JPH10303469A - 薄膜熱電変換素子及びそれを用いた半導体デバイス及びそれを用いたプリント基板 - Google Patents

薄膜熱電変換素子及びそれを用いた半導体デバイス及びそれを用いたプリント基板

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JPH10303469A
JPH10303469A JP9105557A JP10555797A JPH10303469A JP H10303469 A JPH10303469 A JP H10303469A JP 9105557 A JP9105557 A JP 9105557A JP 10555797 A JP10555797 A JP 10555797A JP H10303469 A JPH10303469 A JP H10303469A
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film
thin
conversion element
type thermoelectric
thermoelectric
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JP9105557A
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Ichiro Yamazaki
一郎 山嵜
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、低温端と高温端との温度差を有効
に取ることができる、熱電薄膜を用いた薄膜熱電素子を
提供することを目的とする。 【解決手段】 基板2上に設けられた複数の凸部3の表
面に形成されたP型熱電薄膜4とN型熱電薄膜5とが互
いに隣合うよう接合されており、その接合部6a,6b
は前記基板2における凸部3の頂部及び前記凸部3の狭
間に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱と電気を相互に
変換することのできる熱電材料を用いた薄膜熱電変換素
子、及びそれを用いた半導体デバイス、及びプリント基
板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属又は半導体から成る2種類の熱電材
料の両端をそれぞれ接合して構成された回路に電圧を印
加すると、一方の接合部は高温となり、他方の接合部は
低温となる(ペルチェ効果)。また、逆に前記接合部に温
度差を設けると電圧を取り出すことができる(ゼーベッ
ク効果)。このような熱電材料によって構成された熱電
変換素子は、太陽熱や廃熱を利用した熱電発電、及び冷
却や加熱に用いられる。
【0003】上記熱電材料をバルク材と呼ばれる一辺が
数mmの直方状や、円柱状に成形して用いた熱電変換素
子の従来技術について説明する。図19はバルク材から
成る従来の熱電変換素子81の斜視図である。該熱電変
換素子81は、バルク状のP型熱電材料84とN型熱電
材料85とを金属板82aでπ型に組み、さらにそれを
金属板82bで接続して、P型熱電材料84とN型熱電
材料85とが金属板82a,82bによって、電気的に
直列となるよう構成されたものである。
【0004】この直列回路の両端に設けられた端子87
に電圧を印加すると、熱電材料の特性によりP型熱電材
料84の陰極側(又は、N型熱電材料85の陽極側)は発
熱し、P型熱電材料84の陽極側(又は、N型熱電材料
85)の陰極側は吸熱する。故に、例えばP型熱電材料
84の陰極側に密接する金属板82aは加熱され、P型
熱電材料84の陽極側に密接する金属板82bは冷却さ
れる。また、電流の流れる方向が逆になれば、金属板8
2a,82bの加熱と冷却も逆になる。
【0005】加熱或いは冷却された金属板82a,82
bはそれぞれ平面を形成しているので、ここに広い面積
を有する平板を密接させることで、その平板を一様に加
熱或いは冷却することができる。また、金属板82aと
金属板82bとに温度差を設けると、端子87から電力
を取り出すことができる。
【0006】ところが、近年、上記熱電材料を薄膜とす
ることが提案されてきている。その理由としては、まず
熱電材料は脆く、バルク形状に成形することが非常に困
難であるのに対し、薄膜形成技術や微細加工技術などの
進展により、薄膜状の熱電材料の形成が容易になり、歩
留まりを高くすることができるようになったからであ
る。また、薄膜にすることにより、用いられる熱電材料
の量がバルク材に比べて遥かに少なくてすみ、コストを
大幅に低減することができるからである。
【0007】以下、薄膜状の熱電材料で構成された薄膜
熱電変換素子について、2例の従来技術を説明する。図
20には、電流及び温度差が熱電薄膜の膜面方向に生じ
る薄膜熱電変換素子91(例えば、Proceeding of The 1
2th International Conference on Thermoelectries,p.
