JP6208605B2 - 自動二輪車の燃料タンク - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車におけるヘッドパイプとライダーシートとの間に配置される燃料タンクに関するものである。
従来、自動二輪車の燃料タンクとして、タンク容量の増大を目的として、タンク上面が上方に大きく膨らんで丸みを帯びた形状のものがある。その場合、美観向上のために、タンク上面の後半部を平坦面とした形状のものが出現している。また、他の燃料タンクとして、タンク上面の幅方向中央部に、タンク最大幅の50〜80%もの比較的広い幅でタンク前後方向に延びる溝状の凹部が形成されたものも知られている(特許文献1参照)。
特開2005−53299号公報
しかしながら、タンク上面の後半部を平坦面とした燃料タンクは、タンク上面が上方に膨らんで丸みを帯びた形状のものと比較して、タンク容量が減少するとともに、剛性が低下して、走行時の振動によってタンク上面に共振現象が発生し易くなる。一方、特許文献1のタンク上面に幅広の凹部を形成した燃料タンクは、凹部の分だけタンク容量が減少し、また、凹部の底面のほぼ全体が平坦面になっているので、剛性が低下するとともに、デザイン上も好ましいとは言えない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、所要のタンク容量と剛性を確保でき、さらに、美観が損なわれない自動二輪車の燃料タンクを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る自動二輪車の燃料タンクは、ヘッドパイプとライダーシートとの間に配置される燃料タンクであって、上面に、前後方向中心面に対して左右対称に位置する一対の溝部を有する。前記一対の溝部は、タンク頂部よりも後方に位置し、横断面形状が滑らかな曲線で形成され、かつ、前記前後方向中心面と平行、または後方に向かって間隔W1が徐々に小さくなるように前記前後方向中心面に対して傾斜して延びている。前記一対の溝部間の間隔W1は、タンク最大幅Wmに対し、溝部の前端で0.25〜0.40倍に設定され、溝部の後端で、0.08〜0.35倍に設定されている。
本発明の燃料タンクによれば、概ね前後方向に延びる一対の溝部により、剛性が向上して走行時の振動に対するタンク上面の共振現象の発生を効果的に抑制することができる。しかも、幅広の単一の凹部を形成する場合と比較してタンク容量の減少が少ないことから、所要のタンク容量を確保するのが容易となる。また、一対の溝部はタンク頂部よりも後方位置に形成されるので、タンク頂部よりも後方箇所の剛性を高く維持しながら、この後方箇所を平坦面とすることにより、美観を向上させることができる。
さらに、一対の溝部間の間隔W1が、タンク最大幅Wmに対し、溝部の前端で0.25〜0.40倍に設定され、溝部の後端で、0.08〜0.35倍に設定されているので、効果的に剛性の向上が図れる。すなわち、溝部の前後端の間隔W1がタンク最大幅Wmに対して、それぞれ0.25倍未満または0.08倍未満の場合は、間隔W1が狭くなり過ぎて、それ以外の面が広くなり、その面の剛性が向上しない。前後端の間隔W1がタンク最大幅Wmに対して、それぞれ0.40倍または0.30倍を超えた場合は、間隔W1が広くなり過ぎ、タンク容量を減少させない浅い溝部では、燃料タンクの剛性が十分に向上しない。また、一対の溝部は、横断面形状が滑らかな曲線で形成されているから、溝部によって外観が損なわれることがない。なお、ここで言う横断面形状とは、車体の幅方向に延び、かつタンク上面と直交する面で切断した断面形状のことである。
本発明において、前記各溝部が前記前後方向中心面に対して、平面視で5〜15°傾斜しているのが好ましい。なお、ここで言う平面視は、自動二輪車に装着された状態の燃料タンクを上方から見た場合を指す。この構成によれば、一対の溝部が平面視で後方に向かって先すぼまりの形状となるが、この形状は、前後方向中間部から後部にかけて幅が徐々に狭くなる一般的な燃料タンクの平面形に合致するので、燃料タンクの外観を向上させる。
本発明において、前記一対の溝部の外側方に一対の山部を有し、前記両山部間の間隔W2は、前記タンク最大幅Wmに対して、山部の前端で0.30〜0.60倍であり、山部の後端で0.10〜0.40倍であるのが好ましい。これにより、一対の溝部の外側方に設けた一対の山部によって所要のタンク容量の確保が容易になるとともに剛性が向上する。また、山部の前後端の間隔W2がタンク最大幅Wmに対して、それぞれ0.30倍未満または0.10倍未満の場合は、間隔W2が狭くなり過ぎて、それ以外の面が広くなり、その面の剛性が向上しない。前後端の間隔W2がタンク最大幅Wmに対して、それぞれ0.60倍または0.40倍を超えた場合は、間隔W2が広くなり過ぎて、タンク上面の平坦性を低下させない低い山部では、燃料タンクの剛性が十分に向上しない。
