JP2013166561A - 包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】本体11の上部に蓋体45を被せ、内部に物品を収納して物流に供するようにした包装箱において、前面側の一部を除去することによって陳列ケースとしても利用できるようにした包装箱における蓋体45の正面分離板57の除去の操作性を改善する。
【解決手段】蓋体45の正面板47の内側に、本体11の正面板13に破断線26を介して画成された正面分離板25を糊付けしておき、蓋体45の正面分離板57のU字状切込み60を利用して折返し片72を内側へ折返し、この折返し片72の内側から指を掛けて持上げることにより、蓋体45の正面分離板57を本体11の正面分離板25とともに一緒に除去し、前面側に正面分離窓55を形成する。
【選択図】図8

Description

本発明は、包装箱に係り、とくに内容物を収納する本体と、上記本体に組合わされて上部開口を覆うようにした蓋体とを具備し、上記蓋体の正面部に破断可能な正面分離板を備え、上記蓋体の正面分離板を除去すると正面分離窓が形成され、この正面分離窓を通して内容物が正面から見えるようにするとともに、正面分離窓を形成した蓋体を除去すると本体側の部分がそのまま内容物を販売する際の展示販売用の箱として用いることができる包装箱に関する。
例えば特表2009−533286号公報(特許文献1)に示されるように、従来より、流通過程にある商品等を収納するとともに、この商品を展示するための箱体としても機能する展示用収納箱として利用することが可能な包装箱が知られている。この種の包装箱は、展示する際に上部の蓋体を破断して除去し、これによって本体の部分に収納された内容物がそのまま露出するようになっており、これによって店頭での展示販売が行ない得るようになっている。
ところが上述のような特許文献1に記載の包装箱は、開封作業を行なう際の破断箇所が複数個あるとともに、それぞれの箇所の破断の際にかなりの力を要するために、破断の開封の作業が効率的に行なわれない問題があった。
また、上記特許文献1記載の包装箱においては、蓋体に分離板を具備してはいない。そのために多段に包装箱を陳列して展示する場合には、最上段に位置する包装箱は蓋体を除去して展示することになるために内容物が見えるが、最上段よりも下側であって二段目よりも下側に位置する包装箱は、蓋体を除去しない限り内容物を見ることができない問題があった。そこで、特開2011−246140号公報(特許文献2)には、蓋体の正面板に正面分離板を具備する包装箱が提案されている。ここで正面分離板には、破断線によって開口ができるようになっている。
ところが上記の包装箱においては、開口を形成するのに指で押圧しあるいは突いて形成させるが、相当な力を要するために、作業者によっては、とくに力が弱い女性等の場合には、開口を上手く形成することができず、これによって正面分離板を除去できない場合があった。
特表2009−533286号公報 特開2011−246140号公報
本願発明が解決しようとする課題は、物品を収納して物流に供することができるとともに、指等で前面側の所定の部位を押しあるいは突くことによって、容易に正面分離板を除去するための開口を形成することができ、正面分離板を除去することによって、多段に陳列した場合においても、上から二段目以降の下側の包装箱の蓋体を除去することなく内容物を見せることができるようにし、さらに正面分離板を除去した蓋体を除去することによって開封できるようにするとともに、開封の効率性が改善され、展示販売の際にはこの包装箱の本体部分が展示販売用のケースとして利用できるようにした包装箱を提供することである。
本願発明の上記の課題および別の課題は、以下に述べる本願発明の技術的思想、およびその実施の形態によって明らかにされる。
本願の主要な発明は、
物品を収納するための収納部を有し、上部が開放されて販売用陳列ケースとして用いられる本体と、
前記本体の開放された上部を閉塞する蓋体と、を具備し、
前記蓋体の正面側の側壁部には破断線によって分離可能な正面分離板を有し、前記正面分離板を除去すると正面分離窓が形成されて内容物が見える状態になり、前記正面分離窓を形成した前記蓋体を除去すると前記本体が内容物を販売する展示販売用の箱として用いることができ、
