JP3458946B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3458946B2
JP3458946B2 JP07256799A JP7256799A JP3458946B2 JP 3458946 B2 JP3458946 B2 JP 3458946B2 JP 07256799 A JP07256799 A JP 07256799A JP 7256799 A JP7256799 A JP 7256799A JP 3458946 B2 JP3458946 B2 JP 3458946B2
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    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G21/00Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
    • G03G21/06Eliminating residual charges from a reusable imaging member
    • G03G21/08Eliminating residual charges from a reusable imaging member using optical radiation

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写材上に画像・
文字などを形成する電子写真方式を用いた画像形成装置
に関するものであり、特に、トラブル発生時における感
光体の損傷を回避し得る画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真方式を用いた画像形成装
置は、図14に示すように、中央に配置される感光体1
01の周囲に、帯電器102、露光装置103、現像装
置104、転写帯電器105、クリーニング装置10
6、除電ランプ107などが配置されている。
【0003】このような画像形成装置では、先に帯電器
102により感光体101表面が所定電位・所定極性に
帯電され(帯電工程)、その後、露光装置103から照
射されたレーザー光などにより、該感光体101表面が
露光される。このとき、感光体101の表面には露光さ
れて電位の低下する部分と、露光されずに電位が低下し
ない部位とが発生し、これら各部分の電位差により感光
体101表面に静電潜像が形成される(露光工程)。
【0004】この静電潜像は、現像装置104により現
像されトナー像となる(現像工程)。このトナー像は、
転写帯電器105により、図示しない給紙部から供給さ
れた転写材(用紙)110に転写される(転写工程)。
その後、トナー像が転写された転写材110は、図示し
ない定着部にて実施される定着工程を経て装置外へ排出
される。
【0005】一方、転写工程後に感光体101の表面に
残留しているトナーは、クリーニング装置106により
感光体101の表面から除去される(クリーニング工
程)。さらに、感光体101の表面の残留電位は除電ラ
ンプ107により除電され(除電工程)、次回の画像形
成の工程へ移行する。
【0006】上記の除電ランプ107によって転写工程
終了後に行われる感光体101の残留電荷の除去は必須
の工程となっている。もしこの除電工程が実施されなけ
れば、帯電電荷の均一性が損なわれ、特定部分のみ表面
電位が低下する露光メモリの発生原因となる。
【0007】特に、帯電器102として接触式のものな
どを用いた場合には、除電工程が実施されず帯電器10
2による再帯電が繰り返されて感光体101の電位が上
昇し、状況によっては感光体101の絶縁破壊を引き起
こすおそれがある。また、帯電器102としてスコロト
ロン帯電器のような非接触式を用いる場合では、感光体
101の絶縁破壊を発生するまでに至るおそれは少ない
が、再帯電が繰り返されても徐々に感光体101の表面
電位が上昇することになり、感光体101にとって好ま
しくない。
【0008】ところが、除電ランプ107のような専用
の除電手段を設けると、画像形成装置の小型化およびコ
スト低減を阻む原因となる。そこで、従来より、専用の
除電手段を設けずに除電工程を実施する技術が開発され
ている。
【0009】たとえば、特開昭56−16155号公
報には、露光装置から照射されるレーザー光を分割し、
このレーザー光により感光体の除電を行う技術が開示さ
れている。
【0010】また、特開平6−3833号公報には、
露光装置からのレーザー光で感光体の一部を除電した後
に、さらに通常の画像露光パワーでレーザー光を照射し
て感光体表面電位を低下させる技術が開示されている。
【0011】この技術では、通常の画像形成終了時に、
一旦、主帯電器に電圧を供給して、感光体表面電位を上
昇した後、感光体の表面を転写帯電器で逆帯電して表面
電位をローレベルにしてから、現像バイアス電圧をオフ
する。この現像バイアス電圧のオフ後に、露光装置から
レーザー光を出力制御しながら照射し、その後通常の画
像露光のパワーでレーザー光を照射して、感光体の表面
電位をカブリの発生しない電位(感光体電位と現像バイ
アスとの電位差で100〜300V程度)まで低下させ
て、感光体表面を電気的に清浄にする。
【0012】さらに、特開平9−80870号公報に
は、検知手段の検知信号に基づいて除電動作を開始する
技術が開示されている。
【0013】この技術では、接触帯電装置を用いた画像
形成装置において、画像形成動作終了後、帯電部材に印
加するAC電圧をオフした後、装置停止直前に感光体を
除電する際に、検知手段としての転写材の排紙センサ
が、転写材の前端または後端を検知して検知信号を出力
する。この検知信号に基づいて帯電部材へAC電圧が再
度印加され、これにより感光体のメモリが除去される。
【0014】特に、この技術では、帯電手段の代わり
に、感光体を一様に露光するランプ様の露光手段を使用
できることが示唆されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の方
法では、専用の除電装置を設ける必要がないものの、2
成分現像剤を用いた反転現像方式特有の欠点である、画
像形成終了後の感光体へのキャリア付着およびトナー付
着という問題が解決されていない。そのため、これらキ
ャリア付着・トナー付着の現象が良好な画像形成を行う
上での支障となっており、また、過剰な電荷の蓄積や感
光体の損傷を引き起こすという問題点を招来している。
【0016】また、上記・の技術では、正常動作実
行時の処理方法のみが提案され、異常発生時の処理・対
処方法に就いては示されていない。たとえば、画像形成
動作中のトラブルにより、感光体の除電が完了しないう
ちに画像形成処理が中断されてしまった場合、感光体の
表面電位が高い状態のまま放置されることになる。その
ため、障害が解除されて次の画像形成動作に移行するま
での時間は、トナー付着やキャリア付着が発生しやすい
状態になるという問題点を招来している。
【0017】さらに、除電工程では、通常、除電ランプ
107を使用する場合であれ、除電ランプ107を設け
ずに、露光装置103から照射されるレーザーなど、書
き込み用に照射される光を用いる場合であれ、何れの場
合でも、除電ランプ107を常時点灯、あるいは光を常
時照射させ、一気に感光体101の表面電位を下げてい
た。そのため、必要以上に感光体101を露光してしま
い、装置の稼動効率を低下させるという問題点も招来し
ている。
【0018】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、露光用光源の動作障害を除く
全ての障害発生時、およびこれらの障害解除後の再起動
時に生じる感光体へのトナー付着やキャリア付着などに
よる感光体の損傷を防止して、感光体の安全性を確保し
ながら、稼動効率に優れた画像形成装置を提供すること
にある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
画像形成装置は、上記の課題を解決するために、モータ
によって回転駆動され、その表面に静電潜像を保持する
感光体と、該感光体表面を所定の極性および電位を有す
るように帯電する帯電手段と、帯電した感光体表面を露
光して静電潜像を形成する露光手段と、該静電潜像を現
像する現像手段とを備えている画像形成装置において、
障害の発生により装置の動作が中断されたときに、感光
体の回転時間の計測を開始した後、障害の発生が確認さ
れた後に回転時間の計測を終了し、上記モータが停止し
て感光体が慣性により回転している空転時間の監視を開
始する時間計測手段、および、感光体の進行角度の計測
を開始した後、障害の発生が確認された後に進行角度の
計測を終了し、空転に伴う感光体の進行角度の監視を開
始する進行角度計測手段の少なくとも一方と、定常回転
する感光体が帯電されてから露光が終了するまでの所定
条件を用いて除電のための露光条件を設定するととも
に、上記空転時間および空転に伴う進行角度の少なくと
も一方の監視結果と露光条件とを比較して、露光手段の
露光動作を制御する制御手段とを備えており、上記空転
時間中に、上記露光手段は、障害発生直後の感光体表面
において、帯電手段に対向する位置pから露光手段に対
向する位置qに至る領域pqを露光することによって、
該領域pqに残留している電荷を除電し、上記領域pq
全ての除電が完了する前に空転時間が終了した場合に
は、上記露光手段は、障害除去後の再起動時に、感光体
の回転開始に伴って除電のための露光を再び行うことを
特徴としている。
