JP3425874B2 - 点検口枠 - Google Patents

点検口枠

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JP3425874B2
JP3425874B2 JP35495298A JP35495298A JP3425874B2 JP 3425874 B2 JP3425874 B2 JP 3425874B2 JP 35495298 A JP35495298 A JP 35495298A JP 35495298 A JP35495298 A JP 35495298A JP 3425874 B2 JP3425874 B2 JP 3425874B2
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04FFINISHING WORK ON BUILDINGS, e.g. STAIRS, FLOORS
    • E04F19/00Other details of constructional parts for finishing work on buildings
    • E04F19/08Built-in cupboards; Masks of niches; Covers of holes enabling access to installations
    • E04F19/083Covers with fixing means providing for snap locking

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Residential Or Office Buildings (AREA)
  • Door And Window Frames Mounted To Openings (AREA)
  • Hinges (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家屋の壁面部また
は天井部等に配設された配管等を点検するために形成さ
れた点検口に取り付けられる点検口枠に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実公平2−17075号公
報に示されるように、下地材などの取付部材に取り付け
られる取付板と、この取付板から壁板などの板材の厚み
分突出している支持板と、この支持板の端部に直交状態
に設けてあり、一端部側で上記取付板とともに上記板材
を挟持し、他端部は係合部が設けてある保持板と、この
保持板の一端部にセルフヒンジにより回動可能に連設
し、上記保持板側の面に上記係合部と係脱可能な係止突
部を突設し、点検口蓋の外周部を覆うカバーとを具備
し、このカバーと上記取付板とによって点検口蓋を着脱
自在に挟持するように構成することにより、ビス類を用
いることなく点検口蓋を着脱できるようにした点検口枠
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載された
点検口枠では、ビス類を用いることなく点検口蓋を着脱
できるようになっているが、予め正方形状に枠組みした
木製の下地材を、点検口枠が取り付けられる壁面の背面
側に配設した後、この下地材に対して点検口枠の取付板
をビス止めするように構成されているため、この作業が
煩雑であるという問題あった。
【0004】本発明は、このような事情に鑑み、下地材
等を用いることなく容易に点検口に取り付けることがで
きる点検口枠を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
壁材に形成された点検口に取り付けられて点検口蓋を保
持する点検口枠において、この点検口枠を、上記点検口
の周面に沿って伸びる状態で取り付けられる支持部と、
上記点検口に取り付けられたときに室内側に位置する部
分となる支持部の表面部から、点検口枠の中心部に対し
て遠ざかる方向に突設された第1壁材挟持板と、上記
検口に取り付けられたときに室外側に位置する部分とな
支持部の背面部から点検口枠の中心部に向かう方向に
突設された第2口蓋挟持板と、上記支持部の表面部から
点検口枠の中心部に向かう方向に突設されるとともに、
ヒンジ部を支点にして揺動可能に支持された第1口蓋挟