前記蓋体の正面側の側壁部の前記破断線によって囲まれた正面分離板と対応する領域に形成された切込みを押圧破断して指が入る大きさの開口を形成し、該開口に指を引掛けて前記蓋体の正面側の側壁部の前記正面分離板の部位を破断でき、
指が入る前記開口を形成する前記切込みがU字状に形成され、前記開口の上部と対応する位置において前記切込みが欠如されて連結部となされるとともに、該切込みの両端が前記開口の幅方向の内側に向くように傾斜され、
前記切込みが欠如された連結部の位置よりも下側に横方向に延びる折曲げ線が形成され、
前記切込みを破断して外側から内側に折返すと、前記開口と整合する形状の第1の折返し片または前記折曲げ線に沿って折曲がった第2の折返し片が形成可能であり、
前記第1の折返し片および前記第2の折返し片の横方向の大きさが20〜40mmの値である包装箱に関するものである。
ここで、段ボールによって組立てられ、前記蓋体の正面側の側壁部の前記開口を形成するための前記U字状の切込みが欠如された連結部の位置よりも下側の全幅に前記折曲げ線が横方向に延びて形成されるとともに、前記折曲げ線の横方向の中間部と重合うように少なくとも裏側のライナが切断されて切込みが形成されてよい。また前記蓋体の正面側の側壁部の正面分離板と対応する領域の切込みの途中の部位に連結されたつなぎ部が形成され、該つなぎ部と同じ高さかその下側に前記折曲げ線が形成されてよい。また前記蓋体の正面側の側壁部の前記破断線によって分離可能な正面分離板の所定の部位と前記本体の正面側側壁部の一部の切断可能な正面分離板の部分とが互いに接着されており、前記蓋体の正面分離板のところで前記正面側側壁部に正面分離窓を形成して破断すると、前記本体の前記正面分離板が一緒に破断されてよい。また前記蓋体の前記破断線によって分離可能な正面分離板の内側の領域の前記U字状の切込みの上側であって前記切込みが欠如された連結部の位置の上側で前記本体の前面側側壁部の前記正面分離板が接合され、該接合された前記正面分離板の下縁を迂回するように前記折返し片が内側に折返されてよい。また前記蓋体の前記正面分離板の側端に対して前記本体の前記正面分離板の幅方向の両側端がほぼ一致するか10mm以内の寸法差で内側に偏倚していてよい。
本願の主要な発明は、
物品を収納するための収納部を有し、上部が開放されて販売用陳列ケースとして用いられる本体と、
前記本体の開放された上部を閉塞する蓋体と、を具備し、
前記蓋体の正面側の側壁部には破断線によって分離可能な正面分離板を有し、前記正面分離板を除去すると正面分離窓が形成されて内容物が見える状態になり、前記正面分離窓を形成した前記蓋体を除去すると前記本体が内容物を販売する展示販売用の箱として用いることができ、
前記蓋体の正面側の側壁部の前記破断線によって囲まれた正面分離板と対応する領域に形成された切込みを押圧破断して指が入る大きさの開口を形成し、該開口に指を引掛けて前記蓋体の正面側の側壁部の前記正面分離板の部位を破断でき、
指が入る前記開口を形成する前記切込みがU字状に形成され、前記開口の上部と対応する位置において前記切込みが欠如されて連結部となされるとともに、該切込みの両端が前記開口の幅方向の内側に向くように傾斜され、
前記切込みが欠如された連結部の位置よりも下側に横方向に延びる折曲げ線が形成され、
前記切込みを破断して外側から内側に折返すと、前記開口と整合する形状の第1の折返し片または前記折曲げ線に沿って折曲がった第2の折返し片が形成可能であり、
前記第1の折返し片および前記第2の折返し片の横方向の大きさが20〜40mmの値としたものである。
従ってこのような包装箱は、蓋体の正面側の側壁部の破断線によって囲まれた正面分離板と対応する領域に形成された切込みを押圧破断することによって指が入る大きさの開口が形成できるようになり、しかもこの開口を利用して正面分離板を除去することによって前面側に正面分離窓が形成される。従って多段式に陳列した場合において、上から二段目以降の包装箱については蓋体を除去することなく上記正面分離窓を通して内容物を見ることができる。また正面分離窓の上縁の部分に指を掛けて上方に引くと、蓋体を除去することができ、開封の効率性が改善される。そして蓋体を除去した包装箱を、展示販売用のケースとして利用することができるようになる。
