JP3440733B2 - 自動二輪車のフレームカバー取付構造 - Google Patents

自動二輪車のフレームカバー取付構造

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JP3440733B2
JP3440733B2 JP34219196A JP34219196A JP3440733B2 JP 3440733 B2 JP3440733 B2 JP 3440733B2 JP 34219196 A JP34219196 A JP 34219196A JP 34219196 A JP34219196 A JP 34219196A JP 3440733 B2 JP3440733 B2 JP 3440733B2
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J23/00Other protectors specially adapted for cycles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J35/00Fuel tanks specially adapted for motorcycles or engine-assisted cycles; Arrangements thereof

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製の燃料
タンクがフレームカバーに覆われた自動二輪車のフレー
ムカバー取付構造に関する。 【0002】 【従来の技術】自動二輪車において、燃料タンクを合成
樹脂製の一体成型品にすることにより、タンク形状の自
由化および容量アップ、製造の容易化等を図るととも
に、この燃料タンクを合成樹脂製のフレームカバーで覆
って燃料タンクの保護および外観的なデザインの向上を
図った車種がある。 【0003】ところが、合成樹脂製の燃料タンクは、燃
料との接触により膨潤して全体の寸法形状が若干変化
(主に拡大)する傾向があるため、フレームカバーを燃
料タンクに直接固定すると、燃料タンクの寸法変化によ
ってフレームカバーに無理な力が加わり、フレームカバ
ーが歪んだり破損したりする懸念がある。 【0004】そこで、従来では、フレームカバーを燃料
タンクに直接固定せず、燃料タンクの近傍に位置する他
の部材(車体フレーム等)に固定したり、あるいはフレ
ームカバーの一点だけを燃料タンクに固定し、他の部分
は位置修正が容易なように面ファスナー等を用いて燃料
タンクに固定する構造が採られていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、比較的
小型の燃料タンクをワンピース型のフレームカバーで覆
う場合には前記のような固定構造を採用しても差し支え
ないが、燃料タンクが大型になるとフレームカバーの一
体成型が困難になり、フレームカバーを複数のカバー部
材を継ぎ合わせて分割式に構成せざるを得ないため、前
記のような固定構造であると複数のカバー部材の間やカ
バー部材と燃料タンクとの間にずれや段差等が生じて燃
料タンク回りにおける美的外観が著しく劣化してしま
う。 【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、燃料タンクの膨潤時にフレームカ
バーに無理な力が加わらないように、かつ美的外観を良
好に保ちながら合成樹脂製の燃料タンクにフレームカバ
ーを取り付け可能にする自動二輪車のフレームカバー取
付構造を提供することを目的とする。 【0007】また、本発明に係る自動二輪車のフレーム
カバー取付構造のもう一つの目的は、合成樹脂製の燃料
タンクに別体のカバーブラケットを介してフレームカバ
ーを取り付ける場合に、カバーブラケットの燃料タンク
側の固定部の構造を簡素化するとともに、カバーブラケ
ットに側方から大きな外力が加わった際における燃料タ
ンクへの応力集中を防止して燃料タンクを保護すること
にある。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る自動二輪車のフレームカバー取付構造
は、請求項1に記載したように、燃料タンクの側面に別
体のカバーブラケットの一端が固定され、このカバーブ
ラケットの他端にフレームカバーが固定された自動二輪
車のフレームカバー取付構造において、燃料タンクの側
面にカバーブラケットと相似形状の凹部を設け、この凹
部内にカバーブラケットの一端を固定するとともに、カ