【0020】上記請求項1記載の構成によれば、感光体
の空転時間中に上記領域pqを露光手段により露光する
ことで除電している。そのため、あらためて除電手段を
設けることなしに残留電荷を確実に除電し、感光体表面
へのトナーやキャリアの付着を確実に防止して、過剰な
電荷の蓄積や感光体の損傷を防止するので安全性が向上
する。
【0021】しかも、感光体の空転時間中に除電するた
め、障害を解除した後の再起動時に、直ちに次の画像形
成動作へ移行することができる。そのため、障害解除後
に除電のための動作時間をあらためて設ける必要がな
く、装置の稼動効率を大幅に改善することができる。
【0022】
【0023】さらに、上記構成によれば、空転時間中に
除電が完了しなければ、障害除去後の再起動時に再び除
電露光を実施し、残存している電荷を除電している。そ
のため、あらためて除電手段を設けることなしに残留電
荷をより一層確実に除電し、感光体表面へのトナーやキ
ャリアの付着を確実に防止することができるとともに、
装置の稼動効率を大幅に改善することができる。
【0024】
【0025】加えて、上記構成によれば、露光条件を設
定するために、定常回転する感光体が帯電されてから露
光が終了するまでの所定条件と、障害発生時における感
光体の空転時間および空転に伴う進行角度の少なくとも
一方とを用いている。そのため、常に的確な露光条件を
設定することができる。それゆえ、除電露光が空転時間
内に実施できずに再起動時に除電を実施する上記請求項
2の場合において、再起動時の除電をより確実に実施し
て、残留電荷を完全に除電することができる。
【0026】本発明の請求項記載の画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項記載の構成に加
えて、さらに、上記感光体の帯電開始から障害発生に伴
う動作の停止までの帯電時間を計測する帯電時間計測手
段を備えており、上記制御手段は、上記帯電時間も用い
て上記露光条件を設定することを特徴としている。
【0027】上記請求項記載の構成によれば、露光時
間の設定に、帯電手段による帯電時間も用いるため、露
光条件をより的確に設定することができる。それゆえ、
除電露光が空転時間内に実施できずに再起動時に除電を
実施する場合において、再起動時の除電をより確実に実
施して、残留電荷を完全に除電することができる。
【0028】本発明の請求項記載の画像形成装置は、
上記の課題を解決するために、請求項1または2記載の
構成に加えて、上記露光条件を設定するためのパラメー
タとして、感光体の回転時間および感光体の進行角度の
少なくとも何れか一方が用いられることを特徴としてい
る。
【0029】上記請求項記載の構成によれば、上記露
光手段による実際の露光条件を数値化するパラメータと
して、感光体の回転時間や進行角度を用いる。そのた
め、感光体の空転時間内に除電露光を完了できる場合
と、空転時間内に除電露光を完了できない場合とを明確
に判別して、露光手段による除電露光を確実に制御する
ことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1ないし図6に基づいて説明すれば、
以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるも
のではない。本発明にかかる画像形成装置は、障害の発
生により装置の動作が中断されて感光体表面に電荷が残
留している場合に、該感光体が慣性により回転している
空転時間中に、露光手段により露光することによって、
残留している電荷を除電するものである。
【0031】本発明にかかる画像形成装置は、図2に示
すように、感光体11、帯電器(帯電手段)12、露光
装置(露光手段)13、現像装置(現像手段)14、転
写帯電器(転写手段)15、クリーニング装置(クリー
ニング手段)16、CPU(制御手段)21、露光パワ
ー制御回路22、電圧出力制御回路23、タイマー2
4、検知手段(空転状態監視手段)25、図示しないモ
ータ制御装置などを備えている。感光体11の周囲に
は、帯電器12、露光装置13、現像装置14、転写帯
電器15、クリーニング装置16などが配置されてい
る。
【0032】感光体11は、帯電器12により所定電位
まで帯電された後に露光装置13によって形成される静
電潜像を保持するものである。感光体11はその表面が
帯電器12側から現像装置14側に向かって(図2に示
す矢印A方向)回転するようになっており、図示しない
モータおよびモータ制御装置により回転が制御されてい
る。
【0033】上記帯電器12は、感光体11に電荷を供
給して帯電させる電極部12aと、電極部12aと感光
体11との間に設けられ、感光体11の表面電位を制御
する制御グリッド12bと、金属製のケース12cと、
帯電時間を計測する帯電時間計測手段12eとを有して
いる。制御グリッド12bは双方向ダイオード12dを
介してケース12cに接続されている。双方向ダイオー
ド12dは、一定以上の電圧下において制御グリッド1
2bとケース12cとの間の電位差を一定値に保持す
る。
【0034】制御グリッド12bの極性は、電極部12
aの発するコロナ電圧と同極性であり、この制御グリッ
ド12bの電圧を調整することにより、感光体11表面
が所定電位に達するのに必要な電荷を与える(帯電工
程)。帯電器12の電極部12aおよびケース12cに
は、図示しない電源を介して電圧出力制御回路23が接
続されている。電圧出力制御回路23はこの電源の出力
を調整する。
【0035】露光装置13は画像データに基づいて感光
体11を露光するためのレーザー光を出射し、感光体1
1表面に静電潜像を形成する(露光工程)。また、この
レーザー光はその強度を切り換えられる構成となってい
る。
【0036】現像装置14は感光体11表面に形成され
た静電潜像を現像剤により現像してトナー像とする(現
像工程)。この現像装置14には感光体11に対向する
ように現像ローラ14aが配置され、対向する感光体1
1の回転方向とは逆の方向、すなわち、その表面が転写
帯電器15側から感光体11側に向かって(図2におけ
る矢印B方向)に回転して静電潜像を現像するようにな
っている。電圧出力制御回路23は、上記帯電器12と
同様にこの現像装置14に対しても図示しない電源を介
して接続されており、この電源の出力を調整する。
【0037】転写帯電器15は、現像されて得られるト
ナー像を、図示しない給紙部から供給された転写材(用
紙)10に転写する(転写工程)。その後、トナー像が
転写された転写材10は、図示しない定着部にて実施さ
れる定着工程を経て装置外へ排出される。電圧出力制御
回路23は、上記帯電器12・現像装置14以外に、こ
の転写帯電器15に対しても図示しない電源を介して接
続されており、この電源の出力を調整する。
【0038】クリーニング装置16は転写工程後に感光
体11表面に残留しているトナーを除去する(クリーニ
ング工程)。さらに、感光体11表面の残留電荷は露光
装置13により除電のために露光され(除電工程)、次
回の画像形成の工程へ移行する。
【0039】電圧出力制御回路23、上述したよう
に、図示しない電源を介して帯電器12、現像装置1
4、および転写帯電器15に接続されているが、さらに
CPU21にも接続されている。このCPU21によっ
て電圧出力制御回路23が制御される。
【0040】上記CPU21には、電圧出力制御回路2
3以外に、露光パワー制御回路22、タイマー24、検
知手段25が接続されている。露光パワー制御回路22
には露光装置13が接続されている。すなわち、露光装
置13は露光パワー制御回路22を介してCPU21に
接続されていることになる。上記タイマー24は電源を
制御するための所定時間と露光装置13の露光動作を制
御するための所定時間とを計測する。CPU21はタイ
マー24によって計測された制御タイミングに基づい
て、電圧出力制御回路23および露光装置13の露光動
作を制御する。
【0041】つまり、CPU21は電圧出力制御回路2
3とともに電圧制御手段を構成しているとともに、露光
パワー制御回路22とともに露光装置制御手段を構成し
ている。したがって、電圧出力制御回路23は、CPU
21の制御信号に基づきタイマー24により計測された
所定タイミングにて電源の出力を制御するとともに、露
光パワー制御回路22もCPU21の制御信号に基づ
き、露光装置13の露光動作を制御する。
【0042】上記CPU21に接続されている検知手段
25は、感光体11の回転状態(回転時間や一定の回転
時間における進行角度など)を検知するものであり、特
に感光体11が慣性により回転する空転状態を監視する
ものである。この検知手段25としては、時間計測手段
25aおよび進行角度計測手段25bの少なくとも何れ
か一方が備えられている。なお、説明の便宜上、検知手
段25は、図2では、感光体11の中央部に記載してい
る。CPU21は、検知手段25にて検知された感光体
11の回転条件に基づいて、露光時間などを制御する。
【0043】またCPU21からは、図3に示すよう
に、各構成に信号が送られる。具体的には、感光体11
の回転停止前に、CPU21から露光装置13に対し
て、明滅信号がROM(記憶手段)27に記憶されたパ
ターンに従って送られる。さらに、CPU21から電圧
出力制御回路23(図3には図示せず)を介して現像装
置14にDV(現像)バイアス電圧をオフにするための
オフ信号が送られる。帯電器12にも電圧出力制御回路
23を介して帯電動作を停止するためのオフ信号が送ら
れる。そして図2には図示しないモータ制御装置26に
動作を停止するためのオフ信号が送られる。また、検知
