JP5898311B2 - 自動二輪車のタンクカバー構造 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクを覆うタンクカバーを備えた自動二輪車のタンクカバー構造に関する。
従来、燃料タンクを覆うタンクカバーを備えた自動二輪車において、タンクカバーが、燃料タンクの給油口を露出させる開口を備えたセンターカバーと、センターカバーの左右の両側に連結される一対のサイドカバーとを備えた構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3159300号公報
ところで、自動二輪車のタンクカバーは、外側に露出しているため傷が付き易い部分であるが、傷等の原因によってタンクカバーを交換したい場合、上記従来のような左右に大きく2分割されたタンクカバーでは、傷が付いた側のカバーの全体を交換する必要があり、交換が難しかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、自動二輪車のタンクカバー構造において、タンクカバーを容易に交換できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、ハンドル(25)と、乗員が着座するシート(12)と、前記ハンドル(25)の後方且つ前記シート(12)の前方に配置される燃料タンク(24)と、前記燃料タンク(24)を覆うタンクカバー(60)とを備えた自動二輪車のタンクカバー構造において、前記タンクカバー(60)は、前記燃料タンク(24)の前側で前記タンクカバー(60)が幅方向に最も大きくなる幅広部(82B)を備えた前カバー(82)と、前記前カバー(82)の後方で前記シート(12)に連なる幅狭のニーグリップ部(83A)を備えた後カバー(83)と、前後に延びて前記タンクカバー(60)の下部を形成する下カバー(84)とに分割されることを特徴とする。
本発明によれば、燃料タンクを覆うタンクカバーは、燃料タンクの前側でタンクカバーが幅方向に最も大きくなる幅広部を備えた前カバーと、前カバーの後方でシートに連なる幅狭のニーグリップ部を備えた後カバーと、前後に延びてタンクカバーの下部を形成する下カバーとに分割されるため、交換したい箇所に応じて、前カバー、後カバー及び下カバーをそれぞれ交換できる。すなわち、本発明では、幅方向に大きいことで傷が付き易い幅広部を備えた前カバーを独立して交換でき、また、ニーグリップにより傷が付き易い後カバーを独立して交換でき、さらに、乗員の靴によって傷が付き易い下カバーを独立して交換でき、タンクカバーを容易に交換することができる。
また、本発明は、前記前カバー(82)は前記幅広部(82B)から後上方に延びて前記燃料タンク(24)の上面に連なり、前記後カバー(83)は前記ニーグリップ部(83A)から前下方に延び、前記タンクカバー(60)は、前記前カバー(82)と前記後カバー(83)とに挟まれて空間を埋める別体の中央カバー(85)を備えることを特徴とする。
本発明によれば、中央カバーは、前カバーと後カバーとに挟まれているため傷が付きにくい。また、中央カバーは、前カバーと後カバーとに挟まれて空間を埋めるため、中央カバーを別体のカバーとしながら、中央カバーの支持剛性を向上できる。
また、本発明は、前記燃料タンク(24)の上面を覆う上面カバー(81)を備えること特徴とする。
本発明によれば、上面カバーによって燃料タンクの上面を覆うことができる。
さらに、本発明は、正面視で、前記前カバー(82)と前記上面カバー(81)との間にインナーカバー(86)が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、正面視で、前カバーと上面カバーとの間にインナーカバーが設けられるため、前方からの走行風が前カバーに及ぼす影響を低減でき、前カバーを確実に固定できる。また、インナーカバーによって走行風の向きを制御することができる。
また、本発明は、前記前カバー(82)は、前記上面カバー(81)に固定されることを特徴とする。
本発明によれば、前カバーは、上面カバーに固定されるため、前カバーの固定部を燃料タンクに設ける必要が無く、構造を簡単にできる。
また、本発明は、前記燃料タンク(24)は上部に給油口(70)を備え、前記上面カバー(81)は、前記給油口(70)に取り付けられた取付けリング(72)に取り付けられることを特徴とする。
本発明によれば、上面カバーは燃料タンクの給油口に取り付けられた取付けリングに取り付けられるため、固定部の数を最小限にすることができる。
さらに、本発明は、前記後カバー(83)の後端にガーニッシュ(89)を備えることを特徴とする。
本発明によれば、後カバーをガーニッシュによって補強することができる。
また、本発明は、前記ガーニッシュ(89)の内側にキーシリンダー(52)を備え、前記キーシリンダー(52)は、前記シート(12)をロックするシートロックの施錠及び解錠を切り替えるものであることを特徴とする。
本発明によれば、ガーニッシュの内側の補強された部分にシートロックのキーシリンダーを配置できる。
本発明に係る自動二輪車のタンクカバー構造では、交換したい箇所に応じて、タンクカバーの前カバー、後カバー及び下カバーをそれぞれ交換できる。
また、中央カバーは、前カバーと後カバーとに挟まれているため傷が付きにくい。中央カバーを別体のカバーとしながら、中央カバーの支持剛性を向上できる。
また、上面カバーによって燃料タンクの上面を覆うことができる。
さらに、正面視で、前方からの走行風が前カバーに及ぼす影響をインナーカバーによって低減でき、前カバーを確実に固定できる。また、インナーカバーによって走行風の向きを制御できる。
さらに、前カバーの固定部を燃料タンクに設ける必要が無く、構造を簡単にできる。
また、タンクカバーの固定部の数を最小限にすることができる。
また、後カバーをガーニッシュによって補強することができる。
また、ガーニッシュの内側の補強された部分にシートロックのキーシリンダーを配置できる。
