JP2005343213A - 車両 - Google Patents

Abstract

【課題】 燃料タンクの底面部を車体フレームの延設形状に合わせて形成し、燃料タンクを、その底面部と車体フレーム上面との間に部品を収納可能な隙間を隔てて車体フレームに支持して、燃料タンク容量を拡大し、車体フレームの上部に複数の部品を配置して、燃料タンク周辺の部品レイアウトを容易にすること。
【解決手段】 燃料タンク２０の底面部２１の前方中央部に、底面前部中央部２１ａを形成し、その後部にサブフレーム６の平行部と平行になるように平坦部２１ｂを形成し、底面前部中央部２１ａの左右両則部には底面前部中央部２１ａより下方に突出する底面前部左側部２１ｃ及び底面前部右側部２１ｄを形成した。燃料タンク２０の前方は、メインフレーム４の上面に対して隙間Ａを隔ててメインフレーム４に支持し、その後端部はサブフレーム６の上面に対して隙間Ｂを隔ててメインフレーム４に支持した。
【選択図】 図４

Description

本発明は、車体を傾けて旋回する等の動きをする車両に関し、特に、燃料タンクを含む車両に関する。

従来、特許文献１に記載された自動二輪車用車体フレーム構造では、左右一対のメインフレームのそれぞれの後端にブラケットを取付け、ブラケットを左右連結することなしに独立して設けたことで、左右のブラケット間に、燃料タンク、電装部品等を集中して配置するようにしている。
特開２００２−２０５６７９号公報

しかしながら、上記従来の自動二輪車用車体フレーム構造では、電装部品等を集中して配置するスペースを確保するように、左右一対のメインフレームのそれぞれの後端にブラケットを取付け、ブラケットを左右連結することなしに独立して設けるようにしたため、フレーム構造が複雑になり、車体フレームのコストを増大させる。

そこで、本発明は係る問題を解決するため、燃料タンクの底面部を車体フレームの延設形状に合わせて形成し、燃料タンクを、その底面部と車体フレーム上面との間に部品を収納可能な隙間を隔てて車体フレームに支持するようにして、燃料タンク容量の確保を可能とし、車体フレームの上部に複数の部品を配置可能とし、燃料タンク周辺の部品レイアウトを容易にする車両を提供することを目的とする。

本発明の車両は、底面後部に平坦部を有し、前記平坦部前方の底面前部右側部と底面前部左側部を底面前部中央部より下方に突出してなる燃料タンクを、前記底面前部中央部及び前記平坦部と車体フレーム上面との間に部品を収納可能な隙間を隔てて前記車体フレームに支持する構成を採る。

本発明によれば、燃料タンク容量の確保を可能とし、車体フレームの上部に複数の部品を配置可能とし、燃料タンク周辺の部品レイアウトを容易にすることができる。

本発明の骨子は、燃料タンクの底面部を車体フレームの延設形状に合わせて形成し、燃料タンクを、その底面部と車体フレーム上面との間に部品を収納可能な隙間を隔てて車体フレームに支持して、燃料タンク容量を拡大し、車体フレームの上部に複数の部品を配置して、燃料タンク周辺の部品レイアウトを容易にすることである。

以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。

本実施の形態では、本発明を自動二輪車に適用した場合について説明する。図１〜図５は、本発明を適用した一実施の形態の自動二輪車を説明するための図である。図１は自動二輪車の左側面図、図２は図１の燃料タンク及び車体フレームの拡大左側面図、図３は図４のＡ−Ａ線断面図、図４は図１の燃料タンク内及びその周辺の構成を示す拡大左側面図、図５は図４のＢ−Ｂ線断面図である。

まず、図１を参照して自動二輪車の構成を説明する。図１において、自動二輪車１は、ヘッドパイプ２に後方斜め下方に延出する１本のメインフレーム４（第１フレーム）と、下方に延出するダウンチューブ５が接続されている。メインフレーム４には、メインフレーム４に対してある角度をもって後方に略平行に延出するサブフレーム（第２フレーム）６が接続されている。メインフレーム４、ダウンチューブ５及びサブフレーム６によって形成される空間部には、トランスミッション一体型のエンジンユニット７が収納されている。メインフレーム４及びサブフレーム６は、車幅方向中央部に位置し、車体フレーム３を構成する。

