JP2009057711A - 壁体の点検口構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストダウンを図りながら、枠体を目立ちにくくすることで外観的な見栄えを改善した点検口構造を提供する。
【解決手段】壁材3に形成した壁穴13に矩形状に枠体4を装着し、枠体4に蓋体6を嵌め込むことで閉蓋する。枠体4は周壁部7と着座フランジ部8及び蓋受けフランジ部9とで断面略クランク状に形成してあり、蓋受けフランジ部9には球状クリップ14を突設してあるとともに、球状クリップ14以外の部分は壁材3側のビニールクロス16で巻き込むことで被覆してある。蓋体6は壁材3側と同じビニールクロス19で被覆してあるとともに、裏面には球状クリップ14に対応する球状穴クリップ15を凹設してあり、両者の係合をもって閉蓋状態を自己保持する。
【選択図】図4

Description

本発明は、建物の縦壁、床あるいは天井等に設けられる点検口の構造に関し、特に点検口の開口縁部での枠体の露出による見栄えを改善した点検口構造に関するものである。
建物の縦壁、床あるいは天井等には壁裏や内部機器の点検等のために点検口が設けられており、例えば特許文献1〜3に記載のように、その点検口は着脱可能または開閉可能な蓋体によって通常は閉蓋されているのが一般的である。
特開平6−146317号公報 特開2001−140460号公報 特開2005−139704号公報
特許文献1,2に記載されたような従来の点検口の構造では、蓋体の保持にねじ類やロック機構を採用しているため、コストアップが余儀なくされることとなって好ましくない。
また、特許文献1〜3に記載されたような従来の点検口の構造では、例えば石膏ボード等の壁体に開口形成された壁穴にその壁穴を縁取りするべく枠体を嵌装し、その枠体に着脱可能または開閉可能な蓋体を嵌め込むことで、上記枠体をもって形成される点検口を蓋体にて閉蓋するようにしているため、枠体の外部への露出が不可避であり、いわゆる見栄えの向上を図るにも限界がある。
特に、壁体全体の一体感を持たせるべく蓋体を壁材と同じ材質のもので形成した場合には、点検口を縁取りしている枠体がかえって違和感を与える結果となって目立ちやすく、なお改善の余地を残している。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、コストダウンを図りながら、とりわけ枠体を目立ちにくくすることで外観的な見栄えを改善した点検口構造を提供しようとするものである。
本発明は、壁体に開口形成された壁穴にその壁穴を縁取りするべく枠体を嵌装するとともに、その枠体に着脱可能な蓋体を嵌め込むことで、上記枠体をもって形成される点検口を蓋体にて閉蓋するようにした壁体の点検口構造を前提とする。
なお、上記壁体には、建物の縦壁のほか床あるいは天井をも含むものとする。
その上で、上記枠体は、少なくとも、壁穴の内周面に沿って立ち上がる周壁部と、この周壁部の開口縁から張り出して壁体に着座することになる着座フランジ部と、をもって断面略アングル状のものとして形成してあるとともに、相互に係合離脱可能な係合手段を上記枠体および蓋体にそれぞれ設けて、蓋体による閉蓋状態では上記係合手段同士の係合をもってその閉蓋状態を自己保持するようになっていて、さらに、上記枠体の少なくとも着座フランジ部を壁体側と同じ表面仕上げ層をもって被覆してあることを特徴とする。
なお、ここに言う表面仕上げ層には、塗装あるいは吹き付けによる被覆層のほか、ビニールクロス、壁紙等のシート状の表皮材等をも含むものである。また、上記係合手段としては、例えば凹凸あるいは引っ掛かりに関係をもって蓋体の閉蓋状態を自己保持できる機能があれば良く、より具体的には後述するような球状クリップと球状穴クリップとの組み合わせのほか、日本ベルクロ社製のマジックファスナー(登録商標)に代表されるような面ファスナー等を用いることができる。
好ましくは、請求項2に記載のように、上記枠体は、壁穴の内周面に沿って立ち上がる周壁部と、この周壁部の開口縁から張り出して壁体に着座することになる着座フランジ部、および同じく周壁部の奥部側から着座フランジ部とは反対側に張り出す蓋受けフランジ部と、をもって断面略クランク状のものとして形成し、相互に係合離脱可能な係合手段を上記枠体の蓋受けフランジ部および上記蓋体の裏面にそれぞれ設けて、蓋体による閉蓋状態では上記係合手段同士の係合をもってその閉蓋状態を自己保持するようになっているものとする。
