JP3439962B2 - 半導体素子収納用パッケージ - Google Patents

半導体素子収納用パッケージ

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路素
子などの半導体素子を収納する半導体素子収納用パッケ
ージに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、半導体集積回路素子などの半
導体素子は、パッケージに収納された状態でプリント配
線基板などに実装される。高い信頼性が要求される用途
では、図1に示すようなセラミック材を電気絶縁材料と
して形成されるパッケージが使用されている。 【0003】図1は、絶縁基体1と蓋体2とで、半導体
素子3を収納して、フラット型のパッケージ4を形成し
ている状態を示す。絶縁基体1は、一般にアルミナセラ
ミックスなどの無機電気絶縁材料から成り、タングステ
ン(W)やモリブデン(Mo)等の高融点金属粉末から
成る複数個の配線層5が、電気絶縁材料の焼結過程で同
時に生成される。配線層5には、ニッケルメッキ、金メ
ッキなどが施され、半導体素子3に形成されるボンディ
ングパッドとの間でボンディングワイヤ6による電気的
接続が行われる。配線層5の一部はパッケージ4の外部
に露出し、外部リード端子7がロウ材8を介して接合さ
れる。絶縁基体1に半導体素子3を収納し、ボンディン
グワイヤ6による電気的接続が終了すると、絶縁基体1
の表面に設けられている金属層9を利用して蓋体2がロ
ウ材10で接合され、半導体素子3を収納する絶縁基体
1の凹所11が外部に対して気密に封止される。なお半
導体素子3は、絶縁基体1の凹所11の底面にガラス、
封脂あるいはハンダなどの接合層12によって固定され
る。 【0004】半導体素子3は大気と接触するのを防止す
るために、気密封止を確実に行う必要がある。このた
め、絶縁基体1と蓋体2との間で、線熱膨張係数に差が
あると、熱応力が発生し、ロウ材10などの接合部や絶
縁基体1に微小なクラックが形成され、パッケージ4の
気密性が劣化して信頼性が低下する恐れがある。このた
め、蓋体2としては、絶縁基体1の主成分であるアルミ
ナセラミックスの線熱膨張係数に近い線熱膨張係数を有
する42アロイなどの鉄−ニッケル合金やコバールと称
される鉄−ニッケル−コバルト合金が材料として使用さ
れている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】図1に示すような半導
体素子3を収納するパッケージ4では、蓋体2として4
2アロイやコバールなどを材料として使用しているけれ
ども、これらは強磁性体であるニッケル、コバルトを含
んでいるため、外部から磁化されやすく、パッケージ4
の周囲に存在している磁束が通りやすく、蓋体2の周辺
では磁束密度が高くなってしまい、半導体素子3も蓋体
2によって高められる磁束の影響を受けることになる。
近年、半導体素子3は、特にLSIと呼ばれる大規模集
積回路素子などで、省電力化が進められ、電源電圧が低
くなる傾向がある。さらに、パッケージ4全体が一層小
型化されることも要望され、蓋体2と半導体素子3との
間の距離も小さくなっている。このため、蓋体2によっ
てパッケージ4の周囲の磁束が半導体素子3上に集中す
ると、磁束の変化によって半導体素子3内に誘起される
電圧がノイズとなり、特に電源電圧が低い場合に誤動作
しやすくなってしまう。 【0006】半導体素子としての省電力化の背景には、
最近のモービルタイプの電子機器の普及で、バッテリを
電源として長時間使用することができることを目的とし
て、低電圧で作動する半導体素子への要求が存在する。
低電圧で作動する半導体素子では、電源ノイズの影響が
大きくなってしまう。すなわち、5Vの電圧で1Vまで
のノイズの耐性、すなわち20%までのノイズの耐性が
