JP3448693B2 - 機器組立用の防塵ハウス - Google Patents

機器組立用の防塵ハウス

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JP3448693B2
JP3448693B2 JP13633294A JP13633294A JP3448693B2 JP 3448693 B2 JP3448693 B2 JP 3448693B2 JP 13633294 A JP13633294 A JP 13633294A JP 13633294 A JP13633294 A JP 13633294A JP 3448693 B2 JP3448693 B2 JP 3448693B2
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tent
dustproof
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roof
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隆道 飛騨
隆三 永井
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東芝プラント建設株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大型機器を屋外で防塵状
態で部分的に組み立てるために使用される防塵ハウスに
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば変電設備の一部としてのガス絶縁
開閉装置のような大型機器は、製造工場で各部分ごとに
製作されてトレーラなどにより搬入された各要素を組立
現場の屋外で組み立てて据え付けることが多い。すなわ
ち搬入される各要素はその組立部分の外周を封鎖部材で
封鎖して搬入され、組み立てに際してその封鎖部材を取
り外してから、必要により接続部品等を使用し、組み立
て機器として完成させる。この機器を構成する各要素の
内部には、塵が侵入すると動作不良を起こす精密部品が
内蔵されているので、封鎖部材を取り外してから組立が
完了するまで細心の防塵対策がとられている。従来行わ
れている防塵方法は、先ず機器を組み立てる場所の周囲
を取り囲むようにパイプや足場を組み立てた後、その外
周を覆って一種の防塵フェンスを周囲に形成し、そのフ
ェンス内で組立作業を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな防塵フェンスでは、周囲からの塵の侵入はある程度
抑制されるが上方からの塵の侵入は防止できない。しか
も発塵の元になる周囲の土などに散水したり、それをネ
ットで覆ったりする手間が必要であった。さらに機器を
組み立てる場所の上部が覆われていないため、降雨予想
があるときなどは湿度管理上組立作業を中断または延期
していた。そこで本発明はこのような従来の防塵方法の
種々の欠点を解消する防塵ハウスを提供することを課題
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、機器(70)の少なくとも一部を防塵状態で組み立てる
ために使用される防塵ハウスであって、機器(70)の組立
に必要な部分の上部と周囲を覆う組立式の防塵テント構
造(1) を有し、 その防塵テント構造(1) は、組立式の屋
根骨組構造体(2) と、該屋根骨組構造体(2) を支持する
脚構造体(3) と、屋根骨組構造体(2) の上部を覆う屋根
テント(4) と脚構造体(3) の周囲を覆う側テント(5) と
を有し、機器組立用の部品(75)を吊り上げるために、前
記屋根骨組構造体(2) の内部に取りつけられた吊上手段
(24)を備え、 その吊上手段(24)は、縦梁部(58)と、それ
に直交して且つそれに移動自在に案内される横梁部(50)
と、横梁部(50)に移動自在に案内される吊上げ用のチェ
インブロック(55)と、を備え、 前記チェインブロック(5
5)より低い位置で、前記側テント(5) の少なくとも 1箇
所には、機器(70)の組立部分(74)を挿入し得る可撓性材
料で作られた挿入部(16)が設けられ その挿入部(16)
は、側テント(5) に取り付けた開口の開口縁に可撓性の
筒体(17)の一端縁が設けられており、且つその筒体(17)
