JP3379833B2 - 飾り縁 - Google Patents

飾り縁

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JP3379833B2
JP3379833B2 JP22617994A JP22617994A JP3379833B2 JP 3379833 B2 JP3379833 B2 JP 3379833B2 JP 22617994 A JP22617994 A JP 22617994A JP 22617994 A JP22617994 A JP 22617994A JP 3379833 B2 JP3379833 B2 JP 3379833B2
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Misawa Homes Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は飾り縁、更に詳しくは
飾り縁全体をベース部材と室内部材とから形成し、室内
部材の変更によって壁厚に対応できるようにした飾り縁
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、住宅の開口部にサッシを固定
した場合、サッシよりも室内側の開口部表面に飾り縁が
固定されることが多かった。このような飾り縁は、一般
に、無垢材で構成されたり、あるいは合板の表面に無垢
の薄板を張り合せたものを使用していた。
【0003】一方、住宅においては、開口部の壁厚が異
なる場合があった。例えば、寒冷地用の建物のように、
住宅の壁自体の厚さが異なっていることもあった。ま
た、耐力壁としての壁自体の厚さが同一であっても、壁
の室内側に室内側ボード、例えば石膏ボードあるいは無
機面材を設けるか否かによっても、全体としての壁の厚
さが異なることとなっていた。このような場合には、結
局、飾り材の巾が異なってしまうこととなっていた。
【0004】また更に、壁の厚さが同一であっても、開
口部で固定されるサッシの開口部への侵入深さが異なれ
ば、飾り材の巾が異なってしまうこととなっていた。こ
のような種々の理由によって、飾り縁は、各々の事情に
対応した巾に形成されることが必要とされていた。この
ような事情のうちで、特に、同一の壁厚で、しかも開口
部への侵入深さが同一のサッシを用いた場合であって
も、壁の室内側に室内側ボードを設けるか否かによっ
て、巾の異なる飾り縁を用意する必要が生じていた。
【0005】ここで、飾り縁は、それ自体装飾性を備え
ているために、無垢材で構成されたり、あるいは合板の
表面に無垢の薄板を貼り合せたものが用いられていた
が、それだけに、多数種の飾り板を用意することが費用
を高くするだけでなく、部品管理の煩雑さを招くことと
なっていた。また更に、このような飾り縁は、飾り縁で
壁の室内側に固定した室内側ボードの端縁をのみ込むよ
うに形成することもできるが、この飾り縁の室内側の先
端縁と壁の室内面とを面一に形成することもできる。
【0006】このように、飾り縁の室内側の先端縁と壁
の室内面とを面一に形成しようとする際に、完全に面一
に形成できれば良いものの、壁の厚さの誤差、あるいは
サッシの固定位置等によって、飾り縁の室内側の先端縁
が壁の室内面から突出したりあるいはへこんだりしてい
ると非常に見栄えが悪いものとなっていた。また、壁の
室内面下部に巾木を設けることがある。このような場合
には、巾木厚分より若干長く飾り縁の室内側の先端縁を
壁の室内面から突出させることがある。このような場合
には、壁の室内面から突出した飾り縁の室内側の先端縁
のうち、壁側の面が角部となっていると、掃除等の際に
ごみがたまりやすいことともなっていた。
【0007】更にこの飾り縁は、それ自体装飾性を備え
ているために、無垢材で構成されたり、あるいは合板の
表面に無垢の薄板を貼り合せたものが用いられていた。
ただ場合によっては、壁の室内面から飾り縁に至るまで
壁紙が貼られることもある。このような場合、特に壁紙
の飾り縁のサッシ側がサッシに沿ってきれいに貼ること
ができず、壁紙とサッシとの間に間隙が生じたり、逆に
サッシの付近が壁紙にしわができてしまったりする事態
が生じることもあった。
【0008】一方、壁紙を用いない場合には、飾り縁が
それ自体装飾性を備えているために、2部材で形成し、
飾り縁中に継ぎ目が見えてしまうことは望ましいことで
はなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明のうち
請求項1記載の発明は、飾り縁を、サッシ側に位置する
ベース部材と、このベース部材の室内側に位置しかつ
ース部材の室内側端面に固定される室内部材とから形成
し、室内部材を、室内側ボードの有無に対応するように
室内方向への巾が異なるものを選択使用可能に形成する
とともに、ベース部材と室内部材とを、開口内部が面一
となるように形成し、更にベース部材のサッシ側の開口
内部側端縁に、ベース部材と室内部材とに壁紙を貼った
際に、この壁紙の端部を挿入可能に形成した挿入切欠き
部を設けることによって、いずれかの部材、特に室内部
材の変更により自由に壁厚に対応でき、例えば同一の壁
を使用した場合であっても室内側ボードの有無に対応で
きるとともに、あらかじめ若干長めに切っておいた壁紙
のサッシ側端部を挿入切欠き部に挿入することで壁紙を
きれいに貼ることができる飾り縁を提供することを目的
としたものである。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
発明の目的に加えて、室内部材の室内側の壁の開口部側
端縁に調整切欠き部を連続して設けることによって、飾
り縁の室内側の先端縁が壁の室内面から突出したりある
いはへこんだりした場合であっても、この調整切欠き部
の壁厚方向の長さ分の範囲で誤差を見にくくした飾り縁
を提供することを目的としたものである。
【0011】また請求項3記載の発明は、飾り縁を、サ
ッシ側に位置するベース部材と、このベース部材の室内
側に位置しかつベース部材の室内側端面に固定される室
内部材とから形成し、この室内部材を、ベース部材への
固定部と、ベース部材の開口内部側の表面を覆う飾り部
とから形成するとともに、この室内部材を、壁の室内側
における室内側ボードの有無に対応するように室内方向
への巾が異なるものを選択使用可能に形成することによ
って、いずれかの部材、特に室内部材の変更により自由
