JP3271674B2 - 写真感光材料の段ボールよりなる包装材の製造方法 - Google Patents
写真感光材料の段ボールよりなる包装材の製造方法Info
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- JP3271674B2 JP3271674B2 JP02405692A JP2405692A JP3271674B2 JP 3271674 B2 JP3271674 B2 JP 3271674B2 JP 02405692 A JP02405692 A JP 02405692A JP 2405692 A JP2405692 A JP 2405692A JP 3271674 B2 JP3271674 B2 JP 3271674B2
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B2217/00—Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
- G03B2217/26—Holders for containing light-sensitive material and adapted to be inserted within the camera
- G03B2217/265—Details of light-proofing
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプリンタに写真
感光材料を供給する際に使用される写真感光材料の包装
材に関するものである。
感光材料を供給する際に使用される写真感光材料の包装
材に関するものである。
【0002】
【発明の背景】従来、プリンタに写真感光材料を供給す
る際、明室で写真感光材料を感光させることなく着脱で
きるようにする為、遮光された箱の中に写真感光材料を
詰め、遮光機構を施したスリットより写真感光材料を引
き出すことにより行っている。このような目的に使用さ
れる写真感光材料収納マガジンとしては、次のようなも
のが知られている。 (1) ユーザーが暗室でプリンタ機器付属のマガジン
に写真感光材料を収納し、これを明室でプリンタ機器に
装着(繰り返し使用マガジン)。 (2) 感光材料メーカーが予め写真感光材料をマガジ
ンに収納した包装形態で出荷し、ユーザーはこれをプリ
ンタ機器に装着(使い捨てマガジン)。
る際、明室で写真感光材料を感光させることなく着脱で
きるようにする為、遮光された箱の中に写真感光材料を
詰め、遮光機構を施したスリットより写真感光材料を引
き出すことにより行っている。このような目的に使用さ
れる写真感光材料収納マガジンとしては、次のようなも
のが知られている。 (1) ユーザーが暗室でプリンタ機器付属のマガジン
に写真感光材料を収納し、これを明室でプリンタ機器に
装着(繰り返し使用マガジン)。 (2) 感光材料メーカーが予め写真感光材料をマガジ
ンに収納した包装形態で出荷し、ユーザーはこれをプリ
ンタ機器に装着(使い捨てマガジン)。
【0003】このような二方式のうち、繰り返し使用マ
ガジンは使用が煩瑣なことから、使い捨てマガジンのも
のが増加の傾向にある。例えば、図10に示される如
く、ボビン51の両端に固着するプラスチックで形成さ
れた端板52a,52bの軸53a,53b(53bは
図示せず)をプラスチックで形成された二つの外殻54
a,54bに形成した軸受55a,55bに軸支させ、
外殻54a,54bからなる箱54内にボビン51に巻
き付けた感光紙56を収納したものが提案されている。
ガジンは使用が煩瑣なことから、使い捨てマガジンのも
のが増加の傾向にある。例えば、図10に示される如
く、ボビン51の両端に固着するプラスチックで形成さ
れた端板52a,52bの軸53a,53b(53bは
図示せず)をプラスチックで形成された二つの外殻54
a,54bに形成した軸受55a,55bに軸支させ、
外殻54a,54bからなる箱54内にボビン51に巻
き付けた感光紙56を収納したものが提案されている。
【0004】しかしながら、この提案の使い捨てマガジ