の少なくとも下部および、その下部に連続して前記側テ
ント(5) の裾まで完全に開閉自在とする筒体ファスナー
(76c) および側テント用ファスナー(76a) が設けられ、
前記屋根骨組構造体(2) にそれを吊り上げるためのフッ
ク手段(10)がその外面に突設され、そのフック手段(10)
の突設位置に整合して前記屋根テント(4) には挿通孔(1
1)が設けられて、その挿通孔(11)からフック手段(10)が
屋根テント(4)の外部に突出するように構成され、 防塵
ハウス内で機器(70)の組立てが終了した後には、筒体フ
ァスナー(76c) および側テント用ファスナー(76a) を開
放して、前記フック手段(10)を介して防塵ハウス全体を
吊上げ、それを他の機器組立て場所にそのまま移動でき
るように構成したことを特徴とする機器組立用の防塵ハ
ウスである。
【0005】請求項2に記載の本発明は、屋根骨組構造
体(2) は、一対の端構造体(8) と少なくとも一つの中間
構造体(9) が相互に着脱自在に連結されて構成されてい
る請求項1の機器組立用の防塵ハウスである。 請求項3
に記載の本発明は、脚構造体(3) が折り畳み自在とされ
ている請求項1の機器組立用の防塵ハウスである。 請求
項4に記載の本発明は、脚構造体(3) にジャッキ装置(2
3)が設けられている請求項1または請求項2の機器組立
用の防塵ハウスである。 請求項5に記載の本発明は、前
筒体(17)の取付部分の外側を覆う蓋体(17a)が側テン
ト(5) に設けられた請求項1の機器組立用の防塵ハウス
である。
【0006】
【作用】本発明の防塵ハウスは、少なくとも機器の組立
に必要な部分を覆う組立式の防塵テント構造を備えてい
るので、機器組立場所の周囲および上方のいずれからの
塵の侵入も防止できる。そのため発塵の元になる周囲の
土などに散水したり、それをネットで覆ったりする手間
を必要とせず、また降雨に影響されることなく組立作業
を進めることができる。さらに防塵テント構造を構成す
る側テントの少なくとも1箇所に、機器の組立部分を挿
入し得る可撓性材料で作られた挿入部が設けられている
ので、その挿入部から機器の組み立てる部分を挿入して
機器の組立を行うことができ、それによって防塵ハウス
と機器の境界部分からの塵の侵入も有効に防止すること
ができる。また防塵ハウス内を除湿することにより、機
器の組立部分の湿度を調整することができる。
【0007】さらに防塵テント構造を利用して機器組立
用の部品を吊り上げる吊上手段(24)が設けられ、それが
縦梁部(58)と、それに移動自在に設けられた横梁部(50)
と、その横梁部(50)に移動自在に案内される吊上げ用の
チェインブロック(55)とを備え且つ、そのチェインブロ
ック(55)が機器を挿入する挿入部の上方に位置している
から、挿入された機器部品を吊上手段でハウス内の任意
の位置に移動することができる。そのため、狭い場所で
の機器の組立てが容易に行い得る。また、可撓性材料で
作られた挿入部に開閉用の筒体ファスナー(76c) および
側テント用ファスナー(76a) が設けられ、ハウス全体を
吊り上げるフック手段(10)が屋根テント(4) の外部に突
出するように構成されているから、機器を防塵ハウス内
完全に組立てた後に、夫々のファスナーを開放するこ
とにより、機器を設置場所に残して、防塵ハウス全体を
そのまま上方に吊上げ、それを他の機器組立て場所にそ
のまま移動することができる。それによって、複数の場
所におかれる複数の機器を能率良く組立てられる防塵ハ
ウスとなり得る。
【0008】
【実施例】次に図面により本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の防塵ハウスの一例であって、それを分解
した状態を示す斜視図である。この防塵ハウスは少なく
とも機器の組立に必要な部分の上方と周囲を覆う組立式
の防塵テント構造1を有している。そして防塵テント構
造1は組立式の屋根骨組構造体2と、その屋根骨組構造
体2を支持するための4本の脚からなる脚構造体3、さ
らに屋根骨組構造体2の上部を覆う屋根テント4と、脚
構造体3の周囲を覆う側テント5等を備えている。
【0009】屋根骨組構造体2は両斜面を有する山型に
骨組された屋根部6と、屋根部6の下側周縁に設けたト
ラス構造を有する周枠部7から構成されている。そして
