JP3452459B2 - ボルテージレギュレータ - Google Patents

ボルテージレギュレータ

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JP3452459B2
JP3452459B2 JP10970397A JP10970397A JP3452459B2 JP 3452459 B2 JP3452459 B2 JP 3452459B2 JP 10970397 A JP10970397 A JP 10970397A JP 10970397 A JP10970397 A JP 10970397A JP 3452459 B2 JP3452459 B2 JP 3452459B2
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transistor
output
voltage
terminal
mos transistor
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Inventor
貴雄 中下
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セイコーインスツルメンツ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はCMOSモノリシック
IC化されたボルテージレギュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の正の出力電圧を持つボルテージレ
ギュレータの回路図を図2に示す。基準電圧回路1の出
力電圧と出力端子4の電圧を抵抗R1とR2で分割され
た電圧は誤差増幅回路2で比較され、出力トランジスタ
3を制御する。出力端子4の電圧を抵抗R1とR2で分
割した電圧が、基準電圧回路1の出力電圧より小さけれ
ば、誤差増幅回路2の出力は小さくなり出力トランジス
タ3を強くバイアスし、出力端子4の電圧は大きくな
る。逆に出力端子4の電圧を抵抗R1とR2が分割した
電圧が基準電圧回路1の出力電圧より大きくなると、出
力トランジスタ3を弱くバイアスして、出力端子電圧は
小さくなる。このようにして出力端子4の電圧は一定に
保たれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の正の出力電圧を
持つボルテージレギュレータは、出力電流が小さくなる
と出力トランジスタ3は出力電流を絞るようになる。さ
らに出力電流が小さくなると、出力トランジスタ3はほ
とんどoffするが、出力トランジスタのW長が大きいた
め出力トランジスタ3がoffしても出力端子4には出力
トランジスタ3のオフリーク電流が抵抗を流れ、出力端
子4の電圧は上昇する。仮に出力トランジスタ3のオフ
リーク電流をIleak、負荷電流をIloadとすると、出力電
流が小さい時は Iload≪Ileakであるため出力電圧は(R
1+R2)×Ileakとなり、出力端子4の電圧は抵抗R1とR
2の比とで設定した電圧よりも高くなってしまう。図5
の出力電圧と出力電流のグラフの実線で示すように出力
電流が小さくなるほど出力トランジスタ3のリーク電流
の影響が大きくなり、出力端子4の電圧は高くなる。
【0004】一般にはこの出力電圧の上昇を抑えるには
出力トランジスタのしきい値電圧Vthを上げオフリーク
電流を抑える。しかしVthを上げると出力トランジスタ
3の駆動能力が小さくなってしまう。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は出力トランジスタ3のオフリーク電流と
同程度の大きさの電流を流す回路を付加し、出力トラン
ジスタ3のVthを高めることに依る出力トランジスタ
3の駆動能力の低下無しに、オフリーク電流に依る出力
端子4の電圧が上昇する事を防ぐことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図に基づ
いて説明する。本発明による正の出力電圧を持つボルテ
ージレギュレータの回路図を図1に示す。基準電圧回路
1の出力電圧と出力端子4の電圧を抵抗R1とR2で分
割された電圧は誤差増幅回路2で比較され、出力トラン
ジスタ3を制御する。出力トランジスタ3に流れる電流
をIoutとする。無負荷時は、Ioutは出力トランジスタ3
のオフリーク電流とブリーダ抵抗R1とR2に流れる電流と
なる。高温時には出力トランジスタのオフリーク電流が
増大する。この時オフリーク電流補正回路5は、出力ト
ランジスタ3に流れるオフリーク電流と同程度の大きさ
の電流を引き込む。これにより、抵抗R1とR2を流れ
る出力トランジスタ3のオフリーク電流を減少させ、出
力電圧の上昇を抑えることが可能となる。
【0007】本発明による正の出力電圧を持つボルテー
ジレギュレータの別の実施例を図3に示す。トランジス
タ6に流れる電流をIとする。トランジスタ6には出力
トランジスタ3とトランジスタ6のサイズ比に応じてIo
ut(出力トランジスタ3のオフリーク電流)に比例した
オフリーク電流Iが流れる。出力トランジスタ3のゲー
ト長をL1、ゲート幅をW1、トランジスタ6のゲート
長をL2、ゲート幅をW2とするとIとIoutの比はI/I
out=(W2/L2)/(W1/L1)となる。
【0008】この比の電流がトランジスタ6に流れる。
そしてトランジスタ6と同一の電流がトランジスタ7に
流れ、トランジスタ7と8のトランジスタサイズの比に
応じてトランジスタ7と8には比例した電流が流れる。
出力トランジスタ3のオフリーク分の電流値と同等の電
流値をトランジスタ8により引き込むため、図5の出力
電流と出力電圧のグラフの点線で示すように、出力トラ
ンジスタ3のオフリークによる出力電圧の上昇を抑える
事ができる。
【0009】例えば、出力トランジスタ3のサイズ比が
W/L=10000/10、無負荷時の出力トランジ
スタ3のリーク電流が Iout=1μAであるとする。こ
の時、トランジスタ6のサイズ比が W/L=10/1
0 であれば、トランジスタ6に流れるオフリーク電流
は、 I=((10/10)/(10000/10))×1=
0.001μA となる。この時トランジスタ7とトランジスタ8のサイ
ズ比を例えば、 トランジスタ7が W/L=5/100 トランジスタ8が W/L=250/5 にすればトランジスタ8には1μAの電流が流れること
になり、出力トランジスタ3のリーク電流と同等の電流
を引き込むことになる。
【0010】図4に本発明の請求項1の正の出力電圧を
持つボルテージレギュレータの別の実施例を示す。負荷
が軽い場合、誤差増幅回路2は出力トランジスタ3を制
御し、offさせる傾向にある。この時同じ誤差増幅回路
2によってトランジスタ9がoffする。これによりイン
バータ回路11の入力は定電流回路12によって低レベ
ルに引かれているため、低レベルとなる。このためイン
バータ回路11はトランジスタ10をonし、出力トラン
ジスタ3のオフリーク電流を補正する回路は動作する。
【0011】負荷が重くなると、トランジスタ9はon
し、インバータ回路11の入力は高レベルとなり、トラ
ンジスタ10をoffする。トランジスタ10がoffされる
ためトランジスタ6のオフリーク電流は流れず、出力ト
ランジスタ3のオフリーク電流を補正する回路は停止す
る。このため負荷が重いとき、出力トランジスタ3のオ
フリーク電流を補正する回路による、消費電流を減らす
ことが可能になる。
【0012】
【発明の効果】本発明は、ボルテージレギュレータにお
いて出力トランジスタのオフリークと同程度の大きさの
電流を流す回路を付加することにより、ボルテージレギ
ュレータの出力トランジスタのVthを高める(出力トラ
ンジスタの駆動能力を落とす)ことなく、出力電流が少
なくなってもオフリークの影響による出力電圧の上昇が
抑えられるボルテージレギュレータを供給出来る効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるボルテージレギュレータの説明図
である。
【図2】従来のボルテージレギュレータの説明図であ
る。
【図3】本発明によるボルテージレギュレータの他の説
明図である。
【図4】本発明によるボルテージレギュレータの他の説
明図である。
【図5】ボルテージレギュレータの出力電圧と入力電圧
のグラフの例である。
【符号の説明】
1 基準電圧回路 2 誤差増幅回路 3 出力トランジスタ 4 出力電圧端子 5 オフリーク電流補正回路 6〜10 MOSトランジスタ 11 インバータ回路 12 定電流回路 R1,R2 抵抗