エンジンユニット７は、シリンダブロック８の気筒軸が車体前方に少し傾斜されていると共に、シリンダブロック８の下部に位置してクランク軸及びトランスミッションを収容するトランスミッションケース９が車幅方向に向けてメインフレーム４とダウンチューブ５に懸架支持されている。また、エンジンユニット７の上端部は、メインフレーム４に固定されたブラケット１０に固定されている。エンジンユニット７のドライブ軸に固着された図示しない駆動スプロケットと、この駆動スプロケットに巻回される図示しないチェーンにより、エンジン動力がチェーンを介して後輪１１に伝達される。

また、シリンダブロック８には、インジェクタ１２と、吸気パイプ１３と、エキゾーストパイプ１４が接続されている。インジェクタ１２は、その上端部に燃料供給パイプ１５が接続され、コントロールユニット４０の制御によりシリンダ内へ燃料を噴射する。吸気パイプ１３には、スロットルボディ１６が接続され、図示しないエアクリーナから供給される吸気量をスロットルボディ１６内のスロットル弁（図示せず）により調整してシリンダ内に吸気する。また、吸気パイプ１３内の吸気ポート部（図示せず）には、吸気圧センサ１７が接続されている。吸気圧センサ１７は、吸気ポート部における吸気圧を検出し、その吸気圧検出信号をコントロールユニット４０に出力する機能を有する。

ヘッドパイプ２には、図示しないステアリングシャフトが回動自在に挿通しており、ステアリングシャフトの上端部には図示しない操向ハンドルが取り付けられている。また、ステアリングシャフトにはフロントフォーク１８の上端部が取り付けられており、フロントフォーク１８の下端部には前輪１９が回転自在に軸支されている。

メインフレーム４及びサブフレーム６の上部には、燃料タンク２０が設けられ、燃料タンク２０の後部には、タンデムシート３０が設けられている。図２の燃料タンク及び車体フレームの拡大左側面図に示すように、燃料タンク２０の底面部２１は、図中の車両側面視で、その前部中央部に底面前部中央部２１ａが形成され、その後部にサブフレーム６の平行部と平行になるように平坦部２１ｂが形成されている。また、底面前部中央部２１ａの左右両側部には、図３に示すように、その底面前部中央部２１ａより下方に突出する底面前部左側部２１ｃと底面前部右側部２１ｄが形成されている。なお、車両側面視とは、車両を側面から見て左側を前方（又は後方）、右側を後方（又は前方）とした場合を示し、以下、同様である。

そして、燃料タンク２０の底面前部左側部２１ｃ及び底面前部右側部２１ｄには、メインフレーム４と対向する各側壁に前方（図中の左方）が開口する横Ｕ字状のガイドブラケット２２が突設されている。このガイドブラケット２２に対向するメインフレーム４の各側面には、位置決め部材２３が突設されている。燃料タンク２０の前部は、底面前部左側部２１ｃ、底面前部右側部２１ｄの各側壁に突設されたガイドブラケット２２を、メインフレーム４の各側面の対向位置に突設された位置決め部材２３に差し込むことにより、メインフレーム４に支持される。

燃料タンク２０の底面前部左側部２１ｃ、底面前部右側部２１ｄ及びメインフレーム４の各位置決め部材２３の各突設位置は、燃料タンク２０の前部が位置決めされた際に、燃料タンク２０の底面前部中央部２１ａとメインフレーム４の上面との間に隙間Ａを形成するように決められている。

また、燃料タンク２０の平坦部２１ｂの後方（図中の右方）端部には、燃料タンク２０の後端部をサブフレーム６に固定するためのブラケット２４が取り付けられている。サブフレーム６には、ブラケット２４と対向する位置に位置決め部材２５が突設されている。そして、燃料タンク２０の後端部は、ブラケット２４をサブフレーム６の位置決め部材２５にゴムダンパ２６を介してボルト３１で固定することにより、サブフレーム６に支持される。