328〜p.333)の模式図が示されている。該薄膜熱電変換
素子91は、セラミクスなどの基板2上に矩形のP型熱
電薄膜4とN型熱電薄膜5とを複数形成したものであ
る。
【0008】これらの熱電薄膜4,5は交互に配置さ
れ、電気的に直列となるよう隣接する異種の熱電薄膜と
その端部で接合されている。また、一連の熱電薄膜4,
5の両端には金属電極膜97が形成されている。金属電
極膜97に電圧を印加すると、図中上方に位置するP型
熱電薄膜4とN型熱電薄膜5との接合部96a、及び下
方に位置するP型熱電薄膜4とN型熱電薄膜5との接合
部96bのうち、いずれか一方が発熱し、他方が吸熱す
る。どちらの接合部が発熱或いは吸熱するかは、電流の
流れる方向に依存する。
【0009】次に、電流及び温度差が熱電薄膜の膜厚方
向に生じる薄膜熱電変換素子について説明する。図21
(イ)は薄膜熱電変換素子101の縦方向の切断面を模式
的に示しており、(ロ)は図21(イ)のE−E´線での切
断面を模式的に示している。該薄膜熱電変換素子101
は特開平6−13664号公報によるもので、P型熱電
薄膜4とN型熱電薄膜5とが電極膜107a,107b
によって交互に接続され、電気的に直列となっている。
【0010】これらはシリコン基板102aと窒化シリ
コン膜102bにより封じられており、このシリコン基
板102aと窒化シリコン膜102bとに挟まれた間隙
部100は真空となっている。尚、ここでは図示しない
が、間隙部100を保持するための支柱が設けられてい
る。接続されたP型熱電薄膜4、N型熱電薄膜5及び電
極膜107a,107bに通電すると、電流の方向によ
ってシリコン基板102aと窒化シリコン膜102bの
うち、いずれか一方が発熱し、他方が吸熱する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱電薄
膜の膜面方向に温度差が生じる上記薄膜熱電変換素子9
1の構成によると、平面内でしか温度差が取れず、バル
ク状の熱電材料で構成された熱電変換素子81(図19
参照)のように、広い面積を有するものに対して加熱や
冷却を行うことは困難である。また、同一平面内に高温
端と低温端が生じることから、熱電薄膜4,5やそれら
を設けた基板2の熱伝導によって熱損失が生じ、熱電変
換効率の悪いものとなる。
【0012】また、熱電薄膜の膜厚方向に温度差が生じ
る前記薄膜熱電変換素子101の場合は、非常に近距離
(数μm程度)に高温端と低温端が生じるので、たとえ内
部を真空で構成しても、熱電半導体4,5の熱伝導によ
り熱損失が生じ、熱電変換効率の悪いものとなる。
【0013】本発明は、上記課題に鑑み、低温端と高温
端との温度差を有効に取ることができる、熱電薄膜を用
いた薄膜熱電変換素子を提供することを目的とする。ま
た、その他の目的は物質を効率よく冷却することが可能
な薄膜熱電変換素子を備えた半導体デバイス及びプリン
ト基板を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の薄膜熱電変換素子は、基板上に設けられ
た複数の凸部の表面に形成されたP型熱電薄膜とN型熱
電薄膜とが互いに隣合うよう接合されており、その接合
部は前記基板における凸部の頂部及び前記凸部の狭間に
設けられたものである。
【0015】凸部の表面上にP型熱電薄膜とN型熱電薄
膜とが互いに隣合うよう接合することで、P型熱電薄膜
及びN型熱電薄膜が電気的に直列に接続されたことにな
る。これに通電するとP型熱電薄膜とN型熱電薄膜との
接合部のうち、P型熱電薄膜の陰極側(又は、N型熱電
薄膜の陽極側)に位置するものは発熱し、P型熱電薄膜
の陽極側(又は、N型熱電薄膜の陰極側)に位置するもの
は吸熱する。
【0016】これらの接合部が基板における全ての凸部
の頂部及びその狭間に設けられていると、発熱する接合
部と吸熱する接合部は交互になることから、例えば凸部
の頂部には発熱する接合部が位置し、凸部の狭間には吸
熱する接合部が位置する。尚、電流の向きを逆にすれ
ば、接合部の加熱及び冷却も逆になる。
【0017】請求項2の薄膜熱電変換素子は、請求項1
に記載の薄膜熱電変換素子において、前記凸部は中空で
あり、該凸部内を真空にして封止したものである。これ
によって、凸部の熱伝導性が低下し、熱損失が軽減され
る。
【0018】請求項3の薄膜熱電変換素子は、凹凸状の
基板上にP型熱電薄膜とN型熱電薄膜とが互いに隣合う
よう接合されており、その接合部は前記基板における凸
