JP6504493B2 - カバー装置及びこれを備えた映像表示機器取付装置 - Google Patents

カバー装置及びこれを備えた映像表示機器取付装置 Download PDF

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Description

本発明は、映像表示機器の表面側を覆うように配されるカバー装置及びこれを備えた映像表示機器取付装置に関する。
近年、テレビジョン受像機等の映像表示機器は、その薄型化に伴い、載置台等に置き設置される態様に代えて、壁に設置される設置態様が採用される場合がある。このような映像表示機器を壁に付設状に設置した場合には、圧迫感が生じるという問題があった。
例えば、下記特許文献1には、一対の柱状部材間に板状の保持部材を接続し、この保持部材に表示装置を嵌め込む開口部を設けた壁下地構造の前側を開閉可能に覆う下地ボードを設けた建築用壁材が開示されている。また、この建築用壁材は、下地ボードにおける表示装置の前方部位に、透明な窓部を設けた構成とされている。
特開2008−208706号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された建築用壁材では、表示装置の大型化に伴って窓部が大判化することが考えられ、このような窓部を、下地ボードに対して安定的に保持させるには、更なる改善が望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、壁に埋込状に配される映像表示機器の表面側を見栄え良く覆いながらも、保持対象に安定的に保持され得るカバー装置及びこれを備えた映像表示機器取付装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るカバー装置は、壁に埋め込まれるように配される映像表示機器の表面側を覆うように配されるカバー装置であって、少なくとも前記映像表示機器の映像表示面に応じた部位が透明なカバー本体と、このカバー本体の上端部及び下端部のそれぞれを挟むように保持し、かつ壁側に設けられたカバー保持部材に保持される被保持部が設けられた上下の補強部材と、これら上下の補強部材を連結するように上下に延びるように設けられ、かつ上端部及び下端部が上下の補強部材のそれぞれに止具によって固定された連結部材と、を備えていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る映像表示機器取付装置は、本発明に係るカバー装置と、映像表示機器を受け入れる開口を区画し、壁に埋め込まれるように壁下地に固定される枠部材と、この枠部材に設けられ、前記映像表示機器を保持する機器保持部材と、該枠部材に設けられ、前記カバー装置を保持するカバー保持部材と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係るカバー装置及びこれを備えた映像表示機器取付装置は、上述のような構成としたことで、壁に埋込状に配される映像表示機器の表面側を見栄え良く覆うことができ、また、保持対象に安定的に保持されることができる。
(a)、(b)は、本発明の一実施形態に係るカバー装置及びこれを備えた映像表示機器取付装置の一例を模式的に示し、(a)は、図7(b)におけるX1−X1線矢視に対応させた一部省略概略縦断面図、(b)は、(a)に対応させた一部破断概略拡大縦断面図である。 (a)は、図7(b)におけるY−Y線矢視に対応させた一部を省略した一部破断概略横断面図、(b)は、(a)に対応させた一部破断概略拡大横断面図である。 同カバー装置を模式的に示す一部破断概略背面図である。 (a)は、図3におけるX2−X2線矢視に対応させた一部破断概略縦断面図、(b)、(c)は、同映像表示機器取付装置を模式的に示す一部破断概略斜視図である。 (a)、(b)は、同映像表示機器取付装置の施工手順の一例を模式的に示す一部破断概略正面図である。 同施工手順の一例を模式的に示す一部破断概略正面図である。 (a)は、同施工手順の一例を模式的に示す一部破断概略正面図、(b)は、同映像表示機器取付装置を施工した状態を模式的に示す一部を省略した一部破断概略正面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、設置された映像表示機器取付装置に取り付けられた映像表示機器に対面した状態を基準として、手前側を壁厚方向一方側、その逆側を壁厚方向他方側とし、また、その状態を基準として、上下方向等の方向を説明する。
図1〜図7は、本実施形態に係るカバー装置及びこれを備えた映像表示機器取付装置の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係るカバー装置30は、図1及び図7に示すように、壁に埋め込まれるように配される映像表示機器9の表面側を覆うように配される。
本実施形態に係る映像表示機器取付装置1は、このカバー装置30と、映像表示機器9を受け入れる開口11を区画し、壁に埋め込まれるように壁下地2,3に固定される枠部材10と、を備えている。また、映像表示機器取付装置1は、この枠部材10に設けられ、映像表示機器9を保持する機器保持部材20,24と、枠部材10に設けられ、カバー装置30を保持するカバー保持部材28,29と、を備えている。
枠部材10が固定される壁下地2,3は、間仕切壁の下地を構成し、図1、図2及び図5に示すように、枠部材10が嵌め込まれる開口部を形成するように設けられている。