手段25には検知を停止するためのオフ信号が送られ
る。このときの各信号のタイミングは、現像位置での感
光体11の表面電位が所定の状態となるように予め測定
および計算により決められており、ROM27に記憶さ
れている。
【0044】上記構成の画像形成装置においては、画像
形成動作中に露光用光源の動作障害を除く全ての障害
(トラブル)が発生した場合、装置が緊急停止する。上
記障害としては、具体的には、たとえば、転写材10の
搬送障害(ペーパージャムなど)、主駆動モータの動作
障害、および低温定着障害などが挙げられる。
【0045】画像形成装置に障害が発生せず正常な状態
で動作し続ける限りは、従来の露光制御方法を用いても
特に問題はない。しかしながら、上述した何らかの障害
が発生して画像形成動作中に装置が停止すれば、感光体
11表面に、帯電器12の帯電による電荷が残留した状
態で停止してしまうことになる。この残留した電荷(以
下残留電荷とする)をそのまま放置しておくと、装置を
停止させたトラブルを除去して装置の再起動を図るまで
に、徐々に感光体11表面に電荷が蓄積されていく。そ
の結果、感光体11の表面電位が上昇してしまい、感光
体11に大きなダメージを与えることになる。
【0046】ここで、装置が緊急停止すると感光体11
を回転駆動させるモータの動作も停止する。しかしなが
らモータが停止しても感光体11にはフライホイール効
果があるため、感光体11自体は慣性力により一定時間
回転し続ける。すなわち感光体11は該感光体11を回
転駆動させるモータの動作が停止しても一定時間空転
(慣性回転)する。そこで、本発明では、この空転時に
感光体11表面を露光装置13により露光することによ
って、感光体11表面の残留電荷を除電(キャンセルま
たは消去)する。
【0047】このように感光体11表面の残留電荷を露
光により除電すれば、装置の再起動時には、通常の画像
形成動作における現像バイアス電圧の制御を行っても、
トナー付着やキャリア付着が発生しない。その結果、感
光体11の損傷を防止することができる。なお、以下の
説明では、除電のための露光を除電露光とし、画像形成
のための露光を通常露光とする。
【0048】従来では、感光体11表面に電荷が残留し
ている場合、現像バイアス電圧を変化させることによっ
て除電を実施していた。このような現像バイアス電圧を
変化させる手法を動的(アクティブ)な手法とするなら
ば、本発明では、感光体11を露光する(光を照射す
る)ことにより除電を行う静的な方法であるということ
ができる。そのため、感光体11の除電を「ソフト」に
行うことが可能となり、感光体11に与えるダメージを
小さくすることができる。
【0049】さらに、本発明における除電露光は、感光
体11の通常停止時におけるトナー付着やキャリア付着
を防止するための露光装置13の制御方法(公知技術)
などと併用することが好ましい。この場合、感光体11
の回転停止および再起動時ともに該感光体11へのトナ
ー付着やキャリア付着などを効果的に防止することがで
きる。その結果、該感光体11の損傷を防止して安全性
を向上することが可能になる。
【0050】上述した障害発生時において、感光体11
表面に残留電荷が生じるパターンとしては、次の2つの
パターンが想定される。
【0051】まず、第一の障害発生パターンは、感光体
11表面における、帯電器12により帯電された領域
(以下、帯電領域とする)の始端部が帯電工程から露光
工程を通過する途中に発生した場合、つまり、感光体1
1の帯電が開始され直後に障害が発生した場合であ
る。
【0052】図4に示すように、感光体11表面におい
て、帯電器12に対向する位置を帯電位置Pとし、露光
装置13に対向する位置を露光位置Qとし、現像装置1
4に対向する位置を現像位置Rとして、感光体11がP
−Q−Rの順で回転するとすれば、第一の障害発生パタ
ーンでは、帯電領域の始端部Sが帯電位置Pと露光位置
Qとの間に存在するときに障害が発生することになる。
【0053】ここで、障害発生直後(図4における左側
図)の感光体11表面において、帯電位置Pに対向する
位置を位置pとし、露光位置Qに対向する位置を位置q
として、感光体11の回転軸をOとした場合、線分Op
と線分Oqとで形成される角度をθとする。また、上記
位置pから始端部Sまでの領域pS(図4では弧pSと
なる点線で示す領域)が帯電領域に相当する。
【0054】露光装置13による除電露光で除電すべき
領域(以下、電荷残留領域とする)は上記領域pSであ
るが、実際には、領域pSが全て露光位置Qを通過する
ためには、始端部Sよりも前側となる帯電領域ではない
領域Sq(図4では弧Sqとなる領域)が先に露光位置
Qを通過しなければならない。したがって、電荷残留領
域である領域pSを全て除電するためには、感光体11
における領域pqが全て露光位置Qを通過すればよい。
【0055】換言すれば、感光体11は、障害発生時よ
り線分Opと線分Oqとで形成される角度θ分だけ進行
するように回転すれば、電荷残留領域である領域pSを
完全に除電することができる。
【0056】一方、第二の障害発生パターンは、図5
(a)・(b)に示すように、帯電領域の始端部Sが露
光位置Qを通過した後に障害が発生した一般的な障害発
生の場合である。この場合、電荷残留領域は、位置pか
ら位置qに至る領域pqとなる(図5(a)・(b)で
は、弧pqとなる点線で示す領域)。つまり、帯電が開
始されたのは始端部Sからであるが、感光体11の通常
の画像形成動作により、帯電領域のうち露光位置Qを通
過した領域は全て除電露光されて除電されている。それ
ゆえ、露光位置Qを通過していない領域pqが電荷残留
領域となる。
【0057】それゆえ、この第二の障害発生パターンで
も、上記第一の障害発生パターンと同様に、線分Opと
線分Oqとで形成される角度θ分だけ進行するように、
障害発生時より感光体11が回転すれば、電荷残留領域
(領域pq)全てを完全に除電することができる。
【0058】つまり、第一・第二の障害発生パターンと
もに、上記領域pqに相当する進行角度θ分だけ進行す
るように感光体11が回転すれば、全ての電荷残留領域
を除電することができる。
【0059】なお、図5(a)・(b)では、説明の便
宜上、それぞれ始端部Sの位置が異なっているが、第二
の障害発生パターンでは、帯電位置P−露光位置Q間に
始端部Sが配置しない限り始端部Sの位置は任意であ
る。
【0060】上述した感光体11の空転時間中での露光
装置13による除電露光では、図1のタイミングチャー
トに示すように、感光体11の表面電位、感光体11へ
印加される現像バイアス電圧、感光体11の回転駆動時
間、および露光装置13による露光の時間の各タイミン
グによって制御される。
【0061】図1では、最下のLのチャートが感光体1
1の表面電位を表し、破線のL0 のチャートが現像バイ
アス電圧を表し、中間のMのチャートが感光体11の駆
動時間を表し、最上のNのチャートが露光装置13によ
る露光時間を表している。また横軸が時間Tを示す。
【0062】画像形成動作が開始されると、チャートM
に示すように、感光体11が回転を開始し(OFFから
ONへ変化)、チャートLに示すように、帯電器12に
よる帯電に伴って感光体11の表面電位が基底値V0
ら段階的に上昇する(この場合、表面電位は最大-600V
まで上昇する)。また、チャートL0 に示すように、現
像バイアス電圧も同様に上昇する(現像バイアス電圧は
最大-450Vまで上昇する)。また、チャートNに示すよ
うに、感光体11の回転に少し遅れて露光装置13によ
る像形成のための通常露光が開始される(OFFからO
Nへ変化)。
【0063】ここで、時間t1 で障害が発生すると、チ
ャートLに示すように、感光体11の表面電位は徐々に
減衰していく。しかしながら、感光体11表面には電荷
が残留するため、除電処理を施さなければならない。そ
こで、通常露光を行っていた露光装置13により、チャ
ートNに示すように除電露光を行う。このとき、チャー
トMの実線部分で示すように、感光体11を駆動してい
たモータは障害の発生とともに停止するが、チャートM
の破線部で示すように、駆動時の慣性により感光体11
はある程度回転(空転)する。そこで、この空転時間中
に、露光装置13によって除電露光を行う。なお、現像
バイアス電圧は、チャートL0 に示すように障害発生時
に0Vとなる。
【0064】障害が除かれ、時間tr で装置が再起動す
ると、チャートL0 に示すように、現像バイアス電圧は
再び上昇(図1では-350Vまで上昇)するが、チャート
MおよびNに示すように、感光体11の空転は継続して
おり、それに伴う除電露光も継続している。そのため、
チャートLに示すように、感光体11の表面電位は降下
し続け、最終的には帯電前の基底値V0 にまで低下す
る。同時に現像バイアス電圧もチャートL0 に示すよう
に0Vまで低下する。その後、空転および除電露光が終
了すると、チャートL0 およびLに示すように、現像バ
イアス電圧および表面電位は段階的に上昇していく。
【0065】次に、上記感光体11の空転時間中に行わ
れる除電露光を、感光体11の表面電位の変化に基づい
て説明する。まず、障害発生のために装置が緊急停止し
た直後の感光体11の表面電位は、図6(a)に示すよ
うに、帯電位置Pに至るまで徐々に高くなっている。そ
して、この帯電位置Pから露光位置Qに至るまでは、所
定の電位(図6(a)では-600V)が保持される。この
所定電位が保持されている感光体11表面の領域が図5
(a)・(b)における領域pqに相当する。露光位置
Qでは、露光装置13により感光体11表面にレーザー
