器は差込部を差込受部に差し込
むことにより、容器の内側に折り込まれる面は折り込み
方向に反発して戻らないように固定される(図5の21
a、21b、21c参照)。
【0020】さらに、C11面、C21面(蓋部の側面の内
側に折り込まれる面)のそれぞれには図に示すような突
起部23a、23cを、E11面、E21面(箱形収容部の
側面の内側に折り込まれる面)のそれぞれには、図に示
すような突起部23b、23dを設ける。そして、A面
(蓋部前面の内側面)には、C11面、C21面(蓋部の側
面の内側に折り込まれる面)を折り込む際に、突起部に
相当する位置に突起受部24a、24cを、G面(箱形
収容部前面の内側面)には、E11面、E21面(箱形収容
部の側面の内側に折り込まれる面)を折り込む際に、突
起部に相当する位置に突起受部24b、24dを設け
る。この段ボールシート20から組み立てられた容器は
突起部を突起受部に差し込むことにより、蓋部及び箱形
収容部の側面は固定される(図5の23a参照)。
【0021】また、段ボールシートのC1 面とB面とが
接合する点25a、C1 面とD面が接合する点25b、
1 面とD面が接合する部分25c、E1 面とF面が接
合する点25d、C2 面とB面とが接合する点25e、
2 面とD面が接合する点25f、E2 面とD面が接合
する部分25g、E2 面とF面が接合する点25h、は
それぞれ図4(C2 面とD面が接合する点25fの拡大
図)に示すように丸味を持たせた形状に裁断する。交点
部分に丸味を持たせることで、各面を繰り返し折り込ん
でも、交点部分が破れにくくなり、リサイクル性が向上
する。
【0022】本発明に用いられる段ボールは、両面段ボ
ールであって段の種類は特に制限はないが、単位長さあ
たりの段数が多く(例えば、30cm当たりの段数は9
0〜96個)、段の高さが低い(例えば、1.1〜1.
6mm)もの(Eフルートと呼ばれている)が平面圧縮
強さや平行圧縮強さなどが一般に強く、また段ボールの
厚さも薄くなり加工性が向上し、本発明の感光材料ロー
ルの容器の段ボールとして好ましい。
【0023】
【実施例】(実施例1)縦120cm、横200cm、
厚さ1.5mmの段ボール原紙を裁断後罫線を入れ図3
に示した感光材料ロール収容用段ボール製容器の作成用
シートを作成した。そして、箱形収容部と蓋部との接続
部(ヒンジ部)13にはその両端からそれぞれ4cm残
して、表側(容器の内側となる面)のライナと中しんを
切断した。そして、罫線に沿ってそれぞれの面を折り込
んで図5に示した感光材料ロール用の段ボール製容器を
作成した。なお、作成した段ボール容器の横幅は、12
0cm、箱形収容部側面の対角線の長さは20cmであ
った。
【0024】(比較例1)箱形収容部と蓋部との接続部
(ヒンジ部)を切断しない以外は、実施例と同様にして
感光材料ロール用包装体を作成した。
【0025】(比較例2)箱形収容部と蓋部との接続部
(ヒンジ部)全体の表側(容器の内側となる面)のライ
ナ及び中しんを切断した以外は、実施例と同様にして感
光材料ロール用包装体を作成した。
【0026】(評価)以上のようにして作成した感光材
料ロール収容用の段ボール容器それぞれに直径15c
m、横幅100cm、重量10kgの感光材料ロール
を、その両端部を一対の支持体で固定して収容した。そ
して、感光材料ロールをした段ボール容器の蓋部を開閉
して、その時の接続部(ヒンジ部)の中央部及び両側の
端部の状況を目視で確認した。さらに、蓋部の開閉を所
定の回数、繰り返してその変化も目視で観察した。その
結果を表1に示す。なお、ここでの○はその接続部(ヒ
ンジ部)の中央部に歪みがなく、両側の端部も亀裂が生
じていないことを、△は接続部(ヒンジ部)の両側の端
部で亀裂が生じていることを、×は接続部(ヒンジ部)
が中央部で歪んで蓋部の開閉が円滑に行えないことを示
す。
【0027】
