JP2005112382A - 平版印刷版の包装方法 - Google Patents

平版印刷版の包装方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005112382A
JP2005112382A JP2003347062A JP2003347062A JP2005112382A JP 2005112382 A JP2005112382 A JP 2005112382A JP 2003347062 A JP2003347062 A JP 2003347062A JP 2003347062 A JP2003347062 A JP 2003347062A JP 2005112382 A JP2005112382 A JP 2005112382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing plate
lithographic printing
plate
packaging
bundle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2003347062A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Usui
孝之 碓井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2003347062A priority Critical patent/JP2005112382A/ja
Priority to US10/958,570 priority patent/US20050072122A1/en
Priority to EP04023762A priority patent/EP1522890A3/en
Priority to CN200410083387.8A priority patent/CN1605548A/zh
Publication of JP2005112382A publication Critical patent/JP2005112382A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/0012Processes making use of the tackiness of the photolithographic materials, e.g. for mounting; Packaging for photolithographic material; Packages obtained by processing photolithographic materials
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C3/00Packages of films for inserting into cameras, e.g. roll-films, film-packs; Wrapping materials for light-sensitive plates, films or papers, e.g. materials characterised by the use of special dyes, printing inks, adhesives

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Packaging Of Special Articles (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)

Abstract

【課題】平版印刷版の変形や膜剥れを防止すると共に、小さな作業負担で平版印刷版を機器にセットすることができ、さらに、廃材の処理が容易になる平版印刷版の包装方法を提供する。
【解決手段】平版印刷版10と合紙14とを交互に厚み方向に重ね合わせ、さらにこの上面及び下面に保護用厚紙22を配置することによって積層束12が構成される。積層束12は、包装紙16によって包装される。その際、平版印刷版10の画像形成面10Pの反対側の面に開封面が配置されるようにして包装される。
【選択図】 図1