持板と、上記支持部の背面部から点検口枠の中心部に対
して遠ざかる方向に突設されるとともに、ヒンジ部を支
点にして揺動可能に支持された第2壁材挟持板と、上記
第1口蓋挟持板を点検口蓋の挟持位置に係脱可能に係止
する係止部と、上記第2壁材挟持板を壁材の挟持位置に
係脱可能に係止する係止部とを備えた口枠形成体によっ
て構成したのである。
【0006】上記構成によれば、口枠形成体の支持部を
点検口の周面に沿って設置した状態で、第2壁材挟持板
を係止部に係止させることにより、第1,第2壁材挟持
板が壁材に圧接されて、この壁材に口枠形成体が取り付
けられる。また、上記点検口枠の支持部に沿って点検口
蓋を設置した状態で、第1口蓋挟持板を係止部に係止さ
せることにより、点検口蓋が第1,第2口蓋挟持板によ
って挟持された状態で保持されることになる。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1記載の点
検口枠において、複数個の口枠形成体を組み合わせるこ
とによって点検口枠を形成するとともに、相隣接する口
枠形成体の端部同士を連結部材によって連結したもので
ある。
【0008】上記構成によれば、相隣接する口枠形成体
の端部同士が上記連結部材によって連結されることによ
り、点検口の周面に沿って設置される点検口枠が形成さ
れることになる。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項1または請
求項2記載の点検口枠において、上記第1口蓋挟持板と
第2壁材挟持板とを、同一形状に形成するとともに、支
持部を中心とした点対称位置に配設し、かつ上記第1
材挟持板と第2口蓋挟持板とを、同一形状に形成すると
ともに、支持部を中心とした点対称位置に配設したもの
である。
【0010】上記構成によれば、口枠形成体の表裏を反
転することにより、第1口蓋挟持板を室外側に位置した
状態で取り付けられる第2壁材挟持板として利用できる
とともに、第1壁材挟持板を室外側に位置した状態で取
り付けられる第2口蓋挟持板として利用できることにな
る。
【0011】請求項4に係る発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の点検口枠において、第2壁材挟持板の長
さを点検口の開口径に対応した寸法に設定したものであ
る。
【0012】上記構成によれば、口枠形成体の室外側に
位置した状態で取り付けられる第2壁材挟持板を、点検
口の周面に干渉させることなく点検口内に挿入すること
ができるため、上記第2壁材挟持板を係止部に係止させ
て口枠形成体を壁材に取り付ける作業を容易に行うこと
ができる。
【0013】請求項5に係る発明は、天井部に形成され
た点検口に取り付けられて点検口蓋を保持する点検口枠
において、この点検口枠を、点検口の周面に沿って伸び
る状態で取り付けられる支持部と、上記点検口に取り付
けられたときに室外側に位置する部分となる支持部の背
面部から点検口枠の中心部に対して遠ざかる方向に突設
された第2天井材挟持板と、上記点検口に取り付けられ
たときに室内側に位置する部分となる支持部の表面部か
ら点検口枠の中心部に向かう方向に突設された口蓋支持
板と、上記支持部の表面部から点検口枠の中心部に対し
て遠ざかる方向に突設されるとともに、ヒンジ部を支点
にして揺動可能に支持された第1天井材挟持板と、この
第1天井材挟持板を天井材の挟持位置に係脱可能に係止
する係止部とを有する口枠形成体によって構成したもの
である。
【0014】上記構成によれば、天井部に形成された点
検口の周面に沿って口枠形成体の支持部を設置した状態
第1天井材挟持板を係止部に係止させることにより、
第1,第2天井材挟持板が天井材に圧接されて、この天
井材に口枠形成体が取り付けられる。また、上記点検口
の上方から上記口枠支持板上に点検口蓋を載置すること
により、この点検口蓋が自重に応じて上記口蓋支持板上
に載置された状態で保持されることになる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本発明の実施形態
に係る点検口枠を有する点検口構造をしている。この点
検口枠構造は、家屋の壁面部または天井部等に配設され
た石膏ボードまたは壁板等からなる壁材1に形成された
点検口2と、この点検口2に設置された点検口枠3と、
