JP2001233385A - 平版印刷版の包装材料及び平版印刷版の包装方法 - Google Patents

平版印刷版の包装材料及び平版印刷版の包装方法

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JP2001233385A
JP2001233385A JP2000046123A JP2000046123A JP2001233385A JP 2001233385 A JP2001233385 A JP 2001233385A JP 2000046123 A JP2000046123 A JP 2000046123A JP 2000046123 A JP2000046123 A JP 2000046123A JP 2001233385 A JP2001233385 A JP 2001233385A
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Takayuki Usui
孝之 碓井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚紙から水分が平版印刷版の塗布層(画像形
成面)へ浸透しないようにすると共に厚紙の反りを防止
する。 【解決手段】 平版印刷版10と合紙14が交互に積層
された製品束12を包装する際に、最上段の合紙14と
保護用の厚紙22との間に、透湿度が10(g/m2
24h)以下の防湿シート30を配置する。防湿効果に
優れた防湿シート30を配置することで、従来のよう
に、厚紙に直接低密度ポリエチレンをラミネートする方
式と比べると、厚紙の吸湿放湿による反りを防止でき
る。また、透湿度を10(g/m2・24h)以下とす
ることで、水分が合紙14へ浸透しないので、長期間保
管しても平版印刷版10の塗装層が影響を受けない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平版印刷版の包装
材料及び包装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子写真製版法では、製版工程の
自動化を容易にすべく、感光性印刷版や感熱性印刷板等
の平版印刷版が広く用いられている。通常、平版印刷版
10は、図12に示すように、塗布層(画像形成面)を
保護する合紙14を間に置いて製品束として積載され、
その上下には保護用の厚紙22が配置されている(特開
平8−3898号公報、特開平8−39958号公報参
照)。
【0003】ところで、感光層の特性によっては、厚紙
22に透湿した水分により塗布層が変質する場合があ
る。特に、レーザで描画する感光・感熱タイプの平版印
刷版は、その傾向が顕著であるで、必要に応じて低密度
ポリエチレン(LDPE)をラミネートした厚紙を使用
する場合がある。
【0004】しかし、低密度ポリエチレンのラミネート
では、防湿効果が不充分であり長期間保管された場合、
塗布層が変質する等の影響を受ける。また、厚紙の片側
のみ低密度ポリエチレンをラミネートした場合、厚紙に
水が浸透し、吸湿放湿により厚紙に反りが生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮し、厚紙から水分が平版印刷版の塗布層(画像形成
面)へ浸透しないようにすると共に厚紙の反りを防止す
ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、平版印刷版と合紙が交互に積層された製品束を包装
する際に、最上段の合紙と保護用の厚紙との間に、透湿
度が10(g/m2・24h)以下の防湿層を設ける。
【0007】このように、防湿効果に優れた防湿層を合
紙と厚紙との間に設けることで、従来のように、厚紙に
直接低密度ポリエチレンをラミネートする方式と比べる
と、厚紙の吸湿放湿による反りを防止できる。
【0008】また、防湿層の透湿度を10(g/m2
24h)以下とすることで、水分が合紙へ浸透しないの
で、長期間保管しても平版印刷版の塗布層が影響を受け
ない。
【0009】請求項2に記載の発明では、防湿層が、防
湿シート材であることを特徴としている。この防湿シー
トとしては、無延伸ポリプロピレンフィルム等を使用す
ることができる。また、独立した防湿シートを配置する
ことで、特殊な加工を施した厚紙を使用する必要がなく
なる。
【0010】請求項3に記載の発明では、防湿層が、厚
紙の合紙側に塗布された防湿剤であることを特徴として
いる。この防湿剤は、透湿度が10(g/m2・24
h)以下となっているので、水分が浸透し難く、厚紙の
反りも小さい。また、厚紙に防湿剤を塗布することで、
包装作業に使用する部材数を削減できる。なお、防湿剤
は、アルミ箔や樹脂フィルムが含まれる概念である。
【0011】請求項4に記載の発明では、防湿層が、厚