本発明において、前記溝部の前後長さL1が、タンク全長の0.30〜0.75倍であることが好ましい。これにより、所要のタンク容量の確保と剛性の向上とが共に得られる。すなわち、溝部の前後長さL1がタンク全長の0.30未満の場合は、溝部が短くなり過ぎて、剛性が十分に向上しない。溝部の前後長さL1がタンク全長の0.75倍を超えた場合は、溝部が長くなり過ぎて、タンク容量の減少を招く。ここで言うタンク全長はやはり、自動二輪車に装着された状態での燃料タンクの姿勢における水平方向の長さのことである。
本発明において、前記溝部の深さが1.5〜3.0mmであることが好ましい。これにより、溝部は、所要のタンク容量の確保と剛性の向上とが共に得られる深さに設定できる。すなわち、溝部の深さが1.5mm未満の場合は、溝部が浅くなり過ぎて、剛性が十分に向上しない。溝部の深さが3.0mmを超えた場合は、溝部が深くなり過ぎて、タンク容量を低下させる。なお、ここで言う溝部の深さは、前述した横断面形状におけるタンク上面から溝部の最深部までの距離のことである。
本発明において、前記溝部はタンク頂部の給油口凹所の近傍から、前記ライダーシートで覆われるシート重合部を除いたタンク主部の後端部まで連続して延びていることが好ましい。これにより、タンク主部の後半部分を、上方に膨出する曲面ではなく平坦面とした場合でも、この後半部分の剛性が向上する。なお、ここで言う給油口の直近後方とは、給油口の後端縁から後方へ5〜15mm離れた位置のことである。
本発明において、タンク上板とタンク底板とにより燃料収容空間が形成され、前記タンク上板が左右に分割されて、前記一対の溝部間に位置する山部を有する幅方向中央部で溶接されていることが好ましい。一般に、燃料タンクは、0.8mm程度の比較的薄い鋼板のような金属板で形成されたタンク上板とタンク底板とを結合して製作されるが、上方に大きく膨出した形状のタンク上板全体を単一の金属板のプレス加工で深く絞るのは容易でない。そこで、タンク上板を、左右に分割された上板半体同士を突き合わせ溶接で接合して作成されることがある。その場合、燃料タンク上板は、溶接により強度が低下し易い幅方向中央部が、一対の溝部の形成によって、剛性の向上を実現できる。また、この溶接による接合部は一対の溝部間の山部に形成されているので、溝部内に接合部を形成する場合と比較して、接合部の研磨仕上げ作業が容易となる。
本発明によれば、前後方向に延びる一対の溝部により、剛性が向上して走行時の振動に対するタンク外面の共振現象の発生を効果的に抑制することができるとともに、所要のタンク容量を確保するのが容易となる。また、一対の溝部はタンク頂部よりも後方位置に形成されるので、タンク頂部よりも後方箇所の剛性を高く維持しながら、この後方箇所を平坦面とすることにより、美観を向上させることができる。さらに、一対の溝部間の間隔W1が、溝部の前後端を含めて、タンク最大幅Wmに対して0.08〜0.40倍に設定されているので、効果的に剛性の向上が図れる。また、一対の溝部は、横断面形状が滑らかな曲線で形成されているから、溝部によって外観が損なわれることがなく、デザイン上の美観を確保できる。
本発明の一実施形態に係る燃料タンクを備えた自動二輪車の前半部を示す側面図である。 同上の燃料タンクの平面図である。 同上の燃料タンクの後方側から見た斜視図である。 同上の燃料タンクの側面図である。 図4のV―V線断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1において、本発明の自動二輪車は、車体フレームFRの前半部を形成するメインフレーム1の前端にフロントフォーク2が支持され、このフロントフォーク2の下端部に設けたボトムケース3に、前輪4が、車軸5を介して支持されている。フロントフォーク2は、これを支持するアッパブラケット6およびロワブラケット7とともに、メインフレーム1の前端のヘッドパイプ8に左右回動自在に支持されており、アッパブラケット6にハンドル10が取り付けられている。一方、メインフレーム1の後端下部には、スイングアームブラケット11が固着され、このスイングアームブラケット11に、図示しない後輪を支持するスイングアームが揺動自在に軸支されている。メインフレーム1の中央下部には後輪の駆動源であるエンジンEが支持されている。