部の頂部及び前記凸部の狭間に設けられたものである。
【0019】基板の両表面にP型熱電薄膜とN型熱電薄
膜とが互いに隣合うよう接合することで、P型熱電薄膜
及びN型熱電薄膜が電気的に直列に接続されたことにな
る。これに通電すると、P型熱電薄膜とN型熱電薄膜と
の接合部のうち、P型熱電薄膜の陰極側(又は、N型熱
電薄膜の陽極側)に位置するものは発熱し、P型熱電薄
膜の陽極側(又は、N型熱電薄膜の陰極側)に位置するも
のは吸熱する。
【0020】これらの接合部が基板における全ての凸部
の頂部及び前記凸部の狭間に設けられていると、発熱す
る接合部と吸熱する接合部は交互になることから、例え
ば基板の上面において凸部の頂部に発熱する接合部が位
置し、凸部の狭間には吸熱する接合部が位置する。ま
た、基板を挟んでその両面に発熱する接合部又は吸熱す
る接合部が位置する。
【0021】請求項4の半導体デバイスは、シリコン基
板の一方の面に半導体デバイスが形成され、他方の面に
請求項1もしくは請求項2に記載の薄膜熱電変換素子が
設けられたものである。該半導体デバイスでは熱損失が
少ない薄膜熱電変換素子によって、効率よく半導体デバ
イスが冷却される。
【0022】請求項5のプリント基板は、一方の面に電
子回路が形成されたプリント基板において、他方の面に
請求項1もしくは請求項2に記載の薄膜熱電変換素子が
設けられたものである。該プリント基板では熱損失が少
ない薄膜熱電変換素子によって、効率よくプリント基板
が冷却される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を図
面と共に説明する。各図面において同じ名称や構成のも
のについては、同一の符号を付している。まず、第1実
施形態について説明する。図1は、本実施形態の薄膜熱
電変換素子1を模式的に示した斜視図である。該薄膜熱
電変換素子1は、電気絶縁性で熱伝導性の高いセラミク
ス基板2上に、熱絶縁用プラスチックなどの低熱伝導率
材料から成る、先端が平坦状の凸部3が3個一列に並べ
て接着したものである。
【0024】図2は図1におけるA−A´線での切断面
を示している。凸部3の表面には、蒸着、プラズマCV
D、スパッタリング、或いは蒸圧CVDなどの方法で、
片斜面ずつP型熱電薄膜4及びN型熱電薄膜5が形成さ
れている。凸部3の一斜面はそれぞれ隣接する凸部3の
一斜面と密接しており、P型熱電薄膜4及びN型熱電薄
膜5は異種の熱電薄膜同士で隣合うよう交互に位置し、
互いに接合されている。尚、凸部3の頂部では金属薄膜
を介して接合されている。これによって、P型熱電薄膜
4とN型熱電薄膜5とは電気的に直列に接続されたこと
になる。
【0025】P型熱電薄膜4とN型熱電薄膜5とが接合
する箇所は、いずれも凸部3の頂部か凸部3の狭間に位
置するが、そのうち凸部3の頂部にあるものを接合部6
a、凸部3の狭間にあるものを接合部6bとする。ま
た、両端に位置する熱電薄膜4,5の接合部6bではな
い端部にも金属薄膜7が形成されている。
【0026】上記薄膜熱電変換素子1において、図中左
端の金属薄膜7にプラス、右端の金属薄膜7にマイナス
の電圧をかけて、左から右の方向に電流を流すと、ペル
チェ効果によって、P型熱電薄膜4の陰極側(又はN型
熱電薄膜5の陽極側)、つまり接合部6aで発熱が起こ
り、P型熱電薄膜4の陽極側(又はN型熱電薄膜5の陰
極側)、つまり接合部6bで吸熱が起こる。
【0027】従って、該薄膜熱電変換素子1の上方に揃
う接合部6aはいずれも発熱し、下方に揃う接合部6b
はいずれも吸熱する。電流の向きを逆にすれば接合部6
aで吸熱が起こり、接合部6bで発熱が起こる。例え
ば、広い面積を有する平板を加熱或いは冷却したい場
合、薄膜熱電変換素子1の各接合部6aに前記平板を密
接させ、薄膜熱電変換素子1に通電すれば、平板を一様
に加熱或いは冷却することができる。また、接合部6a
側とセラミクス基板2側とで温度差を与えれば、ゼーベ
ック効果により接合部6a,6b間で起電力が発生し、
電力を取り出すことができる。
【0028】以上説明したように、本実施形態の薄膜熱
電変換素子1では、各熱電薄膜4,5の両端に温度差が
生じ、且つ熱電薄膜4,5は低熱伝導性の材料から成る
凸部3にのみ接しているので、その熱損失は少ない。ま
た、ゼーベック効果によって電力を取り出した場合で
も、その熱損失は少なく、発電効率は高いものとなる。
【0029】次に、第2実施形態について説明する。本
実施形態の薄膜熱電変換素子11は、第1実施形態(図