に壁厚に対応でき、例えば同一の壁を使用した場合であ
っても室内側ボードの有無に対応できるとともに、2部
材で形成しながら外部からは室内部材しか見えないよう
にすることができる飾り縁を提供することを目的とした
ものである。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3に記載の
発明の目的に加えて、室内部材の室内側の壁の開口部側
端縁に調整切欠き部を連続して設けることによって、飾
り縁の室内側の先端縁が壁の室内面から突出したりある
いはへこんだりした場合であっても、この調整切欠き部
の壁厚方向の長さ分の範囲で誤差を見にくくした飾り縁
を提供することを目的としたものである。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項3または4
記載の発明の目的に加えて、室内部材を、セルロース系
材料の微粉末の表面に、この微粉末よりも小径でかつ固
い微粉末を担持させて形成した粉体を混合した樹脂を着
色成形することによって木目模様を呈するように形成
し、外部から見える部分を木目調に形成した飾り縁を提
供することを目的としたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の発明は、壁の開
口部を室外方向のサッシ固定部と室内方向の縁固定部と
に分けた時、縁固定部に固定される飾り縁であって、
の飾り縁を、サッシ側に位置するベース部材と、このベ
ース部材の室内側に位置しかつベース部材の室内側端面
に固定される室内部材とから形成し、この室内部材を、
壁の室内側における室内側ボードの有無に対応するよう
に室内方向への巾が異なるものを選択使用可能に形成す
るとともに、これらのベース部材と室内部材とを、開口
内部が面一となるように形成し、更にベース部材のサッ
シ側の開口内部側端縁に、ベース部材と室内部材とに壁
紙を貼った際に、この壁紙の端部を挿入可能に形成した
挿入切欠き部を設けたことを特徴とする。
【0015】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の発明の構成に加えて、室内部材に、この室内部材の室
内側の壁の開口部側端縁を斜めにカットした調整切欠き
部を連続して設けたことを特徴とする。
【0016】また請求項3記載の発明は、壁の開口部を
室外方向のサッシ固定部と室内方向の縁固定部とに分け
た時、縁固定部に固定される飾り縁であって、この飾り
縁を、サッシ側に位置するベース部材と、このベース部
材の室内側に位置しかつベース部材の室内側端面に固定
される室内部材とから形成し、この室内部材を、ベース
部材への固定部と、ベース部材の開口内部側の表面を覆
う飾り部とから形成するとともに、この室内部材を、壁
の室内側における室内側ボードの有無に対応するように
室内方向への巾が異なるものを選択使用可能に形成した
ことを特徴とする。
【0017】また請求項4記載の発明は、請求項3記載
の発明の構成に加えて、室内部材に、この室内部材の室
内側の壁の開口部側端縁を斜めにカットした調整切欠き
部を連続して設けたことを特徴とする。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項3または4
記載の発明の構成に加えて、室内部材を、セルロース系
材料の微粉末の表面に、この微粉末よりも小径でかつ固
い微粉末を担持させて形成した粉体を混合した樹脂を着
色成形することによって木目模様を呈するように形成し
たことを特徴とする。
【0019】
【作用】請求項1記載の発明では、縁固定部を、ベース
部材と室内部材とから形成したので、まず最初に、壁の
開口部にサッシを固定しておき、次いでベース部材を固
定しておく。その後、現場でベース部材に室内部材を固
定することによって、飾り縁の固定が行われることとな
る。
【0020】ここでベース部材に関しては、あらかじめ
工場で壁の開口部に固定しておくことによって、その後
の現場での室内部材固定が容易に行えるものである。更
にこの時、サッシについても工場で壁に固定しておくこ
とができるが、工場では壁の開口部にベース部材のみを
固定しておいたとしても、現場でのサッシ固定時あるい
は室内部材の固定時にベース部材が位置決め材として機
能するので、設置が容易である。また、工場で壁の開口
部に、サッシ、ベース部材及び室内部材を固定しておく
こともできるが、前述したように、ベース部材のみを固
定するようにすると、壁からの突出部分がなく、保管あ
るいは運搬が容易に行えるものである。
【0021】更にまた、室内側ボードの有無に対応する
ように室内方向への巾が異なるものを選択使用可能に形
成してある。したがって、室内側ボードを用いない壁の
場合は短い室内部材を用い、室内側ボードを用いた壁の
場合は室内側ボードの厚さ分だけ長い室内部材を用いる
ことによって、同一の壁を使用した場合であっても、室
内側ボードの有無に対応できるものである。
【0022】また、ベース部材と室内部材とを、開口内
部が面一となるように形成し、更にベース部材のサッシ
側の開口内部側端縁に、ベース部材と室内部材とに壁紙
を貼った際に、この壁紙の端部を挿入可能に形成した挿
入切欠き部を設けてある。したがって、壁紙をあらかじ
め若干長めに切っておいて、壁紙のサッシ側先端部分
を、ベース部材の挿入切欠き部に挿入することで壁紙を
きれいに貼ることができる。
【0023】更に、請求項2記載の発明では、飾り縁の
室内側の先端縁と壁の室内面とを面一に形成しようとす
る際に、完全に面一に形成できれば良いものの、壁の厚
さの誤差、あるいはサッシの固定位置等によって、飾り
縁の室内側の先端縁が壁の室内面から突出したりあるい
はへこんだりしている場合であっても、この調整切欠き
部の壁厚方向の長さ分の範囲で誤差を見にくくするもの
である。更に、壁の室内面から突出した飾り縁の室内側
の先端縁のうち、壁側の面に斜め方向にカットした調整
切欠き部が設けてあるので、掃除等の際にごみがたまる
ことがない。
【0024】請求項3記載の発明では、室内部材を、ベ
ース部材への固定部と、ベース部材の開口内部側の表面
を覆う飾り部とから形成することによって、2部材で形
成しながら外部からは室内部材しか見えないので、あた
かも単一部材で形成されているように見えるものであ
る。更に、室内側ボードの有無に対応するように異なる
ように設定した複数の室内部材を選択使用可能に形成し
ているから、室内側ボードを用いない壁の場合は短い固
