JP3447915B2 - 熱電素子及びそれを用いた熱電素子モジュール - Google Patents

熱電素子及びそれを用いた熱電素子モジュール

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JP3447915B2 JP11155797A JP11155797A JP3447915B2 JP 3447915 B2 JP3447915 B2 JP 3447915B2 JP 11155797 A JP11155797 A JP 11155797A JP 11155797 A JP11155797 A JP 11155797A JP 3447915 B2 JP3447915 B2 JP 3447915B2
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    • H10N10/81Structural details of the junction
    • H10N10/817Structural details of the junction the junction being non-separable, e.g. being cemented, sintered or soldered

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱と電気を相互に
変換することのできる熱電材料を薄膜状にして用いた熱
電素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在実用化されている熱電素子は、基板
上にP型とN型のバルク型熱電材料を並べ、それらを交
互に接続して電気的に直列としたものである。該バルク
型熱電素子は平板状となっており、その上面と下面のい
ずれか一方に低温領域、他方に高温領域が形成される。
【0003】このバルク型熱電素子を用いて冷却の対象
物を冷却させるには、低温領域を冷却の対象面に密接さ
せればよい。また逆に、上下面に温度差を設けることで
電力を得ることができる。このように、熱電素子は物品
の冷却や加熱を目的とする熱電冷却、或いは廃熱などの
熱源を利用して発電を行う熱電発電に利用されている。
【0004】これに対して、資源の有効利用やコストダ
ウンを図るため、薄膜型熱電材料で構成された熱電素子
が提案されている。例えば、特開平8−32126号公
報には、互いに重ならないP型とN型の半導体薄膜にC
u薄膜を積層して接続した熱電素子が示されている。ま
た、Il-Ho Kim,Dong-Hi Lee,Proc.12thICTEC,1993,p.32
8には、P型、N型の半導体薄膜及とCu薄膜とが互い
に重ならない構成の熱電素子が示されている。これは、
図9に示すように、基板上に熱電材料から成るP型半導
体薄膜2とN型半導体薄膜3とが放射状にパターンを形
成しており、それらがCu薄膜17によって交互に接続
されて電気的に直列な構成となっている。
【0005】電極薄膜18に電圧を印加すると、P型半
導体薄膜2、N型半導体薄膜3、及びCu薄膜17のそ
れぞれの接合部のうち、P型半導体薄膜2の陽極側(N
型半導体薄膜3の陰極側)では吸熱し、P型半導体薄膜
2の陰極側(N型半導体薄膜3の陽極側)では加熱す
る。故に、図中パターンの左回りに通電すると、パター
ンの中心部に位置するP型半導体薄膜2とN型半導体薄
膜3との接合部が吸熱し、その周囲に位置するP型半導
体薄膜2とCu薄膜17との接合部、及びN型半導体薄
膜3とCu薄膜17との接合部が加熱する。
【0006】上記熱電素子の上面に、高分子フィルムや
セラミック板などの電気絶縁物を取り付けて熱電素子モ
ジュールとする。該熱電素子モジュールでは、例えば上
述したように通電すると、前記電気絶縁物の中央部は冷
却されて低温領域となり、その周囲部分は加熱されて高
温領域となる。故に、冷却の対象物を電気絶縁物の低温
領域に密接させるなどして冷却することができる。また
逆に、該電気絶縁物の中央部とその周囲部分に温度差を
設ければ、電極薄膜18から電圧を取り出すことがで
き、発電が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9の
薄膜型熱電材料で構成された熱電素子モジュールでは、
一平面内に低温領域と高温領域とが同時に形成されるの
で、平板状でその上面と下面のいずれか一方に低温領