ある場合に、3Vの駆動電圧で1Vのノイズが入れば、
20%のノイズの耐性限界を越えて誤動作する可能性が
大きくなる。 【0007】また、近時、情報処理装置は高速駆動が行
われ、ノイズの影響を極めて受け易いものとなってきて
おり、外部電気回路より配線層にノイズが入り込むとこ
れが配線層を介してそのまま半導体素子に入り込み、半
導体素子を誤動作させてしまう。 【0008】本発明の目的は、外部からの磁界の変化に
よるノイズの影響が少ない半導体素子収納用パッケージ
を提供することにある。 【0009】また本発明の他の目的は、外部電気回路よ
り配線層に入り込んだノイズを良好に吸収し、半導体素
子にノイズが入り込むのを有効に防止して半導体素子を
正常に作動させることができる半導体素子収納用パッケ
ージを提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は、複数個の配線
層を有する絶縁基体と蓋体とから成り、内部に半導体素
子を収納するための空所を有する半導体素子収納用パッ
ケージであって、前記蓋体を銅で形成し、且つ、前記絶
縁基体を40〜400℃における線熱膨張係数が10〜
20ppm/℃のセラミック材で形成するとともに配線
層の一部周囲をフェライト粉末を含有した前記絶縁基体
と同時焼成により形成した補助膜で被覆しており、前記
絶縁基体は、酸化リチウム(LiO)を5〜30重量
%含有するリチウム珪酸ガラス20〜80体積%と、4
0〜400℃における線熱膨張係数が8ppm/℃以上
であるフィラー80〜20体積%との割合で含む成形体
を焼成して得られる焼結体から成り、前記補助膜は、酸
化リチウム(LiO)を5〜30重量%含有するリチ
ウム珪酸ガラス20〜80体積%と、40〜400℃に
おける線熱膨張係数が8ppm/℃以上であるフィラー
80〜20体積%との割合で含むガラスセラミックス1
0〜50重量部と、フェライト粉末50〜90重量部と
から成ることを特徴とするものである。 【0011】 【0012】 【0013】本発明によれば、内部に半導体素子を収容
するための空所を有する半導体素子収納用パッケージの
蓋体は、銅で形成され、磁性をほとんど有しないので、
外部からの磁界で磁化されず、半導体素子へのノイズを
低減することができる。 【0014】また本発明によれば、絶縁基体の線熱膨張
係数は、40〜400℃の温度範囲で10〜20ppm
/℃であるので、銅もしくは銅を主成分とする金属に対
して線熱膨張係数の差が小さい。従って、蓋体と絶縁基
体との間の熱応力が小さくなるので、蓋体による気密封
止は、長期間にわたって信頼性を維持することができ
る。 【0015】更に本発明によれば、絶縁基体に形成した
配線層の一部周囲がフェライト粉末を含有した絶縁基体
と同時焼成により形成した補助膜で被覆されていること
から外部電気回路から配線層にノイズが入り込んだ場
合、そのノイズはフェライト粉末で熱エネルギーに変換
されて吸収され、その結果、ノイズが配線層を介してそ
のまま半導体素子に入り込むことはなく、半導体素子を
正常に作動させることが可能となる。 【0016】 【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態の概略的な
構成を、図1を用いて示す。基本的な形状は、従来から
のパッケージと同等である。絶縁基体1は、40〜40
0℃の温度範囲における線熱膨張係数が10〜20pp
m/℃のセラミック材、例えば、リチウム珪酸ガラス
と、線熱膨張係数が40〜400℃で8ppm/℃以上
であるフィラーとを焼成して得られる焼結体である。蓋
体2は銅から成る。このような蓋体2の線熱膨張係数
は、銅の線熱膨張係数である17ppm/℃である。絶
縁基体1が一般的なアルミナセラミックス等の場合は、
線熱膨張係数が約7ppm/℃となるので、銅である蓋