この点検口枠3に保持されて上記点検口2を覆う点検口
蓋4とを備えている。
【0016】上記点検口枠3は、点検口2の周面に沿っ
て伸びる状態で取り付けられる支持部5と、この支持部
5から外側方、つまり点検口2(点検口枠3)の中心部
から遠ざかる方向に突設された一対の第1,第2壁材挟
持板6,7と、上記支持部5の内方側、つまり点検口2
(点検口枠3)の中心部側に向かう方向に突設された一
対の第1,第2口蓋挟持板8,9とを有する口枠形成体
10により構成されている。
【0017】上記支持部5は、一定間隔を置いて平行に
伸びる外側板11及び内側板12と、この外側板11及
び内側板12の幅方向の中央部同士を連結する連結板1
3とを有する断面H型に形成されている。そして、支持
部5の室内側に位置する上記外側板11の表面部から
検口枠3の中心部に対して遠ざかる方向に第1壁材挟持
板6が突設されるとともに、点検口枠3の中心部に向か
う方向に第1口蓋挟持板8が突設されている。また、支
持部5の室外側に位置する上記内側板12の背面部から
点検口枠3の中心部に向かう方向に第2口蓋挟持板9が
突設されるとともに、点検口枠3の中心部に対して遠ざ
かる方向に第2壁材挟持板7が突設されている。
【0018】上記第1壁材挟持板6及び第2口蓋挟持板
9は、それぞれ上記支持部5の外側板11及び内側板1
2と一体に形成され、上記挟持板6,9の先端部には、
被挟持面に対する圧接部となる突条14が設けられてい
る。上記第2壁材挟持板6と、第2口蓋挟持板9とは、
同一形状に形成されるとともに、それぞれ上記支持部5
を中心とした点対称位置に配設されている。
【0019】また、上記第2口蓋挟持板8及び第2壁材
挟持板7は、それぞれ可撓性を有する素材によって形成
されたヒンジ部15により上記支持部5の外側板11及
び内側板12に連結されることにより、図1の矢印に示
すように揺動可能に支持されている。なお、上記ヒンジ
部15を薄肉に形成することにより、上記第1口蓋挟持
板8及び第2壁材挟持板7を揺動可能に支持するように
構成してもよい。また、上記第1口蓋挟持板8と、第2
壁材挟持板7とは、同一形状に形成されるとともに、そ
れぞれ上記支持部5を中心とした点対称位置に配設され
ている。
【0020】上記第1口蓋挟持板8及び第2外枠挟持板
7には、係止用の頭部を有するフック16が突設され、
上記支持部5の内側板12及び外側板11の端部には、
上記フック16の頭部が係合される突部17が設けられ
ている。上記フック16及び突部17には、それぞれ円
弧状の係合案内面が形成され、このフック16と突部1
7とからなる係止部により、上記第1口蓋挟持板8及び
第2外枠挟持板7が上記点検口蓋4及び壁材1の挟持位
置に係脱可能に係止されるようになっている。上記第1
口蓋挟持板8及び第2外枠挟持板7の先端部近傍には、
被挟持面に対する圧接部となる突条18が設けられてい
る。
【0021】また、上記口枠形成体10の端部には、図
2に示すように、略45°に傾斜したコーナ傾斜部19
が形成されている。そして、相隣接する口枠形成体10
のコーナ傾斜部19が互いに突き合わされた状態で、上
記口枠形成体10の端部同士が連結部材20によって連
結されるようになっている。この連結部材20は、図3
に示すように、一対の圧入部21,21を有するL字状
部材からなり、この圧入部21が、上記支持部5の外面
板11と内面板12と連結板13との間に形成された口
枠形成体10の空間部内に圧入されることにより、相隣
接する口枠形成体10の端部同士を連結するように構成
されている。
【0022】上記第2壁材挟持板7は、その長さLが点
検口2の開口幅Wに対応した寸法となるように両端部が
切除されることにより、上記第2壁材挟持板7の長さL
が、上記開口幅W径と等しいか、あるいは開口幅Wより
もやや短い寸法に設定されている。
【0023】上記点検口枠3を壁面に取り付けるには、
まず4個の口枠形成体10の端部を上記連結部材20に
よって連結することにより額縁状の点検口枠3を形成し
た後、図4に示すように、上記フック16及び突部17
からなる係止部による第2壁材挟持板7の係止状態を解
除して、この第2壁材挟持板7を開放位置に揺動変位さ
せた状態で、この第2壁材挟持板7及び上記第2口蓋挟
持板9を室内側から上記点検口2内に挿入することによ
