JPH09138247A - 過電流検知回路 - Google Patents
過電流検知回路Info
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- JPH09138247A JPH09138247A JP7298257A JP29825795A JPH09138247A JP H09138247 A JPH09138247 A JP H09138247A JP 7298257 A JP7298257 A JP 7298257A JP 29825795 A JP29825795 A JP 29825795A JP H09138247 A JPH09138247 A JP H09138247A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ミラーMOSFETによって電流検出を行う
構造をもつ過電流検知回路を提供する。 【解決手段】 電流検出用素子としてメインMOSFE
Tと同一構造のMOSFETを用いて構成することによ
り、メインMOSFETの飽和電流温度特性の傾きと検
知レベル温度特性の傾きとをほぼ等しくすることによ
り、任意の一点の温度により検知レベル上限を設定する
と、全温度範囲に於て過電流不検知が発生しない様な設
計が可能となり、過電流検知レベルの設計をきわめて容
易に行うことが可能となる。
構造をもつ過電流検知回路を提供する。 【解決手段】 電流検出用素子としてメインMOSFE
Tと同一構造のMOSFETを用いて構成することによ
り、メインMOSFETの飽和電流温度特性の傾きと検
知レベル温度特性の傾きとをほぼ等しくすることによ
り、任意の一点の温度により検知レベル上限を設定する
と、全温度範囲に於て過電流不検知が発生しない様な設
計が可能となり、過電流検知レベルの設計をきわめて容
易に行うことが可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過電流検知回路に
関し、特にミラーMOSFETによって電流検出を行う
構造の過電流検知回路に関する。
関し、特にミラーMOSFETによって電流検出を行う
構造の過電流検知回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の過電流検知回路500の一
例である。図5に示す様な従来の過電流検知回路は、負
荷RL107をスイッチングするメインMOSFET1
01と、該メインMOSFETとゲート端子及びドレイ
ン端子を共通に接続する処のミラーMOSFET102
と、ミラーMOSFET102のソース端子とGND端
子106との間に接続される検出抵抗RS103と、該
ミラーMOSFET102のソース端子に一方の入力端
子112を接続し、他方の入力端子を基準電位111に
接続する処のコンパレータ104と、コンパレータの出
力と制御信号入力110との状態によってメインMOS
FET101のオンオフ制御を行う処の論理回路117
により構成されている。
例である。図5に示す様な従来の過電流検知回路は、負
荷RL107をスイッチングするメインMOSFET1
01と、該メインMOSFETとゲート端子及びドレイ
ン端子を共通に接続する処のミラーMOSFET102
と、ミラーMOSFET102のソース端子とGND端
子106との間に接続される検出抵抗RS103と、該
ミラーMOSFET102のソース端子に一方の入力端
子112を接続し、他方の入力端子を基準電位111に
接続する処のコンパレータ104と、コンパレータの出
力と制御信号入力110との状態によってメインMOS
FET101のオンオフ制御を行う処の論理回路117
により構成されている。
【0003】また、負荷RL107は第1の電源電位5
13(特に自動車用途の場合はバッテリー電圧VBであ
ることが多い)に接続され、論理回路117及び検出用
コンパレータ104は第2の電源電位114(5V等の
定電圧にレギュレートされた回路用基準電源電圧VCC
であることが多い)に接続される。また、しばしばメイ
ンMOSFET101のオン抵抗を低減することを目的
として、メインMOSFET101のゲート端子と論理
回路117との間に、メインMOSFETのゲート端子
を第1の電源電位113まで上昇させる処のレベルシフ
ト回路116が挿入される場合もある。
13(特に自動車用途の場合はバッテリー電圧VBであ
ることが多い)に接続され、論理回路117及び検出用
コンパレータ104は第2の電源電位114(5V等の
定電圧にレギュレートされた回路用基準電源電圧VCC
であることが多い)に接続される。また、しばしばメイ
