JP2008018944A - シ−ト材包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】キズやズレを発生させないシ−ト材包装体を得る。
を得る。
【解決手段】塗布膜を保護する合紙14と、平版印刷版10と、を交互に厚み方向に重ね合わせ、さらに重ね合わせ方向の両端面、あるいは平版印刷版10の所定枚数ごとに保護用厚紙22を配置して構成された積層束12の4側面12C、12D、12E、12Fを粘着テープ36で固定している。これにより、平版印刷版10の水平方向(積層束12の厚み方向と直交する方向)への移動を確実に規制することができ、平版印刷版10の表面が傷に弱い場合や平版印刷版10の表面が滑りやすい場合においても、該平版印刷版10のキズやズレを防止することができる。したがって、平版印刷版10の品質維持を確保することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、シ−ト材を包装するシ−ト材包装体に関する。
近年の製版法(電子写真製版法を含む)では、製版工程の自動化を容易にすべく、感光性印刷版や感熱性印刷板等の平版印刷版が広く用いられている。平版印刷版は、一般にシート状或いはコイル状のアルミニウム板等の支持体に、例えば、砂目立て、陽極酸化、シリケート処理、その他化成処理等の表面処理を単独又は適宜組み合わせて行い、次いで、感光層又は感熱層(これらをまとめて「塗布膜」という)の塗布、乾燥処理を行った後に所望のサイズに切断されることで製造される。この平版印刷版は、露光、現像処理、ガム引き等の製版処理が行われ、印刷機にセットされ、インクが塗布されることで、紙面に文字、画像等が印刷される。
この平版印刷版を荷扱いする場合、荷扱いの回数を減らして運搬や保管を低コストで行うために、大量の平版印刷版を厚み方向に積層して平版印刷版の束を構成し、この束を包装箱に収容して包装することがある。
例えば、特許文献1〜3では、該製品束の各辺の長さに合わせて、角状に折曲形成された角紙菅を作成し、該角紙菅で枠体を形成して、段ボールの中央部に固定する。そして、この枠体内に製品束を収納することで、輸送中や荷役中の振動や衝撃に対して、製品束の移動を規制し、ズレを防止するようにしている。
しかしながら、版面の弱い平版印刷版や表面が滑りやすい平版印刷版においては、積層された平板印刷版同士で互いにズレ等が生じ、平板印刷版のキズの原因となる場合が懸念される。
特開平1−45245号公報 特開平1−45246号公報 特開平1−45247号公報
本発明は、上記事実を考慮し、キズやズレを発生させないシ−ト材包装体を得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明は、シート材包装体において、複数のシート材が厚み方向に積層されて構成されたシート束と、前記シート束の4側面を固定し、前記シート材の厚み方向と直交する方向へのシート材同士の移動を規制する固定手段と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、シート束の4側面を固定手段で固定することで、シート材の厚み方向と直交する方向へのシート材同士の移動を確実に規制することができ、シート材の表面が傷に弱い場合やシート材の表面が滑りやすい場合においても、該シート材のキズやズレを防止することができる。したがって、シート材の品質維持を確保することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のシート材包装体において、前記固定手段が、前記シート束の角部に配置され、該角部を構成するシート束の2側面を一緒に拘束することを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、固定手段を、シート束の角部に配置し、該角部を構成するシート束の2側面を一緒に拘束することで、一度に2側面の移動規制が成されるため、一度にシート束の1側面しか固定できない場合と比較して、作業効率がよい。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のシート材包装体において、前記固定手段が、前記シート束の角部を構成するシート束の2側面及び該シート束の上下を一緒に拘束する固定部材であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、固定手段が、シート束の角部を構成するシート束の2側面及び該シート束の上下を一緒に拘束することができるため、シート束の厚み方向のズレを防止する固定手段と、シート束の厚み方向と直交する方向のズレを防止する固定手段とを別々に設ける必要がない。