前記メインフレーム1の後部には、車体フレームFRの後半部を形成するリヤフレーム12が連結されており、このリヤフレーム12の上部を形成するシートレール12aに、ライダーシート13とその後方の同乗者シート(図示せず)とが支持されている。メインフレーム1の上部、つまり車体上部には、ヘッドパイプ8とライダーシート13との間に位置して、燃料タンク18が支持されている。
図2は自動二輪車に装着された状態での燃料タンクを上方から見た平面図であり、燃料タンク18の外面の上部であるタンク上面19には、前後方向中心線に沿った前後方向中心面Cに対して左右対称位置で、概ね前後方向に延びる一対の溝部20、20が形成されている。一対の溝部20、20は、後述するように、横断面形状が滑らかな曲線で形成されているのに伴う図示便宜上、クロスハッチングで図示しており、この実施形態では一対の溝部20、20が、後方に向かって、先すぼまり状に直線的に傾斜している。この一対の溝部20、20間の間隔、つまり両溝部20,20における幅方向の中点(溝底)を連ねた溝底線20a、20a間の間隔W1は、タンク最大幅Wmに対し、溝部20、20の前端でW1=0.25〜0.40Wmに設定されている。W1=0.28〜0.38Wmがより好ましい。溝部20,20の後端では、間隔W1=0.08〜0.35Wmに設定されており、W1=0.10〜0.15Wmがより好ましい。図2の例では、間隔W1は、溝部20の前端で0.35Wm、後端で0.11Wmである。溝底線20aは、この例では平面視で直線となっているが、曲線であってもよい。
各溝部20は前後方向中心面Cに対して、図2に現れた平面視で5〜15°傾斜している。つまり、前後方向中心面Cに対する溝底線20a、20aの傾斜角度θが5〜15°である。この傾斜角度θは7〜13°がより好ましい。図2の例では、θ=10°である。ただし、傾斜角度θがゼロ、つまり両溝部20,20が互いに平行でもよい。
また、一対の溝部20,20の外側方に一対の山部21,21が形成され、両溝部20,20の間に一つの山部21が形成されているが、これら山部21は、後述するように横断面形状が滑らかな曲線で形成されているのに伴う図示便宜上、各山部21の頂点を示す頂点線21a,21a,21bのみを図示してある。前記外側方の両頂点線21a,21a間の距離である山部21,21間の間隔W2は、タンク最大幅Wmに対し、山部21の前端でW2=0.30〜0.60Wmに設定されている。W2=0.40〜0.55Wmがより好ましい。山部21,21の後端では、間隔W2=0.10〜0.40Wmに設定されており、W2=0.15〜0.30Wmがより好ましい。図2の例では、間隔W2は、溝部20の前端で0.45Wm、後端で0.26Wmである。間隔W2は、後方に向かって徐々に小さくなるように、外側方に膨らんだ曲線状に変化している。
燃料タンク18の後端部には、シートレール12a(図1)に締結具により支持される支持ブラケット17が取り付けられている。溝部20の前後長さL1は、支持ブラケット17を除いたタンク全長Lmに対し、L1=0.30〜0.75Lmに設定されている。L1=0.40〜0.65Lmがより好ましい。燃料タンクの側面図である図4に明示するように、溝部20の前記前後長さL1および前記タンク全長Lmは、自動二輪車に装着された状態での燃料タンク18の姿勢における水平方向の長さである。
燃料タンク18は、図1のライダーシート13で覆われるシート重合部25を除いた部分がタンク主部24となっている。燃料タンク18を斜め後方から見た斜視図である図3において、一対の溝部20,20は、タンク頂部18tに設けられた給油口凹所22の近傍位置Pから、タンク主部24の後端部24aまで連続して延びている。溝部20の前端の位置Pは、好ましくは、給油口凹所22の中心CRよりも後方で、給油口凹所22から5〜20mm離れた領域内の位置であり、より好ましくは、前記領域における給油口凹所22の外側方で、給油口凹所22の中心CRよりも後方へ0〜30mm離れた位置である。溝部20の後端は、主部後端部24aよりも若干前方に設定してもよい。給油口凹所22に、タンク内の燃料収容空間Sに連通する給油口23が開口している。給油口凹所22は、図示しない給油口キャップにより覆われる。この燃料タンク18は、タンク上板28とタンク底板29(図4)とが溶接で接合されて、内部に燃料収容空間Sが形成されている。タンク上板28およびタンク底板29のそれぞれは、0.8mm程度の比較的薄い鋼板のような金属板から形成されている。