Description

本発明は平版印刷版の包装方法に係り、特に片面のみが画像形成面とされた平版印刷版を包装するための平版印刷版の包装方法に関する。
近年の製版法(電子写真製版法を含む)では、製版工程の自動化を容易にすべく、感光性印刷版や感熱性印刷板等の平版印刷版が広く用いられている。平版印刷版は、一般にシート状或いはコイル状のアルミニウム板等の支持体に、例えば、砂目立て、陽極酸化、シリケート処理、その他化成処理等の表面処理を単独又は適宜組み合わせて行い、次いで、感光層又は感熱層(これらをまとめて「塗布膜」という)の塗布、乾燥処理を行った後に所望のサイズに切断されることで製造される。この平版印刷版は、露光、現像処理、ガム引き等の製版処理が行われ、印刷機にセットされ、インクが塗布されることで、紙面に文字、画像等が印刷される。
この平版印刷版を荷扱いする場合、荷扱いの回数を減らして運搬や保管を低コストで行うために、大量の平版印刷版を厚み方向に積層して平版印刷版の束を構成し、この束を包装箱に収容して包装することがある。
図16には、包装箱410に平版印刷版を収容して包装する平版印刷版包装構造の一例が示されている(特許文献1参照)。
この包装箱410では、底板412に底敷パッド414を貼着した後、底板412の周囲から連設された側板416及び頂板418を折り曲げて芯材420を巻き込むことで、額縁422が構成されると共に、その内側に収納空間424が構成される。そして、底敷パッド414にさらに底敷パッド426を貼着し、収納空間424に感光材料428を収納した後、蓋裏パッド430が貼着された蓋板432の蓋裏パッド430を額縁422の内側にはめ込み、蓋板432を粘着テープ等で箱本体に固定するようになっている。
ところで、この平版印刷版が使用される機器によっては、片面のみが画像形成面とされた平版印刷版を、画像形成面が下向きの状態で機器にセットすることがある。
しかし、上記の包装箱410等を使用した従来の平版印刷版包装構造では、一般に画像形成面が蓋板432に対向する向き(図16では上向き)となるように平版印刷版が収容されている。従って、ユーザーは包装箱410を開梱した後に、平版印刷版を反転させてから機器にセットする必要があり、大きな作業負担になっていた。
また、平版印刷版は一般に薄い板状(例えば、厚さ0.1〜0.5mm程度)とされているため、反転作業時に局部的な外力を受けて変形してしまうことがあった。さらに、平版印刷版が変形しない場合であっても、外力によって塗布膜が支持体から剥れてしまうことがあった。
加えて、このような平版印刷版の変形や膜剥れを防止するために、ユーザーは細心の注意を払って機器への装填や平版印刷版の反転等の作業を行う必要があり、さらに作業負担が増えていた。
特許文献2には、複数枚の感光性平版印刷版を重ね合わせた堆積物を包装するための包装外箱であって、感光性層側の面、及び支持体側の面の何れの側にも開封面を有する包装外箱が記載されている。
また、特許文献3には、平版印刷版の画像形成面が取り出し部の反対側を向くようにして平版印刷版を包装箱に収容し、包装することが記載されている。
しかしながら、特許文献2及び特許文献3は、箱の開梱が手間であるとともに、開梱後の箱がかさばって処分に手間がかかるという問題があった。
特開2000−95271号公報 特開2001−194774号公報 特開2002−29173号公報
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、平版印刷版の変形や膜剥れを防止すると共に、小さな作業負担で平版印刷版を機器にセットすることができ、さらに、廃材の処理が容易になる平版印刷版の包装方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は前記目的を達成するために、片面のみが画像形成面とされた平版印刷版を、包装紙によって包装する平版印刷版の包装方法において、前記包装紙の開封面が前記画像形成面の反対側になるようにして、前記平版印刷版を前記包装紙で包装することを特徴としている。
一般に、包装紙を開梱する場合、開封面を上方に向けて開梱する。平版印刷版は画像形成面が包装紙の開封面の反対側を向くようにして収容されているので、開封面から平版印刷版を取り出すと、画像形成面は下を向いた状態で取り出される。従って、平版印刷版を画像形成面が下向きの状態で機器にセットする場合に、平版印刷版を反転させる必要がなく、ユーザーの作業負担が軽減される。また、反転作業に伴って平版印刷版が変形したり、膜剥れが生じたりすることもない。さらに、包装紙による包装だけなので、開梱作業を容易に行うことができ、さらに廃材の処理を楽に行うことができる。
請求項2に記載の発明は請求項1の発明において、前記平版印刷版の画像形成面が、レーザー光の照射により現像液に対する可溶性が変化する記録層により構成されていることを特徴としている。
一般に、このような記録層により構成された画像形成面を有する平版印刷版では、塗布膜が剥れたり損傷を受けたりしやすいが、本発明では膜剥れを確実に防止できる。なお、このような記録層を有する平版印刷版は、レーザー光を照射することにより、平版印刷版の画像形成面に画像を直接描画することが可能である。
本発明に係る平版印刷版の包装方法によれば、片面のみが画像形成面とされた平版印刷版を包装紙に包装する際に、開封面が画像形成面の反対側になるようにして包装するので、平版印刷版を画像形成面が下向きの状態で機器にセットする場合に、平版印刷版を反転させる必要がなく、ユーザーの作業負担が軽減され、反転作業に伴って平版印刷版が変形したり、膜剥れが生じたりすることもない。さらに、包装紙による包装だけなので、開梱作業を容易に行うことができ、さらに廃材の処理を楽に行うことができる。
以下添付図面に従って本発明に係る平版印刷版の包装方法の実施の形態について説明する。
図1〜図4には、第1の実施形態の包装方法によって平版印刷版10を包装する過程が示されている。
平版印刷版10は、長方形の板状に形成された薄いアルミニウム製の支持体上に、塗布膜(感光性印刷版の場合には感光層、感熱性印刷版の場合には感熱層)を塗布して形成されている。この塗布膜に、露光、現像処理、ガム引き等の製版処理が行われ、印刷機にセットされ、インクが塗布されることで、紙面に文字、画像等が印刷される。なお、平版印刷版10は、印刷に必要な処理(露光や現像等)が施される前段階のものであり、場合によっては平版印刷版原版あるいは平版印刷版材と称されることもある。また、この塗布膜が形成された面を画像形成面10Pといい、塗布膜が形成されていない面を非画像形成面10Qということとする。
図1に示すように、平版印刷版10は、画像形成面10Pが下面になるようにして積層される。