このため、該固定手段を別々に設けた場合と比較して作業性を向上させ、また、コストを低減することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のシート材包装体において、前記固定部材が、前記シート束の側面に面接触可能な帯状の第1固定片と、前記第1固定片の中央部から垂直に延出する一対の帯状の第2固定片と、前記第2固定片の基部に、第2固定片の両端部から中央部に渡って切り込まれた一対の切込み部と、前記切込み部によって前記第2固定片が折曲げ可能に形成され、中央部が折曲げられた前記第1固定片と面接触可能な三角状の折曲部と、を含んで構成されたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、固定部材には、シート束の側面に面接触可能な帯状の第1固定片を備え、該第1固定片の中央部からは、一対の帯状の第2固定片を垂直に延出させている。この第2固定片の基部に、第2固定片の両端部から中央部に渡って一対の切込み部を形成し、切込み部によって第2固定片の基部の角部が自由状態となり、折曲げ可能とされる。
一方、第1固定片の中央部を折曲げ、シート束の直交する2側面に面接触可能とする。そして、切込み部によって折曲げ可能とされた第2固定片の基部の角部において、三角状の折曲部を形成し、第1固定片と面接触させるようにする。これにより、第2固定片がシート束の上下面に面接触可能となり、この固定部材によって、シート束の2側面及び該シート束の上下を一緒に拘束することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のシート材包装体において、前記固定部材が粘着性テープであることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載のシート材包装体において、前記固定部材が再利用可能であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか1項に記載のシート材包装体において、前記シート材が平版印刷版であることを特徴とする。
本発明は、上記構成としたので、シ−ト材のキズやズレを防止することができる。
次に、本実施の形態に係るシート材包装体について説明する。図3には、本発明の実施の形態に係るシート材包装体としての平版印刷版包装体30(以下、「包装体30」という)が示されている。また、図1(A)、(B)及び図2には、この包装体30を構成する工程が示されており、複数の平版印刷版10が積載された積層束12を内装材32で内装した後、外装箱34で外装する。
平版印刷版10は、長方形の板状に形成された薄いアルミニウム製の支持体上に、塗布膜(感光性印刷版の場合には感光層、感熱性印刷版の場合には感熱層、さらに必要に応じて、オーバーコート層やマット層等)を塗布して形成されている。この塗布膜に、露光、現像処理、ガム引き等の製版処理が行われ、印刷機にセットされ、インクが塗布されることで、紙面に文字、画像等が印刷される。
なお、本実施形態の平版印刷版10は、印刷に必要な処理(露光や現像等)が施される前段階のものであり、場合によっては平版印刷版原版あるいは平版印刷版材と称されることもある。平版印刷版10の具体的構成は特に限定されないが、例えば、ヒートモード方式およびフォトン方式のレーザ刷版用の平版印刷版とすることによって、デジタルデータから直接製版可能な平版印刷版とすることができる。
さらに、平版印刷版のなかには、使用される印刷機によって紙面の都合上、インクを塗布しない位置(すなわち印刷されない領域)にセットされて使用される、いわゆる「捨て版」あるいは「空版」と称されるものもある。このようは捨て版あるいは空版も、本実施形態に係る平版印刷版10に含まれる。
また、平版印刷版10の形状等は特に限定されず、例えば、厚み0.1〜0.5mm、長辺(側面12C、12D)300〜2050mm、短辺(側面12E、12F)200〜1500mmのアルミニウム板の片面又は両面に塗布膜(感光層あるいは感熱層等)が塗布されたもの等とすることができる。
図1に示すように、塗布膜を保護する合紙14と、平版印刷版10と、を交互に厚み方向に重ね合わせ、さらに重ね合わせ方向の両端面、あるいは平版印刷版10の所定枚数ごとに保護用厚紙22を配置したものを粘着テープ36、38でテープ止めし、平版印刷版10の積層束12が構成される(図1(B)参照)。