体2との線熱膨張係数の差が大きく、熱応力が発生しや
すい。本実施形態では絶縁基体1と蓋体2との間の線熱
膨張係数の差が小さくなり、温度変化に対して発生する
熱応力が小さくなる。 【0017】LSIなどの半導体素子3は、絶縁基体1
と蓋体2とから成るパッケージ4内に気密封止され、周
囲の環境の影響から保護される。半導体素子3は、絶縁
基体1に形成されている配線層5に対し、ボンディング
ワイヤ6を介して電気的に接続される。配線層5に対
し、パッケージ4の外部で外部リード端子7がロウ材8
によって接合される。蓋体2は、絶縁基体1の表面の金
属層9にロウ材10によって接合される。蓋体2による
絶縁基体1の気密封止は、絶縁基体1の凹所11に半導
体素子3を接合層12を介して固定し、ボンディングワ
イヤ6を用いて配線層5との間で電気的接続を終了した
後、行われる。 【0018】図1に示すように、半導体素子3を内部に
収納したフラット型のパッケージ4は、プリント配線基
板などに実装されて使用される。プリント配線基板に、
他の電子部品とともにハンダなどで接合される際に、4
00℃程度まで加熱される可能性がある。このため、絶
縁基体1と蓋体2とは、40〜400℃の温度範囲で、
線熱膨張係数の差が小さいことが望ましい。パッケージ
4を構成する絶縁基体1と蓋体2とのうち、蓋体2とし
て銅を使用しており、前述のようにその線熱膨張係数は
17ppm/℃であるので、絶縁基体1としては、その
温度範囲で線熱膨張係数が10〜20ppm/℃程度の
セラミック材料を用いることが好ましい。このようなセ
ラミック材料として、リチウム珪酸ガラス20〜80体
積%と、40〜400℃における線熱膨張係数が8pp
m/℃以上のフィラー80〜20体積%とを含む成形体
を焼成して成る焼結体によって形成するいわゆるガラス
セラミツク焼結体が好適に用いられる。 【0019】前記リチウム珪酸ガラスとしては、たとえ
ば、 SiO−LiO−A1 SiO−LiO−A1−MgO−TiO SiO−LiO−A1−MgO−NaO−
F SiO−LiO−A1−KO−NaO−
ZnO SiO−LiO−A1−KO−P SiO−LiO−A1−KO−P
ZnO−NaO SiO−LiO−MgO SiO−LiO−ZnO 等の組成物が挙げられ、このうち、酸化珪素(Si
)は、リチウム珪酸を形成するために必須の成分で
あり、ガラス全量中60〜85重量%の割合で存在す
る。SiOとLiOとの合量がガラス全量中65〜
95重量%であることが、リチウム珪酸結晶を析出させ
る上で望ましい。 【0020】また、40〜400℃における線熱膨張係
数が8ppm/℃以上であるフィラーとしては、表1に
挙げたものが好適に使用される。 【0021】 【表1】【0022】さらにリチウム珪酸ガラスの成分量を20
〜80体積%、フィラーの成分量を20〜80体積%の
範囲とするのは、セラミック材料の40〜400℃にお
ける線熱膨張係数を10〜20ppm/℃の範囲に制御
するとともに、焼成温度を下げるためであり、リチウム
珪酸ガラスの成分量が20体積%より少ない、言い換え
ればフィラーが80体積%より多いと液相焼結すること
ができずに高温で焼成する必要があり、またリチウム珪
酸ガラスが80体積%より多い、言い換えるとフィラー
が20体積%より少ないと、セラミック材料の特性がリ
チウム珪酸ガラスの特性に大きく依存していまい、線熱
膨張係数を所定値に制御するのが困難となるとともに、
原料のコストも高くなってしまうからである。 【0023】またリチウム珪酸ガラスでは、酸化リチウ
ム(Li2 O)を5〜30重量%、特に5〜20重量%
の割合で含有することが重要である。このようなリチウ
ム珪酸ガラスを用いることによって、高い線熱膨張係数
を有するリチウム珪酸を析出させることができる。な