域、他方に高温領域を形成するカスケード型熱電素子モ
ジュールを構成できない。また、前記バルク型熱電素子
のように、広い面積を有する対象面を一様に冷却又は加
熱することができず、その用途は限定されてしまう。ま
た、特開平8−32126号公報では、基板フィルムの
上面と下面で低温領域と高温領域とが形成されるが、そ
の厚さが小さいため熱伝導により熱損失が生じる。
【0008】本発明は上記課題に鑑み、薄膜状の熱電材
料で構成され、広い面積を有する冷却又は加熱の対象面
を一様に冷却又は加熱することの可能な、熱損失の少な
い熱電素子を提供することを目的とする。また、本発明
の他の目的は、薄膜状の熱電材料で構成され、低温領域
と高温領域の温度差を大きく取ることのできるカスケー
ド型の熱電素子モジュールを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、請求項1の熱電素子は、基板上に第1の電極と、第
2の電極と、熱電材料から成るP型半導体薄膜と、熱電
材料から成るN型半導体薄膜とが形成され、前記P型半
導体薄膜は前記第1の電極に接続されており、前記N型
半導体薄膜は前記第2の電極に接続されている熱電素子
において、前記P型半導体薄膜と前記N型半導体薄膜と
が重なって接合しており、その接合面が前記基板の略全
面に存するものである。
【0010】上記構成の熱電素子において、例えば第1
の電極にマイナス、第2の電極にプラスの電圧を印加す
ると、第2の電極からN型半導体薄膜、P型半導体薄
膜、第1の電極へと電流が流れる。通電された熱電材料
では、P型半導体の陽極側(又は、N型半導体の陰極側)
で吸熱し、P型半導体の陰極側(又は、N型半導体の陽極
側)で加熱する。
【0011】故に、P型半導体薄膜とN型半導体薄膜と
の接合面は吸熱を起こし、第1の電極とP型半導体薄膜
との接合面、及び第2の電極とN型半導体薄膜との接合
面は加熱を起こす。このとき、吸熱する接合面は基板の
ほぼ全面にわたって形成されている。
【0012】請求項2の熱電素子は、請求項1に記載の
熱電素子において、前記P型半導体薄膜及び前記N型半
導体薄膜の少なくともいずれか一方の所望の位置に薄膜
不存在部が形成されたものである。この薄膜不存在部に
よって、P型半導体薄膜とN型半導体薄膜との接合面に
は間欠的に非接合部が生じ、そこでは吸熱又は加熱する
ことがない。故に、薄膜不存在部の面積や形成位置によ
り、P型半導体薄膜とN型半導体薄膜との接合面の吸熱
能力又は加熱能力を自在に調節することができる。
【0013】請求項3の熱電素子は、基板上に第1の電
極と、第2の電極と、熱電材料から成るP型半導体薄膜
と、熱電材料から成るN型半導体薄膜とが形成され、前
記P型半導体薄膜は前記第1の電極に接続されており、
前記N型半導体薄膜は前記第2の電極に接続されている
熱電素子において、前記P型半導体薄膜と前記N型半導
体薄膜とは離間しており、所望の位置で導電膜により接
続されたものである。
【0014】上記構成の熱電素子において、例えば第1
の電極にマイナス、第2の電極にプラスの電圧を印加す
ると、第2の電極からN型半導体薄膜、導電膜、P型半
導体薄膜、第1の電極へと電流が流れる。故に、P型半
導体薄膜と導電膜との接合面、及びN型半導体薄膜と導
電膜との接合面は吸熱を起こし、第1の電極とP型半導
体薄膜との接合面、及び第2の電極とN型半導体薄膜と
の接合面は加熱を起こす。故に、導電膜の面積や形成位
置により、該熱電素子の吸熱能力又は加熱能力を自在に
調節することができる。
【0015】請求項4の熱電素子は、貫通孔が設けられ
た基板の両面に、前記貫通孔を塞ぐ第1の電極と、第2
の電極と、熱電材料から成る第1の半導体薄膜と、熱電
材料から成る第2の半導体薄膜とが形成され、前記第1
の半導体薄膜は前記第1の電極に接続され、前記第2の
半導体薄膜は前記第2の電極に接続され、前記第1の半
導体薄膜と前記第2の半導体薄膜とは重なって接合し、
その接合面が前記基板の略全面に存し、前記第1及び第
2の半導体薄膜のいずれか一方がP型半導体であり、他
方がN型半導体であることを特徴とする。
【0016】上記構成の熱電素子において、例えば上面
の第1の電極にプラス、下面の第1の電極にマイナスの
電圧を印加すると、上面の第1の電極から第1の半導体
薄膜、第2の半導体薄膜、第2の電極へと電流が流れ、
第2の電極は下面の第2の半導体薄膜に接続しているの