本発明の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 車体カバーの大部分を取り外した状態の自動二輪車の左側面図である。 車体フレームの斜視図である。 リヤフェンダーの取付状態を示す斜視図である。 リヤフェンダーを後下方から見た斜視図である。 燃料タンクの左側面図である。 燃料タンクの斜視図である。 タンクカバーの取付状態を示す左側面図である。 タンクカバーの取付状態を上方から見た平面図である。 タンクカバーの取付状態を前方から見た正面図である。 タンクカバーの取付状態を内側から見た図である。 上面カバーを示す図であり、図12(a)は平面図であり、図12(b)は側面図である。 前カバーの側面図である。 前カバーを正面から見た図である。 後カバーの側面図である。 後カバーを上方から見た平面図である。 下カバーの側面図である。 インナーカバーを前方から見た正面図である。 インナーカバーの側面図である。 中央カバーの側面図である。 ガーニッシュを前方から見た図である。 図8のXXII−XXII断面図である。 図8のXXIII−XXIII断面図である。 図8のXXIV−XXIV断面図である。 図8のXXV−XXV断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係るタンクカバー構造を備えた自動二輪車について図面を参照して説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LEは車体左方を示している。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。
自動二輪車1は、車体フレームFの前後の中央にエンジン30が配置され、前輪2を支持するフロントフォーク10が車体フレームFの前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム11が車体フレームFの後部側に設けられ、乗員が着座するシート12が車体フレームFの上方に設けられた鞍乗り型の車両である。車体フレームFの大部分は、樹脂製の車体カバーCによって覆われている。
図2は、車体カバーCの大部分を取り外した状態の自動二輪車1の左側面図である。図3は、車体フレームFの斜視図である。
図1〜図3を参照し、車体フレームFは、前端に設けられるヘッドパイプ13と、ヘッドパイプ13から後方へ斜め下向きに傾斜して延出する単一のメインフレーム14と、メインフレーム14の後部の左右側面から車幅方向外側に延びた後、下方に延出する左右一対のセンターフレーム15,15と、メインフレーム14の後部の上面部からシート12側へ後上方に延出するサスペンションブラケット16と、サスペンションブラケット16の上端部から車両の後部まで後上がりに延びる左右一対のシートフレーム17,17と、センターフレーム15,15の上部からサスペンションブラケット16の後方を後上がりに延びてシートフレーム17,17の前後の中間部に連結され、その後、シートフレーム17,17の下面に沿ってシートフレーム17,17の後端まで延びる左右一対のサブフレーム18,18とを備えている。
センターフレーム15,15の下部には、左右のセンターフレーム15,15を連結する下部クロスパイプ19が設けられている。センターフレーム15,15の上下の中間部には、左右のセンターフレーム15,15を連結するクロスパイプ20が設けられている。
シートフレーム17,17の前部及び後部には、左右のシートフレーム17,17を連結する前部クロスメンバ21及び後部クロスメンバ22が設けられている。また、シートフレーム17,17の前端には、燃料タンク24が固定される後側タンクステー17Aが設けられている。
メインフレーム14の前後の中間部の下面には、エンジン30が固定されるエンジンハンガ23が設けられている。メインフレーム14の前部の上面には、燃料タンク24が固定される前側タンクステー14Aが設けられている。
燃料タンク24は、メインフレーム14の上方に設けられ、ヘッドパイプ13の後方からシートフレーム17,17の前方まで延びている。シート12は、燃料タンク24の後部に連続して設けられ、シートフレーム17,17の上面に沿って車両後部まで延びている。
ヘッドパイプ13には、ステアリングシャフト(不図示)を介して左右一対のフロントフォーク10が回動自在に軸支され、前輪2はフロントフォーク10の下部に軸支される。操向用のハンドル25はフロントフォーク10の上端に固定されている。
スイングアーム11は、センターフレーム15,15の外側面側から後方に延びる左右一対のアーム部11A(右側のアーム部は不図示)と、スイングアーム11の前部において左右のアーム部11A,11A間を繋ぐクロスメンバ(不図示)とを有し、後輪3は、スイングアーム11の後部においてアーム部11A,11A間に掛け渡される車軸3Aによって軸支されている。スイングアーム11は、アーム部11A,11Aの前端に挿通されるピボット軸26によってセンターフレーム15,15に連結されており、ピボット軸26を中心に上下に揺動自在である。ピボット軸26は、クロスパイプ20に挿通されている。
円筒状のリヤクッションユニット27の下端は、スイングアーム11の上記クロスメンバに設けられた下側ブラケット11Bに連結され、リヤクッションユニット27の上端は、車体フレームFのサスペンションブラケット16に連結されている。
エンジン30は、空冷式の単気筒の4サイクルエンジンであり、シリンダ軸Lが略水平に近い状態まで大きく前傾した水平エンジンである。エンジン30は、後方側から順に、クランク軸(不図示)及び変速機構(不図示)を内蔵するクランクケース31、シリンダ32、及び、シリンダヘッド33の順に構成されている。エンジン30は水平エンジンであるため、車体を低重心化できる。クランクケース31の後部の左側面には、エンジン30の出力軸(不図示)が突出し、後輪3は、出力軸の駆動歯車(不図示)と後輪3の被動歯車34との間に掛け渡される駆動チェーン35によって駆動される。出力軸の上記駆動歯車は、スプロケットカバー36によって覆われている。