り、上記支持部5を点検口2の周面に沿った位置に設置
する。
【0024】次いで、図5に示すように、上記第2壁材
挟持板7を閉止位置に揺動変位させて、この第2壁材挟
持板7を壁材1の挟持位置に係止することにより、この
壁材1に上記点検口枠3を取り付ける。その後、上記係
止部による第1口蓋挟持板8の係止状態を解除して、こ
第1口蓋挟持板8を開放位置に揺動変位させた状態
で、上記点検口蓋4を室内側から点検口枠3内に挿入す
る。そして、図6に示すように、上記第1口蓋挟持板8
を閉止位置に変動変位させて、この第1口蓋挟持板8を
点検口蓋4の挟持位置に係止することにより、この点検
口蓋4を第1,第2口蓋挟持板8,9に保持させるよう
にする。
【0025】このように壁材1に形成された点検口2に
設置されて点検口蓋4を保持する点検口枠3を、上記点
検口2の周面に沿って伸びる状態で取り付けられる支持
部5と、上記点検口2に取り付けられたときに室内側に
位置する部分となる支持部5の表面部から点検口枠3の
中心部に対して遠ざかる方向に突設された第1壁材挟持
板6と、上記点検口2に取り付けられたときに室外側に
位置する部分となる支持部5の背面部から点検口枠の中
心部に向かう方向に突設された第2口蓋挟持板9と、上
記支持部5の表面部から点検口枠の中心部に向かう方向
突設されるとともに、ヒンジ部15を支点にして揺動
可能に支持された第1口蓋挟持板8と、上記支持部5の
背面部から点検口枠3の中心部に対して遠ざかる方向に
突設されるとともに、ヒンジ部15を支点にして揺動可
能に支持された第2壁材挟持板7と、上記第1口蓋挟持
板8を点検口蓋4の挟持位置に係脱可能に係止するフッ
ク16及び突部17からなる係止部と、上記第2壁材挟
持板7を壁材1の挟持位置に係脱可能に係止するフック
16及び突部17からなる係止部とを有する口枠形成体
10によって構成したため、従来技術のように下地材等
を用いてビス止めする繁雑な作業を要することなく、上
記壁材1の点検口2に点検口枠3を容易に取り付けるこ
とができる。
【0026】すなわち、上記第2壁材挟持板7を開放位
置に揺動変位させた状態で、この第2壁材挟持板7及び
上記第2口蓋挟持板9を室内側から上記点検口2内に挿
入するとともに、上記支持部5を点検口2の周面に沿っ
た位置に設置した後、上記第2壁材挟持板7を開放位置
から閉止位置に揺動変位させて、この第2壁材挟持板7
を壁材1の挟持位置に係止するだけで、この壁材1に対
して上記点検口枠3を取り付けることができる。また、
上記第1口蓋挟持板8を開放位置に揺動変位させた状態
で、上記点検口蓋4を室内側から点検口枠3の開口部内
に挿入した後、上記第1口蓋挟持板8を開放位置から閉
止位置に変動変位させて、この第1口蓋挟持板8を点検
口蓋4の挟持位置に係止するだけで、この点検口蓋4を
第1,第2口蓋挟持板8,9により挟持して保持するこ
とができる。
【0027】上記実施形態では、第1口蓋挟持板8と
壁材挟持板7とを、同一形状に形成するとともに、支
持部5を中心とした点対称位置に配設し、かつ上記第1
壁材挟持板6と第2口蓋挟持板9とを、同一形状に形成
するとともに、支持部5を中心とした点対称位置に配設
したため、口枠形成体10の表裏を反転させることによ
り、第1口蓋挟持板8を室外側に位置した状態で取り付
けられる第2壁材挟持板7として利用することができる
とともに、第1壁材挟持板6を室外側に位置した状態で
取り付けられる第2口蓋挟持板9として利用することが
できる。したがって、長尺の成形体を所定長さに切断し
て上記口枠形成体10を形成する際に、その表裏を区別
することなく、上記切断作業を行うことができる等の利
点がある。
【0028】また、上記実施形態に示すように第2壁材
挟持板7の長さLを点検口2の開口径Wに対応した寸法
に設定した場合には、口枠形成体10の第2壁材挟持板
7を点検口2内に挿入する際に、この点検口2の周面に
第2壁材挟持板7が干渉するのを防止できるため、上記
各口枠形成体10を連結することにより予め点検口枠3
を形成した状態で、この点検口枠3を壁材1に取り付け
る作業を容易に行うことができる。
【0029】なお、上記各口枠形成体10の端部同士を
接着剤で接着するように構成してもよいが、上記実施形
態に示すように、相隣接する口枠形成体10の端部同士
を連結部材20によって互いに連結するように構成した
