JP2006082865A - 平版印刷版用内装材、平版印刷版内装構造及び平版印刷版外装構造 - Google Patents

平版印刷版用内装材、平版印刷版内装構造及び平版印刷版外装構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2006082865A
JP2006082865A JP2004272387A JP2004272387A JP2006082865A JP 2006082865 A JP2006082865 A JP 2006082865A JP 2004272387 A JP2004272387 A JP 2004272387A JP 2004272387 A JP2004272387 A JP 2004272387A JP 2006082865 A JP2006082865 A JP 2006082865A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing plate
interior
lithographic printing
plate
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004272387A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Serikawa
健 芹川
Yasuhiro Anura
泰広 案浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2004272387A priority Critical patent/JP2006082865A/ja
Publication of JP2006082865A publication Critical patent/JP2006082865A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

【課題】 開封の容易な平版印刷版用内装材、平版印刷版内装構造及び平版印刷版外装構造を得る。
【解決手段】 平版印刷版10の版束12を内装紙16で内装した内装状態38の裏面38Bに、開封用テープ42が貼着されている。開封用テープ42には、内装状態38の裏面38Bに貼着される貼着部42Aと、裏面38Bからはみ出して内装紙16に貼着されない非貼着部42Bと、が構成されている。非貼着部42Bを引っ張ると、貼着部42Aの近傍の内装紙16が貼着部42Aと共に引っ張られて、内装紙16が破れる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、平版印刷版用内装材、平版印刷版内装構造及び平版印刷版外装構造に関する。
近年の製版法(電子写真製版法を含む)では、製版工程の自動化を容易にすべく、感光性印刷版や感熱性印刷板等の平版印刷版が広く用いられている。平版印刷版は、不用意に光が当たったり、外気の変化(温度変化や湿度変化)等にさらされたりすると性状が変化するため、遮光及び外気遮断のために内装紙によって内装される。
しかし、平版印刷版の内装は、内装材の一例であるクラフト紙等で平版印刷版の版束を包装し、外側から粘着テープ等で内装材を留めることで行われている。内装紙は不用意には破れないようにされているため、開封時には粘着テープ等を剥がすか、若しくは刃物を使用することになる。しかし、刃物を使用すると、包装された平版印刷版を傷つけるおそれがある。
また、平版印刷版は一枚の薄い板状とされているため、角や辺、内部等に傷や変形があると、感光や感熱によって現像した際に像がぼけたり、印刷した際にインクが不均一になる等の問題が生じやすい。
そこで、特許文献1等に記載されているように、平版印刷版をさらに包装外箱(外装材)で包装することも行われている。
しかし、内装材を留めている粘着テープは片面にしか存在していないため、外装材を開封した状態で、この粘着テープが露出していないことがある。この場合には、一旦外装材から、内装された版束を取り出さなければならず、作業性が悪い。特に、特許文献1に記載のような両面に開封面を有する包装外箱を使用した場合には、粘着テープが露出しない面で包装外箱を開封してしまう可能性がある。
特開2001−194774号公報
本発明は上記事実を考慮し、開封の容易な平版印刷版用内装材、平版印刷版内装構造及び平版印刷版外装構造を得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明では、厚み方向に積層された複数枚の平版印刷版で構成される版束を内装する内装材であって、内装状態で外側となる面に貼着され、少なくとも一部が引っ張られることで貼着力により内装材を破断可能な開封用貼着部材、を有することを特徴とする。