ここで、粘着テープ36によるテープ止めについて説明する。図3に示すように、積層束12の一対の長辺(側面12C、12D)の両端側に、積層束12の上面12A、長辺(側面12C、12D)及び下面12Bを架け渡して、積層束12の短辺(側面12E、12F)と平行に一対の粘着テープ36を貼着している。また、積層束12の一対の短辺(側面12E、12F)には、粘着テープ36と重ならない位置に、積層束12の上面12A、短辺(側面12E、12F)及び下面12Bを架け渡して、積層束12の長辺(側面12C、12D)と平行に一対の粘着テープ38を貼着している。
1つの積層束12を構成する平版印刷版10の数は特に限定されないが、運搬や保管の効率化の観点等から、例えば10枚〜50枚とすることができる。平版印刷版10を10枚以上とすることで、荷扱いの効率化を図ることができる。また、50枚以下とすることで、積層束12自体の重量が制限されることになるので、荷扱いにおける作業負荷が軽減される。
なお、平版印刷版10の種類によっては、合紙14及び保護用厚紙22のいずれか一方若しくは双方を省略して、平版印刷版10の積層束12を構成してもよい。また、支持体の片面だけでなく、両面に塗布膜が設けられたもの(いわゆる「両面品」)がある。このような両面品の平版印刷版によって積層束12を構成する場合には、最も下側の平版印刷版10のさらに下(平版印刷版10と保護用厚紙22の間)にも合紙14を1枚配置する(従って、合紙14は平版印刷版10よりも1枚多くなる)。これにより、平版印刷版10の塗布膜が保護用厚紙22に直接接触しなくなるので、塗布膜と保護用厚紙22とが直接接触することによる塗布膜の損傷が防止される。
合紙14としては、平版印刷版10の塗布膜(画像形成面)を保護できれば、具体的構成は特に限定されないが、例えば、木材パルプを100%使用した紙や、木材パルプを100%使用せず合成パルプを使用した紙、及びこれらの紙の表面に低密度ポリエチレン層を設けた紙等を使用できる。特に、合成パルプを使用しない紙では、材料コストが低くなるので、低コストで合紙14を製造することができる。より具体的には、漂白クラフトパルプから抄造した坪量30〜60g/m2 、密度0.7〜0.85g/cm3 、水分4〜8%、PH4〜6の合紙が挙げられるが、もちろんこれに限定されない。
また、保護用厚紙22としては、故紙から抄造した坪量200〜1500g/m2、密度0.7〜0.85g/cm3、水分4〜8%、ベック平滑度3〜20秒、PH4〜6の保護用厚紙22を使用することができる。
平版印刷版10を厚み方向に積層して積層束12を構成する工程も特に限定されないが、例えば、ウエブ状の平版印刷版を長手方向に搬送しつつ所定のサイズに裁断する平版印刷版の加工ラインでは、平版印刷版10を順次集積する集積装置が設けられることが一般的であるので、この集積装置で集積することで、積層束12を構成すればよい。
また、この加工ラインでは、裁断前のウエブ状の平版印刷版に、同じくウエブ状の合紙が接触配置され、その後にウエブ状の平版印刷版と合紙とが一体で裁断されて所定サイズとされることが多いので、この場合には、集積装置での集積時に、平版印刷版10と合紙14とが交互に積層された状態で積層束12が構成される。もちろん、平版印刷版10と合紙14とを交互に積層したのち、さらにカッタ等によって平版印刷版10の端部を切りそろえて、積層束12を構成してもよい。
このようにして構成された平版印刷版10、合紙14及び保護用厚紙22は、図1(B)及び図2に示すように、内装材32によって内装される。内装材32は、遮光性及び防湿性を有する紙によって構成されており、この内装材32を使用して、平版印刷版10が外部から完全に遮断されるように内装することで、積層束12を確実に遮光及び防湿することができる。
内装材32としては、その材質は、積層束12を完全に外部から遮断して包装することが可能であれば特に限定されないが、例えば、所定の大きさとされた1枚の長方形状の未晒クラフト紙によって構成することができる。
また、このクラフト紙に、所定の厚さの金属薄膜を貼着し、場合によってはさらにこの金属薄膜上に所定の厚さの樹脂層を貼り合わせて構成されたものを使用してもよい。さらに、この金属薄膜に、10〜70μmの低密度ポリエチレン層を貼着したり、この低密度ポリエチレン層に、70μm程度の黒ポリエチレンフィルムを貼り合わせて、遮光性及び防湿性を高めた物を使用してもよい。
一般に、感光性印刷版は感光性が高く、僅かな可視光波長帯域の光によって露光されても感光層に変化が生じるため、遮光する必要がある。また、感熱性印刷板も、当たる光の熱エネルギーによって感熱層が変質したり、反応進行によって感度変化が起こったりする場合があるため、適度な遮光を行うことが好ましい。