本体を構成する段ボールシートの展開平面図である。 蓋体を構成する段ボールシートの展開平面図である。 本体と蓋体との組合わせを示す分解斜視図である。 組立てられた包装箱の正面側から見た外観斜視図である。 組立てられた包装箱の背面側から見た外観斜視図である。 蓋体を本体に対して背面側に90度回転させて蓋体を除去する動作を示す外観斜視図である。 蓋体を本体に対して90度背面側に回転させた状態の縦断面図である。 蓋体の正面の正面分離板の部分の構成を示す拡大正面図である。 蓋体の正面分離板に形成されたU字状切込みを利用して正面分離板を分離する動作を示す拡大断面図である。
以下本願発明を図示の実施の形態によって説明する。図1は本実施の形態に係る包装箱の本体(身)11を組立てるために打抜かれた段ボールシートの展開平面図である。この段ボールシートは、左から左側板12、正面板13、右側板14、背面板15を備え、これらが互いに折曲げ線16によって折曲げ可能に連結されている。また左側の左側板12の左端には折曲げ線17を介して接合板18が連結されている。そして接合板18には糊22が塗布され、この糊22によって接合板18を介して左側板12を背面板15の端部に連結し、四角筒状に組立てるようにしている(図3〜図5参照)。
図1に示す段ボールシートの左側板12の上端であって傾斜部と平坦部との境界部分の上縁に接合片23が破断線24を介して破断可能に連結されている。この接合片23には、後述する蓋体45の左側板46の内側に糊付けされるように糊21が塗布されている。接合片23は、蓋体45に対して本体11がずれないようにするためのものである。
図1の段ボールシートの正面板13には、破断線26によって囲まれるようにほぼ正方形の正面分離板25が設けられている。この正面分離板25の下端には、破断線26を横切るように開口27が形成されている。この開口27は、正面分離板25が正面板13から分離されたときに、下方部分が残って下方に切込まれた切込みを形成することになる。また正面分離板25には糊28が塗布されたおり、この糊28によって正面分離板25は後述する蓋体45の正面板47の正面分離板57の部分に糊付けされるようになっている。
また上記右側板14と背面板15との間に設けられている折曲げ線16を遮断するようにスリット状開口29が設けられている。このスリット状開口29の下端側は回動支点30を構成している。また背面板15には背面分離板31が設けられ、破断線32によって画成されている。そして背面分離板31には糊33が塗布されており、この糊33によって背面分離板31が、蓋体45の背面板49に接合されるようにしている。
図1に示す本体11を構成する段ボールシートの下端側には、その左側板12および右側板14の下端に折曲げ線37を介して底板38が折曲げ可能に連設されている。また図1のシートの正面板13および背面板15の下端側には折曲げ線39を介して底部フラップ40が折曲げ可能に連結されている。これらの底板38と底部フラップ40とによって、この包装箱の底部が構成され、閉塞された有底の包装箱となる。なお底板38の先端側の中間部分には半円形の切込み41が設けられ、底板38の開封を容易にしている。
次に本体11の上部に装着されて上部開口を閉塞する蓋体45について説明する。蓋体45は図2に示すように打抜かれた段ボールシートを組立てて構成される。すなわちこの段ボールシートは、左から左側板46、正面板47、右側板48、背面板49を備え、これらが折曲げ線50によって互いに折曲げ可能に連結されている。そして右端の背面板49の先端側の部分には二重の互いに平行な折曲げ線51を介して接合板52が連結されている。接合板52には糊53が塗布されており、この糊53が反対側の左側板46に糊付けされて左側板46と接合板52とが接合され、これによって四角筒状に組立てられるようになっている。
