JP2008075347A - ドア縁材の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ドア100側面Zに垂直方向に沿って縁材10を取り付けて装飾するドア縁材の取付構造であって、ドア100側面Zから突出する首部31aと首部31aの先端に形成され首部31aよりも幅広な頭部31bとからなる断面略T字形の突出部31と、基材11の表面に化粧材12を貼着し裏面に折曲用の切り欠き部11a,11b,11c,11dを形成した化粧パネル1を切り欠き部11a,11b,11c,11dで折曲して形成され、ドア100側面Z側に開口した状態で突出部31に嵌着された断面略C字形のドア縁材10とからなり、ドア100の側面Zと、ドア100の表面X及び裏面Yの側面Z寄りの部位とをドア縁材10で被覆した。
【選択図】図1
Description
図11は、フラッシュ構造のドア100の分解斜視図であり、ドア100は、芯材30,30,32,33,34により格子状に組まれた枠の表裏面に、それぞれ面材40,50を貼着して形成されている。図12は、このようにして形成されたドア100の斜視図であり、図13は図12のC−C拡大断面図である。なお、符号X,Y,Zは、それぞれドア100の表面,裏面,側面の方向を示している。
ここで、図13に示す状態のままでは、ドア100の側面Z部分に芯材30,30や面材40,50の端面が剥き出しになるため、従来以下に示すような方法で装飾がなされていた。
また、特許文献2には、パネルの側部を被覆板で覆い、被覆板の先端をパネルの片面に設けた凹部に嵌着するようにしたものが記載されている。
また、特許文献3には、フラッシュ構造のドアの表面材を折曲可能に形成し、折曲した表面材の先端部を芯材に形成した溝内に挿入するようにしたものが記載されている。
(1)縁材が脱落・破損しやすい。
縁材として、図14に示すような無垢材60を使用した場合には、無垢材であるために反りが生じ、浮き上がって剥離してしまう可能性が大きい。釘や接着剤ではなく木ネジにより固定すれば強固であるが、木ネジの頭が見えて見苦しい。
また、図15に示すようなテープ状縁材70を使用した場合には、粘着力の衰えや角の部分が何かに引っ掛かったときに容易に剥離してしまう恐れがある。
また、図16に示すようなコ字形縁材80を使用した場合には、ドア100の角の部分から剥離することはないものの、コ字形縁材80の先端部分から剥離する恐れがある。
ドア100の表面Xや裏面Yには、デザイン上、溝や凹凸面が形成される場合がある。その場合、図14や図15に示すような縁材であれば、溝や凹凸面の端部において、縁材の裏面が露出してしまう。これら縁材の裏面はドア100側面Zとの接着面となっているため、装飾されておらず見苦しいものとなってしまう。
また図15や図16に示すような縁材であれば、縁材の側面に化粧が施されておらず、やはり見苦しいものとなってしまう。
デザイン上、ドア表裏面X,Yの縁部分(例えば側面から10〜30mm程度)とその他の部分の模様を変える場合がある。その場合、図17に示すような、面材40,50を折曲させて、先端をドア100の側面Zで向かい合わせる方法では、面材40,50に貼着する化粧材42,52を、必要とされる模様に合わせて正確に基材41,51に貼着しなければならない。しかし、ドア幅(例えば700〜1000mm程度)に対して縁部分(例えば10〜30mm程度)は非常に狭く、化粧材を正確に貼着するのは困難である。
また、請求項1乃至請求項5において、「ドア」とは、開き戸の他、引き戸や襖等の住宅用建材が含まれる。
また、ドア縁材は、基材の表面に化粧材を貼着し、裏面に折曲用の切り欠き部を形成した化粧パネルを切り欠き部で折曲して形成するので、ドア側面側に開口する断面略C字形のドア縁材を容易に形成することができる。
また、ドア側面から突出する首部と首部の先端に形成され首部よりも幅広な頭部からなる断面略T字形の突出部が形成されており、この突出部が断面略C字形のドア縁材の内周面と嵌合するようになっているので、ドア縁材を突出部に嵌着させることにより、ドア縁材を強固に取り付けることができ脱落や破損を防止することができる。
また、ドアの側面と、ドアの表面及び裏面の側面寄りの部位とをドア縁材で被覆するので、この部分をドア縁材の化粧材により装飾することができる。このとき化粧材を任意の模様に選択して、ドア表面及び裏面の縁部分(ドア表面及び裏面の側面寄りの部位)のデザインを、ドア表面及び裏面の縁以外の部分と容易に変化させることができる。
図1に示すように、ドア100の側面Zには、ドア縁材10が取り付けられている。ドア縁材10は、断面略C字形に形成されており、その開口部がドア側面側を向くようになっている。このドア縁材10は、以下に示すようにして断面略C字形に形成される。
突出部31は、ドア側面Zから外側に向けて突出する首部31aと、首部31aの先端に形成され首部31aよりも幅広な頭部31bとからなり、全体として断面略T字形となるように形成されている。そして、突出部31は、断面略C字形のドア縁材10の内周面と嵌合するようになっている。
