JP2011230661A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、溶接による燃料タンクの穴あきを抑えることができると共に、製造コストの増大を抑えることができる鞍乗型車両を提供することにある。
【解決手段】鞍乗型車両は、燃料タンクを取り付けるための取付部材23を備える。取付部材23は、板部32と第1突出部31とを有する。板部32は、燃料タンクに抵抗溶接により溶接される。第1突出部31は、タンク支持部材が挿入される挿入部39を構成する。板部32と第1突出部31とは一体成形されている。第1突出部31は、第1壁部36と、第2壁部37と、連結部38とを含む。第1壁部36は、タンク支持部材と接触する部分である。第2壁部37は、第1壁部36と対向する位置に設けられる部分である。連結部38は、第1壁部36と第2壁部37の端部を連結する部分である。また、板部32は、第1壁部36と連結される第1板部41と、第2壁部37と連結される第2板部42とを含む。
【選択図】図5

Description

本発明は、鞍乗型車両に関する。
鞍乗型車両では、取付部材を介して燃料タンクを車体フレームに取り付けている。しかし、取付部材を燃料タンクにアーク溶接などの方法で直接溶接すると、燃料タンクの板厚が薄いために溶接時に穴が開きやすい。このため、従来は、板材を抵抗溶接により燃料タンクに溶接した後、取付部材を上記板材にアーク溶接している。
例えば、特許文献1に示されている自動二輪車では、パッチプレートを介して受け部材を燃料タンクに取り付けている。受け部材は、燃料タンクを車体フレームに取り付けるための部材である。受け部材は、マウントラバーを受け入れるマウント口を有している。マウントラバーは筒状のマウント用部材に嵌め込まれており、マウント用部材は車体フレームから車体の幅方向に突出している。パッチプレートは、受け部材とは別体の部材であり、燃料タンクに直接、取り付けられている。
特許第3489918号公報
上記のような構造では、部品点数が多くなる。このため、製造工程が多くなり、製造コストが増大する。本発明の課題は、溶接による燃料タンクの穴あきを抑えることができると共に、製造コストの増大を抑えることができる鞍乗型車両を提供することにある。
本発明の第1の態様に係る鞍乗型車両は、車体フレームと、燃料タンクと、タンク支持部材と、取付部材とを備える。燃料タンクの底面には、上側に向って窪んだ第1窪み部が形成されている。第1窪み部には車体フレームの一部が配置される。タンク支持部材は、車体フレームから車体の幅方向に突出するように設けられる。タンク支持部材は、燃料タンクを支持する。取付部材は、板部と第1突出部とを有する。板部は、燃料タンクに抵抗溶接により溶接される。第1突出部は、板部から突出している。第1突出部は、タンク支持部材が挿入される挿入部を構成する。板部と第1突出部とは一体成形されている。第1突出部は、第1壁部と、第2壁部と、連結部とを含む。第1壁部は、タンク支持部材と接触する部分である。第2壁部は、第1壁部と対向する位置に設けられる部分である。連結部は、第1壁部と第2壁部の端部を連結する部分である。また、板部は、第1板部と第2板部とを含む。第1板部は第1壁部と連結される。第2板部は第2壁部と連結される。
本発明の第2の態様に係る鞍乗型車両は、第1の態様の鞍乗型車両であって、第1突出部は、取付部材の縁部において開口している。
本発明の第3の態様に係る鞍乗型車両は、第2の態様の鞍乗型車両であって、第2突出部をさらに備える。第2突出部は、板部から突出しており、第2板部の縁部において開口している。第2突出部と燃料タンクとによって囲まれる空間は、第1突出部と燃料タンクとによって囲まれる空間と連通する。
本発明の第4の態様に係る鞍乗型車両は、第1の態様の鞍乗型車両であって、第1板部には、第1溶接部が設けられている。第1溶接部は、抵抗溶接により燃料タンクに溶接された部分である。また、第2板部には、第2溶接部が設けられている。第2溶接部は、抵抗溶接により燃料タンクに溶接された部分である。
本発明の第5の態様に係る鞍乗型車両は、第4の態様の鞍乗型車両であって、第2壁部のうち第2溶接部に隣接する位置には、第2窪み部が設けられている。第2窪み部は、第1突出部の内部に向って窪んでいる。