で、そこから下面の第1の半導体薄膜、第1の電極へと
通電される。
【0017】故に、第1の半導体薄膜がP型半導体、第
2の半導体薄膜がN型半導体であれば、上面の第1の半
導体薄膜と第2の半導体薄膜との接合面、下面の第1の
電極と第1の半導体薄膜との接合面、及び下面の第2の
電極と第2の半導体薄膜との接合面は吸熱を起こす。
【0018】また、下面の第1の半導体薄膜と第2の半
導体薄膜との接合面、上面の第1の電極と第1の半導体
薄膜との接合面、及び上面の第2の電極と第2の半導体
薄膜との接合面は加熱を起こす。このとき、基板の上面
では吸熱する接合面が基板のほぼ全面にわたって形成さ
れており、基板の下面では加熱する接合面が基板のほぼ
全面にわたって形成されている。
【0019】請求項5の熱電素子モジュールは、請求項
1〜請求項4のいずれかに記載の熱電素子を複数個重
ね、隣接する熱電素子の第1の電極と第2の電極とを相
互に接続したものである。例えば、請求項4の熱電素子
から成る熱電素子モジュールでは、最上段に位置する熱
電素子の上面と、最下段に位置する熱電素子の下面のう
ち、いずれか一方の面では吸熱する接合面が基板のほぼ
全面にわたって形成されており、他方の面では加熱する
接合面が基板のほぼ全面にわたって形成されている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の実施形
態について説明する。まず、第1実施形態について説明
する。図1(イ)は本実施形態の熱電素子の上面図であ
り、(ロ)は図1(イ)におけるA-A´線での断面図であ
る。1はガラスや高分子フィルムから成る電気絶縁性の
基板である。
【0021】該基板1の上面には、その辺縁に沿ってL
字型の第1の電極4と第2の電極5とが形成されてい
る。これらの第1の電極4及び第2の電極5はアルミや
銀、金などの金属から成り、蒸着やスパッタリング、C
VDなどの真空成膜法により形成されたものである。
【0022】熱電変換効率の良好な材料(例えば、Bix
b2-xTe3など)から成るP型半導体薄膜2は、略正方形
状にパターニングされたもので、その隣合う二辺縁で第
1の電極4上に接続されている。但し、マスキングによ
り第2の電極5を避けて形成している。
【0023】また、熱電変換効率の良好な材料(例えば、
Bi2SbxTe3-xなど)から成るN型半導体薄膜3は、P
型半導体薄膜2と同様に略正方形状にパターニングされ
たもので、P型半導体薄膜2の上面に密着しながら、そ
の隣合う二辺縁で第2の電極5上に接続されている。但
し、マスキングにより、P型半導体薄膜2と第1の電極
4との接合部7a、及び第1の電極4を避けて形成して
いる。
【0024】該熱電素子の第1の電極4をマイナス、第
2の電極5をプラスとして直流電圧を印加すると、第2
の電極5からN型半導体薄膜3、P型半導体薄膜2、第
1の電極4の方向に電流が流れる。このとき、P型半導
体薄膜2とN型半導体薄膜3との接合面6は、P型半導
体薄膜2の陽極側(N型半導体薄膜の陰極側)になるの
で、その部分で吸熱が起こる。
【0025】また、P型半導体薄膜2と第1の電極4と
の接合面7a、及びN型半導体薄膜3と第2の電極5と
の接合面7bは、それぞれP型半導体薄膜2の陰極側、
及びN型半導体薄膜3の陽極側になるので、その部分で
加熱が起こる。即ち、基板1の辺縁部分が加熱部7a,7
bとなり、その辺縁部分を除くほぼ全面が吸熱部6とな
る。
【0026】本実施形態の熱電素子では、吸熱部6を加
熱部7a,7bに比べて大きく構成し、基板1のほぼ全面
に配していることから、基板1全体としては吸熱作用を
有するものとなる。故に、その吸熱部6では面積の広い
冷却の対象物を冷却することができる。尚、吸熱部6と
加熱部7a,7bとの間隔が狭い場合、基板1及び半導体
薄膜2,3の熱伝導による熱損失が大きくなり、熱電性
能が低下する。従って、吸熱部6と加熱部7a,7bとは
適当な距離をおいて配置されることが好ましい。
【0027】また、ここでは第2の電極5から第1の電
極4の方向へ通電したが、これを逆にして接合面6を加
熱部、接合面7a,7bを吸熱部とすることもできる。さ
らに、接合面6と接合面7a,7bとの間に温度差を設け
ることで、発電することも可能である。
【0028】次に、第2実施形態について説明する。図
2(イ)は本実施形態の熱電素子の上面図であり、(ロ)は