図例では、枠部材10の壁幅方向両側が固定される一対の縦桟2,2と、これら一対の縦桟2,2間に配され、少なくとも壁厚方向一方側に向けて開口するように枠部材10を受け入れる凹所4aを設けた中間縦桟4と、を設けた壁下地構造としている。また、枠部材10の上下両側が固定される一対の横桟3,3を、一対の縦桟2,2間に架け渡すように中間縦桟4の凹所4aの上下両側の内側面のそれぞれに固定した構造としている。つまり、枠部材10が嵌め込まれる開口部を、一対の縦桟2,2及び一対の横桟3,3によって区画した構造としている(図5(a)参照)。また、一対の縦桟2,2の上端部間及び下端部間にそれぞれ架け渡すように一対の外側横桟を設け、これら一対の外側横桟に中間縦桟4の上下両端部をそれぞれに固定した例を示している。
一対の縦桟2,2は、少なくとも壁厚方向一方側面に、壁厚方向一方側に配される壁下地ボード(一方側壁下地ボード)5が固定される構成とされ、壁厚方向一方側の間仕切壁下地を構成する。図例では、一対の縦桟2,2を、壁厚方向両側の間仕切壁下地を構成するものとしている。
一対の横桟3,3は、壁厚方向一方側面が、一対の縦桟2,2の壁厚方向一方側面と同一平面状となるように設けられている。なお、このような横桟3,3を設けないようにしてもよい。
中間縦桟4は、長手方向途中部位に、切欠状に凹所4aを設けた構成とされている。この凹所4aは、中間縦桟4の壁厚方向一方側部位を壁幅方向に貫通するように設けられ、側面視略矩形状とされている。この中間縦桟4は、凹所4aが設けられた部位を除いた部位(凹所4aの上下両側部位)の壁厚方向両側面に壁厚方向両側の壁下地ボード5,7がそれぞれに固定される構成とされ、壁厚方向両側の間仕切壁下地を構成する。なお、中間縦桟4としては、このような凹所4aを設けた態様に代えて、一対の横桟3,3の上下両側に分断されたようなものとしてもよく、さらには、このような中間縦桟4を設けないようにしてもよい。また、枠部材10が固定される壁下地2,3,4としては、上記のような態様に限られず、その他、種々の変形が可能である。
また、壁下地ボード5,7としては、一般的な壁下地ボードとしてもよく、例えば、石膏ボード(プラスターボード)やロックウールボード等の内装下地ボードとしてもよい。
また、映像表示機器9は、一般的なテレビジョン受像機や映像再生機器等としてもよく、その他、各種情報機器のディスプレイ(モニター)等としてもよい。また、映像表示機器9としては、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等の薄型パネル状のディスプレイとしてもよい。このような映像表示機器9としては、画面サイズや外周寸法(縦寸法及び横寸法)が数種類に規格化されたものとしてもよい。
この映像表示機器9の背面側には、後記する機器保持部材20,24に保持される柱状体19の固定部が設けられている。
枠部材10は、図5(b)及び図6に示すように、壁幅方向両側の縦枠部17,17と上下両側の横枠部18,18とを備え、壁厚方向に見て、略矩形枠状とされている。つまり、枠部材10は、上下方向に向く面と壁幅方向に向く面とからなる四周の内周面によって開口11を区画し、その内周面に、後記する機器保持部材20,24やカバー保持部材28,29が固定される構成とされている。この枠部材10の開口11の上下寸法及び壁幅方向に沿う寸法は、映像表示機器9の上下寸法及び壁幅方向に沿う寸法や、内周面に固定される機器保持部材20,24やカバー保持部材28,29の態様等に応じて、適宜、設定するようにしてもよい。
本実施形態では、この枠部材10の内周表面側縁部に、後記するカバー装置30のカバー本体31の四周端部を受け入れる凹段部12を全周に亘って設けている(図1及び図2も参照)。
この凹段部12は、壁厚方向一方側及び開口11の中心側(各枠部(縦枠部17及び横枠部18)の厚さ方向内方(開口11)側)に向けて開口するように、枠部材10の内周表面側縁部に切欠状に設けられている。つまり、凹段部12は、壁厚方向一方側に向く段底面13と開口11の中心側に向く段壁面15とによって区画されている。
この凹段部12の壁厚方向に沿う寸法(段壁面15の幅寸法)は、後記するカバー本体31の四周端部の受け入れが可能なように、カバー本体31の四周端部の壁厚方向に沿う寸法(厚さ寸法)に応じた寸法とされている。図例では、凹段部12の壁厚方向に沿う寸法を、凹段部12にカバー本体31の四周端部を受け入れさせた状態で、カバー本体31の表面と枠部材10の壁厚方向一方側に向く面としての表面16aとが概ね同一平面状となるような寸法としている。また、凹段部12の壁厚方向に沿う寸法を、後記するカバー本体31の上下に設けられた補強部材34,40の上端部及び下端部の受け入れが可能な寸法としている。
また、この凹段部12の枠部材10の各枠部(縦枠部17及び横枠部18)の厚さ方向に沿う寸法(段底面13の幅寸法)は、カバー本体31の四周端部の受け入れが可能なように、また、見栄え上の観点等から適宜の寸法としてもよい。
また、図例では、この枠部材10を囲むように配される一方側壁下地ボード5の表面5aと枠部材10の表面16aとが同一平面状となるように枠部材10を設けている。また、この枠部材10に突き合わせるように一方側壁下地ボード5を配し、これら枠部材10及び一方側壁下地ボード5の表面16a,5aに表面化粧材6を貼着した例を示している。また、図例では、枠部材10の凹段部12の段壁面15及び段底面13にも一連状に表面化粧材6を貼着した例を示している。
また、本実施形態では、枠部材10の外周縁部に、壁下地2,3に設けられた開口部に嵌め込まれる際に壁下地2,3の壁厚方向一方側に向く面としての表面に当接される鍔状部16を設けている。
この鍔状部16は、枠部材10の外周縁部に全周に亘って設けられ、枠部材10の外周縁部から各枠部17,18の厚さ方向外方(反開口)側に向けて突出するように設けられている。この鍔状部16の突出方向先端面に、枠部材10を囲むように配される一方側壁下地ボード5の端面が突き合わせられる構成とされている。