紙の合紙側に接着された又は樹脂等で溶融固着された防
湿剤であることを特徴としている。
【0012】請求項5に記載の発明では、防湿層が、厚
紙の両面に設けられている。このため、吸湿放湿による
反りを確実に防止できる。
【0013】請求項6に記載の発明では、平版印刷版と
合紙が交互に積層された製品束を包装する際、最上段の
合紙と保護用の厚紙との間に、透湿度が10(g/m2
・24h)以下の防湿層を設けることで、水分による塗
布層への影響を回避できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図4には、本発明の第1形
態に係る包装材料によって、平版印刷版10の製品束1
2を包装する過程が示されている。また、図5及び図6
には、内装紙16によって内装された製品束12を、外
装材18でさらに外装する過程が示されている。
【0015】平版印刷版10は、長方形の板状に形成さ
れた薄いアルミニウム製の支持体上に、感光層(感熱性
印刷版の場合には感熱層)を塗布して画像形成面が形成
されている。そして、図1に示すように、感光層を保護
する合紙14と、平版印刷版10とを交互に厚み方向に
重ね合わせ、さらにこの上面及び下面に保護用の厚紙2
2を配置して、最上段の合紙14と厚紙22との間に防
湿層としての防湿シート30を挟んで、平版印刷版10
の製品束12が構成されている。
【0016】1つの製品束12を構成する平版印刷版1
0の数は特に限定されないが、運搬や保管の効率化の観
点等から、例えば10枚〜100枚とすることができ
る。また、このように10枚〜100枚の平版印刷版1
0によって製品束12を構成した場合には、平版印刷版
10と保護用の厚紙22とがずれないように、粘着テー
プ24等の固定手段でこれらを固定することが好まし
い。
【0017】また、さらに多くの平版印刷版10によっ
て製品束12を構成し、より効率的に(少ない荷扱いの
回数で)運搬や保管をできるようにすることも可能であ
る。例えば、平版印刷版10の枚数を最大で1500枚
程度とし、平版印刷版10の20〜100枚ごとに保護
用の厚紙22を入れるようにしてもよい。さらに、平版
印刷版10の枚数を最大で1500枚程度とし、その上
下にのみ厚紙22を配置してもよい。
【0018】内装紙16は、所定の大きさとされた1枚
の長方形状の未晒クラフト紙によって構成されている。
この未晒クラフト紙は、従来のアルミ箔(厚み6μm)
をクラフト紙(83g/m3)に低密度ポリエチレンで
ラミネート(厚み13μm)した構造であり、光透過率
が57%以下のものが使用されている。
【0019】内装紙16の長辺16Lの長さは、図2に
示すように、製品束12の長辺12Lと内装紙16の短
辺16Sとが平行になるように内装紙16の略中央に製
品束12を置き、内装紙16を製品束12の長辺12L
に沿って両側から折り曲げた状態で、内装紙16の短辺
16Sの近傍が部分的に重なり合うように(図3参
照)、所定の長さとされている。
【0020】また、内装紙16の短辺16Sの長さは、
この短辺16Sの近傍が部分的に重なり合った状態か
ら、さらに内装紙16の長辺16L側を折りこんだと
き、製品束12の上面と平面視して部分的に重なるよう
に(図3参照)、所定の長さとされている。このように
して内装紙16によって製品束12を内装することで、
図4に示すように、製品束12が全面に渡って内装紙1
6で覆われることとなる。最後に、粘着テープ24によ
って内装紙16を所定位置で張り付け、不用意に内装紙
16が広がったり脱落したりしないように固定する。
【0021】なお、図4に示したものは、内装紙16に
よって製品束12を内装する構造の一例であり、これに
限定されないことはもちろんである。
【0022】一方、図5及び図6に示すように、外装材
18は、段ボールによって構成され、1又は複数の内装
済みの製品束12を収容可能な内寸を有する段ボール箱
とされている。従って、内装済みの製品束12を段ボー
ル箱の内側に収容した状態では、内装済みの製品束12
の周囲に段ボールが配置されていることになり、運搬時
や保管時などに外部から物が当たったりしても、このエ
ネルギーが段ボールによって吸収される。
【0023】また、段ボール箱の外部からの光が段ボー
ルによって遮られ、内装紙16に達する光は極めて微弱
(実質的に、段ボールの貼り合わせ部分等から入射する
光のみ)になる。さらに、段ボール箱の外部の湿度変化
及び温度変化に対して段ボール箱が緩衝作用を果たし、
段ボール箱の内側での湿度変化及び温度変化が外側より
も少なくなる。
【0024】なお、段ボール箱の蓋が不用意に開かない
ようにすべく、図示しない固定手段(粘着テープや鋲、
バンド等)で蓋を固定することが好ましい。
【0025】また、図10に示す構造の段ボール箱11