ンは、外殻54a,54bからなる箱54がプラスチッ
クで形成されたものであるから、使用後の廃棄処分に問
題が有り、又、製造コストも高くついており、使い捨て
タイプのものとしては好ましいものでない。このような
観点から、図11や図12に示される如く、紙を折曲す
ることにより形成した遮光箱61と、この遮光箱61内
に設けられロール状の写真感光材料62を回転自在に支
持する紙製の円筒体63a,63bと、この円筒体63
a,63bを遮光箱61内で支持する紙製の支持板64
a,64bとからなる使い捨てマガジンが提案(特開昭
61−219040号公報)されている。そして、この
提案の使い捨てマガジンは、紙で構成させたから、前記
の問題点が解決されたと嘔われている。
ンは、外殻54a,54bからなる箱54がプラスチッ
クで形成されたものであるから、使用後の廃棄処分に問
題が有り、又、製造コストも高くついており、使い捨て
タイプのものとしては好ましいものでない。このような
観点から、図11や図12に示される如く、紙を折曲す
ることにより形成した遮光箱61と、この遮光箱61内
に設けられロール状の写真感光材料62を回転自在に支
持する紙製の円筒体63a,63bと、この円筒体63
a,63bを遮光箱61内で支持する紙製の支持板64
a,64bとからなる使い捨てマガジンが提案(特開昭
61−219040号公報)されている。そして、この
提案の使い捨てマガジンは、紙で構成させたから、前記
の問題点が解決されたと嘔われている。
【0005】しかしながら、この紙製の使い捨てマガジ
ンのものは、プラスチック製の場合には考えられないよ
うな問題が起きていた。すなわち、紙製であるが故に切
断端面(写真感光材料が引き出されるスリットを構成す
る部分となる切断端面)には紙粉の発生(ケバ立ち)が
有り、これによって写真感光材料の引き出しに際して表
面に傷付きが起きたり、又、写真感光材料の先端を止着
した粘着テープを剥がした際に、その表面層も剥ぎ取ら
れ、これによってマガジンの厚みが薄くなり、遮光性が
低下してしまうといった問題が有った。
ンのものは、プラスチック製の場合には考えられないよ
うな問題が起きていた。すなわち、紙製であるが故に切
断端面(写真感光材料が引き出されるスリットを構成す
る部分となる切断端面)には紙粉の発生(ケバ立ち)が
有り、これによって写真感光材料の引き出しに際して表
面に傷付きが起きたり、又、写真感光材料の先端を止着
した粘着テープを剥がした際に、その表面層も剥ぎ取ら
れ、これによってマガジンの厚みが薄くなり、遮光性が
低下してしまうといった問題が有った。
【0006】
【発明の開示】本発明の目的は、廃棄処分性に優れ、か
つ、粘着テープの剥離に起因する遮光性の問題も改善さ
れ、さらには写真感光材料の表面傷付きの問題も改善さ
れた写真感光材料の段ボールよりなる包装材を提供する
ことである。この本発明の目的は、写真感光材料の段ボ
ールよりなる包装材の製造方法であって、包装材の原料
をカルボキシル変性ポリビニルアルコールで表面処理す
る工程と、 前記カルボキシル変性ポリビニルアルコール
で表面処理された包装材の原料を所定の形状に打ち抜く
工程とを具備することを特徴とする写真感光材料の段ボ
ールよりなる包装材の製造方法によって達成される。
つ、粘着テープの剥離に起因する遮光性の問題も改善さ
れ、さらには写真感光材料の表面傷付きの問題も改善さ
れた写真感光材料の段ボールよりなる包装材を提供する
ことである。この本発明の目的は、写真感光材料の段ボ
ールよりなる包装材の製造方法であって、包装材の原料
をカルボキシル変性ポリビニルアルコールで表面処理す
る工程と、 前記カルボキシル変性ポリビニルアルコール
で表面処理された包装材の原料を所定の形状に打ち抜く
工程とを具備することを特徴とする写真感光材料の段ボ
ールよりなる包装材の製造方法によって達成される。
【0007】すなわち、写真感光材料の包装材(段ボー
ル)の表面サイズ剤としてカルボキシル変性ポリビニル
アルコールを用いることにより、包装材の表面に貼着し
た粘着テープを剥がしても、包装材の表面層が剥ぎ取ら