場合には、接着剤を使用することなく、上記連結作業を
容易に行うことができるとともに、上記口枠形成体10
の連結状態を容易に解除して点検口枠3を分解すること
できるという利点がある。
【0030】また、口枠形成体10の端部に、略45°
に傾斜したコーナ傾斜部19を形成するとともに、この
口枠形成体10のコーナ傾斜部19を互い突き合わせた
状態で、上記連結部材20によって連結するように構成
された上記実施形態に代え、図7に示すように、点検口
枠3にコーナ部材22を配設し、このコーナ部材22か
らなる連結部材によって相隣接する口枠形成体10,1
0の端部同士を互いに連結するように構成してもよい。
【0031】上記コーナ部材22は、図8及び図9に示
すように、上下一対の圧入部23,23が直交する二面
にそれぞれ突設されたコーナ部材本体24と、このコー
ナ部材本体24の表面部を覆うカバー部材25とからな
り、上記圧入部23が口枠形成体10の支持部5に形成
された上記空間部内に圧入されることにより、相隣接す
る口枠形成体10の端部同士を連結するように構成され
ている。
【0032】上記カバー部材25の裏面には、先端部に
球状の案内部26と、抜け止め用膨出部27とが形成さ
れた一対の係止ピン28が突設されるとともに、上記コ
ーナ部材本体24には、係止ピン28の抜け止め用膨出
部27が嵌入される凹溝29が形成された筒状の係合部
30が突設されている。
【0033】そして、上記係合部30の凹溝29内に上
記係止ピン28の抜け止め用膨出部27が嵌入されるこ
とにより、このコーナ部材本体24に対してカバー部材
25が着脱可能に取り付けられるようになっている。ま
た、上記コーナ部材本体24の係合部30には、上記凹
溝29に対する抜け止め用膨出部27の圧入を容易に行
い得るようにするためのスリット31が形成されてい
る。
【0034】なお、上記実施形態では、別体に形成され
たコーナ部材本体24とカバー部材25とを、点検口枠
3の組立時に一体に連結するように構成した例について
説明したが、上記コーナ部材本体24とカバー部材25
とを予め一体化させた構造としてもよい。例えば、図1
0に示すように、カバー部材25のコーナ部に、薄肉の
ヒンジ部または可撓性を有する素材からなるヒンジ部3
2を設けることにより、上記コーナ部を揺動可能に支持
するとともに、その裏面に突起33を突設し、この突起
33を、上記コーナ部材本体24に形成された取り付け
孔34に挿入した状態で、突起33の先端部を溶融させ
て膨出部を形成する等により、上記コーナ部材本体24
とカバー部材25とを予め一体化させた構造としてもよ
い。
【0035】上記のように構成した場合には、搬送時ま
たは組付時等に、上記コーナ部材本体24とカバー部材
25とが分離状態となって、その一方を紛失する等の問
題を生じることなく、上記口枠形成体10,10の連結
後に、上記凹溝29に対する抜け止め用膨出部27の圧
入を容易に行うことができるという利点がある。
【0036】また、図12及び図13に示すように、
検口2に取り付けられたときに室外側に位置する部分と
なる支持部5の背面部から点検口枠3の中心部に対して
遠ざかる方向に突設された第2天井材挟持板7と、点検
口2に取り付けられたときに室内側に位置する部分とな
支持部5の表面部から点検口枠3の中心部側に向かう
方向に突設され口蓋支持板30と、上記支持部5の表
面部から点検口枠3の中心部に対して遠ざかる方向に
設されるとともに、ヒンジ部15を支点にして揺動可能
に支持された第1天井材挟持板6と、この第1天井材挟
持板6を天井材1aの挟持位置に係脱可能に係止するフ
ック16及び突部17からなる係止部とを有する口枠形
成体10によって構成された点検口枠3を、天井部に形
成された点検口2に設置するように構成してもよい。
【0037】上記点検口枠3を天井部に形成された点検
口2に設置するには、複数個の口枠形成体10を上記連
結部材20またはコーナ部材22で連結する等によって
点検口枠3を形成した後、図12に示すように、上記フ
ック16及び突部17からなる係止部による第1天井材
挟持板6の係止状態を解除して、この第1天井材挟持板
6を開放位置に揺動変位させた状態で、上記点検口2内
に点検口枠3を斜め向きに挿入する等により、天井部上
に導入する。
【0038】そして、上記点検口枠3を点検口2内に落