お、酸化リチウムの含有量が5重量%より小さいと、焼
成時にリチウム珪酸の結晶の生成量が少なくなってしま
い、高い線熱膨張係数を得ることができない。酸化リチ
ウムの含有量が30重量%より大きいと、電気絶縁体と
しての誘電正接が100×10-4を超えるため、基板と
しての特性が劣化してしまう。またこのガラス中には鉛
(Pb)を実質的に含まないことが望ましい。鉛は毒性
を有するため製造工程中での被毒を防止するための格別
な装置および管理を必要とするために、焼結体を安価に
製造することができなくなるためである。鉛が不純物と
して不可避的に混入する場合を考慮すると、鉛の含有量
は0.05重量%以下であることが望ましい。 【0024】さらに、リチウム珪酸ガラスの屈伏点を、
400〜800℃、特に400〜650℃としておくこ
とが望ましい。これはリチウム珪酸ガラスおよびフィラ
ーから成る成形体を形成する場合、有機樹脂バインダー
を混合しているが、焼成時に前記有機樹脂バインダーを
効率良く除去するためである。屈伏点が400℃より低
いと、成形体の緻密化が低温で開始するために、有機樹
脂バインダーが分解揮散できなくなり、有機樹脂バイン
ダー成分が残留して特性に影響を及ぼす結果となる。一
方、屈伏点が800℃より高いと、リチウム珪酸ガラス
の量を多くしないと結晶しにくくなるため高価なリチウ
ム珪酸ガラスを大量に必要とすることになり、焼結体の
コストが高くなってしまう。 【0025】フィラーは、リチウム珪酸ガラスの屈伏点
に応じ、その量を適宜調整することが望ましい。すわな
ち、リチウム珪酸ガラスの屈伏点が400〜650℃と
低い場合は、低温での焼結性が高まるためフィラーの含
有量は50〜80体積%と比較的多く配合することがで
きる。これに対して、リチウム珪酸ガラスの屈伏点が6
50〜800℃と高い場合は、焼結性が低下するためフ
ィラーの含有量は20〜50体積%と比較的少なく配合
することが望ましい。 【0026】リチウム珪酸ガラスは、フィラー無添加で
は収縮開始温度が700℃以下となり、850℃以上で
は溶融してしまう。フィラーを20〜80体積%の割合
で混合することによって、焼成温度を上昇させ結晶の析
出とフィラーを液相焼結させるための液相の形成とを行
うことができる。また原料コストを下げるためには、高
価な結晶性ガラスの含有量を減少させることが好まし
い。 【0027】リチウム珪酸ガラスとフィラーとの混合物
は、成形のための有機樹脂バインダーを添加した後、所
望の成形手段、たとえばドクターブレード、圧延法、金
型プレス等によってシー卜状など任意の形状に成形さ
れ、焼成に供される。 【0028】焼成に当たっては、まず成形のために配合
した有機樹脂バインダー成分を除去する。有機樹脂バイ
ンダーの除去は、700℃前後の大気雰囲気中で行われ
る。 【0029】成形体の収縮開始温度は700〜850℃
程度であることが望ましい。収縮開始温度がこれより低
いと有機樹脂バインダーの除去が困難となるので、成形
体中のリチウム珪酸ガラスの特性、特に屈伏点を制御す
ることが重要である。焼成は、850〜1300℃の酸
化性雰囲気中で行われ、相対密度90%以上まで緻密化
される。このときの焼成温度が850℃より低いと、緻
密化することができない。 【0030】このようにして製造される焼結体中には、
リチウム珪酸ガラスから生成される結晶相、リチウム珪
酸ガラスとフィラーとの反応によって生成する結晶相、
あるいはフィラーが分解して生成する結晶相等が存在
し、これらの結晶相の粒界にガラス相が存在して焼結体
の線熱膨張係数が40〜400℃において10〜20p
pm/℃となる。 【0031】なお、前記酸化リチウム(LiO)を5
〜30重量%含有するリチウム珪酸ガラス20〜80体
積%と、40〜400℃における線熱膨張係数が8pp
m/℃以上であるフィラー80〜20体積%との割合で