0を使用することも可能である。
【0026】この段ボール箱110は、図11に示す展
開図からも分かるように、底面板112の短辺側及び上
面板114の短辺側に、底面積層板116及び上面積層
板118が隣接して設けられている。底面積層板116
及び上面積層板118には複数の折り曲げ線120が形
成されており、この折り曲げ線120で折り曲げること
で、図10に示すように、渦巻き状の積層部122、1
24が構成される。そして、段ボール箱110に外部か
ら大きな力が作用しても、束12を構成する平版印刷版
10には、少なくとも品質上問題となるような傷や変形
が生じない程度に確実に保護される。
【0027】また、図5及び図6では1つの製品束12
のみを収容する場合を示しているが、複数の製品束12
を収容する場合には、外装材18(段ボール箱)の長さ
方向、幅方向及び高さ方向のいづれの方向にも製品束1
2が複数並べれるようになっていてもよい。また、段ボ
ール箱の内寸は、内部に製品束12との隙間が100mm
程度あっても実用上は問題無いが、収容する内装済みの
製品束12の長さ、幅及び高さ(複数の製品束12を収
容する場合には、複数の製品束12の総体での長さ、幅
及び高さ)と略一致させると、段ボール箱内での製品束
12の不用意な移動やズレが無くなるのでより好まし
い。
【0028】段ボール箱の形式は特に限定されず、JI
S Z1507に規定される溝切り形(コード番号02
00〜0216)、テレスコープ形(コード番号030
0〜0325)、組立形(コード番号0401〜043
5)、差し込み形(コード番号0501〜0511)、
ブリス形(コード番号0601〜0608)及びのり付
け簡易組立形(コード番号0712〜0771)のいず
れであってもよい。但し、コード番号0200、042
2〜0435、0501〜0503及び0771の形式
では、段ボール箱の上面が開放されているので、収容さ
れた製品束12を外力から保護すると共に遮光及び防湿
するという観点からは、これら以外の形式、すなわち、
製品束12の全面を包囲することが可能な形式が好まし
い。
【0029】次に、本実施形態の包装材料の防湿シート
を説明する。
【0030】図1に示す防湿層としての防湿シート30
は(第1実施例)、厚さ30μmの無延伸ポリプロピレ
ンフィルムで構成されている。
【0031】また、ここで使用された厚紙22は、密度
が0.7g/cm3以上であり、原材古紙及びパルプの
配合量調整、フリーネス調整、プレス圧、カレンダー圧
の調整等で密度が調整されている。厚紙22に用いる紙
料としては、木材パルプ、麻等の天然繊維、ポリオレフ
ィン等の線状高分子から得られる合成パルプ、再生セル
ロース等を単独又は混合して用いられている。
【0032】一方、合紙14としては、広葉樹系の漂白
クラフトパルプ100%の原料から抄造した、坪量30
g/m2、密度0.8g/cm3、水分4.5%、ベック
平滑度約500秒、PH5.5の紙を使用した。
【0033】そして、透湿度の測定方法は、JISZ0
208によるもので、透湿度とは、一定時間に単位面積
の膜状物質を通過する水蒸気の量をいい、本試験では、
温度25℃において防湿シート30を境界面とし、一方
の側の空気を相対湿度90%、他の側の空気を乾燥状態
に保った。
【0034】
【表1】
【0035】そして、防湿シート30を用いた場合、表
1のに示すように、24時間に境界面を通過する水蒸
気の1m2当たりの質量が10(透湿度:g/m2・24
h)となった。透湿度10g/m2・24hによる平版
印刷版10の画像形成面の影響はなく、また、厚紙22
の反りもなく、問題が発見できなかった。
【0036】さらに、第2実施例として、厚紙22の合
紙14側へ防湿シート30(厚さ30μmの無延伸ポリ
プロピレンフィルム)を、厚さ13μmのLDPE32
でラミネートしたものを使用した(図7参照)。この結
果は、表1のに示すように、透湿度が9g/m2・2
4hで、平版印刷版10の画像形成面には影響はなく、
厚紙22に若干の反りを生じたが実用上支障はなかっ
た。
【0037】また、第3実施例として、厚紙22の合紙
14側へ厚さ7μmのアルミ箔34を貼り付け、厚さ1
3μmのLDPE32でラミネートしたものを使用した
(図8参照)。この結果は、表1のに示すように、透
湿度が0.1g/m2・24hで、平版印刷版10の画
像形成面には影響はなく、厚紙22に若干の反りを生じ
たが実用上支障はなかった。
【0038】なお、アルミ箔34は酢酸ビニル系の糊で
貼り付ける構成を採用したが、この糊の代わりにLDP
E32でアルミ箔をラミネートした構成や、ラミネート
の代わりに他の一般的な糊・接着剤で貼りつけてもよ
い。
【0039】さらに、第4実施例として、第3実施例の
厚紙22の外面(画像形成面とは反対側)を厚さ13μ