本発明の第1の態様に係る鞍乗型車両では、板部が抵抗溶接によって燃料タンクに溶接されているので、燃料タンクと取付部材とを溶接する製造工程において、燃料タンクに穴があくことを抑えることができる。また、板部と第1突出部とが一体成形されているので、穴あき防止用の板材を別途用いる場合と比べて、部品点数の増加を抑えることができる。このため、製造コストの増大を抑えることができる。これにより、溶接時の燃料タンクの穴あきを抑えることができると共に、製造コストの増大を抑えることができる。
本発明の第2の態様に係る鞍乗型車両では、第1突出部が取付部材の縁部において開口している。このため、2つの取付部材が一体化された形状の素材をプレス加工により成形した後、その素材を分割することにより、2つの取付部材を製造することができる。すなわち、素材の切断面に、上述した第1突出部の開口が形成される。このように、取付部材を容易に製造することができるので、製造コストを低減することができる。
本発明の第3の態様に係る鞍乗型車両では、第1突出部と燃料タンクとに囲まれた空間が、第2突出部と燃料タンクとに囲まれた空間を介して外部に連通している。このため、第1突出部の開口から第1突出部と燃料タンクとに囲まれた空間に侵入した液体を、第2突出部と燃料タンクとに囲まれた空間を通して外部に排出することができる。従って、例えば製造時に、第1突出部の開口から第1突出部と燃料タンクとに囲まれた空間に侵入した液体を、容易に排出させることができる。
本発明の第4の態様に係る鞍乗型車両では、第1板部と第2板部との両方に溶接部があるので、これらの溶接部で、第1突出部にかかる負荷によるせん断荷重を受けることができる。溶接部は抵抗溶接によって形成されており、抵抗溶接はせん断荷重に強いので、取付部材の溶接強度を向上させることができる。
本発明の第5の態様に係る鞍乗型車両では、第2窪み部が第2壁部のうち第2溶接部に隣接する位置に設けられているので、溶接時に、抵抗溶接の溶接機が通る空間を拡大させることができる。従って、取付部材の縁部と第2壁部との間の距離を小さくしても、溶接機が第1突出部に干渉することを抑えることができるので、取付部材の外形を小さくすることができる。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車の側面図。 自動二輪車の燃料タンク及び車体フレームの断面図。 燃料タンクの斜視図。 取付部材の斜視図。 取付部材を側方から見た図。 取付部材を前方から見た図。 取付部材の溶接箇所を示す図。 取付部材の製造方法を示す図。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車1を図1に示す。図1は、自動二輪車1の側面図である。なお、以下の説明において、左右とは、自動二輪車1に乗車したライダーから見た左右を意味するものとする。この自動二輪車1は、車体フレーム2と、エンジン3と、シート4と、燃料タンク5と、前輪6と、後輪7と、を備えている。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ11と、フロントフレーム16と、リアフレーム17とを有する。ヘッドパイプ11にはフロントフォーク14が支持されている。フロントフォーク14の上端にはハンドル15が固定されている。また、ヘッドパイプ11の前方には、ヘッドライトユニット13が配置されている。フロントフォーク14は、左右一対の緩衝器18とブラケット19とを有する。一対の緩衝器18は車体の幅方向に間隔を隔てて配置されている。なお、図1では、左右の緩衝器18のうち左側の緩衝器18のみが図示されている。フロントフォーク14の下端、すなわち、緩衝器18の下端には前輪6が回転可能に支持されている。前輪6の上方には、フロントフェンダー8が配置されている。ブラケット19は、緩衝器18の上部を支持している。