1参照)において、凸部13の頂部を鋭角状に構成した
ものである。図3は該薄膜熱電変換素子11の縦断面図
であり、第1実施形態の図2に相当する。P型熱電薄膜
4やN型熱電薄膜5など、その他の構成は第1実施形態
と同じなので、説明は省略する。また、18は該薄膜熱
電変換素子11によって加熱或いは冷却される平板であ
り、その説明は後述する。
【0030】上記薄膜熱電変換素子11において、図中
左端の金属薄膜7にプラス、右端の金属薄膜7にマイナ
スの電圧をかけて、左から右の方向に電流を流すと、第
1実施形態と同様ペルチェ効果によって、接合部16a
で発熱が起こり、接合部16bで吸熱が起こる。尚、電
流の向きを逆にすれば接合部16aで吸熱が起こり、接
合部16bで発熱が起こる。
【0031】図3には薄膜熱電変換素子11に取り付け
られた、加熱或いは冷却の対象物である平板18が示さ
れている。薄膜熱電変換素子11の凸部13の形状は、
加熱或いは冷却の対象物の表面の形状に合わせたものな
ので、これらを噛合して接合部16aと平板18とを密
接させることができる。この状態で薄膜熱電変換素子1
1に通電すれば、接合部16aが発熱或いは吸熱し、平
板18は加熱或いは冷却される。
【0032】以上説明したように、本実施形態の薄膜熱
電変換素子11では、第1実施形態と同様、熱電薄膜
4,5の両端に温度差が生じ、且つ熱電薄膜4,5は低熱
伝導性の材料から成る凸部13にのみ接しているので、
その熱損失は少ない。また、加熱或いは冷却の対象物は
接合部16a,16bのみに密接して加熱或いは冷却さ
れることから、その際の熱抵抗は小さく熱損失も少ない
ので、効率のよいものとなる。
【0033】尚、凸部13の形状については、成形が可
能な限り制限されるものではなく、例えば、図4に示す
ような凸面も可能であり、また加熱或いは冷却の対象物
によっては図5に示すように凸部13の形状をそれぞれ
異なったものとすることも可能である。
【0034】次に、第3実施形態について説明する。本
実施形態の薄膜熱電変換素子21は、第1実施形態(図
1参照)とは接合部の位置が異なるのみで、その他の構
成は同じである。図6は該熱電変換装置21の縦断面図
であり、第1実施形態の図2に相当する。図中、3個の
凸部23のうち中心の凸部23bの右側斜面にはN型熱
電薄膜5が形成されており、それに隣接する右側の凸部
23cの左側斜面にもN型熱電薄膜5が形成されてい
る。また、右側の凸部23cの右側斜面にはP型熱電薄
膜4が形成されている。
【0035】つまり、左側の凸部23aと中心の凸部2
3bの頂部には、接合面を挟んで左側にP型熱電薄膜
4、右側にN型熱電薄膜5が位置する接合部26aが設
けられている。そして、左側の凸部23aと中心の凸部
23bとの狭間、及び右側の凸部23cの頂部には、接
合面を挟んで左側にN型熱電薄膜5、右側にP型熱電薄
膜4が位置する接合部26bが設けられている。また、
セラミクス基板22において、中心の凸部23bと右側
の凸部23cとの狭間に接する箇所には、断熱材22´
が挟み込まれている。尚、28は該薄膜熱電変換素子2
1によって加熱或いは冷却される平板であり、その説明
は後述する。
【0036】上記薄膜熱電変換素子21において、図中
左端の金属薄膜7にプラス、右端の金属薄膜7にマイナ
スの電圧をかけて、左から右の方向に電流を流すと、第
1実施形態と同様ペルチェ効果によって、接合部26a
で発熱が起こり、接合部26bで吸熱が起こる。
【0037】図6には薄膜熱電変換素子21の凸部23
に密接する、加熱或いは冷却の対象物である平板28が
示されている。該平板28は、予め断熱材28´を挟み
込んだものである。平板28において、断熱材28´よ
り左側では接合部26aに接し、右側では接合部26b
に接している。上述したように、熱電薄膜の左から右の
方向に電流を流すと接合部26aでは発熱し、接合部2
6bでは吸熱するので、平板28の断熱材28´より左
側は加熱され、右側は冷却される。
【0038】以上説明したように、本実施形態の薄膜熱
電変換素子21では、第1実施形態と同様、熱電薄膜
4,5の両端に温度差が生じ、且つ熱電薄膜4,5は低熱
伝導性の材料から成る凸部23にのみ密接しているの
で、その熱損失は少ない。また、一平面に対して同時に
加熱及び冷却を行うことができ、加熱及び冷却の対象物
は接合部26a,26bにのみ密接するので、その際の
熱抵抗は小さく熱損失は少ない。尚、凸部23の設置間
隔、個数、接合部26a,26bの形成箇所によって発