この場合において、例えば請求項3に記載のように、上記壁体側の表面仕上げ層が例えばビニールクロス等のシート状の表皮材である場合には、この表皮材を枠体の周壁部側まで巻き込むことで枠体の少なくとも着座フランジ部を被覆することが望ましい。
また、請求項4に記載のように、上記係合手段として機能するとともに相互に係合離脱可能な雄側クリップ手段と雌側クリップ手段のうちいずれか一方を上記枠体の蓋受けフランジ部に、他方を上記蓋体の裏面にそれぞれ設けるものとする。より具体的には、請求項5に記載のように、上記雄側クリップ手段は球状クリップとし、雌側クリップ手段は上記球状クリップと係合離脱可能な球状穴クリップとする。
上記枠体をより目立ちにくくするためには、請求項6に記載のように、上記壁体側の表皮材を枠体の蓋受けフランジ部側まで巻き込むことで枠体の少なくとも着座フランジ部および周壁部を被覆してあることが望ましく、同時に請求項7に記載のように、上記蓋体の少なくとも表面側を壁体側と同じ表面仕上げ層をもって被覆してあることが望ましい。
したがって、少なくとも請求項1に記載の発明では、蓋体による閉蓋状態では、上記係合手段同士の係合をもってその閉蓋状態が自己保持されることになる。そして、枠体の少なくとも着座フランジ部を壁体側と同じ表面仕上げ層をもって被覆してあるため、少なくとも閉蓋状態では枠体が外部に露出することはなくなる。
請求項8に記載の発明は、上記枠体は縦壁に開口形成された壁穴に嵌装されているとともに、その枠体および蓋体が共に矩形状のものとして形成されていることを前提としている。
その上で、上記係合手段として機能するとともに相互に係合離脱可能な雄側クリップ手段と雌側クリップ手段のうちいずれか一方のクリップ手段を上記枠体の対向二辺部のうち上辺側の蓋受けフランジ部に、他方のクリップ手段を上記蓋体の裏面の同等位置にそれぞれ設ける一方、同じく上記係合手段として機能するとともに相互に係止離脱可能な引っ掛けヒンジ手段のうちいずれか一方のヒンジ手段を上記枠体の対向二辺部のうち下辺側の蓋受けフランジ部に、他方のヒンジ手段を上記蓋体の裏面の同等位置にそれぞれ設け、上記蓋体による閉蓋状態ではクリップ手段同士の係合および引っ掛けヒンジ手段同士の係止をもってその閉蓋状態を自己保持するようになっていることを特徴とする。
より具体的には、請求項9に記載のように、上記雄側クリップ手段が球状クリップであり、雌側クリップ手段が上記球状クリップと係合離脱可能な球状穴クリップであるとともに、上記枠体の対向二辺部のうち下辺側の蓋受けフランジ部および上記蓋体の裏面の同等位置には、引っ掛けヒンジ手段として引っ掛けフランジ部をそれぞれ設けてあるものとする。
また、枠体をより目立ちにくくするためには、請求項10に記載のように、上記壁体側の表面仕上げ層がシート状の表皮材である場合には、この表皮材を枠体の蓋受けフランジ部側まで巻き込むことにより、枠体の少なくとも着座フランジ部および周壁部を被覆してあることが望ましく、同時に請求項11に記載のように、上記蓋体の少なくとも表面側を壁体側と同じ表面仕上げ層をもって被覆してあることが望ましい。
したがって、少なくとも請求項8に記載の発明では、蓋体による閉蓋状態では、枠体の下辺側での引っ掛けヒンジ手段同士の係止、および枠体の上辺側でのクリップ手段同士の係合をもって、その閉蓋状態が自己保持される。そして、この場合においても、枠体の少なくとも着座フランジ部を壁体側と同じ表面仕上げ層をもって被覆してあるため、少なくとも閉蓋状態では枠体が外部に露出することはなくなる。
請求項1,8に記載の発明によれば、少なくとも閉蓋状態では枠体が外部に露出することがなく、観者に視認されることがないため、点検口周りの外観的な見栄えの向上が図れるようになる。
請求項7,111に記載の発明によれば、蓋体の少なくとも表面側を壁体側と同じ表面仕上げ層をもって被覆してあるため、枠体が露出しないのに加えて、蓋体と壁体との一体感が得られるため、点検口周りの見栄えの向上の上で一段と有利となる。