なお、このような構成とされていれば、平版印刷版10の具体的構成は特に限定されないが、例えば、ヒートモード方式およびフォトン方式のレーザ刷版用の平版印刷版とすることによって、デジタルデータから直接製版可能な平版印刷版とすることができる。
また、平版印刷版10は、感光層又は感熱層中の成分を種々選択することによって、種々の製版方法に対応した平版印刷版とすることができる。本発明の平版印刷版の具体的態様の例としては、下記(1)〜(12)の態様が挙げられる。
(1)感光層が赤外線吸収剤、熱によって酸を発生する化合物、および酸によって架橋する化合物を含有する態様。
(2)感光層が赤外線吸収剤、および熱によってアルカリ溶解性となる化合物を含有する態様。
(3)感光層が、レーザ光照射によってラジカルを発生する化合物、アルカリに可溶のバインダー、および多官能性のモノマーあるいはプレポリマーを含有する層と、酸素遮断層との2層を含む態様。
(4)感光層が、物理現像核層とハロゲン化銀乳剤層との2層からなる態様。
(5)感光層が、多官能性モノマーおよび多官能性バインダーとを含有する重合層と、ハロゲン化銀と還元剤を含有する層と、酸素遮断層との3層を含む態様。
(6)感光層が、ノボラック樹脂およびナフトキノンジアジドを含有する層と、ハロゲン化銀を含有する層との2層を含む態様。
(7)感光層が、有機光導電体を含む態様。
(8)感光層が、レーザー光照射によって除去されるレーザー光吸収層と、親油性層および/または親水性層とからなる2〜3層を含む態様。
(9)感光層が、エネルギーを吸収して酸を発生する化合物、酸によってスルホン酸またはカルボン酸を発生する官能基を側鎖に有する高分子化合物、および可視光を吸収することで酸発生剤にエネルギーを与える化合物を含有する態様。
(10)感光層が、キノンジアジド化合物と、ノボラック樹脂とを含有する態様。
(11)感光層が、光又は紫外線により分解して自己もしくは層内の他の分子との架橋構造を形成する化合物とアルカリに可溶のバインダーとを含有する態様。
(12)感光層が、赤外線吸収剤と、熱によってラジカルを発生する化合物と、ラジカルによって架橋する化合物と、を含有する様態。
特に、近年では、レーザーで露光する高感度感光タイプの塗布膜を塗布した平版印刷版や、感熱タイプの平版印刷版が使用されることもあるが(例えば上記した(1)〜(3)の態様等)、このような高感度タイプの平版印刷版の場合には、本発明に係る平版印刷版の包装方法で包装することによって、画像形成面の品質低下を確実に防止できる。
なお、ここでいうレーザー光の波長は特に限定されず、例えば(A)波長域350〜450nmのレーザー(具体例としては、波長405±5nmのレーザーダイオード)、(B)波長域480〜540nmのレーザー(具体例としては、波長488nmのアルゴンレーザー、波長532nmの(FD)YAGレーザー、波長532nmの固体レーザー、波長532nmの(グリーン)He−Neレーザー)、(C)波長域630〜680nmのレーザー(具体例としては、波長630〜670nmのHe−Neレーザー、波長630〜670nmの赤色半導体レーザー)、(D)波長域800〜830nmのレーザー(具体例としては、波長830nmの赤外線(半導体)レーザー)、(E)波長1064〜1080nmのレーザー(具体例としては、波長1064nmのYAGレーザー)。等を挙げることができる。これらのうち、例えば、(B)及び(C)の波長域のレーザー光はいずれも、上記した(3)又は(4)の態様の感光層又は感熱層を有する平版印刷版の双方に適用可能である。また、(D)及び(E)の波長域のレーザー光はいずれも、上記した(1)又は(2)の態様の感光層又は感熱層を有する平版印刷版の双方に適用可能である。ただし、レーザー光の波長域と感光層又は感熱層との関係はこれらに限定されるものではない。
また、本実施形態の平版印刷版10(上記した(1)〜(12)の全ての態様の平版印刷版)は、積層束12を構成した状態で自動給版機能を持った自動製版機やいわゆるプレートセッター等にセットされ、製版工程への供給(給版)される場合がある平版印刷版である。
図1に示すように、塗布膜を保護する合紙14と、平版印刷版10と、を交互に厚み方向に重ね合わせ、さらにこの上面及び下面に保護用厚紙22を配置することによって、平版印刷版10の積層束12が構成されている。なお、合紙14は、標準的に、画像形成面10Pに接する側に配置される。
1つの積層束12を構成する平版印刷版10の数は特に限定されないが、運搬や保管の効率化の観点等から、例えば10枚〜200枚とすることができる。すなわち、平版印刷版10を10枚以上とすることで、荷扱いの効率化を図ることができる。また、200枚以下とすることで、積層束12自体の重量が制限されることになるので、荷扱いにおける作業負荷が軽減される。このように10枚〜200枚の平版印刷版10によって積層束12を構成した場合には、平版印刷版10と保護用厚紙22とがずれないように、粘着テープ等の固定手段でこれらを固定することが好ましい。また、さらに多くの平版印刷版10によって積層束12を構成し、より効率的に(少ない荷扱いの回数で)運搬や保管をできるようにすることも可能である。例えば、平版印刷版10の枚数を最大で6500枚程度とし、平版印刷版10の20〜100枚ごとに保護用厚紙22を入れるようにしてもよい。さらに、平版印刷版10の枚数を最大で3000枚程度とし、その上下にのみ保護用厚紙22を配置してもよい。加えて、平版印刷版10の種類によっては、保護用厚紙22を省略してもよい。
上述した合紙14としては、平版印刷版10の塗布膜(画像形成面)を確実に保護できれば、その具体的構成は限定されないが、例えば、木材パルプを100%使用した紙や、木材パルプを100%使用せず合成パルプを使用した紙、及びこれらの紙の表面に低密度ポリエチレン層を設けた紙等を使用できる。特に、合成パルプを使用しない紙では、材料コストが低くなるので、低コストで合紙14を製造することができる。より具体的には、漂白または一部漂白クラフトパルプから抄造した坪量20〜55g/m2 、密度0.7〜0.85g/cm3 、水分4〜8%、ベック平滑度10〜800秒、PH4〜6の合紙が挙げられるが、もちろんこれに限定されない。
また、保護用厚紙22としては、平版印刷版を確実に保護できればその具体的構成は限定されないが、例えば、故紙から抄造した坪量200〜1500g/m2 、密度0.7〜0.85g/cm3 、水分4〜8%、ベック平滑度3〜20秒、PH4〜6の保護用厚紙22が挙げられる。なお、平版印刷版10の種類によっては、保護用厚紙22や合紙14を省略してもよい。その場合、包装紙16のうち、少なくとも平版印刷版10の画像形成面に接触する部分、すなわち接触部のベック平滑度が上記した条件と満たすものを使用すれば、例えば運搬等によって包装紙16が塗布膜と擦れあったような場合の膜剥れが防止される。特に、接触部のベック平滑度が3秒以上100秒以下、又は250秒以上900秒以下の包装紙16を使用した場合には、平版印刷版10の種類を問わず、平版印刷版10の膜剥れが防止される。