図2(イ)におけるB-B´線での断面図である。尚、本
実施形態における基板1、半導体薄膜2,3、及び電極
4,5の材料や成膜方法は、いずれも第1実施形態と同
様である。
【0029】基板1の上面にはI字型の第1の電極4と
第2の電極5とが、いずれも基板1の辺縁に沿うよう対
向して形成されている。また、P型半導体薄膜2及びN
型半導体薄膜3は共に櫛形にパターニングされたもの
で、P型半導体薄膜2は櫛の背の部分で第1の電極4上
に接続されており、第2の電極5とは接触していない。
【0030】N型半導体薄膜3も櫛の背の部分で第2の
電極5上に接続されており、第1の電極4とは接触して
いない。また、N型半導体薄膜3は櫛の歯の部分はP型
半導体薄膜2の櫛の歯の間隙に位置するよう形成されて
おり、なおかつ両側に隣接するP型半導体薄膜2の櫛の
歯の部分に上方から接合している。これによって、基板
1上全体に一連の細長い接合面6が形成される。
【0031】該熱電素子の第1の電極4をマイナス、第
2の電極5をプラスとして直流電圧を印加すると、第2
の電極5からN型半導体薄膜3、P型半導体薄膜2、第
1の電極4の方向に電流が流れる。このとき、P型半導
体薄膜2とN型半導体薄膜3との接合面6は、P型半導
体薄膜2の陽極側(N型半導体薄膜の陰極側)になるの
で、その部分で吸熱が起こる。
【0032】また、P型半導体薄膜2と第1の電極4と
の接合面7a、及びN型半導体薄膜3と第2の電極5と
の接合面7bは、それぞれP型半導体薄膜2の陰極側、
及びN型半導体薄膜3の陽極側になるので、その部分で
加熱が起こる。即ち、基板1の辺縁部分は加熱部7a,7
bとなり、その辺縁部分を除くほぼ全面が吸熱部6とな
る。
【0033】本実施形態の熱電素子では、第1実施形態
と同様に、吸熱部6を加熱部7a,7bに比べて大きく構
成し、基板1のほぼ全面に配していることから、基板1
全体としては吸熱作用を有するものとなる。尚、ここで
は半導体薄膜2,3の形状を櫛形としたが、接合面6が
基板1全面に形成されていればよく、その形状は櫛形に
限定されるものではない。
【0034】次に、第3実施形態について説明する。図
3は本実施形態の熱電素子の上面図である。該熱電素子
は、第2実施形態の半導体薄膜2,3を4個ずつ形成し
たものである。即ち、基板1の上面には対向する二辺縁
に沿って、I字型の第2の電極5が形成されている。ま
た、第1の電極4a,4bはH字型で、第2の電極5が形
成されていない二辺縁に沿う部分4aと、該二辺縁に沿
う部分4aをつなぐ第2の電極5に平行な部分4bとから
成る。
【0035】櫛形にパターニングされたP型半導体薄膜
2とN型半導体薄膜3とは、各4個ずつ基板1上に形成
されている。P型半導体薄膜2は櫛の背の部分で第1の
電極4bの両側端上に2個ずつ接続されており、このと
き櫛の歯の部分は図中の上下方向(第2の電極5側の方
向)に向いている。
【0036】N型半導体薄膜3は櫛の背の部分で2本の
第2の電極5上に2個ずつ接続されており、このとき櫛
の歯の部分は第1の電極4b方向に向いている。これら
のP型半導体薄膜2とN型半導体薄膜3とは、第2の実
施形態と同様に互いに櫛の歯の部分で接合し、基板1上
全体に一連の細長い接合面6を形成している。
【0037】該熱電素子の第1の電極4a,4bをマイナ
ス、第2の電極5をプラスとして直流電圧を印加する
と、第2の電極5からN型半導体薄膜3、P型半導体薄
膜2、第1の電極4a,4bの方向に電流が流れる。この
とき、P型半導体薄膜2とN型半導体薄膜3との接合面
6は、P型半導体薄膜2の陽極側(N型半導体薄膜の陰
極側)になるので、その部分で吸熱が起こる。
【0038】また、P型半導体薄膜2と第1の電極4a,
4bとの接合面7a、及びN型半導体薄膜3と第2の電極
5との接合面7bは、それぞれP型半導体薄膜2の陰極
側、及びN型半導体薄膜3の陽極側になるので、その部
分で加熱が起こる。即ち、図中基板1の上下辺縁部分及
び中央部が加熱部7a,7bとなり、それを除くほぼ全面
が吸熱部6となる。これによって、本実施形態の熱電素
子では、第2実施形態と同様に基板1全体では吸熱作用
を有するものとなる。
【0039】次に第4実施形態について説明する。図4
(イ)は本実施形態の熱電素子の上面図であり、(ロ)は図
4(イ)におけるC-C´線での断面図である。本実施形
態の基板1及び電極4,5の構成は、第2実施形態と同
様である。即ち、基板1の上面にI字型の第1の電極4