含む成形体を焼成して得られる焼結体から成る40〜4
00℃における線熱膨張係数が10〜20ppm/℃の
セラミック材は、その焼成温度が従来のアルミナセラミ
ックスに比べて低いことから、配線層5を従来のタング
ステン(W)やモリブデン(Mo)等の電気抵抗率が
5.4μΩ・cm(20℃)以上の高融点金属粉末にか
えて、電気抵抗率が2.5μΩ・cm(20℃)以下の
低融点の銅(Cu)や銀(Ag)、金(Au)を使用す
ることができる。かかる銅(Cu)や銀(Ag)、金
(Au)で配線層5を形成すると、銅(Cu)や銀(A
g)等の電気抵抗率が低いことから前線層5を信号が伝
搬した際、配線層5で信号が大きく減衰することはな
く、良好に伝搬させることができる。 【0032】また前記セラミック材は、その比誘電率が
7.5(室温1MHz)であり、従来のアルミナセラミ
ックスの比誘電率(10〜11:室温1MHz)より低
いことから、配線層5を伝搬する信号の伝搬速度を従来
に比し極めて速いものとなすこともでき、これによって
配線層5を介して半導体素子3に信号を高速で出し入れ
し、半導体素子3を高速駆動させることもできる。 【0033】以上、説明したようなセラミック材を絶縁
基体として製造するためには、リチウム珪酸ガラスとフ
ィラーから成る原料粉末に適切な有機樹脂バインダーや
可塑剤、溶剤を添加混合して泥漿物を作るとともに、そ
の泥漿物に対し、ドクターブレード法やカレンダロール
法を用いてグリーンシートを形成する。さらに配線層や
ワイヤボンディング用の接続パッドとして、銅、銀ある
いは金などの金属粉末に有機樹脂バインダー、可塑剤お
よび溶剤を添加混合して形成する金属ぺーストを、グリ
ーンシート上にスクリーン印刷法などによって所定パタ
ーンを形成するように印刷して塗布する。場合によって
は、グリーンシートに適当な打抜き加工を施して、スル
ーホールを形成し、このスルーホール内にも金属ペース
トを充填する。これらのグリーンシートを複数枚積層
し、グリーンシートと金属ペーストとを同時焼成するこ
とによって、図1に示すような多層構造のパッケージ4
を得ることができる。 【0034】また上述したセラミック材から成る絶縁基
体1には銅(Cu)や銀(Ag)、金(Au)等から成
る複数個の配線層5が形成されており、かつ配線層5の
周囲の一部はフェライト粉末を含有する補助膜5aで被
覆されている。補助膜5aは外部電気回路から配線層5
に入り込んだノイズを選択的に熱エネルギーに変換させ
て吸収し、これによって配線層5に入り込んだノイズは
そのまま配線層5を介して半導体素子3に入り込むこと
はなく、半導体素子3を正常に作動させることができ
る。 【0035】補助層5aは、酸化リチウム(LiO)
を5〜30重量%含有するリチウム珪酸ガラス20〜8
0体積%と、40〜400℃における線熱膨張係数が8
ppm/℃以上であるフィラーを80〜20体積%の割
合で含むガラスセラミックス10〜50重量部と、フェ
ライト粉末50〜90重量部とから成り、40〜400
℃における線熱膨張係数は8〜18ppm/℃である。
補助層5aの線熱膨張係数と絶縁基体1の線熱膨張係数
とはその差が小さいため補助層5aを絶縁基体1に形成
した配線層5の一部周囲に強固に接合させることができ
る。補助層5aのフェライト粉末はNi−Znフェライ
ト(Ni−Cu−Zn−Fe−O)、フェロクスプレー
ナ型フェライト(Ba−Sr−Co−Zn−Fe−O)
等が使用される。補助層5aはリチウム珪酸ガラスとフ
ィラーとフェライト粉末とから成る原料粉末に適切な有
機樹脂バインダーや可塑剤、溶剤を添加混合してフェラ
イトペーストを作り、これを絶縁基体1となるグリーン
シートの配線層5が形成される領域にスクリーン印刷法
等により予め印刷塗布しておくことによって絶縁基体1
と同時焼成で配線層5の周囲の一部に形成される。補助