定部を有する室内部材を用い、室内側ボードを用いた壁
の場合は室内側ボードの厚さ分だけ長い固定部を有する
室内部材を用いることによって、同一の壁を使用した場
合であっても、室内側ボードの有無に対応できるもので
ある。
【0025】更に、請求項4記載の発明では、飾り縁の
室内側の先端縁と壁の室内面とを面一に形成しようとす
る際に、完全に面一に形成できれば良いものの、壁の厚
さの誤差、あるいはサッシの固定位置等によって、飾り
縁の室内側の先端縁が壁の室内面から突出したりあるい
はへこんだりしている場合であっても、この調整切欠き
部の壁厚方向の長さ分の範囲で誤差を見にくくするもの
である。更に、壁の室内面から突出した飾り縁の室内側
の先端縁のうち、壁側の面に斜め方向にカットした調整
切欠き部が設けてあるので、掃除等の際にごみがたまる
ことがない。
【0026】請求項5記載の発明は、室内部材を、セル
ロース系材料の微粉末の表面に、この微粉末よりも小径
でかつ固い微粉末を担持させて形成した粉体を混合した
樹脂を着色成形することによって木目模様を呈するよう
に形成したので、製造された飾り縁の外部から見える室
内部材が木目調に見えるものである。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図示例と共に説明
する。図1及び図2は本発明に係る飾り縁の一実施例を
示した断面図であり、図3及び図4は本発明に係る飾り
縁の他の実施例を示した断面図であり、図5は本発明に
係る飾り縁の応用例を示した断面図である。また図6及
び図7は本発明に係る飾り縁の他の実施例を示した断面
図であり、図8及び図9は本発明に係る飾り縁の更に他
の実施例を示した断面図である。
【0028】最初に、図1及び図2に示した図示例に従
って本発明に係る飾り縁の一実施例を説明する。ここで
は、説明の便宜のために、サッシ10を固定するために
設けた壁20の開口部21を、室外方向のサッシ固定部
22と室内方向の縁固定部23とに分けて考える。そし
て、本発明に係る飾り縁は、このうちで縁固定部23に
固定されるものである。
【0029】なおここで、壁20は、室内側を図面下部
方向とし、図1に示した壁20では室内側の壁面に直接
壁紙30が貼ってある。また図2に示した壁20では壁
20の室内側の壁面に室内側ボード25を位置させた上
で、室内側ボード25の上に壁紙30が貼ってある。こ
こで室内側ボード25として、図面では石膏ボードを示
してある。ただ、室内側ボード25としては、石膏ボー
ドの他に、無機面材等を用いることもできる。
【0030】また図1及び図2に示された壁20は、い
ずれも同一の壁厚であるものの、室内側ボード25を含
んだ壁20の厚さとしては図2に示した壁20の方が厚
くなっている。更にここで飾り縁は、サッシ10側に位
置するベース部材40と、このベース部材40の室内側
に位置し、かつベース部材40の室内側端面に固定され
る室内部材50とから形成されている。
【0031】ベース部材40は、サッシ10側の両端縁
を切欠くと共に、室内側に室内部材50を固定するため
の係合凹溝41が設けてある。サッシ10側の両端縁の
切欠きのうちの一方は、壁20の開口部21の面に接触
している面のサッシ10側を四角状に切欠いたサッシ切
欠き部42であり、他方は、サッシ10側の開口内部側
端縁を四角状に切欠いた挿入切欠き部43である。
【0032】ここでサッシ切欠き部42は、サッシ固定
部22に固定されるサッシ10の室内側を位置させるた
めの切欠き部である。また挿入切欠き部43は、ベース
部材40に壁紙30を貼った際に、この壁紙30の端部
を挿入可能に形成したものである。なお図示例において
は、サッシ切欠き部42からベース部材40のサッシ1
0側の端面に至る断面L字型の端部材44が固定してあ
る。
【0033】また室内部材50は、ベース部材40と同
一厚さに形成され、ベース部材40側に、ベース部材4
0の係合凹溝41に係合する係合凸条51が突設してあ
ると共に、室内側の両端縁がカット処理してある。室内
側の両端縁のカット処理のうちの一方は、室内側の開口
内部端縁をアール状にしたアール部52であり、他方
は、室内側の壁20の開口部21側端縁に設けたもので
あり、この室内部材50の室内側の壁20の開口部21
側端縁を斜めにカットした調整切欠き部53である。
【0034】ここで、アール部52は飾り縁の装飾のた
めに設けたものである。また調整切欠き部53は、飾り
縁の室内側の先端縁と壁20の室内面とを面一に形成し
ようとする際に、完全に面一に形成できれば良いもの
の、壁20の厚さの誤差、あるいはサッシ10の固定位
置等によって、飾り縁の室内側の先端縁が壁20の室内
面から突出したりあるいはへこんだりしている場合であ
っても、この調整切欠き部53の壁厚方向の長さ分の範
囲で誤差を見にくくするものである。
【0035】更に、壁20の室内面から突出した飾り縁
の室内側の先端縁のうち、壁20側の面に斜め方向にカ
ットした調整切欠き部53によって、掃除等の際にこの
壁面と室内部材50の室内側先端との部分にごみがたま
らないものである。また図1と図2とでは、室内部材5
0の室内外方向の長さが異なっている。具体的には、図
1に示した室内部材50に対して、図2に示した室内部
材50の方が、室内側ボード25厚分だけ長く形成され
ている。
【0036】これは、同一の壁20であっても、室内側
ボード25を設けるか否かによって、室内側ボード25
を含んだ壁厚が変わってしまうものの、図1及び図2に
示した室内部材50を選択使用することによって、室内
側ボード25の有無に無関係に、本発明に係る飾り縁が
使用できるものである。次に、本発明に係る飾り縁のう
ちで、この図1及び図2に示した飾り縁の取り付けにつ
いて説明する。
【0037】まず最初に、あらかじめ工場で、壁20の
開口部21にサッシ10を固定しておき、次いで室外側
がサッシ10に接するようにして壁20の開口部21に
ベース部材40を固定する。その後、工場でベース部材
40に室内部材50を固定することによって、飾り縁の
固定が行われることとなる。このような手順で行うと、
すべての固定作業が工場で行えることとなるので、現場
施工の容易化が図れるものである。
【0038】更に、ここでサッシ10及びベース部材4
0に関しては、あらかじめ工場で壁20の開口部21に
固定しておき、その後の現場作業として室内部材50の
固定を行うこともできる。このようにすると、大部分の