また、本実施形態では、この鍔状部16の壁厚方向に沿う寸法を、一方側壁下地ボード5の厚さ寸法と略同寸法としている。つまり、この鍔状部16の壁厚方向一方側に向く表面を含んだ表面16aが、一方側壁下地ボード5の表面5aと同一平面状とされる枠部材10の表面を構成する。なお、この鍔状部16の突出寸法(各枠部17,18の厚さ方向に沿う寸法)は、位置決め性の観点等から適宜の寸法としてもよい。
また、図例では、枠部材10の壁厚方向に沿う寸法を、枠部材10の壁厚方向他方側端面が、中間縦桟4の凹所4aの壁厚方向一方側に向く凹所底面に当接または近接するような寸法としている。
また、図例では、枠部材10を、鍔状部16を構成する額縁状部材と枠部材10の内周面を構成する枠部材本体とを壁厚方向に組み付けた複数部材からなるものとしている。また、枠部材本体の外周表面側縁部に、L字状とされた額縁状部材の係合片部が差し入れられる切欠状の凹所を設けた構成としている。また、図例では、枠部材本体の壁厚方向一方側端面が凹段部12の段底面13を構成し、額縁状部材の内周面が凹段部12の段壁面15を構成するように、これらを設けた例を示している。なお、このような態様に代えて、鍔状部16を構成する部位と枠部材10の内周面を構成する部位とが一体的とされた枠部材10としてもよい。また、図例では、枠部材10の壁幅方向両側の縦枠部17,17と上下両側の横枠部18,18とを、それぞれに別体とされた部材を枠組みして形成されたものとしているが、これらが一体的に枠状に形成されたものとしてもよい。
なお、上記した各桟2,3,4や枠部材10は、木質系材料から形成されたものとしてもよい。木質系材料としては、例えば、合板やLVL(単板積層材)等の木質積層板、パーティクルボード等の木質ボード、インシュレーションボードやMDF(中密度繊維板)等の木質繊維板などとしてもよい。また、このような態様に限られず、各桟2,3,4や枠部材10は、合成樹脂系材料や金属系材料から形成されたものとしてもよい。また、上記した各桟2,3,4や枠部材10は、映像表示機器9の外周寸法等に応じて、予め寸法調整がなされているものとしてもよく、または、適宜、施工現場等において長さ調整等がなされるものとしてもよい。
また、本実施形態では、映像表示機器取付装置1を、映像表示機器9の背面側に取り付けられる上下に長尺な柱状体19を備えた構成としている。また、機器保持部材20,24を、枠部材10の上下の内周面に固定される上側機器保持部材20と下側機器保持部材24とし、この柱状体19の上下両端部を保持する構成としている。また、これら上下の機器保持部材20,24及び柱状体19を、下側機器保持部材24に対して柱状体19の下端部が壁幅方向に沿う軸26b廻りに回動自在にかつ着脱自在に保持される一方、上側機器保持部材20に対して柱状体19の上端部が保持される構造としている。
柱状体19は、図1及び図2に示すように、上端部に、上側機器保持部材20に保持される被保持部19aが設けられ、下端部に、下側機器保持部材24に係合保持される被係合部19bを設けた構成とされている。
図例では、柱状体19の上端部の被保持部19aを、止具挿通孔19aとしている。この止具挿通長孔19aは、柱状体19の上端部を壁厚方向に貫通するように設けられている。また、柱状体19の下端部の被係合部19bを、下側機器保持部材24に設けられた係合部としての係合軸26bを受け入れるように設けられた軸受凹部19bとしている。この軸受凹部19bは、柱状体19の下端部を壁幅方向に貫通するように、かつ下方に向けて開口するように設けられている。
この柱状体19は、長さ寸法が映像表示機器9の上下寸法よりも大きい寸法とされている。
また、詳細な図示は省略しているが、柱状体19の長手方向途中部位には、柱状体19を映像表示機器9の背面側に固定する固定部が設けられている。このような固定部としては、映像表示機器9の背面側に設けられた受金具等の雌ねじ部にねじ合されるねじ等が挿通される挿通孔等としてもよい。
また、図2(a)及び図7(a)に示すように、映像表示機器9の背面側に、壁幅方向に間隔を空けて複数本(図例では、2本)の柱状体19,19を取り付けた例を示している。
上側機器保持部材20は、図1(b)に示すように、枠部材10の下方側に向く内周面(上側の横枠部18の下面)に固定される。本実施形態では、この上側機器保持部材20を、枠部材10に固定される固定部材21と、この固定部材21に対して上下方向に位置調整可能に固定され、柱状体19の上端部を保持する保持部材22と、を備えた構成としている。また、上側機器保持部材20に、柱状体19の上端部の止具挿通孔19aに挿通され、保持部材22に対して壁厚方向に位置調整可能にねじ合される調整用ボルト23を設けた構成としている。
固定部材21は、枠部材10の下方側に向く内周面に沿うように固定される固定片部と、この固定片部の壁厚方向他方側端部から垂れ下がるように設けられた垂下片部と、を備え、壁幅方向に見て、略L字状とされている。また、垂下片部には、調整用ボルト23が挿通される挿通孔21aや、固定部材21に対して保持部材22を固定するねじがねじ合される雌ねじ孔等が設けられている。挿通孔21aは、固定部材21に対して上下方向に位置調整される保持部材22にねじ合される調整用ボルト23の軸部の上下方向への移動を許容するように上下方向に長径の長孔とされている。