バーブラケットには燃料タンクの側面輪郭に重なる位置
に、カバーブラケットの側方屈曲剛性を低下させる剛性
低下手段を設けたものである。 【0009】 【0010】 【0011】 【0012】 【0013】請求項1のように構成することにより、燃
料タンクに形成された凹部によってカバーブラケットの
回転方向への動きが規制されるため、カバーブラケット
を燃料タンクに固定する締結部材等が1つだけで足り、
燃料タンク側の固定部の構造が簡素になる。 【0014】また、自動二輪車が転倒する等してカバー
ブラケットに側方から大きな外力が加わった場合には、
カバーブラケットが剛性低下手段の部分から燃料タンク
側に屈曲する。この剛性低下手段はカバーブラケットが
燃料タンクの側面輪郭に重なる位置に設けられているた
め、カバーブラケットの屈曲による燃料タンクへの応力
集中が防止され、燃料タンクが保護される。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明を適用
可能な自動二輪車の一例を示す左側面図であり、図2は
その前部付近を拡大した左側面図である。 【0016】この自動二輪車1は、例えばセミダブルク
レードル型の車体フレーム2(図2参照)を備えてお
り、その前半部分にエンジン3やキャブレター4等の動
力機器類が搭載されている。また、エンジン3の上部に
は燃料タンク5が設置され、燃料タンク5の後部に続く
ように着座シート6が設置されている。 【0017】一方、車体フレーム2の前頭部に位置する
ヘッドパイプ2aにはフロントフォーク7が左右回動自
在に軸支されており、フロントフォーク7の先端に前輪
8が支持され、フロントフォーク7の上部にハンドルバ
ー9が設けられている。また、車体フレーム2の中央下
部に架設されたピボット軸11にはスイングアーム12が上
下揺動自在に軸支されており、その後端に後輪13が支持
され、エンジン3の動力がチェーン14で後輪13に伝達さ
れるようになっている。 【0018】そして、車体の各部を覆う合成樹脂製のフ
レームカバー16が装着されている。このフレームカバー
16は、フロントカウル18、タンクサイドカバー19、タン
クアッパーカバー20、エンジンサイドカバー21、シート
サイドカバー22、テールカバー23といった複数のカバー
部材が継ぎ合わされた分割式に構成されている。 【0019】フロントカウル18は、ハンドルバー9の前
方に位置しており、ここに前照灯17等が取り付けられ
る。また、タンクサイドカバー19はフロントカウル18の
下部に繋がりつつ後方に延びて燃料タンク5の側面を覆
い、タンクアッパーカバー20は燃料タンク5の上部を覆
う。また、エンジンサイドカバー21はタンクサイドカバ
ー19の下部に繋がってエンジン3の上部左右側面を覆
い、シートサイドカバー22は着座シート6の左右下部を
覆う。さらに、テールカバー23は着座シート6の後部に
繋がるように設けられている。 【0020】ところで、図3〜図5は、それぞれ燃料タ
ンク5の左側面図、平面図、正面図である。また、図6
および図7は、それぞれ図3の VI-VI線、 VII-VII線に
沿う燃料タンク5の断面図であり、図8は図3のVIII矢
視図、図9は図4の IX-IX線に沿う縦断面図である。 【0021】燃料タンク5は、PE等の合成樹脂材料で
一体に成型されており、車体フレーム2のメインパイプ
2bを上から跨ぐような形状に成型されている。そし
て、鋼板等の剛性材料をプレス成型して形成した4個の
タンク固定部材27,28L,28R,29によって燃料タンク
5は車体フレーム2に固定されている。 【0022】図2〜図5に示すように、燃料タンク5の
前部上方に位置するタンク固定部材27は、2本のボルト
31で燃料タンク5の前面上部に埋設されたインサートナ
ット32に締結され、このタンク固定部材27がボルト33で
車体フレーム2のヘッドパイプ2a直後に設けられた固
定ブラケット2c(図2参照)にクッションゴム34,35
とスペーサー36を介して浮動的(防振的)に固定され
る。 【0023】また、燃料タンク5の前部下方に位置する
左右一対のタンク固定部材28L,28Rは、それぞれ2本
のボルト38で燃料タンク5の前面下部に埋設されたイン
サートナット39に締結され、これらのタンク固定部材28
L,28Rがボルト40で車体フレーム2の前部左右側面に
設けられた固定ブラケット2dにクッションゴム41とス
ペーサー42を介して浮動的に固定される。 【0024】さらに、燃料タンク5の後部下方に位置す