クランクケース31の後部の左右側面の下部には、シート12に着座した乗員が足(靴)を載せる左右一対のステップ37が設けられている。左側のステップ37の前方には、変速機構の変速操作に用いられるシフトペダル38が設けられている。
エンジン30は、クランクケース31の前部の上部がエンジンハンガ23に固定されるとともに、クランクケース31の後部がセンターフレーム15,15に固定されることで車体フレームFに支持されている。
自動二輪車1では、後下がりのメインフレーム14に水平エンジンであるエンジン30を吊り下げるように支持したため、メインフレーム14の前部とエンジン30との間には空間が確保され、この空間には、吸気装置39が配置されている。吸気装置39は、吸込んだ空気を浄化するエアクリーナーボックス40と、エンジン30の上面の吸気ポートに接続され、エアクリーナーボックス40からの空気をエンジン30に供給するスロットルボディ41とを有している。スロットルボディ41には、燃料タンク24から供給される燃料を吸気通路に噴射するインジェクター(不図示)が設けられている。
エアクリーナーボックス40は、メインフレーム14の前部の下面とシリンダヘッド33の上面との間の空間内で上下に略一杯に延びる大型の箱状に形成されている。エアクリーナーボックス40は、前後に2分割で構成されており、前側の蓋部40Aを取り外すことで、内部のフィルター(不図示)を容易にメンテナンスできる。また、エアクリーナーボックス40の空気の取り入れ口となる吸気ダクト40Bは、エアクリーナーボックス40の左部の後部からメインフレーム14の左側方を通って後上方に延び、燃料タンク24の下方で後方に開口している。エアクリーナーボックス40の車幅方向の端部には、後方に突出する係合部40Cが形成されている。
スロットルボディ41は、エアクリーナーボックス40の後方でシリンダヘッド33とメインフレーム14との間に配置され、シリンダヘッド33の上面の吸気ポートに接続されている。
シリンダヘッド33の下面の排気ポートには、排気管42(図1)が接続される。排気管42は、排気ポートから下方に延出した後に屈曲して後方へ延び、センターフレーム15の後方で上方に屈曲し、右側のシートフレーム17に固定されたマフラー43に接続される。
センターフレーム15,15の側面には、スイングアーム11の前端を側方から覆うように板状のステップステー44(図1)がそれぞれ設けられ、ステップステー44の後端には、同乗者が足を載せるタンデムステップ44Aが設けられている。
左側のセンターフレーム15の下端には、サイドスタンド45(図1)が取り付けられる。
ヘッドパイプ13の前部には、ステー(不図示)を介してヘッドライトユニット46及びメーターユニット47が取り付けられている。ハンドル25には、バックミラー48が設けられている。
車体カバーCは、燃料タンク24、メインフレーム14及びエアクリーナーボックス40を覆うタンクカバー60と、左右のシートフレーム17,17を側方から覆う左右一対のリヤサイドカバー61とを備えている。後輪3の上方には、リヤフェンダー62が設けられている。リヤフェンダー62は、シートフレーム17,17を下方から覆う前側リヤフェンダー63(図4)と、ライセンスプレート等が取り付けられる後側リヤフェンダー64とを有している。スイングアーム11には、駆動チェーン35を上方から覆うチェーンカバー65が取り付けられており、チェーンカバー65には、後輪3を上方から覆う泥除け部65Aが形成されている。
フロントフォーク10には、前輪2を上方から覆うフロントフェンダー66が取り付けられている。
図4は、リヤフェンダー62の取付状態を示す斜視図である。図5は、リヤフェンダー62を後下方から見た斜視図である。図5では、後側リヤフェンダー64を取り外した状態が示されている。
前側リヤフェンダー63は、左右のシートフレーム17,17を一枚で下方から覆うトレイ状に形成されており、サブフレーム18,18の前後の中間部からシートフレーム17,17の後方まで延びている。前側リヤフェンダー63の前部には、車両のバッテリー(不図示)を収納するバッテリー収納部63Aが形成されている。
シートフレーム17,17の後部の後部クロスメンバ22には、シート12を閉じた状態にロックするシートロック機構(シートロック)のシートキャッチャー50が設けられている。シート12の後部には、下方に突出する係合部(不図示)が設けられており、この係合部がシートキャッチャー50に係合されることで、シート12がロック状態(施錠状態)になる。シート12のロック状態は、操作用ワイヤー51を介してシートキャッチャー50に接続されたキーシリンダー52を操作することで解除される。キーシリンダー52に車両のメインキー等を挿入してキーシリンダー52が回動操作されると、施錠されていたシートキャッチャー50が解錠される。
前側リヤフェンダー63の車幅方向の一側(左側)の前端には、前下方に延びるシリンダー収納部63Bが一体に形成されている。シリンダー収納部63Bは、上面が開放した箱型に形成されており、左側のシートフレーム17の外側面に沿って前方に延び、左側のセンターフレーム15の上部の側方に位置している。
シリンダー収納部63Bにはキーシリンダー52が支持されており、キーシリンダー52は、キーの挿入口52Aを車幅方向外側に向けて配置されている。キーシリンダー52を支持するシリンダー支持部63Cは、シリンダー収納部63Bから車幅方向の外側に膨出している。
図6は、燃料タンク24の左側面図である。図7は、燃料タンク24の斜視図である。図7では、車体カバーCの一部が取り付けられた状態が示されている。
燃料タンク24は、エンジン30に燃料を供給する燃料ポンプ55(図11)を内蔵した箱型のタンクである。燃料タンク24の上面は、前後の中央部が最も高く、前側及び後側に向けて下がるように傾斜して設けられている。