燃料タンク２０の後端部がブラケット２４及びサブフレーム６の位置決め部材２５によりサブフレーム６に支持されることにより、燃料タンク２０の平坦部２１ｂとサブフレーム６の上面との間には隙間Ｂが形成される。

また、上記のように、燃料タンク２０の前部をメインフレーム４に支持し、燃料タンク２０の後端部をサブフレーム６に支持することにより、隙間Ａと隙間Ｂは連続するものとなる。その結果、燃料タンク２０の底面部２１と、メインフレーム６及びサブフレーム４の各上面との間に連続して形成された隙間Ａ、Ｂには、複数の部品が収納可能となる。

また、燃料タンク２０は、その後端部のブラケット２４を位置決め部材２５から外すことにより、その前部のガイドブラケット２２及び位置決め部材２３を揺動中心として、その後端部を上方に持ち上げることによりメンテナンスが可能である。

図４の燃料タンク内部及びその周辺の構成を示す拡大左側面図に示すように、平坦部２１ｂには、燃料タンク２０内の燃料を燃料供給パイプ１５に送出するための燃料ポンプ２７が、その下端部に取り付けられた燃料送出部２７ａ及び電力供給部２７ｃを除いて燃料タンク２０内に収納されるように立設されている。燃料ポンプ２７は、その燃料取り入れ部（図示せず）が燃料タンク２０内で平坦部２１ｂ面より上方に露出し、かつ、燃料送出部２７ａ及び電力供給部２７ｃが燃料タンク２０外面で平坦部２１ｂより下方に露出するように立設されている。

燃料ポンプ２７には、その本体側面２７ｂに、燃料タンク２０内の燃料量を計量する液量計２８が一体的に取り付けられている。液量計２８は、その基端部が揺動軸２８ａに揺動自在に取り付けられたアーム部２８ｂと、そのアーム部２８ｂの先端部に取り付けられたフロート２８ｃを備える。

液量計２８は、フロート２８ｃが燃料タンク２０内の燃料液面で浮揚し、燃料液面の変化に応じてフロート２８ｃを支持するアーム部２８ｂが揺動し、その揺動位置の変化を揺動軸２８ａの角度変化に変換して燃料量を計量する。図４では、フロート２８ｃが燃料タンク２０内で上方に位置する場合と下方に位置する場合を示している。液量計２８には、平坦部２１ｂの取付け位置から燃料タンク２０の平坦部２１ｂより外面に取り付けられた電力供給部２７ｃに接続される図示しない信号／電力ケーブル（電線）が設けられている。この信号／電力ケーブルは、燃料タンク２０内部で電力供給部２７ｃの内部接続端子（図示せず）に接続され、燃料タンク２０外部で電力供給部２７ｃの外部接続端子（図示せず）に接続されたハーネス５１を介してメインハーネス５０に接続される。信号／電力ケーブルは、ハーネス５１及びメインハーネス５０を介してコントロールユニット４０に燃料計量信号をコントロールユニット４０に出力する。また、信号／電力ケーブルは、ハーネス５１及びメインハーネス５０を介してリレー４５から供給される電力を燃料ポンプ２７に供給する。

また、図５の図４のＢ−Ｂ線断面図に示すように、燃料ポンプ２７の燃料送出部２７ａには、燃料供給パイプ１５が取り付けられている。燃料供給パイプ１５は、上記隙間Ａ、Ｂを利用して燃料タンク２０の底面部２１を通り、その底面部２１から燃料タンク２０外部の前部左側上方に延びて、上記燃料タンク２０の揺動中心の近くで屈曲部１５ａを形成してインジェクタ１２に接続されるように構成されている。また、燃料供給パイプ１５は、図５に示すように、燃料送出部２７ａから燃料タンク２０の底面部を通る側にも屈曲部１５ｂが形成されている。