屋根部6と周枠部7は互いに連結され、且つそれらの組
み合わせは一対の端構造体8と一つの中間構造体9の3
つの縦割りのブロックに分割でき、それらブロックは例
えばボルトやピン等により着脱自在に連結されている。
なお端構造体8と中間構造体9はユニットとして作ら
れ、組み立てるべき機器の大きさにより長さの異なる中
間構造体を連結したり、2個以上の中間構造体9を連結
できるようになっている。
【0010】屋根骨組構造体2を脚構造体3に連結した
状態において、それらを重機により吊り上げて移動する
ために、屋根部6の上側四隅に吊り上げ用のフック手段
10が取りつけられており、それと共に屋根テント4の
四隅に該フック手段10を挿通できるスリット状の挿通
孔11が設けられている。屋根テント4および側テント
5は、テント布として一般に使用されている厚手の織布
や透明塩化ビニールシート等を使用できる。そして側テ
ント5は複数のカーテンブロックからなり、それぞれの
上端部に多数の掛止具13が取り付けられている。一
方、前記周枠部7の下端部にはカーテンレール14が取
り付けられ、該カーテンレール14にスライド自在に設
けられた多数の吊具15に上記掛止具13が掛合される
ようになっている。
【0011】図2は図1に示した防塵ハウスを組み立て
た斜視図である。なお図1には省略したが、側テント5
には機器の組立部分を挿入するための複数の挿入部16
が設けられている。この挿入部16は所望により一つま
たはそれ以上の適当な数だけ設けることができる。図3
に挿入部16の詳細が示されている。挿入部16は側テ
ント5に取り付けられた可撓性の筒体17と、該筒体1
7の取付部分を外側から覆う蓋体17aにより構成され
ている。そして、これらの蓋体17aと筒体17及び、
その下部に連続して側テント5には、その裾まで完全に
開閉自在とする側テント用ファスナー76aと筒体ファ
スナー76cと蓋体ファスナー76bとが図2,図3並
びに図14の如く設けられている。なお、最上部位置に
ある蓋体には蓋体ファスナーは不要であると共に、筒体
ファスナーはその下部のみでよい。これらの材料は側テ
ント5と同様なものを使用できるが、機器の組立部分を
筒体17に容易に挿入するために、その筒体17の材料
は伸縮性のある材料を使用してもよい。また別の方法と
しては筒体17の先端部に口径拡縮用の紐を取り付けて
もよい。そして筒体17および蓋体17aは縫製や接着
等により側テント5に取り付けられる。
【0012】図4は図1における屋根骨組構造体2の部
分を示すもので、一部破断平面図である。図において屋
根部6は棟方向に平行な複数の横梁18とそれに交差す
る縦梁19をボルト結合により組立て構成され、その中
間部にある2対の縦梁19間で端構造体8と中間構造体
9の3つのブロックに分割できるようになっている。周
枠部7は上下一対の水平梁20とその間を連結するトラ
ス21により構成され、図示していないが上記のような
中間部にある2対の縦梁19間に対応する部分はボルト
結合され、その部分で端構造体8と中間構造体9の部分
に分割できるようになっている。
【0013】図5は上記屋根骨組構造体2の下部とそれ
に連結された脚構造体3の部分を示す正面図であり、図
6はその側面図である。これら図において、脚構造体3
を構成する各脚の上端部は、屋根骨組構造体2における
周枠部7の下部にボルト等により着脱自在に連結されて
おり、また各脚の上部には折曲部22が設けられ、該部
分で脚を折り曲げることができるようになっている。さ
らに各脚の下部には脚の長さを調整するためのジャッキ
装置23が内蔵されて設けられている。なお図6に機器
組立用の部品の吊上手段24が部分的に示されている
が、その詳細は後述する。
【0014】図7は折曲部22の詳細を示す部分拡大図
である。脚構造体3を構成する各脚の上部は、該部分で
二つに分割されている。折曲部22は分割された脚の対
向する端部にそれぞれ固着した一対の矩形状のフランジ
25と、その上側のフランジ25に直角に固定された基
板26と、該基板26の上部にピン27でその上部が固
定されたヒンジ部28と、該ヒンジ部28の下部に設け
た長孔29と、前記基板26の下部に固定され長孔29
に挿通したピン30と、さらに前記一対のフランジ25
に設けられたそれぞれのボルト孔を利用し、それらを連
結する連結ボルト31とナット32等により構成されて
いる。そして脚はヒンジ部28を回転中心として図のよ