さらに、急激な湿度変化や温度変化を受けると、いずれの印刷板も、感光層又は感熱層に結露が発生して変質したり、合紙14と接着されてしまったりする等の不都合があるため、防湿する必要が生じる。内装材32は上記したように構成されることで一定の遮光性及び防湿性を有するため、平版印刷版10の感光層又は感熱層の変質が防止され、平版印刷版10は一定の品質に維持される。もちろん、内装材32が上記した一定の遮光性及び防湿性を発揮できれば、必ずしも低密度ポリエチレン層及び黒ポリエチレンフィルム等が貼着されている必要はない。内装材32の形状及び内装構造(内装紙の折り方)等も、積層束12を防湿及び遮光可能であれば特に限定されない。
そして、粘着テープ33等の固定手段によって、内装材32を所定位置で貼り付ける。これにより、不用意に内装材32が広がったり脱落したりしないように固定され、積層束44が構成される。固定手段としては、このように内装材を確実に固定できれば限定されず、例えば、粘着テープ33に代えて(あるいは併用して)、ホットメルトや一般的な糊などの接着剤を使用してもよい。
次に、図2に示すように、内装材32によって内装された積層束44は、外装箱34によって外装される。外装箱34は長方形状を成しており、外装箱34の中央部には、枠体46が固着している。この枠体46は積層束44の外形寸法に合わせて厚紙を折曲げて形成された角状の角紙菅48、50によって構成されており、該枠体46内に積層束44が収納されることとなる。
外装箱34の短辺34Aは、枠体46の角紙菅48と略同一とされており、外装箱34の長辺34Bは枠体46の角紙菅49の2倍よりも若干長くなっている。このため、枠体46内に積層束44を収納させた状態で、外装箱34の長辺34Bの両端部を角紙菅48に合わせて折曲げると、積層束44の上面で互いに折り重なった状態となる(外装箱34の長辺34Bの両端部が互いに突き当たった状態でも良い)。この状態で、外装箱34の長辺34Bの両端部を粘着テープ(図示省略)で貼着する。このように、積層束44を外装箱34で外装することで、輸送中や荷役中の振動や衝撃に対して、積層束44の移動を規制すると共に、積層束44を保護している。
なお、外装箱34の構成は一例であって、本構成に限るものではない。また、外装箱34の材料は特に限定されないが、例えば、段ボール製とすることで、軽量且つ低コストで外装箱34を製造でき、所定の強度及び剛性を容易に得ることも可能となる。段ボール以外では、例えば、厚紙やクラフト紙、紙製のハニカム構造材等を使用することもできる。
段ボールを使用する場合には、一定強度を維持する等の観点から、以下の条件を満たすことが好ましい。
まず、段ボールの段(フルート)を好ましい順に挙げると、Aフルート、Cフルート、Bフルート、Eフルートである。段ボールの層構成を好ましい順に挙げると、複々両面(AAA等)段ボール、複両面(AA等)段ボール、両面(A等)段ボールである。また、段ボールの表ライナー及び裏ライナーの級を好ましい順に挙げると、AA級、A級、B級、C級であり、表ライナー及び裏ライナーの坪量としては、160(g/m )以上440(g/m )以下である。段ボールの中しんの種類を好ましい順に挙げると、強化中しん、A級、B級、C級であり、中しんの坪量としては、100(g/m )以上280(g/m )以下である。
段ボールに代えてハニカム構造材を使用する場合には、上記した段ボールと同様の表ライナー、裏ライナー及び中しんであることが好ましい。
さらに、段ボールに代えて厚紙を使用する場合には、坪量が200(g/m2 )以上2000(g/m2 )以下であることが好ましい(なお、段ボール及びハニカム構造材の表ライナー、裏ライナー及び中しんの坪量や、厚紙の坪量は、数値が大きい程強度が高くなる)。
本発明の実施形態に係る平版印刷版包装体30の作用について説明する。
本形態では、図1(A)及び図3に示すように、塗布膜を保護する合紙14と、平版印刷版10と、を交互に厚み方向に重ね合わせ、さらに重ね合わせ方向の両端面、あるいは平版印刷版10の所定枚数ごとに保護用厚紙22を配置して構成された積層束12の各側面に2枚ずつ、一対の短辺(側面12E、12F)及び長辺(側面12C、12D)の計8箇所を粘着テープ36でテープ止めしている。
このように、積層束12の4側面12C、12D、12E、12Fを粘着テープ36で固定することで、平版印刷版10の水平方向(積層束12の厚み方向と直交する方向)への移動を確実に規制することができ、平版印刷版10の表面が傷に弱い場合や平版印刷版10の表面が滑りやすい場合においても、該平版印刷版10のキズやズレを防止することができる。したがって、平版印刷版10の品質維持を確保することができる。
(実施例)