図2に示すシートの左側板46と右側板48の底部の屈曲した下端には斜め下方に延びるミシン目56が形成されている。また正面板47には正面分離板57が破断線58によって画成されて形成されている。なお正面分離板57の下端側においては、正面板47に浅い切込み59が形成されている。そして正面分離板57の内側であって下方の部分にはU字状切込み60が形成されている。このU字状切込み60の両端側の部分は内側へ斜めに向くように傾斜した傾斜部61になっている。傾斜部61の途中には、切込みが遮断されて連結つなぎ部64が形成されている(図8参照)。そして傾斜部61の終端側において切込み60が欠如されており、これによって欠如部から成る連結部62が設けられている。また上記連結部62よりも下側であってU字状切込み60の内側には横方向に延びる折曲げ線63が形成されている。折曲げ線63においては、裏ライナが切断されている。なお必要に応じて表ライナも切断されてよい。なお折曲げ線63は、上記連結つなぎ部64と同じ高さかそれよりもやや下側に位置している(図8参照)。このような折曲げ線63を備えるU字状切込みの内側の部分が、後述する折返し片72を構成することになる。
図2に示す段ボールシートの左側板46と右側板48の上端には、折曲げ線67を介して蓋板68が折曲げ可能に連結されている。また正面板47および背面板49の上端には、折曲げ線69を介して上部フラップ70が連設されている。また上記蓋板68の先端側の中間部分には半円形の切込み71が形成され、これによって蓋板68を開封するのを容易にしている。
次に上述のような構成に係る本体11の段ボールシート(図1参照)と蓋体45の段ボールシート(図2参照)とを用いてこの包装箱を組立てる動作を説明する。包装箱の組立ての動作は、図2に示す蓋体45の段ボールシートの上側に図1に示す本体11の段ボールシートを互いに重合わせる。なおこのときに、本体11側の段ボールシートの接合片23の糊21を蓋体45の左側板46の表面に糊付けし、本体11の正面分離板25の糊28を蓋体45の正面分離板57に糊付けし、さらに本体11の背面分離板31の糊33を蓋体45の背面板49に糊付けする。これによって下側の蓋体45の段ボールシートと上側の本体11の段ボールシートとが互いに位置決めされた状態でずれないように保持される。そして本体11の段ボールシートと蓋体45の段ボールシートとをそれぞれ折曲げ線16、50のところで折曲げて二重構造の包装箱を一挙に組立てるようにする。なおここでは、説明の便宜上、本体11の組立てと蓋体45の組立てとを、別々に説明する。
まず図3〜図5に示す包装箱の下側の本体11を組立てる動作を説明する。この動作は、折曲げ線16によって左側板12、正面板13、右側板14、背面板15を互いに折曲げて四角筒状にし、接合板18を糊22によって反対側の背面板15の端の部分に接着し四角筒体を組立てる。そしてこの後に、正面板13および背面板15の下端側の底部フラップ40を折曲げ線39によって内側へ折曲げる。そしてその後に左右両側板12、14の下端側の部分の底板38を折曲げ線37によって内側へ折曲げて糊付けする。これによって本体11の底部開口が閉塞され、上方が開放された本体(身)11が組立てられる(図3参照)。
一方蓋体45は、図2に示す段ボールシートを折曲げて組立てられる。すなわち段ボールシートを折曲げ線50のところで順次折曲げることによって四角筒状にし、接合板52を糊53によって左側板46の端部に糊付けし、四角筒状の形状とする。そして正面板47および背面板49の上端の上部フラップ70を折曲げ線69のところで内側に折曲げる。この後に、左右両側板46、48の上端側の部分の蓋板68を折曲げ線67によって内側へ折曲げ、上部フラップ70の外側に重合わせて糊付けする。これによって上部開口が閉塞されて蓋体45が組立てられる(図3〜図5参照)。
ここでこの包装箱は、本体11の所定の部位と蓋体45の所定の部位とが互いに糊付けされて結合されるようになっている。すなわち本体11の正面板13に破断線26を介して画成された正面分離板25上の糊28を、蓋体45の正面板47の内側であって破断線58によって囲まれた正面分離板57の内側に接合する。また本体11の背面板15に破断線32を介して画成されて形成された背面分離板31を糊33によって蓋体45の背面板49の内表面に接合する。さらに、本体11の左側板12の上縁に破断線24を介して連設された接合片23を蓋体45の左側板46の内表面に予め糊付けして接合しておく。また本体11の内部空間には、この包装箱によって物流に供され、あるいはまた販売に供される物品が正しく整列されて収納されている。なおここでは、内部の収納される物品については、その図示を省略している。