れることがなく、粘着テープのみが剥げるようになり、
従って包装材の厚みが薄くなることなく、よって遮光性
の低下が起きないものであった。つまり、上記のような
紙材を用いて構成したマガジンに対して写真感光材料の
先端が粘着テープで止着されており、使用の開始時に粘
着テープを剥がすのであるが、表面がカルボキシル変性
ポリビニルアルコールで処理されていることにより表面
層の剥ぎ取りが防止され、マガジンの厚みが薄くなるこ
とはなく、遮光性の低下がなく、漏光の問題も起きない
のである。
ル)の表面サイズ剤としてカルボキシル変性ポリビニル
アルコールを用いることにより、包装材の表面に貼着し
た粘着テープを剥がしても、包装材の表面層が剥ぎ取ら
れることがなく、粘着テープのみが剥げるようになり、
従って包装材の厚みが薄くなることなく、よって遮光性
の低下が起きないものであった。つまり、上記のような
紙材を用いて構成したマガジンに対して写真感光材料の
先端が粘着テープで止着されており、使用の開始時に粘
着テープを剥がすのであるが、表面がカルボキシル変性
ポリビニルアルコールで処理されていることにより表面
層の剥ぎ取りが防止され、マガジンの厚みが薄くなるこ
とはなく、遮光性の低下がなく、漏光の問題も起きない
のである。
【0008】又、カルボキシル変性ポリビニルアルコー
ルで表面が処理されていることにより、この包装材をプ
レス打ち抜き手段で打ち抜いたりしても、その端面に紙
粉の発生やケバ立ちといったことが起きにくいものであ
り、従ってこのような紙材を用いて構成したマガジンの
スリットから写真感光材料を引き出しても、写真感光材
料の表面に傷付きが起きないのである。
ルで表面が処理されていることにより、この包装材をプ
レス打ち抜き手段で打ち抜いたりしても、その端面に紙
粉の発生やケバ立ちといったことが起きにくいものであ
り、従ってこのような紙材を用いて構成したマガジンの
スリットから写真感光材料を引き出しても、写真感光材
料の表面に傷付きが起きないのである。
【0009】さらには、写真感光材料の包装材には資源
の有効利用の観点から各種の材料がリサイクルされるよ
うになって来ており、この為リグニンやS化合物のよう
に写真感光材料に対して悪影響(例えば、カブリ)を及
ぼす物質が混入されているものを完全に避けることは実
に困難であるものの、カルボキシル変性ポリビニルアル
コールで表面が処理されていると、このものはリグニン
やS化合物等のような写真感光材料に悪影響を及ぼす物
質に対するバリヤー性が高いことから前記の問題が支障
のないものとなり、つまりリグニンやS化合物が混入さ
れている古紙を用いても差し支えなく、資源の有効利用
が図られるようにもなった。
の有効利用の観点から各種の材料がリサイクルされるよ
うになって来ており、この為リグニンやS化合物のよう
に写真感光材料に対して悪影響(例えば、カブリ)を及
ぼす物質が混入されているものを完全に避けることは実
に困難であるものの、カルボキシル変性ポリビニルアル
コールで表面が処理されていると、このものはリグニン
やS化合物等のような写真感光材料に悪影響を及ぼす物
質に対するバリヤー性が高いことから前記の問題が支障
のないものとなり、つまりリグニンやS化合物が混入さ
れている古紙を用いても差し支えなく、資源の有効利用
が図られるようにもなった。
【0010】本発明に用いられるカルボキシル変性ポリ
ビニルアルコールは、ポリビニルアルコールに対してマ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸、アクリル酸、ビニル
酢酸といったカルボン酸を共重合成分として導入するこ
とにより得られる。そして、このようなカルボキシル変
性ポリビニルアルコールを2〜4%程度の水溶液とな
し、これを段ボール加工前の厚紙に塗布し、この後コル
ゲート加工を行い、そして所定の形状に裁断し、型抜き
を行うことにより本発明になる写真感光材料の包装材が
得られる。カルボキシル変性ポリビニルアルコールの塗
布量は、カルボキシル変性ポリビニルアルコールの固形
分が約0.1〜10g/m2 、望ましくは0.2〜1.