したがって、この平版印刷版用内装材で平版印刷版の版束を内装すると、版束を構成する平版印刷版は遮光及び外気遮断され、その性状を維持することができる。内装状態での外側には、開封用貼着部材が存在しているので、この開封用貼着部材を引っ張ることで、貼着力により平版印刷版用内装材を破断して、容易に開封することができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の平版印刷版用内装材であって、前記開封用貼着部材が、前記版束の内装状態に維持する内装維持部材が貼着される面と反対の面となる位置に貼着されていることを特徴とする。
したがって、この平版印刷版用内装材を使用した内装状態では、一方の面に内装維持部材が存在し、これと反対の面には開封用貼着部材が位置する。このため、内装状態において内装材を2面のいずれからでの容易に開封可能となる。
請求項3に記載の発明では、厚み方向に積層された複数枚の平版印刷版で構成される版束を包装する内装材と、前記内装材の外側に貼着され、少なくとも一部が引っ張られることで貼着力により内装材を破断可能な開封用貼着部材と、を有することを特徴とする。
このように版束を内装材で内装することで、版束を構成する平版印刷版は遮光及び外気遮断され、その性状を維持することができる。
内装材の外側には開封用貼着部材が貼着されており、その少なくとも一部が引っ張られると、貼着力が作用している部分の包装材も引っ張られて破断されるので、容易に開封できる。
なお、開封用貼着部材は、内装材によって版束を内装した後に内装材の外側に貼着してもよいが、あらかじめ開封用貼着部材が貼着された請求項1又は請求項2に記載の平版印刷版用内装材を使用してもよい。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の発明において、前記内装材による前記版束の内装状態で、内装材に貼着されてこの内装状態を維持する内装維持部材、を備え、前記開封用貼着部材が、前記内装維持部材が貼着された面の反対面で内装材に貼着されていることを特徴とする。
すなわち、内装材は内装維持部材によって版束を内装した状態に維持される。従来の平版印刷版内装構造では、この内装維持部材が設けられた面では、内装維持部材の除去等によって内装材を開封できるが、内装維持部材が設けられていない面では、開封が難しい。本発明のように、内装維持部材が貼着された面の反対面で開封用貼着部材が内装材に貼着されていると、内装材の両面で開封が容易になる。
本発明において、開封用貼着部材は、内装材によって版束を内装した後に、内装維持部材が貼着された面の反対面に貼着してもよいが、あらかじめ開封用貼着部材が貼着された請求項2に記載の平版印刷版用内装材を使用してもよい。
なお、内装維持部材としては、たとえば請求項5に記載のように粘着テープとすると、簡単な構成で内装状態を確実に維持でき、好ましい。
請求項6に記載の発明では、請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記開封用貼着部材が、前記内装材に貼着される貼着部と、この貼着部から連続し内装材に貼着されない非貼着部と、を含んで構成されていることを特徴とする。
したがって、非貼着部を容易に且つ確実に把持して、開封用貼着部材を引っ張ることができる。この引っ張りにより、内装材に貼着部された貼着部によって内装材を破断する(破く)ことができ、容易に開封できる。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の発明において、前記非貼着部の少なくとも一部が、内装状態の内装材の外側にはみ出していることを特徴とする。
これにより、非貼着部を容易に把持できる。
請求項8に記載の発明では、請求項3〜請求項7のいずれか1項に記載の平版印刷版内装構造と、前記平版印刷版内装構造を外装する外装材と、を有することを特徴とする。
このように外装材で外装することで、平版印刷版を外力等からも保護して、その変形や損傷を防止することができる。
請求項9に記載の発明では、請求項8に記載の発明において、前記外装材の一部にこの外装材を開封するための開封部が設けられ、前記開封用貼着部材が、前記開封部によって前記外装材が開封されたときに露出する位置とされていることを特徴とする。
したがって、開封部によって外装材を容易に開封することができる。外装材を開封した状態で、内装材に貼着された開封用貼着部材が露出するので、内装材の開封も、開封用貼着部材を引っ張って内装材を破ることで容易に行うことができる。
