JP2005231299A - 平版印刷版の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】平版印刷版の品質をより向上させることのできる平版印刷版の製造方法を提供する。
【解決手段】製造ライン100は、ウエブ状の平版印刷版10とウエブ状の合紙14とを、重ね合わせ装置108で重ね合わせた後、スリッタ装置120で所定の幅寸法L3に裁断し、走間カッタ128で所定長さに切断し、集積装置134で積層することによって、平版印刷版10の積層束12を製造する。重ね合わせ装置108の前段には合紙14のスリッタ装置114が設けられ、このスリッタ装置114によって合紙14が平版印刷版10の幅L1よりも所定寸法短い幅L2に裁断される。裁断された合紙14は、平版印刷版10と中心位置が合うようにして重ね合わされる。
【選択図】 図3

Description

本発明は平版印刷版の製造方法に係り、特に長尺状の平版印刷版に長尺状の合紙を重ね合わせて所定幅に裁断することによって平版印刷版を製造する平版印刷版の製造方法に関する。
近年の製版法(電子写真製版法を含む)では、製版工程の自動化を容易にすべく、感光性印刷版や感熱性印刷板等の平版印刷版が広く用いられている。平版印刷版は、一般にシート状或いはコイル状のアルミニウム板等の支持体に、例えば、砂目立て、陽極酸化、シリケート処理、その他化成処理等の表面処理を単独又は適宜組み合わせて行い、次いで、感光層又は感熱層(これらをまとめて「塗布膜」という)の塗布、乾燥処理を行った後に所望のサイズに切断されることで製造される。この平版印刷版は、露光、現像処理、ガム引き等の製版処理が行われ、印刷機にセットされ、インクが塗布されることで、紙面に文字、画像等が印刷される。
この平版印刷版を荷扱い(運搬や保管等)する場合、支持体に塗布された塗布膜を保護するために、合紙と呼ばれる紙を塗布膜に接触させることがある。特に、平版印刷版を効率よく荷扱いするために、複数の平版印刷版を厚み方向に積層して平版印刷版性の積層束を構成し、この積層束を包装した状態で荷扱いすることがあり、この場合は上記した合紙を塗布膜に接触させることが好ましい。
ところで、合紙が平版印刷版よりも大きいと、平版印刷版の積層束を形成する際に合紙がガイド等に引っ掛かって積層不良の原因となったり、合紙が平版印刷版の積層束からはみ出して包装時の邪魔になるおそれがある。また、合紙が平版印刷版よりも小さいと、合紙からはみ出した平版印刷版の端部が湾曲して、隣接する平版印刷版に接触しキズ付くなどで、品質が低下するおそれがある。
特許文献1には、長尺状の平版印刷版に長尺状の合紙を重ね合わせて切断する装置において、幅寸法を平版印刷版の幅に対して±200mmに規定した合紙が記載されているが、異幅の合紙と平版印刷版を高精度で重ね合わせる方法については明記されていない。
特開2002−234271号公報
しかしながら、近年では、特許文献1で得られる平版印刷版の品質よりもさらに高品質化が求められており、改良が望まれている。例えば、近年における新聞印刷の平版印刷版では、レーザーで直接文字や画像を印刷版に焼き付けるセッターと呼ばれる露光機を用いたCTP(computer to plate)プレートを用いるシステムが導入されているが、CTPプレートは表面が傷つきやすいという問題がある。また、製品によっては合紙で塗布層の水分コントロールを補助するなどの品質上の機能もあり、平版印刷版の表面をできるだけ合紙で覆いたいという要望がある。一方で、合紙が平版印刷版からはみ出ると、集積不良や包装不良を発生するとともに、セッターでの不良が発生するおそれがあるため、合紙が平版印刷版からはみ出ることを確実に防止したいという要望がある。特に、新聞印刷の平版印刷版の場合には、裁断端部のインクのからみによる印刷汚れを防止するために、90度以上の角度で裁断することが好ましく、この方法で裁断することによって、裁断刃近傍の合紙が刃先近傍でふくらみ、平版印刷版よりも広い幅で裁断されるという問題が発生しており、改善が要望されていた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、平版印刷版の品質をより向上させることのできる平版印刷版の製造方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は前記目的を達成するために、長尺状の平版印刷版に長尺状の合紙を重ね合わせ、スリッタ装置で裁断する工程を備えた平版印刷版の製造方法において、前記長尺状の合紙を、前記長尺状の平版印刷版よりも幅方向に所定寸法短く形成し、該合紙を前記平版印刷版と幅方向に位置合わせし重ね合わせ、前記スリッタ装置によって、前記合紙と重なりのない前記平版印刷版の端部を裁断し所定幅寸法にすることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、平版印刷版よりも幅方向に所定寸法短い合紙を用いるとともに、この合紙を平版印刷版と幅方向に位置合わせして重ね合わせるので、平版印刷版の幅方向の端部には合紙と重なりのない部分が生じ、この部分で裁断を行う。