光が照射され露光(この場合、通常露光)されるため、
その表面電位は低下する。この表面電位が低下した領域
は現像位置Rまで至る。
【0066】緊急停止後、一定時間T1 経過後の感光体
11の表面電位について見ると、図6(b)に示すよう
に、感光体11はフライホイール効果による慣性力で空
転しており、この空転に伴って、露光装置13によって
除電露光され残留電荷の除電が開始される。そのため、
露光位置Qから現像位置Rに至るまでの感光体11の表
面電位は所定の電位から基底値(図6(b)では-0Vに
近い値)にまで低下する。
【0067】そして、緊急停止後さらに一定時間T2
過した後の感光体11の表面電位を見ると、図6(c)
に示すように、緊急停止直後に高電位を示していた感光
体11表面(図5(a)・(b)における領域pq、す
なわち電荷残留領域)が全て露光位置Qを通過してい
る。そのため、感光体11の空転に伴う除電露光によっ
て感光体11の表面電位はほぼ完全に基底値にまで低下
する。
【0068】以上のように、本発明にかかる画像形成装
置は、障害発生のため装置が停止して感光体11が空転
している間に、露光装置13によって感光体11表面を
除電露光している。そのため、障害発生直前の帯電のた
めに感光体11表面に残留している残留電荷を確実に除
電することができる。それゆえ、あらためて除電手段を
設ける必要がなく、装置構成の簡素化を図ることができ
る上に、感光体11表面へのトナーやキャリアの付着を
確実に防止して、過剰な電荷の蓄積や感光体11の損傷
を防止するので安全性が向上する。
【0069】しかも、感光体11の空転時間内に除電す
るため、障害を解除した後の再起動時に、直ちに次の画
像形成動作へ移行することができる。そのため、障害解
除後に除電のための動作時間をあらためて設ける必要が
なく、装置の稼動効率を大幅に改善することができる。
【0070】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の形態
について図7ないし図13に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、本発明はこれに限定されるもので
はない。また、説明の便宜上、前記実施の形態1に使用
した部材と同じ機能を有する部材には同一の番号を付記
し、その説明を省略する。
【0071】前記実施の形態1では、感光体11の空転
時間内に露光装置13にて感光体11表面を除電露光す
ることにより残留電荷を除電していた。ここで、上記感
光体11の空転時間内に除電露光が終了すればよいが、
除電露光が終了しないうちに先に空転が終了してしまう
と、電荷残留領域全てを除電することができなくなる。
【0072】そこで、本実施の形態にかかる画像形成装
置では、装置の再起動時に電源供給が開始され、感光体
11の回転が開始されると同時に、露光装置13により
除電露光を行うようにする。
【0073】本発明においては、前記実施の形態1にて
説明したように、理想的には、感光体11の空転時間内
で除電が終了することが好ましい(図6(a)〜(c)
参照)。しかしながら実際には、画像形成装置の構成や
装置のおかれている環境などによって感光体11の空転
時間は大幅に変化するため、該空転時間内では除電を完
了することができないおそれがある。
【0074】つまり、図7(a)・(b)に示すよう
に、緊急停止後T1 経過までは、感光体11表面の残留
電荷は、図6(a)・(b)と同様に除電露光により除
電される。しかしながら、途中で感光体11の空転が停
止してしまうと、緊急停止後T2 経過後では、図7
(c)に示すように、感光体11表面に残留電荷が存在
するまま放置されることになる。
【0075】そこで、この残留電荷を除電するために、
感光体11が停止した状態で除電露光を継続すると、感
光体11の特定部分だけに強度の光が照射されてしま
う。その結果、感光体11が必要以上に光にさらされ、
次回の画像形成の帯電工程で感光体11表面が一様に帯
電しなくなり、特定部分のみ表面電位が低下する、いわ
ゆる露光メモリが発生する。それゆえ、感光体11の回
転が停止している状態では除電露光を行うことは好まし
くない。
【0076】また、感光体11の空転時間は、上述した
ように画像形成装置の構成や装置のおかれている環境な
どによって大幅に変化する。たとえば、装置のおかれて
いる環境としては、温度や湿度などの変化、すなわち温
湿度条件が挙げられる。画像形成装置の周囲で温度や湿
度が変動すると、各構成・部材の熱膨張などが生じ、構
成や部材間におけるクリアランス、あるいは潤滑条件な
どが抵抗を受ける。特に、温湿度条件の変動は、回転駆
動系の抵抗となり得る要素に影響を与えるので上記空転
時間に長短が発生することになる。
【0077】さらに、ユーザーによる装置の使用状況
(特に使用頻度)の差異によって回転駆動系の部品に生
じる消耗の度合い、あるいは装置が比較的清浄な環境下
に置かれて使用され、塵埃の影響を受けにくいか、塵埃
の発生し易い場所の知覚に装置が設置されているかなど
の塵埃の影響なども、上記装置のおかれている環境に含
まれる。なお、使用頻度が高ければ必ずしも部品の消耗
が激しいというわけではなく、感光体11の回転・停止
を頻繁に伴うような使用状況が、画像形成装置にとって
最も過酷な状況であるとも見なせる。
【0078】また、画像形成装置の構成による空転時間
の変化について具体的に説明すると、障害発生により装
置が停止し、モータへの給電が遮断されるとモータの回
転は停止するが、前述したように感光体11は慣性で回
転(空転)し続ける。ところが、たとえば、クリーニン
グ装置16が感光体11表面に接触するブレードを備え
ていると、このブレードにより、感光体11の回転を妨
げるブレーキ効果が付与されることになる。したがって
ブレードによるブレーキ効果が大きいと感光体11の空
転時間は短くなる。
【0079】あるいは、感光体11自体のフライホイー
ル効果による空転時間を考慮すると、モータのサイズや
モータの回転速度によっても空転時間は大幅に異なって
くる。さらに一般的な構成では、感光体11を駆動する
モータの停止それ自体でもブレーキ効果が発生する。
【0080】このように、装置のおかれている環境や装
置の細部の構成などによっては、感光体11は、常に露
光装置13によって十分に除電露光ができる程度に空転
することができないおそれがある。
【0081】そこで、画像形成装置の再起動に伴って感
光体11が再び回転し始めると同時に、露光装置13に
より感光体11表面を除電露光するように、CPU21
(図2参照)にて露光動作を制御する。これによって、
緊急停止時に生ずる感光体11表面の残留電荷を確実に
除電することができる。それゆえ、再起動時には、通常
の画像形成動作の現象バイアス制御を行っても、トナー
付着やキャリア付着の発生を効果的に回避することがで
きる。
【0082】以下に、空転時に除電露光が完了せずに、
再起動時に除電露光を実施するための露光装置13の動
作制御について、より詳細に説明する。
【0083】感光体11の回転は、モータにより通常に
駆動されている場合である定常回転状態と、障害発生後
にモータによる駆動が停止することによる減速回転状態
とに分けることができる。
【0084】定常回転状態は通常の画像形成動作である
ので、図8(a)に示すように、一定の角速度ω=ω0
で感光体11は回転する。ここで、定常回転状態にある
感光体11表面の所定部位が帯電位置Pから露光位置Q
にまで到達する所要時間を所定時間ta とすると、感光
体11の回転においてある時間を基準(回転時間t=
0)とした場合、所定時間ta における進行角度θは常
に一定となる(t=ta、t=2ta )。そのため、帯
電位置Pにて帯電した感光体11表面の帯電領域は、所
定時間ta 内で完全に除電される。
【0085】これに対して、障害発生に伴う減速回転状
態では、一定の角速度ωで回転するのではなく、回転の
進行に伴って減速する。すなわち図8(b)に示すよう
に、障害発生直後の感光体11の回転時間tを基準とす
ると(t=0)、最初の所定時間ta 経過後(t=
a )では、進行角度はα(α<θ)と小さくなり、さ
らに所定時間ta 経過後(t=2ta )では、進行角度
はβ(β<α<θ)とさらに小さくなる。このように感
光体11の空転は減速回転状態であるので、角度θ分の
電荷残留領域を露光位置Qにて完全に除電露光できなく
なるおそれがある。なお、減速回転状態では角速度ωは
感光体11の回転時間tの関数に近似できるので減速時
の角速度ω=F(t)とする。
【0086】この減速回転状態について、定常回転状態
と比較しながら、感光体11の角速度ωおよび回転時間
tの関係に基づいて説明する。
【0087】まず、定常回転状態において、回転時間t
=t0 を基準として、t=t1 経過後に感光体11表面
の帯電領域が露光位置Qを全て通過すると仮定する。換
言すれば、定常回転状態では、感光体11表面の領域p
q(帯電領域)を全て除電する時間である上記所定時間
a は、ta =t1 −t0 となる。画像形成装置に何ら
障害が発生しない場合には、図9(c)に示すように、
感光体11の回転における角速度ωは常に一定(ω=ω
0 )の定常回転状態にある。そのため所定時間ta にお
ける進行角度θは常に一定(θ=θ1 )となる。
【0088】これに対して、回転時間t=t1 のタイミ
ングで画像形成装置に障害が発生した場合には、回転時
間t=t1 以降、感光体11は空転して減速回転状態と
なり、図9(a)・(b)に示すように回転時間t=t
2 に達した時点でその回転が停止する。