本発明は上記構成としたので、開封が容易になる。
図2には、本発明の第1実施形態の内装紙16を用いた平版印刷版内装構造18が示されている。また、図1には、内装紙16を用いて平版印刷版10の版束12を包装(内装)する途中の状態が示されている。
平版印刷版10は、長方形の板状に形成された薄いアルミニウム製の支持体上に、塗布膜(感光性印刷版の場合には感光層、感熱性印刷版の場合には感熱層、さらに必要に応じて、オーバーコート層やマット層等)を塗布して形成されている。この塗布膜に、露光、現像処理、ガム引き等の製版処理が行われ、印刷機にセットされ、インクが塗布されることで、紙面に文字、画像等が印刷される。なお、本実施形態の平版印刷版10は、印刷に必要な処理(露光や現像等)が施される前段階のものであり、場合によっては平版印刷版原版あるいは平版印刷版材と称されることもある。
なお、このような構成とされていれば、平版印刷版10の具体的構成は特に限定されないが、例えば、ヒートモード方式およびフォトン方式のレーザ刷版用の平版印刷版とすることによって、デジタルデータから直接製版可能な平版印刷版とすることができる。
また、平版印刷版10は、感光層又は感熱層中の成分を種々選択することによって、種々の製版方法に対応した平版印刷版とすることができる。本発明に係る平版印刷版10の具体的態様の例としては、下記(1)〜(11)の態様が挙げられる。
(1) 感光層が赤外線吸収剤、熱によって酸を発生する化合物、および酸によって架橋する化合物を含有する態様。
(2) 感光層が赤外線吸収剤、および熱によってアルカリ溶解性となる化合物を含有する態様。
(3) 感光層が、レーザ光照射によってラジカルを発生する化合物、アルカリに可溶のバインダー、および多官能性のモノマーあるいはプレポリマーを含有する層と、酸素遮断層との2層を含む態様。
(4) 感光層が、物理現像核層とハロゲン化銀乳剤層との2層からなる態様。
(5) 感光層が、多官能性モノマーおよび多官能性バインダーとを含有する重合層と、ハロゲン化銀と還元剤を含有する層と、酸素遮断層との3層を含む態様。
(6) 感光層が、ノボラック樹脂およびナフトキノンジアジドを含有する層と、ハロゲン化銀を含有する層との2層を含む態様。
(7) 感光層が、有機光導電体を含む態様。
(8) 感光層が、レーザー光照射によって除去されるレーザー光吸収層と、親油性層および/または親水性層とからなる2〜3層を含む態様。
(9) 感光層が、エネルギーを吸収して酸を発生する化合物、酸によってスルホン酸またはカルボン酸を発生する官能基を側鎖に有する高分子化合物、および可視光を吸収することで酸発生剤にエネルギーを与える化合物を含有する態様。
(10) 感光層が、キノンジアジド化合物と、ノボラック樹脂とを含有する態様。
(11) 感光層が、光又は紫外線により分解して自己もしくは層内の他の分子との架橋構造を形成する化合物とアルカリに可溶のバインダーとを含有する態様。
特に、近年では、レーザーで露光する高感度感光タイプの塗布膜を塗布した平版印刷版や、感熱タイプの平版印刷版が使用されることもある(例えば上記した(1)〜(3)の態様等)。
なお、ここでいうレーザー光の波長は特に限定されず、例えば、
(A) 波長域350〜450nmのレーザー(具体例としては、波長405±5nmのレーザーダイオード)。
(B) 波長域480〜540nmのレーザー(具体例としては、波長488nmのアルゴンレーザー、波長532nmの(FD)YAGレーザー、波長532nmの固体レーザー、波長532nmの(グリーン)He−Neレーザー)。
(C) 波長域630〜680nmのレーザー(具体例としては、波長630〜670nmのHe−Neレーザー、波長630〜670nmの赤色半導体レーザー)。
(D) 波長域800〜830nmのレーザー(具体例としては、波長830nmの赤外線(半導体)レーザー)。
(E) 波長1064〜1080nmのレーザー(具体例としては、波長1064nmのYAGレーザー)。
等を挙げることができる。これらのうち、例えば、(B)及び(C)の波長域のレーザー光はいずれも、上記した(3)又は(4)の態様の感光層又は感熱層を有する平版印刷版の双方に適用可能である。また、(D)及び(E)の波長域のレーザー光はいずれも、上記した(1)又は(2)の態様の感光層又は感熱層を有する平版印刷版の双方に適用可能である。もちろん、レーザー光の波長域と感光層又は感熱層との関係はこれらに限定されない。