固定作業が工場で行えることとなるので、現場施工の容
易化が図れるものである。更に、現場で室内部材50を
固定する場合でも、室内部材50の室外側である係合凸
条51をベース部材40の係合凹溝41に係合固定させ
れば足りるので、位置決めあるいは固定等が極めて容易
に行えるものである。
【0039】なお、ベース部材40のみを工場で壁20
の開口部21に固定しておき、サッシ10及び室内部材
50を共に現場で固定することも考えられる。このよう
にすると、現場でのサッシ10固定時あるいは室内部材
50の固定時にベース部材40が位置決め材として機能
するので、設置が容易である。更に、壁20からの突出
部分がなく、保管あるいは運搬が容易に行えるものであ
る。
【0040】このようにして壁20の開口部21にサッ
シ10及び飾り縁を固定した後に、室内側の壁20に壁
紙30を貼る。ただこの時、この壁紙30は室内側の壁
20から飾り縁のサッシ10側先端に至るまで貼るもの
であり、あらかじめ壁紙30を長めに切っておく。壁紙
30のサッシ10側先端部分を、飾り縁のサッシ10側
に位置しているベース部材40の挿入切欠き部43に挿
入することで壁紙30をきれいに貼ることができるもの
である。
【0041】次に、図3及び図4に示した図示例に従っ
て本発明に係る飾り縁の他の実施例を説明する。ここで
は、説明の便宜のために、サッシ10を固定するために
設けた壁20の開口部21を、室外方向のサッシ固定部
22と室内方向の縁固定部23とに分けて考える。そし
て、本発明に係る飾り縁は、このうちで縁固定部23に
固定されるものである。
【0042】なおここで、壁20は、室内側を図面下部
方向とし、図3に示した壁20では室内側の壁面に直接
壁紙30が貼ってある。また図4に示した壁20では壁
20の室内側の壁面に室内側ボード25を位置させた上
で、室内側ボード25の上に壁紙30が貼ってある。ま
た図3及び図4に示された壁20は、いずれも同一の壁
厚であるものの、室内側ボード25を含んだ壁20の厚
さとしては図4に示した壁20の方が厚くなっている。
【0043】更にここで飾り縁は、サッシ10側に位置
するベース部材40と、このベース部材40の室内側に
位置し、かつベース部材40の室内側端面に固定される
室内部材50と、必要に応じてベース部材40と室内部
材50との間に固定される調整部材60とから形成され
ている。ベース部材40は、サッシ10側の両端縁を切
欠くと共に、室内側に室内部材50あるいは調整部材6
0を固定するための係合凹溝41が設けてある。サッシ
10側の両端縁の切欠きのうちの一方は、壁20の開口
部21の面に接触している面のサッシ10側を四角状に
切欠いたサッシ切欠き部42であり、他方は、サッシ1
0側の開口内部側端縁を四角状に切欠いた挿入切欠き部
43である。
【0044】ここでサッシ切欠き部42は、サッシ固定
部22に固定されるサッシ10の室内側を位置させるた
めの切欠き部である。また挿入切欠き部43は、ベース
部材40に壁紙30を貼った際に、この壁紙30の端部
を挿入可能に形成したものである。なお図示例において
は、サッシ切欠き部42からベース部材40のサッシ1
0側の端面に至る断面L字型の端部材44が固定してあ
る。
【0045】また室内部材50は、ベース部材40と同
一厚さに形成され、ベース部材40側に、ベース部材4
0の係合凹溝41に係合する係合凸条51が突設してあ
ると共に、室内側の両端縁がカット処理してある。室内
側の両端縁のカット処理のうちの一方は、室内側の開口
内部端縁をアール状にしたアール部52であり、他方
は、室内側の壁20の開口部21側端縁に設けたもので
あり、この室内部材50の室内側の壁20の開口部21
側端縁を斜めにカットした調整切欠き部53である。
【0046】ここで、アール部52は飾り縁の装飾のた
めに設けたものである。また調整切欠き部53は、飾り
縁の室内側の先端縁と壁20の室内面とを面一に形成し
ようとする際に、完全に面一に形成できれば良いもの
の、壁20の厚さの誤差、あるいはサッシ10の固定位
置等によって、飾り縁の室内側の先端縁が壁20の室内
面から突出したりあるいはへこんだりしている場合であ
っても、この調整切欠き部53の壁厚方向の長さ分の範
囲で誤差を見にくくするものである。
【0047】更に、壁20の室内面から突出した飾り縁
の室内側の先端縁のうち、壁20側の面に斜め方向にカ
ットした調整切欠き部53によって、掃除等の際にこの
壁面と室内部材50の室内側先端との部分にごみがたま
らないものである。調整部材60は、ベース部材40あ
るいは室内部材50と同一の厚さに形成され、かつ室内
外方向の長さが室内側ボード25厚分に形成されてい
る。更にこの調整部材60は、ベース部材40側に、ベ
ース部材40の係合凹溝41に係合する調整凸条61が
突設してあると共に、室内部材50側に、室内部材50
の係合凸条51に係合する調整凹溝62が形成してあ
る。
【0048】これは、同一の壁20であっても、室内側
ボード25を設けるか否かによって、室内側ボード25
を含んだ壁厚が変わってしまう。そこで室内側ボード2
5を設けない場合にはベース部材40と室内部材50と
を用い、室内側ボード25を設ける場合にはベース部材
40と室内部材50との間に調整部材60を位置させた
ものを用いることによって、室内側ボード25の有無に
無関係に、本発明に係る飾り縁が使用できるものであ
る。
【0049】次に、本発明に係る飾り縁のうちで、この
図3及び図4に示した飾り縁の取り付けについて説明す
る。まず最初に、あらかじめ工場で、壁20の開口部2
1にサッシ10を固定しておき、次いで室外側がサッシ
10に接するようにして壁20の開口部21にベース部
材40を固定する。その後、工場でベース部材40に室
内部材50あるいは調整部材60と室内部材50とを固
定することによって、飾り縁の固定が行われることとな
る。
【0050】このような手順で行うと、すべての固定作
業が工場で行えることとなるので、現場施工の容易化が
図れるものである。更に、ここでサッシ10及びベース
部材40に関しては、あらかじめ工場で壁20の開口部
21に固定しておき、その後の現場作業として室内部材
50あるいは調整部材60と室内部材50との固定を行
うこともできる。このようにすると、大部分の固定作業
が工場で行えることとなるので、現場施工の容易化が図
れるものである。更に、現場で室内部材50あるいは調
整部材60と室内部材50とを固定する場合でも、室内