平版印刷版10を厚み方向に積層して積層束12を構成する工程も特に限定されないが、例えば、ウエブ状の平版印刷版を長手方向に搬送しつつ所定のサイズに裁断する平版印刷版の加工ラインでは、平版印刷版10を順次集積する集積装置が設けられることが一般的であるので、この集積装置で集積することで、積層束12を構成すればよい。また、この加工ラインでは、裁断前のウエブ状の平版印刷版に、同じくウエブ状の合紙が接触配置され、その後にウエブ状の平版印刷版と合紙とが一体で裁断されて所定サイズとされることが多いので、この場合には、集積装置での集積時に、平版印刷版10と合紙14とが交互に積層された状態で積層束12が構成される。もちろん、平版印刷版10と合紙14とを交互に積層したのち、さらにカッタ等によって平版印刷版10の端部を切りそろえて、積層束12を構成してもよい。
このようにして構成された積層束12を、図2に示すように、包装紙16によって包装する。包装紙16は、遮光性及び防湿性を有する紙によって構成されており、この包装紙16を使用して、積層束12が外部から遮断されるように包装することで、積層束12を確実に遮光及び防湿することができる。
包装紙16の材質は、積層束12を外部から遮断して包装することが可能であれば特に限定されないが、例えば、所定の大きさとされた1枚の長方形状の未晒クラフト紙によって構成することができる。また、このクラフト紙に、所定の厚さの金属薄膜を貼着し、場合によってはさらにこの金属薄膜上に所定の厚さの樹脂層を貼り合わせて構成されたものを使用してもよい。さらに、この金属薄膜に、10〜70μmの低密度ポリエチレン層を貼着したり、この低密度ポリエチレン層に、70μm程度の黒ポリエチレンフィルムを貼り合わせて、遮光性及び防湿性を高めた物を使用してもよい。一般に、感光性印刷版は感光性が高く、僅かな可視光波長帯域の光によって露光されても感光層に変化が生じるため、遮光する必要がある。また、感熱性印刷板も、当たる光の熱エネルギーによって感熱層が変質したり、反応進行によって感度変化が起こったりする場合があるため、適度な遮光を行うことが好ましい。さらに、急激な湿度変化や温度変化を受けると、いずれの印刷板も、感光層又は感熱層に結露が発生して変質したり、合紙14と接着されてしまったりする等の不都合があるため、防湿する必要が生じる。包装紙16は上記したように構成されることで一定の遮光性及び防湿性を有するため、平版印刷版10の感光層又は感熱層の変質が防止され、平版印刷版10は一定の品質に維持される。もちろん、包装紙16が上記した一定の遮光性及び防湿性を発揮できれば、必ずしも低密度ポリエチレン層及び黒ポリエチレンフィルム等が貼着されている必要はない。なお、未晒クラフト紙によって製造された包装紙16を使用してもよく、この場合には、故紙として回収することができる。すなわち、埋立てや焼却等の処分が不要となり、容易に廃却できるので好ましい。
包装紙16の形状及び内装構造(内装紙の折り方)等も、積層束12を防湿及び遮光可能であれば特に限定されないが、例えば、図2〜図4に示すように、包装紙16によって包装される。
包装紙16の長辺16Lの長さは、図2に示すように、積層束12の長辺12Lと包装紙16の短辺16Sとが平行になるように包装紙16の略中央に積層束12を置き、包装紙16を積層束12の長辺12Lに沿って両側から折り曲げた状態で、包装紙16の短辺16Sの近傍が部分的に重なり合うように(図3参照)、所定の長さとされている。
また、包装紙16の短辺16Sの長さは、この短辺16Sの近傍が部分的に重なり合った状態から、さらに包装紙16の長辺16L側を折りこんだとき、積層束12の上面と平面視して部分的に重なるように(図3参照)、所定の長さとされている。
このようにして包装紙16によって積層束12を包装することで、図4に示すように、積層束12が全面に渡って包装紙16で覆われることとなる。最後に、粘着テープ24によって包装紙16を所定位置で張り付け、不用意に包装紙16が広がったり脱落したりしないように固定する。これにより、開封面が上面に配置された包装体が形成される。
以上のようにして構成された平版印刷版10の包装体は、塗布膜に合紙14が接触して配置されているので、いわゆる膜剥れ等の塗布膜の損傷が防止される。また、遮光性及び防湿性を有する包装紙16によって積層束12が完全に覆われ、外部から遮断されることになるので、積層束12を構成する平版印刷版10は確実に遮光及び防湿される。
本実施形態において、包装された平版印刷版10を使用するときは、まず、粘着テープ24を剥がして包装紙16を開封する。そして、自動給版機能を持った自動製版機やいわゆるプレートセッター等の使用機器に、積層束12のままで(場合によっては平版印刷版10を1枚ずつ手作業で)セットする。このとき、本実施形態では、上記したように、開封面を上にして平版印刷版包装箱170を開梱すると、画像形成面10Pが下を向いた状態で平版印刷版10を取り出すことができるので、平版印刷版10のユーザーは、平版印刷版10を取り出した状態で反転させることなく、機器に直接セットでき、作業負担が軽減される。また、反転作業によって平版印刷版10が局部的な外力を受けて変形したり、塗布膜が剥れたりすることがなく、平版印刷版10は一定の品質に維持される。さらに、包装紙16のみによって包装しているので、包装箱によって包装した時のように使用済みの包装箱が発生しない。したがって、使用済みの包装箱がかさばったり、その包装箱を処分する必要もなく、使用済みの包装箱を処分するコストや労力もかからない。
なお、包装体の他の開封方法としては、カッター等の鋭利な刃物で上面を開封するようにしてもよい。この場合、保護用厚紙22が平版印刷版10の上に配置されているので、平版印刷版10の損傷を防止できる。
また、包装体の開封面にミシン目状の切り込み等を形成してもよい。
次に本発明に係る包装方法の第2の実施の形態について説明する。
図5は、第2実施形態の包装方法を示す説明図であり、図6は包装後の包装体を示している。
包装体130は、積層束12が積載される積載部材132(いわゆるパレット又はスキッド)と、この積載部材132に積載された積層束12(より厳密には、図6の包装済み積層束158)に当てがわれる角当て板134及び面当て板136、さらに積載部材132に対して角当て板134及び面当て板136を外側から締め付けて固定する固定用ベルト138(図6参照)と、で構成されている。