熱及び吸熱箇所の設定は自在であり、どのような加熱及
び冷却の対象物にも対応可能である。
【0039】次に、第4実施形態について説明する。本
実施形態の薄膜熱電変換素子31は、第1実施形態(図
1参照)において、凸部33内を真空で封止したもので
ある。図7は該熱電変換装置31の縦断面図であり、第
1実施形態の図2に相当する。絶縁用プラスチックなど
の低熱伝導率材料から成る中空の凸部33は、両側面の
ない状態でセラミクス基板2上に接着されている。真空
中でこの凸部33の両側面をプラスチック板で封止し、
凸部33内を真空に保持する。その他の構成は、第1実
施形態と同じなので、説明は省略する。
【0040】上記薄膜熱電変換装置31において、図中
左端の金属薄膜7にプラス、右端の金属薄膜7にマイナ
スの電圧をかけて、左から右の方向に電流を流すと、第
1実施形態と同様ペルチェ効果によって、接合部36a
で発熱が起こり、接合部36bで吸熱が起こる。電流の
向きを逆にすれば接合部36aで吸熱が起こり、接合部
36bで発熱が起こる。また、接合部36a側とセラミ
クス基板2側とで温度差を与えれば、ゼーベック効果に
より接合部36a,36b間で起電力が発生し、電力を
取り出すことができる。
【0041】以上説明したように、本実施形態の薄膜熱
電変換素子31は、第1実施形態と同様、熱電薄膜4,
5の両端に温度差が生じ、且つ熱電薄膜4,5は内部が
真空となっているので凸部33の熱伝導率はさらに低下
したものとなる。故に、熱電薄膜はその凸部33にのみ
接しており、熱損失は少ない。また、加熱或いは冷却の
対象物は接合部36a,36bのみに密接して加熱或い
は冷却されることから、その際の熱抵抗は小さく熱損失
は少ないので、効率のよいものとなる。
【0042】次に、第5実施形態について説明する。図
8は第5実施形態の薄膜熱電変換素子41を模式的に示
した斜視図であり、図9は図8におけるB−B´線での
切断面を示している。また、図10は図9におけるC−
C´線での切断面を示している。該薄膜熱電変換装置4
1はセラミクス基板42a上に、縦3段横3列、合計9
個の凸部43a,43b,43cが設けられたものであ
る。凸部43a,43b,43cの表面には、第1実施形
態と同様に片斜面ずつP型熱電薄膜4及びN型熱電薄膜
5が形成されている。
【0043】図8中横一列に並んだ凸部43a,43b,
43c同士、つまり手前列の凸部43a、中列の凸部4
3b、奥列の凸部43cはそれぞれ接合されており、各
凸部43a,43b,43cの頂部には接合部46aが、
狭間には接合部46bが設けられている。また、手前列
の凸部43aと中列の凸部43bとでは最も右側の凸部
同士が、中列の凸部43bと奥列の凸部43cとでは最
も左側の凸部同士が接続されている。金属薄膜7は中列
の凸部43b、及び奥列の凸部43cの最も左側の凸部
同士を接続している。手前列の凸部43a、及び中列の
凸部43bの最も右側の凸部同士を接続する構成もこれ
と同様となっている。
【0044】各凸部43a,43b,43cの頂部には接
合部46aが位置し、その接合部36aに密接するよう
上方からセラミクス板42bが取り付けられている。ま
た、第4実施形態と同様に、凸部43a,43b,43c
は中空となっており、真空中で凸部43a,43b,43
c内、及びセラミクス板42a,42bで挟まれた部分
とをプラスチック板で封止し、内部を真空に保持する。
【0045】上記薄膜熱電変換素子41において、図中
左端の金属薄膜7にプラス、右端の金属薄膜7にマイナ
スの電圧をかけて、左から右の方向に電流を流すと、第
1実施形態と同様ペルチェ効果によって、接合部46a
で発熱が起こり、接合部46bで吸熱が起こる。電流の
向きを逆にすれば接合部46aで吸熱が起こり、接合部
46bで発熱が起こる。また、接合部46a側とセラミ
クス基板2側とで温度差を与えれば、ゼーベック効果に
より接合部46a,46b間で起電力が発生し、電力を
取り出すことができる。
【0046】以上説明したように、本実施形態の薄膜熱
電変換素子41は、第1実施形態と同様、熱電薄膜4,
5の両端に温度差が生じる構成だけでなく、凸部43
a,43b,43c内、及びセラミクス板42a,42b
で挟まれた部分は真空となっているのでその熱伝導率は
さらに低下し、熱損失は少ない。また、加熱或いは冷却
の対象物は接合部46a,46bのみに密接して加熱或
いは冷却されることから、その際の熱抵抗は小さく熱損
失は少ないので、効率のよいものとなる。尚、接合する