うな垂直状態から時計方向に180度回転でき、それに
よって脚構造体3の各脚をそれぞれL字状に折り畳める
ようになっている。
【0015】図8はジャッキ装置23の詳細を示す部分
断面図である。脚構造体3を構成する各脚の下部は二重
筒構造になっており、その内筒体33の底板34が脚の
底部35に結合ボルト36で結合されていると共に、外
筒体37の頂部に上板38が溶接等により固着され、上
板38が図示しないボルト等により脚の本体部分に着脱
自在に連結されている。ジャッキ装置23は手動式のジ
ャッキであり、その本体39の側部に設けられた連結部
40に図示しないハンドルを差し込んで回転することに
より、本体39内のギア機構に結合された軸体41が昇
降される。この軸体41の昇降により上板38が昇降さ
れて脚が伸縮される。
【0016】図9は図6に示した吊上手段24の詳細を
示す側面図で、図10はその左方から見た部分正面図で
ある。I型鋼からなる横梁部50にこの例では2個の走
行車51が装架されている。走行車51は手動式であっ
て、第一のチェイン52とそれに噛み合う滑車体53に
より、横梁部50に沿って移動され、第二のチェイン5
4とそれに噛み合うチェインブロック55により、吊り
上げフック56が昇降される。一方、横梁部50の両端
部はそれぞれ梁移動手段57を介して周枠部7の長手方
向に装架されたI型鋼からなる縦梁部58に移動自在に
装架されている。横梁部50は梁移動手段57における
チェイン59とそれに噛み合う滑車体60により縦梁部
58に沿って移動される。
【0017】図11は図3に示した挿入部16の断面
図、図12は図3の斜視図であって蓋体17aを上方に
持ち上げた状態を示すものである。側テント5に取り付
けられた筒体17はその可撓性により、図示のように側
テント5の内側から下方へ垂れ下がると共に、内側の開
口部は偏平になり開口面積が縮小されるかまたは重ね合
わされてほぼ閉鎖状態にされている。さらに蓋体17a
により筒体17の取付部分の外側が閉鎖されている。蓋
体17aにはスリット状の掛合孔62が設けられ、側テ
ント5に取り付けられた蝶形掛合具63をこの掛合孔6
2に掛合して回転することにより、蓋体17aを側テン
ト5の外側に密着できるようになっている。挿入部16
に機器の組立部分を挿入しないときは、このように筒体
17を側テント5の内側に折り込むことにより、その開
口部は自動的に閉鎖状態となり、該部分からの塵の侵入
が防止される。なお筒体17がある程度長いときは蓋体
17aを省略してもよい。
【0018】次に上記防塵ハウスを使用して防塵状態を
維持しながら機器を組み立てる方法を説明する。図13
はガス絶縁開閉装置である機器70を組み立てている状
態を示す部分断面図である。ガス絶縁開閉装置は縦横に
延長する筒状の本体71内に母線と開閉手段が収容さ
れ、本体の各端部はフランジ結合により直接的に、また
は連結筒体等を介して間接的に、他のガス絶縁開閉装置
の本体に連結できるようになっている。
【0019】ガス絶縁開閉装置である機器70の組み立
てに際しては、先ず機器70を組立場所に仮置きする。
次に防塵ハウスを重機により機器の組立場所に移動し
て、図2の状態としてから適当な除湿装置により防塵ハ
ウス内を除湿する。次いで側テント5における挿入部1
6の蓋体17aを捲くり上げ、筒体17を外部に折り返
して突出させる。次に筒体17の伸縮性等を利用して組
立位置の基盤73上に仮置きされた機器70の組立部分
74を防塵ハウス内に挿入する。そして、筒体17の開
口を縮小して組立部分74の外周をテープ等により気密
に締結する。次に、吊上手段24を操作してそのフック
56によって組み立てる部品75を吊り上げ、夫々のフ
ランジに設けた図示しない端蓋を取り外して、機器70
の組立部分74に連結する。
【0020】このようにして組立部分74に部品75を
連結した後、次の部品または隣接する本体71の組立部
分を防塵ハウスに設けた他の挿入部16(図示せず)か
ら挿入してさらに組み立てる。このようにして機器の組
み立てを続ける際に、必要に応じて防塵ハウスを重機で
わずか上方へ吊り上げて移動し、常に組み立てる位置が
防塵ハウス中に位置されるようにする。そして最後の組
み立てが完了した後は、防塵ハウスを次の機器の組立位
置に重機で移動して新たな組立作業に使用する。このと
き、機器70が挿入されている部分の筒体17及びそれ