積載部材132は、略長方形状の上板140と下板142とを長尺状あるいはブロック状の複数の脚部144によって連結して構成した台部146を有している。脚部144の間は挿入部148とされており、この挿入部148にフォークリフトやハンドリフトのフォークを挿入して、積載部材132を持ち上げることができるようになっている。なお、図5及び図6では、脚部144を台部146の奥行方向(矢印D方向)に沿った長尺状に形成し、挿入部148も台部146の奥行方向に沿って構成したものを挙げたが、例えば、それぞれの脚部144を奥行方向に分割した形状(ブロック状)とし、挿入部148を奥行方向だけでなく幅方向(矢印W方向)に構成して、フォークをいずれの方向からでも挿入できるようにしてもよい。
台部146の上板140の上面には、端面略楔状の積載台150が固定されている。この積載台150の上面は上板140に対して傾斜しており、積層束12が積載される積載面152となっている。
積載面152の下端部分からは、平板状の支持板154が立設されている。支持板154の、積載面152側の面は積載面152に対して直角とされており、積載面152に積層束12が積載されると積層束12の荷重の一部を支持する支持面156となっている。そして、積層束12が、積載面152に積載された状態で、包装紙16によって包装されている。以下、包装済みの積層束12を包装済み積層束158という。なお、図5では1つの積層束12を示しているが、複数の積層束12が連続的に積載されていてもよい。
また、第2実施形態では、積層束12を構成する平版印刷版10の所定枚数ごとに、合紙14とは異なる厚みを有する挟み紙44を挟み込ませている。挟み紙44は、本発明の標識部材として機能しており、積層束12を側方から見たときに、平版印刷版10や積層束12とは異なったものとして視認される。このため、平版印刷版10の使用時等に、挟み紙44を目印として所定枚数ごとに平版印刷版10を取り出すことができるようになる。なお、本発明の標識部材としては、上記した挟み紙44に限定されず、要するに積層束12を側方から見たときに、平版印刷版10や合紙14とは異なるものとして認識可能なものであればよい。例えば、合紙14と同一構成の紙を、平版印刷版10の品質や取り扱いに影響を与えない程度に着色したり、積層束12からわずかにはみ出す形状としたりすることにより、作業者が視認できるようにしたものでもよい。
包装紙16は、本実施形態では、積載面152に積載された1又は複数の積層束12を一体的に包装するのに十分な大きさとされたクラフト紙に、6〜7μmのアルミニウム箔(金属薄膜)が貼着されたものを使用している。複数の積層束12が積載される場合には、積層束12ごとに、包装紙16によって包装するようにしてもよい。
このような包装紙16によって複数の積層束12が一体的に包装される。その際、上述した第1の実施の形態と同様に、画像形成面10P(図1参照)が開封面の反対側に配置されるように包装を行う。そして、包装紙16の端部が粘着テープ160等の固着手段によって、積載台150及び支持板154に固着され、包装済み積層束158が構成される。
角当て板134は、幅広の幅広部162と幅狭部164とを有する端面略L字形で、全体として長尺状に形成されている。そして、積載面152に積載された包装済み積層束158の正面158Fに幅広部162が面接触し、側面158Sに幅狭部164が面接触している。また、角当て板134の長さは、包装済み積層束158の高さと同程度か、若しくはそれより長くされている。
面当て板136は、角当て板134の幅広部162と略同じか、若しくはこれより厚みのある長尺状に形成されており、包装済み積層束158の正面158Fの幅方向略中央に当てがわれる。
固定用ベルト138は、包装済み積層束158に角当て板134及び面当て板136が当てがわれた状態で、包装済み積層束158、角当て板134、面当て板136及び支持板154に巻きつけるのに十分な長さとされている。そして、固定用ベルト138を巻きつけた状態でバックル166を操作すると、固定用ベルト138が徐々に締め付けられ、包装済み積層束158、角当て板134、面当て板136及び支持板154に内側への力が作用して、包装済み積層束158、角当て板134及び面当て板136を支持板154に対して容易に固定することができるようになっている。本実施形態では、固定用ベルト138の一例として、所定の強度を有するラッシングベルトを使用している。
このような構成とされた第2実施形態においても、包装紙16の開封面が画像形成面10Pの反対側になるように包装されているので、平版印刷版10を取り出して、自動給版機能を持った自動製版機やいわゆるプレートセッター等の使用機器にセットする作業を容易に行うことができる。また、包装紙16のみで包装し、包装箱を使用しない構成であるので、包装箱がかさばったり、包装箱の処分に手間がかかったりすることがなく、包装箱の処分にかかるコストや労力を削減することができる。
次に本発明に係る包装方法の第3の実施形態について説明する。
図7〜図11には、サイズの異なる2種類のパレット(小パレットと大パレット)を使用した、平版印刷版10の積載構造体が示されている。
図7に示すように、積載構造体2010は、平版印刷版10の積層束12が積載される小パレット2012と、この小パレット2012がさらに複数積載される大パレット2014と、を備えている。
小パレット2012は、図8、図9に示すように、平版印刷版10の積層束12が積載される積載板2016と、この積載板2016と平行に配置された底板2018、及び積載板2016と底板2018との間に配置された複数(本実施の形態では6つ)の脚部2020と、で構成される。
積載板2016は、同一形状の複数の段ボール2022が厚み方向に積層され、一般的な糊等の接着剤によって接着されて構成される。積載板2016の幅W1及び奥行D1は、平版印刷版10の積層束12の幅W及び奥行Dと同一もしくは若干短くなるように形成される。
脚部2020は、長尺上の段ボール2022を所定位置で一定方向に折り曲げることにより、四角形の渦巻状とされる。そして、脚部2020全体として、上方及び外方に向かって開放された四角筒状となるように形成される。脚部2020は、互いに所定の間隔をあけて配置され、隣同士の脚部2020と、積載板2016及び底板2018との間に、挿入孔2024が構成される。この挿入孔2024は、小パレット2012を荷扱い(特に運搬等)するためのハンドリフトあるいはフォークリフト(いずれも図示省略)のフォークが挿入可能となるように形成される。
底板2018は、積載板2016を構成する段ボール2022と同一形状の段ボール2022によって構成され、積載板2016と同様、平面視したときに平版印刷版10の積層束112からはみ出すことのない形状とされている。
積載板2016と脚部2020、及び脚部2020と底板2018は糊などの接着剤によって接着され、不用意に分離したり位置ずれしたりしないようになっている。