フロントフレーム16は、複数個所で屈曲したパイプ状部材から構成されている。フロントフレーム16は、第1フレーム部16aと、第2フレーム部16bと、第3フレーム部16cとを有する。第1フレーム部16aは、ヘッドパイプ11に繋がっており、車体前後方向に延びている。第2フレーム部16bは、第1フレーム部16aの後端から斜め後下方に延びている。第3フレーム部16cは、ヘッドパイプ11から斜後下方に延びている。フロントフレーム16の後端には、スイングアーム12が上下に揺動可能に連結されている。スイングアーム12の後端には、後輪7が回転可能に支持されている。
リアフレーム17は、左右一対のパイプ状部材から構成されている。なお、図1では、左右のパイプ状部材のうち左側に位置するもののみが図示されている。リアフレーム17は、フロントフレーム16に繋がっており、フロントフレーム16から後方に延びている。
車体フレーム2の上部には、シート4及び燃料タンク5が取り付けられている。燃料タンク5は、シート4の前方に配置されている。燃料タンク5は、フロントフレーム16の第1フレーム部16aの上方に配置されている。シート4は、リアフレーム17の上方に配置されている。
エンジン3は、空冷式の4ストロークエンジンであり、図示しないチェーンを介して後輪7に駆動力を伝達する。エンジン3は、燃料タンク5の下方に配置されており、フロントフレーム16に支持されている。
次に、燃料タンク5の取付構造について説明する。図2は、燃料タンク5及びフロントフレーム16の第1フレーム部16aの前面視における断面図である。燃料タンク5は、金属から形成されており、燃料が貯留される空間を内部に有している。燃料タンク5は、薄肉の部材であり、例えば1mm以下の小さな厚さを有する。図2に示すように、燃料タンク5の底面には、タンク窪み部21(第1窪み部)が形成されている。タンク窪み部21は、燃料タンク5の底面から上側に向けて窪んだ形状を有しており、車体前後方向に延びている。上述したフロントフレーム16の第1フレーム部16aは、タンク窪み部21によって囲まれた空間に配置されている。図2に示すように、自動二輪車1は、タンク支持部材22と、一対の取付部材23,24とをさらに備える。
タンク支持部材22は、燃料タンク5を支持するための部材である。タンク支持部材22は、第1フレーム部16aから車体の幅方向に突出するように設けられている。タンク支持部材22は、支持フレーム部材25と一対の緩衝部材26,27とを有する。支持フレーム部材25は、第1フレーム部16aを貫通するように設けられたパイプ状の部材である。支持フレーム部材25は、溶接等の固定手段によって第1フレーム部16aの表面に固定されてもよい。一対の緩衝部材26,27は、支持フレーム部材25の両端にそれぞれ取り付けられている。一対の緩衝部材26,27のうち左緩衝部材26は、支持フレーム部材25の左端部に取り付けられている。また、一対の緩衝部材26,27のうち右緩衝部材27は支持フレーム部材25の右端部に取り付けられている。緩衝部材26,27は、ゴムなどの弾性体によって形成されている。緩衝部材26,27は概ね円筒状の外形を有している。緩衝部材26,27には、それぞれ凹部26a,27aが形成されており、支持フレーム部材25の各端部が緩衝部材26,27の凹部26a,27aにそれぞれ挿入されている。
一対の取付部材23,24は、燃料タンク5を車体フレーム2に取り付けるための部材である。取付部材23,24は、燃料タンク5に溶接によって直接固定されている。具体的には、図3に示すように、一対の取付部材23、24のうち左側の取付部材23は、燃料タンク5のタンク窪み部21の左側面21aに固定されている。また、一対の取付部材23,24のうち右側の取付部材24は、燃料タンク5のタンク窪み部21の右側面21bに固定されている(図2参照)。一対の取付部材23,24は、互いに同様の形状を有しており、左右対称に配置されている。
以下、図4から図6を参照して、取付部材23の構造について詳細に説明する。図4は燃料タンク5の左側面21aに溶接された取付部材23の斜視図である。図5は取付部材23を側方から見た図である。図6は取付部材23を前方から見た図である。以下の説明において、前後、左右、上下、側方などの用語は、取付部材23が燃料タンク5に取り付けられた状態で、自動二輪車1に乗車したライダーから見た前後、左右、上下、側方をそれぞれ意味するものとする。図4に示すように、取付部材23は、第1突出部31と板部32と複数の第2突出部33,34,35を有している。板部32と第1突出部31と複数の第2突出部33,34,35とは一体成形されており、取付部材23は一部品で構成されている。図5に示すように、取付部材23は、上下対称な形状を有する。