部材50の室外側である係合凸条51をベース部材40
の係合凹溝41に係合固定させるか、あるいは調整部材
60の調整凸条61をベース部材40の係合凹溝41に
係合固定させた後、室内部材50の室外側である係合凸
条51を調整部材60の調整凹溝62に係合固定させれ
ば足りるので、位置決めあるいは固定等が極めて容易に
行えるものである。
【0051】なお、ベース部材40のみを工場で壁20
の開口部21に固定しておき、サッシ10及び室内部材
50あるいは調整部材60と室内部材50とを共に現場
で固定することも考えられる。このようにすると、現場
でのサッシ10固定時あるいは室内部材50あるいは調
整部材60と室内部材50との固定時にベース部材40
が位置決め材として機能するので、設置が容易である。
更に、壁20からの突出部分がなく、保管あるいは運搬
が容易に行えるものである。
【0052】このようにして壁20の開口部21にサッ
シ10及び飾り縁を固定した後に、室内側の壁20に壁
紙30を貼る。ただこの時、この壁紙30は室内側の壁
20から飾り縁のサッシ10側先端に至るまで貼るもの
であり、あらかじめ壁紙30を長めに切っておく。壁紙
30のサッシ10側先端部分を、飾り縁のサッシ10側
に位置しているベース部材40の挿入切欠き部43に挿
入することで壁紙30をきれいに貼ることができるもの
である。
【0053】次に、図5に示した図示例に従って本発明
係る飾り縁の他の実施例を説明する。この実施例は、
サッシ10を設けた壁20の開口部21が開口部21を
設けた壁20と直交する直交壁20の付近にある場合の
実施例である。ここで特に、直交壁20に室内側ボード
25を貼った場合には、開口部21に対して直交壁20
の方が突出してしまうこととなる。そこで、本発明に
飾り縁を用いて、室内側ボード25分の厚さを調整す
るものである。
【0054】具体的には、図1に示したベース部材40
と室内部材50とを用い、サッシ10の室内側に相当す
る開口部21にベース部材40を固定し、次いでこのベ
ース部材40の更に室内側に室内部材50を固定するも
のの、この室内部材50を、反直交壁20側に調整切欠
き部53が位置するようにして固定するものである。ま
た室内側ボード25は、ベース部材40及び室内部材5
0と同一厚に形成され、更に室内部材50の反サッシ1
0側に連続して設けられるものである。
【0055】このようにした上で直交壁20から飾り縁
に至るように壁紙30を貼ると、わずかに、調整切欠き
部53がへこむものの、あたかも平板のように貼れるも
のである。なお、調整切欠き部53のへこみが気になる
場合には、壁紙30等を貼る前に、調整切欠き部53に
パテを埋めることによって平板状にすることもできる。
【0056】次に、図6及び図7に示した図示例に従っ
て本発明に係る飾り縁の他の実施例を説明する。ここで
は、説明の便宜のために、サッシ10を固定するために
設けた壁20の開口部21を、室外方向のサッシ固定部
22と室内方向の縁固定部23とに分けて考える。そし
て、本発明に係る飾り縁は、このうちで縁固定部23に
固定されるものである。
【0057】なおここで、壁20は、室内側を図面下部
方向とし、図6に示した壁20では室内側の壁面をその
まま使用しているが、図7に示した壁20では壁20の
室内側の壁面に室内側ボード25を位置させてある。ま
た図6及び図7に示された壁20は、いずれも同一の壁
厚であるものの、室内側ボード25を含んだ壁20の厚
さとしては図7に示した壁20の方が厚くなっている。
【0058】更にここで飾り縁は、サッシ10側に位置
するベース部材40と、このベース部材40の室内側に
位置し、かつベース部材40の室内側端面に固定される
室内部材50とから形成されている。ベース部材40
は、サッシ10側の両端縁を切欠くと共に、室内側に室
内部材50を固定するための係合凹溝41が設けてあ
る。サッシ10側の両端縁の切欠きのうちの一方は、壁
20の開口部21の面に接触している面のサッシ10側
を四角状に切欠いたサッシ切欠き部42であり、他方
は、サッシ10側の開口内部側端縁を四角状に切欠いた
挿入切欠き部43である。
【0059】ここでサッシ切欠き部42は、サッシ固定
部22に固定されるサッシ10の室内側を位置させるた
めの切欠き部である。また挿入切欠き部43は、ベース
部材40に壁紙30を貼る場合に、この壁紙30の端部
を挿入可能とするためのものである。ただこの実施例で
は壁紙30を使用しないので、実際には使用されない部
分となっている。なお図示例においては、サッシ切欠き
部42からベース部材40のサッシ10側の端面に至る
断面L字型の端部材44が固定してある。
【0060】また室内部材50は、ベース部材40と同
一厚さに形成され、ベース部材40への固定部54と、
ベース部材40の開口内部側の表面を覆う飾り部55と
から形成してある。ここで固定部54のベース部材40
側に、ベース部材40の係合凹溝41に係合する係合凸
条51が突設してあると共に、固定部54の室内側の両
端縁がカット処理してある。室内側の両端縁のカット処
理のうちの一方は、室内側の開口内部端縁をアール状に
したアール部52であり、他方は、室内側の壁20の開
口部21側端縁に設けたものであり、この固定部54の
室内側の壁20の開口部21側端縁を斜めにカットした
調整切欠き部53である。
【0061】ここで、アール部52は飾り縁の装飾のた
めに設けたものである。また調整切欠き部53は、飾り
縁の室内側の先端縁と壁20の室内面とを面一に形成し
ようとする際に、完全に面一に形成できれば良いもの
の、壁20の厚さの誤差、あるいはサッシ10の固定位
置等によって、飾り縁の室内側の先端縁が壁20の室内
面から突出したりあるいはへこんだりしている場合であ
っても、この調整切欠き部53の壁厚方向の長さ分の範
囲で誤差を見にくくするものである。
【0062】更に、壁20の室内面から突出した飾り縁
の室内側の先端縁のうち、壁20側の面に斜め方向にカ
ットした調整切欠き部53によって、掃除等の際にこの
壁面と室内部材50の室内側先端との部分にごみがたま
らないものである。また図6と図7とでは、室内部材5
0の固定部54の室内外方向の長さが異なっている。具
体的には、図6に示した固定部54に対して、図7に示
した固定部54の方が、室内側ボード25厚分だけ長く
形成されている。
【0063】これは、同一の壁20であっても、室内側
ボード25を設けるか否かによって、室内側ボード25