一方、大パレット2014は、図10及び図11に示すように、上述した小パレット2012がさらに積載される積載板2026と、この積載板2026と平行に配置された底板2028、及び積載板2026と底板2028との間に配置された複数(本実施の形態では9つ)の脚部2030と、で構成される。これらの積載板2026、底板2028及び脚部2030は、いずれも木製とされている。
積載板2026は、図11に示すように、この積載板2026に小パレット2012が幅方向及び奥行方向にそれぞれ2つずつ積載され、さらにこれら小パレット2012の外側及び小パレット2012の間に、後述する緩衝材2032、2034が配置された状態で、外側の緩衝材2032よりも外方に張り出すように、長方形の板状に形成される。この張り出した部分が、張出部2036(図7参照)となる。また、積載板2026は、このように積載板2026上に、小パレット2012が合計8個積載されると共に、緩衝材2032、2034が配置された状態で、これら総体の重量に耐えられるように一定の強度を有している。
脚部2030は、直方体状に形成されており、脚部2030は、互いに所定の間隔をあけて配置され、隣同士の脚部2030と、積載板2026及び底板2028との間に、挿入孔2038が構成される。この挿入孔2038は、大パレット2014を荷扱い(特に運搬等)するためのフォークリフト(図示省略)のフォークが挿入可能となるように形成される。
底板2028は、積載板2026と略同一形状の板状に形成される。また、底板2028自体にも、底面側から部分的に薄肉とすることにより、大パレット2014を荷扱いするためのハンドリフトのフォークが挿入可能な挿入孔2040が形成される。
図11に示すように、小パレット2012の外側及び、小パレット2012同士の間には、緩衝材2032、2034が配置される。さらに、小パレット2012を上下方向に積み重ねる場合には、緩衝材2034が配置される。緩衝材2032、2034は例えば段ボールなどの変形可能な材料によって形成され、小パレット2012に外部から衝撃が加わった場合や、平版印刷版10の束同士が接近したりした場合に、変形してエネルギー吸収し、平版印刷版10の変形や損傷を防止することができる。
上述した第3の実施形態では、まず、図8に示すように、積層束12と保護用厚紙14とを、包装紙16によって包装する。その際、平版印刷版10の画像形成面10P(図1参照)が下側になるようにして包装する。包装紙16は、遮光性及び防湿性を有する紙によって構成されており、図8に示すように積層束12の上方から被いかぶせて周囲を下方へ折りこむと、折り込んだ部分が小パレット2012の積載板2016の側面に達するようになっている。この接触部分を小パレット2012の全周にわたって、クラフト粘着テープ2118などの固定手段で固定することにより、平版印刷版10が包装紙16によって内装され、防湿及び遮光される。
包装紙16によって平版印刷版10の積層束12を内装することで、実質的に複数の平版印刷版10が一体となり、さらに、小パレット2012とも一体となる。このため、小パレット2012の荷扱いが容易になる。
このように包装された状態で、小パレット2012の挿入孔2024に、荷扱い用のハンドリフトのフォーク(図示省略)を挿入して、小パレット2012を大パレット2014上に搬送する。
そして、図10に示すように、大パレット2014上に、この小パレット2012を幅方向、奥行方向及び高さ方向にの少なくとも一方向に複数(例えば2つずつ)並べ、全体で複数(例えば8つ)の小パレット2012を大パレット2014の積載板2026上に積載する。また、小パレット2012を並べる過程で、緩衝材2034を隣接する平版印刷版10の積層束12の間及び、下側の小パレット2012上の平版印刷版10の積層束12と上側の小パレット2012との間に配置する。また、小パレット2012の外側及び上面側にも、緩衝材2032を配置する。これにより、平版印刷版10の積層束12に外部から衝撃が加わった場合であっても、平版印刷版10の変形や損傷を防止することができる。
そして、図10に示すように、緩衝材2032のさらに上側に外装材2120を載せ、さらに緩衝材2032の外側にも、外装材2122を配置する。図7からも分かるように、大パレット2014の各辺の中央部分の位置において、外装材2122の先端同士の間に所定の間隙2124が構成されるようになっている。この状態で、外装材2120、2122同士、及び外装材2122と大パレット2014とをクラフト粘着テープ2118によって仮止めすると共に、外装材2120、2122の外側からストレッチフィルム2126で結束する。なお、ストレッチフィルム2126に代えて、一般的な荷造りなどに使用されるベルトなどで結束してもよい。
さらに、大パレット2014の長辺及び短辺にそれぞれ2本のエステルバンド2128を配置し、このエステルバンド2128を締め付けることで、外装材2120、緩衝材2032、小パレット2012、積層束12などを大パレット2014に固定する。外装材2122によって、小パレット2012及び積層束12が外側から覆われることになり、これらが外力から確実に保護される。
このようにして構成された積載構造体2010では、平版印刷版10の積層束12が積載された小パレット2012を、さらに大パレット2014に複数積載することで、大パレット2014を単位として大量の平版印刷版10を一括して荷扱いすることが可能となる。
上述した第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、包装紙16を開封した際に平版印刷版10の画像形成面10Pが下側に配置されているので、平版印刷版10のセット作業を容易に行うことができる。また、平版印刷版10を包装するための包装箱を使用しない構成であるので、使用済みの包装箱がかさばったり、包装箱の処分に手間がかかったりすることがなく、包装箱の処分にかかるコストや労力を削減することができる。
次に本発明に係る包装方法に第4の実施形態について説明する。
図12に示すように、第4の実施形態では、底板500と天板510との間に複数の包装体520…が積層されている。すなわち、底板500の上に複数の包装体520、520…が積層され、その包装体520の上に天板510が積み重ねられている。底板500と天板510は、包装体520よりも大きな矩形状に形成されている。また、底板500と天板510は、周辺部に設けた複数本(本実施例では六本の)支柱部材530、530…によって連結されている。底板500の下面には、複数の(本実施例では六個の)脚部540、540…が設けられている。