第1突出部31は、板部32から突出した形状を有しており、後述するように、タンク支持部材22が挿入される挿入部39を構成する。第1突出部31は、タンク支持部材22の周囲の一部を囲むように湾曲した形状を有している。具体的には、第1突出部31は、第1突出部31の両端部がそれぞれ前方へ(図5における右側)向くように湾曲した形状を有している。すなわち、第1突出部31は、概ねU字型の形状を有している。なお、第1突出部31の2つの前端部のうち上方の前端部を第1前端部31aと呼び、下方の前端部を第2前端部31bと呼ぶ。第1前端部31aと第2前端部31bとは、前側ほど互いの距離が拡大するように設けられている。これにより、タンク支持部材22を前方から挿入部39に挿入し易くなっている。また、図6に示すように、第1突出部31は、取付部材23の前側の縁部において開口している。すなわち、第1突出部31は第1前端部31aおよび第2前端部31bにおいて開口している。従って、第1突出部31と燃料タンク5とによって囲まれた空間は、第1前端部31aの開口31c及び第2前端部31bの開口31dを介して外部の空間と連通している。
第1突出部31は、第1壁部36と、第2壁部37と、連結部38とを有する。第1壁部36は、タンク支持部材22と接触する部分である。具体的には、第1壁部36は、タンク支持部材の緩衝部材26と接触している。図5に示すように、第1壁部36は、第1突出部31の湾曲した形状に沿って設けられている。第2壁部37は、第1壁部36と対向する位置に設けられる部分である。第2壁部37は、第1壁部36に対して距離を隔てて配置されている。第2壁部37は、取付部材23を側方から見た状態において第1壁部36の外側に配置されている。第2壁部37は、第1突出部31の湾曲した形状に沿って設けられている。第2壁部37には、複数の壁窪み部37a,37b(第2窪み部)が設けられている。壁窪み部37a,37bは、それぞれ第1突出部31の内部に向って窪んだ形状を有する。壁窪み部37a,37bは、それぞれ第1壁部36に向って窪んだ形状を有する。壁窪み部37a,37bのうち第1壁窪み部37aは、第1前端部31a付近に設けられており、第2壁部37のうち後述する第1外側溶接部53に隣接する位置に設けられている。壁窪み部37a,37bのうち第2壁窪み部37bは、第2前端部31b付近に設けられており、第2壁部37のうち後述する第2外側溶接部54に隣接する位置に設けられている。連結部38は、湾曲した形状の第1壁部36と第2壁部37の一方の側端部同士を全長に渡って連結する部分である。言い換えると、連結部38は、第1壁部36および第2壁部37の第1フレーム部16a側の端部を連結する部分である。連結部38は、第1壁部36及び第2壁部37と同様に、第1突出部31の湾曲した形状に沿って設けられている。
板部32は、燃料タンク5の左側面21aに抵抗溶接により溶接される部分である。板部32は、第1板部41と第2板部42とを有する。第1板部41は、第1壁部36の他方の側端部と連結される部分である。第1板部41は、第1突出部31の湾曲の内側に位置している。すなわち、第1板部41は、第1突出部31によって上方、後方、及び下方を連続的に囲まれている。第1板部41は、第1突出部31と共にタンク支持部材22が挿入される挿入部39を構成する。第1板部41は、タンク支持部材22の側面と対向する。第2板部42は、第2壁部37の他方の側端部と連結される部分である。第2板部42は、第1突出部31の湾曲の外側に位置している。すなわち、第2板部42は、第1突出部31の上方、後方、及び下方を連続的に囲むように配置されている。第2板部42の上縁部は、取付部材23の上縁部を構成している。第2板部42の後縁部は、取付部材23の後縁部を構成している。第2板部42の下縁部は、取付部材23の下縁部を構成している。第2板部42の前縁部と第1突出部31の前縁部と第1板部41の前縁部は、取付部材23の前縁部を構成している。