燃料タンク24の前部の上面において車幅方向の中央には、給油口70が設けられている。給油口70は、円筒状に形成されており、上部が燃料タンク24の上面から上方に突出している。給油口70は、給油口キャップ71によって開閉自在に塞がれている。円筒状の給油口70には、給油口70の上部を外周側から囲うリング部材72(取付けリング)が嵌め込まれている。リング部材72は、給油口70に嵌合する円筒部72Aと、円筒部72Aから左右の外側に延びるステー部72B,72B(右側のステー部72Bは不図示)とを有している。リング部材72によって給油口70の周辺の剛性が向上する。
燃料タンク24の上面において給油口70の左右の側方には、リング部材72のステー部72B,72Bが締結されるステー73,73(右側のステー73は不図示)が設けられている。燃料タンク24の上部において給油口70の後方の左右の側面には、タンクカバー60が固定されるカバー固定ステー74,74(右側のカバー固定ステー74は不図示)が設けられている。また、燃料タンク24の後部には、シート12の前端の下面に設けられた係合部(不図示)が係合する係合凸部75が設けられている。
燃料タンク24の前部の下面には、メインフレーム14の前側タンクステー14Aに締結される前部ステー76が下方に突出して設けられている。また、燃料タンク24の後部の下面には、燃料ポンプ55が挿入されるとともに、この燃料ポンプ55が固定されるポンプ固定孔部24Aが設けられている。
燃料タンク24は、上部を構成する上半体77と、下部を構成する下半体78とを接合して箱型に形成されており、燃料タンク24の側面部には、上半体77と下半体78との接合部となるフランジ部79が燃料タンク24の側面を一周するように形成されている。このように、燃料タンク24を上下2分割で構成して側面部のフランジ部79で接合することで、燃料タンク24を容易に製造できる。フランジ部79の後部には、シートフレーム17,17の後側タンクステー17Aに締結される後部固定部79Aが設けられている。燃料タンク24の前端のフランジ部79には、タンクカバー60が固定される係合孔部79Bが形成されている。フランジ部79はタンクカバー60によって覆われるため、フランジ部79を設けて燃料タンク24を容易に製造できる構成であっても、車両の外観性を良くすることができる。
図2に示すように、燃料タンク24は、前部が前側タンクステー14Aを介してメインフレーム14に固定され、後部がサスペンションブラケット16の上方のシートフレーム17,17に後部固定部79Aを介してメインフレーム14の上面から浮いた状態で固定されており、後部とメインフレーム14の上面との間には空間が形成されている。この空間には、燃料ポンプ55の燃料フィルター55Aが配置されている。燃料フィルター55Aは円筒状に形成されており、一対の燃料ホース55Bによって燃料ポンプ55の下部に接続されている。
図8は、タンクカバー60の取付状態を示す左側面図である。図9は、タンクカバー60の取付状態を上方から見た平面図である。図10は、タンクカバー60の取付状態を前方から見た正面図である。図11は、タンクカバー60の取付状態を内側から見た図である。
図2及び図8〜図11に示すように、タンクカバー60は、前後方向にはヘッドパイプ13の後部からシート12の前部の下方までを覆い、上下方向にはメインフレーム14の下部から燃料タンク24の上面までを覆う大型のカバーである。
タンクカバー60は、燃料タンク24の上面を覆う上面カバー81と、燃料タンク24の前部の側面及びメインフレーム14の前部の側面を覆う前カバー82と、燃料タンク24の後部の側面、燃料フィルター55A、メインフレーム14の中間部、サスペンションブラケット16及びセンターフレーム15の上部を覆う後カバー83と、エアクリーナーボックス40及びメインフレーム14の後部を覆う下カバー84と、燃料タンク24の下部及びメインフレーム14の前部を覆う中央カバー85と、燃料タンク24を前方から覆うインナーカバー86とを備えて構成されている。上面カバー81は一枚のカバーである。前カバー82、後カバー83、下カバー84、中央カバー85及びインナーカバー86は、車両の左右側面を覆うように左右一対で設けられている。これらのカバーは左右で略対称に形成されているため、ここでは、車両の左側面を覆うタンクカバー60について詳細に説明する。
上面カバー81は、車幅方向の中央に設けられており、ヘッドパイプ13の後方からシート12の前縁まで延在し、燃料タンク24の上面を覆っている。上面カバー81は、給油口キャップ71の周囲を覆う上面部81Aと、上面部81Aから燃料タンク24の形状に沿って前下方に延びる前上面部81Bと、上面部81Aから燃料タンク24の形状に沿って後下方に延びる後上面部81Cとを有している。上面部81Aには、給油口キャップ71を上方に露出させる円形の開口87が形成されている。
前カバー82は、上面カバー81の側縁部に連結されて燃料タンク24を側方から覆う前カバー上部82Aと、前カバー上部82Aにおいて給油口キャップ71の側方の部分から前下方に延びてエアクリーナーボックス40の上部の側方まで延びる幅広部82Bとを有している。前カバー上部82Aは、上面視では、下方ほど車幅方向外側に広がるように傾斜して設けられている。幅広部82Bは、前カバー上部82Aの前部から車幅方向外側に広がりながら前方に延びており、車幅方向に最も大きく膨出する膨出部88を燃料タンク24の前端の側方に有し、膨出部88より前側では、前方ほど車幅方向に狭まるように形成されている。膨出部88は、タンクカバー60において車幅方向の外側に最も幅が広い部分である。膨出部88を設けることで、前方からの走行風を一部遮ることができ、乗員の膝部に走行風が直接当たることが抑制される。
後カバー83は、前カバー82の前カバー上部82Aの後部及びシート12の前部の下方に位置して燃料タンク24の後部を覆うニーグリップ部83Aと、ニーグリップ部83Aから下方に延びてセンターフレーム15の上部を覆う下方延出部83Bと、ニーグリップ部83Aから前下方に延出してメインフレーム14を覆い、前カバー82の幅広部82Bの下端部に連結される前方延出部83Cとを有している。前方延出部83Cは、前カバー上部82Aの下縁及び幅広部82Bの後縁よりも下方に離間して前下方に延びており、前カバー上部82Aの下縁及び幅広部82Bの後縁と前方延出部83Cの上縁との間には、側面視で略三角形の空間Tが形成されている。ニーグリップ部83Aは、シート12に着座した乗員が膝で挟んで車体を保持する部分である。下方延出部83Bは、前側リヤフェンダー63のシリンダー収納部63Bに外側から重ねて設けられており、下方延出部83Bには、シリンダー収納部63Bを外側から覆うように装飾用の円形のガーニッシュ89が取り付けられている。