したがって、平版印刷版のみを裁断することができるので、平版印刷版と合紙を同時に裁断した時のような、合紙が平版印刷版からはみ出る不具合の発生を防止できる。また、合紙の幅方向のエッジ位置を平版印刷版の幅方向のエッジ位置に対して制御することができるので、合紙が平版印刷版からはみ出ることを防止しつつ、平版印刷版を合紙で広く覆うことができる。よって、平版印刷版が損傷することを防止することができ、平版印刷版の品質を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は請求項1の発明において、前記所定寸法は0.3mm以上6mm以下であることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は請求項1または2の発明において、前記平版印刷版に前記合紙を重ね合わせる前工程で、前記合紙を前記平版印刷版よりも所定寸法短い幅に裁断することを特徴としている。
請求項3の発明によれば、前記合紙を前記平版印刷版に重ね合わせる直前で前述した寸法に裁断するので、幅寸法の異なる平版印刷版を製造する場合に、共通のラインで製造することができる。また、裁断した合紙をすぐに平版印刷版に重ね合わせるので、合紙が吸湿等の理由によって伸長して平版印刷版の裁断時に重ね切りになる不具合を防止することができる。
本発明に係る平版印刷版の製造方法によれば、平版印刷版よりも幅方向に所定寸法短い合紙を用いるとともに、この合紙を平版印刷版と幅方向に位置合わせをして重ね合わせ、合紙との重なりのない端部を裁断するので、合紙が平版印刷版からはみ出ることを防止しつつ、平版印刷版を合紙で広く覆うことができ、平版印刷版の品質を向上させることができる。
以下添付図面に従って本発明に係る平版印刷版の製造方法の好ましい実施の形態について説明する。
まず、本発明を用いて製造される平版印刷版の積層束について図1に基づいて説明する。
平版印刷版10は、長方形の板状に形成された薄いアルミニウム製の支持体上に、塗布膜(感光性印刷版の場合には感光層、感熱性印刷版の場合には感熱層、さらに必要に応じて、オーバーコート層やマット層等)を塗布して形成されている。この塗布膜に、露光、現像処理、ガム引き等の製版処理が行われ、印刷機にセットされ、インクが塗布されることで、紙面に文字、画像等が印刷される。
なお、本実施形態の平版印刷版10は、印刷に必要な処理(露光や現像等)が施される前段階のものであり、場合によっては平版印刷版原版あるいは平版印刷版材と称されることもある。このような構成とされていれば、平版印刷版10の具体的構成は特に限定されないが、例えば、ヒートモード方式およびフォトン方式のレーザ刷版用の平版印刷版とすることによって、デジタルデータから直接製版可能な平版印刷版とすることができる。
また、平版印刷版10は、感光層又は感熱層中の成分を種々選択することによって、種々の製版方法に対応した平版印刷版とすることができる。本発明の平版印刷版の具体的態様の例としては、下記(1)〜(11)の態様が挙げられる。
(1)感光層が赤外線吸収剤、熱によって酸を発生する化合物、および酸によって架橋する化合物を含有する態様。
(2)感光層が赤外線吸収剤、および熱によってアルカリ溶解性となる化合物を含有する態様。
(3)感光層が、レーザ光照射によってラジカルを発生する化合物、アルカリに可溶のバインダー、および多官能性のモノマーあるいはプレポリマーを含有する層と、酸素遮断層との2層を含む態様。
(4)感光層が、物理現像核層とハロゲン化銀乳剤層との2層からなる態様。
(5)感光層が、多官能性モノマーおよび多官能性バインダーとを含有する重合層と、ハロゲン化銀と還元剤を含有する層と、酸素遮断層との3層を含む態様。
(6)感光層が、ノボラック樹脂およびナフトキノンジアジドを含有する層と、ハロゲン化銀を含有する層との2層を含む態様。
(7)感光層が、有機光導電体を含む態様。