0g/m2 程度であることが好ましい。
ビニルアルコールは、ポリビニルアルコールに対してマ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸、アクリル酸、ビニル
酢酸といったカルボン酸を共重合成分として導入するこ
とにより得られる。そして、このようなカルボキシル変
性ポリビニルアルコールを2〜4%程度の水溶液とな
し、これを段ボール加工前の厚紙に塗布し、この後コル
ゲート加工を行い、そして所定の形状に裁断し、型抜き
を行うことにより本発明になる写真感光材料の包装材が
得られる。カルボキシル変性ポリビニルアルコールの塗
布量は、カルボキシル変性ポリビニルアルコールの固形
分が約0.1〜10g/m2 、望ましくは0.2〜1.
0g/m2 程度であることが好ましい。
【0011】カルボキシル変性ポリビニルアルコール水
溶液の塗布手段としては、例えばリバースロール法、ブ
レード法、エアナイフ法、ロッド法、カーテン法、エク
ストルージョン法、グラビア印刷法等の手段が有り、い
かなる手段が用いられても良い。但し、カルボキシル変
性ポリビニルアルコール水溶液の塗布はカレンダー処理
工程中、あるいはその前後の工程において実施すること
が好ましい。又、カールを起きにくくすること、及び紙
材のどちらの面が写真感光材料に対向しても良いように
両面に塗布されることが好ましい。
溶液の塗布手段としては、例えばリバースロール法、ブ
レード法、エアナイフ法、ロッド法、カーテン法、エク
ストルージョン法、グラビア印刷法等の手段が有り、い
かなる手段が用いられても良い。但し、カルボキシル変
性ポリビニルアルコール水溶液の塗布はカレンダー処理
工程中、あるいはその前後の工程において実施すること
が好ましい。又、カールを起きにくくすること、及び紙
材のどちらの面が写真感光材料に対向しても良いように
両面に塗布されることが好ましい。
【0012】包装材は段ボールからなる訳であるが、段
ボールのライナーは坪量が170g/m2 以上、望まし
くは170g/m2 〜230g/m2 、さらに望ましく
は180g/m2 〜200g/m2 のもので構成され、
中芯は坪量が120g/m2以上、望ましくは120g
/m2 〜230g/m2 、さらに望ましくは125g/
m2 〜190g/m2 のもので構成されてなるものが好
ましい。そして、ライナーと中芯とが同一なもので構成
されることが一層好ましい。
ボールのライナーは坪量が170g/m2 以上、望まし
くは170g/m2 〜230g/m2 、さらに望ましく
は180g/m2 〜200g/m2 のもので構成され、
中芯は坪量が120g/m2以上、望ましくは120g
/m2 〜230g/m2 、さらに望ましくは125g/
m2 〜190g/m2 のもので構成されてなるものが好
ましい。そして、ライナーと中芯とが同一なもので構成
されることが一層好ましい。
【0013】又、包装材には少なくとも一部に脱墨処理
されていない紙が用いられていることが好ましく、例え
ば段ボールのライナーに脱墨処理されていない紙を用い
たり、又、中芯に脱墨処理されていない紙を用いたり、
さらにはいずれにも脱墨処理されていない紙を用いたり
することが好ましい。尚、脱墨処理されていないとは、
反射視覚濃度が0.20(コニカ(株)製のPDA65
による)以上のものであれば良く、反射視覚濃度が0.
30以上のものであれば一層好ましい。例えば、漂白紙
や脱墨処理していない新聞紙などを原材料としてライナ
ーや中芯を製造し、これで構成した段ボールより収納マ
ガジンを製作すれば良い。尚、脱墨処理していない新聞
紙のみを原材料とするのではなく、例えば針葉樹パル
プ、広葉樹パルプ、針葉樹広葉樹混合パルプといった木
材パルプを成分とする天然パルプが混入されていても良
い。又、これらの原料をクラフト法やサルファイト法を
用いて製造したものでも良く、そして漂白あるいは未漂
白のいずれのものでも良く、さらにはこれらのみを成分
とした層を貼合わせたり抄合わせたものでも良い。又、
カチオン化澱粉、カチオン化ポリアクリルアミド、アニ
オン化ポリアクリルアミド、ゼラチン等の乾燥紙力増強
剤、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ化ポリアミド樹
脂などの湿潤紙力増強剤、脂肪酸塩、ロジン誘導体、ジ
アルキルケテンダイマー乳化物、石油樹脂エマルジョ
ン、スチレン−無水マレイン酸共重合体アルキルエステ
ルのアンモニウム塩などのサイズ剤、クレー、カオリ
ン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン等の顔
料、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム等の多価金属
塩、カチオン化澱粉などのカチオン変性ポリマー、苛性
ソーダ、炭酸ソーダ、塩酸などのpH調節剤などの各種
の添加物が添加されても良い。
されていない紙が用いられていることが好ましく、例え
ば段ボールのライナーに脱墨処理されていない紙を用い
たり、又、中芯に脱墨処理されていない紙を用いたり、
さらにはいずれにも脱墨処理されていない紙を用いたり
することが好ましい。尚、脱墨処理されていないとは、
反射視覚濃度が0.20(コニカ(株)製のPDA65
による)以上のものであれば良く、反射視覚濃度が0.