燃料供給パイプ１５は、その燃料送出部２７ａに接続される部分とインジェクタ１２に接続される部分が金属部材で形成され、屈曲部１５ａ，１５ｂを形成する部分が可塑性部材で形成されている。

燃料タンク２０の底面部２１の底面前部中央部２１ａとメインフレーム４の上面の間に形成された隙間Ａには、自動二輪車１の走向を制御するコントロールユニット４０が取付け部材４１によりメインフレーム４の上面に固定されている。コントロールユニット４０には、インジェクタ１２、スロットルボディ１６、吸気圧センサ１７及び液量計２８等との間にメインハーネス５０を介してハーネス５２が接続され、各種センサからの各種検出信号に基づいて、エンジンユニット７に関わる各種アクチュエータの動作を制御する。また、隙間Ａには、自動二輪車１の制御系への電力供給を制御するリレー４５が取付け部材４６によりメインフレーム４の上面に固定されている。リレー４５には、ハーネス５３が接続され、ハーネス５３はメインハーネス５０に接続される。リレー４５は、ハーネス５３及びメインハーネス５０を介してインジェクタ１２、スロットルボディ１６、吸気圧センサ１７、液量計２８及びコントロールユニット４０等に電力を供給する。また、メインハーネス５０は、メインフレーム４及びサブフレーム６の側面等に沿って配設されている。

以上のように、本実施の形態の自動二輪車１では、燃料タンク２０の底面部２１の前方中央部に、メインフレーム４の後ろ下がり傾斜部と平行になるように底面前部中央部２１ａを形成し、その後部にサブフレーム６の平行部と平行になるように平坦部２１ｂを形成し、底面前部中央部２１ａの左右両側部には、その底面前部中央部２１ａより下方に突出する底面前部左側部２１ｃ及び底面前部右側部２１ｄを形成した。また、燃料タンク２０の前方は、メインフレーム４の上面に対して複数の部品が収納可能な隙間Ａを隔ててメインフレーム４に固定し、その後端部はサブフレーム６の上面に対して複数の部品が収納可能な隙間Ｂを隔ててメインフレーム４に固定し、隙間Ａと隙間Ｂは連続する空間を形成するようにした。

したがって、燃料タンク２０の底面部２１とメインフレーム４及びサブフレーム６との間に形成された隙間Ａ、Ｂに、コントロールユニット４０、リレー４５や燃料タンク２０内に収納された燃料ポンプ２７の燃料送出部２７ａ、電力供給部２７ｃ及び燃料供給パイプ１５等の複数の部品を配置することを可能にし、複数の部品を効率よく配置することができるとともに、それら部品のメンテナンス性を容易にすることができる。

また、上記のような底面部２１の構成を有する燃料タンク２０を採用したことにより、特に、メインフレーム４が車幅方向中央部に位置する自動二輪車等の車両において、燃料タンク２０の容量を十分に確保することができ、燃料タンク２０内部に燃料ポンプ２７を配置することも可能になり、燃料タンク２０周辺の部品レイアウトの自由度を高くすることができ、燃料ポンプ２７に関わる部品レイアウトを容易にすることができる。

また、燃料タンク２０の底面前部中央部２１ａはメインフレーム４上に配置され、その底面前部中央部２１ａを底面前部左側部２１ｃ及び底面前部右側部２１ｄの各側壁に突設したガイドブラケット２２と、これらガイドブラケット２２に対向するメインフレーム４の各側面に突設した位置決め部材２３とで支持するようにしたため、底面前部中央部２１ａとメインフレーム４の上面との間の隙間Ａを確実に確保することができ、コントロールユニット４０やリレー４５等の自動二輪車１に関わる複数の電装部品を、他にスペースを確保することなく容易に配置することができる。

本発明の車両は、底面後部に平坦部を有し、前記平坦部前方の底面前部右側部と底面前部左側部を底面前部中央部より下方に突出してなる燃料タンクを、前記底面前部中央部及び前記平坦部と車体フレーム上面との間に部品を収納可能な隙間を隔てて前記車体フレームに支持する構成を採る。