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルテージレギュレータの出力電圧が出
    力される出力端子と、第1の端子と第2の端子の間に接続された 基準電圧源
    と、前記 基準電圧源の出力をその一方の入力に受ける誤差増
    幅回路と、前記 誤差増幅回路の出力によって制御される第1導電型
    出力トランジスタと、前記第1の端子と第2の端子の間に前記出力トランジス
    タと直列に接続され、前記出力端子の電圧を分圧し、
    圧電圧を前記誤差増幅回路の他方の入力する分圧抵抗
    と、前記第1の端子にゲートとドレインが接続された第1導
    電型の第1のMOSトランジスタと、 前記第1のMOSトランジスタのソースと前記第2の端
    子との間に接続され、ソースが第2の端子に接続され、
    ゲートとドレインが接続された第2導電型の第2のMO
    Sトランジスタと、 ドレインが前記出力端子に接続され、ゲートが前記第2
    のMOSトランジスタのゲートに接続され、ソースが前
    記第2の端子に接続された第2導電型の第3のMOSト
    ランジスタと、を有すること を特徴とするボルテージレ
    ギュレータ。
  2. 【請求項2】 前記第1のMOSトランジスタと前記第
    2のMOSトランジスタの間に接続され、前記出力トラ
    ンジスタがOFFした場合に、ONする第4のMOSト
    ランジスタを有することを特徴とする請求項1に記載の
    ボルテージレギュレータ。
  3. 【請求項3】 ドレインが前記第1の端子に接続され、
    ゲートが前記誤差増幅回路の出力に接続された第1導電
    型の第5のMOSトランジスタと、 前記第5のMOSトランジスタのソースと前記第2の端
    子の間に接続された定電流回路と、を有し、 前記第5のMOSトランジスタのソースと前記第2の端
    子の間の電圧に基づいた信号が前記第4のMOSトラン
    ジスタのゲートに入力されていること特徴とする請求項
    2に記載のボルテージレギュレータ。
JP10970397A 1997-04-25 1997-04-25 ボルテージレギュレータ Expired - Lifetime JP3452459B2 (ja)

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