JP2532159B2 - 高周波電源用トランス磁芯 - Google Patents

高周波電源用トランス磁芯

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JP2532159B2 JP2255274A JP25527490A JP2532159B2 JP 2532159 B2 JP2532159 B2 JP 2532159B2 JP 2255274 A JP2255274 A JP 2255274A JP 25527490 A JP25527490 A JP 25527490A JP 2532159 B2 JP2532159 B2 JP 2532159B2
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    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F1/00Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
    • H01F1/12Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials
    • H01F1/34Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials non-metallic substances, e.g. ferrites
    • H01F1/342Oxides
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、低損失、低残留磁束密度の新規マンガン−
亜鉛系フェライトから成る高周波電源用トランス磁芯に
関するものである。
従来の技術 マンガン−亜鉛系フェライトは、各種通信機器、民生
用機器などのトランス磁芯として多用されているが、最
近に至り電源を小型化するため周波数の高い電源が使用
される傾向があり、その目的に適うトランス磁芯として
の性質が要求されるようになってきた。
この高周波電源用としてのマンガン−亜鉛系フェライ
トに要求される性質には、高密度、高抵抗性、高透磁
率、高飽和磁束密度、低残留磁束密度及びトランスの作
動温度近傍における低電力損失などがある。
これまで、マンガン−亜鉛系フェライトの電磁気特性
を改善するには、種々の微量成分を添加することが行わ
れ、CaCO3−SiO2複合添加(特公昭36−2283号公報)
や、SnO2−TiO2複合添加(特公昭51−48276号公報)に
よって、磁芯特性が改善されることが知られている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、これらのマンガン−亜鉛系フェライト
は、渦電流損失などの点でかなりの特性向上は認められ
るが、高温における電力損失の点でまだ十分満足できる
ものとはいえない。
本発明は、このような事情のもとで、高温における電
力損失が少ない、高周波電源用トランス磁芯を提供する
ことを目的としてなされたものである。
課題を解決するための手段 本発明者らは、高周波電源用トランス磁芯に適したマ
ンガン−亜鉛系フェライトを開発するために、鋭意研究
を重ねた結果、微量成分として酸化ニオブ及び炭酸カル
シウムを添加し、適正な製造プロセスにより加熱焼結し
た場合、非常に優れた電磁気特性が得られることを見出
し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
これまで、マンガン−亜鉛系フェライトに酸化ニオブ
を添加して高透磁率、低損失のものとすることは知られ
ている(特公昭38−23421号公報)。
しかしながら、このようにして得られたフェライト
は、低周波数領域、常温領域においては、高い透磁率や
低い渦電流損失を示すが、高周波電源用としての100kH
z、100℃以上という苛酷な条件下では、上記の特性は著
しく低下し、実用に供することができない。本発明は、
原料の添加成分の種類及びその量について工夫を加え、
焼結体の物性を調整することにより、これらの難点を克
服し、全く新しい特性を有する高周波電源用トランス磁
芯を得ることに成功したものである。
すなわち、本発明は、Fe2O3換算52〜54.5モル%、MnO
換算25〜37モル%及びZnO換算7〜21モル%の基本成分
に対し、酸化ニオブ0.02〜0.10重量%及びCaCO3を含有
させ、焼結させることによりB−HループのBm/Brを3.0
以上、周波数100kHz、磁束密度2000G、温度100℃の条件
下での電力損失を450mW/cc以下に調整したマンガン−亜
鉛系フェライトから成ることを特徴とする高周波電源用
トランス磁芯を提供するものである。
本発明磁芯に用いる酸化ニオブは、低温高密度焼結を
可能とし、磁芯特性を効果的に改善するために含有させ
るものであるが、これは原料の全重量当り0.02〜0.10重
量%の範囲内で含有させることが必要である。この量が
0.02重量%未満では、製造条件をどのように制御しても
磁芯特性の改善がなされないし、また、この量が0.10重
量%を超えると、焼結過程の制御が困難になり結果的に
磁芯特性の劣化をもたらす。
本発明磁芯においては、酸化鉄、酸化マンガン、酸化
亜鉛、酸化ニオブ及び炭酸カルシウム以外の成分を特に
含有させる必要はないが、原料に起因する不純分、製造
過程中に混入する汚染物質、あるいは酸化ニオブの効果
を阻害しない程度の他の微量成分、例えばSiO2,Ta2O5,T
iO2などの添加は許容される。
本発明磁芯は、マンガン−亜鉛系フェライトを製造す
るに当り、原料混合物中に微量成分として、酸化ニオブ
を生じる化合物をNb2O5換算で0.02〜0.10重量%の割合
で、酸化カルシウムの供給源のCaCO3とともに、添加し