【0089】理想的には、回転時間t=t1 から回転時
間t=t2 までの空転時間内に、露光位置Qで領域pq
(減速回転状態にあるので電荷残留領域)全ての除電が
完了することになるが、このとき、空転時間における感
光体11の進行角度θ2 は、定常回転している感光体1
1表面の帯電領域が全て露光位置Qを通過する所定時間
a における進行角度θ1 以上でなければならない(θ
1 ≦θ2 )。すなわち、感光体11の空転時間をtb
2 −t1 とすると、空転時間tb における感光体11
の進行角度θ2 は、上記所定時間ta における感光体1
1の進行角度θ1 以上であることが必要となる。
【0090】そのため、図9(b)に示すように、θ1
≦θ2 が成立しておれば、空転時間tb 内に電荷残留領
域を全て除電露光することができるが、図9(a)に示
すように、θ1 >θ2 であれば、空転時間tb 中に電荷
残留領域を全て除電露光することができず、感光体11
表面に残留電荷がさらに残存することになる。したがっ
て、この進行角度θ1 ・θ2 の大小関係から空転時間t
b 中に除電露光が完了したか否かを判定することができ
る。
【0091】ここで、進行角度θを感光体11の回転時
間tおよび角速度ωで表すと、定常回転状態では、所定
時間ta で一定の角速度ω0 が維持されるので、進行角
度θ 1 =ω0 ・ta となる。一方、空転時間tb では、
上述したように減速回転状態の角速度をω=F(t)で
表すことができる。それゆえ、減速回転状態における進
行角度θ2 は角速度ω=F(t)の回転時間t1 からt
2 までの積分値で表される。
【0092】さらに、図9(a)・(b)に示している
進行角度θ1 の面積から次式(1)が成立し、同様に、
進行角度θ2 の面積から次式(2)が成立する。
【0093】 θ1 =ω0 ・ta =ω0 ・(t1 −t0 ) ・・・(1) θ2 =1/2・ω0 ・tb =1/2・ω0 ・(t2 −t1 ) ・・・(2) ここで、感光体11が減速回転した際の全領域の完全な
除電のためには、図9(a)・(b)において、少なく
とも進行角度θ1 と進行角度θ2 との面積が等しくなる
必要がある(θ1 =θ2 )。そこで、θ1 =θ2 を成立
させるためには、上記(1)・(2)式において、次式
(3)の関係が成立すればよい。
【0094】 θ1 =θ2 ω0 ・(t1 −t0 )=1/2・ω0 ・(t2 −t1 ) 2(t1 −t0 )=t2 −t1 ・・・(3) つまり、t2 −t1 が2(t1 −t0 )に近づけば近づ
くほど理想的な除電が可能となる。ただし、実際にはt
2 が不確定であるため、既知のt2 −t1 を用いて、こ
のt2 −t1 が2(t1 −t0 )に近似していると仮定
する。そして上記(3)式の成立によって、次式(4)
の関係が成立することになる。
【0095】 t2 −t1 =2(t1 −t0 )≧t1 −t0 ・・・(4) このように、上記θ1 ≦θ2 の関係は回転時間tのみの
上記(4)式の関係として近似することができる。した
がって、θ1 ≦θ2 は、回転時間tのみで、t1 −t0
≦t2 −t1 、すなわちta ≦tb として近似すること
ができる。
【0096】つまり、図9(b)に示すように、空転時
間tb 内に帯電領域を全て除電露光することができる理
想的な場合は、所定時間ta は感光体11の空転時間t
b 以下となる(ta ≦tb )。一方、図9(a)に示す
ように、空転時間tb 内に帯電領域を全て除電露光する
ことができず、電荷の残留する領域が生じる場合には、
所定時間ta は空転時間tb よりも長くなる(ta >t
b )。したがって、所定時間ta と空転時間tb との大
小関係からも空転時間tb 中に除電が完了したか否かを
判定することができる。
【0097】このように、進行角度θまたは回転時間t
を、感光体11の空転状態および露光装置13による露
光条件を監視または設定するためのパラメータとして用
いることにより、感光体11の空転時間tb 中に除電が
完了しているか否かを判定して、露光装置13による除
電の制御に利用することができる。
【0098】ここで、感光体11の定常回転状態は一定
の角速度ω=ω0 となるので、上記所定時間ta はあら
かじめ設定可能である。そのため露光装置13による除
電露光に要する時間(除電露光時間)はこの所定時間t
a を用いて算出して設定することができる。それゆえ、
定常回転する感光体11が帯電されてから露光が終了す
るまでの上記所定時間ta を、露光制御のための露光条
件設定に用いる。なお、露光条件のパラメータとして進
行角度θを用いる場合は、定常回転する感光体11が帯
電されてから露光が終了するまでの上記所定の進行角度
を露光条件設定に用いる。すなわち、上記所定時間ta
や所定の進行角度は、露光条件を設定するための所定条
件である。
【0099】これに対して、感光体11の空転時間tb
は、上述したように、画像形成装置の細部の構成や装置
のおかれている環境などによって大幅に変化するので、
除電露光に際して予測することは難しい。そこで、この
空転時間tb を空転状態として監視し、その監視結果を
上記露光条件と比較して除電露光を制御する。
【0100】この感光体11の空転時間tb の監視によ
れば、帯電位置Pと露光位置Qとの間の電荷残留領域を
把握することが可能になる。そのため、空転時間tb
に感光体11の除電露光が完了しなくても、再起動時に
確実に電荷残留領域を除電することが可能になる。
【0101】上記回転時間tを空転状態および露光条件
のパラメータとして用いる場合の具体的な制御方法とし
ては、次の二つを挙げることができる。
【0102】第一の方法としては、上記感光体11の帯
電開始から障害発生に伴う電源遮断までの帯電時間を計
測するとともに、電源遮断から感光体11が完全停止に
至るまでの空転時間tb を監視する方法である。この方
法では、あらかじめ判明している所定時間ta と、帯電
時間の計測とにより除電を行うための除電露光時間を設
定し、この除電露光時間と空転時間tb の監視結果とを
比較してその比較結果に基づいて除電露光を実施する。
そのため、空転時間tb 中に除電露光が終了しなくて
も、再起動時に除電露光を実施することができる。
【0103】この方法を用いる画像形成装置には、検知
手段25として、少なくとも時間計測手段25aが備え
られているとともに、帯電器12には、帯電時間を計測
する帯電時間計測手段12eが備えられている(図2
照)。上記時間計測手段25aは、空転時間tb を計測
してその計測結果をCPU21に出力し、CPU21は
計測結果に基づいて空転時間tb を監視する。したがっ
て時間計測手段25aは空転時間監視手段として機能す
る。
【0104】この第一の方法による除電露光の制御にお
いて、帯電器12による帯電と露光装置13による露光
(通常露光・除電露光)と、感光体11の回転との関係
を、図10(a)・(b)のタイムチャートを参照して
説明する。なお、図10(a)・(b)および後述する
図11(a)・(b)では、横軸が時間T(回転時間t
を包括する)である。
【0105】図10(a)は、帯電時間に相当する除電
露光が空転時間tb 中に完了できる理想的な場合を示し
ている。帯電器12による帯電を開始した時間をt=0
とし、障害(トラブル)が発生した時間をt1 とし、回
転する感光体11が、定常回転状態で帯電位置Pから露
光位置Qまでの間を進行する時間(所定時間)をta
1 −t0 とする。
【0106】すなわち、回転時間tがt=0からt=t
1 までの間は、帯電器12が感光体11を帯電する帯電
時間であり、露光装置13が通常露光(像形成のための
露光)する通常露光時間であり、感光体11が定常回転
状態で回転している駆動時間である。そして障害が発生
した後、回転時間t=t1 からt=t1 +ta までの間
は、帯電器12は障害のため帯電を停止(OFF)して
おり、露光装置13が除電露光をする除電露光時間であ
り、感光体11が減速回転状態で空転する空転時間tb
である。
【0107】ここで所定時間ta は、全く慣性が働かな
い状態で感光体11の回転が停止する理想的な時間とい
えるので、回転時間t=t1 で障害が発生した場合にお
いて、除電露光が完了する理想的な時間はt1 +ta
なる(前記実施の形態1より)。このt1 +ta がCP
U21による露光装置13の制御に用いられる露光時間
(露光条件)として設定される。なお、このt1 +ta
が図9(b)における感光体11の空転の停止する時間
2 に相当する。また、図10(a)では、感光体11
の空転時間tb と所定時間ta とが等しいとする(tb
=ta )。
【0108】一方、図10(b)は、帯電時間に相当す
る除電露光が空転中に完了できない場合を示している。
感光体11の空転が停止する時間は任意であるので、図
10(b)では、たとえば感光体11が、所定時間t
a より前となるt=t21で停止する場合と、所定時間
a より後となるt=t22で停止する場合の二つを設定
している。
【0109】上記の場合では、回転時間tがt=0か
らt=t1 までの間は、図10(a)と同様であるが、
障害が発生した後、回転時間t=t1 からt=t21まで
の間は、帯電器12は障害のため帯電を停止(OFF)
しており、露光装置13が除電露光をする除電露光時間
であり、感光体11が減速回転状態で空転する空転時間
b である。さらに、回転時間t=t21以降は、感光体
11の空転が停止しているので、露光装置13による除
電露光も停止される。
【0110】上述したように、理想的な除電露光が完了