を含んだ壁厚が変わってしまうものの、図6及び図7に
示した室内部材50を選択使用することによって、室内
側ボード25の有無に無関係に、本発明に係る飾り縁が
使用できるものである。ベース部材40の開口内部側の
表面を覆う飾り部55は、固定部54の開口内部側から
固定部54に連続するようにして設けられた板状の部材
であり、ベース部材40全面を覆うように形成されてい
る。したがって、この飾り縁は、ベース部材40と室内
部材50との2部材で形成されながら、外部からは室内
部材50しか見えないので、あたかも単一部材で形成さ
れているように見えるものである。
【0064】更にこの室内部材50を、セルロース系材
料の微粉末の表面に、この微粉末よりも小径でかつ固い
微粉末を担持させて形成した粉体を混合した樹脂を着色
成形することによって木目模様を呈するように形成する
と、飾り縁全体があたかも木製であるかのように見える
こととなる。またここで、室内部材50は断面形状が同
一であることから押し出し成型が可能であり、押し出し
成型によって木目模様を一層明瞭に出すことが可能であ
る。ここで「セルロース系材料」とは、木粉等をいう。
また「微粉末よりも小径でかつ固い微粉末」とは、酸化
チタン、フェライト、アルミニウム、ニッケル、銀等の
金属微粉末、あるいはセラミック等の非金属微粉末をい
うものである。
【0065】次に、本発明に係る飾り縁のうちで、この
図6及び図7に示した飾り縁の取り付けについて説明す
る。まず最初に、あらかじめ工場で、壁20の開口部2
1にサッシ10を固定しておき、次いで室外側がサッシ
10に接するようにして壁20の開口部21にベース部
材40を固定する。その後、工場でベース部材40に室
内部材50を固定することによって、飾り縁の固定が行
われることとなる。
【0066】このような手順で行うと、すべての固定作
業が工場で行えることとなるので、現場施工の容易化が
図れるものである。更に、ここでサッシ10及びベース
部材40に関しては、あらかじめ工場で壁20の開口部
21に固定しておき、その後の現場作業として室内部材
50の固定を行うこともできる。このようにすると、大
部分の固定作業が工場で行えることとなるので、現場施
工の容易化が図れるものである。更に、現場で室内部材
50を固定する場合でも、室内部材50の室外側である
係合凸条51をベース部材40の係合凹溝41に係合固
定させれば足りるので、位置決めあるいは固定等が極め
て容易に行えるものである。また、保管あるいは運搬中
に室内部材50を傷がつきにくい包装とすることが容易
である。
【0067】なお、ベース部材40のみを工場で壁20
の開口部21に固定しておき、サッシ10及び室内部材
50を共に現場で固定することも考えられる。このよう
にすると、現場でのサッシ10固定時あるいは室内部材
50の固定時にベース部材40が位置決め材として機能
するので、設置が容易である。更に、壁20からの突出
部分がなく、保管あるいは運搬が容易に行えるものであ
る。また、保管あるいは運搬中に室内部材50を傷がつ
きにくい包装とすることが容易である。
【0068】次に、図8及び図9に示した図示例に従っ
て本発明に係る飾り縁の他の実施例を説明する。ここで
は、説明の便宜のために、サッシ10を固定するために
設けた壁20の開口部21を、室外方向のサッシ固定部
22と室内方向の縁固定部23とに分けて考える。そし
て、本発明に係る飾り縁は、このうちで縁固定部23に
固定されるものである。
【0069】なおここで、壁20は、室内側を図面下部
方向とし、図8に示した壁20では室内側の壁面をその
まま使用しているが、図9に示した壁20では壁20の
室内側の壁面に室内側ボード25を位置させてある。ま
た図8及び図9に示された壁20は、いずれも同一の壁
厚であるものの、室内側ボード25を含んだ壁20の厚
さとしては図9に示した壁20の方が厚くなっている。
【0070】更にここで飾り縁は、サッシ10側に位置
するベース部材40と、このベース部材40の室内側に
位置し、かつベース部材40の室内側端面に固定される
室内部材50と、必要に応じてベース部材40と室内部
材50との間に固定される調整部材60とから形成され
ている。ベース部材40は、サッシ10側の両端縁を切
欠くと共に、室内側に室内部材50あるいは調整部材6
0を固定するための係合凹溝41が設けてある。サッシ
10側の両端縁の切欠きのうちの一方は、壁20の開口
部21の面に接触している面のサッシ10側を四角状に
切欠いたサッシ切欠き部42であり、他方は、サッシ1
0側の開口内部側端縁を四角状に切欠いた挿入切欠き部
43である。
【0071】ここでサッシ切欠き部42は、サッシ固定
部22に固定されるサッシ10の室内側を位置させるた
めの切欠き部である。また挿入切欠き部43は、ベース
部材40に壁紙30を貼る場合に、この壁紙30の端部
を挿入可能とするためのものである。ただこの実施例で
は壁紙30を使用しないので、実際には使用されない部
分となっている。なお図示例においては、サッシ切欠き
部42からベース部材40のサッシ10側の端面に至る
断面L字型の端部材44が固定してある。
【0072】また室内部材50は、ベース部材40と同
一厚さに形成され、ベース部材40への固定部54と、
ベース部材40の開口内部側の表面を覆う飾り部55と
から形成してある。ここで固定部54のベース部材40
側に、ベース部材40の係合凹溝41に係合する係合凸
条51が突設してあると共に、固定部54の室内側の両
端縁がカット処理してある。室内側の両端縁のカット処
理のうちの一方は、室内側の開口内部端縁をアール状に
したアール部52であり、他方は、室内側の壁20の開
口部21側端縁に設けたものであり、この固定部54の
室内側の壁20の開口部21側端縁を斜めにカットした
調整切欠き部53である。
【0073】ここで、アール部52は飾り縁の装飾のた
めに設けたものである。また調整切欠き部53は、飾り
縁の室内側の先端縁と壁20の室内面とを面一に形成し
ようとする際に、完全に面一に形成できれば良いもの
の、壁20の厚さの誤差、あるいはサッシ10の固定位
置等によって、飾り縁の室内側の先端縁が壁20の室内
面から突出したりあるいはへこんだりしている場合であ
っても、この調整切欠き部53の壁厚方向の長さ分の範
囲で誤差を見にくくするものである。
【0074】更に、壁20の室内面から突出した飾り縁
の室内側の先端縁のうち、壁20側の面に斜め方向にカ