ンMOSFET101のオン抵抗を低減することを目的
として、メインMOSFET101のゲート端子と論理
回路117との間に、メインMOSFETのゲート端子
を第1の電源電位113まで上昇させる処のレベルシフ
ト回路116が挿入される場合もある。
【0004】前記構成によって成される従来の過電流検
知回路500において、検出素子RS103に用いる抵
抗として、パワーMOSFETと同一のシリコン基板上
の所定領域に不純物を拡散して形成する拡散抵抗と、シ
リコン基板上の絶縁膜上堆積したポリシリコン膜に形成
するポリシリコン抵抗とがある。拡散抵抗は、抵抗値の
温度依存性が不純物濃度や格子欠陥密度に左右され、一
般にほぼ平坦もしくは緩やかな正の温度特性を持つ。ま
た、ポリシリコン抵抗は、温度上昇に伴うポリシリコン
膜の結晶粒界のポテンシャルバリアを超える熱放出電子
数の増加により、一般に緩やかな負の温度特性を持つ。
知回路500において、検出素子RS103に用いる抵
抗として、パワーMOSFETと同一のシリコン基板上
の所定領域に不純物を拡散して形成する拡散抵抗と、シ
リコン基板上の絶縁膜上堆積したポリシリコン膜に形成
するポリシリコン抵抗とがある。拡散抵抗は、抵抗値の
温度依存性が不純物濃度や格子欠陥密度に左右され、一
般にほぼ平坦もしくは緩やかな正の温度特性を持つ。ま
た、ポリシリコン抵抗は、温度上昇に伴うポリシリコン
膜の結晶粒界のポテンシャルバリアを超える熱放出電子
数の増加により、一般に緩やかな負の温度特性を持つ。
【0005】この種の従来の過電流検知回路500にお
いて、メインMOSFET101に負荷107の駆動電
流ILが流れると、ミラーMOSFET102にミラー
比で決まるミラー電流IS(IS=(1/N)×IL;
Nはミラー比を示す)が流れ、該ISは検知抵抗RS1
03を介してGND端子106に流れ出す。この際、コ
ンパレータ104の一方の端子には検知電圧VS112
が、VS=IS×RSで決定さる電圧として発生する。
コンパレータの他方の端子には基準電位VREF111
が印加されており、ILの増大に比例してISが増大
し、VSがVREFを超えた時点で過電流として検知さ
れ、コンパレータの出力115が反転する。該コンパレ
ータの出力反転により、論理回路117は駆動入力信号
110の状態によらずメインMOSFETをオフし、メ
インMOSFETを過電流による破壊から保護する。
いて、メインMOSFET101に負荷107の駆動電
流ILが流れると、ミラーMOSFET102にミラー
比で決まるミラー電流IS(IS=(1/N)×IL;
Nはミラー比を示す)が流れ、該ISは検知抵抗RS1
03を介してGND端子106に流れ出す。この際、コ
ンパレータ104の一方の端子には検知電圧VS112
が、VS=IS×RSで決定さる電圧として発生する。
コンパレータの他方の端子には基準電位VREF111
が印加されており、ILの増大に比例してISが増大
し、VSがVREFを超えた時点で過電流として検知さ
れ、コンパレータの出力115が反転する。該コンパレ
ータの出力反転により、論理回路117は駆動入力信号
110の状態によらずメインMOSFETをオフし、メ
インMOSFETを過電流による破壊から保護する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】過電流検知回路に要求
される性能を図6を参照して説明する。図6において、
601は過電流検知レベルのセンター値を、602,6
03は検知レベルばらつきのそれぞれ上限、下限を、6
04はばらつきの範囲を、605は負荷の動作電流の最
大値を、606はメインMOSFETの飽和電流の最小
値をそれぞれ示す。過電流検知回路に要求される性能と
して、通常時に負荷を流れる電流の最大値605に対し
ては確実に検知をせず、且つ通常時の負荷電流を超えて
当該メインMOSFETを破壊に至らしめる過電流に対
しては確実に検知を行い出力メインMOSFETをオフ
する必要がある。過電流検知回路は、構成する素子のば
らつき、温度・電源電圧等の変動、その他の要因によっ
て過電流検知レベルのばらつきを有することが通常であ
るが、検知レベル設定する際には、ばらつき範囲604
の全域において、前記要求される性能を満足する必要が
ある。
される性能を図6を参照して説明する。図6において、
601は過電流検知レベルのセンター値を、602,6
03は検知レベルばらつきのそれぞれ上限、下限を、6
04はばらつきの範囲を、605は負荷の動作電流の最
大値を、606はメインMOSFETの飽和電流の最小
値をそれぞれ示す。過電流検知回路に要求される性能と
して、通常時に負荷を流れる電流の最大値605に対し