0.3×1030×800mmのアルミ板の上に感熱層が塗布された平版印刷版30枚を1束として積層束12を構成し、この積層束12の4側面12C、12D、12E、12F、計8箇所を粘着テープ36で固定した後、この積層束12をアルミクラフト紙(内装材32)で内装し、段ボール(外装箱34)で外装して、包装体30を形成した。この包装体30を通常輸送条件で流通させた結果、内部の平版印刷版10において、ズレ、キズのない良好な結果を得ることが確認できた。
ところで、図示はしないが、現状、包装ラインにおいて、テープ貼りユニットが配設され、該テープ貼りユニットによって積層束12の2側面を貼着するようになっている。このため、積層束12の4側面12C、12D、12E、12F(8箇所)の固定を行うためには、該テープ貼りユニットの増設が懸念されるが、ターンテーブル等を用い、ターンテーブル上で積層束12の2側面を貼着した後、該積層束12を90度回転させ、積層束12の他の2側面を貼着するようにすることで、テープ貼りユニットの増設の必要性を回避することができる。
なお、本形態では、積層束12の4側面12C、12D、12E、12Fにおいて、平版印刷版10の水平移動(積層束12の厚み方向に対して直交する方向)を規制することができればよいため、これに限るものではない。
例えば、図4に示すように、積層束12の長辺(側面12C、12D)及び短辺(側面12E、12F)の長さの半分以上の長さを有する粘着テープ38、40を、それぞれ長辺(側面12C、12D)及び短辺(側面12E、12F)の中央部に貼着させ、積層束12の側面12C、12Dを粘着テープ38で固定し、側面12E、12Fを粘着テープ40で固定しても良い。このとき、粘着テープ38、40同士が互いに重なり合わないようにする。
また、図5に示すように、積層束12の角部12a側の上面12A、長辺(側面12D)及び短辺(側面12F)に粘着テープ50を架け渡した後、積層束12の下面12Bを経て、対向する角部12c側の積層束12の上面12A、長辺(側面12C)及び短辺(側面12E)に該粘着テープ50を架け渡し、さらに、積層束12の角部12b側の上面12A、長辺(側面12C)及び短辺(側面12F)に粘着テープ52を架け渡した後、積層束12の下面12Bを経て、対向する角部12d側の積層束12の上面12A、長辺(側面12D)及び短辺(側面12E)に該粘着テープ52を架け渡して、積層束12の4側面12C、12D、12E、12Fを固定するようにしても良い。
さらに、図6(A)、(B)に示す特殊テープ53を用いても良い。この特殊テープ53には、積層束12の側面に面接触可能な帯状の固定片54を備えており、固定片54の中央部を折曲げることで、固定片54が固定片54Aと固定片54Bに分けられ、例えば、互いに直交する側面12E、12Cに固定片54Aと固定片54Bをそれぞれ面接触させることができる(図7(A)参照)。
この固定片54の中央部からは、一対の帯状の固定片56を垂直に延出させ、固定片56の基部に、固定片56の両端部から中央部に渡って一対の切込み部58を切り込む。この切込み部58によって固定片56の基部の角部56Aが自由状態となり、三角形状の折曲部60(点線が折曲げ線)を形成することができる。そして、図6(C)及び図7(B)に示すように、この4つの折曲部60を固定片54A又は固定片54Bにそれぞれ面接触させ、貼着する。
これによって、積層束12の角部12c(図5参照)を構成する2側面12E、12C、上面12A及び下面12Bを、一枚の特殊テープ53で一度に固定することができる。そして、図6(A)に示すように、特殊テープ53による積層束12の固定を積層束12の4角(12a、12b、12c、12d)において行う。
この場合、この特殊テープ53によって、積層束12の各角部(12a、12b、12c、12d)を構成する2側面及び上下面を一緒に拘束することができるため、積層束12の厚み方向のズレを防止する粘着テープと、積層束12の厚み方向と直交する方向のズレを防止する粘着テープとを別々に設ける必要がない。このため、該粘着テープを別々に設けた場合と比較して作業性を向上させ、また、コストを低減することができる。
また、図8に示すように、積層束12の角部12a、12b、12c、12dをそれぞれ覆う三角形状の樹脂材で形成されたコーナー部材62を用いても良い。この場合、コーナー部材62の内面は、積層束12の角部を構成する2側面及び上下面に面接触するようにする。
このコーナー部材62を積層束12の角部12a、12b、12c、12d(図5参照)にそれぞれ嵌め込み、コーナー部材62の内面を積層束12の角部を構成する2側面及び上下面に面接触させることで、積層束12の各角部12a、12b、12c、12dを拘束し、平版印刷版10の移動を規制することができる。