図1〜6は本発明に係る点検口構造のより具体的な第1の実施の形態を示す図であり、特に図1は壁体である建物の縦壁に形成された点検口5が蓋体6にて閉蓋されている状態を斜視図をもって示しており、図2は図1のA−A線に沿う拡大断面図であって且つ蓋体6にて閉蓋される前の状態を、図3は図1,2における枠体4と蓋体6との相対位置関係をそれぞれ示している。
図1,2に示すように、例えば縦方向および横方向に配置された建物の支柱1,2に対し縦壁を形成することになる例えば石膏ボード等の板状の壁材3が釘あるいはビス等により固定されていて、その壁材3の一部を切除することで矩形状の壁穴13が開口形成されている。なお、図1,2では、壁材3として石膏層3aの表裏両面に厚紙3bを張り合わせたものを例示してある。また、支柱1,2としては通常は木質系角材または鋼材が使用される。
壁穴13には当該壁穴13を縁取りするべく同じく矩形状の枠体4が嵌装されていて、その枠体4の内部の開放空間が実質的に点検口5として機能することになる。そして、その枠体4に対して面一状態となるように同じく矩形状の蓋体6を着脱可能または開閉可能に嵌め込むことで点検口5が閉蓋されることになる。
枠体4は例えば薄肉状の樹脂材料にて形成されたものであって、図3に示すように壁穴13の内周面に沿ってこれに内接しつつ立ち上がる周壁部7と、この周壁部7の開口縁からほぼ直角に張り出して壁材3の表面に着座することになる幅広の着座フランジ部8と、同じく周壁部7の奥部側から着座フランジ部8とは反対方向にほぼ直角に張り出して支柱1,2の一部に着座することになる蓋受けフランジ部9とを有している。これらの周壁部7と着座フランジ部8および蓋受けフランジ部9があるために枠体4はその断面が略クランク状または有段状のものとして形成されていて、図4,5に拡大して示すように、蓋受けフランジ部9は例えばその四隅のビス穴10に挿入される皿ビス11をもって支柱1,2に固定されるとともに、着座フランジ部8は図4に示すように両面粘着テープ12をもって壁材3に接着固定される。そして、後述するように蓋受けフランジ部9に蓋体6が着座するような姿勢をもって周壁部7の内部空間にて蓋体6を受容することになる。
なお、後述するような蓋体6の閉蓋状態を自己保持することができさえすれば、蓋受けフランジ部9は必ずしも必要ではなく、枠体4は実質的に断面L字状またはアングル状のものであっても良い。
ここで、枠体4は樹脂により一体成形することも可能ではあるが、サイズ違いの矩形形状にも柔軟に対応できる自由度があり、且つコスト低減の上では次のような構成とすることが望ましい。すなわち、例えば略クランク状または有段状の均一断面形状に押出成形された長尺な枠素材を所定長さに裁断することで矩形状の一辺とし、それら四辺分を図3に示すように矩形状に組み合わせた上で図示外のコーナージョイント等を用いて相互に結合することが望ましい。
また枠体4の着座フランジ部8は後述するように壁材3側の表面仕上げ層であるビニールクロス16等にて被覆されることを考慮して、図5に示すように周壁部7から遠ざかるにしたがってその板厚が漸次小さくなるように設定してある。これにより、上記のように着座フランジ部8がビニールクロス16等にて被覆された際に、着座フランジ部8の端縁での段差が目立たないようにしてある。
図3〜5に示すように、上記枠体4のうち蓋受けフランジ部9の四隅、より具体的には蓋受けフランジ部9のうち相互に対向する上辺側および下辺側の両端部には係合手段および雄側クリップ手段として機能するスタッド状の球状クリップ(または球状ファスナー)14を突出形成してある。この球状クリップ14は、蓋受けフランジ部9から立設した軸部14bにそれよりも大径の球状の頭部14aを一体に形成したものであり、軸部14bがあることによって球状クリップ14全体として適度な可撓性を有している。そして、枠体4のうち球状クリップ14を除いた部分、すなわち周壁部7、着座フランジ部8および蓋受けフランジ部9のそれぞれは、壁材3の表面を被覆している表面仕上げ層であるシート状の表皮材16(図4に破線で示してある)、例えばビニールクロスによって被覆してある。これにより、蓋体6の非閉蓋状態にあっても球状クリップ14以外の部分が直接露出しないように考慮してある。
なお、上記球状クリップ14は、図5に示すように例えば二つ一組として共通のベースプレート14cの上に突設してあるものを、先に述べた長尺な枠素材に対し溶着あるいは接着等の手段にて予め固定してあるものとする。