また、本実施形態の平版印刷版10(上記した(1)〜(11)の全ての態様の平版印刷版)は、版束12を構成した状態で自動給版機能を持った自動製版機やいわゆるプレートセッター等にセットされ、製版工程への供給(給版)されることがある平版印刷版とされている。但し、実際の使用状況において、平版印刷版の使用者が平版印刷版10を自動給版機構によって給版するか、手動で給版するか等の使い方に左右されない。もちろん、(1)〜(11)以外の態様の平版印刷版であっても、自動給版機能を持った自動製版機やいわゆるプレートセッター等にセットされ、製版工程への供給(給版)される可能性がある平版印刷版は、全て本実施形態に係る平版印刷版10に含まれる。
さらに、平版印刷版のなかには、使用される印刷機によって紙面の都合上、インクを塗布しない位置(すなわち印刷されない領域)にセットされて使用される、いわゆる「捨て版」あるいは「空版」と称されるものもある。このようは捨て版あるいは空版も、本実施形態に係る平版印刷版10に含まれる。
平版印刷版10の形状等は特に限定されず、例えば、厚み0.1〜0.5mm、長辺300〜2050mm、短辺200〜1500mmのアルミニウム板の片面又は両面に塗布膜(感光層あるいは感熱層等)が塗布されたもの等とすることができる。
そして、図1から分かるように、塗布膜を保護する合紙14と、平版印刷版10と、を交互に厚み方向に重ね合わせて、さらに重ね合わせ方向の両端面、あるいは平版印刷版10の所定枚数ごとに保護用厚紙20を配置して、平版印刷版10の版束12が構成されている。そして、この版束12が、遮光性、防湿性を有する内装紙16で内装されている。
1つの版束12を構成する平版印刷版10の数は特に限定されないが、運搬や保管の効率化の観点等から、例えば10枚〜200枚とすることができる。平版印刷版10を10枚以上とすることで、荷扱いの効率化を図ることができる。また、200枚以下とすることで、版束12自体の重量が制限されることになるので、荷扱いにおける作業負荷が軽減される。また、さらに多くの平版印刷版10によって版束12を構成し、より効率的に(少ない荷扱いの回数で)運搬や保管をできるようにすることも可能である。平版印刷版10の種類によっては、合紙14及び保護用厚紙20のいずれか一方若しくは双方を省略して、平版印刷版10の版束12を構成してもよい。
なお、本実施形態では、支持体の片面にのみ塗布膜が設けられたものを挙げており、この塗布膜が図1において上側になるように配置されて版束12が構成されている。これにより、後述するように、裏面38Bを上にし開封用テープ42を引っ張って内装紙16を開封したときに、平版印刷版10の支持体側(裏面)が上になる。また、内装紙16による内装作業の作業性が向上されている。なお、平版印刷版の種類によっては、支持体の片面だけでなく、両面に塗布膜が設けられたもの(いわゆる「両面品」)もあるが、このような両面品の平版印刷版によって版束12を構成する場合には、図1において最も下側の平版印刷版10のさらに下(平版印刷版10と保護用厚紙20の間)にも合紙14を1枚配置する(従って、合紙14は平版印刷版10よりも1枚多くなる)。これにより、平版印刷版10の塗布膜が保護用厚紙20に直接接触しなくなるので、塗布膜と保護用厚紙20とが直接接触することによる塗布膜の損傷が防止される。
合紙14としては、平版印刷版10の塗布膜(画像形成面)を保護できれば、具体的構成は特に限定されないが、例えば、木材パルプを100%使用した紙や、木材パルプを100%使用せず合成パルプを使用した紙、及びこれらの紙の表面に低密度ポリエチレン層を設けた紙等を使用できる。特に、合成パルプを使用しない紙では、材料コストが低くなるので、低コストで合紙14を製造することができる。より具体的には、漂白クラフトパルプから抄造した坪量30〜60g/m2 、密度0.7〜0.85g/cm3 、水分4〜8%、PH4〜6の合紙が挙げられるが、もちろんこれに限定されない。
また、保護用厚紙20としては、故紙から抄造した坪量200〜1500g/m2、密度0.7〜0.85g/cm3、水分4〜8%、ベック平滑度3〜20秒、PH4〜6の保護用厚紙20を使用することができる。なお、例えば10枚〜100枚の平版印刷版10によって版束12を構成した場合には、平版印刷版10と保護用厚紙20とがずれないように、粘着テープ等の固定手段でこれらを固定してもよい。
平版印刷版10を厚み方向に積層して版束12を構成する工程も特に限定されないが、例えば、ウエブ状の平版印刷版を長手方向に搬送しつつ所定のサイズに裁断する平版印刷版の加工ラインでは、平版印刷版10を順次集積する集積装置が設けられることが一般的であるので、この集積装置で集積することで、版束12を構成すればよい。また、この加工ラインでは、裁断前のウエブ状の平版印刷版に、同じくウエブ状の合紙が接触配置され、その後にウエブ状の平版印刷版と合紙とが一体で裁断されて所定サイズとされることが多いので、この場合には、集積装置での集積時に、平版印刷版10と合紙14とが交互に積層された状態で版束12が構成される。もちろん、平版印刷版10と合紙14とを交互に積層したのち、さらにカッタ等によって平版印刷版10の端部を切りそろえて、版束12を構成してもよい。