保持部材22には、調整用ボルト23がねじ合される雌ねじ孔22aや保持部材22を固定部材21に対して固定するねじが挿通される挿通孔等が設けられている。この保持部材22の挿通孔は、固定部材21に対する保持部材22の固定位置を上下方向に調整可能なように、上下方向に長径とされている。なお、このように上下方向の位置調整が可能なように固定部材21と保持部材22とを別体とした態様に代えて、これらを一体としたようなものとしてもよい。
調整用ボルト23は、ねじ操作される頭部が表面側となるように、その軸部が柱状体19の上端部の止具挿通孔19a、保持部材22の雌ねじ孔22a及び固定部材21の挿通孔21aにこの順に挿通される。また、図例では、柱状体19の上端部に対する調整用ボルト23の壁厚方向への移動を抑制するナット部材を柱状体19の上端部の背面側に設けた構成としている。
このような構成とされた上側機器保持部材20は、調整用ボルト23をねじ操作すれば、上側機器保持部材20に対する柱状体19の壁厚方向への位置調整が可能となる。なお、上側機器保持部材20に対する柱状体19の壁幅方向への位置調整を可能とした構成としてもよい。また、上側機器保持部材20及びこれに保持される柱状体19としては、このような態様に限られず、種々の変形が可能である。
下側機器保持部材24は、図1及び図2に示すように、枠部材10の上方側に向く内周面(下側の横枠部18の上面)に固定される。本実施形態では、この下側機器保持部材24を、枠部材10に固定される固定部材25と、この固定部材25に対して壁厚方向に位置調整可能に固定され、柱状体19の下端部を軸26b廻りに回動自在にかつ着脱自在に保持する保持部材26と、を備えた構成としている。
固定部材25は、枠部材10の上方側に向く内周面に沿うように固定される固定片部と、この固定片部の壁厚方向一方側端部から立ち上がるように設けられた立上片部と、を備え、壁幅方向に見て、略L字状とされている。立上片部には、保持部材26に対して壁厚方向に位置調整可能にねじ合される調整用ボルト27が挿通される挿通孔25aが設けられている。また、この立上片部の背面側に、挿通孔25aに挿通された調整用ボルト27の壁厚方向への移動を抑制するナット部材を設けた構成としている。
保持部材26には、調整用ボルト27がねじ合される雌ねじ孔26aと、柱状体19の下端部の軸受凹部19bに係合する係合軸26bと、が設けられている。図例では、保持部材26を、固定部材25の固定片部上に載置される底板部と、この底板部の壁厚方向一方側端部から立ち上がるように設けられた前壁部と、底板部の壁幅方向両側端部から立ち上がるように設けられた両側壁部と、を備えた構成としている。この保持部材26の前壁部に、雌ねじ孔26aを設けた構成としている。また、保持部材26の両側壁部に架け渡すように係合軸26bを設けた構成としている。
また、図例では、保持部材26の両側壁部間の壁幅方向に沿う寸法を、柱状体19の下端部の壁幅方向に沿う寸法よりも大きい寸法とし、下側機器保持部材24に対する柱状体19の壁幅方向への位置調整を可能としている。
このような構成とされた下側機器保持部材24は、調整用ボルト27をねじ操作すれば、下側機器保持部材24に対する柱状体19の壁厚方向への位置調整が可能となる。
なお、下側機器保持部材24及びこれに保持される柱状体19としては、このような態様に限られず、種々の変形が可能である。
また、上記した上下の機器保持部材20,24は、映像表示機器9の背面側に取り付けられた柱状体19の個数及び壁幅方向に沿う位置に応じた位置となるように、枠部材10の上下の内周面のそれぞれに固定される。つまり、図6に示すように、二組の上下の機器保持部材20,20,24,24を、枠部材10の開口11の壁幅方向中央から互いに等間隔を空けて設けた例を示している。なお、映像表示機器9を保持する機器保持部材20,24としては、上記したような態様に限られず、種々の変形が可能である。例えば、枠部材10の内周面の上下に固定されるものとした態様に代えて、枠部材10の内周面の壁幅方向に向く面に固定されるもの等としてもよい。
カバー装置30は、図1〜図4及び図7に示すように、少なくとも映像表示機器9の映像表示面に応じた部位が透明なカバー本体31と、このカバー本体31の上端部及び下端部のそれぞれを挟むように保持する上下の補強部材34,40と、を備えている。また、カバー装置30は、これら上下の補強部材34,40を連結するように上下に延びるように設けられた連結部材42を備えている。
カバー本体31は、厚さ方向を壁厚方向に沿わせて配される略矩形平板状とされ、壁幅方向及び上下方向に沿う寸法が、映像表示機器9の壁幅方向及び上下方向に沿う寸法よりも大きい寸法とされている。このカバー本体31の壁幅方向及び上下方向に沿う寸法は、上下の補強部材34,40が取り付けられた状態におけるカバー本体31の四周端面が枠部材10の凹段部12の四周の段壁面15に近接して対面するように適宜の寸法とされている。
また、本実施形態では、図3及び図7(b)に示すように、カバー本体31の四周端部に、不透明部33を設けている。
つまり、カバー本体31の四周端部に沿って四周枠状に不透明部33を設け、その内側を透明部32としている。このカバー本体31の透明部32の壁幅方向及び上下方向に沿う寸法、並びに不透明部33の幅寸法(枠部材10の各枠部17,18の厚さ方向に沿う寸法)は、透明部32を介して映像表示機器9の映像表示面が視認可能なように適宜の寸法としてもよい。図例では、不透明部33の幅寸法を、映像表示機器9の四周端部と枠部材10の内周面との隙間を遮蔽するように、凹段部12の段底面13の幅寸法よりも大きい寸法とした例を示している。