30以上のものであれば一層好ましい。例えば、漂白紙
や脱墨処理していない新聞紙などを原材料としてライナ
ーや中芯を製造し、これで構成した段ボールより収納マ
ガジンを製作すれば良い。尚、脱墨処理していない新聞
紙のみを原材料とするのではなく、例えば針葉樹パル
プ、広葉樹パルプ、針葉樹広葉樹混合パルプといった木
材パルプを成分とする天然パルプが混入されていても良
い。又、これらの原料をクラフト法やサルファイト法を
用いて製造したものでも良く、そして漂白あるいは未漂
白のいずれのものでも良く、さらにはこれらのみを成分
とした層を貼合わせたり抄合わせたものでも良い。又、
カチオン化澱粉、カチオン化ポリアクリルアミド、アニ
オン化ポリアクリルアミド、ゼラチン等の乾燥紙力増強
剤、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ化ポリアミド樹
脂などの湿潤紙力増強剤、脂肪酸塩、ロジン誘導体、ジ
アルキルケテンダイマー乳化物、石油樹脂エマルジョ
ン、スチレン−無水マレイン酸共重合体アルキルエステ
ルのアンモニウム塩などのサイズ剤、クレー、カオリ
ン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン等の顔
料、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム等の多価金属
塩、カチオン化澱粉などのカチオン変性ポリマー、苛性
ソーダ、炭酸ソーダ、塩酸などのpH調節剤などの各種
の添加物が添加されても良い。
【0014】以下、実施例によって本発明を具体的に説
明する。
明する。
【0015】
【実施例】図1〜図7は本発明に係る写真感光材料の包
装材が写真感光材料収納マガジンとして構成された一実
施例を示すもので、図1はマガジン内装体の展開図、図
2はマガジン内装体の組立工程の説明図、図3はマガジ
ン内装体の組立後の斜視図、図4はマガジン外装体の展
開図、図5はマガジン外装体の斜視図、図6はマガジン
外装体にマガジン内装体を装填している段階での説明
図、図7はマガジンの斜視図である。
装材が写真感光材料収納マガジンとして構成された一実
施例を示すもので、図1はマガジン内装体の展開図、図
2はマガジン内装体の組立工程の説明図、図3はマガジ
ン内装体の組立後の斜視図、図4はマガジン外装体の展
開図、図5はマガジン外装体の斜視図、図6はマガジン
外装体にマガジン内装体を装填している段階での説明
図、図7はマガジンの斜視図である。
【0016】各図中、1は、段ボールシートを図1のよ
うな所定の形状に打ち抜くことにより形成されたマガジ
ン内装体紙である。尚、この打ち抜き工程時に、同時に
点線で示すラインに折り目が形成されている。そして、
このマガジン内装体紙1の所定の位置にはテレンプリボ
ン2,3が接着されており、図3に示す如くのマガジン
内装体4に組み立てられた場合、ロール状の写真感光材
料5の引き出し口となるスリットの部分にテレンプリボ
ン2,3が存在し、スリットからの光の侵入を防止する
ようになっている。
うな所定の形状に打ち抜くことにより形成されたマガジ
ン内装体紙である。尚、この打ち抜き工程時に、同時に
点線で示すラインに折り目が形成されている。そして、
このマガジン内装体紙1の所定の位置にはテレンプリボ
ン2,3が接着されており、図3に示す如くのマガジン
内装体4に組み立てられた場合、ロール状の写真感光材
料5の引き出し口となるスリットの部分にテレンプリボ
ン2,3が存在し、スリットからの光の侵入を防止する
ようになっている。
【0017】尚、このマガジン内装体紙1には、図1及
び図2からも判る通り、糊代部分が設けられておらず、
従ってマガジン内装体紙1からマガジン内装体4を組み
立てるに際して、テレンプリボン2を取り付けた三角形
構成の部分を除けば糊付けの必要がなく、図2のような
段階を経て折り畳むだけで図3に示されるマガジン内装
体4が得られるのである。
び図2からも判る通り、糊代部分が設けられておらず、
従ってマガジン内装体紙1からマガジン内装体4を組み