と第2の電極5とが、いずれも基板1の辺縁に沿うよう
対向して形成されている。
【0040】半導体薄膜2,3も第2実施形態と同様に
櫛形にパターニングされており、第1の電極4或いは第
2の電極5に接続されているが、これらの半導体薄膜
2,3の櫛の歯の部分にはいくつかの薄膜不存在部が形
成されている。故に、P型半導体薄膜2とN型半導体薄
膜3とがその櫛の歯の部分で互いに接合してできた接合
面6には、間欠的に非接合部6´が存する。
【0041】該熱電素子の第1の電極4及び第2の電極
5に直流電圧を印加すると、第2の電極5からN型半導
体薄膜3、P型半導体薄膜2、第1の電極4の方向に電
流が流れる。このとき、P型半導体薄膜2とN型半導体
薄膜3との接合面6は、P型半導体薄膜2の陽極側(N
型半導体薄膜の陰極側)になるので、その部分で吸熱が
起こる。
【0042】また、P型半導体薄膜2と第1の電極4と
の接合面7a、及びN型半導体薄膜3と第2の電極5と
の接合面7bは、それぞれP型半導体薄膜2の陰極側、
及びN型半導体薄膜3の陽極側になるので、その部分で
加熱が起こる。即ち、基板1の辺縁部分は加熱部7a,7
bとなり、その辺縁部分を除くほぼ全面が吸熱部6とな
る。故に、本実施形態の熱電素子では、第2実施形態と
同様に、基板1全体としては吸熱作用を有するものとな
る。さらに、吸熱部6における非接合部6´の面積や形
成位置によって、所望の冷却能力に調節することができ
る。
【0043】次に第5実施形態について説明する。図5
(イ)は本実施形態の熱電素子の上面図であり、(ロ)は図
6(イ)におけるD-D´線での断面図である。本実施形
態における基板1及び電極4,5の構成は、第2実施形
態と同様である。即ち、基板1の上面にはI字型の第1
の電極4と第2の電極5とが、いずれも基板1の辺縁に
沿うよう対向して形成されている。
【0044】半導体薄膜2,3も第2実施形態と同様に
櫛形にパターニングされており、第1の電極4或いは第
2の電極5に接続されているが、P型半導体薄膜2とN
型半導体薄膜3とは一方の半導体薄膜の櫛の歯の間隙
に、他方の半導体薄膜の櫛の歯の部分が位置しており、
直接密接していない。このようなP型半導体薄膜2及び
N型半導体薄膜3上の所望の位置に、P型半導体薄膜2
とN型半導体薄膜3とを電気的に接続するための、アル
ミや銀、金などの良導体から成る導電膜8が形成されて
いる。
【0045】該熱電素子の第1の電極4をマイナス、第
2の電極5をプラスとして直流電圧を印加すると、第2
の電極5からN型半導体薄膜3、導電膜8、P型半導体
薄膜2、第1の電極4の方向に電流が流れる。このと
き、P型半導体薄膜2と導電膜8との接合面6a、及び
N型半導体薄膜3と導電膜8との接合面6bは、P型半
導体薄膜2の陽極側(N型半導体薄膜の陰極側)になり、
吸熱が起こる。
【0046】また、P型半導体薄膜2と第1の電極4と
の接合面7a、及びN型半導体薄膜3と第2の電極5と
の接合面7bは、それぞれP型半導体薄膜2の陰極側、
及びN型半導体薄膜3の陽極側になるので、その部分で
加熱が起こる。即ち、基板1の辺縁部分は加熱部7a,7
bとなり、その辺縁部分を除くほぼ全面が吸熱部6a,6b
となる。故に本実施形態の熱電素子は、第2実施形態と
同様に、基板1全体としては吸熱作用を有するものとな
る。さらに、導電膜8の面積や形成位置によって、所望
の冷却能力に調節することができる。
【0047】次に第6実施形態について説明する。図6
(イ)は本実施形態の熱電素子の上面図であり、(ロ)は図
6(イ)におけるE-E´線での断面図である。本実施形
態の基板1は断熱性の高い材料、例えば発泡樹脂の表面
に通常の樹脂をコーティングしたものから成り、隣合う
二辺縁に沿って複数の貫通孔9が設けられている。
【0048】本実施形態における半導体薄膜2,3、及
び電極4,5の材料や成膜方法は、第1実施形態と同様
である。基板1の両面には、その辺縁に沿ってL字型の
第1の電極4と第2の電極5とが形成されている。特
に、両面の第2の電極5は貫通孔9を塞ぐ位置に設けら
れており、貫通孔9内で一体となっている。
【0049】両面の第1の電極4,4´上には、それぞ
れ略正方形状のP型半導体薄膜2がその隣合う二辺縁で
接続されており、このP型半導体薄膜2は第2の電極5
とは接触していない。また、両面の第2の電極5上に
は、それぞれ略正方形状のN型半導体薄膜3がその隣合