るタンク固定部材29は、4本のボルト44(図8参照)で
燃料タンク5の後部下面に埋設されたインサートナット
45(図4参照)に締結され、このタンク固定部材29が2
本のボルト46で車体フレーム2の中間部上方に設けられ
た固定ブラケット2eにクッションゴム47とスペーサー
48を介して浮動的に固定される。 【0025】なお、タンク固定部材28L,28Rの孔28a
(ボルト40挿通用)と、タンク固定部材29の孔29a(ボ
ルト46挿通用)は共に長円孔状に形成されており、その
長軸方向が燃料タンク5の膨潤時における寸法拡大方向
に一致している。従って、燃料タンク5が燃料との接触
により膨潤して寸法が変化しても、タンク固定部材28
L,28Rと固定ブラケット2dとの間の相対移動および
タンク固定部材29と固定ブラケット2eとの間の相対移
動が可能であり、これらの相対移動によって燃料タンク
5の寸法変化が吸収されるので、燃料タンク5自体には
無理な変形応力が加わることがない。 【0026】図2〜図4および図9に示すように、燃料
タンク5の上部には給油口50が設けられている。この給
油口50は燃料タンク5の上面よりも一段低く円形に形成
されており、中央に穴51が開いている。穴51の周囲には
数個のインサートナット52が埋設されており、図2、図
3および図9に示すように金属製の受皿部53が数本のボ
ルト54で固定される。 【0027】受皿部53は、皿状にプレス成型された皿部
材55と、この皿部材55の中央の穴に固着された筒部材56
と、皿部材55の一側から燃料タンク5の内部に垂下する
ユニオン部材57とを備えている。なお、給油口50と皿部
材55との間にはシール用のガスケット58が介装される。 【0028】そして、図9に示すように受皿部53に埋め
込み型(航空機型)のタンクキャップ60が数本のボルト
61で固定される。タンクキャップ60は環状のキャップベ
ース62にキャップ体63が開閉自在に取り付けられたもの
であり、キャップ体63が閉じられると、キャップ体63の
ロックレバー64が受皿部53の筒部材57下端に係合されて
キャップ体63がロックされる。 【0029】キャップ体63にはキーシリンダー65が備え
られており、特定のキーをキーシリンダー65に差し込ん
で捻ることにより、ロックレバー64の係合を解除してキ
ャップ体63を開くことができる。なお、66はキーシリン
ダー65の蓋である。 【0030】一方、燃料タンク5の左側の底部には前後
に2種類の取付台座68,69 が形成されており、図3に示
すように前側の取付台座68に燃料残量計70が内側から取
り付けられ、後側の取付台座69に燃料コック71が外側か
ら取り付けられる。燃料コック71には燃料ホース72とバ
キュームホース73が接続され、これらのホース72,73の
他端はキャブレター4に接続される。 【0031】さらに、燃料タンク5の後側の底部には取
付台座75が形成されており、この取付台座75に中継ジョ
イント部76が外側から固定される。この中継ジョイント
部76には外部に延びる外部ホース80と受皿部53のユニオ
ン部材57に接続されるドレン管81が接続される。 【0032】ところで、図10はフレームカバー16を構成
するタンクサイドカバー19とタンクアッパーカバー20が
結合された状態を示す左側面図であり、図11はタンクア
ッパーカバー20の平面図である。また、図12はタンクサ
イドカバー19とタンクアッパーカバー20の分解斜視図で
ある。さらに、図13は図4および図10,11 の XIII-XIII
線に沿う縦断面図であり、図14は図3の XIV-XIV線に沿
う縦断面図である。 【0033】前述のように、燃料タンク5はタンクサイ
ドカバー19によって左右側部を覆われ、タンクアッパー
カバー20によって上部を覆われている。これらのカバー
部材19, 20は、本発明に係るフレームカバー取付構造に
よって燃料タンク5に取り付けられている。以下にカバ
ー部材19,20 の燃料タンク5への取付構造を詳しく説明
する。 【0034】まず、タンクアッパーカバー20には、その
中央部に円形の開口部84が固定基準部として形成されて
いる。この開口部84の内径は、燃料タンク5の給油部、
例えば給油口50の受皿部53(皿部材55)の外径に密に嵌
合可能に設定されている。また、タンクアッパーカバー
20の左右部および後部には合計3箇所のタンク締結片8
5,85,86が設けられている。これらのタンク締結片85,8
5,86には締結部材挿通孔87が形成されており、各締結部