ては確実に検知をせず、且つ通常時の負荷電流を超えて
当該メインMOSFETを破壊に至らしめる過電流に対
しては確実に検知を行い出力メインMOSFETをオフ
する必要がある。過電流検知回路は、構成する素子のば
らつき、温度・電源電圧等の変動、その他の要因によっ
て過電流検知レベルのばらつきを有することが通常であ
るが、検知レベル設定する際には、ばらつき範囲604
の全域において、前記要求される性能を満足する必要が
ある。
【0007】また、小面積のメインMOSFETにより
成る当該過電流検知回路においては、メインMOSFE
Tの飽和電流値が低くなることにより、過電流検知レベ
ルの上限603をメインMOSFETの飽和電流の最小
値606より低く設定する必要がある。
成る当該過電流検知回路においては、メインMOSFE
Tの飽和電流値が低くなることにより、過電流検知レベ
ルの上限603をメインMOSFETの飽和電流の最小
値606より低く設定する必要がある。
【0008】即ち、上記制約条件に反して検知レベルI
limがIlim>IDsatとなった場合には、メイ
ンMOSFETに流れる電流が増加して過電流検知に至
る前にメインMOSFET自体が飽和して電流制限をし
てしまい、出力をオフできない状態に陥る訳である。
limがIlim>IDsatとなった場合には、メイ
ンMOSFETに流れる電流が増加して過電流検知に至
る前にメインMOSFET自体が飽和して電流制限をし
てしまい、出力をオフできない状態に陥る訳である。
【0009】ここで、過電流検知回路に於ける検知レベ
ルIlimは Ilim=(N×VREF)/RS………(1) として与えられ、VREFが一定とすればRSの温度特
性に逆比例する。従って、RSに拡散抵抗を使用した場
合、Ilimは温度上昇に対して一定もしくは緩やかに
下がる傾向を示し、また、ポリシリコン抵抗を使用した
場合は、温度上昇に対して緩やかな検知レベルの上昇傾
向を示す。
ルIlimは Ilim=(N×VREF)/RS………(1) として与えられ、VREFが一定とすればRSの温度特
性に逆比例する。従って、RSに拡散抵抗を使用した場
合、Ilimは温度上昇に対して一定もしくは緩やかに
下がる傾向を示し、また、ポリシリコン抵抗を使用した
場合は、温度上昇に対して緩やかな検知レベルの上昇傾
向を示す。
【0010】一方、メインMOSFETの飽和電流ID
satは、 IDsat=(β/2)(VGS−VTH)2 ………(2) として与えられ、概ね0.4〜0.5%/℃の負の温度
特性を示す(ここでβは利得係数、VTHはメインMO
SFETのしきい値を示す。)。
satは、 IDsat=(β/2)(VGS−VTH)2 ………(2) として与えられ、概ね0.4〜0.5%/℃の負の温度
特性を示す(ここでβは利得係数、VTHはメインMO
SFETのしきい値を示す。)。
【0011】図6には電流検出抵抗として緩やかな正の
温度特性を持つ拡散抵抗を使用した場合の過電流検知レ
ベルの例を示しているが、従来の過電流検知回路では前
記出力MOSの飽和電流の温度特性と過電流検知レベル
の温度特性とが異なる為に、ばらつきを考慮した検知レ
ベルの設計が非常に困難になるという問題点を有する。
即ち、常温に於て(検知レベルの最大値)<(メインM
OSFETの飽和電流)の条件を満たしていても、高温
条件では図6の如く上記条件が成立しなくなる場合があ
る。電流検出用抵抗に、平坦な温度特性の拡散抵抗或は
ポリシリコン抵抗を用いた場合に、この傾向は更に顕著
となる。
温度特性を持つ拡散抵抗を使用した場合の過電流検知レ
ベルの例を示しているが、従来の過電流検知回路では前
記出力MOSの飽和電流の温度特性と過電流検知レベル
の温度特性とが異なる為に、ばらつきを考慮した検知レ
ベルの設計が非常に困難になるという問題点を有する。
即ち、常温に於て(検知レベルの最大値)<(メインM
OSFETの飽和電流)の条件を満たしていても、高温
条件では図6の如く上記条件が成立しなくなる場合があ
る。電流検出用抵抗に、平坦な温度特性の拡散抵抗或は
ポリシリコン抵抗を用いた場合に、この傾向は更に顕著
となる。
【0012】また、第2の問題点として、メインMOS
FETの飽和電流値IDsatは、前記の如く温度に対
する依存性を持つと同様に、ゲートに印加される電圧に
対する依存性を有する。図5に示す如く、メインMOS
のゲート端子が第一の電源電位により支配され、且つ第
1の電源電位が例えば車載用バッテリーの如く容易に電
圧変動しうる場合には、電源電圧の変動特性に対しても
同様の問題点が生じる。即ち、第1の電源電位が定常電
圧条件にて(検知レベルの最大値)<(メインMOSF