他方、図2〜4に示すように、蓋体6の裏面であって且つ枠体4側の球状クリップ14に対応する位置には同じく係合手段および雌側クリップ手段として機能する凹状の球状穴クリップ(球状穴ファスナー)15を設けてあり、この球状穴クリップ15は球状クリップ14と係合離脱可能となっている。つまり、上記点検口5を蓋体6にて閉蓋するべく枠体4に蓋体6を嵌め込んだときには、上記球状クリップ14と球状穴クリップ15との係合によって蓋体6の閉蓋状態が自己保持されるようになっている。
このように、球状クリップ14と球状穴クリップ15とは、その両者の係合によって蓋体6の閉蓋状態を自己保持することができれば良いから、球状クリップ14と球状穴クリップ15との相対位置関係は互いに逆であっても良い。
ここで、上記蓋体6は例えば壁材3と同様の石膏ボード等にて構成されているが、図4に示すように樹脂製の外枠17のなかに石膏層18を形成してあり、その石膏層18に埋設するようにして外枠17の端部に球状クリップ15を一体に形成してある。そして、蓋体6の表面は例えば壁材3側と同じ表面仕上げ層としてのシート状の表皮材19(図4に破線で示してある)、例えばビニールクロスにて被覆してあるとともに、蓋体6の裏面は例えば厚紙等の裏打ち材20にて裏打ちしてある。
したがって、このような点検口構造によれば、図2,4に示すような蓋体6の非閉蓋状態において、蓋体6を枠体4に合致させるように嵌め込みめば、枠体4側の四隅の球状クリップ14の位置と蓋体6側の球状穴クリップ15の位置がそれぞれに自律的に合致するようになる。そして、球状クリップ14の位置と球状穴クリップ15の位置が合致したことが感触的に確認できたならば、両者を係合させるべく蓋体6をさらに押し込む。こうすることにより、図6に示すように蓋体6が枠体4の蓋受けフランジ部9に着座するか、着座しないまでも蓋体6が蓋受けフランジ部9に近接するとともに、球状クリップ14と球状穴クリップ15とが自己弾性力により互いに凹凸嵌合するかたちで係合し、最終的には蓋体6が壁材3とほぼ面一状態となることで点検口5が蓋体6にて閉蓋される。そして、図6のような閉蓋状態は球状クリップ14と球状穴クリップ15との係合のためにそのまま自己保持することが可能となる。
また、点検口5を開く必要がある場合には、閉蓋状態にある枠体4と蓋体6との周囲の隙間に例えばマイナスドライバー等を差し込んだ上でこじ上げれば、球状クリップ14と球状穴クリップ15との係合が解除されて、蓋体6を取り外すことが可能となる。
そして、閉蓋状態にあるか非閉蓋状態にあるかにかかわらず、枠体4の周壁部7や着座フランジ部8および蓋受けフランジ部9が表面仕上げ層であるシート状の表皮材16で被覆されているので、枠体4が外部に露出することもなければその存在が観者に視認されることもなく、外観的な見栄えがきわめて良好なものとなる。
ここで、上記実施の形態では、蓋体6として外枠17の内側に石膏層18を形成した上でその表面側を壁材3側と同じビニールクロス等のシート状の表皮材19で被覆したものを例示しているが、蓋体6の材質は特に限定されるものではない。例えば、樹脂あるいは金属製のものであっても良く、また必ずしも表面がビニールクロス等のシート状の表皮材19にて被覆されている必要もなく、要は球状クリップ14と球状穴クリップ15との係合によって閉蓋状態を自己保持できるものであれば良い。ただし、壁材3側との色調を合わせて目立ちにくくする上では、少なくとも蓋体6の表面の色調は壁材3側の表面仕上げ層(シート状の表皮材)と同色系であることが望ましい。
また、上記係合手段としての球状クリップ14と球状穴クリップ15との組み合わせに代えて、例えば日本ベルクロ社製のマジックファスナー(登録商標)に代表されるような面ファスナー等の手段を用いることも可能であり、要は例えば凹凸あるいは引っ掛かりに関係をもって蓋体6の閉蓋状態を自己保持できれば良い。
さらに、壁材3側の表面仕上げ層としては、先に例示したビニールクロス等のシート状の表皮材16に代えて例えばペイントの塗装あるいは吹き付けによる塗膜としても良い。この場合には、枠体4側の着座フランジ部8と壁材3との間の段差を解消するべく、着座フランジ部8の周縁部に例えばパテ塗りによる面一化処理を施した上で、枠体4の表面にも壁体3側と同じ塗膜を形成することにより、枠体4を目立たなくすることができる。