上述した包装体520は、図1〜図4に示す如く、平版印刷版10と合紙14とを交互に積層した積層束12を包装紙16によって包装することによって構成される。その際、平版印刷版10の画像形成面10Pが下面側(すなわち、開封面の反対面側)になるようにして包装される。これにより、包装紙16を開封した際に、平版印刷版10は画像形成面10Pが下側になるようにして取り出されるので、平版印刷版10のセット作業を容易に行うことができる。また、第4の実施形態では、複数の包装体520を積層しているので、狭いスペースで保管することができる。
なお、上述した第1〜4の実施形態において、包装紙16の表面に、平版印刷版10の画像形成面10Pが向いている方向を識別できる何らかの表示を行うとよい。例えば、平版印刷版10の画像形成面10Pが向いている面(すなわち開封面の反対面)に、ラベル等を貼り付けるとよい。
図13には、平版印刷版10を使用して製版するための自動製版機の一例が示されている。
この自動製版機1120は、平版印刷版供給装置1122、搬送装置1124、露光装置1126及び現像定着装置1128を含んで構成されている。平版印刷版供給装置1122は、搬送装置1124内の支持台1144に支持されている。平版印刷版供給装置1122には、平版印刷版10の画像形成面10Pが相対的に斜め下向き(支持台1144に対向する向き)になるように、積層束12がセットされる。
搬送装置1124には、吸盤1130が、装填された平版印刷版10の積層束12に対して接離可能に、かつ搬送方向(矢印A方向)に移動可能に取り付けられており、この吸盤1130によって、平版印刷版供給装置1122から平版印刷版10が一枚ずつ取り出されて、露光装置1126に供給されるようになっている。
また、平版印刷版供給装置1122には、図示しないセンサが取り付けられており、吸盤1130によって吸着された物が平版印刷版10であるか合紙14であるか、を判別できるようになっている。吸盤1130は、このセンサからの情報に基づき、平版印刷版10のみを露光装置1126に供給し、合紙14は平版印刷版供給装置1122内に設けられた排紙部1129へ搬送する。
さらに、平版印刷版10の搬送方向下流側には、摩擦ガイド1132が取り付けられている。この摩擦ガイド1132は、吸盤1130によって吸着された平版印刷版10に合紙14が付着してしまっている場合に、平版印刷版10の搬送途中で合紙14に当接し、摩擦によって合紙14を平版印刷版10から引き剥がすことができる。
このような構成とされた自動製版機1120の平版印刷版供給装置1122では、平版印刷版10の画像形成面10Pが相対的に斜め下向きになるように、積層束12がセットされる。従って、例えば積層束12が収容された平版印刷版用包装箱1170を水平に置いた場合でも、セット時に積層束12を起こすだけでよく、反転させる必要がない。あるいは、平版印刷版用包装箱1170自体を斜めに立て掛けた状態とすれば、収容された積層束12も斜めになるので、そのまま(さらに積層束12の傾き角度を大きく変えたり、反転させたりすることなく)搬送装置1124にセットでき、作業がさらに容易になる。
なお、塗布膜が塗布されたアルミウエブを加工(裁断等)して、所望のサイズの平版印刷版10を得るための平版印刷版加工ラインでは、一般に画像形成面10Pが上になるようにして平版印刷版10が積層され、積層束12が構成されることが多い。この場合には、例えば、図14に示す反転装置280を使用し、積層束12を反転させることができる。
この反転装置280では、本体281に、中心線C周りに回転可能なシャフト282が突設され、その先端に、ジョイント部284を介して一対の把持板286が設けられている。把持板286は平行な板状に形成されると共に、矢印Z方向に移動して互いに接離するようになっている。従って、画像形成面10Pが上になるように平版印刷版10が積載されて構成された積層束12を、把持板286で上下から把持し、シャフト282周りにジョイント部284及び把持板286を回転させることで、複数の平版印刷版10を一体的な1つの動作で、画像形成面10Pが下になるように反転させることができる。もちろん、このような反転装置280を使用することなく、平版印刷版10を1枚ずつ反転させてから積層し、積層束12を構成してもよい。
図15は本発明に係る包装方法で包装した試験結果を示している。実施例1〜3は、保護用厚紙を入れるとともに、外装箱無しの条件で(すなわち包装紙16のみで)包装し、且つ、平版印刷版10を塗装面(画像形成面10Pに相当)が下向きになるように(すなわち、塗装面が開封面の反対側になるように)包装している。また、実施例2、3では、第2〜第4の実施形態に示した如く複数段積みしている。さらに、実施例1、2では、個別に包装しているのに対し、実施例3では、全体包装を行っている。
一方、比較例1、2は、保護用厚紙なしで外装箱で包装した例である。また、比較例2では、平版印刷版の塗装面が上向きになるように(すなわち、塗装面が開封面側になるように)包装している。
図15に示した結果から分かるように、比較例1、2は外装箱を用いているために開梱の手間、廃材の処理が大変であるのに対し、実施例1〜3は、外装箱を用いてないために、開梱の手間、廃材の処理は容易である。特に実施例3は、全体包装を行っているので開梱の手間、廃材の処理が極めて容易である。
また、比較例2は平版印刷版10の塗装面が開封面側に配置されているために、機器へセットする際に平版印刷版10の積層束12を反転しなければならず、セット作業が大変であるとともに平版印刷版10を損傷するおそれがある。これに対し、実施例1〜3では、反転の必要がないため、セット作業が容易であり平版印刷版10の損傷も生じにくい。
また、比較例1、2は保護用厚紙22を用いてないので、カッター等で包装紙16を開封した際に、平版印刷版10が損傷しやすいのに対し、実施例1〜3では、保護用厚紙22を用いているために開封時に平版印刷版10が損傷しにくい。
さらに比較例1、2は、複数段積みしてないので、保管スペースが広いのに対し、実施例2、3は複数段積みしているので、狭いスペースであっても保管することができる。
本発明に係る包装方法を用いて包装する過程を示す斜視図 本発明に係る包装方法を用いて包装する過程を示す斜視図 本発明に係る包装方法を用いて包装する過程を示す斜視図 本発明に係る包装方法を用いて包装する過程を示す斜視図 第2の実施形態の包装方法を示す説明図 第2の実施形態で包装した包装体 第3の実施形態で包装した積層構造体を示す斜視図 小パレットの積層構造体を説明する説明図 小パレットの積層構造体を説明する説明図 大パレットの積層構造体を説明する説明図 大パレットの積層構造体を説明する説明図 第4の実施形態で包装した包装体 包装された平版印刷版が使用される自動製版機の概略構成を示す正面図 反転装置の概略構成を示す側面図 実施例の結果を示す表図 平版印刷版を包装箱に収納して包装する従来の包装構造の一例を示す図
符号の説明
10…平版印刷版、12…積層束、14…合紙、16…包装紙、22…保護用厚紙