ットした調整切欠き部53によって、掃除等の際にこの
壁面と室内部材50の室内側先端との部分にごみがたま
らないものである。ベース部材40の開口内部側の表面
を覆う飾り部55は、固定部54の開口内部側から固定
部54に連続するようにして設けられた板状の部材であ
り、ベース部材40及び場合によってはベース部材40
及び調整部材60全面を覆うように形成されている。し
たがって、この飾り縁は、ベース部材40と室内部材5
0との2部材あるいはベース部材40と調整部材60と
室内部材50とで形成されながら、外部からは室内部材
50しか見えないので、あたかも単一部材で形成されて
いるように見えるものである。調整部材60は、ベース
部材40あるいは室内部材50と同一の厚さに形成さ
れ、かつ室内該方向の長さが室内側ボード25厚分に形
成されている。更にこの調整部材60は、ベース部材4
0側に、ベース部材40の係合凹溝41に係合する調整
凸条61が突設してあると共に、室内部材50側に、室
内部材50の係合凸条51に係合する調整凹溝62が形
成してある。
【0075】これは、同一の壁20であっても、室内側
ボード25を設けるか否かによって、室内側ボード25
を含んだ壁厚が変わってしまう。そこで室内側ボード2
5を設けない場合にはベース部材40と室内部材50と
を用い、室内側ボード25を設ける場合にはベース部材
40と室内部材50との間に調整部材60を位置させた
ものを用いることによって、室内側ボード25の有無に
無関係に、本発明に係る飾り縁が使用できるものであ
る。
【0076】このように、図8と図9とでは、室内部材
50の固定部54の室内外方向の長さが異なっている。
具体的には、図8に示した固定部54に対して、図9に
示した固定部54の方が、室内側ボード25厚分だけ長
く形成され、この室内側ボード25厚分を調整部材60
で調整している。したがって、前記した室内部材50の
飾り部55は、室内側ボード25厚分だけ長いものと短
いものとを用意しておけば足りる。
【0077】更には、室内側ボード25厚分だけ長いも
ののみを用意しておいて、室内側ボード25を用いない
時には室内側ボード25厚分だけ切って使用することも
できる。このような中で、図9に示した飾り板は、サッ
シ10側先端に壁20の開口部21方向に折曲させた差
し込み部56を突出させておいて、この差し込み部56
をベース部材40の挿入切欠き部43に挿入して室内部
材50をベース部材40に固定した例である。このよう
に形成すると、室内部材50とベース部材40との固定
が強固に行えるものである。更にこのような飾り部55
を有する室内部材50を、調整部材60を使用しない場
合に用いるには、先端から室内側ボード25厚に等しい
長さだけ切って使用することによって、対応できるもの
である。
【0078】更にこの室内部材50を、セルロース系材
料の微粉末の表面に、この微粉末よりも小径でかつ固い
微粉末を担持させて形成した粉体を混合した樹脂を着色
成形することによって木目模様を呈するように形成する
と、飾り縁全体があたかも木製であるかのように見える
こととなる。またここで、室内部材50は断面形状が同
一であることから押し出し成型が可能であり、押し出し
成型によって木目模様を一層明瞭に出すことが可能であ
る。ここで「セルロース系材料」とは、木粉等をいう。
また「微粉末よりも小径でかつ固い微粉末」とは、酸化
チタン、フェライト、アルミニウム、ニッケル、銀等の
金属微粉末、あるいはセラミック等の非金属微粉末をい
うものである。
【0079】次に、本発明に係る飾り縁のうちで、この
図8及び図9に示した飾り縁の取り付けについて説明す
る。まず最初に、あらかじめ工場で、壁20の開口部2
1にサッシ10を固定しておき、次いで室外側がサッシ
10に接するようにして壁20の開口部21にベース部
材40を固定する。その後、工場でベース部材40に室
内部材50あるいは調整部材60と室内部材50とを固
定することによって、飾り縁の固定が行われることとな
る。
【0080】このような手順で行うと、すべての固定作
業が工場で行えることとなるので、現場施工の容易化が
図れるものである。更に、ここでサッシ10及びベース
部材40に関しては、あらかじめ工場で壁20の開口部
21に固定しておき、その後の現場作業として室内部材
50あるいは調整部材60と室内部材50との固定を行
うこともできる。このようにすると、大部分の固定作業
が工場で行えることとなるので、現場施工の容易化が図
れるものである。更に、現場で室内部材50あるいは調
整部材60と室内部材50とを固定する場合でも、室内
部材50の室外側である係合凸条51をベース部材40
の係合凹溝41に係合固定させるか、あるいは調整部材
60の調整凸条61をベース部材40の係合凹溝41に
係合固定させた後、室内部材50の室外側である係合凸
条51を調整部材60の調整凹溝62に係合固定させれ
ば足りるので、位置決めあるいは固定等が極めて容易に
行えるものである。また、保管あるいは運搬中に室内部
材50を傷がつきにくい包装とすることが容易である。
【0081】なお、ベース部材40のみを工場で壁20
の開口部21に固定しておき、サッシ10及び室内部材
50あるいは調整部材60と室内部材50とを共に現場
で固定することも考えられる。このようにすると、現場
でのサッシ10固定時あるいは室内部材50あるいは調
整部材60と室内部材50との固定時にベース部材40
が位置決め材として機能するので、設置が容易である。
更に、壁20からの突出部分がなく、保管あるいは運搬
が容易に行えるものである。また、保管あるいは運搬中
に室内部材50を傷がつきにくい包装とすることが容易
である。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明によれば、飾り縁を、サッシ側に位置す
るベース部材と、このベース部材の室内側に位置し、か
つベース部材の室内側端面に固定される室内部材とから
形成することによって、いずれかの部材の変更によって
自由に壁厚に対応できるものである。特に、室内部材
を、室内側ボードの有無に対応するように室内方向への
巾が異なるものを選択使用可能に形成することによっ
て、同一の壁を使用した場合であっても、室内側ボード
の有無に対応できるものである。
【0083】また、ベース部材と室内部材とを、開口内
部が面一となるように形成し、更にベース部材のサッシ
側の開口内部側端縁に、ベース部材と室内部材とに壁紙