中央カバー85は、空間Tを埋めるように略三角形に形成されており、燃料タンク24の下部及びメインフレーム14の前部を覆っている。
下カバー84は、後カバー83の下方延出部83Bからニーグリップ部83Aの下縁に沿って前方に延びてメインフレーム14の後部を覆うフレームカバー部84Aと、フレームカバー部84Aから前方延出部83Cに沿って前下方に延びて幅広部82Bの下縁に連結され、エアクリーナーボックス40の下部を覆う前下部カバー部84Bとを有している。
インナーカバー86は、前カバー82の幅広部82Bを車幅方向の内側から覆う内側カバー部86Aと、内側カバー部86Aの後部から車幅方向内側に屈曲し、センターフレーム15と前カバー82との間を塞ぐように燃料タンク24を前方側から覆う正面カバー部86Bとを有している。正面カバー部86Bの下端はエアクリーナーボックス40の上方に位置し、正面カバー部86Bの上端は幅広部82Bの上縁部に連続する。
図12は、上面カバー81を示す図であり、図12(a)は平面図であり、図12(b)は側面図である。
図12に示すように、上面カバー81の前上面部81Bの前部及び後部の側縁部には、車幅方向外側に突出する固定部91,91及び固定部92,92が設けられている。上面カバー81は、固定部91,91及び固定部92,92を介してインナーカバー86の正面カバー部86B(図10)に連結される。
上面カバー81の後上面部81Cの後端の側縁部には、前カバー82の前カバー上部82Aが連結される固定部95,95が設けられている。
上面カバー81の上面部81Aの側縁部には、車幅方向外側に延びる板状の係止部97,97が設けられている。
上面カバー81の前部の車幅方向中央には、下方に突出する係合突起部93が形成されている。また、上面カバー81の後上面部81Cの側縁部には、下方に突出するカバー固定部94,94が形成されている。図7に示すように、上面カバー81は、係合突起部93が燃料タンク24のフランジ部79の係合孔部79Bに上方から係合するとともに、カバー固定部94,94がボルト96,96によってカバー固定ステー74,74に締結されることで、燃料タンク24に固定される。さらに、上面カバー81が燃料タンク24に固定された状態では、上面カバー81は、開口87がリング部材72の外周面に嵌合することでも燃料タンク24に支持されている。このため、上面カバー81を燃料タンク24に確実に固定できる。また、リング部材72の円筒部72Aの上面の外周部には段部72Cが形成されており、上面カバー81は、開口87の周縁部が段部72Cによって下方から受けられることで、給油口キャップ71及びリング部材72に対して略面一になるとともに、確実にリング部材72に嵌合する。
図13は、前カバー82の側面図である。図14は、前カバー82を正面から見た図である。
図13及び図14に示すように、前カバー82の前カバー上部82Aの上部には、下方に突出する係止突起98A,98Bが設けられている。また、前カバー上部82Aの後部には、車幅方向内側に突出する板状の固定部99が形成されている。前カバー82は、係止突起98Aが係止部97(図12)の孔部に係止されるとともに、固定部99が固定部95(図12)にビス等によって締結されることで、上面カバー81に固定される。
前カバー82の前カバー上部82Aの下部には、車幅方向内側に突出するボス部100が形成されている。前カバー上部82Aの後部の下縁には、下方に突出する係止突起101が形成されている。前カバー上部82Aの前部の下縁には、車幅方向内側に延びる板状の係止部102が設けられている。係止部102の内端部には、下方に突出する壁部102Aが形成されている。
前カバー82の幅広部82Bの前部の上部及び下部には、車幅方向内側に突出するボス部103,104が形成されている。幅広部82Bの前縁には、車幅方向内側に延びるリブ105が前縁に沿って幅広部82Bの上端から下端まで連続して形成されている。リブ105においてボス部103,104の間の上下の中間部には、後方に突出する係止突起105Aが形成されている。
幅広部82Bの下部には、後方に延びる延出部106が形成されており、延出部106には、後カバー83が連結される固定部106Aが設けられている。固定部106Aは、前カバー82と後カバー83とを連結するビス107(図8)が外側から挿通される孔である。
幅広部82Bの後部には、車幅方向内側に突出する係止部108が上下に複数並んで設けられている。係止部108は後方に開口する係止孔108Aを有している。
図15は、後カバー83の側面図である。図16は、後カバー83を上方から見た平面図である。
図15及び図16に示すように、後カバー83のニーグリップ部83Aの前部の上縁には、上方に突出する固定部109と、固定部109の後方で上方に開口する係止部110とが形成されている。後カバー83の前方延出部83Cの前端には、前カバー82の延出部106に内側から重なる前端固定部111が形成されている。後カバー83は、前端固定部111が固定部106A(図13)にビス107によって締結されるとともに、係止部110が係止突起101(図13)に係止され、固定部109が内側から挿通されるビス(不図示)によってボス部100(図13)に締結されることで前カバー82に固定される。
後カバー83の前方延出部83Cの前部には、車幅方向内側に突出するステー部112が形成されており、ステー部112は前方に開口する係合部112Aを有している。後カバー83は、ステー部112の係合部112Aがエアクリーナーボックス40の係合部40C(図2)に係合することで、エアクリーナーボックス40を介して車体に支持される。