このようにして構成された版束12を、内装紙16によって内装する。内装紙16は、遮光性及び防湿性を有する紙によって構成されており、この内装紙16を使用して、版束12が外部から完全に遮断されるように内装することで、版束12を確実に遮光及び防湿することができる。
内装紙16の材質は、版束12を完全に外部から遮断して包装することが可能であれば特に限定されないが、例えば、所定の大きさとされた1枚の長方形状の未晒クラフト紙によって構成することができる。また、このクラフト紙に、所定の厚さの金属薄膜を貼着し、場合によってはさらにこの金属薄膜上に所定の厚さの樹脂層を貼り合わせて構成されたものを使用してもよい。さらに、この金属薄膜に、10〜70μmの低密度ポリエチレン層を貼着したり、この低密度ポリエチレン層に、70μm程度の黒ポリエチレンフィルムを貼り合わせて、遮光性及び防湿性を高めた物を使用してもよい。一般に、感光性印刷版は感光性が高く、僅かな可視光波長帯域の光によって露光されても感光層に変化が生じるため、遮光する必要がある。また、感熱性印刷板も、当たる光の熱エネルギーによって感熱層が変質したり、反応進行によって感度変化が起こったりする場合があるため、適度な遮光を行うことが好ましい。さらに、急激な湿度変化や温度変化を受けると、いずれの印刷板も、感光層又は感熱層に結露が発生して変質したり、合紙14と接着されてしまったりする等の不都合があるため、防湿する必要が生じる。内装紙16は上記したように構成されることで一定の遮光性及び防湿性を有するため、平版印刷版10の感光層又は感熱層の変質が防止され、平版印刷版10は一定の品質に維持される。もちろん、内装紙16が上記した一定の遮光性及び防湿性を発揮できれば、必ずしも低密度ポリエチレン層及び黒ポリエチレンフィルム等が貼着されている必要はない。
また、内装紙16の形状及び内装構造(内装紙の折り方)等も、版束12を防湿及び遮光可能であれば特に限定されない。
そして、この内装紙16を適切な位置で折り曲げることで、版束12の全体を覆うように内装して内装状態38を得る。内装状態38とは、本発明に係る開封用テープ42を貼着する前段階のものであり、図2(A)に示すように、内装紙16の端辺近傍が部分的に重なっていて、この部分が粘着テープ40によって留められている。これにより、不用意に内装紙16が広がったり脱落したりしないように固定され、内装状態38が維持される。この状態で、粘着テープ40が貼着された面に、平版印刷版10の塗布膜が位置しており、内装状態38における表面38Aとなっている。
ここで、図2(B)に示すように、内装状態38の裏面38Bには、本発明の開封用貼着部材として、開封用テープ42が貼着されている。本実施形態では、開封用テープ42は長尺状に形成されると共に、一面が接着面とされている。そして、この接着面が内装状態38の裏面38Bに貼着される貼着部42Aと、裏面38Bからはみ出して内装紙16に貼着されない非貼着部42Bと、が構成されている。非貼着部42Bは、このように内装紙16には貼着されないことで、作業者が容易に且つ確実に把持できるようになっている。
内装紙16に貼着された貼着部42Aは、非貼着部42Bを把持して引っ張っても、内装紙16から不用意にはがれない程度の粘着力を有している。したがって、非貼着部42Bを引っ張ると、貼着部42Aの近傍の内装紙16が貼着部42Aと共に引っ張られて、内装紙16は破れるようになっている。
このように、本実施形態の平版印刷版内装構造18では、開封用テープ42を引っ張ることで、容易に開封して内部の平版印刷版を取り出すことができる。また、従来のように、開封用テープ42が貼着されていない構成では、裏面38B側から開封することは困難であり、たとえば刃物等を使用して内装紙16を開封する場合には、内部の平版印刷版10を傷つけないようにするために注意する必要があり、作業負荷になっていた。しかし、本実施形態では、裏面38B側であっても、容易に開封できる。たとえば、内装状態38(平版印刷版内装構造18)の裏面38Bを上にして開封すれば、平版印刷版10を裏面が上になるように取り出せるので、露光装置へのセット等も容易になる。