ETの飽和電流)の条件を満たしていても、低電圧条件
下では上記条件が成立しなくなる場合が生じる。
FETの飽和電流値IDsatは、前記の如く温度に対
する依存性を持つと同様に、ゲートに印加される電圧に
対する依存性を有する。図5に示す如く、メインMOS
のゲート端子が第一の電源電位により支配され、且つ第
1の電源電位が例えば車載用バッテリーの如く容易に電
圧変動しうる場合には、電源電圧の変動特性に対しても
同様の問題点が生じる。即ち、第1の電源電位が定常電
圧条件にて(検知レベルの最大値)<(メインMOSF
ETの飽和電流)の条件を満たしていても、低電圧条件
下では上記条件が成立しなくなる場合が生じる。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明に係る過電流検知回路は、ドレイン端子を負荷に
接続し、ソース端子を接地して負荷を駆動する為のメイ
ンMOSFETと、当該メインMOSFETのゲート端
子、ドレイン端子にそれぞれゲート端子、ドレイン端子
を共通に接続し、該メインMOSFETの1/Nのサイ
ズにより成るミラーMOSFETと、該ミラーMOSF
ETのソース端子と前記パワーMOSFETのソース端
子との間に接続される電流検出用素子と、該ミラーMO
SFETのソース端子に一方の入力端子を接続し、他方
の入力端子を基準電位に接続するコンパレータとによっ
て成り、該電流検出様素子を該メインMOSFETと同
一構造のFETにより構成することにより、検知抵抗値
の温度特性を出力メインMOSFETの温度特性とを等
しくすることにより、温度が上昇してメインMOSFE
Tの飽和電流値が下がった場合には、同一の傾向により
検知抵抗値RSも上昇して検知レベルを下げる様動作す
る。前記動作により検知レベルを設計する際に、一点の
温度により検知レベルを設定することで、ISENS<
IDSATの関係が全温度範囲に於て成立する訳であ
る。
本発明に係る過電流検知回路は、ドレイン端子を負荷に
接続し、ソース端子を接地して負荷を駆動する為のメイ
ンMOSFETと、当該メインMOSFETのゲート端
子、ドレイン端子にそれぞれゲート端子、ドレイン端子
を共通に接続し、該メインMOSFETの1/Nのサイ
ズにより成るミラーMOSFETと、該ミラーMOSF
ETのソース端子と前記パワーMOSFETのソース端
子との間に接続される電流検出用素子と、該ミラーMO
SFETのソース端子に一方の入力端子を接続し、他方
の入力端子を基準電位に接続するコンパレータとによっ
て成り、該電流検出様素子を該メインMOSFETと同
一構造のFETにより構成することにより、検知抵抗値
の温度特性を出力メインMOSFETの温度特性とを等
しくすることにより、温度が上昇してメインMOSFE
Tの飽和電流値が下がった場合には、同一の傾向により
検知抵抗値RSも上昇して検知レベルを下げる様動作す
る。前記動作により検知レベルを設計する際に、一点の
温度により検知レベルを設定することで、ISENS<
IDSATの関係が全温度範囲に於て成立する訳であ
る。
【0014】また、該電流検出用MOSFETのゲート
端子をメインMOSFETのゲート端子と共通に接続
し、双方のゲート電位を共通とすることにより、電源電
圧が低下してメインMOSFETの飽和電流値が下がっ
た場合には、検知抵抗値RSも上昇して検知レベルを下
げ、一点の電圧条件により検知レベルを設定することに
より、ISENS<IDsatの関係が全電圧条件に於
て成立する様に動作する。
端子をメインMOSFETのゲート端子と共通に接続
し、双方のゲート電位を共通とすることにより、電源電
圧が低下してメインMOSFETの飽和電流値が下がっ
た場合には、検知抵抗値RSも上昇して検知レベルを下
げ、一点の電圧条件により検知レベルを設定することに
より、ISENS<IDsatの関係が全電圧条件に於
て成立する様に動作する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の過電流検知回路の実施の形態を説明する。なお、本実
施の形態において、図5と同じ構成要素には同一の符号
を記し、重複する説明はここでは省略する。
の過電流検知回路の実施の形態を説明する。なお、本実
施の形態において、図5と同じ構成要素には同一の符号
を記し、重複する説明はここでは省略する。
【0016】〔第1の実施の形態〕図1は本発明の過電
流検知回路の第1の実施の形態を示す回路図である。図
2は本発明による過電流検知レベルを示すグラフであ
る。
流検知回路の第1の実施の形態を示す回路図である。図
2は本発明による過電流検知レベルを示すグラフであ
る。