以下の各ファスナー76a〜76cを開放し、図14に
示す如くシートの裾まで完全に割れるようにする。その
後、防塵ハウスを重機で吊り上げ、次の機器の組立位置
に移動して新たな組立作業をする。
【0021】本発明の防塵ハウスは、図2の状態から保
管または移動のために図1のような段階を経てさらに細
かい要素に分解することができる。すなわち図1の状態
から屋根骨組構造体2と脚構造体3を分離し、屋根骨組
構造体2をさらに一対の端構造体8と一つの中間構造体
9の3つのブロックに分割する。また脚構造体3の各脚
はその折曲部22(図5参照)で折り畳む。一方、屋根
テント4および側テント5もそれぞれ小さく折り畳むこ
とができる。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の防塵ハウスは、機
器の組立に必要な部分を覆う組立式の防塵テント構造を
備えているので、機器組立場所の周囲および上方のいず
れからの塵の侵入も防止することができる。そのため発
塵の元になる周囲の土などに散水したり、それをネット
で覆ったりする手間を必要とせず、また降雨に影響され
ることなく組立作業を進めることができる。さらに防塵
テント構造を構成する側テントの少なくとも1箇所に、
機器の組立部分を挿入し得る可撓性材料で作られた挿入
部が設けられ、その挿入部から機器の組み立てる部分を
挿入して機器の組立を行うことにより、防塵ハウスと機
器の境界からの塵の侵入も有効に防止することができ
る。
【0023】また防塵テント構造を利用して機器組立用
の部品を吊り上げる吊上手段(24)が設けられ、それが縦
梁部(58)と、それに移動自在に設けられた横梁部(50)
と、その横梁部(50)に移動自在に案内される吊上げ用の
チェインブロック(55)とを備え且つ、そのチェインブロ
ック(55)が機器を挿入する挿入部の上方に位置している
から、挿入された機器部品を吊上手段でハウス内の任意
の位置に移動することができる。そのため、狭い場所で
の機器の組立てが容易に行い得る。また、可撓性材料で
作られた挿入部に開閉用の筒体ファスナー(76c) および
側テント用ファスナー(76a) が設けられ、ハウス全体を
吊り上げるフック手段(10)が屋根テント(4) の外部に突
出するように構成されているから、機器を防塵ハウス内
完全に組立てた後に、夫々のファスナーを開放するこ
とにより、機器を設置場所に残して、防塵ハウス全体を
そのまま上方に吊上げ、それを他の機器組立て場所にそ
のまま移動することができる。それによって、複数の場
所におかれる複数の機器を能率良く組立てられる防塵ハ
ウスとなり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防塵ハウスの一例であって、それを分
解した状態を示す斜視図。
【図2】図1の防塵ハウスを組み立てた状態を示す斜視
図。
【図3】図2における挿入部16の詳細を示す部分拡大
斜視図。
【図4】図1における屋根骨組構造体2の一部破断平面
図。
【図5】図4の屋根骨組構造体2の下部とそれに連結さ
れた脚構造体3部分を示す正面図。
【図6】図5の側面図。
【図7】図6における折曲部22の詳細を示す部分拡大
図。
【図8】図6におけるジャッキ装置23の詳細を示す部
分断面図。
【図9】図6に示した吊上手段24の詳細を示す側面
図。
【図10】図9の左方から見た部分正面図。
【図11】図3に示した挿入部16の断面図。
【図12】図3の斜視図であって蓋体17aを上方に持
ち上げた状態を示す。
【図13】本発明の防塵ハウスを使用した機器70の組
立状態を示す部分断面図。
【図14】本発明の防塵ハウスを使用して機器70を組
立た後に、その防塵ハウスを吊上げる準備段階説明図。
【符号の説明】