凸部の個数及び配置形態は本実施形態に限るものではな
い。また、他の実施形態の薄膜熱電素子も本実施形態と
同様に複数個組み合わせることが可能である。
【0047】次に、第6実施形態について説明する。図
11は本実施形態の薄膜熱電変換装置51を模式的に示
した斜視図であり、図12は図11中のD−D´線での
断面図である。この基板52は電気絶縁性で熱伝導性の
高いセラミクス板52a、及び低熱伝導率のプラスチッ
ク板52bをそれぞれを接着して成るもので、2個の凸
部53が形成されている。
【0048】また、両表面には第1実施形態と同様に、
P型熱電薄膜4及びN型熱電薄膜5が片斜面ずつ形成さ
れ、互いに接合している。尚、該薄膜熱電変換素子51
の機械的強度を保持するため、両側方からプラスチック
板53´を取り付けて、側面としている。
【0049】図中基板52の上面に形成された熱電薄膜
4,5と、下面に形成された熱電薄膜4,5とは右端の金
属薄膜7で接合されており、凸部の上面と下面を通じて
これらの熱電薄膜4,5が電気的に直列に接続されてい
る。基板52の上面において、凸部53の頂部には接合
部56aが、凸部53の狭間には接合部56bが設けら
れており、下面側では基板52に対して上面の接合部5
6a及び接合部56bの反対側に、それぞれ接合部56
a及び接合部56bが設けられている。
【0050】上記薄膜熱電変換素子51において、図中
基板52の左端の上面側に設けられた金属薄膜7にプラ
ス、下面側に設けられた金属薄膜7にマイナスの電圧を
かけて、左から右の方向に電流を流すと、ペルチェ効果
によって接合部56aで発熱が起こり、接合部56bで
吸熱が起こる。尚、電流の向きを逆にすれば接合部56
aで吸熱が起こり、接合部56bで発熱が起こる。
【0051】以上説明したように、本実施形態の薄膜熱
電変換素子51では、熱電薄膜4,5の両端に温度差が
生じ、且つ熱電薄膜4,5は低熱伝導性の材料から成る
基板の一部にのみ密接しているので、その熱損失は少な
い。また、発熱或いは吸熱する接合部56a,56bは
熱伝導性の高い基板の一部分52aの両面に設けられて
いることから、その基板52aを通して発熱及び吸熱さ
れ、その際の熱量は多いものとなる。
【0052】次に、本発明の薄膜熱電変換素子を備えた
半導体デバイスの一実施形態について説明する。図13
は本実施形態の半導体デバイス60を模式的に示した縦
断面図である。該半導体デバイス60において、シリコ
ン基板62の上面にはLSI・69など形成されてお
り、その下面には本発明に係る薄膜熱電変換素子61が
設けられている。
【0053】以下、上記半導体デバイス60の作成方法
について説明する。図14は表面にLSI・69が形成
されたシリコン基板62の縦断面図である。このよう
に、予めLSI・69や図示しないICなどを、厚さ3
00〜500μm程度のシリコン基板62の片面に形成
しておく。ここでは、LSI・69の形成方法について
の説明は省略する。このLSI・69の上には、フォト
レジストなどを回転塗布、ベーキングして、保護膜を形
成している。
【0054】次に、ダイサーブレードを使用したダイシ
ングにより、シリコン基板62のLSI・69を形成し
たのと反対側の面に、凸部63を形成する。図15(イ)
はこのときに用いられるダイサーブレードの刃先の断面
図であり、(ロ)は図14のシリコン基板62において凸
部63が形成された状態を示している。この凸部63の
形成は、レジストによるマスキングとエッチングの組み
合わせなどによっても行えるが、一般にダイシングを用
いた方が簡便である。
【0055】図16は図15(ロ)のシリコン基板62に
おいて、凸部63の表面にアルミナ膜63a及び窒化シ
リコン膜63bが形成された状態を示している。図16
に示すように、凸部63の狭間に位置する平坦部には、
蒸着法などで熱伝導性が良好で電気絶縁性のアルミナ膜
63aを数十nmの厚さにパターン形成している。それ
以外の部分にはプラズマCVD法などで、熱絶縁性が高
く電気絶縁性の窒化シリコン膜63bを数μmの厚さに
パターン形成している。これらのパターニングには、フ
ォトリソグラフィーによるリフトオフ法などを用いると
よい。
【0056】図17は図16のシリコン基板62におい
て、前記アルミナ膜63a及び窒化シリコン膜63bの
表面にP型熱電薄膜4及びN型熱電薄膜5が形成された
状態を示している。P型熱電薄膜4及びN型熱電薄膜5
は第1実施形態と同様、凸部63の片斜面ずつ、異種の