後カバー83は、ニーグリップ部83Aの後部の上縁から車幅方向内側に延出された上部板部113を有し、上部板部113には、ゴム等の弾性部材114(図25)が取り付けられる支持孔部113A,113Aが設けられている。上部板部113は、車体に取り付けられた状態では、シート12の前部と燃料タンク24の後部の上面との間に狭持される。
ニーグリップ部83Aの前部には、燃料タンク24側に内側へ突出するステー部115が設けられており、ステー部115の端には、ゴム等の弾性材料で形成された当て付け部材(不図示)が取り付けられている。後カバー83は、車体に取り付けられた状態では、上記当て付け部材を介して燃料タンク24の側面に当接している。
前方延出部83Cの上部には、車幅方向内側に突出する上縁リブ116が上縁に沿って形成されており、上縁リブ116には、上方に開口する係止部116Aが、前後方向に複数並んで設けられている。
下方延出部83Bは、側面視においてセンターフレーム15の上部を覆う大きさの略円形に形成されている。後カバー83の下縁には、前方延出部83C、ニーグリップ部83A及び下方延出部83Bの下縁から車幅方向内側に突出する下縁リブ117が形成されている。円弧状に形成された下方延出部83Bの下縁リブ117には、複数の係止部117Aが設けられている。
下方延出部83Bは、ニーグリップ部83Aよりも車幅方向外側に膨出した膨出部118を有し、膨出部118は、膨出部118の外側面から車幅方向内側に凹んだ略円形の凹部119を有している。凹部119の底面には、前側リヤフェンダー63のシリンダー支持部63C(図5)が嵌め込まれる開口部119Aが形成されており、後カバー83が車体に取り付けられると、シリンダー支持部63Cが開口部119Aを介して外側に露出する。また、凹部119の底面には、ガーニッシュ89を固定するビス144(図11)が挿通される孔119Bが形成されている。シリンダー支持部63Cは、ガーニッシュ89によって外側から覆われて隠される。
ニーグリップ部83Aの下部の内側面には、下カバー84が連結される係止部120が設けられている。前方延出部83Cの前部の下部には、下カバー84が連結される係止部121が設けられている。前方延出部83Cの後部には、車幅方向内側に突出するボス部122が形成されている。
図17は、下カバー84の側面図である。
図17に示すように、下カバー84のフレームカバー部84Aの後部には、後カバー83の下方延出部83Bの下縁リブ117(図15)に沿って円弧状に屈曲した屈曲部123が形成されており、屈曲部123の内周部には、各係止部117Aに嵌合する係止突起123Aが複数形成されている。
下カバー84のフレームカバー部84A及び前下部カバー部84Bの上縁部には、後カバー83の係止部120,121に嵌合する係止突起124,125が設けられている。また、下カバー84の前後の中間部の上縁部には、上方に突出する固定部126が設けられており、固定部126は、内側から挿通されるビス(不図示)によって後カバー83のボス部122(図15)に締結される。
前下部カバー部84Bの前端の上縁には、前カバー82の幅広部82Bの下縁部に合わさる合わせ部127が形成されている。また、前下部カバー部84Bの前部には、下カバー84の内方へ走行風を取り込む通風口128が形成されている。
図18は、インナーカバー86を前方から見た正面図である。図19は、インナーカバー86の側面図である。
図18及び図19に示すように、インナーカバー86の内側カバー部86Aの前部において上部及び下部には、固定部129,130が形成されており、インナーカバー86は、車幅方向内側から挿通されるビス131(図11)によって固定部129,130がボス部103,104(図13)に締結されることで、前カバー82に固定される。
インナーカバー86の車幅方向外側の縁部には、車幅方向の外側に突出する外側リブ132がインナーカバー86の上端から下端にかけて形成されている。外側リブ132の上下の中間部には、前後に開口する前部係止部132Aが形成されている。また、外側リブ132の後端には、上下に開口する後部係止部132Bが形成されている。インナーカバー86は、前部係止部132Aに前カバー82の係止突起105Aが前方から嵌め込まれるとともに、後部係止部132Bに前カバー82の係止突起98Bが上方から嵌め込まれることで、前カバー82に係止されている。
インナーカバー86の正面カバー部86Bは、上面視(図9)では略V字状に形成されており、正面カバー部86Bの車幅方向の中央部から前方の車幅方向外側へ傾斜して延びる外側傾斜部133Aと、正面カバー部86Bの車幅方向の中央部から前方の車幅方向内側へ傾斜して延びる内側傾斜部133Bとを有している。
内側傾斜部133Bの上部には、上面カバー81の前上面部81B(図10)の側面の形状に沿って切り欠かれた切り欠き部134が形成されており、切り欠き部134が正面カバー部86Bに合わさることでインナーカバー86と上面カバー81とが連続する。切り欠き部134の縁部の近傍には、一対の固定部135,136が設けられており、インナーカバー86は、前方から固定部135,136に挿通されるビス150,150(図10)が固定部91,91(図12)に締結されることで上面カバー81に固定される。
外側傾斜部133Aには、車幅方向に延びるスリット状の通風口137が上下に並んで複数設けられており、通風口137から取り入れられる走行風によってタンクカバー60の内部が冷却される。
本実施の形態では、インナーカバー86によって前カバー82と上面カバー81とを車幅方向に連結するため、タンクカバー60の剛性を向上できる。
図20は、中央カバー85の側面図である。
中央カバー85は、幅広部82B(図13)の後縁部に沿う前上縁部138と、前カバー上部82Aの前部の下縁部に沿う後上縁部139と、前方延出部83C(図15)の上縁部に沿う下縁部140とを有して略三角形状に形成されている。