を貼った際に、この壁紙の端部を挿入可能に形成した挿
入切欠き部を設けることによって、あらかじめ若干長め
に切っておいた壁紙のサッシ側端部を挿入切欠き部に挿
入することで壁紙をきれいに貼ることができるものであ
る。
【0084】請求項2記載の発明によれば、請求項1に
記載の発明の効果に加えて、室内部材の室内側の壁の開
口部側端縁に調整切欠き部を連続して設けることによっ
て、飾り縁の室内側の先端縁が壁の室内面から突出した
りあるいはへこんだりした場合であっても、この調整切
欠き部の壁厚方向の長さ分の範囲で誤差を見にくくした
ものである。更に、この調整切欠き部によって掃除等の
際にごみがたまりにくくしたものである。
【0085】また請求項3記載の発明によれば、飾り縁
を、サッシ側に位置するベース部材と、このベース部材
の室内側に位置しかつベース部材の室内側端面に固定さ
れる 室内部材とから形成するとともに、室内部材を、ベ
ース部材への固定部と、ベース部材の開口内部側の表面
を覆う飾り部とから形成することによって、室内部材の
変更によって自由に壁厚に対応できるとともに、2部材
で形成しながら外部からは室内部材しか見えないことか
ら、あたかも単一の部材で形成されているように見える
ものである。 更に、室内側ボードの有無に対応するよう
に室内方向への巾が異なる複数の室内部材を選択使用可
能に形成することによって、同一の壁を使用した場合で
あっても、室内側ボードの有無に対応できるものであ
る。
【0086】請求項4記載の発明によれば、請求項3に
記載の発明の効果に加えて、室内部材の室内側の壁の開
口部側端縁に調整切欠き部を連続して設けることによっ
て、飾り縁の室内側の先端縁が壁の室内面から突出した
りあるいはへこんだりした場合であっても、この調整切
欠き部の壁厚方向の長さ分の範囲で誤差を見にくくした
ものである。更に、この調整切欠き部によって掃除等の
際にごみがたまりにくくしたものである。
【0087】請求項5記載の発明によれば、請求項3ま
たは4記載の発明の効果に加えて、室内部材を、セルロ
ース系材料の微粉末の表面に、この微粉末よりも小径で
かつ固い微粉末を担持させて形成した粉体を混合した樹
脂を着色成形することによって木目模様を呈するように
形成し、外部から見える部分を木目調に形成したもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 室内側ボードを設けない壁に用いた飾り縁の
一実施例を示す断面図である。
【図2】 室内側ボードを設けた壁に用いた飾り縁の一
実施例を示す断面図である。
【図3】 室内側ボードを設けない壁に用いた飾り縁の
他の実施例を示す断面図である。
【図4】 室内側ボードを設けた壁に用いた飾り縁の他
の実施例を示す断面図である。
【図5】 サッシを設けた壁の開口部が開口部を設けた
壁と直交する直交壁の付近にある場合の飾り縁の実施例
を示す断面図である。
【図6】 室内側ボードを設けない壁に用いた飾り縁の
他の実施例を示す断面図である。
【図7】 室内側ボードを設けた壁に用いた飾り縁の他
の実施例を示す断面図である。
【図8】 室内側ボードを設けない壁に用いた飾り縁の
他の実施例を示す断面図である。
【図9】 室内側ボードを設けた壁に用いた飾り縁の他
の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
10…サッシ、20…壁、21…開口部、22…サッシ
固定部、23…縁固定部、25…室内側ボード、30…
壁紙、40…ベース部材、41…係合凹溝、42…サッ
シ切欠き部、43…挿入切欠き部、44…端部材、50
…室内部材、51…係合凸条、52…アール部、53…
調整切欠き部、54…固定部、55…飾り部、56…差
し込み部、60…調整部材、61…調整凸条、62…調
整凹溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 19/02 E04F 13/08 E06B 1/62

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁の開口部を室外方向のサッシ固定部と
    室内方向の縁固定部とに分けた時、縁固定部に固定され
    る飾り縁であって、 飾り縁を、サッシ側に位置するベース部材と、このベー
    ス部材の室内側に位置しかつベース部材の室内側端面に
    固定される室内部材とから形成し、 この室内部材を、壁の室内側における室内側ボードの有
    無に対応するように室内方向への巾が異なるものを選択
    使用可能に形成するとともに、 これらのベース部材と室内部材とを、開口内部が面一と
    なるように形成し、 更にベース部材のサッシ側の開口内部側端縁に、ベース
    部材と室内部材とに壁紙を貼った際に、この壁紙の端部
    を挿入可能に形成した挿入切欠き部を設けた ことを特徴
    とする飾り縁。
  2. 【請求項2】 室内部材に、この室内部材の室内側の壁
    の開口部側端縁を斜めにカットした調整切欠き部を連続
    して設けたことを特徴とする請求項1記載の飾り縁。
  3. 【請求項3】 壁の開口部を室外方向のサッシ固定部と
    室内方向の縁固定部とに分けた時、縁固定部に固定され
    る飾り縁であって、 飾り縁を、サッシ側に位置するベース部材と、このベー
    ス部材の室内側に位置しかつベース部材の室内側端面に
    固定される室内部材とから形成し、 この室内部材を、ベース部材への固定部と、ベース部材
    の開口内部側の表面を覆う飾り部とから形成するととも
    に、 この室内部材を、壁の室内側における室内側ボードの有
    無に対応するように室内方向への巾が異なるものを選択
    使用可能に形成したことを特徴とする飾り縁。
  4. 【請求項4】 室内部材に、この室内部材の室内側の壁
    の開口部側端縁を斜めにカットした調整切欠き部を連続
    して設けたことを特徴とする請求項3記載の飾り縁。
  5. 【請求項5】 室内部材を、セルロース系材料の微粉末
    の表面に、この微粉末よりも小径でかつ固い微粉末を担
    持させて形成した粉体を混合した樹脂を着色 成形するこ
    とによって木目模様を呈するように形成したことを特徴
    とする請求項3または請求項4記載の飾り縁。
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