【表1】 ───────────────────────────────── 1回目 2回目 5回目 10回目 ───────────────────────────────── 実施例1 ○ ○ ○ ○ ───────────────────────────────── 比較例1 × 比較例2 ○ ○ △ ─────────────────────────────────
【0028】
【発明の効果】本発明の箱形収容部と蓋部との接続部
(ヒンジ部)の外側もしくは内側の一方の面のライナと
中しんとが接続部両側の端部を残して切断されている感
光材料ロール収容用段ボール製容器は、蓋部の開閉が接
合部の中央部で歪んだりしないで円滑にでき、かつその
両端部は切断されずに残されているので、接続部(ヒン
ジ部)が切れて容器の強度が低下することもない。ま
た、接着剤やワイヤーを用いずに組み立てられるので、
容易に展開、解体して接続部(ヒンジ部)で折りたたむ
ことができ、不要な場所をとらずに収集することができ
る。折りたたまれた段ボールシートは、使用時に再度組
み立てることで感光材料ロール収容用段ボール製容器と
して使用できる。従って、リサイクル使用も容易にでき
省資源化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光材料ロール収容用段ボール製容器
の一例の斜視図である。
【図2】本発明の感光材料ロール収容用段ボール製容器
の作成用段ボール製シートの一例の図である。
【図3】本発明の感光材料ロール収容用段ボール製容器
の作成用段ボール製シートの別の一例の図である。
【図4】要部(図3中の25f)の拡大図である。
【図5】本発明の感光材料ロール収容用段ボール製容器
の別の一例の斜視図である。
【符号の説明】
10 感光材料ロール収容用段ボール製容器 11 箱形収容部 12 蓋部 13 接続部(ヒンジ部) 14a、14b、14c、14d、14e、14f ス
トッパ片 20 感光材料ロール収容用段ボール製容器の作成用段
ボール製シート 21a、21b、21c、21d、21e、21f、2
1g、21h 差込部 22a、22b、22c、22d、22e、22f、2
2g、22h差込受部 23a、23b、23c、23d 突出部 24a、24b、24c、24d 突出部受部 25a、25b、25c、25d、25e、25f 接
合する点

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料ロール収容用の上面が開口して
    いる段ボール製の箱形収容部と、その箱形収容部の上面
    開口の一辺に一体的に接続されている段ボール製の蓋部
    とからなる感光材料ロール収容用の段ボール製容器であ
    って、段ボールの上記箱形収容部と蓋部との接続部の外
    側もしくは内側のうちの一方の面のライナと中しんとが
    接続部両側の端部を残して切断されていることを特徴と
    する感光材料ロール収容用段ボール製容器。
  2. 【請求項2】 該箱形収容部と蓋部との接続部の内側の
    面のライナと中しんとが、接続部両側の端部を残して切
    断されていることを特徴とする請求項1に記載の感光材
    料ロール収容用段ボール製容器。
  3. 【請求項3】 該箱形収容部と蓋部との接続部の外側あ
    るいは内側の面の一方の面のライナと中しんとが、接続
    部両側の端部に該接続部の長さの1〜15%の範囲に相
    当する長さの部分を残して切断されていることを特徴と
    する請求項1乃至2に記載の感光材料ロール収容用段ボ
    ール製容器。
  4. 【請求項4】 下記の各面が折り曲げ部を介して一体的
    に接続されていることを特徴とする感光材料ロール用段
    ボール容器形成用シート: A面:長辺にて内側に折り曲げることにより蓋部前面の
    内側面となる横長の矩形面; B面:一方の長辺にてA面の折り曲げ用長辺と接続し、
    他方の長辺で内側に折り曲げることにより蓋部前面の外
    側面となる横長の矩形面; C面:一方の長辺にてB面の折り曲げ用長辺と接続し、