このカバー本体31の少なくとも透明部32は、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等の透明の合成樹脂系材料や、透明のガラス材料等の透明材料から形成されたものとしてもよい。また、このカバー本体31は、このような透明材料の四周端部に、不透明なシートを貼着したり、着色やエッチング等の表面処理を施したりすることで、不透明部33を設けた構成とされたものとしてもよい。または、透明材料からなる透明部32の四周に、額縁状に不透明材料から形成された不透明部33を固定した構成とされたもの等としてもよい。また、このカバー本体31の少なくとも透明部32の厚さ方向一方面(例えば、壁厚方向一方側に向く表面)または両面を、反射防止フィルム(シート)の貼着や反射防止コーティング等の反射防止処理が施されたものとしてもよい。
上下の補強部材34,40は、図3及び図4(a)に示すように、壁幅方向に沿う方向に長尺状とされている。これら上下の補強部材34,40は、カバー本体31の壁幅方向に沿う方向の概ね全体に亘って設けられている。図例では、これら上下の補強部材34,40の壁幅方向に沿う寸法を、カバー本体31の壁幅方向に沿う寸法よりも僅かに小さい寸法とした例を示している。また、これら上下の補強部材34,40は、それぞれ全長に亘って一様な断面形状とされている。
また、これら上下の補強部材34,40には、壁側(本実施形態では、枠部材10側)に設けられたカバー保持部材28,29に保持される被保持部35,41が設けられている。
上側補強部材34は、カバー本体31の上端部の背面に沿うように帯板状に設けられている。また、この上側補強部材34の上端部には、カバー本体31の上端部が嵌め入れられる係合凹溝34aを形成するように鉤状片部が設けられている。係合凹溝34aは、下方側に向けて開口するように、かつ上側補強部材34の全長に亘って設けられている。
この上側補強部材34におけるカバー本体31の背面に沿う背面側部位の上下寸法(幅寸法)は、上記したカバー本体31の不透明部33の幅寸法よりも小さい寸法とされている。また、この上側補強部材34における、カバー本体31の上端表面側縁部に引っ掛けられるように設けられた鉤状片部の表面側片部の上下寸法(幅寸法)は、背面側部位の上下寸法よりも小さい寸法とされている。この鉤状片部の表面側片部の上下寸法は、カバー本体31の上端部を安定的に保持する観点や見栄え上の観点等から適宜の寸法としてもよく、数mm〜数十mm程度としてもよい。
この上側補強部材34に設けられた被保持部35は、カバー本体31の背面側に位置するように設けられている。この被保持部35には、図4(a)、(b)に示すように、枠部材10に固定された上側カバー保持部材28の係止部28aに着脱自在に係止する被係止部37aが設けられている。また、本実施形態では、カバー本体31の上側の両隅のそれぞれに、被保持部35,35を設けた構成としている。つまり、上側補強部材34の長手方向両端部のそれぞれに被保持部35,35を設けた構成としている。また、枠部材10の上側の両隅のそれぞれに、上側カバー保持部材28,28を設けた構成としている(図6(参照))。
また、本実施形態では、これら被保持部35,35及び上側カバー保持部材28,28のうちの一方に、カバー本体31の表面側から操作可能とされ、互いの係止を解除する解除操作部37c,37cを設けた構成としている。また、枠部材10の凹段部12の段底面13に、カバー本体31の周縁部との隙間から差し入れられる適宜の治具によって操作される解除操作部37cを受け入れる切欠状の凹所としての切欠状凹所14を設けた構成としている。
切欠状凹所14は、図1(b)、図4(b)及び図7(b)に示すように、壁厚方向一方側及び下方側に向けて開口するように枠部材10の内周面に設けられている。この切欠状凹所14の壁幅方向、壁厚方向及び上下方向に沿う寸法は、解除操作部37cの受け入れが可能で、かつこれらの解除操作を許容するように適宜の寸法としてもよい。図例では、切欠状凹所14の上下方向に沿う寸法を、凹段部12の段底面13の幅寸法と同寸法とした例を示している。また、図例では、後記する上側カバー保持部材28,28に応じた位置となるように、枠部材10の内周の上側の両隅のそれぞれに切欠状凹所14,14を設けた例を示している(図6及び図7(a)参照)。つまり、枠部材10の上側の内周面の壁幅方向両側端部のそれぞれに、切欠状凹所14,14を設けた例を示している。
上側カバー保持部材28,28は、図4(b)及び図6に示すように、枠部材10の壁幅方向に向く内周面(各縦枠部17,17の対向面)にそれぞれ対向状に固定される。なお、これら上側カバー保持部材28,28及びこれらのそれぞれに保持される被保持部35,35は、互いに概ね同様の構成であるので、以下では、一方を例にとって説明する。
本実施形態では、この上側カバー保持部材28を、壁幅方向に見て略矩形状とし、枠部材10の壁幅方向に向く内周面に沿うように固定される薄板状としている。また、上側カバー保持部材28には、係止部としての係止突片部28aが設けられている。この係止突片部28aは、上側カバー保持部材28の上側半部の壁厚方向途中部位から壁幅方向に沿う方向に向けて突出するように設けられている。
また、本実施形態では、上側カバー保持部材28に、カバー装置30を仮保持する仮保持片部28bを設けている。この仮保持片部28bは、上側カバー保持部材28の壁厚方向一方側端部の下端部から壁幅方向に沿う方向に向けて突出するように設けられている。
上側補強部材34の被保持部35は、図4(a)、(b)に示すように、上側補強部材34に固定されたベース部材36と、このベース部材36に対して壁幅方向に沿う軸38廻りに回動自在に保持され被係止部37aを有したロック部材37と、を備えている。
本実施形態では、ベース部材36及びロック部材37のそれぞれを、壁幅方向に厚さ方向を沿わせた薄板状とし、ベース部材36の壁幅方向内方(枠部材10の開口中心)側にロック部材37を配した構成としている。