mのLDPE32でラミネートしたものを使用した(図
9参照)。この結果は、表1のに示すように、透湿度
が0.1g/m2・24hで、平版印刷版10の画像形
成面には影響はない。また、厚紙22の両面にラミネー
トすることで、吸湿放湿による厚紙22の反りを防止で
きた。
【0040】なお、表1には、比較例として、防湿層
を設けなかった厚紙22を使用したもの、比較例とし
て、厚紙22の合紙14側を厚さ60μmのLDPEで
ラミネートしたものを使用したもの、比較例として、
厚紙22の両面に厚さ60μmのLDPEでラミネート
したものを使用したものが記載されている。
【0041】表1から明らかなように、比較例の場
合、透湿度が無限大であり画像形成面に大きな影響を与
えたが、反りは生じなかった。また、比較例では、透
湿度が13g/m2・24hで、平版印刷版10の画像
形成面に大きな影響を与えた。さらに、比較例では、
透湿度が13g/m2・24hで、平版印刷版10の画
像形成面に大きな影響を与えたが、反りは生じなかっ
た。
【0042】このように、透湿度が10g/m2・24
h以下の防湿層を設けることにより、平版印刷版を長期
間保管しても、画像形成面に品質を保証することができ
る。
【0043】
【実施例】次に、本発明を実施例によって説明するが、
本発明が以下の実施例に限定されるものでないことはも
ちろんである。
【0044】本実施例では、コイル状態に巻き取られた
アルミニウムのウエブ(厚さ0.3mm、幅1310m
m)を平版印刷版製造機にセットして送出し、表面を機
械的又は化学的に親水化処理した後、感光層(又は感熱
層)を塗布して乾燥させ、さらに使用時の真空引き性を
向上させるためにマットを塗布した。そして、光学式の
欠点検出を行って、欠点部分にはウエブの幅方向の一端
側に欠点位置を示すマークラベルを貼りつけ、再びコイ
ル状に巻き取った。
【0045】このようにして製造された塗布済みコイル
を一時的にコイルラックに保管した後、加工機にセット
し、塗布面が上になるように送出して、デカーラーにて
巻き癖をほぼ平面となるまで修正して平面性を確保し
た。そして、別に送出した合紙14を塗布面(感光層又
は感熱層)に合わせ、高電圧を印可して塗布済みウエブ
と合紙14とを密着させた。
【0046】続けて、スリッターによりウエブの両耳部
(幅方向両端部分)均等にして所定幅(本実施例では1
300mm)にスリット(裁断)した後、このウエブの
移動速度と同速度で移動する自動カッターによって所定
長さ(本実施例では1050mm)にカット(切断)し
て、所望のサイズ(厚さ0.3mm、幅1300mm、
長さ1050mm)のシート状の平版印刷版10を得
た。
【0047】さらに、この平版印刷版10をコンベヤー
によって搬送し、製造時に貼りつけられたマークラベル
の位置情報を読み取って測長演算することにより、欠点
が含まれる平版印刷版10をゲート切り替えによって除
去した。このようにして、無欠点の平版印刷版10のみ
をそのままコンベヤーで搬送し、集積部において厚み方
向に連続して所定枚数(本実施例では50枚)集積し
た。最後に、集積された平版印刷版10の重ね合わせ方
向の両端面に保護用の厚紙22を1枚ずつ配置して、最
上段の合紙14と厚紙22との間に防湿シート30を挟
んで製品束12を構成した。
【0048】そして、図2に示すように、平版印刷版1
0と合紙14の積層物に対して保護用厚紙22を向かい
合う辺の2箇所を粘着テープ24で固定した。
【0049】次に、内装紙16を使用して、図4に示す
ように製品束12の全面を覆うように内装した。このよ
うにして内装された製品束12を、図6に示す段ボール
箱20で外装した。
【0050】なお、外装としては、本例に限定されず、
木スキッド包装、紙パレット包装のどれでもよい。ま
た、合紙も木材パルプ100%である必要はなく、合成
パルプを使った紙や、低密度ポリエチレン以外の樹脂等
の材料を表面に設けた紙でもよく、さらに、合紙なしの
場合にも防湿層が設けられた厚紙が使用できる。
【0051】また、平版印刷版の感光層としては、下記
(1)〜(11)の態様が挙げられる。 (1) 感光層が赤外線吸収剤、熱によって酸を発生する
化合物、および酸によって架橋する化合物を含有する態
様。 (2) 感光層が赤外線吸収剤、及び熱によってアルカリ
溶解性となる化合物を含有する態様。 (3) 感光層が、レーザ光照射によってラジカルを発生
する化合物、アルカリに可溶のバインダー、および多官
能性のモノマーあるいはプレポリマーを含有する層と、
酸素遮断層との2層を含む態様。 (4) 感光層が、物理現像核層とハロゲン化銀乳剤層と
の2層からなる態様。 (5) 感光層が、多官能性モノマーおよび多官能性バイ
ンダーとを含有する重合層と、ハロゲン化銀と還元剤を
含有する層と、酸素遮断層との3層を含む態様。 (6) 感光層が、ノボラック樹脂およびナフトキノンジ