し込むことにより、口枠形成体10の支持部5を点検口
2の周面に沿って設置した後、図13に示すように、
天井材挟持板6を開放位置から閉止位置に揺動変位さ
せて、この第1天井材挟持板6を天井材1の挟持位置に
係止することにより、この天井材1aに点検口枠3を取
り付ける。次いで、上記点検口枠3の開口部内に点検口
蓋4を斜め向きに挿入した後、この点検口蓋4を上記口
蓋支持板30上に載置して保持させるようにする。
【0039】上記構成によれば、口枠形成体10の支持
部5と、上記第2天井材挟持板7及び口蓋支持板30と
を一体に形成することにより、この第2天井材挟持板7
及び口蓋支持板30に十分な剛性を持たせることができ
る。したがって、上記点検口枠3及び点検口蓋4の自重
に応じ、上記第2天井材挟持板7及び口蓋支持板30が
揺動変位して上記点検口枠3及び点検口蓋4が脱落する
という事態の発生を効果的に防止することができるとと
もに、上記点検口蓋4を押し上げるだけで点検口2を容
易に開放することができるという利点がある。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、壁材に
形成された点検口に取り付けられて点検口蓋を保持する
点検口枠において、この点検口枠を、上記点検口の周面
に沿って伸びる状態で取り付けられる支持部と、上記
検口に取り付けられたときに室内側に位置する部分とな
支持部の表面部から、点検口枠の中心部に対して遠ざ
かる方向に突設された第1壁材挟持板と、上記点検口に
取り付けられたときに室外側に位置する部分となる支持
部の背面部から点検口枠の中心部に向かう方向に突設さ
れた第2口蓋挟持板と、上記支持部の表面部から点検口
枠の中心部に向かう方向に突設されるとともに、ヒンジ
部を支点にして揺動可能に支持された第1口蓋挟持板
と、上記支持部の背面部から点検口枠の中心部に対して
遠ざかる方向に突設されるとともに、ヒンジ部を支点に
して揺動可能に支持された第2壁材挟持板と、上記第1
口蓋挟持板を点検口蓋の挟持位置に係脱可能に係止する
係止部と、上記第2壁材挟持板を壁材の挟持位置に係脱
可能に係止する係止部とを備えた口枠形成体によって構
成したため、従来技術のように下地材等を用いてビス止
めする繁雑な作業を要することなく、上記壁材の点検口
に点検口枠を容易に取り付けることができる。
【0041】また、本発明は、天井部に形成された点検
口に取り付けられて点検口蓋を保持する点検口枠におい
て、この点検口枠を、点検口の周面に沿って伸びる状態
で取り付けられる支持部と、上記点検口に取り付けられ
たときに室外側に位置する部分となる支持部の背面部か
ら点検口枠の中心部に対して遠ざかる方向に突設された
第2天井材挟持板と、上記点検口に取り付けられたとき
に室内側に位置する部分となる支持部の表面部から点検
口枠の中心部に向かう方向に突設された口蓋支持板と、
上記支持部の表面部から点検口枠の中心部に対して遠ざ
かる方向に突設されるとともに、ヒンジ部を支点にして
揺動可能に支持された第1天井材挟持板と、この第1天
井材挟持板を天井材の挟持位置に係脱可能に係止する係
止部とを有する口枠形成体によって構成したため、上記
点検口枠及び点検口蓋の自重に応じ、上記天井材挟持板
及び口蓋支持板が揺動変位して上記点検口枠及び点検口
蓋が脱落するという事態の発生を効果的に防止できると
ともに、上記点検口蓋を押し上げるだけで点検口を容易
に開放できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る点検口枠の実施形態を示す断面図
である。
【図2】上記点検口枠の設置状態を示す正面図である。
【図3】口枠形成体の具体的構造を示す斜視図である。
【図4】点検口枠の設置方法の第1段階を示す断面図で
ある。
【図5】点検口枠の設置方法の第2段階を示す断面図で
ある。
【図6】点検口枠の設置状態を示す断面図である。
【図7】本発明に係る点検口枠の別の実施形態を示す説
明図である。
【図8】コーナ部材の具体的構成を示す分解斜視図であ
る。
【図9】コーナ部材の具体的構成を示す断面図である。
【図10】コーナ部材の別の例を示す説明図である。
【図11】上記コーナ部材の具体的構成を示す断面図で
ある。
【図12】本発明に係る点検口枠の別の実施形態を示す
断面図である。