Claims (2)

  1. 片面のみが画像形成面とされた平版印刷版を、包装紙によって包装する平版印刷版の包装方法において、
    前記包装紙の開封面が前記画像形成面の反対側になるようにして、前記平版印刷版を前記包装紙で包装することを特徴とする平版印刷版の包装方法。
  2. 前記平版印刷版の画像形成面が、レーザー光の照射により現像液に対する可溶性が変化する記録層により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版の包装方法。
JP2003347062A 2003-10-06 2003-10-06 平版印刷版の包装方法 Abandoned JP2005112382A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003347062A JP2005112382A (ja) 2003-10-06 2003-10-06 平版印刷版の包装方法
US10/958,570 US20050072122A1 (en) 2003-10-06 2004-10-06 Packaging method for lithographic printing plate
EP04023762A EP1522890A3 (en) 2003-10-06 2004-10-06 Packaging method for lithographic printing plate
CN200410083387.8A CN1605548A (zh) 2003-10-06 2004-10-08 平版印刷版的包装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003347062A JP2005112382A (ja) 2003-10-06 2003-10-06 平版印刷版の包装方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005112382A true JP2005112382A (ja) 2005-04-28

Family

ID=34309181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003347062A Abandoned JP2005112382A (ja) 2003-10-06 2003-10-06 平版印刷版の包装方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20050072122A1 (ja)
EP (1) EP1522890A3 (ja)
JP (1) JP2005112382A (ja)
CN (1) CN1605548A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008062957A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Fujifilm Corp 包装形態
JP2010089802A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Nippon Kako Kizai Kk 梱包用断熱容器
JPWO2021065280A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007055224A (ja) * 2005-01-26 2007-03-08 Fujifilm Corp 平版印刷版原版、平版印刷方法および平版印刷版原版の梱包体
JP2007290777A (ja) * 2006-03-31 2007-11-08 Fujifilm Corp 平版印刷版用包装箱及び平版印刷版包装構造
EP1947020A1 (en) * 2007-01-19 2008-07-23 Agfa Graphics N.V. Bulk packaging system and method for packaging printing plates
CN111891438B (zh) * 2020-08-03 2021-05-18 华中科技大学 一种适用于柔性材料的折叠包装设备

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2839198A (en) * 1954-06-07 1958-06-17 Pittsburgh Plate Glass Co Shipping and storage carrier for sheet material
US4014435A (en) * 1974-07-31 1977-03-29 Ppg Industries, Inc. Collapsible rack for shipping and/or storing glass sheets
CA2138192C (en) * 1994-12-15 1998-08-11 Lieven Dirx Method for daylight loading a photographic light-sensitive material
US5893002A (en) * 1996-06-06 1999-04-06 Agfa-Gevaert Cassette and method for daylight-loading a photographic sheet pack
US5907946A (en) * 1996-12-11 1999-06-01 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method and apparatus for repacking a photosensitive tabular printing plate
US6289650B1 (en) * 1998-05-07 2001-09-18 Fuji Photo Film Co., Ltd. Automatic plate making machine equipped with photosensitive printing plate supplying apparatus and printing plate packaging means
JP2001066737A (ja) * 1999-08-30 2001-03-16 Fuji Photo Film Co Ltd 平版印刷版の包装構造及び平版印刷版用の内装材
JP2001194774A (ja) * 2000-01-14 2001-07-19 Mitsubishi Chemicals Corp 感光性平版印刷版用包装外箱及び、感光性平版印刷版の載置方法
JP4054157B2 (ja) * 2000-03-03 2008-02-27 富士フイルム株式会社 平版印刷版用合紙、平版印刷版用当て部材及び平版印刷版包装構造
JP2001281873A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Fuji Photo Film Co Ltd 平版印刷版の保護用合紙及び包装方法
US6588592B2 (en) * 2001-07-20 2003-07-08 Eastman Kodak Company Light-tight film package
JP2003050445A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Fuji Photo Film Co Ltd 感光材料包装体

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008062957A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Fujifilm Corp 包装形態
JP2010089802A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Nippon Kako Kizai Kk 梱包用断熱容器
JPWO2021065280A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08
WO2021065280A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 富士フイルム株式会社 機上現像型印刷用原版、印刷版の作製方法、及び構造体
JP7413394B2 (ja) 2019-09-30 2024-01-15 富士フイルム株式会社 機上現像型印刷用原版、印刷版の作製方法、及び構造体

Also Published As

Publication number Publication date
EP1522890A3 (en) 2009-09-09
US20050072122A1 (en) 2005-04-07
CN1605548A (zh) 2005-04-13
EP1522890A2 (en) 2005-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020170842A1 (en) Packaging structure for planographic printing plates and method of packaging the same
JP2005112382A (ja) 平版印刷版の包装方法
JP2002211502A (ja) 平版印刷版包装方法、平版印刷版包装用ガイド部材及び平版印刷版包装装置
EP1816515B1 (en) Package for planographic printing plates and method for packaging planographic printing plates
EP1190850B1 (en) Method for measuring strength of image forming surface of planographic printing plate, and forming packaging structure for planographic printing plates
JP4054157B2 (ja) 平版印刷版用合紙、平版印刷版用当て部材及び平版印刷版包装構造
JP2003081447A (ja) 平版印刷版積層束及び平版印刷版積載部材
US20010036597A1 (en) Protective interleaf sheet for planographic printing plates, and packaging method of planographic printing plates
JP4485307B2 (ja) 平版印刷版の加工ライン
JP2002337967A (ja) 平版印刷版包装構造及び平版印刷版包装方法
US20010033904A1 (en) Planographic printing plate packaging material and planographic printing plate packaging structure
JP2008013231A (ja) シート材包装構造体
JP2002337929A (ja) 平版印刷版積載部材、平版印刷版積載構造体、平版印刷版積載部材の回収構造体、平版印刷版積載部材の回収方法
JP2003104319A (ja) 結束部材及び平版印刷版結束構造
JP2006016067A (ja) 平版印刷版包装構造
JP2006082865A (ja) 平版印刷版用内装材、平版印刷版内装構造及び平版印刷版外装構造
JP2007245513A (ja) 平版印刷版用内装材
JP2001341455A (ja) 平版印刷版積層体及び平版印刷版積層方法
JP2005029174A (ja) 平版印刷版包装体
JP2006036228A (ja) 平版印刷版包装箱用段ボール及び平版印刷版包装構造
JP2004168366A (ja) 平版印刷版用合紙の包装方法
JP2007290777A (ja) 平版印刷版用包装箱及び平版印刷版包装構造
JP2003011970A (ja) 平版印刷版包装構造体
JP2005231715A (ja) 平版印刷版包装体
JP2008018944A (ja) シ−ト材包装体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060411

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081119

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20090109