たのち、大気圧下における徐熱工程及び酸素濃度を制御
した雰囲気下における急熱工程を経て所定の焼結温度ま
で昇温させ、その温度において焼結を完了させることに
より得ることができる。
本発明磁芯の原料の基本成分としては、酸化鉄成分と
酸化マンガン成分と酸化亜鉛成分の混合物が用いられ
る。この酸化鉄成分としては、Fe2O3,FeO,Fe3O4などの
酸化物のほか、焼成により酸化鉄に変わることのできる
化合物、例えば水酸化鉄、シュウ酸鉄などが用いられ
る。また、酸化マンガン成分としては、MnO,MnO2,Mn3O4
などの酸化物のほか、炭酸マンガン、シュウ酸マンガン
などの焼成により酸化マンガンに変わることのできる化
合物が用いられる。さらに酸化亜鉛としては、ZnOのよ
うな酸化物のほか、炭酸亜鉛、シュウ酸亜鉛などの焼成
により酸化亜鉛に変わることのできる化合物が用いられ
る。
これらの酸化鉄成分、酸化マンガン成分及び酸化亜鉛
成分は、磁性材料の最終組成としてそれぞれFe2O3換算5
2〜54.5モル%、MnO換算25〜37モル%、ZnO換算7〜21
モル%の割合になるように混合され、原料として供され
る。
他方、本発明磁芯中に含有させる酸化ニオブは、通常
Nb2O5として原料混合物中に添加するが、例えば炭酸塩
又はシュウ酸塩のように焼成することにより最終製品中
にNb2O5の形で含まれうるものをまた、CaCO3は、焼結に
より酸化カルシウムに変化し、酸化ニオブとともにマン
ガン−亜鉛系フェライトに所望の磁気特性を付与するた
めに用いられる。
本発明磁芯を好適に製造するには、先ず原料混合物を
800〜1000℃の温度で仮焼成し、仮焼品を粉砕し、これ
に適当なバインダー、例えばポリビニルアルコールを少
量加えて成形する。次いで、この成形品を大気圧下、80
0〜1000℃の範囲内の所定温度まで、200〜350℃/hrの昇
温速度で急熱後、その温度から1000〜1150℃の範囲内の
あらかじめ選択された温度まで、30〜70℃/hrの昇温速
度で徐熱する。次いで酸素濃度を制御した雰囲気下にお
いて、所要の焼結温度まで200〜350℃/hrの昇温速度で
急熱し、その温度で焼結を完了させる。この際の焼成雰
囲気条件としては、酸素濃度を0.1〜5%程度に制御し
た酸素雰囲気が好ましく焼成はこの中で通常1250〜1350
℃の範囲の所定温度に、1〜10時間保持することによっ
て行われる。
このようにして焼結が完了した後の冷却工程は、焼結
温度から1100〜1200℃までは温度に応じて酸素濃度を制
御した雰囲気で、それ以降は不活性雰囲気、例えば窒素
雰囲気下で行うのが好ましい。冷却速度としては、通常
200〜350℃/hrの範囲が用いられる。
このようにして得られる本発明磁芯は、B−Hループ
のBm/Brが3.0以上、周波数100kHz、磁束密度2000G、温
度100℃の条件下での電力損失が450mW/cc以下という特
性によって特徴づけられる。すなわち、この磁芯は、飽
和磁束密度Bmが大きく、残留磁束密度Brが小さいため、
Bm−Brが大きくなると同時に、また、高周波、高磁束密
度、高温領域における電力損失が少ないという特徴を有
している。
実施例 次に、実施例によって本発明をさらに詳細に説明す
る。
実施例1,2、比較例1〜4 Fe2O353.7モル%、ZnO10.6モル%及びMnO35.7モル%
から成る原料混合物に微量成分として第1表に示す量の
CaCO3とNb2O5を添加し、常法に従って950℃で仮焼成し
たのち、湿式ボールミルで粉砕し、平均粒径1.0μの粉
末とした。
次に、この仮焼物にバインダーとしてポリビニルアル
コールを加え、リング状に成形し、大気中において900
℃まで加熱したのち、1050℃まで50℃/hrの昇温速度で
徐熱した。次いで、0.5%の酸素を含む雰囲気下におい
て1320℃まで300℃/hrの昇温速度で急熱し、この温度に
3時間保持して焼結を完了させたのち、炉の電源を切っ
て冷却を開始し、1200℃に達したとき、純窒素雰囲気に
切替え、室温まで冷却した。
このようにして得られた6種の磁性材料の磁気特性を
第1表に示す。
この表から分るように、CaCO3の添加は残留磁束密度
(Br)の低下に対し有効であるが、同時に飽和磁束密度
(Bm)も低下させ、したがってBm/Brの増大は得られな
い。他方、Nb2O5の添加はBmを増大するとともにBrを減
少させるのでBm/Brは著しく増大させる。
また、高周波、高磁束密度、高温領域下における電力
損失は、Nb2O5の添加、特に0.05重量%程度の添加によ
り著しく低くなっている。
実施例3 実施例1と同じ組成のマンガン−亜鉛系フェライト
に、微量成分としてCaCO3,Nb2O5及びV2O5を含有させ、
磁芯特性を測定した。この際の磁性材料の製造条件とし
ては、実施例1と同じ条件を用いた。得られた結果を第
2表に示す。
マンガン−亜鉛系フェライトにV2O5を微量添加すると
μi、tanδ/μiなどの弱磁界特性が改善することが
知られているが、この表から明らかなように、Nb2O5
添加によってもこれに匹敵する弱磁界特性の改善が認め
られる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Fe2O3換算52〜54.5モル%、MnO換算25〜37
    モル%及びZnO換算7〜21モル%の基本成分に対し、酸
    化ニオブ0.02〜0.10重量%及びCaCO3を含有させ、焼結
    させることによりB−HループのBm/Brを3.0以上、周波
    数100kHz、磁束密度2000G、温度100℃の条件下での電力
    損失を450mW/cc以下に調整したマンガン−亜鉛系フェラ
    イトから成ることを特徴とする高周波電源用トランス磁
    芯。
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