膜5aはフェライト粉末の添加量が50重量部未満とな
ると配線層5に入り込んだノイズを良好に吸収すること
が困難となり、また90重量部を超えると焼結性が低下
し、絶縁基体1及び配線層5と同時に焼成することが困
難となるので50〜90重量部の範囲としておくことが
好ましい。 【0036】次に図2は、本発明の実施の他の形態の概
略的な構成を示す。本実施形態では、前述のようなセラ
ミック材による絶縁基体21と銅から成る蓋体22とを
組合わせ、半導体素子23を収納するボールクリッドア
レイ(BGA)型のパッケージ24を構成する。半導体
素子23は、絶縁基体21に形成されている配線層25
に、バンプ26によってフエースボンディング方式で電
気的に接続される。配線層25は、パッケージ24の外
部でグリッド状に配列されるボール27に接続される。
蓋体22と半導体素子23との間には、樹脂層28が充
填され、蓋体22と絶縁基体23との間を気密に封止す
る。このようなパッケージ24においても、絶縁基体2
1と銅から成る蓋体22との間の線熱膨張係数の差が小
さいので、熱応力を小さくすることができる。 【0037】また配線層25の周囲の一部は補助膜25
aで被覆されており、この補助膜25aによって外部電
気回路から配線層25に入り込んだノイズは選択的に熱
エネルギーに変換されて吸収され、これによって配線層
25に入り込んだノイズはそのまま配線層25を介して
半導体素子23に入り込むことはなく、半導体素子23
を正常に作動させることができる。 【0038】なお、図1および図2の実施形態では、フ
ラット型およびBGA型のパッケージについて本発明を
それぞれ実施しているけれども、他の型のパッケージに
ついても同様に実施することができる。 【0039】 【実施例】以下本発明の絶縁基体1、21のセラミック
材を、さらに具体的な例で説明する。リチウム珪酸ガラ
スとしては、次の2種のガラスを準備する。 【0040】重量比率で74%SiO−14%Li
O−4%A1−2%P−2%KO−2
%ZnO−2%NaO(Pb含有量50ppm以下、
屈伏点480℃) 重量比率で78%SiO−10%LiO−4%A
−2%P−5%KO−1%Na
(Pb含有量50ppm以下、屈伏点780℃)これら
の2種のガラスに対して、前述の表1に示したフィラー
成分を組合わせ、得られる焼結体に対し、40〜400
℃の線熱膨張係数や他の物性値を測定した結果を次の表
2に示す。 【0041】 【表2】 【0042】誘電損失は、焼結体を直径60mm、厚さ
2mmに加工し、JISC2141の手法で、LCRメ
ータ(Y.H.P.社製4284A型)を用いて求め、
また比誘電率はLCRメータを用いて1MHz、1.0
Vrmsの条件で25℃における静電容量を測定し、こ
の静電容量から25℃における比誘電率を算出した。 【0043】また配線層として銅(Cu)を同時焼成に
より被着形成し、配線層の剥離、溶融、焼結不良などに
ついての評価も行った。 【0044】なお、評価のためのサンプルは、表2に示
す各原料組成物を用いて、溶媒としてのトルエンとイソ
プロピルアルコール、バインダーとしてのアクリル掛
脂、可塑剤としてのDBP(ジブチルフタレート)を用
いて、ドクターブレード法により厚み500μmのグリ
ーンシー卜成形体を作成し、その表面にCu配線用金属
ペーストをスクリーン印刷法に基づいて塗布した。そし
て次にこれを700℃でN2+H2O雰囲気中で脱バイン
ダー処理し、各焼結温度で窒素雰囲気中で配線層と絶縁
基板とを同時に焼成し、パッケージ用の配線基板を作成
した。 【0045】本実施例によるセラミック材は、線熱膨張
係数が10〜20ppm/℃の範囲であるので、蓋体と
して使用する銅との線熱膨張係数の差が小さくなり、蓋
体で絶縁基体を気密に封止したときの熱応力が小さく、