う二辺縁で接続されており、このN型半導体薄膜3は第
1の電極4,4´とは接触していない。
【0050】該熱電素子における上面の第1の電極4に
プラス、下面の第1の電極4´にマイナスの直流電圧を
印加すると、上面の第1の電極4からP型半導体薄膜
2、N型半導体薄膜3、第2の電極5へと電流が流れ、
第2の電極5は下面のN型半導体薄膜3に密接している
ので、そこから下面のP型半導体薄膜2、第1の電極4
´へと通電される。
【0051】このとき、上面の第1の電極4とP型半導
体薄膜2との接合面6a、及び上面のN型半導体薄膜3
と第2の電極5との接合面6b、下面のP型半導体薄膜
2とN型半導体薄膜3との接合面6cは、それぞれP型
半導体薄膜2の陽極側(N型半導体薄膜の陰極側)になる
ので、その部分で吸熱が起こる。
【0052】また、上面のP型半導体薄膜2とN型半導
体薄膜3との接合面7a、第2の電極5と下面のN型半
導体薄膜3との接合面7b、及び下面のP型半導体薄膜
2と下面の第1の電極4´との接合面7cは、それぞれ
P型半導体薄膜2の陰極側、及びN型半導体薄膜3の陽
極側になるので、その部分で加熱が起こる。即ち、下面
の辺縁部分を除く全面は吸熱部6cとなり、上面の辺縁
部分を除く全面は加熱部7aとなる。
【0053】本実施形態の熱電素子では、第1実施形態
と同様に、下面全体は吸熱作用を有するものとなり、上
面全体は加熱作用を有するものとなる。また、吸熱する
下面と加熱する上面とは断熱性の高い基板1に隔てられ
ているので、その熱損失は少ない。尚、該熱電素子は第
1実施形態の熱電素子に準じた構成としたが、半導体薄
膜2,3に薄膜不存在部や導電膜を形成する第4又は第
5実施形態に準じた構成とすることも可能である。
【0054】次に第7実施形態について説明する。図7
(イ)は本実施形態の熱電素子の上面図であり、(ロ)は図
7(イ)におけるF-F´線での断面図である。また、
(ハ)は図7(イ)におけるG-G´線での切断面を一部示
したものである。本実施形態の基板1は第6実施形態と
同様に、断熱性の高い材料、例えば発泡樹脂の表面に通
常の樹脂をコーティングしたものから成り、その一辺縁
に沿って複数の貫通孔9が設けられている。
【0055】本実施形態における半導体薄膜2,3、及
び電極4,5の材料や成膜方法は、第2実施形態と同様
である。即ち、基板1の両面にはI字型の第1の電極4
と第2の電極5とが、いずれも基板1の辺縁に沿うよう
対向して形成されている。特に、両面の第1の電極4は
基板1の貫通孔9を塞ぐ位置に設けられており、貫通孔
9内で一体となっている。
【0056】両面の第1の電極4上には、それぞれ略正
方形状のP型半導体薄膜2が櫛の背の部分で接続されて
おり、このP型半導体薄膜2は第2の電極5とは接触し
ていない。また、上面の第2の電極5と、図示しない下
面の第2の電極には、略正方形状のN型半導体3がその
櫛の背の部分でそれぞれ接続しており、このN型半導体
薄膜3は第1の電極とは接触していない。これら両面の
P型半導体薄膜2とN型半導体薄膜3とは、第2実施形
態と同様に互いに櫛の歯の辺縁部分で接合して、基板1
の両面全体に一連の細長い接合面6を形成している。
【0057】該熱電素子における上面の第2の電極5に
プラス、図示しない下面の第2の電極にマイナスの直流
電圧を印加すると、上面の第2の電極5からN型半導体
薄膜3、P型半導体薄膜2、第1の電極4へと電流が流
れ、第1の電極4は下面のP型半導体薄膜2´に密接し
ているので、そこから下面のN型半導体薄膜3、第2の
電極へと通電される。
【0058】このとき、上面のP型半導体薄膜2とN型
半導体薄膜3との接合面6a、及び下面の第2の電極5
とN型半導体薄膜3との接合面、及び下面のP型半導体
薄膜2と第1の電極4との接合面6bは、それぞれP型
半導体薄膜2の陽極側(N型半導体薄膜の陰極側)になる
ので、その部分で吸熱が起こる。
【0059】また、上面の第1の電極4とP型半導体薄
膜2との接合面7a、及び上面のN型半導体薄膜3と第
2の電極5との接合面7b、及び下面のP型半導体薄膜
2とN型半導体薄膜3との接合面は、それぞれP型半導
体薄膜2の陰極側、及びN型半導体薄膜3の陽極側にな
るので、その部分で加熱が起こる。上面の辺縁部分を除
く全面は吸熱部6aとなり、下面の辺縁部分を除く全面
は加熱部7aとなる。
【0060】本実施形態の熱電素子は、第2実施形態と