図7,8は本発明に係る点検口構造の第2の実施の形態を示し、図7は枠体24の正面図を、図8は図7のB−B線に沿う断面図をそれぞれ示している。なお、かかる第2の実施の形態において、図1〜6に示した第1の実施の形態と共通する部分には同一符号を付してある。
この第2の実施の形態では、図7,8に示すように、枠体24の蓋受けフランジ部9の上辺部には先の第1の実施の形態と同様に係合手段および雄側クリップ手段として機能する左右一対のスタッド状の球状クリップ(または球状ファスナー)14を突出形成してある一方、蓋受けフランジ部9の下辺部にはスタッド状の球状クリップ14に代えて、その全長にわたり係合手段および引っ掛けヒンジ手段として機能する断面L字状の引っ掛けフランジ部21を矩形中空断面構造のリブ22とともに形成してある。
他方、蓋体26の裏面のうち球状クリップ14に対応する位置には先の第1の実施の形態と同様に係合手段および雌側クリップ手段として機能する球状穴クリップ(球状穴ファスナー)15を樹脂製の外枠17と一体に形成してあるとともに、枠体24側の引っ掛けフランジ部21と対応する位置には同じく係合手段および引っ掛けヒンジ手段として機能する断面L字状の引っ掛けフランジ部23を外枠17と一体に形成してある。そして、上記球状クリップ14と球状穴クリップ15は先の第1の実施の形態と同様にその凹凸嵌合をもって相互に係合可能となっている一方、引っ掛けフランジ部21,23同士は互いに引っ掛かりの関係をもって遊嵌的に係止されて、あたかもヒンジとして機能するようになっている。
ここで、上記引っ掛けフランジ部21,23としては、係止時の操作性を考慮して傾斜姿勢のものとしても良いことは言うまでもない。
したがって、この第2の実施の形態によれば、図8の枠体24側の点検口5を蓋体26をもって閉蓋する際に、蓋体26の姿勢を傾斜気味に維持したならば最初に引っ掛けフランジ部21,23同士を係止させ、それに続いて引っ掛けフランジ部21,23同士の係止部を支点として蓋体26を押し込んで、上記球状クリップ14と球状穴クリップ15とを相互に係合させる。こうすることにより、先の第1の実施の形態と同様に蓋体26による閉蓋状態を自己保持することが可能となる。
また、点検口5を開く必要がある場合には、閉蓋状態にある枠体24と蓋体26との周囲のうち上辺側の隙間に例えばマイナスドライバー等を差し込んでこじ上げて、球状クリップ14と球状穴クリップ15との係合を解除した上で、蓋体26側の引っ掛けフランジ部23を枠体24側の引っ掛けフランジ部21から抜き取るようにすれば蓋体26を取り外すことが可能となる。
この第2の実施の形態においても先の第1の実施の形態と同様の効果が得られることになる。
ここで、枠体24側の引っ掛けフランジ部21については、先に述べたような均一断面形状の長尺な枠素材として押出成形することが可能であり、この枠素材を所定長さに裁断して枠体24の下辺側の一辺として使用するものとする。
本発明に係る点検口構造の第1の実施の形態を示す図で、建物の縦壁に形成された点検口の閉蓋状態を示す要部斜視図。 図1のA−A線の沿う拡大断面図。 図2に示す枠体と蓋体との相対位置関係を示す分解斜視図。 図2の要部拡大図。 図4の要部拡大図。 図4の状態から閉蓋した状態を示す断面説明図。 本発明に係る点検口構造の第2の実施の形態を示す図で、枠体の正面説明図。 図7のB−B線に沿う拡大断面図。
符号の説明
3…壁材(壁体)
4…枠体
5…点検口
6…蓋体
7…周壁部
8…着座フランジ部
9…蓋受けフランジ部
13…壁穴
14…雄側クリップ手段としての球状クリップ(係合手段)
15…雌側クリップ手段としての球状穴クリップ(係合手段)
16…シート状の表皮材(表面仕上げ層)
19…シート状の表皮材(表面仕上げ層)
21…引っ掛けヒンジ手段としての引っ掛けフランジ部(係合手段)
23…引っ掛けヒンジ手段としての引っ掛けフランジ部(係合手段)
24…枠体
26…蓋体

Claims (11)

  1. 壁体に開口形成された壁穴にその壁穴を縁取りするべく枠体を嵌装するとともに、その枠体に着脱可能な蓋体を嵌め込むことで、上記枠体をもって形成される点検口を蓋体にて閉蓋するようにした壁体の点検口構造であって、
    上記枠体は、少なくとも、壁穴の内周面に沿って立ち上がる周壁部と、この周壁部の開口縁から張り出して壁体に着座することになる着座フランジ部と、をもって断面略アングル状のものとして形成してあるとともに、