(8)感光層が、レーザー光照射によって除去されるレーザー光吸収層と、親油性層および/または親水性層とからなる2〜3層を含む態様。
(9)感光層が、エネルギーを吸収して酸を発生する化合物、酸によってスルホン酸またはカルボン酸を発生する官能基を側鎖に有する高分子化合物、および可視光を吸収することで酸発生剤にエネルギーを与える化合物を含有する態様。
(10)感光層が、キノンジアジド化合物と、ノボラック樹脂とを含有する態様。
(11)感光層が、光又は紫外線により分解して自己もしくは層内の他の分子との架橋構造を形成する化合物とアルカリに可溶のバインダーとを含有する態様。
特に、レーザー光の照射により現像液に対する可溶性が変化する感光層(又は感熱層)を有する平版印刷版では、画像形成面(感光層又は感熱層)が損傷を受けやすいため、本発明を適用すると、後述するようにいわゆる膜剥れを確実に防止でき、好ましい。
なお、ここでいうレーザー光の波長は特に限定されず、例えば、(A)波長域350〜450nmのレーザー(具体例としては、波長405±5nmのレーザーダイオード)、(B)波長域480〜540nmのレーザー(具体例としては、波長488nmのアルゴンレーザー、波長532nmの(FD)YAGレーザー、波長532nmの固体レーザー、波長532nmの(グリーン)He−Neレーザー)、(C)波長域630〜680nmのレーザー(具体例としては、波長630〜670nmのHe−Neレーザー、波長630〜670nmの赤色半導体レーザー)、(D)波長域800〜830nmのレーザー(具体例としては、波長830nmの赤外線(半導体)レーザー)、(E)波長1064〜1080nmのレーザー(具体例としては、波長1064nmのYAGレーザー)、等を挙げることができる。これらのうち、例えば、(B)及び(C)の波長域のレーザー光はいずれも、上記した(3)又は(4)の態様の感光層又は感熱層を有する平版印刷版の双方に適用可能である。また、(D)及び(E)の波長域のレーザー光はいずれも、上記した(1)又は(2)の態様の感光層又は感熱層を有する平版印刷版の双方に適用可能である。もちろん、レーザー光の波長域と感光層又は感熱層との関係はこれらに限定されない。
平版印刷版10の形状等は特に限定されず、例えば、厚み0.1〜0.5mm、長辺(幅)300〜2050mm、短辺(長さ)200〜1500mmのアルミニウム板の片面に感光層または感熱層が塗布されたもの等とすることができる。
図1に示すように、平版印刷版10の積層束12は、塗布膜を保護する合紙14と、平版印刷版10とを交互に厚み方向に重ね合わせ、さらにこの上面及び下面に保護用厚紙22を配置して構成される。1つの積層束12を構成する平版印刷版10の数は特に限定されないが、運搬や保管の効率化の観点等から、例えば10枚〜100枚とすることができる。また、このように10枚〜100枚の平版印刷版10によって積層束12を構成した場合には、平版印刷版10と保護用厚紙22とがずれないように、粘着テープ等の固定手段でこれらを固定することが好ましい。また、さらに多くの平版印刷版10によって積層束12を構成し、より効率的に(少ない荷扱いの回数で)運搬や保管をできるようにすることも可能である。例えば、平版印刷版10の枚数を最大で7000枚程度とし、平版印刷版10の20〜100枚ごとに保護用厚紙22を入れるようにしてもよい。さらに、平版印刷版10の枚数を最大で3000枚程度とし、その上下にのみ保護用厚紙22を配置してもよい。加えて、平版印刷版10の種類によっては、保護用厚紙22を省略してもよい。
このようにして構成された積層束12は必要に応じて、図2に示す如く、遮光性及び防湿性を有する内装紙16によって内装され、粘着テープ24が貼り付けられる。これによって、不用意に内装紙16が広がったり脱落したりしないように固定され、平版印刷版10は確実に遮光及び防湿される。
ここで、前述した合紙14としては、平版印刷版10の塗布膜を確実に保護できれば、その具体的構成は限定されないが、例えば木材パルプを100%使用した紙や木材パルプを100%使用せずに合成パルプを使用した紙、及びこれらの紙の表面に低密度ポリエチレン層を設けた紙等を使用できる。特に、合成パルプを使用しない紙では、材料コストが低くなるので、低コストで合紙14を製造することができる。より具体的には、漂白クラフトパルプから抄造した坪量20〜55g/m2 、密度0.7〜0.85g/cm3 、水分4〜6%、ベック平滑度10〜800秒、pH4〜6、透気度15〜300secの合紙が挙げられるが、もちろんこれに限定されるものではない。