複数の第2突出部33,34,35は、第2板部42から突出しており、第2板部42の縁部において開口している。複数の第2突出部33,34,35は、上第2突出部33と下第2突出部34と後第2突出部35とを有する。上第2突出部33は、第1突出部31の上方に配置されており、上下方向に沿って延びている。上第2突出部33は、第2壁部37と取付部材23の上縁部とに渡って設けられており、取付部材23の上縁部において開口している。下第2突出部34は、第1突出部31の下方に配置されており、上下方向に沿って延びている。下第2突出部34は、第2壁部37と取付部材23の下縁部とに渡って設けられており、取付部材23の下縁部において開口している。後第2突出部35は、第1突出部31の後方に配置されており、前後方向に沿って延びている。後第2突出部35は、第2壁部37と取付部材23の後縁部とに渡って設けられており、取付部材23の後縁部において開口している。これらの第2突出部33,34,35と燃料タンク5の左側面21aとによって囲まれた空間は、第1突出部31と燃料タンク5の左側面21aとによって囲まれる空間と連通している。従って、第1突出部31と燃料タンク5の左側面21aとによって囲まれた空間は、第2突出部33,34,35と燃料タンク5の左側面21aとによって囲まれた空間を介して外部と連通している。
図5に示すように、取付部材23の板部32には、燃料タンク5の左側面21aに溶接された複数の溶接部51−56が設けられている。これらの溶接部51−56は、スポット溶接などの抵抗溶接によって形成される。第1板部41には、複数の内側溶接部51,52(第1溶接部)が設けられる。複数の内側溶接部51,52は、第1内側溶接部51と第2内側溶接部52とを有する。第1内側溶接部51と第2内側溶接部52とは、第1板部41のうち上下方向における中間部に設けられている。第1内側溶接部51と第2内側溶接部52とは、前後方向に並んで設けられており、第1内側溶接部51は、第2内側溶接部52よりも前方に位置している。
第2板部42には、複数の外側溶接部53−56(第2溶接部)が設けられる。複数の外側溶接部53−56は、第1〜第4外側溶接部53−56を有する。第1外側溶接部53と第3外側溶接部55とは、第2板部42のうち第1突出部31よりも上方に位置する部分に設けられている。第1外側溶接部53と第3外側溶接部55とは、前後方向に並んで配置されており、第1外側溶接部53と第3外側溶接部55との間に上述した上第2突出部33が位置している。第1外側溶接部53は、第3外側溶接部55よりも前方に配置されている。第2外側溶接部54と第4外側溶接部56とは、第2板部42のうち第1突出部31よりも下方に位置する部分に設けられている。第2外側溶接部54と第4外側溶接部56とは、前後方向に並んで配置されており、第2外側溶接部54と第4外側溶接部56との間に上述した下第2突出部34が位置している。第2外側溶接部54は、第4外側溶接部56よりも前方に配置されている。
なお、第1外側溶接部53と第2壁部37との間の距離は、第3外側溶接部55と第2壁部37との間の距離よりも短い。また、第2外側溶接部54と第2壁部37との間の距離は、第4外側溶接部56と第2壁部37との間の距離よりも短い。従って、上述した第1壁窪み部37aと第2壁窪み部37bとは、複数の外側溶接部53−56のうち第2壁部37との間の距離が短い溶接部に隣接する位置に設けられている。
本実施形態に係る自動二輪車1は、以下のような特徴を有する。
板部32が抵抗溶接によって燃料タンク5に溶接されているので、燃料タンク5と取付部材23とを溶接する製造工程において、燃料タンク5に穴があくことを抑えることができる。また、板部32と第1突出部31とが一体成形されているので、穴あき防止用のパッチプレートが用いられる場合と比べて、部品点数の増加を抑えることができる。このため、製造コストの増大を抑えることができる。これにより、燃料タンク5と取付部材23とを溶接する製造工程において燃料タンク5の穴あきを抑えることができると共に、製造コストの増大を抑えることができる。