中央カバー85は、前上縁部138から上方に突出する複数の係止突起138Aと、後上縁部139から上方に突出する複数の係止突起139Aと、下縁部140から下方に突出する複数の係止突起140Aとを有している。中央カバー85は、各係止突起138Aが各係止部108(図13)に嵌合され、各係止突起139Aが各係止部102(図13)の孔部に嵌合され、各係止突起140Aが各係止部116A(図16)に嵌合することで、タンクカバー60に固定される。
係止突起138Aは、前上縁部138において車幅方向外側へ突出する前側リブ141に形成されている。前上縁部138には、前側リブ141を補強するリブ141Aが複数形成されている。
図21は、ガーニッシュ89を前方から見た図である。
図8及び図21に示すように、ガーニッシュ89は、車両の外側面に露出する円板部142と、円板部142の周縁部から円筒状に立設された外周部143とを有して皿状に形成されている。ガーニッシュ89には、外周部143の先端部から車幅方向内側に突出した後に径方向外側に屈曲する爪部143Aが複数形成されている。円板部142において外周部143の内側には、車幅方向内側に突出するボス部142Aが形成されている。また、キーの挿入口52Aは、円板部142の中央部に形成された開口から車両の外側に露出する。
ガーニッシュ89は、外周部143が凹部119(図15)に嵌め込まれ、各爪部143Aが凹部119の底面の開口部119Aの縁部に係止されるとともに、車幅方向内側から孔119Bに挿通されてボス部142Aに締結されるビス144(図11)によって後カバー83に固定される。ビス144を挿通可能な孔(不図示)は、シリンダー収納部63Bにも設けられている。
タンクカバー60は、前カバー82、後カバー83、下カバー84、中央カバー85及びインナーカバー86が予め一体に組付けられた側部カバー151が形成され、この側部カバー151が、燃料タンク24の上面に固定された上面カバー81等に連結されることで、車体に取り付けられる。詳細には、側部カバー151は、前カバー82の係止突起98A及び固定部99を介して上面カバー81に連結され、後カバー83のステー部112を介してエアクリーナーボックス40の係合部40Cに連結され、後カバー83の上部板部113がシート12の前部と燃料タンク24との間に狭持されることで車体に固定される。本実施の形態では、側部カバー151が複数に分割されて構成されているため、必要に応じて、一部のカバーだけを独立して交換することができる。
図22は、図8のXXII−XXII断面図である。
図22に示すように、タンクカバー60の前部では、前カバー82の幅広部82Bの膨出部88が、タンクカバー60の他の部分に比して最も大きく車幅方向の外側に出っ張っており、膨出部88の下方に位置する後カバー83の前方延出部83Cは、膨出部88よりも車幅方向の内側に位置している。また、膨出部88と前方延出部83Cとの間に挟まれて位置する中央カバー85は、膨出部88及び前方延出部83Cよりも車幅方向の内側に位置している。
膨出部88は、車幅方向に出っ張っているため傷が付き易い部分であるが、本実施の形態では、膨出部88を有する前カバー82が分割されているため、前カバー82だけを必要に応じて容易に交換することができる。
また、中央カバー85は、膨出部88及び前方延出部83Cよりも車幅方向の内側に位置しているため、傷等が付きにくくなっている。本実施の形態では、中央カバー85を分割して構成したため、側部カバー151における他のカバーを交換する際に、傷が付きにくい中央カバー85を一緒に交換する必要がなく、交換によるカバーの無駄を低減できる。また、中央カバー85の全周を前カバー82及び後カバー83によって囲うようにして中央カバー85を支持するため、中央カバー85を分割した構成としながら、中央カバー85の支持剛性を向上できる。
図23は、図8のXXIII−XXIII断面図である。
図8及び図23に示すように、後カバー83のニーグリップ部83Aは、ニーグリップ部83Aの上方の前カバー上部82A及びニーグリップ部83Aの下方のフレームカバー部84Aよりも車幅方向の外側に配置されており、シート12に着座した乗員の膝に挟まれて摩擦を受ける。本実施の形態では、後カバー83が他の側部カバー151から分割されているため、乗員の膝の摩擦等によってニーグリップ部83Aに傷が付いた場合に、後カバー83だけを独立して容易に交換することができる。
図1、図22及び図23に示すように、下カバー84は、ステップ37(図1)の上方に位置し、乗員の靴の近くに位置しているため、乗員の靴が下カバー84に接触することで、下カバー84に傷が付き易い。本実施の形態では、下カバー84が他の側部カバー151から分割されているため、乗員の靴の接触によって下カバー84に傷が付いた場合に、下カバー84だけを独立して容易に交換することができる。
図24は、図8のXXIV−XXIV断面図である。図24では、シリンダー収納部63Bの図示が省略されている。
図24に示すように、下カバー84の屈曲部123は、後カバー83の下方延出部83Bに車幅方向の内側から重なった状態で下方延出部83Bに連結されている。
キーシリンダー52は、膨出部118の開口部119Aから外側に露出し、キーの挿入口52Aを除く部分は、ガーニッシュ89によって覆われている。このように、膨出部118の凹部119にガーニッシュ89を取付けたため、ガーニッシュ89のよってキーシリンダー52の周辺部を隠して外観性を向上できるとともに、キーシリンダー52が設けられる部分の強度及び剛性をガーニッシュ89によって向上することができる。
図25は、図8のXXV−XXV断面図である。図25では、シート12は、シート12のクッションを受ける底板12Aのみが図示されている。