材挿通孔87は開口部84から放射方向A(図12参照)に延
びる短い長円孔に形成されている。 【0035】さらに、タンクアッパーカバー20の4隅に
はカバー締結片89,89,90,90 が設けられている。前側の
カバー締結片89,89 には下面側からナットプレート91が
2個のリベット92等で固定され、後側のカバー締結片9
0,90 にはクリップナット93が挟装される。 【0036】一方、左右それぞれのタンクサイドカバー
19には、その下辺部に前後2箇所のタンク締結片95,96
が設けられている。これらのタンク締結片95,96 には締
結部材挿通孔97が形成されており、前側のタンク締結片
95の締結部材挿通孔97は、タンクサイドカバー19がタン
クアッパーカバー20に接続固定された際に、タンクアッ
パーカバー20の開口部84から放射方向A(図12参照)に
延びる短い長円孔に形成されている。また、後側のタン
ク締結片96の結部材挿通孔97は、ほぼタンクサイドカバ
ー19の長手方向Bに沿って延びる長円孔に形成されてい
る。 【0037】さらに、タンクサイドカバー19には、その
上辺部に合計5箇所のカバー締結片99〜103 が設けられ
るとともに、各タンク締結片95,96 の前後にカバー係止
孔104,105 が設けられている。前寄りの3つのカバー締
結片99〜101 にはクリップナット107 が挟装され、カバ
ー係止孔104,105 には小孔の開いたゴムブッシュ108が
嵌装される。 【0038】他方、図4および図13に示すように、燃料
タンク5の両肩部には斜めに傾斜する平坦なカバー締結
座面111 が形成されてインサートナット112 が埋設され
ている。また、燃料タンク5の給油口50の後方にはカバ
ー締結座面113 が形成されてインサートナット114 が埋
設されている。(図4参照)。 【0039】さらに、図2,3,5,6に示すように燃
料タンク5の下部前端における左右側面には凹部116 が
形成されてインサートナット117 が埋設され、図2,3
および図14に示すように燃料タンク5の下部左右側面に
は上記凹部116 の後方に位置する凸部118 が形成されて
インサートナット119 が埋設されている。 【0040】図15〜17にも示すように、凹部116 のイン
サートナット117 には鋼板をプレス成型して形成したカ
バーブラケット121 の上端がボルト122 で締結固定され
る。カバーブラケット121 は略楕円形に形成されてお
り、その下端にはナット123 が内側から固着される。 【0041】タンクアッパーカバー20は、その開口部84
が燃料タンク5の受皿部53に嵌合されるとともに、3つ
のタンク締結片85,85,86が燃料タンク5に対して浮動的
に固定される。図12および図13に示すように、3つのタ
ンク締結片85,85,86には、ゴムブッシュ等のクッション
部材125 と金属管のスペーサー126 が嵌め込まれ、各ス
ペーサー126 にビス等の締結部材127 が外方から挿入さ
れ、これらの締結部材127 が燃料タンク5のカバー締結
座面111,113 のインサートナット112,114 に締結され
る。 【0042】各締結部材127 の締め付け力はスペーサー
126 を経て燃料タンク5に逃がされ、クッション部材12
5 を潰すことがないため、クッション部材125 の弾力に
よって各タンク締結片85,85,86が燃料タンク5に対し浮
動的に固定される。 【0043】また、タンクサイドカバー19は、そのカバ
ー締結片102 と103 が、それぞれビス129 でタンクアッ
パーカバー20のカバー締結片89(ナットプレート91)と
カバー締結片90(クリップナット93)の上に締結固定さ
れることによってタンクアッパーカバー20に接続固定さ
れる。なお、カバー締結片102,103 とビス129 は、それ
ぞれフロントカウル18と着座シート6によって上方から
覆われるため、外観面には露出しない。 【0044】さらに、各タンクサイドカバー19の2つの
タンク締結片95,96 にゴムブッシュ等のクッション部材
131 と金属管のスペーサー132 が嵌め込まれ、各スペー
サー132 にビス等の締結部材133 が外方から挿入され、
これらの締結部材133 が燃料タンク5に固定されたカバ
ーブラケット121 のナット123 と燃料タンク5の凸部11
8 のインサートナット119 に締結される。ここでも、各
締結部材133 の締め付け力はスペーサー132 を経てカバ