また、ベース部材36の壁厚方向一方側端部とロック部材37の壁厚方向一方側端部とを回動自在に連結するように壁幅方向に沿う軸となる連結軸38を設けた構成としている。
また、被保持部35は、ロック解除方向(係止解除方向)に回動されたロック部材37を、ロック方向(係止方向)に付勢する付勢部材39を備えている。
ベース部材36は、カバー本体31の背面から壁厚方向他方側に向けて突出するように設けられている。
本実施形態では、このベース部材36の突出方向先端部となる壁厚方向他方側端部に、上側カバー保持部材28の仮保持片部28bに引っ掛けられるようにして仮保持される被仮保持片部36aを設けている。この被仮保持片部36aは、下方に向けて突出するように設けられている。また、被保持部35を上側カバー保持部材28に保持させる際に、被保持部35の被係止部37aと上側カバー保持部材28の係止突片部28aとが係止するよりも先に仮保持片部28bに引っ掛けられるように、この被仮保持片部36aを設けている。また、被保持部35を上側カバー保持部材28に保持させる際に、この被仮保持片部36aよりも壁厚方向一方側部位となるベース部材36の下端部が上側カバー保持部材28の仮保持片部28bに当接して載置されるようにして仮保持される構成とされている。このような構成とすれば、カバー本体31を枠部材10に対して着脱させる際におけるカバー本体31の意図しない脱落等を抑制することができる。
また、ベース部材36の壁厚方向他方側端部には、付勢部材39の一端部が連結される連結部36bが設けられている。図例では、被仮保持片部36aの上方側に位置するように連結部36bを設けた例を示している。
また、このベース部材36には、上側補強部材34に取り付けられる取付部36cが設けられている。この取付部36cは、ベース部材36の壁厚方向一方側端部の上側部位から壁幅方向内方側に向けて突出するように設けられている。また、この取付部36cは、壁厚方向に厚さ方向を沿わせた薄板状とされ、上側補強部材34の背面側部位の背面側に沿うようにねじ等の止具によって取り付けられる構成とされている。上側補強部材34には、この取付部36cを取り付ける止具の雌ねじ穴等の止着部が設けられている。図例では、上側補強部材34の背面側部位の上端部及び下端部のそれぞれに、他の部位よりも厚さが大となるように背面側に向けて突出するような止着部を設けた例を示している。なお、このような態様に代えて、このベース部材36を上側補強部材34に一体的に設けたような態様としてもよい。
また、本実施形態では、このベース部材36に、後記する連結部材42の上端部43が固定される上端固定部36dを設けている。この上端固定部36dは、ベース部材36の壁厚方向一方側端部の下側部位から壁幅方向内方側に向けて突出するように設けられている。また、この上端固定部36dは、壁厚方向に厚さ方向を沿わせた薄板状とされ、上側補強部材34の背面側部位の下方側に沿うように設けられている。この上端固定部36dには、連結部材42の上端部43を固定するねじ等の止具45の雌ねじ穴等の止着部が設けられている。なお、このように被保持部35に上端固定部36dを設けた態様に代えて、上端固定部36dを、上側補強部材34の背面側部位に直接的にまたは別途に設けたような態様等としてもよい。
ロック部材37は、連結軸38との連結部から壁厚方向他方側に向けて延びるように設けられたアーム状のロック片部を備えている。このロック片部の先端部に、上側カバー保持部材28の係止突片部28aに係止される被係止部としての被係止爪片部37aが設けられている。
この被係止爪片部37aは、ロック片部の先端部に上方に向けて突出するように設けられている。つまり、この被係止爪片部37aとベース部材36の被仮保持片部36aとは、互いに異なる側に向けて突出するように設けられている。
また、本実施形態では、この被係止爪片部37aに、上側カバー保持部材28の係止突片部28aへの当接に伴い当該ロック部材37を付勢部材39の付勢に抗してロック解除方向(係止解除方向)に回動させる傾斜ガイド面部を設けている。このような構成とすれば、カバー本体31を枠部材10に保持させるように移動させれば、被係止爪片部37aが上側カバー保持部材28の係止突片部28aを乗り越えるようにして移動する。また、さらにカバー本体31を移動させれば、付勢部材39の付勢によってロック部材37がロック(係止)側へ回動し、被係止爪片部37aが上側カバー保持部材28の係止突片部28aに係止される。図例では、この被係止爪片部37aの傾斜ガイド面部を、壁厚方向他方側に向かうに従い下るように傾斜する傾斜面とした例を示している。
また、ロック部材37は、連結軸38との連結部から上方に向けて延びるように設けられたアーム状の解除操作部37cを備えている。
この解除操作部37cは、図4(a)及び図7(b)に示すように、カバー本体31の上端面よりも僅かに上方に突出するように設けられている。換言すれば、図7(b)に示すように、カバー本体31に手前側から対面した状態で、解除操作部37cの上端部(突出方向先端部)がカバー本体31の上端面から僅かに露出するような構成としている。
また、この解除操作部37cは、その先端部が上記した枠部材10の切欠状凹所14に受け入れられる構成とされている。この解除操作部37cを、カバー本体31の周縁部と枠部材10の凹段部12の段壁面15との隙間を介して差し入れられた治具によって壁厚方向他方側に向けて押し込むように操作する。これにより、当該ロック部材37が付勢部材39の付勢に抗してロック解除方向(係止解除方向)に回動し、上側カバー保持部材28の係止突片部28aとロック部材37の被係止爪片部37aとの係止が解除される。