同様に、上面全体は吸熱作用を有するものとなり、上面
全体は加熱作用を有するものとなる。尚、ここでは半導
体薄膜2,3の形状を櫛形としたが、接合面6が基板1
全面に形成されればよく、その形状は櫛形に限定される
ものではない。
【0061】次に、本発明に係る熱電素子を用いた熱電
素子モジュールの実施形態について説明する。図8は該
熱電素子モジュールの縦断面図である。本実施形態の熱
電素子モジュールは、第6実施形態の熱電素子(以下、ユ
ニットという。)10を、ユニット絶縁体11を介して4
段に重ねたものである。それぞれのユニット10では、
下面の第1の電極4´とそのすぐ下段に隣接するユニッ
ト10の上面の第1の電極と4とで、ユニット間接続導
電体12により電気的に直列接続されている。
【0062】最上段に位置するユニット10の上面の第
1の電極4には、ユニットマイナス側電極13が取り付
けられており、最下段に位置するユニット10の下面の
第1の電極4´には、ユニットプラス側電極14が取り
付けられている。また、ユニット10全体は上下方向か
ら絶縁板15,16で挟みこまれている。
【0063】該熱電素子モジュールのユニットマイナス
側電極13とユニットプラス側電極14とに直流電圧を
印加すると、各ユニット10は第6実施形態と同様に、
上面のP型半導体薄膜2とN型半導体薄膜3との接合面
は吸熱し、下面のP型半導体薄膜2とN型半導体薄膜3
との接合面は加熱することから、下面全体は吸熱作用を
有するものとなり、上面全体は加熱作用を有するものと
なる。故に、上方の絶縁板15は熱電素子モジュールの
吸熱部となり、下方の絶縁板16が加熱部となる。
【0064】このとき、各ユニット10の吸熱する下面
と、ユニット絶縁体11を挟んで隣接するユニット10
の加熱する上面とでは、ユニット絶縁体11の熱伝導に
よってその温度差が小さくなっており、熱電素子モジュ
ール全体では、上方の絶縁板15から下方の絶縁板16
の間で緩やかな温度勾配が生じている。
【0065】本実施形態の熱電素子モジュールでは、吸
熱する絶縁板15では面積の広い冷却の対象物を冷却す
ることができる。また、ここではユニットプラス側電極
14からユニットマイナス側電極13の方向へ通電した
が、これを逆にして上方の絶縁板15を加熱させ、下方
の絶縁板16を吸熱させることもできる。さらに、上方
の絶縁板15と下方の絶縁板16との間に温度差を設け
ることで、発電することも可能である。
【0066】ここには図示していないが、通常、絶縁板
15,16には熱交換器が取り付けられている。これ
は、絶縁板15,16が熱交換器によって外気などと熱
交換することで、絶縁板15と絶縁板16との温度差を
低減させるためである。吸熱側絶縁板15と加熱側絶縁
板16との温度差が減少すれば、熱電素子モジュールの
熱電変換効率が向上するので、一方の絶縁板を一定温度
に保持するのに必要な電力量を抑制することができる。
【0067】尚、本実施形態では、ユニット10に第6
実施形態の熱電素子を用いたが、この他にも第7実施形
態の熱電素子を積層したり、第3又は第4実施形態の熱
電素子を絶縁板15,16として用いることが可能であ
る。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の熱電素
子は、基板の片面が吸熱作用或いは加熱作用のいずれか
一方を有するものとなるので、薄膜型の熱電材料を用い
ていながら、広い面積を有する対象物を効率よく加熱或
いは冷却することができ、適用範囲が広い。
【0069】請求項2の熱電素子は、基板の片面が吸熱
作用或いは加熱作用のいずれか一方を有するものとな
る。このとき、薄膜不存在部の形成位置や面積によっ
て、その吸熱能力或いは加熱能力を対象物の形状や必要
能力に応じて調節することができ、効率のよいものとな
る。
【0070】請求項3の熱電素子は、基板の片面が吸熱
作用或いは加熱作用のいずれか一方を有するものとなる
ので、薄膜型の熱電材料を用いていながら、広い面積を
有する対象物を効率よく加熱或いは冷却することがで
き、適用範囲が広い。また、予めP型半導体薄膜とN型
半導体薄膜とを汎用品的に作成しておき、対象物の形状
や必要能力に応じて導電膜を形成することにより、多品
種少量生産に向き、且つ効率のよいものとなる。
【0071】請求項4の熱電素子は、基板の一方の面が
吸熱作用を有し、他方の面が加熱作用を有するものとな