熱電薄膜同士で隣合うよう交互に形成されている。
【0057】ここでは、蒸着法により、(Bi,Sb)2Te3
をターゲットとしてP型熱電薄膜4が、またBi2(Se,
Te)3をターゲットとしてN型熱電薄膜5がそれぞれ数
μmの厚さにパターン形成されている。この他にも、P
型熱電材料としてはZnSb、Sb2Te3、Bi2Te3など
が、N型熱電材料としては、BiSb、PbSe、PbTeな
どが用いられる。パターニングには、フォトリソグラフ
ィーによるリフトオフ法などを用いるとよい。
【0058】次に、P型熱電材料4及びN型熱電材料5
が接合する凸部63の頂部に、銅などの金属薄膜7を蒸
着やスパッタリングなどの方法で数μmの厚さにパター
ン形成する。パターニングには、フォトリソグラフィー
によるリフトオフ法などを用いるとよい。これによっ
て、P型熱電薄膜4とN型熱電薄膜5とは電気的に直列
に接続されたことになる。最後に、LSI・69の保護
膜を除去して、薄膜熱電変換素子61を有する半導体デ
バイス60となる。
【0059】図13に示す薄膜熱電変換素子61におい
て、図中左端の金属薄膜7にプラス、右端の金属薄膜7
にマイナスの電圧をかけて、左から右の方向に電流を流
すと、ペルチェ効果によって接合部66aで発熱が起こ
り、接合部66bで吸熱が起こる。このとき、熱絶縁性
の高いシリコン膜63bによって、接合部66aで発生
した熱はシリコン基板62には伝導しない。また、シリ
コン基板62の熱は熱伝導性の良好なアルミナ膜63a
を通して、接合部66bに吸収される。
【0060】以上説明したように、該薄膜熱電変換素子
61は熱電薄膜4,5の両端に温度差が生じ、且つ熱電
薄膜4,5の接合部66b以外の部分は熱絶縁性の窒化
シリコン膜63bにのみ密接しているので、その熱損失
は少ない。また、シリコン基板62に直接薄膜熱電変換
素子61が形成されているので、吸熱する際の熱抵抗は
低い。従って、半導体デバイス60は薄膜熱電変換素子
61によって効率よく冷却され、LSI・69の作動速
度を向上させることができる。
【0061】次に、本発明の薄膜熱電変換素子を備えた
プリント基板の一実施形態について説明する。図18は
本実施形態のプリント基板70の縦断面図である。該プ
リント基板70において、プリント基板72の上面には
LSIなどから成る電子回路79が形成されており、そ
の下面には本発明に係る薄膜熱電変換素子71が設けら
れている。プリント基板72の一方の面に前記半導体デ
バイス60の薄膜熱電変換素子61と同様の作成方法で
薄膜熱電変換素子71を形成し、その後、他方の面に電
子回路79を実装すればよい。ここでは、その作成方法
の説明は省略する。
【0062】上記薄膜熱電変換素子71において、図中
左端の金属薄膜7にプラス、右端の金属薄膜7にマイナ
スの電圧をかけて、左から右の方向に電流を流すと、ペ
ルチェ効果によって接合部76aで発熱が起こり、接合
部76bで吸熱が起こる。このとき、熱絶縁性の高いシ
リコン膜63bによって、接合部76aで発生した熱は
プリント基板72には伝導しない。また、プリント基板
72の熱は熱伝導性の良好なアルミナ膜63aを通し
て、接合部76bに吸収される。
【0063】以上説明したように、該薄膜熱電変換素子
71は熱電薄膜4,5の両端に温度差が生じ、且つ熱電
薄膜4,5の接合部76b以外の部分は熱絶縁性の窒化
シリコン膜63bにのみ密接しているので、その熱損失
は少ない。また、プリント基板72に直接薄膜熱電変換
素子71が形成されているので、吸熱する際の熱抵抗は
低い。従って、プリント基板70は薄膜熱電変換素子7
1によって効率よく冷却され、電子回路79の作動速度
を向上させることができる。
【0064】
【発明の効果】請求項1に記載の薄膜熱電変換素子は、
熱電薄膜の両端に温度差が生じ、且つ熱電薄膜は低熱伝
導性の材料から成る凸部にのみ密接しているので、その
熱損失は少ない。また、薄膜熱電素子の発熱或いは吸熱
する部分に、加熱或いは冷却の対象物が密接するため、
効率よく加熱或いは冷却を行うことができる。この加熱
或いは冷却の対象物は、広い面積を有するのもので同様
の効果を得ることができる。また、ゼーベック効果によ
って電力を取り出した場合でも、その熱損失は少なく、
発電効率は高いものとなる。
【0065】請求項2に記載の薄膜熱電変換素子は、第
1実施形態と同様、熱電薄膜の両端に温度差が生じ、且
つ熱電薄膜は低熱伝導性の材料から成る凸部にのみ密接
している。さらに、凸部内は真空なのでその熱伝導率は