また、抵抗溶接を用いる場合には燃料タンク5の板厚と板部32との板厚との差が小さい方が溶接を適切に行うことができる。従って、第1突出部31の板厚を燃料タンク5の板厚と同程度に薄くすることによって、溶接を適切に行うことができる。さらに、第1突出部31が、第1壁部36と第2壁部37と連結部38とによって構成されており、立体的な形状になっている。また、第1壁部36と第2壁部37と連結部38とは板部32と共に一体成形されている。このため、取付部材23の板厚を燃料タンク5の板厚と同程度に薄くしても取付部材23、特に第1突出部31に必要な強度を確保することができる。
従来の燃料タンクの取付構造では、図7に示すように、受け部材110はパッチプレート140を介して燃料タンクに溶接されている。この場合、まずパッチプレート140が燃料タンク5にスポット溶接によって溶接される。このため、パッチプレート140には、スポット溶接による溶接部150−156が形成される。ついで、受け部材110がパッチプレート140にアーク溶接によって溶接される。このため、受け部材110の縁部に沿ってアーク溶接による線状の溶接部120,130がパッチプレート140上に形成される。受け部材110は一枚の板材で形成されている。受け部材110には大きな荷重が作用するため、受け部材110の板厚は燃料タンクの板厚の2倍程度とされる。また、受け部材110にはパッチプレート140から引き剥がそうとする荷重も作用するため、引き剥がしに強いアーク溶接が一般的に用いられる。これに対して、本実施形態に係る鞍乗型車両では、前述のように立体形状の第1突出部31が板部32と一体成形されているので、アーク溶接を行わずに、抵抗溶接のみで取付部材23を燃料タンク5に溶接することができる。このため、溶接点数を削減することができる。また、溶接に要する時間も削減することができる。さらに、アーク溶接を行わないことにより、製造時の燃料タンク5への穴あきを抑えることができる。
第1突出部31と板部32とが一体成形されるので、パッチプレートを介して受け部材を燃料タンク5に溶接する場合と比べて、溶接部51−56を第1突出部31の近くに設けることができる。取付部材23への負荷は主に第1突出部31によって受けられるので、溶接部51−56を第1突出部31の近くに設けることにより、溶接部51−56へのモーメントを低減させることができる。これにより、板部32の厚さを薄くしても必要な強度を確保することができる。
取付部材23が上記のような形状であるので、取付部材23をプレス加工によって一体成形することができる。従って、取付部材23の製造が容易である。
第1突出部31が取付部材23の縁部において開口しているので、2つの取付部材23が一体化された形状の部材をプレス加工により成形した後、その部材を中央で分割することにより、2つの取付部材23を製造することができる。例えば、図8に示すように、板状の部材にプレス加工を施すことにより、略楕円状の突出部81が形成された素材80を製作する。そして、この素材80から、破線L1,L2で示したように、2つの部材を切り出す。これにより、2つの取付部材23が形成される。このとき突出部81を破線L1又は破線L2に沿って切断した部分が、上述した第1突出部31の開口31c、31dとなる。なお、図8では省略されているが、上述した第2突出部33,34,35が突出部81と共に形成されてもよい。このように、取付部材23を容易に製造することができるので、製造コストを低減することができる。また、取付部材23は上下対称な形状であるので、1つの部材から製造された2つの取付部材23を左右どちらの取付部材23としても使用することができる。このため、製造コストをさらに低減することができる。
第1突出部31と燃料タンク5とに囲まれた空間が、第2突出部33,34,35と燃料タンク5とに囲まれた空間を介して外部に連通している。このため、第1突出部31の開口から第1突出部31と燃料タンク5とに囲まれた空間に侵入した液体を、第2突出部33,34,35と燃料タンク5とに囲まれた空間を通して外部に排出することができる。従って、例えば製造時に、第1突出部31の開口から第1突出部31と燃料タンク5とに囲まれた空間に侵入した液体を容易に排出させることができる。
第1板部41と第2板部42との両方に溶接部51−56があるので、これらの溶接部51−56で、第1突出部31にかかる負荷によるせん断荷重を受けることができる。溶接部51−56は抵抗溶接によって形成されており、抵抗溶接はせん断荷重に強いので、取付部材23の溶接強度を向上させることができる。