    他方の長辺で内側に折り曲げることにより蓋部上面とな
    る横長の矩形面; D面:一方の長辺にてC面の折り曲げ用長辺と、外側も
    しくは内側のうちの一方の面のライナと中しんとを両端
    部を残して切断した状態で接続し、他方の長辺で内側に
    折り曲げることにより箱形収容部後面となる横長の矩形
    面; E面:一方の長辺にてD面の折り曲げ用長辺と接続し、
    他方の長辺で内側に折り曲げることにより箱形収容部底
    面となる横長の矩形面; F面:一方の長辺にてE面の折り曲げ用長辺と接続し、
    他方の長辺で内側に折り曲げることにより箱形収容部前
    面の外側面となる横長の矩形面; G面:一方の長辺にてE面の折り曲げ用長辺と接続し、
    箱形収容部前面の内側面となる横長の矩形面; C1 面:C面の一方の短辺に、その短辺にて内側に折り
    曲げ可能に接続し、内側に折り曲げることにより蓋部側
    面の外側面となる略正方形面; C11面:C1 面の上記接続辺に相対する辺にて内側に折
    り曲げ可能に接続し、内側に折り曲げることにより蓋部
    側面の内側面となる略正方形面; C12面:C1 面をB面の短辺に沿って延長した面で、C
    1 面との境界部にて内側に折り曲げ可能に接続してい
    て、容器組立時にA面とB面との間に挿入される略正方
    形面; E1 面:E面の一方の短辺に、その短辺にて内側に折り
    曲げ可能に接続し、内側に折り曲げることにより箱形収
    容部側面外側面となる略正方形面; E11面:E1 面の上記接続辺に相対する辺にて内側に折
    り曲げ可能に接続し、内側に折り曲げることにより箱形
    収容部側面の内側面となる略正方形面; E12面:E1 面をF面の短辺に沿って延長した面で、E
    1 面との境界部にて内側に折り曲げ可能に接続してい
    て、容器組立時にF面とG面との間に挿入される略正方
    形面; D1 面:D面の一方の短辺に、その短辺にて内側に折曲
    曲げ可能に接続していて、容器組立時にE1 面とE11
    との間に挿入される略正方形面; C2 面:C面のC1 面と接続する短辺と反対側の短辺
    に、その短辺にて内側に折り曲げ可能に接続し、内側で
    折り曲げることにより蓋部側面の外側面となる略正方形
    面; C21面:C2 面の上記接続辺に相対する辺にて内側に折
    り曲げ可能に接続し、内側に折り曲げることにより蓋部
    右側面の内側面となる略正方形面; C22面:C2 面をB面の短辺に沿って延長した面で、C
    2 面との境界部にて内側に折り曲げ可能に接続してい
    て、容器組立時にA面とB面との間に挿入される略正方
    形面; E2 面:E面のE1 面と接続する短辺の反対側の短辺
    に、その短辺にて内側に折り曲げ可能に接続し、内側で
    折り曲げることにより箱形収容部側面の外側面となる略
    正方形面; E21面:E2 面の上記接続辺に相対する辺にて内側に折
    り曲げ可能に接続し、内側に折り曲げることにより箱形
    収容部側面の内側面となる略正方形面; E22面:E2 面をF面の短辺に沿って延長した面で、E
    2 面との境界部にて内側に折り曲げ可能に接続してい
    て、容器組立時にF面とG面との間に挿入される略正方
    形面;そして D2 面:D面のD1 面と接続する短辺の反対側の短辺
    に、その短辺にて内側に折り曲げ可能に接続していて、
    容器組立時にE2 面とE21面との間に挿入される略正方
    形面。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013166561A (ja) * 2012-02-14 2013-08-29 Q P Corp 包装箱

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