次にこのような構成に係る本体11と蓋体45とから成る包装箱を開封する動作を図6および図7によって説明する。内部に所定の物品が収納された本体(身)11の上部開口を蓋体45で覆った包装箱は、閉じた状態においてはその外観形状が図4および図5のようになっている。ここで蓋体45の正面板47に破断線58を介して画成された正面分離板57を、U字状切込み60を利用して折返し片72の部分を内側へ押し、この折返し片の下から指を掛けて上方に引く。これによって、蓋体45の正面分離板57が破断線58のところで破断されて除去される(図6および図7参照)。すなわちU字状切込み60の内側であって折返し片72と対応する部分を外から指で押すことによって、折返し片72が図9Bまたは図9Cに示すように内側に折返されるために、この後挿入された指で開口の部分を上方に引くことによって、蓋体45の正面板47の正面分離板57が破断線58に沿って破断されることになる。
そしてこのときに、この正面分離板57に糊28によって糊付けされている本体11の正面分離板25の部分が、破断線26のところで破断されて蓋体45の正面分離板57の内側に接合された状態で一緒に除去される。ここで本体11の正面分離板25の横方向の寸法は、蓋体45の正面分離板57の横方向の寸法とほぼ同じか、あるいはそれよりもやや小さくなっており、本体11の正面分離板25の側端と蓋体45の正面分離板57との横方向の片側のずれ量は10mm以内に設定されている。そしてこのような蓋体45の正面分離板57と本体11の正面分離板25の破断除去によって、包装箱の前面側には、正面分離窓55が形成される(図6、図7参照)。
次に蓋体45を除去し、これによって本体11の上部開口を開放する動作を説明する。この動作は、蓋体45の正面分離窓55の上縁に指を掛けて蓋体45を後方に回動させるようにする。蓋体45の回動は、蓋体45の背面板49の下端の右側のエッジの部分を、本体11の右側板14と背面板15との間の折曲げ線16を遮断するように形成されたスリット状開口29の下端の回動支点30を中心として回動させることにより行なう。すなわち、蓋体45の回動動作は、背面板49の下端の部分とスリット状開口29の下端の回動支点30との係合位置が回動中心になる。蓋体45の正面板47の正面分離板57を画成する破断線58を破断して形成される正面分離窓55の上縁に指を掛けて蓋体45を上方に持上げることによって、蓋体45が後方に回動される。そしてこのときに、本体11の背面板15の背面分離板31が破断線32によって破断されて蓋体45の背面板49に接合された状態で一緒に移動される。
このように本実施の形態の包装箱においては、まず包装箱の前面側に正面分離窓55を形成し、次いでこの正面分離窓55の上縁の部分に指を引掛けて蓋体45を除去して本体の上部開口を開放し、陳列用販売ケースとして利用できるようにしている。ここでこの包装箱を何段にも積んで販売する場合には、最上段の包装箱については、正面分離窓55を形成した後にさらに蓋体45を除去し、これによって本体11の上部開口を開放して内容物が上から見えるようにして展示を行なう。これに対して最上段の包装箱の下側であって二段目以降の包装箱については、蓋体45を除去するとその上の段の包装箱の支持が失われるために、蓋体45はそのまま残しておき、正面分離窓55のみを除去した状態にする。これによって正面分離窓55を通して包装箱内の内容物を前方から見ることができるようになる。
図8はとくに蓋体45の正面板47の部分に形成された正面分離板57を本体11の正面分離板25とともに破断線58、26によって破断して正面分離窓55を形成するための構造を拡大して示している。U字状切込み60はその上端側の切込み線が斜め内側に向くように傾斜部61を備えている。傾斜部61の切込みの途中には、連結つなぎ部64がある。この連結つなぎ部64に対して折曲げ線63は同じ高さかそれよりも下側に位置しており、切込み60を押圧破断するときに、連結つなぎ部64がブレーキになるようにしている。そして傾斜部61の上端は切込みが欠如されて遮断され、連結部62になっており、この連結部62の部分を中心にU字状切込み60の内側の折返し片72が、図9に示すように指で押すと内側へ折返されるようになっている。なおU字状切込み60によって形成される折返し片72の横方向の幅は、人差し指65あるいは親指66で押せる大きさで、破断された後に人差し指65または親指66が入る大きさであってよく、20〜40mm、より好ましくは20〜35mmの値である。ここで折返し片72は、上記連結部62のところで折曲げることができる。さらに折返し片72はその上端側の部分であって連結部62の下側に形成された横方向に延びる折曲げ線63のところで内側に折曲げることができる。しかもこのような折曲げ動作の際に、とくに図9BおよびCに示すように、蓋体45の正面分離板57の内側に糊付けされて残存する本体11の正面分離板25の下縁を迂回するようにして折返し片72が折返される(図9C参照)。