第1壁窪み部37aが第2壁部37のうち第1外側溶接部53に隣接する位置に設けられている。また、第2壁窪み部37bが第2壁部37のうち第2外側溶接部54に隣接する位置に設けられている。このため、溶接時に、抵抗溶接の溶接機が通る空間を拡大させることができる。このため、第1突出部31が立体的な形状となっても、溶接機が第1突出部31に干渉することを抑えることができる。また、取付部材23の縁部と第2壁部37との間の距離を小さくしても、溶接機が第1突出部31に干渉することを抑えることができるので、取付部材23の外形を小さくすることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、上述したような自動二輪車1以外の鞍乗型車両に適用されてもよい。例えば、不整地走行用車両(ALL−TERRAIN VEHICLE)、或いは、スノーモービルに適用されてもよい。また、本発明は、上述したようなスポーツ型の自動二輪車1に限らず、スクータ或いはモペットに適用されてもよい。
抵抗溶接としては、上記で例示したスポット溶接に限らず、プロジェクション溶接などの他の溶接法方が用いられてもよい。また、溶接部が設けられる位置や数は上記のものに限られず、取付部材の形状に応じて適宜変更されてもよい。
本発明は、溶接による燃料タンクの穴あきを抑えることができると共に、製造コストの増大を抑えることができる効果を有する。従って、本発明は、鞍乗型車両として有用である。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
2 車体フレーム
5 燃料タンク
21 タンク窪み部(第1窪み部)
22 タンク支持部材
23 取付部材
31 第1突出部
32 板部
33 第2突出部
36 第1壁部
37 第2壁部
37a 壁窪み部(第2窪み部)
38 連結部
39 挿入部
41 第1板部
42 第2板部
51 内側溶接部(第1溶接部)
53 外側溶接部(第2溶接部)

Claims (5)

  1. 車体フレームと、
    底面に上側に向って窪んだ第1窪み部が形成され、前記第1窪み部に前記車体フレームの一部が配置される燃料タンクと、
    前記車体フレームから車体の幅方向に突出するように設けられ、前記燃料タンクを支持するタンク支持部材と、
    前記燃料タンクに抵抗溶接により溶接される板部と、前記板部から突出しており前記タンク支持部材が挿入される挿入部を構成する第1突出部とを有する、取付部材と、
    を備え、
    前記板部と前記第1突出部とは一体成形されており、
    前記第1突出部は、前記タンク支持部材と接触する第1壁部と、前記第1壁部と対向する位置に設けられる第2壁部と、前記第1壁部と前記第2壁部の端部を連結する連結部と、を含み、
    前記板部は、前記第1壁部と連結される第1板部と、前記第2壁部と連結される第2板部と、を含む、鞍乗型車両。
  2. 前記第1突出部は、前記取付部材の縁部において開口している、
    請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記板部から突出しており、前記第2板部の縁部において開口している第2突出部をさらに備え、
    前記第2突出部と前記燃料タンクとによって囲まれる空間は、前記第1突出部と前記燃料タンクとによって囲まれる空間と連通する、
    請求項2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記第1板部には、抵抗溶接により前記燃料タンクに溶接された第1溶接部が設けられており、
    前記第2板部には、抵抗溶接により前記燃料タンクに溶接された第2溶接部が設けられている、
    請求項1に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記第2壁部のうち前記第2溶接部に隣接する位置には前記第1突出部の内部に向って窪んだ第2窪み部が設けられている、
    請求項4に記載の鞍乗型車両。
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