立てるに際して、テレンプリボン2を取り付けた三角形
構成の部分を除けば糊付けの必要がなく、図2のような
段階を経て折り畳むだけで図3に示されるマガジン内装
体4が得られるのである。
【0018】11は、段ボールシートを図4のような所
定の形状に打ち抜くことにより形成されたマガジン外装
体紙である。尚、この打ち抜き工程時に、同時に点線で
示すラインに折り目が形成されている。そして、このマ
ガジン外装体紙11の糊代部分11aに糊を付けて接合
する他は各部を互いに嵌め合わせることにより、図5に
示されるマガジン外装体12が得られるのである。
定の形状に打ち抜くことにより形成されたマガジン外装
体紙である。尚、この打ち抜き工程時に、同時に点線で
示すラインに折り目が形成されている。そして、このマ
ガジン外装体紙11の糊代部分11aに糊を付けて接合
する他は各部を互いに嵌め合わせることにより、図5に
示されるマガジン外装体12が得られるのである。
【0019】そして、図6に示される如く、ロール状の
写真感光材料5が収納されたマガジン内装体4をマガジ
ン外装体12に装填することにより、図7に示される如
くの写真感光材料収納マガジンAが得られる。ところ
で、マガジン内装体紙1やマガジン外装体紙11は段ボ
ールシートからの裁断で構成されているのであるが、こ
の段ボールシートは、図8に示す如く、中芯21の両側
にライナー22a,22bが糊付けで取り付けられてな
り、そして中芯21やライナー22a,22bは、図9
に示す如く、晒しクラフトパルプ層31、脱墨漂白古紙
層32、未脱墨パルプ(新聞古紙)層33、そして必要
に応じて脱墨漂白古紙層34等から構成された板紙から
なるものである。尚、この板紙の特徴を表−1に示す。
写真感光材料5が収納されたマガジン内装体4をマガジ
ン外装体12に装填することにより、図7に示される如
くの写真感光材料収納マガジンAが得られる。ところ
で、マガジン内装体紙1やマガジン外装体紙11は段ボ
ールシートからの裁断で構成されているのであるが、こ
の段ボールシートは、図8に示す如く、中芯21の両側
にライナー22a,22bが糊付けで取り付けられてな
り、そして中芯21やライナー22a,22bは、図9
に示す如く、晒しクラフトパルプ層31、脱墨漂白古紙
層32、未脱墨パルプ(新聞古紙)層33、そして必要
に応じて脱墨漂白古紙層34等から構成された板紙から
なるものである。尚、この板紙の特徴を表−1に示す。
【0020】 表−1 構成材料 反射視覚濃度 坪量 (脱墨処理度) 板紙A 晒しクラフトパルプ層 0.09 27g/m2 脱墨漂白古紙+上白古紙層 0.18 31g/m2 未脱墨パルプ層(古紙) 0.35 132g/m2 板紙B 晒しクラフトパルプ層 0.08 29g/m2 脱墨漂白古紙層 0.17 32g/m2 未脱墨パルプ層(古紙) 0.34 134g/m2 脱墨漂白古紙層 0.16 35g/m2 そして、このような特徴の板紙A,Bの両面(表面と裏
面)にKL−118(クラレ社のカルボキシル変性ポリ
ビニルアルコール(COOH−PVA))を固形分が所
定量(板紙Aについては、その表側の塗布量は0.4g
/m2 、裏側の塗布量は0.7g/m2 であり、板紙B
については、その表側及び裏側の塗布量が0.4g/m
2 )となるように塗布し、カルボキシル変性ポリビニル
アルコールが表面サイズ剤として処理された板紙A,B
を用いて表−2に示すような段ボールシートを構成し
た。
面)にKL−118(クラレ社のカルボキシル変性ポリ
ビニルアルコール(COOH−PVA))を固形分が所
定量(板紙Aについては、その表側の塗布量は0.4g
/m2 、裏側の塗布量は0.7g/m2 であり、板紙B
については、その表側及び裏側の塗布量が0.4g/m
2 )となるように塗布し、カルボキシル変性ポリビニル
アルコールが表面サイズ剤として処理された板紙A,B
を用いて表−2に示すような段ボールシートを構成し
た。
【0021】又、比較の為に、カルボキシル変性がなさ
れていないポリビニルアルコール(PVA)を固形分が