アジドを含有する層と、ハロゲン化銀を含有する層との
2層を含む態様。 (7) 感光層が、有機光導電体を含む態様。 (8) 感光層が、レーザー光照射によって除去されるレ
ーザー光吸収層と、親油性層および/または親水性層と
からなる2〜3層を含む態様。 (9) 感光層が、エネルギーを吸収して酸を発生する化
合物、酸によってスルホン酸またはカルボン酸を発生す
る官能基を側鎖に有する高分子化合物、および可視光を
吸収することで酸発生剤にエネルギーを与える化合物を
含有する態様。 (10) 感光層が、キノンジアジド化合物とノボラック
樹脂とを含有する態様(一般のポジ品)。 (11) 感光層が、光または紫外線により分解して自己
もしくは層内の他の分子との架橋をする化合物とアルカ
リに可溶のバインダーとを含有する態様(一般のネガ
品)。
【0052】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、厚紙から
水分が平版印刷版の塗布層(画像形成面)へ浸透しない
ので、長期間保管しても平版印刷版の塗装層が影響を受
けない。また、厚紙が吸湿放湿により反りを生じさせな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1形態に係る平版印刷版の包装材料
による包装工程を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1形態に係る平版印刷版の包装材料
による包装工程を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1形態に係る平版印刷版の包装材料
による包装工程を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1形態に係る平版印刷版の包装材料
による包装工程を示す斜視図である。
【図5】本発明の第1形態に係る平版印刷版の包装材料
による包装工程を示す斜視図である。
【図6】本発明の第1形態に係る平版印刷版の包装材料
による包装工程を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2形態に係る平版印刷版の包装材料
の説明図である。
【図8】本発明の第2形態に係る平版印刷版の包装材料
の説明図である。
【図9】本発明の第2形態に係る平版印刷版の包装材料
の説明図である。
【図10】他の外装材を示す斜視図である。
【図11】他の外装材の展開図である。
【図12】従来に係る平版印刷版の包装材料による包装
工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
20 防湿シート(防湿層) 22 厚紙 34 アルミ箔(防湿層)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平版印刷版と合紙が交互に積層された製
    品束を包装する際に使用される平版印刷版の包装材料に
    おいて、 最上段の前記合紙と保護用の厚紙との間に、透湿度が1
    0(g/m2・24h)以下の防湿層を設けたことを特
    徴とする平版印刷版の包装材料。
  2. 【請求項2】 前記防湿層が、防湿シート材であること
    を特徴とする請求項1に記載の平版印刷版の包装材料。
  3. 【請求項3】 前記防湿層が、前記厚紙の前記合紙側に
    塗布された防湿剤であることを特徴とする請求項1に記
    載の平版印刷版の包装材料。
  4. 【請求項4】 前記防湿層が、前記厚紙の前記合紙側に
    接着された又は樹脂等で溶融固着された防湿剤であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版の包装材
    料。
  5. 【請求項5】 前記防湿層が、前記厚紙の両面に設けら
    れたことを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版の包
    装材料。
  6. 【請求項6】 平版印刷版と合紙が交互に積層された製
    品束を包装する平版印刷版の包装方法において、 最上段の前記合紙と保護用の厚紙との間に、透湿度が1
    0(g/m2・24h)以下の防湿層を設けて包装する
    ことを特徴とする平版印刷版の包装方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1382744A1 (en) * 2002-06-28 2004-01-21 Fuji Photo Film B.V. Interleaf paper for printing plates
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