する時間(露光時間)はt1 +taであるが、実際に感
光体11が除電露光された時間はtb =t21−t1 時間
である。それゆえ(t1 +ta )−t21だけ除電露光の
時間が不足する。したがって、装置の再起動時に不足時
間である(t1 +ta )−t21分、除電露光を再度実施
する。これによって感光体11の電荷残留領域を完全に
除電することができる。
【0111】上記の場合も、上記の場合と同様であ
る。すなわち、回転時間tがt=0からt=t1 までの
間は、図10(a)と同様であり、障害が発生した後、
回転時間t=t1 からt=t22までの間は、帯電器12
は障害のため帯電を停止(OFF)しており、露光装置
13が除電露光をする除電露光時間であり、感光体11
が減速回転状態で空転する空転時間tb である。さら
に、回転時間t=t22以降は、感光体11の空転が停止
しているので、露光装置13による除電露光も停止され
る。
【0112】上述したように、理想的な除電露光が完了
する時間(露光時間)はt1 +taであるが、実際に感
光体11が除電露光された時間はtb =t22−t1 であ
る。したがって、装置の再起動時に不足時間(t1 +t
a )−t22分、除電露光を再度実施する。これによっ
て、感光体11の帯電領域を完全に除電することができ
る。
【0113】したがって、上述した第一の方法では、帯
電時間および所定時間ta (所定条件)に基づいて露光
時間(露光条件)を設定し、この露光時間と空転時間t
b (空転状態)とを比較することによって、感光体11
の電荷残留領域の進行状況を直接に監視することができ
る。このとき、露光時間が空転時間tb 以下である場合
には、感光体11の空転中は除電露光を継続し、露光時
間が空転時間tb より長ければ、感光体11の空転が終
了した時点で一度除電露光を中断し、障害除去後の再起
動時に除電露光を再び実施する。そのため、感光体11
の状態変化に追従した除電が可能となり、該感光体11
表面の電荷残留領域を過不足なく的確かつ効果的に除電
することができる。
【0114】一方、第二の方法は、感光体11が完全停
止に至るまでの空転時間tb のみを監視する方法であ
る。この方法では、得られる空転時間tb と上記所定時
間taとを比較して、その比較結果に基づいて除電露光
を実施する。この方法を用いる画像形成装置には、検知
手段25として、空転時間tb を監視する空転時間監視
手段が備えられておればよい。
【0115】この第二の方法による除電露光の制御にお
いて、帯電器12による帯電と露光装置13による露光
(通常露光・除電露光)と、感光体11の回転との関係
を、図11(a)・(b)を参照して説明する。
【0116】図11(a)は、帯電時間に相当する除電
露光が空転時間tb 中に完了できる理想的な場合を示し
ている。帯電器12による帯電を開始した時間をt=0
とし、障害(トラブル)が発生した時間をt1 とし、回
転する感光体11が、定常回転状態で帯電位置Pから露
光位置Qまでの間を進行する時間(所定時間)をta
1 −t0 とする。
【0117】すなわち、回転時間tがt=0からt=t
1 までの間は、帯電器12が感光体11を帯電する帯電
時間であり、露光装置13が通常露光する通常露光時間
であり、感光体11が定常回転状態で回転している駆動
時間である。そして障害が発生した後、回転時間t=t
1 からt=2t1 までの間は、帯電器12は障害のため
帯電を停止(OFF)しており、露光装置13が除電露
光をする除電露光時間であり、感光体11が減速回転状
態で空転する空転時間tb である。
【0118】ここで所定時間ta は、全く慣性が働かな
い状態で感光体11の回転が停止する理想的な時間であ
る。上述した第一の方法による制御では、帯電時間計測
手段12eにより帯電時間を計測して、この帯電時間お
よび所定時間ta から得られる露光条件と、空転時間t
b とを制御に利用していたが、第二の方法による本制御
では、上記空転時間tb のみを監視して利用いる。
【0119】図10(a)の場合では、帯電時間が判明
している(t=0から障害発生時間t=t1 までの時
間)ので、この帯電時間に所定時間ta (除電露光に必
要な時間)を加えることで、理想的な除電露光が完了す
る時間を設定している。これに対して図11(a)の場
合は、帯電時間を計測していないので、最大の帯電時間
となる所定時間ta にさらに所定時間ta (除電露光に
必要な時間)を加えることで、障害が発生した場合にお
ける理想的な除電露光が完了する時間をta +ta =2
a に設定している。この2ta がCPU21による露
光装置13の制御に用いられる露光時間(露光条件)と
して設定される。
【0120】一方、図11(b)は、帯電時間に相当す
る除電露光が空転中に完了できない場合を示している。
感光体11の空転が停止する時間は任意であるので、図
11(b)では、図10(b)と同様に、たとえば感光
体11が、所定時間ta より前となるt=t21で停止
する場合と、所定時間ta より後となるt=t22で停
止する場合の二つを設定している。
【0121】上記の場合では、回転時間tがt=0か
らt=t1 までの間は、図11(a)と同様であるが、
障害が発生した後、回転時間t=t1 からt=t21まで
の間は、帯電器12は障害のため帯電を停止(OFF)
しており、露光装置13が除電露光をする除電露光時間
であり、感光体11が減速回転状態で空転する空転時間
b である。さらに、回転時間t=t21以降は、感光体
11の空転が停止しているので、露光装置13による除
電露光も停止される。
【0122】上述したように、理想的な除電露光が完了
する時間(露光時間)は2ta であるが、実際に感光体
11が除電露光された時間はtb =t21−t1 である。
それゆえ2ta −t21だけ除電露光の時間が不足する。
したがって、装置の再起動時に不足時間である2ta
21分、除電露光を再度実施する。これによって、感光
体11の帯電領域を完全に除電することができる。
【0123】上記の場合も、基本的に上記の場合と
同様である。すなわち、回転時間tがt=0からt=t
1 までの間は、図11(a)と同様であり、障害が発生
した後、回転時間t=t1 からt=t22までの間は、帯
電器12は障害のため帯電を停止(OFF)しており、
露光装置13が除電露光をする除電露光時間であり、感
光体11が減速回転状態で空転する空転時間tb であ
る。さらに、回転時間t=t22以降は、感光体11の空
転が停止しているので、露光装置13による除電露光も
停止される。
【0124】上述したように、理想的な除電露光が完了
する時間(露光時間)は2ta であるが、実際に感光体
11が除電露光された時間はtb =t22−t1 である。
したがって、装置の再起動時に不足時間2ta −t
22分、除電露光を再度実施する。これによって、感光体
11の帯電領域を完全に除電することができる。
【0125】したがって、上述した第二の方法では、所
定時間ta (所定条件)のみに基づいて露光時間(露光
条件)を設定し、この露光時間と空転時間tb (空転状
態)とを比較することによって、感光体11の電荷残留
領域の進行状況を直接に監視することができる。換言す
れば、第二の方法では、所定時間tb と空転時間とを直
接比較する方法であるとも言える。
【0126】それゆえ、所定時間ta (露光時間)が空
転時間tb 以下である場合には、感光体11の空転中は
除電露光を継続し、所定時間ta (露光時間)が空転時
間tb より長ければ、空転終了後に除電露光を中断し、
再起動時に、電荷残留領域の始端部が帯電位置を通過し
てから、電荷残留領域の終端部が露光位置を通過するま
での間に除電露光を完了する。そのため、感光体11の
状態変化に追従した除電が可能となり、該感光体11表
面の電荷残留領域を過不足なく的確かつ効果的に除電す
ることができる。
【0127】なお、監視により得られた上記空転時間t
b から電荷残留領域を把握する他の方法としては、空転
時間tb をあらかじめ計測してCPU21といった制御
手段に内蔵または接続されているROMなどの記憶手段
にテーブルとして記憶させておき、監視により得られた
実際の空転時間tb をこのテーブルと比較する方法も挙
げることができる。
【0128】さらに、検知手段25としての空転時間監
視手段は、所定時間ta の長さを検知することを可能と
する構成であってもよい。この場合、所定時間ta を正
確かつ確実に把握することができるので、露光時間の算
出と、電荷残留領域の把握とをより的確に行うことが可
能となる。
【0129】また、上記進行角度θをパラメータ(回転
条件)として用いる場合の具体的な制御方法としては、
たとえば、次に示すような方法が挙げられる。なお、進
行角度θを用いた制御方法はこれに限定されるものでは
ない。
【0130】前記実施の形態1にて説明したように、障
害発生のタイミングとしては、図4に示すような、帯電
領域の始端部Sが帯電位置Pから露光位置Qの間を通過
中に発生する第一の障害発生パターンと、図5(a)・
(b)に示すような、帯電領域の始端部Sが露光位置Q
を通過後に発生する第二の障害発生パターンとが挙げら
れる。
【0131】ここで、感光体11空転時間tb 中の進
行角度θ2 が、定常回転状態における所定時間ta 当た
りの感光体11の進行角度θ1 以上(θ1 ≦θ2 )であ
れば、空転時間tb 中に除電露光が完了する。しかしな
がら、上記進行角度θ2 が進行角度θ1 よりも小さけれ
ば(θ1 >θ2 )、空転時間tb 中に除電露光は完了し
ない。
【0132】そこで、たとえば帯電時間計測手段12e
による帯電時間から、障害発生のタイミングが上記第一
または第二の何れの障害発生パターンかを判定する。第
一の障害発生パターンであれば、電荷残留領域が領域p
qよりも小さいので、除電露光の角度(露光角度、ある
いは除電露光の時間でもよい)を、感光体11表面が帯
電位置Pから露光位置Qへの移動に要する角度(または
時間)に一律的に設定する。
【0133】そして、進行角度計測手段25bによる進
行角度θ2 の測定結果から空転時間tb 中に除電露光が
完了するか否か(すなわち空転時間tb における進行角
度(空転角度)で除電露光が完了するか否か)を判定
し、完了していればそのまま再起動し、完了していなけ
れば再起動時に残りを除電露光する。
【0134】一方、上記帯電時間から障害発生のタイミ
ングが第二の障害発生パターンと判定されれば、電荷残
留領域は領域pqと一致するので、空転時間tb 内では
全ての領域を除電することはできない。すなわち空転角
度では全ての領域を除電することができない。そこで、
まず帯電位置Pから露光位置Q間の移動に要する角度
(または時間)だけ露光角度を設定して除電露光を実施
した後、感光体11の再起動時に残りを除電露光する。
【0135】なお、上記第一・第二の障害発生パターン
の判定は、パラメータとして回転時間tを用いた場合の
制御方法にも好適に用いることができる。また、その適
用方法は、上記進行角度θにおける場合と同様である。
【0136】上記回転時間tおよび進行角度θは、何れ
も感光体11の回転条件として、かつ空転する感光体1
1の空転状態として用いられるパラメータであるので、
図2に示す検知手段25によって検知される(回転時間
tは時間計測手段25aにより、進行角度θは進行角度
計測手段25bにより測定される)。そしてその検知結
果に基づいてCPU21は露光装置13による露光動作
を制御する。そこで、上記回転時間tおよび進行角度θ
を用いた制御方法をフローチャートに基づいて説明す
る。
【0137】まず、上述した回転時間tをパラメータと
して用いた場合の制御方法は、図12のフローチャート
に示すように15ステップとなっている。最初に、検知
手段25により感光体11の回転時間tの計測を開始す
る(ステップ1、以下ステップをSと略す)。次に、帯
電機12により感光体11の帯電を開始する(S2)。
ここで画像形成装置に障害(トラブル)の発生が確認さ
れる(S3)と、装置の電源が遮断される(S4)。そ
の後すぐに回転時間tの計測が終了し(S5)、同時に
検知手段25により空転時間tb の監視が開始される
(S6)。この感光体11の空転に伴って、定常回転状
態における帯電領域pq(図4参照)を全て除電できる
時間(上述した所定時間ta )を用いて除電露光時間が
設定され(S7)、その時間で除電露光がなされる(S
8)。
【0138】次に、感光体11の空転が継続しているか
否かを検知手段25の検知結果(監視結果)に基づいて
CPU21が判定する(S9)。継続中であれば、除電
露光を継続する(S8に戻る)が、感光体11の空転が
停止していれば除電露光を停止する(S10)。この除
電露光停止に伴い空転時間tb の監視も終了する(S1
1)。ここで、CPU21は上記設定した除電露光時間
(S7にて設定)と感光体11の空転時間tb とを比較
し(S12)、比較結果Tを算出する。そして、この比
較結果Tが0より大きいか否かを判定する(S13)。
【0139】比較結果Tが0より大きければ、除電露光
時間が空転時間tb より長いために、CPU21は感光
体11が十分に除電されていないと判断する。そのた
め、装置の再起動時に露光装置13に除電露光を再び実
施させ、感光体11表面を除電する(S14)。一方、
比較結果Tが0以下であれば、CPU21は空転時間t
b 内に除電が行われていると判断し、装置の再起動は通
常通り行われる(S15)。
【0140】上述したような除電露光において、理想的
にはS15のように、上記比較結果Tが0以下で、感光
体11の空転時間tb 内に除電露光が完了することが望
ましい。しかしながら、空転時間tb 内に除電露光が完
了しないS14のような場合には、装置の再起動時に再
び除電露光を行って、感光体11を完全に除電する。こ
のような制御において、上記比較結果Tを得るために、
上述した第一または第二の方法を用いる。
【0141】また、上記パラメータとして進行角度θを
用いた制御方法も、基本的に回転時間tを用いた制御と
同様であり、図13のフローチャートに示すようにS2
1〜S35の15ステップとなっている。
【0142】まず、検知手段25により感光体11の進
行角度θの計測を開始する(S21)。次に、帯電機1
2により感光体11の帯電を開始する(S22)。ここ
で画像形成装置に障害(トラブル)の発生が確認される
(S23)と、装置の電源が遮断される(S24)。そ
の後すぐに進行角度θの計測が終了され(S25)、同
時に進行角度計測手段25b(検知手段25)により空
転角度(空転に伴う感光体11の進行角度)θ0 の監視
が開始される(S26)。この感光体11の空転に伴っ
て、定常回転状態における帯電領域pq(図4参照)を
全て除電する角度に応じて露光角度が設定され(S2
7)、その角度で除電露光がなされる(S28)。な
お、露光角度の設定は上述した制御方法による。
【0143】次に、感光体11の空転が継続しているか
否かを検知手段25の検知結果に基づいてCPU21が
判定する(S29)。継続中であれば、除電露光を継続
する(S28に戻る)が、感光体11の空転が停止して
いれば除電露光を停止する(S30)。この除電露光停
止に伴い空転角度の監視も終了する(S31)。ここ
で、CPU21は上記設定した露光角度(S27にて設
定)と感光体11の空転角度(空転時の進行角度)とを
比較し(S32)、比較結果Θを算出する。そして、こ
の比較結果Θが0より大きいか否かを判定する(S3
3)。
【0144】比較結果Θが0より大きければ、露光角度
が空転角度より大きいために、CPU21は感光体11
が十分に除電されていないと判断する。そのため、装置
の再起動時に露光装置13に除電露光を再び実施させ、
感光体11表面を除電する(S34)。一方、比較結果
Θが0以下であれば、CPU21は空転角度の進行によ
り、露光位置Qで完全に除電が終了していると判断し、
装置の再起動は通常通り行われる(S35)。
【0145】以上のように、本発明にかかる画像形成装
置は、障害発生のため装置が停止して感光体11が空転
時間tb 中に(あるいは空転時間tb での感光体11の
進行角度で)露光装置13によって感光体11表面を除
電露光するとともに、空転時間tb 中に(あるいは空転
時間tb での感光体11の進行角度で)除電が完了しな
ければ、障害除去後の再起動時に再び除電露光を実施
し、残存している電荷を除電している。
【0146】このとき、CPU21は、設定した露光条
件が空転時間tb 内に(あるいは空転時間tb での感光
体11の進行角度で)除電を終了できる条件であると判
定した場合には、空転時間tb 中に露光を継続して実施
させるとともに、露光条件が空転時間tb を超えて(あ
るいは空転時間tb での感光体11の進行角度を超える
進行角度で)除電を実施する条件であると判定した場合
には、空転の終了と同時に露光を中断するとともに、障
害解除後の装置の再起動による感光体11の回転開始に
伴って露光を再度実施する制御を行う。
【0147】そのため、障害発生直前の帯電のために感
光体11表面に残留している残留電荷を確実に除電し、
感光体11表面へのトナーやキャリアの付着を確実に防
止することができる。その結果、感光体11の過剰な電
荷の蓄積や感光体11の損傷を防止するので安全性が向
上する。
【0148】また、感光体11の空転時に除電するた
め、障害を解除した後の再起動時に、直ちに次の画像形
成動作へ移行することができる。そのため、障害解除後
に除電のための動作時間をあらためて設ける必要がな
く、装置の稼動効率を大幅に改善することができる。
【0149】上記空転時間tb 中に除電露光が完了せず
に、再起動時に除電露光を実行する場合には、感光体1
1の回転時間tや進行角度θをパラメータに用いて、空
転状態の監視や露光条件の設定を実施することが非常に
好ましい。たとえば、回転時間tをパラメータに用いた
場合には、除電露光時間(露光条件)が空転時間t
b(空転状態)以上であると、空転時間tb 中に除電を
継続し、除電露光時間が空転時間tb 未満であれば、空
転時間tb 中は除電を継続し、再起動時にも除電を行う
ように制御することができる。
【0150】なお、本発明にかかる画像形成装置では、
感光体11がより十分に空転時間tb を確保できるよう
に、感光体11に対してブレーキ効果を発生する部品や
部材がないことが好ましい。たとえば上述したクリーニ
ング装置16ではブレードレス構成やクリーニング装置
16自体がない構成が好ましい。
【0151】また、感光体11自体のフライホイール効
果による空転時間tb を考慮すると、小型低速機よりも
大型高速機の方がより長い空転時間tb を得ることがで
きるので好ましい。
【0152】さらに周知の電磁クラッチなどの機構を適
用して、感光体11を駆動するモータが停止した際に、
感光体11を駆動系との係合状態から開放するようにす
ることが好ましい。この場合、感光体11を全くフリー
の状態で単独に回転できるようにすることができるので
モータ停止に伴うブレーキ効果を回避することができ
る。
【0153】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の画像形成装置
は、以上のように、障害の発生により装置の動作が中断
されたときに、感光体の回転時間の計測を開始した後、
障害の発生が確認された後に回転時間の計測を終了し、
上記モータが停止して感光体が慣性により回転している
空転時間の監視を開始する時間計測手段、および、感光
体の進行角度の計測を開始した後、障害の発生が確認さ
れた後に進行角度の計測を終了し、空転に伴う感光体の
進行角度の監視を開始する進行角度計測手段の少なくと
も一方と、定常回転する感光体が帯電されてから露光が
終了するまでの所定条件を用いて除電のための露光条件
を設定するとともに、上記空転時間および空転に伴う進
行角度の少なくとも一方の監視結果と露光条件とを比較
して、露光手段の露光動作を制御する制御手段とを備え
ており、上記空転時間中に、上記露光手段は、障害発生
直後の感光体表面において、帯電手段に対向する位置p
から露光手段に対向する位置qに至る領域pqを露光す
ることによって、該領域pqに残留している電荷を除電
し、上記領域pq全ての除電が完了する前に空転時間が
終了した場合には、上記露光手段は、障害除去後の再起
動時に、感光体の回転開始に伴って除電のための露光を
再び行う構成である。
【0154】それゆえ、上記構成では、あらためて除電
手段を設けることなしに上記領域pqの残留電荷を確実
に除電し、過剰な電荷の蓄積や感光体の損傷を防止する
ことができるという効果を奏する。さらに、障害解除後
に除電のための動作時間をあらためて設ける必要がな
く、装置の稼動効率を大幅に改善することができるとい
う効果も併せて奏する。
【0155】
【0156】また、上記構成では、あらためて除電手段
を設けることなしに残留電荷をより一層確実に除電し、
感光体表面へのトナーやキャリアの付着を確実に防止す
ることができるとともに、装置の稼動効率を大幅に改善
することができるという効果を奏する。
【0157】さらに、上記構成では、常に的確な露光条
件を設定することができるとともに、除電露光が空転時
間内に実施できない場合においても、再起動時の除電を
確実に実施して、残留電荷を完全に除電することができ
るという効果を奏する。
【0158】本発明の請求項2記載の画像形成装置は、
以上のように、請求項記載の構成に加えて、さらに、
上記感光体の帯電開始から障害発生に伴う動作の停止ま
での帯電時間を計測する帯電時間計測手段を備えてお
り、上記制御手段は、上記帯電時間も用いて上記露光条
件を設定する構成である。
【0159】それゆえ、上記構成では、さらに帯電時間
計測手段を備えているため、常に的確な露光条件を設定
することができるとともに、除電露光が空転時間内に実
施できない場合においても、再起動時の除電を確実に実
施して、残留電荷を完全に除電することができるという
効果を奏する。
【0160】本発明の請求項記載の画像形成装置は、
以上のように、請求項1または2記載の構成に加えて、
上記露光条件を設定するためのパラメータとして、感光
体の回転時間および感光体の進行角度の少なくとも何れ
か一方が用いられる構成である。
【0161】それゆえ、上記構成では、感光体の空転時
間内に除電露光を完了できる場合と、空転時間内に除電
露光を完了できない場合とを明確に判別して露光手段
による除電露光を確実に制御することができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる画像形成装置に
おける除電露光のための露光装置および感光体の制御を
示すタイムチャートである。
【図2】図1に示す制御がなされる画像形成装置の構成
を示す模式図である。
【図3】図2に示すCPUによる信号の伝達経路を示す
流れ図である。
【図4】図2に示す画像形成装置に障害が発生した際
に、感光体が回転する状態の一例を示す概略説明図であ
る。
【図5】(a)・(b)は、図2に示す画像形成装置に
障害が発生した際に、感光体が回転する状態の他の例を
示す概略説明図である。
【図6】(a)〜(c)は、図1に示す除電露光が感光
体の空転中に完了した場合の感光体表面の位置と表面電
位との関係を示すグラフである。
【図7】(a)〜(c)は、図1に示す除電露光が完了
しないうちに感光体の空転が終了した場合の感光体表面
の位置と表面電位との関係を示すグラフである。
【図8】(a)は、図2に示す感光体が定常回転状態に
あるときの進行角度を示す概略説明図であり、(b)
は、上記感光体が減速回転状態にあるときの進行角度を
示す概略説明図である。
【図9】(a)は、図2に示す感光体が空転中に除電露
光が完了しない場合の角速度と回転時間との関係を示す
グラフであり、(b)は、図2に示す感光体が空転中に
除電露光が完了した場合の角速度と回転時間との関係を
示すグラフであり、(c)は、図2に示す感光体が定常
回転中における角速度と回転時間との関係を示すグラフ
である。
【図10】(a)は、図2に示す感光体の空転中に除電
露光が完了した場合の帯電器、露光装置、および感光体
の動作の一例を示すタイムチャートであり、(b)は、
図2に示す感光体の空転中に除電露光が完了しない場合
の帯電器、露光装置、および感光体の動作の一例を示す
タイムチャートである。
【図11】(a)は、図2に示す感光体の空転中に除電
露光が完了した場合の帯電器、露光装置、および感光体
の動作の他の例を示すタイムチャートであり、(b)
は、図2に示す感光体の空転中に除電露光が完了しない
場合の帯電器、露光装置、および感光体の動作の他の例
を示すタイムチャートである。
【図12】図1に示す除電露光を感光体の空転時間の監
視により制御する方法の一例を示すフローチャートであ
る。
【図13】図1に示す除電露光を感光体の空転角度の監
視により制御する方法の他の例を示すフローチャートで
ある。
【図14】従来の画像形成装置の構成を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
11 感光体 12 帯電器(帯電手段) 12e 帯電時間計測手段 13 露光装置(露光手段) 14 現像装置(現像手段) 21 CPU(制御手段) 22 露光パワー制御回路 23 電圧出力制御回路 24 タイマー 25 検知手段(空転状態監視手段) 25a 時間計測手段(空転状態監視手段) 25b 進行角度計測手段(空転状態監視手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豆本 朋子 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−73067(JP,A) 特開 平5−249869(JP,A) 特開 昭63−169683(JP,A) 特開 平7−261614(JP,A) 特開 昭58−136076(JP,A) 特開 昭58−95755(JP,A) 実開 平3−18544(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/08 G03G 21/00 370 - 540 G03G 21/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータによって回転駆動され、その表面に
    静電潜像を保持する感光体と、該感光体表面を所定の極
    性および電位を有するように帯電する帯電手段と、帯電
    した感光体表面を露光して静電潜像を形成する露光手段
    と、該静電潜像を現像する現像手段とを備えている画像
    形成装置において、障害の発生により装置の動作が中断されたときに、感光
    体の回転時間の計測を開始した後、障害の発生が確認さ
    れた後に回転時間の計測を終了し、上記モータが停止し
    て感光体が慣性により回転している空転時間の監視を開
    始する時間計測手段、および、 感光体の進行角度の計測を開始した後、障害の発生が確
    認された後に進行角度の計測を終了し、空転に伴う感光
    体の進行角度の監視を開始する進行角度計測手段の少な
    くとも一方と、 定常回転する感光体が帯電されてから露光が終了するま
    での所定条件を用いて除電のための露光条件を設定する
    とともに、上記空転時間および空転に伴う進行角度の少
    なくとも一方の監視結果と露光条件とを比較して、露光
    手段の露光動作を制御する制御手段とを備えており、 上記 空転時間中に、上記露光手段は、障害発生直後の感
    光体表面において、帯電手段に対向する位置pから露光
    手段に対向する位置qに至る領域pqを露光することに
    よって、該領域pqに残留している電荷を除電し、上記領域pq全ての除電が完了する前に空転時間が終了
    した場合には、上記露光手段は、障害除去後の再起動時
    に、感光体の回転開始に伴って除電のための露光を再び
    行う ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】さらに、上記感光体の帯電開始から障害発
    生に伴う動作の停止までの帯電時間を計測する帯電時間
    計測手段を備えており、 上記制御手段は、上記帯電時間も用いて上記露光条件を
    設定することを特徴とする請求項記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】上記露光条件を設定するためのパラメータ
    として、感光体の回転時間および感光体の進行角度の少
    なくとも何れか一方が用いられることを特徴とする請求
    1または2記載の画像形成装置。
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