この構成により、底面後部に平坦部を有し、前記平坦部前方の底面前部右側部と底面前部左側部を底面前部中央部より下方に突出してなる燃料タンク採用したことにより、特に、車体フレームが車幅方向中央部に位置する自動二輪車等の車両において、燃料タンクの容量を十分に確保することができ、例えば、燃料タンク内部に燃料ポンプを配置することも可能になる。また、燃料タンクを、底面前部中央部及び平坦部と車体フレームとの間に隙間を隔てて支持するため、車体フレームの上部にセンサ等の複数の部品を配置することができる。

また、本発明の車両は、前記車体フレームは、後方に向かって伸びる第１フレームと、前記第１フレームに対してある角度を持って後方に延びる第２フレームとからなり、前記燃料タンクを、車両側面視で、前記底面前部中央部と前記第１フレーム上面との間及び前記平坦部と前記第２フレーム上面との間に部品を収納可能な隙間を隔てて前記第１フレームおよび前記第２フレームに支持する構成を採る。

この構成により、燃料タンクを、車両側面視で、底面前部中央部と第１フレーム上面との間及び平坦部と第２フレーム上面との間に部品を収納可能な隙間を隔てて第１フレームおよび第２フレームに支持するため、第１フレーム及び第２フレームの上部にセンサ等の複数の部品を配置することができ、燃料タンク周辺の部品レイアウトを容易にすることができ、それら部品のメンテナンスも容易にすることができる。

また、本発明の車両は、前記燃料タンクを、前記平坦部が前記第２フレームと平行になるように前記平坦部より後方で前記第２フレームに支持する構成を採る。

この構成により、燃料タンクの平坦部は平行状態で第２フレーム上に配置され、その支持部を平坦部の後方に設けたため、平坦部と第２フレームの間の隙間を確実に確保することができ、例えば、燃料タンク内に燃料ポンプを配置する場合の燃料タンク周辺の部品レイアウトの自由度を高くすることができる。

また、本発明の車両は、前記燃料タンクを、前記底面前部右側部と前記底面前部左側部の各側面を、前記底面前部中央部と前記第１フレーム上面との間に部品を収納可能な隙間を隔てるように前記第１フレームの側面に支持する構成を採る。

この構成により、燃料タンクは、前記底面前部右側部と前記底面前部左側部の各側面を、前記底面前部中央部と前記第１フレーム上面との間に部品を収納可能な隙間を隔てるように前記第１フレームの側面に支持するため、底面前部中央部と第１フレーム上面との間の隙間を確実に確保することができ、例えば、コントロールユニット等の車両に関わる複数の電装部品を、他にスペースを確保することなく容易に配置することができる。

また、本発明の車両は、前記燃料タンクを、前記底面前部中央部と前記第１フレーム上面との間の隙間及び前記平坦部と前記第２フレーム上面との間の隙間が連続するように、前記第１フレーム及び前記第２フレームに支持する構成を採る。

この構成により、燃料タンクを、底面前部中央部と第１フレーム上面との間の隙間及び燃料タンクの平坦部と第２フレーム上面との間の隙間が連続するように支持したため、燃料タンク周辺の複数の部品を、他にスペースを確保することなく容易に配置することができ、部品レイアウトを更に容易にすることができる。

また、本発明の車両は、前記燃料タンクの内部に設けられた燃料ポンプを備え、前記燃料タンクは、前記平坦部より外面に前記燃料ポンプから送出される燃料送出部または前記燃料ポンプに電力を供給する電力供給部を有し、前記平坦部と前記第２フレーム上面との間の隙間に、前記燃料送出部に接続される燃料パイプまたは前記電力供給部を配置する構成を採る。

この構成により、燃料タンク内部に燃料ポンプを設け、燃料タンクの平坦部に燃料ポンプから送出される燃料送出部または燃料ポンプに電力を供給する電力供給部を設けたため、燃料タンクの平坦部と第２フレーム上面との間の隙間に、燃料送出部に接続される燃料パイプまたは電力供給部を配置することができ、燃料ポンプに関わる部品レイアウトを容易にすることができる。