U字状切込み60の部分を破断して折返し片72を内側へ折曲げる場合には、図9Aに示すようにU字状切込み60を閉じている折返し72を人差し指65によって突くようにして押す。この場合には親指66よりも小さな力で押されるために、折返し片72は下側の折曲げ線63の部分を中心として内側へ、例えば90〜120度折返されるようになる。折曲げ線63を中心として内側へ折返される折返し片72が、本願発明の第2の折返し片である。また図9Cに示すように、親指66で折り返し片72の外表面を内側へ強く押すと、連結つなぎ部64が破断されて折返し片72は上端側の連結部62を中心としてより深く折返されることになる。なお連結部62を中心としてより深く折返される折返し片72がほぼU字状切込み60と同じ大きさで、本願発明の第1の折返し片である。そして図9Bまたは図9Cに示す状態で、上記人差し指65または親指66で強く折返し片72の部分を上へ引くことによって、正面分離板25を内側に接着した蓋体45の正面分離板57が破断線58の部分で破断されて除去され、これによって正面分離窓55が形成される(図6、図7参照)。
折返し片72の上端部分に指の力が加わり、その部分から上へ押上げる力によって正面分離板57が破断除去されることになるが、折返し片72の上端部分が正面分離板57の下方に位置するほど、正面分離板57の下端部の破断線58に破断開始時の力が集中し、破断し易くなり、容易に正面分離板57を破断除去できる。人差し指65などの力の弱い指で折返し片72を内側へ押すと自動的に第2の折返し片が形成され、第2の折返し片の上端部分はより正面分離板57の下方に位置することで弱い力でも正面分離板57を除去することができる。一方、親指66などの強い力で折返し片72を内側へ押すと、その力の強さで連結つなぎ部64が破断され、第1の折返し片を形成する。第1の折返し片により形成された指穴は親指66の太さで容易に挿入できる大きさが確保できる。折返し片72の上端部は第2の折返し片よりも上側に位置し、正面分離板57を除去するときに、より力を必要とするものの、力の強い親指66で開封するため、問題とはならない。このように本発明は、指で加えることができる力と、指の大きさに合わせ、正面分離板57を破断除去するための最適な折返し片72を自動的に形成することができるものである。
従って、90度〜180度に近い角度で折返し片72を押込むようにして折返した後に、内側に人差し指65または親指66を挿入して折返し片72に掛け、そのまま上方へ引くことによって、内側に正面分離板25が接合された蓋体45の正面分離板57を図6および図7に示すように分離除去することによって正面分離窓55を形成することができる。そして更に上記正面分離窓55の上縁に指を掛けて上方に引くことによって、蓋体45を回動支点30を中心として背面側に大きく回動させることができ、これによって蓋体45を本体11から上述の如く極めて容易に除去することができる。従って、蓋体45を上部に装着し、これによって本体11の上部開口を閉塞するようにした包装箱の開封と蓋体45の除去とが、簡単に達成されることになる。従って、開封動作が極めて簡便かつ容易になるという作用効果を奏することになる。
以上本願発明を図示の実施の形態によって説明したが、本願発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願発明の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。例えば上記実施の形態において、本体11内に収納する物品の種類や、大きさ、その数等については任意に変更可能である。またそれに応じて、この包装箱の形状や寸法についても、各種の変更が可能である。