図4に示すように、タンク上面19における給油口凹所22が設けられたタンク頂部18tよりも後方の左右方向中央領域に直線傾斜部分20bが形成されている。この直線傾斜部分20bでは、図2に示す3つの山部21の頂点が同じ高さにあり、したがって、3本の頂点線21a,21a、21bは、図4の側面図では、重合して、1本に見える。直線部分20bは、例えば、タンク頂部18tから後方へ所定距離L0離れた後方箇所18sからタンク主部24の後端部24aまでの領域に形成されており、後方に向かって、側面視で直線状に下方に傾斜して延びている。この直線傾斜部分20bはタンク主部24の後端部24aよりも若干前方で終端してもよい。直線傾斜部分20bでは、一対の山部21,21の高さが同一である。その前後長さL2は、タンク全長Lmに対し、L2=0.20〜0.35Lmに設定されている。L2=0.21〜0.30Lmがより好ましい。前記所定距離L0はタンク全長Lmに対し、L0=0.20〜0.45Lmであり、L0=0.25〜0.40Lmがより好ましい。
タンク頂部18tは、給油口凹所22とその外周近傍部を含み、その中心が給油口凹所22の中心CRに合致している。燃料タンク18の前記中心CRまでの長さLtは、タンク全長Lmに対し、Lt=0.35〜0.45Lmである。
図4のV―V線断面図である図5において、一対の溝部20,20の深さDは、1.5〜3.0mmの範囲に設定されている。D=1.7〜2.5mmがより好ましく、D=1.8〜2.2mmがさらに好ましい。この横断面は、車体の幅方向に延び、かつタンク上面19と直交する面であり、横断面形状は、この横断面上に現れた形状である。図5は、燃料タンク18における一対の溝部20,20の形成箇所の横断面形状を示しており、一対の溝部20,20および三つの山部21がいずれも滑らかな波状の曲線で形成されている。図3のタンク上板28は、左右に分割された二つの上板半体28A,28Bが前後方向中心面Cに沿って、タンク幅方向中央部の接合部280で溶接により接合して形成されている。タンク底板29は一枚の板材から形成されているが、タンク上板28と同様に、左右に2分割し、溶接により接合してもよい。
この燃料タンク18では、図2に示したように前後方向に延びる一対の溝部20,20を設けたことにより、剛性が向上して走行時の振動に対するタンク上面19の共振現象の発生を効果的に抑制することができる。また、幅広の単一の凹部を形成する場合と比較してタンク容量の減少が少ないことから、所要のタンク容量を確保するのが容易となる。図3に示したように、一対の溝部20,20はタンク頂部18tよりも後方位置に形成されているので、タンク頂部18tよりも後方箇所の剛性を高く維持しながら、この後方箇所を図4に示したように、上方に膨出する曲面ではなく平坦面とすることにより、美観が向上する。
さらに、図2に示したように、一対の溝部20,20間の間隔W1が、溝部20の前後端を含めて、タンク最大幅Wmに対して0.08〜0.40倍に設定されているので、効果的に剛性の向上が図れる。溝部20,20の前後端の間隔W1がタンク最大幅Wmに対して、それぞれ0.25倍未満または0.08倍未満の場合は、間隔W1が狭くなり過ぎて、それ以外の面が広くなり、その面の剛性が向上しない。前後端の間隔W1がタンク最大幅Wmに対して、それぞれ0.40倍または0.30倍を超えた場合は、間隔W1が広くなり過ぎ、タンク容量を減少させない浅い溝部では、燃料タンクの剛性が十分に向上しない。また、一対の溝部20,20は、図5に示したように、横断面形状が滑らかな曲線で形成されているから、溝部20によって外観が損なわれることがない。
各溝部20が前後方向中心面Cに対して、平面視で5〜15°傾斜しているので、一対の溝部20,20が平面視で後方に向かって先すぼまりの形状となる。これに対し、燃料タンク18は一般に、前後方向中間部から後部にかけて幅が徐々に狭くなる形状である。したがって、溝部20のすぼまり形状が燃料タンク18の平面形に合致するので、燃料タンク18の外観を向上させる。
さらに、図2に示した一対の溝部20,20の外側方に設けた一対の山部21,21によって所要のタンク容量の確保が容易になるとともに剛性が向上する。また、山部21,21前後端の間隔W2がタンク最大幅Wmに対して、それぞれ0.30倍未満または0.10倍未満の場合は、間隔W2が狭くなり過ぎて、それ以外の面が広くなり、その面の剛性が向上しない。山部21の前後端の間隔W2がタンク最大幅Wmに対して、それぞれ0.60倍または0.40倍を超えた場合は、間隔W2が広くなり過ぎるので、タンク上面19の平坦性を低下させない低い山部21としたとき、燃料タンク18の剛性が十分に向上しない。