なお、開封用テープ42の内装紙16への貼着は、内装紙16によって版束12を内装した後に行ってもよいが、あらかじめ開封用テープ42を内装紙16に貼着しておき、この内装紙16を使用して版束12を内装し、本発明に係る平版印刷版内装構造18を得てもよい。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、第1実施形態で得られた平版印刷版内装構造18を、さらに平版印刷版用外装箱50で外装して、本発明に係る平版印刷版外装構造32を得るものである。
図3及び図5には、平版印刷版用外装箱50の一例が示されている。この平版印刷版用外装箱50は、図4に示す展開図からも分かるように、底面板54の短辺側及び上面板56の短辺側に、底面積層板58及び上面積層板60が隣接して設けられている。底面積層板58及び上面積層板60には複数の折曲線62が形成されており、この折曲線62で折り曲げることで、図3に示すように、組立状態では渦巻き状の積層部64、66が構成される。そして、平版印刷版用外装箱50に外部から大きな力が作用しても、版束12を構成する平版印刷版10には、少なくとも品質上問題となるような傷や変形が生じない程度に確実に保護される。また、上面板56によって、平版印刷版用外装箱50の取出口(上面)が閉塞されている。包装状態では、2枚の上面板56が粘着テープ68によって固定されて不用意に開かないようになっているが、この粘着テープ68を除去して矢印上面板56をいわゆる「観音状」に開くことで平版印刷版用外装箱50を開梱して、平版印刷版10を取り出すことができる。
また、この平版印刷版用外装箱50では、底面板54に、所定形状(本実施形態では横H字状)の破断線70(いわゆるミシン目)が形成されており、破断線70に沿って平版印刷版用外装箱50を容易に開封できるようになっている。開封状態では、内部の平版印刷版内装構造18を取り出すことができる程度の開口部が構成される。したがって、この平版印刷版用外装箱50は、上面板56側と底面板54側の双方から開くことができる。換言すれば、内部の平版印刷版10を、塗布膜(感光層)側の面からであっても、支持体側の面からであっても開封することができる。
平版印刷版用外装箱50を構成する材料は、このように平版印刷版10を外力から保護できれば特に限定されないが、例えば段ボール製とすると、軽量且つ低コストで平版印刷版用外装箱50を構成でき、しかも使用後のリユースやリサイクル、廃却も容易になるので、好ましい。
この平版印刷版用外装箱50には、図3からも分かるように、底面板54側に平版印刷版内装構造18の裏面38Bが位置するように平版印刷版内装構造18が収容されて包装される。
この平版印刷版用外装箱50の底面板54側から平版印刷版10を取り出すには、まず、図6に示すように、破断線70で平版印刷版用外装箱50を破断する。これにより、平版印刷版用外装箱50が開封され、開封用テープ42が露出する。次に、図7に示すように、非貼着部42Bを引っ張っれば、内装紙16を部分的に破いて開封することができるので、包装された平版印刷版10を取り出せる。
これに対し、平版印刷版用外装箱50の上面板56側から平版印刷版10を取り出すには、従来と同様に、粘着テープ68を除去して矢印上面板56を観音状に開き、粘着テープ40を除去すればよい。
このように、平版印刷版用外装箱50によってさらに外装した場合であっても、平版印刷版用外装箱50を開封した状態から直ちに、内装紙16を開封できる。しかも、平版印刷版用外装箱50の両面から、平版印刷版10に不要な圧力や損傷等を与えるおそれもなく容易に開封できる。そして、平版印刷版10を所望の向きで(たとえば支持体側の面を上にして)容易に取り出し、露光装置等にセットすることもできる。
特に、平版印刷版用外装箱50を使用した平版印刷版外装構造32では、一般に一人の作業者で容易に平版印刷版外装構造32を反転させることができる程度の重量とされることが多い。この場合に、一人の作業者が必要に応じて平版印刷版外装構造32を反転させ、平版印刷版10の裏面が上になるようにした状態でも容易に開封できるので、露光装置等へのセットも容易に行うことができる。開封途中に平版印刷版10に変形させたり損傷を与えたりすることもない。
本発明の開封用貼着部材としては、上記した開封用テープ42に限定されない。たとえば、形状としても長尺状とされている必要はなく、多角形や円形であってもよい。
開封用テープ42の材質も特に限定されないが、非貼着部42Bを引っ張ったときに開封用テープ42自体が不用意に破談されない程度の強度を有している必要がある。たとえば、PET、PP、PE、セロハン等で開封用テープ42を構成すると、この条件を満足でき、しかも低コストとなるので好ましい。