一層低下し、熱損失は少ないものとなる。
【0066】請求項3に記載の薄膜熱電変換素子は、熱
電薄膜の両端に温度差が生じ、且つ熱電薄膜は低熱伝導
性の材料から成る基板の一部分にのみ密接しているの
で、その熱損失は少ない。また、発熱或いは吸熱する接
合部は基板を挟んでその両面に設けられていることか
ら、その熱量は多いものとなる。
【0067】請求項4に記載の半導体デバイスは、熱損
失の少ない薄膜熱電変換素子によってその基板が効率よ
く冷却されるので、半導体デバイスの作動速度を向上さ
せることができる。
【0068】請求項5に記載のプリント基板は、熱損失
の少ない薄膜熱電変換素子によってその基板が効率よく
冷却されるので、電子回路の作動速度を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の薄膜熱電変換素子を模式的に
示した斜視図である。
【図2】 図1におけるA−A´線での断面図である。
【図3】 第2実施形態の薄膜熱電変換素子の縦断面図
である。
【図4】 本発明に係る薄膜熱電変換素子の一例を示し
た図である。
【図5】 本発明に係る薄膜熱電変換素子の一例を示し
た図である。
【図6】 第3実施形態の薄膜熱電変換素子の縦断面図
である。
【図7】 第4実施形態の薄膜熱電変換素子の縦断面図
である。
【図8】 第5実施形態の薄膜熱電変換素子を模式的に
示した斜視図である。
【図9】 図8におけるB−B´線での断面図である。
【図10】 図8におけるC−C´線での断面図であ
る。
【図11】 第6実施形態の薄膜熱電変換素子を模式的
に示した斜視図である。
【図12】 図11におけるD−D´線での断面図であ
る。
【図13】 本発明に係る薄膜熱電変換素子を備えた半
導体デバイスの縦断面図である。
【図14】 片面に半導体デバイスが形成されたシリコ
ン基板の縦断面図である。
【図15】 (イ)はダイサーブレードの刃先の断面図で
あり、(ロ)は凸部が形成された図14のシリコン基板の
縦断面図である。
【図16】 図15(ロ)の凸部の表面にアルミナ膜及び
窒化シリコン膜が形成された状態を示した図である。
【図17】 図16の凸部の表面に熱電薄膜が形成され
た状態を示した図である。
【図18】 本発明に係る薄膜熱電変換素子を備えたプ
リント基板の縦断面図である。
【図19】 薄膜熱電変換素子の従来技術の一例を模式
的に示した図である。
【図20】 薄膜熱電変換素子の従来技術の一例を模式
的に示した図である。
【図21】 薄膜熱電変換素子の従来技術の一例を模式
的に示した図である。
【符号の説明】
1 薄膜熱電変換素子 2 セラミクス基板 3 凸部 4 P型熱電薄膜 5 N型熱電薄膜 6a 接合部 6b 接合部 7 金属薄膜 11 薄膜熱電変換素子 21 薄膜熱電変換素子 31 薄膜熱電変換素子 41 薄膜熱電変換素子 51 薄膜熱電変換素子 60 半導体デバイス 61 薄膜熱電変換素子 70 プリント基板 71 薄膜熱電変換素子 81 薄膜熱電変換素子 91 薄膜熱電変換素子 101 薄膜熱電変換素子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に設けられた複数の凸部の表面に
    形成されたP型熱電薄膜とN型熱電薄膜とが互いに隣合
    うよう接合されており、その接合部は前記基板における
    凸部の頂部及び前記凸部の狭間に設けられていることを
    特徴とする薄膜熱電変換素子。
  2. 【請求項2】 前記凸部は中空であり、該凸部内を真空
    にして封止したことを特徴とする請求項1に記載の薄膜
    熱電変換素子。
  3. 【請求項3】 凹凸状の基板上に形成されたP型熱電薄
    膜とN型熱電薄膜とが互いに隣合うよう接合されてお
    り、その接合部は前記基板における凸部の頂部及び前記
    凸部の狭間に設けられていることを特徴とする薄膜熱電
    変換素子。
  4. 【請求項4】 シリコン基板の一方の面に半導体デバイ
    スが形成され、他方の面に請求項1もしくは請求項2に
    記載の薄膜熱電変換素子が設けられた半導体デバイス。
  5. 【請求項5】 一方の面に電子回路が形成されたプリン
    ト基板において、他方の面に請求項1もしくは請求項2
    に記載の薄膜熱電変換素子が設けられたことを特徴とす
    るプリント基板。
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