また、本発明の車両は、前記底面前部中央部と前記第１フレーム上面との間の隙間に、前記電力供給部に繋がる電気部品または前記燃料パイプの少なくとも一部を配置する構成を採る。

この構成により、底面前部中央部と第１フレーム上面との間の隙間に、電力供給部に繋がる電気部品または燃料パイプの少なくとも一部を配置したため、燃料ポンプに関わる部品レイアウトを更に容易にすることができる。

本発明に係る車両は、燃料タンクの容量拡大及び燃料タンク周辺の部品レイアウトを容易にし、特に、車体フレームが車幅方向中央部に位置する自動二輪車等に有用である。

本発明の一実施の形態に係る自動二輪車の左側面図 図１の燃料タンク及び車体フレームの拡大左側面図 図４のＡ−Ａ線断面図 図１の燃料タンク内及びその周辺の構成を示す拡大左側面図 図４のＢ−Ｂ線断面図

符号の説明

１ 自動二輪車
３ 車体フレーム
４ メインフレーム
６ サブフレーム
７ エンジンユニット
１２ インジェクタ
１５ 燃料供給パイプ
１６ スロットルボディ
２０ 燃料タンク
２１ 底面部
２１ａ 底面前部中央部
２１ｂ 平坦部
２１ｃ 底面前部左側部
２１ｄ 底面前部右側部
２４ ブラケット
２５ 位置決め部材
２７ 燃料ポンプ
２７ａ 燃料送出部
２７ｃ 電力供給部
２８ 液量計
２８ｂ アーム部
２８ｃ フロート
４０ コントロールユニット
Ａ、Ｂ 隙間

Claims (7)

1. 底面後部に平坦部を有し、前記平坦部前方の底面前部右側部と底面前部左側部を底面前部中央部より下方に突出してなる燃料タンクを、前記底面前部中央部及び前記平坦部と車体フレーム上面との間に部品を収納可能な隙間を隔てて前記車体フレームに支持することを特徴とする車両。
2. 前記車体フレームは、後方に向かって伸びる第１フレームと、前記第１フレームに対してある角度を持って後方に延びる第２フレームとからなり、前記燃料タンクを、車両側面視で、前記底面前部中央部と前記第１フレーム上面との間及び前記平坦部と前記第２フレーム上面との間に部品を収納可能な隙間を隔てて前記第１フレームおよび前記第２フレームに支持することを特徴とする請求項１記載の車両。
3. 前記燃料タンクを、前記平坦部が前記第２フレームと平行になるように前記平坦部より後方で前記第２フレームに支持することを特徴とする請求項２記載の車両。
4. 前記燃料タンクを、前記底面前部右側部と前記底面前部左側部の各側面を、前記底面前部中央部と前記第１フレーム上面との間に部品を収納可能な隙間を隔てるように前記第１フレームの側面に支持することを特徴とする請求項２記載の車両。
5. 前記燃料タンクを、前記底面前部中央部と前記第１フレーム上面との間の隙間及び前記平坦部と前記第２フレーム上面との間の隙間が連続するように、前記第１フレーム及び前記第２フレームに支持することを特徴とする請求項２、３又は４記載の車両。
6. 前記燃料タンクの内部に設けられた燃料ポンプを備え、
   前記燃料タンクは、前記平坦部の外面に前記燃料ポンプから送出される燃料送出部または前記燃料ポンプに電力を供給する電力供給部を有し、
   前記平坦部と前記第２フレーム上面との間の隙間に、前記燃料送出部に接続される燃料パイプまたは前記電力供給部に接続される電線を配置することを特徴とする請求項２または３記載の車両。
7. 前記底面前部中央部と前記第１フレーム上面との間の隙間に、前記電力供給部に繋がる電気部品または前記燃料パイプの少なくとも一部を配置することを特徴とする請求項６記載の車両。

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