0.4g/m2 となるように板紙A,Bの両面に塗布
し、表−2に示すような段ボールシートを構成した。 表−2 中芯に用いた板紙 ライナーに用いた板紙 実施例1 板紙A(COOH−PVA) 板紙A(COOH−PVA) 実施例2 板紙B(COOH−PVA) 板紙B(COOH−PVA) 比較例1 板紙A(PVA) 板紙A(PVA) 比較例2 板紙B(PVA) 板紙B(PVA) そして、上記のような段ボールシートから構成させた写
真感光材料収納マガジンAについて、収納されている写
真感光材料(コニカQAカラーペーパー、82サイズ、
85mロール)の遮光性、写真感光材料をスリットから
引き出した際の擦り傷や画面のヌケ具合、及びカブリに
ついて調べたので、その結果を表−3に示す。
れていないポリビニルアルコール(PVA)を固形分が
0.4g/m2 となるように板紙A,Bの両面に塗布
し、表−2に示すような段ボールシートを構成した。 表−2 中芯に用いた板紙 ライナーに用いた板紙 実施例1 板紙A(COOH−PVA) 板紙A(COOH−PVA) 実施例2 板紙B(COOH−PVA) 板紙B(COOH−PVA) 比較例1 板紙A(PVA) 板紙A(PVA) 比較例2 板紙B(PVA) 板紙B(PVA) そして、上記のような段ボールシートから構成させた写
真感光材料収納マガジンAについて、収納されている写
真感光材料(コニカQAカラーペーパー、82サイズ、
85mロール)の遮光性、写真感光材料をスリットから
引き出した際の擦り傷や画面のヌケ具合、及びカブリに
ついて調べたので、その結果を表−3に示す。
【0022】 表−3 遮光性テスト 擦り傷 ヌケ カブリ 実施例1 0/50 0/50 0/50 0.064(B) 0.043(G) 0.038(R) 実施例2 0/50 0/50 0/50 0.062(B) 0.042(G) 0.037(R) 比較例1 3/50 2/50 5/50 0.072(B) 0.044(G) 0.038(R) 比較例2 2/50 4/50 6/50 0.071(B) 0.042(G) 0.039(R) *遮光性テストは、写真感光材料をマガジンAに装填
し、写真感光材料の先端を粘着テープで貼着した後これ
を剥離し、この剥離部分に1万Lxの照度で10分間照
射し、これにより支障が起きたもので評価した。
し、写真感光材料の先端を粘着テープで貼着した後これ
を剥離し、この剥離部分に1万Lxの照度で10分間照
射し、これにより支障が起きたもので評価した。
【0023】*擦り傷は、マガジンAに装填されている
写真感光材料をスリット部分から引き出し、漏光、現像
した場合において、50巻のうち擦り傷が有ったものの
数で評価した。 *ヌケは、マガジンAに装填されている写真感光材料を
スリット部分から引き出し、漏光、現像した場合におい
て、50巻のうち画面にヌケが有ったものの数で評価し
た。
写真感光材料をスリット部分から引き出し、漏光、現像
した場合において、50巻のうち擦り傷が有ったものの
数で評価した。 *ヌケは、マガジンAに装填されている写真感光材料を
スリット部分から引き出し、漏光、現像した場合におい
て、50巻のうち画面にヌケが有ったものの数で評価し
た。
【0024】*カブリは、マガジンの構成に用いた段ボ
ールに写真感光材料を挟み、遮光、密封した後、55℃
の条件で6日間保持し、この後現像してカブリ濃度を測
定した。 これによれば、本発明になるものは漏光の心配がなく、
かつ、写真感光材料を傷付けたりすることもなく、さら
にはカブリの問題も改善されている。このことは、包装
材の切断作業を注意深く行う必要はなく、作業能率が高
く、製造コストは低廉なものとなる。又、包装材の原料
を注意深く選定する必要もなくなり、コストの低廉な古
紙を使用でき、資源の有効化が図れ、一層低廉なものと
なる。
ールに写真感光材料を挟み、遮光、密封した後、55℃
の条件で6日間保持し、この後現像してカブリ濃度を測
定した。 これによれば、本発明になるものは漏光の心配がなく、
かつ、写真感光材料を傷付けたりすることもなく、さら