また、ロック部材37は、連結軸38との連結部から下方に向けて突出するように設けられた連結片部の下端部に、付勢部材39の他端部が連結される連結部37bを設けた構成とされている。
付勢部材39は、ロック部材37がロック側へ回動するように、連結片部を壁厚方向他方側となるベース部材36の連結部36b側に向けて引っ張るように付勢する引張コイルばねとされている。なお、付勢部材39としては、引張コイルばねに限られず、他のばね部材を採用するようにしてもよい。この場合は、ロック部材37やベース部材36を、必要に応じて適宜、変形するようにしてもよい。また、ベース部材36の適所には、ロック状態とされたロック部材37の更なるロック先側への回動を抑止するストッパーが設けられている。
下側補強部材40は、図3及び図4(a)、(c)に示すように、カバー本体31の下端部の背面に沿うように帯板状に設けられている。この下側補強部材40の下端部には、カバー本体31の下端部が嵌め入れられる係合凹溝40aを形成するように鉤状片部が設けられている。係合凹溝40aは、上方側に向けて開口するように、かつ下側補強部材40の全長に亘って設けられている。
つまり、上下の補強部材34,40には、互いに向き合う方向に開口し、カバー本体31の上下端部がそれぞれに嵌め入れられる係合凹溝34a,40aが設けられている。
また、この下側補強部材40のカバー本体31の背面に沿う背面側部位の上下寸法(幅寸法)は、上記同様、カバー本体31の不透明部33の幅寸法よりも小さい寸法とされている。また、この下側補強部材40における、カバー本体31の下端表面側縁部に引っ掛けられるように設けられた鉤状片部の表面側片部の上下寸法(幅寸法)は、背面側部位の上下寸法よりも小さい寸法とされている。この鉤状片部の表面側片部の上下寸法は、上記同様、カバー本体31の下端部を安定的に保持する観点や見栄え上の観点等から適宜の寸法としてもよく、数mm〜数十mm程度としてもよい。なお、上下の補強部材34,40の背面側部位とカバー本体31の上下端部の背面との間に、適宜、滑り止めシートや緩衝シート等を介在させた態様としてもよい。
また、この下側補強部材40には、後記する連結部材42の下端部44が固定される下端固定部40bが設けられている。この下端固定部40bは、下側補強部材40の背面側部位の上下方向途中部位に設けられている。この下端固定部40bには、連結部材42の下端部44を固定するねじ等の止具45の雌ねじ穴等の止着部が設けられている。また、図例では、この下端固定部40bを、他の部位よりも厚さが大となるように背面側に向けて突出するような構成とした例を示している。なお、このように下側補強部材40に直接的に下端固定部40bを設けた態様に代えて、下側補強部材40に取り付けられる別部材に下端固定部40bを設けた態様等としてもよい。
この下側補強部材40に設けられた被保持部41は、カバー本体31の背面側に位置するように設けられている。
本実施形態では、この被保持部41及びこれを保持する下側カバー保持部材29を、下側カバー保持部材29に対して被保持部41が概ね壁幅方向に沿う軸41a廻りに回動自在にかつ着脱自在に保持される構成としている。つまり、本実施形態では、カバー本体31の上端側が、被保持部35によって解除操作可能に枠部材10側に保持され、カバー本体31の下端側が、枠部材10側に着脱自在に引掛け保持される構成とされている。
また、本実施形態では、被保持部41を、下側補強部材40の背面側部位から背面側に向けて突出し、下方に垂れ下がるように設けられたフック状片部とし、その下端部に、概ね壁幅方向に沿う軸としての係合軸状部41aを設けた構成としている。この被保持部41は、下端の係合軸状部41aが下側補強部材40の下端部よりも上側に位置するように設けられている。図例では、この被保持部41を、下端固定部40bの下側に連なるように設けた例を示している。なお、このように下側補強部材40に直接的に被保持部41を全長に亘って設けた態様に代えて、下側補強部材40に取り付けられる別部材を被保持部41としてもよい。この場合は、後記する下側カバー保持部材29に応じた位置や個数の被保持部41を設けるようにしてもよい。また、被保持部41の係合軸状部41aとしては、周方向の一部がフック状片部の下端部に連なるように設けられたものに限られず、軸方向両端が適宜の連結部等によって被保持部41に連結保持されたような態様等としてもよい。
下側カバー保持部材29は、図1(b)及び図4(c)に示すように、枠部材10の上方側に向く内周面(下側の横枠部18の上面)に固定される構造とされ、係合軸状部41aを受け入れる軸受凹部29aを設けた構成とされている。本実施形態では、枠部材10の上方側に向く内周面における壁幅方向両側端部近傍部位のそれぞれに、互いに同様の構成とされた下側カバー保持部材29,29を設けている(図2(a)参照)。
これら下側カバー保持部材29,29は、枠部材10の内周面に沿うように固定される薄板状の固定片部の壁厚方向一方側端部に、上方に向けて開口し、壁幅方向に貫通するように軸受凹部29a,29aを設けた構成とされている。図例では、下側カバー保持部材29,29の固定片部の壁厚方向一方側端部から上方に向けて突出する突片部を壁厚方向に間隔を空けて二箇所に設け、これら突片部間を、軸受凹部29a,29aとした例を示している。また、軸受凹部29a,29aが壁厚方向で枠部材10の凹段部12に位置するように下側カバー保持部材29,29を枠部材10に固定した例を示している。