【0017】図1において、メインMOSFET101
に過大電流が印加されると、メインMOSFET101
に流れる負荷駆動電流ILの1/Nのセンス電流ISが
ミラーMOSFET102に分流されて流れ、該センス
電流が検知用MOSFET103に流れ込む。ここで、
検知用MOSFET103は該メインMOSFETと同
一のシリコン基板上に同一の構造で作られる単位セルに
より構成され、この際、検知用MOSFET103のオ
ン抵抗RMにより該検知用MOSFET103のドレイ
ンソース間には電圧VS(VS=IS×RM)がかか
る。
に過大電流が印加されると、メインMOSFET101
に流れる負荷駆動電流ILの1/Nのセンス電流ISが
ミラーMOSFET102に分流されて流れ、該センス
電流が検知用MOSFET103に流れ込む。ここで、
検知用MOSFET103は該メインMOSFETと同
一のシリコン基板上に同一の構造で作られる単位セルに
より構成され、この際、検知用MOSFET103のオ
ン抵抗RMにより該検知用MOSFET103のドレイ
ンソース間には電圧VS(VS=IS×RM)がかか
る。
【0018】この時のRMにかかる電流電圧の関係は、
線形領域において、 IS=β((VGS−VTH)VS+(1/2)VS2 )………(3) となり、メインMOSFETの温度特性と一致する。一
方、この際の検知抵抗値は、 RS=VS/IS………(5) となり、メインMOSFETの温度特性に逆比例して温
度とともに増加する。
線形領域において、 IS=β((VGS−VTH)VS+(1/2)VS2 )………(3) となり、メインMOSFETの温度特性と一致する。一
方、この際の検知抵抗値は、 RS=VS/IS………(5) となり、メインMOSFETの温度特性に逆比例して温
度とともに増加する。
【0019】従って、温度が上昇しメインMOSFET
の駆動力が低下した場合は、同一の温度特性により抵抗
値は上昇し、結果として検知レベルは低下する。
の駆動力が低下した場合は、同一の温度特性により抵抗
値は上昇し、結果として検知レベルは低下する。
【0020】これらの結果、メインMOSFETの飽和
電流温度特性の傾きと検知レベル温度特性の傾きとは、
ほぼ平行の特性を示し、任意の一点の温度により検知レ
ベル上限を設定すると、全温度範囲に於て過電流不検知
が発生しない様な設計が可能となる。
電流温度特性の傾きと検知レベル温度特性の傾きとは、
ほぼ平行の特性を示し、任意の一点の温度により検知レ
ベル上限を設定すると、全温度範囲に於て過電流不検知
が発生しない様な設計が可能となる。
【0021】〔第2の実施の形態〕図3を参照して本発
明の第2の実施の形態を説明するが、この実施の形態で
も図5と同じ構成要素には同一の符号を記し、重複する
説明はここでは省略する。
明の第2の実施の形態を説明するが、この実施の形態で
も図5と同じ構成要素には同一の符号を記し、重複する
説明はここでは省略する。
【0022】図3に示す第2の実施の形態における過電
流検知回路300は、図1に示す第1の実施の形態の検
知用MOSFET103のゲート端子をメインMOSF
ET101及びミラーMOSFET102のゲート端子
と共通に接続し、該検知用MOSFETのゲート電圧と
メインMOSFET及びミラーMOSFETのゲート電
圧を等しくする構造となっている。
流検知回路300は、図1に示す第1の実施の形態の検
知用MOSFET103のゲート端子をメインMOSF
ET101及びミラーMOSFET102のゲート端子
と共通に接続し、該検知用MOSFETのゲート電圧と
メインMOSFET及びミラーMOSFETのゲート電
圧を等しくする構造となっている。
【0023】図4に示す様に、メインMOSFET10
1の飽和電流値ID(sat)は温度に対する依存性を
持つと同様に、ゲートに印加される電圧に対する依存性
を有する。従って、本構成の如く、メインMOS101
のゲート端子が第一の電源電位により支配され、且つ第
1の電源電位113が例えば車載用バッテリーの如く容
易に電圧変動しうる場合、第1の電源電位113が低下
してメインMOSFET101の駆動力が低下した場合
は、同一方向の電源電圧依存性により抵抗値は上昇し、
結果として検知レベルは低下する。
1の飽和電流値ID(sat)は温度に対する依存性を
持つと同様に、ゲートに印加される電圧に対する依存性
を有する。従って、本構成の如く、メインMOS101
のゲート端子が第一の電源電位により支配され、且つ第
1の電源電位113が例えば車載用バッテリーの如く容
易に電圧変動しうる場合、第1の電源電位113が低下
してメインMOSFET101の駆動力が低下した場合