図25に示すように、後カバー83は、上部板部113に取り付けられた弾性部材114がシート12の底板12Aと燃料タンク24の後部の上面との間に狭持されることで車体に固定されている。このため、締結部が必要なく、簡単な構造で後カバー83を車体に支持することができる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、燃料タンク24を覆うタンクカバー60は、燃料タンク24の前側でタンクカバー60が幅方向に最も大きくなる幅広部82Bを備えた前カバー82と、前カバー82の後方でシート12に連なる幅狭のニーグリップ部83Aを備えた後カバー83と、前後に延びてタンクカバー60の下部を形成する下カバー84とに分割されるため、交換したい箇所に応じて、前カバー82、後カバー83及び下カバー84をそれぞれ交換できる。すなわち、本発明では、幅方向に大きいことで傷が付き易い幅広部82Bを備えた前カバー82を独立して交換でき、また、乗員によるニーグリップにより傷が付き易い後カバー83を独立して交換でき、さらに、乗員の靴によって傷が付き易い下カバー84を独立して交換できるため、タンクカバー60の所望の部位を必要に応じて容易に交換することができる。
また、上面カバー81、前カバー82、後カバー83、下カバー84、中央カバー85、インナーカバー86及びガーニッシュ89が分割されているため、これらの各カバーにおいて異なる色のカバーを用意しておくことで、ユーザーは好みに応じてタンクカバー60における所望の部位のカバーの色を変更でき、車両の外観を容易に変更することができる。
また、前カバー82は幅広部82Bから後上方に延びて燃料タンク24の上面に連なる前カバー上部82Aを有し、後カバー83はニーグリップ部83Aから前下方に延びる前方延出部83Cを有し、中央カバー85は、前カバー82の前カバー上部82Aと後カバー83の前方延出部83Cとに挟まれているため傷が付きにくい。さらに、中央カバー85は、前カバー82と後カバー83とに挟まれて空間Tを埋めるため、中央カバー85を別体のカバーとしながら、中央カバー85の支持剛性を向上できる。
また、正面視で、前カバー82と上面カバー81との間にインナーカバー86が設けられるため、前方からの走行風が前カバー82に及ぼす影響を低減でき、前カバー82を確実に固定できる。また、インナーカバー86によって走行風の向きを制御して、タンクカバー60の内側を冷却できる。また、インナーカバー86によって前カバー82と上面カバー81とが車幅方向に連結されるため、タンクカバー60の剛性を向上できる。
また、上面カバー81によって燃料タンク24の上面を覆うことができ、燃料タンク24を保護できる。
また、前カバー82は、係止突起98A及び固定部99を介して上面カバー81に固定されるため、前カバー82の固定部を燃料タンク24に設ける必要が無く、構造を簡単にできる。
さらに、上面カバー81は燃料タンク24の中央の給油口70の外周部に取り付けられたリング部材72に取り付けられ、リング部材72によって上面カバー81を効果的に支持できるため、タンクカバー60の固定部の数を最小限にすることができる。
また、後カバー83に取り付けられるガーニッシュ89によって後カバー83を補強することができる。
また、ガーニッシュ89が取り付けられることで補強された部分の内側にシートロックのキーシリンダー52を配置するため、キーシリンダー52を確実に支持できる。
1 自動二輪車
12 シート
24 燃料タンク
25 ハンドル
52 キーシリンダー
60 タンクカバー
70 給油口
72 リング部材(取付けリング)
81 上面カバー
82 前カバー
82B 幅広部
83 後カバー
83A ニーグリップ部
84 下カバー
85 中央カバー
86 インナーカバー
89 ガーニッシュ

Claims (8)

  1. ハンドル(25)と、乗員が着座するシート(12)と、前記ハンドル(25)の後方且つ前記シート(12)の前方に配置される燃料タンク(24)と、前記燃料タンク(24)を覆うタンクカバー(60)とを備えた自動二輪車のタンクカバー構造において、
    前記タンクカバー(60)は、前記燃料タンク(24)の前側で前記タンクカバー(60)が幅方向に最も大きくなる幅広部(82B)を備えた前カバー(82)と、前記前カバー(82)の後方で前記シート(12)に連なり当該シート(12)に着座した乗員が膝で挟んで車体を保持する幅狭のニーグリップ部(83A)を備えた後カバー(83)と、前後に延びて前記タンクカバー(60)の下部を形成する下カバー(84)とに分割されることを特徴とする自動二輪車のタンクカバー構造。
  2. 前記前カバー(82)は前記幅広部(82B)から後上方に延びて前記燃料タンク(24)の上面に連なり、前記後カバー(83)は前記ニーグリップ部(83A)から前下方に延び、
    前記タンクカバー(60)は、前記前カバー(82)と前記後カバー(83)とに挟まれて空間を埋める別体の中央カバー(85)を備えることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のタンクカバー構造。
  3. 前記燃料タンク(24)の上面を覆う上面カバー(81)を備えることを特徴とする請求項1または2記載の自動二輪車のタンクカバー構造。
  4. 正面視で、前記前カバー(82)と前記上面カバー(81)との間にインナーカバー(86)が設けられることを特徴とする請求項3記載の自動二輪車のタンクカバー構造。
  5. 前記前カバー(82)は、前記上面カバー(81)に固定されることを特徴とする請求項3または4記載の自動二輪車のタンクカバー構造。
  6. 前記燃料タンク(24)は上部に給油口(70)を備え、前記上面カバー(81)は、前記給油口(70)に取り付けられた取付けリング(72)に取り付けられることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の自動二輪車のタンクカバー構造。
  7. 前記後カバー(83)の後端にガーニッシュ(89)を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の自動二輪車のタンクカバー構造。
  8. 前記ガーニッシュ(89)の内側にキーシリンダー(52)を備え、前記キーシリンダー(52)は、前記シート(12)をロックするシートロックの施錠及び解錠を切り替えるものであることを特徴とする請求項7記載の自動二輪車のタンクカバー構造。
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