ーブラケット121 および燃料タンク5に逃がされるた
め、クッション部材131 の弾力によって各タンク締結片
95,96 がカバーブラケット121 および燃料タンク5に対
し浮動的に固定される。 【0045】このように、タンクアッパーカバー20とタ
ンクサイドカバー19は互いに接続固定されると同時に燃
料タンク5に対して浮動的に固定される。なお、タンク
サイドカバー19のカバー締結片99,100,101に挟装された
クリップナット107 にはフロントカウル18が図示しない
ビスで締結固定され、タンクサイドカバー19のカバー係
止孔104,105 のゴムブッシュ108 にはエンジンサイドカ
バー21の内面に形成された係合突起(非図示)が差し込
まれる。 【0046】このようなフレームカバー取付構造とした
場合、タンクアッパーカバー20に設けられた開口部84が
燃料タンク5の受皿部53に嵌合されることによってタン
クアッパーカバー20およびタンクサイドカバー19(ひい
てはフレームカバー16全体)の位置が燃料タンク5(車
体)に対して正確に位置決めされる。 【0047】そして、タンクアッパーカバー20とタンク
サイドカバー19の各タンク締結片85,86,95,96 が燃料タ
ンク5に浮動的に固定されることによって燃料タンク5
に対するタンクアッパーカバー20やタンクサイドカバー
19の回転ならびに上下方向等への動きも規制される。 【0048】ところで、燃料タンク5が燃料との接触に
よって膨潤すると、燃料タンク5の形状が全体的に大き
くなるので燃料タンク5とタンクサイドカバー19および
タンクアッパーカバー20との間にずれが生じるが、タン
クアッパーカバー20の固定基準部である開口部84が燃料
タンク5の受皿部53に固定されていることから、相対的
に開口部84から離れたタンク締結片85,86,95の部分が受
皿部53から放射方向に延びる方向に沿って燃料タンク5
の表面上を移動する。 【0049】その際、これらのタンク締結片85,86,95を
固定している締結部材127,133 がクッション部材125,13
1 およびスペーサー126,132 と共に各タンク締結片85,8
6,95の締結部材挿通孔87,97 の長軸方向に相対移動する
ため、燃料タンク5の膨潤による寸法変化によってタン
クアッパーカバー20とタンクサイドカバー19に無理な力
が加わることがない。 【0050】しかも、タンクアッパーカバー20とタンク
サイドカバー19が燃料タンク5に直接的に固定されるた
め、2つのカバー部材19,20 の間やカバー部材19,20 と
燃料タンク5との間にずれや段差等が生じにくく、燃料
タンク5の回りの美的外観を良好に保つことができる。 【0051】なお、本実施形態ではタンクサイドカバー
19の後側のタンク締結片96の結部材挿通孔97のみを例外
的にタンクサイドカバー19の長手方向Bに沿って延びる
長円孔に形成しているが、これは前後方向に長く延びる
形状のタンクサイドカバー19の膨脹や収縮時における前
後方向の寸法変化を吸収可能にするためである。 【0052】ところで、前述したように燃料タンク5に
はタンクサイドカバー19固定用のカバーブラケット121
が固定されている。このカバーブラケット121 は燃料タ
ンク5の前部左右側面に形成された凹部116 内のインサ
ートナット117 にボルト122で締結固定されるが、この
凹部116 はカバーブラケット121 よりも一回り大きな相
似形状に形成されている。 【0053】従って、凹部116 内に固定されたカバーブ
ラケット121 の回転方向への動きを規制することがで
き、1つのボルト122 のみでカバーブラケット121 を燃
料タンク5に対して回転させることなく固定できるの
で、カバーブラケット121 の燃料タンク5側の固定部構
造を簡素化することに成功している。 【0054】また、カバーブラケット121 は鋼板をプレ
ス成型したものであり、図15〜17に示すように、その全
囲に亘って短い縦壁状のフランジ135 が形成されてい
る。そして、フランジ135 の直線部には一対の小さな切
欠136 が設けられている。この切欠136 は、カバーブラ
ケット121 の側方屈曲剛性を低下させる剛性低下手段と
して機能するものであり、その位置は側面視でカバーブ
ラケット121 が燃料タンク5の側面輪郭に重なる位置に
定められている。 【0055】このため、自動二輪車1が転倒する等して
カバーブラケット121 に側方から大きな外力が加わった
場合には、図17に示す 121aのようにカバーブラケット