そして、この状態で、前述した包装形態により、通常輸送条件で流通させた場合、内部の印刷版のズレ、キズのない良好な結果を得ることができた。
なお、ここでは、積層束12の4つの角部12a、12b、12c、12dにコーナー部材62を嵌め込んでいるが、少なくとも対向する2つの角部にコーナー部材62を嵌め込むことで、積層束12の4側面12C、12D、12E、12Fにおいて、平版印刷版10の水平移動(積層束12の厚み方向に対して直交する方向)を規制することができる。
このように、樹脂材のコーナー部材62を使用することで、コーナー部材62を積層束12の角部に嵌め込むだけで、積層束12の角部を構成する2側面及び上下面を一緒に拘束できるため、作業時間を大幅に短縮化することができ、また、再利用可能となる。
また、コーナー部材62を2つにすることで、積層束12の固定箇所を減少することができ、作業時間を減少させることができると共に、コーナー部材62自体の数を減少させ、コストダウンを図ることができる。但し、外装箱34(図2参照)に収納したときに、枠体46(図2参照)とコーナー部材62を嵌めていない積層束12の角部との間には、隙間が生じてしまうため、機能上は4つの角部12a、12b、12c、12dにコーナー部材62を嵌め込んだ方がよい。
(A)は、本発明の実施の形態に係る包装体を構成する積層束を示す分解斜視図であり、(B)は該包装体を包装する工程を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る包装体を包装する工程を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る包装体を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る包装体の第1変形例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る包装体の第2変形例を示す斜視図である。 (A)は、本発明の実施の形態に係る包装体の第3変形例を示す斜視図であり、(B)は該包装体に用いられる粘着テープの展開図、(C)は該包装体に用いられる粘着テープの斜視図である。 (A)、(B)は、図6の粘着テープの作用を説明する説明図である。 本発明の実施の形態に係る包装体の第4変形例を示す斜視図である。
符号の説明
10 平版印刷版(シート材)
12 積層束(シート束)
30 包装体
33 粘着テープ(固定手段)
36 粘着テープ(固定手段)
38 粘着テープ(固定手段)
40 粘着テープ(固定手段)
50 粘着テープ(固定手段)
52 粘着テープ(固定手段)
53 特殊テープ(固定部材、固定手段)
54 固定片(第1固定片、固定部材)
56 固定片(第2固定片、固定部材)
58 切り込み部(固定部材)
60 折曲部(固定部材)
62 コーナー部材(固定部材)

Claims (7)

  1. 複数のシート材が厚み方向に積層されて構成されたシート束と、
    前記シート束の4側面を固定し、前記シート材同士の移動を規制する固定手段と、
    を有することを特徴とするシート材包装体。
  2. 前記固定手段が、前記シート束の角部に配置され、該角部を構成するシート束の2側面を一緒に拘束することを特徴とする請求項1に記載のシート材包装体。
  3. 前記固定手段が、前記シート束の角部を構成するシート束の2側面及び該シート束の上下を一緒に拘束する固定部材であることを特徴とする請求項1に記載のシート材包装体。
  4. 前記固定部材が、
    前記シート束の側面に面接触可能な帯状の第1固定片と、
    前記第1固定片の中央から垂直に延出する一対の帯状の第2固定片と、
    前記第2固定片の基部に、第2固定片の両端部から中央部に渡って切り込まれた一対の切込み部と、
    前記切込み部によって前記第2固定片が折曲げ可能に形成され、中央部が折曲げられた前記第1固定片と面接触可能な三角状の折曲部と、
    を含んで構成されたことを特徴とする請求項3に記載のシート材包装体。
  5. 前記固定部材が粘着性テープであることを特徴とする請求項4に記載のシート材包装体。
  6. 前記固定部材が再利用可能であることを特徴とする請求項3に記載のシート材包装体。
  7. 前記シート材が平版印刷版であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のシート材包装体。
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