次に、上述した平版印刷版10の積層束12を製造する製造ラインについて図3に基づいて説明する。
製造ライン100の上流側(図3右上側)には、送出機102が設けられる。送出機102には、長尺状の平版印刷版10がコイル状に巻回されて装着されており、この平版印刷版10が送出機102から巻き戻されて製造ライン100に送り出される。送り出された平版印刷版10は、レベラ106でカール矯正された後、CPC装置(不図示)によって規定の位置(中央位置)を走行するように規制される。なお、CPC装置としては板状物の搬送ラインに一般に用いられる走行位置制御装置が適応できるが、例えば、長尺状の平版印刷版10の幅方向のエッジ位置を検出するカメラを配設し、このカメラで検出したエッジ位置に基づいて、平版印刷版10を巻き掛けたローラを傾斜させ、平版印刷版10の幅方向のセンター位置が一定の位置を走行するように構成するとよい。特に、重ね合わせ近傍や、裁断工程近傍で位置合わせすることが望ましく、特公平1−33319に示される装置などを用いると良い。こうして中心位置を走行するように規制された平版印刷版10は、重ね合わせ装置108の位置で、合紙14が重ね合わされて帯電接着される。
一方、合紙14は、コイル状に巻かれた状態で送出機112に装着され、この送出機112から巻き戻されて送り出される。そして、搬送のための張力がダンサローラ等で付与された後、EPC装置(不図示)によって幅方向の搬送位置がラインの中央になるように制御される。その後、スリッタ装置114によって合紙14が所定の幅寸法L2(図4参照)にトリミングされる。その際、合紙14の幅寸法L2が平版印刷版10の幅寸法L1よりも所定寸法短くなるようにスリットを行っている。ここで所定寸法(L1−L2)とは、0.3〜6mmが好ましく、1.5〜2mmがより好ましい。また、スリットを行う際、スリッタ装置114の左右スリット位置は、精度良くラインセンタ振り分けになるようにして位置決めされている。したがって、スリッタ装置114でスリットされた合紙14はライン中央を走行し、ライン中央を走行する平版印刷版10と重ね合わされる。以下、平版印刷版10と合紙14が重ね合わされたものをウエブ116という。
ウエブ116は、ノッチャー118に移送され、ノッチャー118によってウエブ116の耳部が打ち抜かれる。この打ち抜き位置に応じて、後述するスリッタ装置120のトリミング上刃122とトリミング下刃124が平版印刷版10の幅方向に移動される。
ノッチャー118によって耳部が打ち抜かれたウエブ116は、スリッタ装置120に移送され、スリッタ装置120のトリミング上刃122とトリミング下刃124とによって所定幅L3(図4参照)にトリミングされる。その際、トリミング上刃122及びトリミング下刃124が、打ち抜き位置に応じてウエブ116の幅方向へ移動するので、ウエブ116を連続裁断しながら、トリミング幅(幅サイズ)を変更することができる。また、合紙14と平版印刷版10は、お互いに幅方向のセンタで位置決めされた状態で重ね合わされているので、重ね合わせたウエブ116は、図4に示す如く、平版印刷版10の耳部が合紙14からはみ出している。したがって、はみ出した平版印刷版10の耳部のみをスリッタ装置120で裁断することができる。その結果、裁断後のウエブ116は、図5に示す如く、合紙14の幅方向のエッジ位置が、平版印刷版10の幅方向のエッジ位置よりも若干内側に配置される。これにより、合紙14が平版印刷版10からはみ出すことを防止しつつ、平版印刷版10を合紙14で広く覆うことができる。よって、平版印刷版10と合紙14とを同時に裁断した時のような、合紙14のはみ出しを防止することができる。なお、裁断後の合紙14の幅方向のエッジ位置と平版印刷版10の幅方向のエッジ位置の間隔L4は、0.5〜5mmであることが好ましい。
所定幅L3に裁断された平版印刷版10は、図1の測長装置126で送り長が検出された後、指示されたタイミングで走間カッタ128により切断される。これにより、設定されたサイズの平版印刷版10が製造される(図5参照)。製品サイズとなった平版印刷版10は、合格品と不良品に振り分けられた後、合格品がコンベア132によって集積装置134に移送される。
集積装置134では、合紙14が貼り合わされた複数の平版印刷版10が所定枚数積層される。これにより、平版印刷版10と合紙14とが交互に積層され、図1に示した平版印刷版10の積層束12が構成される。なお、集積装置134を二つ設け、交互に積層するようにしてもよい。これにより、積層束12を搬出する間も連続的にウエブ116の切断を行うことができる。