また、開封用テープ42の数や貼着位置、向きも上記したものに限定されず、図8(A)〜(I)に示す種々の態様とすることが可能である。図8(H)に示すように、開封用テープ42の一部が内装状態での内装紙16からはみ出していない構成であってもよい。この場合には、たとえば図9に示すように、開封用テープ42の粘着面42C側が内側になるように端部を折り返しておけば内装紙16に貼着しなくなるので、簡単に非貼着部42Bを構成できる。そして、二点鎖線で示すように内装紙16から立ち上げて容易に把持可能となる。なお、図9に示す非貼着部42Bの構成は、図2及び図8(A)〜(I)の各種構成にも好ましく適用できる。もちろん、非貼着部42Bを内装紙16の外側にはみ出すようにしておけば、把持が容易になるのでより好ましい。
本発明の第1実施形態の平版印刷版用内装紙と、この平版印刷版用内装紙を使用して平版印刷版内装構造を構成する途中の状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の平版印刷版用内装紙を使用した平版印刷版内装構造を示し、(A)は平面図、(B)は底面図である。 本発明の第2実施形態の平版印刷版用外装箱と、この平版印刷版用外装箱を使用して平版印刷版外装構造を構成する途中の状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態の平版印刷版外装箱を示す展開図である。 本発明の第2実施形態の平版印刷版外装構造を示し、(A)は平面図、(B)は底面図である。 本発明の第2実施形態の平版印刷版外装構造において平版印刷版用外装箱から平版印刷版を取り出す途中の状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態の平版印刷版外装構造において平版印刷版用外装箱から平版印刷版を取り出す途中の状態を示す斜視図である。 (A)〜(I)はいずれも、本発明の平版印刷版内装構造の各種の変形例を示す平面図である。 本発明に適用可能な開封用テープの具体的構成を示す側面図である。
符号の説明
10 平版印刷版
12 版束
14 合紙
16 内装紙(平版印刷版用内装材)
18 平版印刷版内装構造
20 保護用厚紙
32 平版印刷版外装構造
38 内装状態
38A 表面
38B 裏面
40 粘着テープ(内装維持部材)
42 開封用テープ
42A 貼着部
42B 非貼着部
42C 粘着面
50 平版印刷版用外装箱
54 底面板
56 上面板
58 底面積層板
60 上面積層板
62 折曲線
64 積層部
68 粘着テープ
70 破断線

Claims (9)

  1. 厚み方向に積層された複数枚の平版印刷版で構成される版束を内装する内装材であって、
    内装状態で外側となる面に貼着され、少なくとも一部が引っ張られることで貼着力により内装材を破断可能な開封用貼着部材、
    を有することを特徴とする平版印刷版用内装材。
  2. 請求項1に記載の平版印刷版用内装材であって、
    前記開封用貼着部材が、前記版束の内装状態に維持する内装維持部材が貼着される面と反対の面となる位置に貼着されていることを特徴とする平版印刷版用内装材。
  3. 厚み方向に積層された複数枚の平版印刷版で構成される版束を包装する内装材と、
    前記内装材の外側に貼着され、少なくとも一部が引っ張られることで貼着力により内装材を破断可能な開封用貼着部材と、
    を有することを特徴とする平版印刷版内装構造。
  4. 前記内装材による前記版束の内装状態で、内装材に貼着されてこの内装状態を維持する内装維持部材、
    を備え、
    前記開封用貼着部材が、前記内装維持部材が貼着された面の反対面で内装材に貼着されていることを特徴とする請求項3に記載の平版印刷版内装構造。
  5. 前記内装維持部材が粘着テープであることを特徴とする請求項4に記載の平版印刷版内装構造。
  6. 前記開封用貼着部材が、
    前記内装材に貼着される貼着部と、この貼着部から連続し内装材に貼着されない非貼着部と、を含んで構成されていることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の平版印刷版内装構造。
  7. 前記非貼着部の少なくとも一部が、内装状態の内装材の外側にはみ出していることを特徴とする請求項6に記載の平版印刷版内装構造。
  8. 請求項3〜請求項7のいずれか1項に記載の平版印刷版内装構造と、
    前記平版印刷版内装構造を外装する外装材と、
    を有することを特徴とする平版印刷版外装構造。
  9. 前記外装材の一部にこの外装材を開封するための開封部が設けられ、
    前記開封用貼着部材が、前記開封部によって前記外装材が開封されたときに露出する位置とされていることを特徴とする請求項8に記載の平版印刷版外装構造。