1 防塵テント構造 2 屋根骨組構造体 3 脚構造体 4 屋根テント 5 側テント 6 屋根部 7 周枠部 8 端構造体 9 中間構造体 10 フック手段 11 挿通孔 13 掛止具 14 カーテンレール 15 吊具 16 挿入部 17 筒体 17a 蓋体 18 横梁 19 縦梁 20 水平梁 21 トラス 22 折曲部 23 ジャッキ装置 24 吊上手段 25 フランジ 26 基板 27 ピン 28 ヒンジ部 29 長孔 30 ピン 31 連結ボルト 32 ナット 33 内筒体 34 底板 35 底部 36 結合ボルト 37 外筒体 38 上板 39 本体 40 連結部 41 軸体 50 横梁部 51 走行車 52 チェイン 53 滑車体 54 チェイン 55 チェインブロック 56 フック 57 梁移動手段 58 縦梁部 59 チェイン 60 滑車体 61 フック 62 掛合孔 63 蝶形掛合具 70 機器 71 本体 72 フランジ 73 基盤 74 組立部分 75 部品 76a 側テント用ファスナー 76b 蓋体ファスナー 76c 筒体ファスナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−79227(JP,A) 特開 平6−101366(JP,A) 特開 平6−101367(JP,A) 実開 昭64−48700(JP,U) 実開 昭58−23901(JP,U) 実開 昭59−186343(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 15/34,15/44,5/02 E04G 25/00 - 25/08 F24F 7/06 H01F 27/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器(70)の少なくとも一部を防塵状態で
    組み立てるために使用される防塵ハウスであって、機器
    (70)の組立に必要な部分の上部と周囲を覆う組立式の防
    塵テント構造(1) を有し、 その 防塵テント構造(1) は、組立式の屋根骨組構造体
    (2) と、該屋根骨組構造体(2) を支持する脚構造体(3)
    と、屋根骨組構造体(2) の上部を覆う屋根テント(4) と
    脚構造体(3) の周囲を覆う側テント(5) とを有し、機器組立用の部品(75)を吊り上げるために、前記屋根骨
    組構造体(2) の内部に取りつけられた吊上手段(24)を備
    え、 その吊上手段(24)は、縦梁部(58)と、それに直交して且
    つそれに移動自在に案内される横梁部(50)と、横梁部(5
    0)に移動自在に案内される吊上げ用のチェインブロック
    (55)と、を備え、 前記チェインブロック(55)より低い位置で、前記 側テン
    ト(5) の少なくとも 1箇所には、機器(70)の組立部分(7
    4)を挿入し得る可撓性材料で作られた挿入部(16)が設け
    られ その挿入部(16)は、側テント(5) に取り付けた開口の開
    口縁に可撓性の筒体(17)の一端縁が設けられており、且
    つその筒体(17)の少なくとも下部および、その下部に連
    続して前記側テント(5) の裾まで完全に開閉自在とする
    筒体ファスナー(76c) および側テント用ファスナー(76
    a) が設けられ、 前記屋根骨組構造体(2) にそれを吊り上げるためのフッ
    ク手段(10)がその外面に突設され、そのフック手段(10)
    の突設位置に整合して前記屋根テント(4) には挿通孔(1
    1)が設けられて、その挿通孔(11)からフック手段(10)が
    屋根テント(4)の外部に突出するように構成され、 防塵ハウス内で機器(70)の組立てが終了した後には、筒
    体ファスナー(76c) および側テント用ファスナー(76a)
    を開放して、前記フック手段(10)を介して防塵ハウス全
    体を吊上げ、それを他の機器組立て場所にそのまま移動
    できるように構成した ことを特徴とする機器組立用の防
    塵ハウス。
  2. 【請求項2】 屋根骨組構造体(2) は、一対の端構造体
    (8) と少なくとも一つの中間構造体(9) が相互に着脱自
    在に連結されて構成されている請求項1の機器組立用の
    防塵ハウス。
  3. 【請求項3】 脚構造体(3) が折り畳み自在とされてい
    請求項1の機器組立用の防塵ハウス。
  4. 【請求項4】 脚構造体(3) にジャッキ装置(23)が設け
    られている請求項1または請求項2の機器組立用の防塵
    ハウス。
  5. 【請求項5】 前記筒体(17)の取付部分の外側を覆う蓋
    体(17a) が側テント(5) に設けられた請求項1の機器組
    立用の防塵ハウス。
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