は、同一方向の電源電圧依存性により抵抗値は上昇し、
結果として検知レベルは低下する。
【0024】これらの結果、図4に示す如くメインMO
SFET101の飽和電流の電源電圧依存性の傾きと検
知レベルの電源電圧依存性の傾きとは、ほぼ平行の特性
を示し、任意の一点の電源電圧により検知レベル上限を
設定すると、全電源電圧変動範囲に於て過電流不検知が
発生しない様な設計が可能となる。
SFET101の飽和電流の電源電圧依存性の傾きと検
知レベルの電源電圧依存性の傾きとは、ほぼ平行の特性
を示し、任意の一点の電源電圧により検知レベル上限を
設定すると、全電源電圧変動範囲に於て過電流不検知が
発生しない様な設計が可能となる。
【0025】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明による過
電流検知回路は、電流検出用素子としてメインMOSF
ETと同一構造のMOSFETを用いて構成することに
より、メインMOSFETの飽和電流温度特性の傾きと
検知レベル温度特性の傾きとをほぼ等しくすることによ
り、任意の一点の温度により検知レベル上限を設定する
と、全温度範囲に於て過電流不検知が発生しない様な設
計が可能となり、過電流検知レベルの設計をきわめて容
易に行うことが可能となる。また、該電流検出用MOS
FETのゲート電位をメインMOSFETのゲーテ電位
と等しくすることにより、メインMOSFETの飽和電
流の電源電圧依存性の傾きと検知レベルの電源電圧依存
性の傾きとをほぼ等しくし、任意の一点の電源電圧によ
り検知レベル上限を設定することで全電源電圧変動範囲
に於いて過電流不検知が発生しない様な設計が可能とな
り、電源電圧変動に対しての過電流検知レベルの設計自
由度を大きくするという効果を有する。
電流検知回路は、電流検出用素子としてメインMOSF
ETと同一構造のMOSFETを用いて構成することに
より、メインMOSFETの飽和電流温度特性の傾きと
検知レベル温度特性の傾きとをほぼ等しくすることによ
り、任意の一点の温度により検知レベル上限を設定する
と、全温度範囲に於て過電流不検知が発生しない様な設
計が可能となり、過電流検知レベルの設計をきわめて容
易に行うことが可能となる。また、該電流検出用MOS
FETのゲート電位をメインMOSFETのゲーテ電位
と等しくすることにより、メインMOSFETの飽和電
流の電源電圧依存性の傾きと検知レベルの電源電圧依存
性の傾きとをほぼ等しくし、任意の一点の電源電圧によ
り検知レベル上限を設定することで全電源電圧変動範囲
に於いて過電流不検知が発生しない様な設計が可能とな
り、電源電圧変動に対しての過電流検知レベルの設計自
由度を大きくするという効果を有する。
【図1】本発明による過電流検知回路の第1の実施の形
態を示す図である。
態を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による検知レベルの
温度依存性を示す図である。
温度依存性を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態による過電流検知回
路の検知レベルの電源電圧依存性を示す図である。
路の検知レベルの電源電圧依存性を示す図である。
【図5】従来の過電流検知回路の一例を示す図である。
【図6】従来の過電流検知回路の過電流検知レベルの温
度依存性を示す図である。
度依存性を示す図である。
101 メインMOSFET 102 ミラーMOSFET 103 電流検出素子 104 コンパレータ 105 出力端子 106 GND端子 107 負荷 108 第1の電源端子 109 第2の電源端子 110 制御信号入力端子 111 基準電圧(VREF) 112 検知電圧(VS) 113 第1の電源電位 114 第2の電源電位 115 過電流検知出力端子 117 入力論理回路 201,401,601 検知レベルセンター 202,402,602 検知レベルばらつき下限 203,403,603 検知レベルばらつき上限 204,404,604 検知レベルばらつき範囲 205,405,605 通常動作電流の最大値 206,406,606 飽和電流の最小値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H02H 3/08 H01L 27/04 P
Claims (4)
- 【請求項1】 ドレイン端子を負荷に接続し、ソース端
子をGNDに接地して負荷を駆動する為のメインMOS
FETと、 当該メインMOSFETのゲート端子、ドレイン端子に
それぞれゲート端子、ドレイン端子を共通に接続し該メ
インMOSFETの1/Nのサイズにより成り、該メイ