にはカブリの問題も改善されている。このことは、包装
材の切断作業を注意深く行う必要はなく、作業能率が高
く、製造コストは低廉なものとなる。又、包装材の原料
を注意深く選定する必要もなくなり、コストの低廉な古
紙を使用でき、資源の有効化が図れ、一層低廉なものと
なる。
【0025】そして、紙で出来ているから、廃棄が簡単
であり、使い捨てタイプの写真感光材料の包装材として
好適なものである。
であり、使い捨てタイプの写真感光材料の包装材として
好適なものである。
【0026】
【効果】廃棄処分性に優れ、かつ、遮光性、傷つき、ヌ
ケ、さらにはカブリの問題も解決され、コストも低廉な
ものである。
ケ、さらにはカブリの問題も解決され、コストも低廉な
ものである。
【図1】マガジン内装体の展開図である。
【図2】マガジン内装体の組立工程の説明図である。
【図3】マガジン内装体の組立後の斜視図である。
【図4】マガジン外装体の展開図である。
【図5】マガジン外装体の斜視図である。
【図6】マガジン外装体にマガジン内装体を装填してい
る段階での説明図である。
る段階での説明図である。
【図7】マガジンの斜視図である。
【図8】段ボールの断面図である。
【図9】板紙の断面図である。
【図10】従来の使い捨てマガジンの説明図である。
【図11】従来の使い捨てマガジンの説明図である。
【図12】従来の使い捨てマガジンの説明図である。
A 写真感光材料収納マガジン 1 マガジン内装体紙 4 マガジン内装体 5 ロール状の写真感光材料 11 マガジン外装体紙 12 マガジン外装体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 3/00 590
Claims (1)
- 【請求項1】 写真感光材料の段ボールよりなる包装材
の製造方法であって、包装材の原料を カルボキシル変性ポリビニルアルコール
で表面処理する工程と、 前記カルボキシル変性ポリビニルアルコールで表面処理
された包装材の原料を所定の形状に打ち抜く工程とを具
備する ことを特徴とする写真感光材料の段ボールよりな
る包装材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02405692A JP3271674B2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 写真感光材料の段ボールよりなる包装材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02405692A JP3271674B2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 写真感光材料の段ボールよりなる包装材の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05224358A JPH05224358A (ja) | 1993-09-03 |
JP3271674B2 true JP3271674B2 (ja) | 2002-04-02 |
Family
ID=12127808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02405692A Expired - Fee Related JP3271674B2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 写真感光材料の段ボールよりなる包装材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3271674B2 (ja) |
-
1992
- 1992-02-10 JP JP02405692A patent/JP3271674B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05224358A (ja) | 1993-09-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |