JP3454316B2 - マンガン亜鉛系フェライトコア及びその製造方法 - Google Patents

マンガン亜鉛系フェライトコア及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏向ヨーク用コアに好
適なマンガン亜鉛系フェライトコア及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】偏向ヨーク用コアとしては、近年、従来
よりも増して高透磁率(高飽和磁束密度),低損失(低
コアロス)等の特性が要求されてきており、かつ、巻線
を直接コアに巻装できるように、高抵抗も同時に要求さ
れるようになってきている。
【0003】高透磁率及び低損失を得るためには、一般
的に、酸化鉄(Fe2 3 )>50モル%組成のマンガ
ン亜鉛(MnZn)系フェライトを用いて、酸素分圧の
制御を行い、1モル%以上の2価の鉄イオン(Fe2+
を生成させている。しかしながら、この組成系のフェラ
イトの抵抗は、Fe2 3 <50モル%組成のフェライ
ト(1×108 Ω)に比して1×104 Ωと著しく低く
なるという欠点がある(後述する表1,2参照)。ま
た、このフェライトで高抵抗化も試みられているが、そ
の一例の表面酸化処理法では表面抵抗は向上するが、表
面・内部における残留応力が磁気特性を劣化させてしま
うため、実用的でなくなる。また、表面に絶縁層をコー
ティングする方法は実用化されているが、コスト高とな
る。
【0004】また、高抵抗を有するフェライトコアとし
ては、Fe2 3 <50モル%組成のニッケル亜鉛(N
iZn)系及びマグネシウム亜鉛(MgZn)系フェラ
イトが実用化されている。しかしながら、この組成系の
フェライトコアロスは、Fe2 3 >50モル%組成の
MnZn系フェライト(飽和磁束密度=510mT,コ
アロス=3kW/m3 )に比して飽和磁束密度が300
mTと低く、コアロスは40kW/m3 と高くなるとい
う欠点がある(後述する表1,2参照)。
【0005】なお、Fe2 3 <50モル%組成のMn
Zn系フェライトでは、磁気特性が劣り、抵抗に関して
も十分な値が得られないために実用化されていない。
【0006】また、本発明と目的が相違するが、Fe2
3 <50モル%組成のフェライトとして、35乃至4
8モル%のFe2 3 、22乃至50モル%のMnO及
び15乃至30モル%のZnOの組成からなる高密度フ
ェライトが知られている(特開昭48−57193号公
報)。また、48乃至50モル%のFe2 3 、11モ
ル%のZnO及び残部のMnOからなるMnZnフェラ
イトに1.3乃至1.5モル%の酸化コバルトを添加し
たフェライト磁心も知られている(特公昭52−475
3公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のフェライトコアは、高透磁率及び低損失を達成できて
も高抵抗が得られず、高抵抗を達成できても高透磁率及
び低損失が得られないため、近年、偏向ヨーク用コアに
要求される高透磁率,低損失及び高抵抗を満足すること
ができないという問題があった。
【0008】また、特開昭48−57193号公報に開
示された高密度フェライトは、Fe2 3 不足分をMn
3+が占めた場合に、35<Fe2 3 <48モル%の組
成範囲においては、焼成過程にて真空部を設け高密度化
されているため1O4 Ω程度に留まっている。また、F
2 3 <45モル%の組成範囲においては、高飽和磁
束密度及び低コアロスが失われるため、実用に耐えな
い。
【0009】また、特公昭52−4753公報に開示さ
れたフェライト磁心は、Fe2 3不足分をMn3+が占
めた場合、48<Fe2 3 <50モル%の組成範囲に
おいては、Fe2 3 量が多く、前述のMn成分による
価数制御が不完全な組成領域となってしまうためにFe
2+生成量が急激に増加し高抵抗性は損なわれてしまう。
【0010】そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたものであり、高透磁率,低損失及び高抵抗を有する
マンガン亜鉛系フェライトコア及びその製造方法を提供
することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のマンガン
亜鉛系フェライトコアは、45乃至48.6モル%のF
、Feとの和が略50モル%となるモル
比のMn、28乃至50モル%のMnO及び残部
のZnOからなる主成分と、SiO及びCaOを含む
0.01乃至0.5重量%の副成分とを有する材料から
なり、Fe2+ 1モル%以下(0モル%を除く)で、
かつスピネル構造としたことを特徴とするものである。
【0012】請求項2記載のマンガン亜鉛系フェライト
コアの製造方法は、45乃至48.6モル%のFe
、Feとの和が略50モル%となるモル比のM
、28乃至50モル%のMnO及び残部のZn
Oからなる主成分と、SiO及びCaOを含む0.0
1乃至0.5重量%の副成分とを有する材料とからなる
マンガン亜鉛系フェライトコアの製造方法であって、
却過程において、各温度Tにおける酸素分圧PO Log(PO [%])=α/T[°K]+β(α、β
は定数) に従って制御する焼成条件の選定により、 Fe2+を1
モル%以下(0モル%を除く)としたことを特徴とする
ものである。
【0013】請求項3記載のマンガン亜鉛系フェライト
コアの製造方法は、温度1000乃至1400℃におけ
る酸素分圧を1乃至100%として焼成を行うものであ
る。
【0014】
【作用】請求項1記載のマンガン亜鉛系フェライトコア
の作用を図1乃至図3を参照して説明する。図1はFe
2 3 量とコアロスとの関係図、図2はFe2 3 量と
飽和磁束密度との関係図、図3はFe2 3 と接触抵抗
との関係図である。
【0015】上記構成のマンガン亜鉛系フェライトコア
によれば、Fe2 3 <50モル%でありながらFe2
3 とMn2 3 との和を略50モル%とすることによ
り、Mnの価数が制御され、完全なスピネル構造を採
れ、磁気特性上有利となる。また、焼成条件の選定によ
り、焼成過程でFe2+の生成が少なくなり、Fe2+の代
わりにFe2 3 の不足分を補うMn成分のMn3+が生
成され、結果的に抵抗の低下を招くFe2+の生成が抑制
される。また、SiO2 及びCaOの粒界高抵抗相を導
入することにより、高抵抗化を進めることができる。
【0016】なお、Fe2 3 <45モル%とすると、
図1に示すようにコアロス(Pcv)が12kW/m3
以上となり、図2に示すように飽和磁束密度(Bs)が
320mT以下となって、本発明が目的とする高飽和磁
束密度及び低コアロスが達成できなくなり、実用に耐え
ないものとなる。48.6モル%<Fe2 3 とする
と、図3に示すように、接触抵抗が急激に低下する。こ
のため、Fe2 3 を45乃至48.6モル%の範囲と
する。
【0017】さらに、SiO2 及びCaOを含む副成分
を0.01重量%以下とすると、SiO2 及びCaOの
粒界高抵抗相は全体の抵抗に影響を与えるため、高抵抗
化の効果が少なくなる。SiO2 及びCaOを含む副成
分が0.5重量%を越えると、粒界相の厚みが増してフ
ェライト粒の磁気的相互作用が弱まり、優れた磁気特性
(高飽和磁束密度,低コアロス,高透磁率)を得られな
くなり、また、粒界相を成す成分は低融点物質が主であ
るため、フェライトの生成過程及び構造に影響を与える
ようになる。このため、SiO2 及びCaOを含む副成
分を上記範囲とする。
【0018】また、Fe2+が1モル%を越えると、電子
の移動が容易となって、フェライト自体の抵抗が低下す
るため、Fe2+を1モル%以下とする。
【0019】従って、上記構成により、Fe2 3 >5
0モル%組成のMnZn系フェライトに近い高透磁率
(飽和磁束密度)及び低損失(コアロス)を有するもの
となり、Fe2 3 <50モル%組成のNiZn系フェ
ライト及びMgZn系フェライト並みの抵抗を持つよう
になる。
【0020】請求項2記載のマンガン亜鉛系フェライト
コアの製造方法によれば、上記組成比の材料を、冷却過
程において、各温度Tにおける酸素分圧PO Log(PO [%])=α/T[°K]+β(α、β
は定数) に従って制御する焼成条件の選定により、 Fe2+を1
モル%以下(0モル%を除く)とすることにより、請求
項1記載のフェライトコアと同様に、Fe>50
モル%組成のMnZn系フェライトに近い高透磁率(飽
和磁束密度)及び低損失(コアロス)を有するものとな
り、Fe<50モル%組成のNiZn系フェライ
ト及びMgZnフェライト並みの抵抗を持つようにな
る。
【0021】請求項3記載のマンガン亜鉛系フェライト
コアの製造方法によれば、温度1000乃至1400℃
における酸素分圧を1乃至100%として焼成を行うこ
とにより、Fe2+を抑制し、高抵抗性が失われなくな
る。すなわち、Fe2+1モル%以下を満足するための
酸素分圧は、最高保持温度によって異なり、フェライト
の焼成に必要な最高保持温度は、通常1000乃至14
00℃であり、この温度条件でFe2+1モル%以下を
満足するためには、酸素分圧を1%以上で行う必要があ
る。酸素分圧が1%に達しないと、Fe2+の生成が著
しく増加してフェライト自体の抵抗が低下する。このた
め、酸素分圧を1%以上で行う。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳述する。
【0023】<実施例1>
【0024】この実施例1のマンガン亜鉛(MnZn)
系フェライトコアは、48.6モル%の酸化鉄(Fe2
3 )、酸化鉄(Fe2 3 )との和が50モル%±
0.5モル%となるモル比例えば1.4モル%の酸化マ
ンガン(III)(Mn2 3)、41モル%の酸化マ
ンガン(II)(MnO)及び残部の9モル%の酸化亜
鉛(ZnO)からなる主成分と、0.03重量%の二酸
化ケイ素(SiO2 )及び0.1重量%の酸化カルシウ
ム(CaO)を含む副成分とを有する材料からなり、2
価の鉄イオン(Fe2+)を1モル%以下(0モル%を除
く)としたものである。
【0025】この実施例1の一製造方法を説明する。
【0026】まず、前記各粉末原料を前記組成比に秤量
採取して機械的に混合した後、その混合粉末を700乃
至1100℃にて所定時間の仮焼成を行い、その仮焼成
粉末を粉砕した後、適切な大きさの粒に造粒する。この
ようにして造粒された粉末を所望の形状に加圧成形した
後、その成形体をバッチ炉にて焼成することにより、実
施例1のMnZn系フェライトコアが得られる。
【0027】前記焼成条件は、図4に示すように、大気
中で昇温した後、同じく大気中で最高保持温度(例えば
温度1000乃至1300℃)における酸素分圧を一定
の1乃至100%(例えば10%)で長時間(例えば2
時間)行い、最終目標生成物を生成した後は、大気及び
窒素等の不活性ガス中で最高保持温度における生成物の
構造,価数等を変化させず室温まで冷却を行う。この冷
却過程で生成されるFe2+,Mn2+等の酸化を防ぐため
に、各温度Tにおける酸素分圧(平衡酸素分圧)PO2
を Log(PO2 [%])=α/T[°K]+β
(α,βは定数) に従って制御する。これにより、Fe2+を抑制してFe
2+を1モル%以下にすることができ、高抵抗性が失われ
なくなる。なお、酸素分圧を一定とする長時間処理によ
り、元素の価数変化等を終了させ、目的の生成物(スピ
ネル構造物)を得ることができる。
【0028】このようにして得られた実施例1の効果を
表1を参照して説明する。表1は実施例1とFe2 3
<50モル%組成のNiZn系フェライトコア(従来
例)との特性の比較を示すものである。
【0029】
【表1】
【0030】この表1から明らかなように、実施例1は
従来例に比して飽和磁束密度を20%程度向上させるこ
とができるので、安価なフェライトコアを提供すること
が可能となる。
【0031】<実施例2>
【0032】この実施例2のMnZn系フェライトコア
は、47.0モル%のFe2 3 、Fe2 3 との和が
50モル%±0.5モル%となるモル比例えば3.0モ
ル%のMn2 3 、34モル%のMnO及び残部の16
モルのZnOからなる主成分と、0.06重量%のSi
2 及び0.08重量%のCaOを含む副成分とを有す
る材料からなり、Fe2+を1モル%以下(0モル%を除
く)としたものである。なお、この実施例2は、実施例
1と同様に製造される。
【0033】この実施例2の効果を表2及び図5を参照
して説明する。表2は偏向ヨーク用コアに適用した場合
の実施例2とFe2 3 <50モル%組成のMgZn系
フェライトコア(従来例)とFe2 3 >50モル%組
成のMnZn系フェライトコア(従来例)との特性の比
較を示すものである。図5はCRTディスプレイにおけ
るコアロスと温度上昇との関係図である。
【0034】
【表2】
【0035】この表2から明らかなように、実施例2に
よれば、従来例と比較してコアロスを大幅に改善できる
ため、図5に示すように、CRTディスプレイにおける
高周波化・大画面化等からくるコアの発熱を従来材に比
べて5℃程度低下させることができる。
【0036】以上詳述した各実施例によれば、混合原料
比率の選択と焼成条件及び焼成時の酸素分圧の適当な選
択により、Fe2 3 <50モル%でありながらFe2
3とMn2 3 の和を略50モル%とすることによ
り、Mnの価数が制御され、完全なスピネル構造を採
れ、磁気特性上有利となる。また、焼成条件の選定によ
り、焼成過程でFe2+の生成が少なくなり、Fe2+の代
わりにFe2 3 の不足分を補うMn成分の3価のマン
ガンイオン(Mn3+)が生成され、結果的に抵抗の低下
を招くFe2+の生成が抑制される。また、SiO2 及び
CaOの粒界高抵抗相を導入することにより、高抵抗化
を進めることができ、このときフェライト成分がFe2
3 >50モル%組成のMnZn系フェライトと較べて
安定であるため、粒界−粒内における相互反応が発生し
難く、粒界相の量を増加させることができる。この結
果、従来、磁気特性が劣り抵抗も低いとされていた45
乃至48.6モル%のFe2 3 の組成において、Fe
2+の生成を1モル%以下とする組成設計・焼成条件の選
定及び粒界高抵抗相の積極的な導入により、高抵抗化を
実現でき、冷却過程における酸化防止のために酸素分圧
制御を行うことにより、従来劣ると考えられていたFe
2 3 <50モル%組成のMnZn系フェライトのコア
ロス低減を実現することができたので、Fe2 3 <5
0モル%組成のNiZn系フェライト及びMgZn系フ
ェライト並みの抵抗(1×107 乃至6×107 Ω)を
持ち、Fe2 3 >50モル%組成のMnZn系フェラ
イトに近い飽和磁束密度(320乃至410mT)及び
コアロス(5.8乃至12kW/m3 )を有するマンガ
ン亜鉛系フェライトコア及びその製造方法を提供するこ
とができる(図1,図2,図3参照)。
【0037】なお、本発明は、上記実施例に限定され
ず、種々に変形実施できる。
【0038】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、以下の効
果を奏する。
【0039】請求項1記載の発明によれば、Fe2 3
<50モル%でありながらFe2 3 とMn2 3 との
和を略50モル%とし、SiO2 及びCaOの粒界高抵
抗相を導入し、Fe2+を1モル%以下(0モル%を除
く)としたので、高透磁率,低損失及び高抵抗を有する
マンガン亜鉛系フェライトコアを提供することができ
る。
【0040】請求項2記載の発明によれば、上記組成比
の材料を実施例に示したような焼成条件の選定によりF
2+を1モル%以下(0モル%を除く)としているの
で、高透磁率,低損失及び高抵抗を有するマンガン亜鉛
系フェライトコアの製造方法を提供することができる。
【0041】請求項3記載の発明によれば、温度100
0乃至1400℃における酸素分圧を1乃至100%
して焼成を行っているので、Fe2+を抑制し、高抵抗
性が失われなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】Fe2 3 量とコアロスとの関係図
【図2】Fe2 3 量と飽和磁束密度との関係図
【図3】Fe2 3 と接触抵抗との関係図
【図4】焼成条件を示す図
【図5】CRTディスプレイにおけるコアロスと温度上
昇との関係図

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 45乃至48.6モル%のFe
    Feとの和が略50モル%となるモル比のMn
    、28乃至50モル%のMnO及び残部のZnOか
    らなる主成分と、SiO及びCaOを含む0.01乃
    至0.5重量%の副成分とを有する材料からなり、Fe
    2+が1モル%以下(0モル%を除く)で、かつスピネ
    ル構造としたことを特徴とするマンガン亜鉛系フェライ
    トコア。
  2. 【請求項2】 45乃至48.6モル%のFe
    Feとの和が略50モル%となるモル比のMn
    、28乃至50モル%のMnO及び残部のZnOか
    らなる主成分と、SiO及びCaOを含む0.01乃
    至0.5重量%の副成分とを有する材料とからなるマン
    ガン亜鉛系フェライトコアの製造方法であって、冷却過
    程において、各温度Tにおける酸素分圧PO Log(PO [%])=α/T[°K]+β(α、β
    は定数) に従って制御する焼成条件の選定により、 Fe2+を1
    モル%以下(0モル%を除く)としたことを特徴とする
    マンガン亜鉛系フェライトコアの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記焼成条件は、温度1000乃至14
    00℃における酸素分圧を1乃至100%で行うもので
    ある請求項2記載のマンガン亜鉛系フェライトコアの製
    造方法。
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