図2に示したように、溝部20,20の前後長さL1がタンク全長Lmの0.30〜0.75倍に設定したので、所要のタンク容量の確保と剛性の向上とが共に得られる。すなわち、前後長さL1がタンク全長の0.30倍未満の場合は、前後長さL1が短くなり過ぎて、燃料タンク18の剛性が十分に向上しない。前後長さL1がタンク全長の0.75倍を超えた場合は、前後長さL1が長くなり過ぎて、タンク容量の減少を招く。
図4に示したように、溝部20,20の深さDを1.5〜3.0mmの範囲に設定したので、この溝部20,20は、所要のタンク容量の確保と剛性の向上とが共に得られるものとなる。すなわち、溝部の深さDが1.5mm未満の場合は、溝部20が浅くなり過ぎて、剛性が十分に向上しない。溝部の深さDが3.0mmを越えた場合は、溝部20が深くなり過ぎて、タンク容量を低下させる。
図3に示したように、溝部20,20はタンク頂部18tの給油口凹所22の直近後方位置からシート重合部25を除いたタンク主部24の後端部24aまで連続して延びているので、タンク主部24の後半部分を、図4に示すような、側面視で平坦な直線傾斜部分20bとした場合でも、この後半部分の剛性が向上する。
図5に示したように、タンク上板28を左右に分割した上板半体28A,28Bを、一対の溝部20,20の間の山部21を有する幅方向中央部で溶接しているので、この溶接による接合部280は一対の溝部20,20間の山部21の頂上に形成されることになり、溝部20内に接合部を形成する場合と比較して、接合部280の研磨仕上げ作業が容易となる。
なお、本発明は上述した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能であり、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
8 ヘッドパイプ
13 ライダーシート
18 燃料タンク
18t タンク頂部
19 タンク上面
20 溝部
20b 直線傾斜部分
21 山部
22 給油口凹所
24 タンク主部
25 シート重合部
28 タンク上板
29 タンク底板
280 接合部
C 前後方向中心面

Claims (7)

  1. ヘッドパイプとライダーシートとの間に配置される燃料タンクであって、
    上面に、前後方向中心面に対して左右対称に位置する一対の溝部を有し、
    前記一対の溝部は、タンク頂部よりも後方に位置し、横断面形状が滑らかな曲線で形成され、かつ、前記前後方向中心面と平行、または後方に向かって間隔W1が徐々に小さくなるように前記前後方向中心面に対して傾斜して延びており、
    前記一対の溝部間の間隔W1が、タンク最大幅Wmに対し、溝部の前端で0.25〜0.40倍であり、溝部の後端で、0.08〜0.35倍である自動二輪車の燃料タンク。
  2. 請求項1に記載の自動二輪車の燃料タンクにおいて、前記各溝部は前記前後方向中心面に対して、平面視で5〜15°傾斜している自動二輪車の燃料タンク。
  3. 請求項1または2に記載の自動二輪車の燃料タンクにおいて、前記一対の溝部の外側方に一対の山部を有し、前記両山部間の間隔W2が、前記タンク最大幅Wmに対して、山部の前端で0.30〜0.60倍であり、山部の後端で0.10〜0.40倍である自動二輪車の燃料タンク。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の自動二輪車の燃料タンクにおいて、前記溝部の前後長さL1がタンク全長の0.30〜0.75倍である自動二輪車の燃料タンク。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の自動二輪車の燃料タンクおいて、前記溝部の深さが1.5〜3.0mmである自動二輪車の燃料タンク。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の自動二輪車の燃料タンクにおいて、前記溝部はタンク頂部の給油口凹所の近傍から、前記ライダーシートで覆われるシート重合部を除いたタンク主部の後端部まで連続して延びている自動二輪車の燃料タンク。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の自動二輪車の燃料タンクにおいて、タンク上板とタンク底板とにより燃料収容空間が形成され、前記タンク上板が左右に分割されて、前記一対の溝部間に位置する山部を有する幅方向中央部で溶接されている自動二輪車の燃料タンク。
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