ンMOSFETを流れる電流の1/Nの電流を流す処の
ミラーMOSFETと、 該ミラーMOSFETのソース端子とGND端子との間
に接続される電流検出用素子と、 該ミラーMOSFETのソース端子に一方の入力端子を
接続し、他方の入力端子を基準電位に接続するコンパレ
ータと、 該コンパレータの出力とメインMOSFET駆動信号入
力との状態によりメインMOSFETの出力オン・オフ
制御を行う論理回路とを有し、 前記電流検出用素子がメインMOSFETと同一構造の
MOSFETにより構成されることを特徴とする過電流
検知回路。 - 【請求項2】 前記電流検出用のMOSFETがメイン
MOSFETと同一構造且つ1/Nのサイズの単位トラ
ンジスタの任意のM個の並列接続によって構成されるこ
とを特徴とする請求項1に記載の過電流検知回路。 - 【請求項3】 前記電流検出用のMOSFETのゲート
端子をVCC(5V等の基準電圧系電源)に接続するこ
とを特徴とする請求項1に記載の過電流検知回路。 - 【請求項4】 前記電流検出用のMOSFETのゲート
端子をVB(バッテリー電源)に接続することを特徴と
する請求項1に記載の過電流検知回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7298257A JPH09138247A (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | 過電流検知回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7298257A JPH09138247A (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | 過電流検知回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09138247A true JPH09138247A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17857289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7298257A Pending JPH09138247A (ja) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | 過電流検知回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09138247A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6392392B1 (en) | 1999-03-01 | 2002-05-21 | Nec Corporation | Over-current detecting circuit |
CN108512196A (zh) * | 2018-03-28 | 2018-09-07 | 成都启臣微电子股份有限公司 | 一种原边反馈ac-dc电源的过载保护快速响应电路 |
JP2021128118A (ja) * | 2020-02-17 | 2021-09-02 | 株式会社デンソー | 過電流検出装置 |
CN114705904A (zh) * | 2022-04-12 | 2022-07-05 | 苏州贝克微电子股份有限公司 | 一种高精度过电流检测电路 |
-
1995
- 1995-11-16 JP JP7298257A patent/JPH09138247A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6392392B1 (en) | 1999-03-01 | 2002-05-21 | Nec Corporation | Over-current detecting circuit |
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JP2021128118A (ja) * | 2020-02-17 | 2021-09-02 | 株式会社デンソー | 過電流検出装置 |
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CN114705904B (zh) * | 2022-04-12 | 2023-05-16 | 苏州贝克微电子股份有限公司 | 一种高精度过电流检测电路 |
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