JP2004272387A 2004-09-17 2004-09-17 平版印刷版用内装材、平版印刷版内装構造及び平版印刷版外装構造 Pending JP2006082865A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004272387A JP2006082865A (ja) 2004-09-17 2004-09-17 平版印刷版用内装材、平版印刷版内装構造及び平版印刷版外装構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004272387A JP2006082865A (ja) 2004-09-17 2004-09-17 平版印刷版用内装材、平版印刷版内装構造及び平版印刷版外装構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006082865A true JP2006082865A (ja) 2006-03-30

Family

ID=36161698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004272387A Pending JP2006082865A (ja) 2004-09-17 2004-09-17 平版印刷版用内装材、平版印刷版内装構造及び平版印刷版外装構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006082865A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020170842A1 (en) Packaging structure for planographic printing plates and method of packaging the same
JP2002211502A (ja) 平版印刷版包装方法、平版印刷版包装用ガイド部材及び平版印刷版包装装置
JP2005112382A (ja) 平版印刷版の包装方法
JP2002029173A (ja) 平版印刷版包装構造
US20010036597A1 (en) Protective interleaf sheet for planographic printing plates, and packaging method of planographic printing plates
JP2006082865A (ja) 平版印刷版用内装材、平版印刷版内装構造及び平版印刷版外装構造
JP4054157B2 (ja) 平版印刷版用合紙、平版印刷版用当て部材及び平版印刷版包装構造
EP1190850B1 (en) Method for measuring strength of image forming surface of planographic printing plate, and forming packaging structure for planographic printing plates
JP2001066737A (ja) 平版印刷版の包装構造及び平版印刷版用の内装材
JP4485307B2 (ja) 平版印刷版の加工ライン
JP2003081447A (ja) 平版印刷版積層束及び平版印刷版積載部材
JP4322406B2 (ja) 平版印刷版用包装箱及び平版印刷版包装構造
JP2006016067A (ja) 平版印刷版包装構造
JP2007245513A (ja) 平版印刷版用内装材
JP2002337967A (ja) 平版印刷版包装構造及び平版印刷版包装方法
JP2006036228A (ja) 平版印刷版包装箱用段ボール及び平版印刷版包装構造
JP2004168366A (ja) 平版印刷版用合紙の包装方法
JP2008013231A (ja) シート材包装構造体
JP2005029174A (ja) 平版印刷版包装体
JP2008018944A (ja) シ−ト材包装体
JP2002337929A (ja) 平版印刷版積載部材、平版印刷版積載構造体、平版印刷版積載部材の回収構造体、平版印刷版積載部材の回収方法
JP2007290777A (ja) 平版印刷版用包装箱及び平版印刷版包装構造
JP2005231715A (ja) 平版印刷版包装体
JP2006256249A (ja) 保護材
JP2001247155A (ja) 平版印刷版用包装材及び平版印刷版包装構造

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20070219