図3に示すように、突出部31の形成前において、芯材30の表側と裏側には、基材41,51に化粧材42,52が貼着された面材40,50が貼着されている。面材40,50は芯材30の位置に合わせて裁断されており、面材40,50及び芯材30の端面により、ドア100の側面Zが形成されている。
このようにして突出部31が形成される。なお、予め芯材30に断面略T字形の突出部31を形成しておいてから、面材40,50をこれに合わせて裁断し、貼着するようにしてもよい。
以上により、断面略C字形のドア縁材10を、断面略T字形の突出部31に嵌着して、図1に示すようなドア縁材の取付構造とすることができる。
もちろん、両者が面一とならないような構成とすることも可能であり、ドア100の表面X及び裏面Yに段差を設けて、この段差部分をデザインとして活用することも可能である。
図6は、ドア縁材20が断面略C字形に形成される前の状態を示す化粧パネル2の断面図である。化粧パネル2は、厚さ3mm程度の合板又はMDF等からなる基材21の表面に化粧シート等の化粧材22が貼着されて形成されている。そして、基材21の裏面から化粧材22近くに達する深さの折曲用の切り欠き部21a,21b,21c,21dが形成されている。
また、角部に隅切り部24,24が形成されているので、より破損しにくい。
図7は、実施形態3に係るドア縁材の取付構造におけるドア200を示す正面図である。また図8は、図7のA−A断面図におけるB部分を示す拡大図である。
そして、図9に示すように、溝部43の端部43aにおいては、基材11の表面に貼着された化粧材12が露出するようになっている。なお、ドア200の裏面Yに形成された溝部53についても同様である。もちろん、溝部は表面X及び裏面Yの両方に形成されていてもよいし、いずれか一方に形成されていてもよい。
図19は、実施形態4に係るドア縁材の取付構造を示す拡大断面図である。
また、面材40及び面材50の裏面(ドア内部側の面)には、それぞれ防湿層45、防湿層55が設けられている。これにより、面材40と芯材30、面材40とドア内部空間、面材50と芯材30、面材50とドア内部空間のそれぞれの間の水分移動が阻止されるようになっている。
11 基材
11a 切り欠き部
11b 切り欠き部
11c 切り欠き部
11d 切り欠き部
12 化粧材
13 端部
15 防湿層
20 ドア縁材
21 基材
21a 切り欠き部
21b 切り欠き部
21c 切り欠き部
21d 切り欠き部
22 化粧材
23 端部
30 芯材
31 突出部
31a 首部
31b 頭部
31c 溝部
32 芯材
33 芯材
34 芯材
35 防湿層
40 面材
41 基材
42 化粧材
43 溝部
43a 端部
44 凹凸面
44a 端部
45 防湿層
50 面材
51 基材
52 化粧材
53 溝部
53a 端部
55 防湿層
60 無垢材
70 テープ状縁材
80 コ字形縁材
90 目地材
100 ドア
200 ドア
Claims (7)
- ドア側面に垂直方向に沿って縁材を取り付けて装飾するドア縁材の取付構造であって、
前記ドア側面から突出する首部と前記首部の先端に形成され前記首部よりも幅広な頭部とからなる断面略T字形の突出部と、
基材の表面に化粧材を貼着し裏面に折曲用の切り欠き部を形成した化粧パネルを前記切り欠き部で折曲して形成され、前記ドア側面側に開口した状態で前記突出部に嵌着された断面略C字形のドア縁材とからなり、
前記ドアの側面と、前記ドアの表面及び裏面の前記側面寄りの部位とを前記ドア縁材で被覆したことを特徴とするドア縁材の取付構造。 - 前記ドアの表面及び裏面の前記ドア縁材により被覆されていない部分と、前記ドア縁材の前記ドアの表面側及び裏面側の面がそれぞれ面一となるように、前記頭部の幅が前記ドアの厚みよりも狭く形成されていることを特徴とする請求項1に記載のドア縁材の取付構造。
- 前記ドアの表面及び裏面のそれぞれの被覆幅よりも、前記ドアの側面の被覆幅の方が広いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のドア縁材の取付構造。
- 前記ドアの表面及び裏面の少なくとも1つに水平方向に沿った溝部が形成されており、前記水平方向に沿った溝部の端部において、前記ドア縁材の基材の表面に貼着された化粧材が露出するようにしたことを特徴とする請求項2に記載のドア縁材の取付構造。
- 前記ドアの表面及び裏面の少なくとも1つに凹凸面が形成されており、前記凹凸面の水平方向の端部において、前記ドア縁材の基材の表面に貼着された化粧材が露出するようにしたことを特徴とする請求項2に記載のドア縁材の取付構造。
- 前記ドアは、格子状に組まれた芯材の表裏面にそれぞれ面材を貼着してなるフラッシュ構造ドアであり、
前記ドア縁材の裏面及び前記面材の裏面に、防湿層を設けたことを特徴とする請求項1に記載のドア縁材の取付構造。 - 前記芯材のドア内部空間と接する面に防湿層を設けたことを特徴とする請求項6に記載のドア縁材の取付構造。
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