上述したように本実施の形態の製造ライン100によれば、平版印刷版10よりも幅方向に所定寸法短い合紙14を平版印刷版10にセンタで位置合わせしながら重ね合わせ、平版印刷版10の耳部のみを裁断するようにしたので、合紙14が平版印刷版10からはみ出すことを防止しつつ、平版印刷版10を合紙14で広く覆うことができる。したがって、平版印刷版10を合紙14で保護することができ、平版印刷版10の損傷を防止することができる。
特に本実施の形態では、合紙14のスリッタ装置114を平版印刷版10の製造ライン100に組み込むようにしたので、平版印刷版10の幅寸法を変更した場合であっても、使用する合紙14の幅寸法を変更する必要がなく、共通の合紙14を使用することができる。また、合紙14を平版印刷版10に重ね合わせる直前で裁断するようにしたので、合紙14の幅方向の伸びを考慮する必要がなくなり、誤差の発生を防止することができる。
なお、上述した実施の形態では、平版印刷版10の製造ライン100に合紙14のスリッタ装置114を組み込むようにしたが、これに限定されるものではなく、予め所定寸法L2で形成された合紙14を平版印刷版10に重ね合わせるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態において、スリッタ装置114によってウエブ116の幅方向の中央部分を裁断し、二条以上に裁断するようにしてもよい。この場合、ウエブ116の幅方向の中央部分では、合紙14の膨張量が少ないので、平版印刷版10と合紙14を同時に切断しても、合紙14が切断後に膨張してエッジ位置がずれることがない。
厚み0.24mm、寸法1100×800mmのPS版(富士フイルム製LH−N12)に木材パルプ坪量34g/m2 の合紙を用い、30枚包単位の束10ケース分を図3の製造ライン100で作成した。その結果、裁断後の合紙のエッジ位置は、平版印刷版のエッジ位置に対して、0.5〜1.5mm内側に配置された。この平版印刷版と合紙を積層した積層束は、後段の装置で搬送不良等を起こすことがなかった。
一方、比較例として、平版印刷版と略同じ幅の合紙を重ね合わせ、合紙と平版印刷版とを同時に裁断した。その結果、合紙のエッジ位置が平版印刷版のエッジ位置に対して最大2mm程度のはみ出しが発生し、集積装置で合紙の引っ掛かりが発生した。また、集積束をテープで固定した場合に、はみ出した合紙にテープが接着し、テープを取り外した際に合紙の位置がずれるなどの問題が発生した。さらに、合紙がはみ出した面を前端として積層束をセッタに供給したところ、30%の確率で合紙取り不良が発生した。
本発明に係る製造方法で製造される平版印刷版の積層束の構成を示す斜視図 図1の積層束の包装例を示す斜視図 本発明に係る製造方法が適用された製造ラインの構成図 平版印刷版と合紙とを重ね合わせたウエブの平面図 図3の製造ラインで裁切断した平版印刷版と合紙の平面図
符号の説明
10…平版印刷版、12…積層束、14…合紙、16…内装紙、22…保護用厚紙、24…粘着テープ、100…製造ライン、102…送出機、106…レベラ、108…重ね合わせ装置、112…送出機、114…スリッタ装置、116…ウエブ、118…ノッチャー、120…スリッタ装置、122…トリミング上刃、124…トリミング下刃、126…測長装置、128…走間カッタ、132…コンベア、134…集積装置

Claims (3)

  1. 長尺状の平版印刷版に長尺状の合紙を重ね合わせ、スリッタ装置で裁断する工程を備えた平版印刷版の製造方法において、
    前記長尺状の合紙を、前記長尺状の平版印刷版よりも幅方向に所定寸法短く形成し、該合紙を前記平版印刷版と幅方向に位置合わせし重ね合わせ、前記スリッタ装置によって、前記合紙と重なりのない前記平版印刷版の端部を裁断し所定幅寸法にすることを特徴とする平版印刷版の製造方法。
  2. 前記所定寸法は0.3mm以上6mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版の製造方法。
  3. 前記平版印刷版に前記合紙を重ね合わせる前工程で、前記合紙を前記平版印刷版よりも所定寸法短い幅に裁断することを特徴とする請求項1または2に記載の平版印刷版の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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