121が切欠136 の部分から燃料タンク5側に屈曲する。
この切欠136 はカバーブラケット121 が燃料タンク5の
側面輪郭に重なる位置に設けられているため、カバーブ
ラケット121 の屈曲による燃料タンク5への応力集中が
防止され、燃料タンク5が効果的に保護される。 【0056】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る自動
二輪車のフレームカバー取付構造は、燃料タンクの側面
に別体のカバーブラケットの一端が固定され、このカバ
ーブラケットの他端にフレームカバーが固定された自動
二輪車のフレームカバー取付構造において、燃料タンク
の側面にカバーブラケットと相似形状の凹部を設け、こ
の凹部内にカバーブラケットの一端を固定するととも
に、カバーブラケットには燃料タンクの側面輪郭に重な
る位置に、カバーブラケットの側方屈曲剛性を低下させ
る剛性低下手段を設けたことを特徴とする。 【0057】 【0058】 【0059】 【0060】このように構成すれば、燃料タンクに形成
された凹部によってカバーブラケットの回転方向への動
きが規制されるため、カバーブラケットを燃料タンクに
固定する締結部材等が1つだけで足り、燃料タンク側の
固定部の構造を簡素にすることができる。 【0061】また、自動二輪車が転倒する等してカバー
ブラケットに側方から大きな外力が加わった場合には、
カバーブラケットが剛性低下手段の部分から燃料タンク
側に屈曲し、この剛性低下手段はカバーブラケットが燃
料タンクの側面輪郭に重なる位置に設けられているた
め、カバーブラケットの屈曲による燃料タンクへの応力
集中が防止される。このため、カバーブラケットに側方
から大きな外力が加わった際における燃料タンクへの応
力集中を防止して燃料タンクを保護することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明を適用可能な自動二輪車の一例を示す左
側面図。 【図2】自動二輪車の前部付近を拡大した左側面図。 【図3】燃料タンクの左側面図。 【図4】燃料タンクの平面図。 【図5】燃料タンクの正面図。 【図6】図3の VI-VI線に沿う燃料タンクの断面図。 【図7】図3の VII-VII線に沿う燃料タンクの断面図。 【図8】図3のVIII矢視図。 【図9】図4の IX-IX線に沿う縦断面図。 【図10】フレームカバーを構成するタンクサイドカバ
ーとタンクアッパーカバーが結合された状態を示す左側
面図。 【図11】タンクアッパーカバーの平面図。 【図12】本発明の一実施形態を示すタンクサイドカバ
ーとタンクアッパーカバーの分解斜視図。 【図13】図4および図10,11の XIII-XIII線に沿
う縦断面図。 【図14】図3の XIV-XIV線に沿う縦断面図。 【図15】カバーブラケットの側面図。 【図16】図15の XVI-XVI線に沿う縦断面図。 【図17】カバーブラケットが燃料タンクの凹部に締結
された状態を示す縦断面図。 【符号の説明】 1 自動二輪車 5 燃料タンク 16 フレームカバー 19 タンクサイドカバー 20 タンクアッパーカバー 50 燃料タンクの頂部に位置する給油部となる給油口 84 固定基準部としての開口部 85,86,95 タンク締結片 87,97 締結部材挿通孔 116 凹部 121 カバーブラケット 125,131 クッション部材 126,132 スペーサー 127,133 締結部材 136 剛性低下手段としての切欠 A 放射方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62J 35/00 B62J 23/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 燃料タンクの側面に別体のカバーブラケ
    ットの一端が固定され、このカバーブラケットの他端に
    フレームカバーが固定された自動二輪車のフレームカバ
    ー取付構造において、燃料タンクの側面にカバーブラケ
    ットと相似形状の凹部を設け、この凹部内にカバーブラ
    ケットの一端を固定するとともに、カバーブラケットに
    は燃料タンクの側面輪郭に重なる位置に、カバーブラケ
    ットの側方屈曲剛性を低下させる剛性低下手段を設けた
    ことを特徴とする自動二輪車のフレームカバー取付構
    造。
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