封止部分の信頼性を高くすることができる。 【0046】また、本実施例によるセラミック材は、焼
成温度がアルミナセラミックなどと比較して低くなるの
で、配線層にCuなどの導電率の高い金属を用いること
ができる。アルミナセラミックなどでは、焼成温度が高
いので、配線層にはモリブデン(Mo)やタングステン
(W)などの高融点金属材料を用いる必要があり、導電
性はあまり大きくないので、電気抵抗値が高くなり、半
導体集積回路素子に対する信号の伝達の際の損失が大き
くなる。本実施例では、銅を配線層に使用することがで
きるので、配線層の電気抵抗値が小さくなり、信号の減
衰量も減少する。 【0047】 【発明の効果】本発明によれば、内部に半導体素子を収
容するための空所を有する半導体素子収納用パッケージ
の蓋体は、銅で形成され、磁性をほとんど有しないの
で、外部からの磁界で磁化されず、半導体素子へのノイ
ズを低減することができる。 【0048】また本発明によれば、絶縁基体の線熱膨張
係数は、40〜400℃の温度範囲で10〜20ppm
/℃であるので、銅に対して線熱膨張係数の差が小さ
い。従って、蓋体と絶縁基体との間の熱応力が小さくな
るので、蓋体による気密封止は、長期間にわたって信頼
性を維持することができる。 【0049】更に本発明によれば、絶縁基体に形成した
配線層の一部周囲がフェライト粉末を含有する補助膜で
被覆されていることから外部電気回路から配線層にノイ
ズが入り込んだ場合、そのノイズはフェライト粉末で熱
エネルギーに変換されて吸収され、その結果、ノイズが
配線層を介してそのまま半導体集積回路に入り込むこと
はなく、半導体集積回路を正常に作動させることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の一形態の構成を示す概略的な断
面図である。 【図2】本発明の実施の他の形態の概略的な断面図であ
る。 【符号の説明】 1、21・・・・・・絶縁基体 2、22・・・・・・蓋体 3、23・・・・・・半導体素子 4、24・・・・・・パッケージ 5、25・・・・・・配線層 5a、25a・・・・補助膜 6・・・・・・・・・ボンディングワイヤ 7・・・・・・・・・外部リード端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/08 H01L 23/00 H05K 9/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数個の配線層を有する絶縁基体と蓋体
    とから成り、内部に半導体素子を収納するための空所を
    有する半導体素子収納用パッケージであって、前記蓋体
    銅で形成し、且つ、前記絶縁基体を40〜400℃に
    おける線熱膨張係数が10〜20ppm/℃のセラミッ
    ク材で形成するとともに配線層の一部周囲をフェライト
    粉末を含有した前記絶縁基体と同時焼成により形成した
    補助膜で被覆しており、前記絶縁基体は、酸化リチウム
    (Li O)を5〜30重量%含有するリチウム珪酸ガ
    ラス20〜80体積%と、40〜400℃における線熱
    膨張係数が8ppm/℃以上であるフィラー80〜20
    体積%との割合で含む成形体を焼成して得られる焼結体
    から成り、前記補助膜は、酸化リチウム(Li O)を
    5〜30重量%含有するリチウム珪酸ガラス20〜80
    体積%と、40〜400℃における線熱膨張係数が8p
    pm/℃以上であるフィラー80〜20体積%との割合
    で含むガラスセラミックス10〜50重量部と、フェラ
    イト粉末50〜90重量部とから成ることを特徴とする
    半導体素子収納用パッケージ。
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