    相互に係合離脱可能な係合手段を上記枠体および蓋体にそれぞれ設けて、蓋体による閉蓋状態では上記係合手段同士の係合をもってその閉蓋状態を自己保持するようになっていて、
    さらに、上記枠体の少なくとも着座フランジ部を壁体側と同じ表面仕上げ層をもって被覆してあることを特徴とする壁体の点検口構造。
  2. 上記枠体は、壁穴の内周面に沿って立ち上がる周壁部と、この周壁部の開口縁から張り出して壁体に着座することになる着座フランジ部、および同じく周壁部の奥部側から着座フランジ部とは反対側に張り出す蓋受けフランジ部と、をもって断面略クランク状のものとして形成してあるとともに、
    相互に係合離脱可能な係合手段を上記枠体の蓋受けフランジ部および上記蓋体の裏面にそれぞれ設けて、蓋体による閉蓋状態では上記係合手段同士の係合をもってその閉蓋状態を自己保持するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の壁体の点検口構造。
  3. 上記壁体側の表面仕上げ層がシート状の表皮材であり、この表皮材を枠体の周壁部側まで巻き込むことで枠体の少なくとも着座フランジ部を被覆してあることを特徴とする請求項2に記載の壁体の点検口構造。
  4. 上記係合手段として機能するとともに相互に係合離脱可能な雄側クリップ手段と雌側クリップ手段のうちいずれか一方を上記枠体の蓋受けフランジ部に、他方を上記蓋体の裏面にそれぞれ設けてあることを特徴とする請求項2または3に記載の壁体の点検口構造。
  5. 上記雄側クリップ手段が球状クリップであり、雌側クリップ手段が上記球状クリップと係合離脱可能な球状穴クリップであることを特徴とする請求項4に記載の壁体の点検口構造。
  6. 上記壁体側の表皮材を枠体の蓋受けフランジ部側まで巻き込むことで枠体の少なくとも着座フランジ部および周壁部を被覆してあることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の壁体の点検口構造。
  7. 上記蓋体の少なくとも表面側を壁体側と同じ表面仕上げ層をもって被覆してあることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の壁体の点検口構造。
  8. 上記枠体は縦壁に開口形成された壁穴に嵌装されているとともに、その枠体および蓋体が共に矩形状のものとして形成されていて、
    上記係合手段として機能するとともに相互に係合離脱可能な雄側クリップ手段と雌側クリップ手段のうちいずれか一方のクリップ手段を上記枠体の対向二辺部のうち上辺側の蓋受けフランジ部に、他方のクリップ手段を上記蓋体の裏面の同等位置にそれぞれ設ける一方、
    同じく係合手段として機能するとともに相互に係止離脱可能な引っ掛けヒンジ手段のうちいずれか一方のヒンジ手段を上記枠体の対向二辺部のうち下辺側の蓋受けフランジ部に、他方のヒンジ手段を上記蓋体の裏面の同等位置にそれぞれ設け、
    上記蓋体による閉蓋状態ではクリップ手段同士の係合および引っ掛けヒンジ手段同士の係止をもってその閉蓋状態を自己保持するようになっていることを特徴とする請求項4に記載の壁体の点検口構造。
  9. 上記雄側クリップ手段が球状クリップであり、雌側クリップ手段が上記球状クリップと係合離脱可能な球状穴クリップであるとともに、
    上記枠体の対向二辺部のうち下辺側の蓋受けフランジ部および上記蓋体の裏面の同等位置には、引っ掛けヒンジ手段として引っ掛けフランジ部をそれぞれ設けてあることを特徴とする請求項8に記載の壁体の点検口構造。
  10. 上記壁体側の表面仕上げ層がシート状の表皮材であり、この表皮材を枠体の蓋受けフランジ部側まで巻き込むことで枠体の少なくとも着座フランジ部および周壁部を被覆してあることを特徴とする請求項8または9に記載の壁体の点検口構造。
  11. 上記蓋体の少なくとも表面側を壁体側と同じ表面仕上げ層をもって被覆してあることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の壁体の点検口構造。
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