【図13】上記点検口枠の設置方法を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 壁材 2 点検口 3 点検口枠 4 点検口蓋 5 支持部 6 第1壁材挟持板 7 第2壁材挟持板 8 第1口蓋挟持板 9 第2口蓋挟持板 10 口枠形成体 15 ヒンジ部 16 フック(係止部) 17 突部(係止部) 19 コーナ傾斜部 20 連結部材 22 コーナ部材(連結部材)30 口蓋支持板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−203943(JP,U) 実開 昭54−68428(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 19/08 101

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁材に形成された点検口に取り付けられ
    て点検口蓋を保持する点検口枠において、この点検口枠
    を、上記点検口の周面に沿って伸びる状態で取り付けら
    れる支持部と、上記点検口に取り付けられたときに室内
    側に位置する部分となる支持部の表面部から、点検口枠
    の中心部に対して遠ざかる方向に突設された第1壁材挟
    持板と、上記点検口に取り付けられたときに室外側に位
    置する部分となる支持部の背面部から点検口枠の中心部
    に向かう方向に突設された第2口蓋挟持板と、上記支持
    部の表面部から点検口枠の中心部に向かう方向に突設さ
    れるとともに、ヒンジ部を支点にして揺動可能に支持さ
    れた第1口蓋挟持板と、上記支持部の背面部から点検口
    枠の中心部に対して遠ざかる方向に突設されるととも
    に、ヒンジ部を支点にして揺動可能に支持された第2
    材挟持板と、上記第1口蓋挟持板を点検口蓋の挟持位置
    に係脱可能に係止する係止部と、上記第2壁材挟持板を
    壁材の挟持位置に係脱可能に係止する係止部とを備えた
    口枠形成体によって構成したことを特徴とする点検口
    枠。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の点検口枠において、複数
    個の口枠形成体を組み合わせることによって点検口枠を
    形成するとともに、相隣接する口枠形成体の端部同士を
    連結部材によって連結したことを特徴とする点検口枠。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の点検口枠
    において、上記第1口蓋挟持板と第2壁材挟持板とを、
    同一形状に形成するとともに、支持部を中心とした点対
    称位置に配設し、かつ上記第1壁材挟持板と第2口蓋挟
    持板とを、同一形状に形成するとともに、支持部を中心
    とした点対称位置に配設したことを特徴とする点検口
    枠。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の点検口
    枠において、第2壁材挟持板の長さを点検口の開口径に
    対応した寸法に設定したことを特徴とする点検口枠。
  5. 【請求項5】天井部に形成された点検口に取り付けられ
    て点検口蓋を保持する点検口枠において、この点検口枠
    を、点検口の周面に沿って伸びる状態で取り付けられる
    支持部と、上記点検口に取り付けられたときに室外側に
    位置する部分となる支持部の背面部から点検口枠の中心
    部に対して遠ざかる方向に突設された第2天井材挟持板
    と、上記点検口に取り付けられたときに室内側に位置す
    る部分となる支持部の表面部から点検口枠の中心部に向
    かう方向に突設された口蓋支持板と、上記支持部の表面
    部から点検口枠の中心部に対して遠ざかる方向に突設さ
    れるとともに、ヒンジ部を支点にして揺動可能に支持さ
    れた第1天井材挟持板と、この第1天井材挟持板を天井
    材の挟持位置に係脱可能に係止する係止部とを有する口
    枠形成体によって構成したことを特徴とする点検口枠。
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