本願発明は、各種の物品を収納して物流に供するとともに、前面側に正面分離窓を形成し、さらに蓋体を除去して開封して本体を陳列ケースとして物品の販売に用いることができるようにした包装箱に広く利用可能である。
11 本体(身)
12 左側板
13 正面板
14 右側板
15 背面板
16 折曲げ線
17 折曲げ線
18 接合板
21 糊
22 糊
23 接合片
24 破断線
25 正面分離板
26 破断線
27 開口(切込み)
28 糊
29 スリット状開口
30 回動支点
31 背面分離板
32 破断線
33 糊
37 折曲げ線
38 底板
39 折曲げ線
40 底部フラップ
41 半円形の切込み
45 蓋体
46 左側板
47 正面板
48 右側板
49 背面板
50 折曲げ線
51 折曲げ線(二重)
52 接合板
53 糊
55 正面分離窓
56 ミシン目
57 正面分離板
58 破断線
59 浅い切込み
60 U字状切込み
61 傾斜部
62 連結部
63 折曲げ線
64 連結つなぎ部
65 人差し指
66 親指
67 折曲げ線
68 蓋板
69 折曲げ線
70 上部フラップ
71 半円形の切込み
72 折返し片

Claims (6)

  1. 物品を収納するための収納部を有し、上部が開放されて販売用陳列ケースとして用いられる本体と、
    前記本体の開放された上部を閉塞する蓋体と、を具備し、
    前記蓋体の正面側の側壁部には破断線によって分離可能な正面分離板を有し、前記正面分離板を除去すると正面分離窓が形成されて内容物が見える状態になり、前記正面分離窓を形成した前記蓋体を除去すると前記本体が内容物を販売する展示販売用の箱として用いることができ、
    前記蓋体の正面側の側壁部の前記破断線によって囲まれた正面分離板と対応する領域に形成された切込みを押圧破断して指が入る大きさの開口を形成し、該開口に指を引掛けて前記蓋体の正面側の側壁部の前記正面分離板の部位を破断でき、
    指が入る前記開口を形成する前記切込みがU字状に形成され、前記開口の上部と対応する位置において前記切込みが欠如されて連結部となされるとともに、該切込みの両端が前記開口の幅方向の内側に向くように傾斜され、
    前記切込みが欠如された連結部の位置よりも下側に横方向に延びる折曲げ線が形成され、
    前記切込みを破断して外側から内側に折返すと、前記開口と整合する形状の第1の折返し片または前記折曲げ線に沿って折曲がった第2の折返し片が形成可能であり、
    前記第1の折返し片および前記第2の折返し片の横方向の大きさが20〜40mmの値である包装箱。
  2. 段ボールによって組立てられ、前記蓋体の正面側の側壁部の前記開口を形成するための前記U字状の切込みが欠如された連結部の位置よりも下側の全幅に前記折曲げ線が横方向に延びて形成されるとともに、前記折曲げ線の横方向の中間部と重合うように少なくとも裏側のライナが切断されて切込みが形成される請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記蓋体の正面側の側壁部の正面分離板と対応する領域の切込みの途中の部位に連結されたつなぎ部が形成され、該つなぎ部と同じ高さかその下側に前記折曲げ線が形成される請求項1または2に記載の包装箱。
  4. 前記蓋体の正面側の側壁部の前記破断線によって分離可能な正面分離板の所定の部位と前記本体の正面側側壁部の一部の切断可能な正面分離板の部分とが互いに接着されており、前記蓋体の正面分離板のところで前記正面側側壁部に正面分離窓を形成して破断すると、前記本体の前記正面分離板が一緒に破断される請求項1乃至3のいずれかに記載の包装箱。
  5. 前記蓋体の前記破断線によって分離可能な正面分離板の内側の領域の前記U字状の切込みの上側であって前記切込みが欠如された連結部の位置の上側で前記本体の前面側側壁部の前記正面分離板が接合され、該接合された前記正面分離板の下縁を迂回するように前記折返し片が内側に折返される請求項4に記載の包装箱。
  6. 前記蓋体の前記正面分離板の側端に対して前記本体の前記正面分離板の幅方向の両側端がほぼ一致するか10mm以内の寸法差で内側に偏倚している請求項4または5に記載の包装箱。
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