る。故に、吸熱部と加熱部とは基板を挟んだ最も遠い位
置に形成されることとなり、高温領域と低温領域との熱
伝導を抑制でき、熱損失が少なくて高い熱電変換効率と
なる。
【0072】請求項5の熱電素子モジュールは、薄膜型
の熱電材料を用いた構成でありながら、大きな温度差を
効率よく発生するために通常的に用いられるカスケード
型熱電素子モジュールの形態を達成したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (イ)は第1実施形態の熱電素子の上面図であ
り、(ロ)は(イ)におけるA−A´線での断面図である。
【図2】 (イ)は第2実施形態の熱電素子の上面図であ
り、(ロ)は(イ)におけるB−B´線での断面図である。
【図3】 第3実施形態の熱電素子の上面図である。
【図4】 (イ)は第4実施形態の熱電素子の上面図であ
り、(ロ)は(イ)におけるC−C´線での断面図である。
【図5】 (イ)は第5実施形態の熱電素子の上面図であ
り、(ロ)は(イ)におけるD−D´線での断面図である。
【図6】 (イ)は第6実施形態の熱電素子の上面図であ
り、(ロ)は(イ)におけるE−E´線での断面図である。
【図7】 (イ)は第7実施形態の熱電素子の上面図であ
り、(ロ)は(イ)におけるF−F´線での断面図であり、
(ハ)は(イ)におけるG−G´線での断面図である。
【図8】 本発明に係る熱電素子モジュールの縦断面図
である。
【図9】 従来技術の薄膜型熱電素子モジュールの上面
図である。
【符号の説明】
1 基板 2 P型半導体薄膜 3 N型半導体薄膜 4 第1の電極 5 第2の電極 6,7 接合面 8 導電膜 9 貫通孔 10 ユニット 11 ユニット絶縁体 12 ユニット接続導電体 13 ユニットマイナス側電極 14 ユニットプラス側電極 15,16 絶縁板
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 35/32

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に第1の電極と、第2の電極と、
    熱電材料から成るP型半導体薄膜と、熱電材料から成る
    N型半導体薄膜とが形成され、前記P型半導体薄膜は前
    記第1の電極に接続されており、前記N型半導体薄膜は
    前記第2の電極に接続されている熱電素子において、 前記P型半導体薄膜と前記N型半導体薄膜とが重なって
    接合しており、その接合面が前記基板の略全面に存する
    ことを特徴とする熱電素子。
  2. 【請求項2】 前記P型半導体薄膜及び前記N型半導体
    薄膜の少なくともいずれか一方の所望の位置に薄膜不存
    在部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の熱電素子。
  3. 【請求項3】 基板上に第1の電極と、第2の電極と、
    熱電材料から成るP型半導体薄膜と、熱電材料から成る
    N型半導体薄膜とが形成され、前記P型半導体薄膜は前
    記第1の電極に接続されており、前記N型半導体薄膜は
    前記第2の電極に接続されている熱電素子において、 前記P型半導体薄膜と前記N型半導体薄膜とは離間して
    おり、所望の位置で導電膜により接続されていることを
    特徴とする熱電素子。
  4. 【請求項4】 貫通孔が設けられた基板の両面に、前記
    貫通孔を塞ぐ第1の電極と、第2の電極と、熱電材料か
    ら成る第1の半導体薄膜と、熱電材料から成る第2の半
    導体薄膜とが形成され、前記第1の半導体薄膜は前記第
    1の電極に接続され、前記第2の半導体薄膜は前記第2
    の電極に接続され、前記第1の半導体薄膜と前記第2の
    半導体薄膜とは重なって接合し、その接合面が前記基板
    の略全面に存し、前記第1及び第2の半導体薄膜のいず
    れか一方がP型半導体であり、他方がN型半導体である
    ことを特徴とする熱電素子。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    熱電素子を複数個重ね、隣接する熱電素子の第1の電極
    と第2の電極とを相互に接続していることを特徴とする
    熱電素子モジュール。
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