このような構成とされたカバー装置30は、カバー本体31の上端側が手前側となるように傾斜させた状態で、下端側の係合軸状部41aを、下側カバー保持部材29の軸受凹部29aに引っ掛けるようにして係合させて保持させる。そして、カバー本体31を、その上端側を壁厚方向他方側となる奥側に移動させるように係合軸状部41a廻りに回動させ、上端側の被保持部35の被係止爪片部37aを、係止突片部28aに係止させて上側カバー保持部材28に対して保持させるようにしてもよい。
また、カバー装置30を、枠部材10から取り外す際には、上端側の被保持部35の解除操作部37cを治具によって操作して互いの係止を解除させる。そして、カバー本体31を斜め手前上方に持ち上げるようにして下側カバー保持部材29の軸受凹部29aに対する下端側の係合軸状部41aの係合を解除させることで、取り外すことができる。
上下の補強部材34,40を連結する連結部材42は、上端部43及び下端部44が上記した上下の補強部材34,40のそれぞれに止具45,45によって固定される構成とされている。
本実施形態では、図3に示すように、カバー本体31の壁幅方向における両側端部の不透明部33,33の背面側のそれぞれに位置するように対状に連結部材42,42を設けた構成としている。
これら一対の連結部材42,42は、互いに同様の構成とされており、壁厚方向に厚さ方向を沿わせた薄板状とされている。また、これら一対の連結部材42,42は、カバー本体31の背面との間に僅かな隙間を隔てて背面に沿うように設けられている。
これら一対の連結部材42,42の壁幅方向に沿う幅寸法は、カバー本体31の両側端部の不透明部33,33の壁幅方向に沿う幅寸法よりも小さい寸法とされている。つまり、カバー本体31を手前側から厚さ方向に見て、両側の連結部材42,42のそれぞれの全体が両側端部の不透明部33,33のそれぞれに覆われる構成とされている。図例では、これら一対の連結部材42,42のそれぞれを、カバー本体31の厚さ方向に見て、それぞれが設けられた側の不透明部33,33の壁幅方向略中央部に位置するように設けた例を示している。また、本実施形態では、これら連結部材42,42を含み、上記した上下の補強部材34,40や被保持部35,41を、カバー本体31の厚さ方向に見て、透明部32に重なり合わないように設けた構成としている。
これら連結部材42,42の上端部43,43及び下端部44,44には、上下の補強部材34,40に設けられた上端固定部36d及び下端固定部40bに止着される止具45,45が挿通される挿通孔が設けられている。これら連結部材42,42の上端部43,43及び下端部44,44のそれぞれを、上下の補強部材34,40に固定することで、カバー本体31に対する上下の補強部材34,40の上下方向への移動が抑止される。図例では、上端部43,43に、上下方向に間隔を空けて二箇所に止具45,45,45,45が挿通される構成とし、下端部44,44の一箇所に止具45,45が挿通される構成とした例を示している。なお、連結部材42,42の上端部43,43及び下端部44,44の挿通孔の両方または一方を、上下方向に長径の長孔としてもよい。
また、連結部材42,42としては、壁厚方向に厚さ方向を沿わせた薄板状とされたものに限られず、角柱棒状や丸棒状とされたものや、長手方向に見た断面形状が断面略C(U)字状や断面略H(I)字状等とされたものとしてもよい。また、これら連結部材42,42は、硬質の合成樹脂系材料や金属系材料から形成されたものとしてもよい。
また、カバー装置30の下端側を保持する下側カバー保持部材29及びこれに保持される被保持部41としては、上記したような態様に限られず、上側カバー保持部材28及びこれに保持される被保持部35と概ね同様な態様とされたものとしてもよい。
また、枠部材10側のカバー保持部材28,29及びカバー装置30側の被保持部35,41としては、上記したような態様に限られず、種々の変形が可能である。例えば、カバー装置30側の被保持部35,41のうちの一方に解除操作部37cを設けた態様に代えて、枠部材10側のカバー保持部材28,29のうちの一方に解除操作部を設けた態様等としてもよい。
また、これら枠部材10側のカバー保持部材28,29及びカバー装置30側の被保持部35,41並びに上記した柱状体19及び機器保持部材20,24は、硬質の合成樹脂系材料や金属系材料から形成されたものとしてもよい。
次に、上記構成とされた映像表示機器取付装置1を用いた映像表示機器取付構造及びその施工手順の一例について説明する。
まず、図5(a)、(b)に示すように、壁下地2,3によって区画された開口部に、枠部材10を嵌め入れるようにして固定する。
また、図6に示すように、枠部材10に、上下の機器保持部材20,24及び上下のカバー保持部材28,29を取り付ける。
そして、図7(a)に示すように、背面側に柱状体19が取り付けられた映像表示機器9を、上述のようにして、上下の機器保持部材20,24に保持させる。
そして、図7(b)に示すように、背面側に被保持部35,41が設けられたカバー装置30を、上述のようにして、上下のカバー保持部材28,29に保持させる。
また、枠部材10を囲むように、壁下地2,4の壁厚方向一方側面に一方側壁下地ボード5を固定する。また、壁下地2,4の壁厚方向他方側面に他方側壁下地ボード7を固定する。
そして、これら壁下地ボード5,7の表面5a,7aに、図1及び図2に示すように、表面化粧材6,8を貼着する。本実施形態では、上述のように、一方側壁下地ボード5の表面5aから枠部材10の表面16a並びに凹段部12の段壁面15及び段底面13にも一連状に表面化粧材6を貼着した構成としている。
なお、上記施工手順は、一例に過ぎず、各部材の機能を阻害しない限りにおいて別手順で行うようにしてもよい。
また、例えば、枠部材10の上方側及び下方側のそれぞれに、壁厚方向一方側の壁面において開口し、一対の縦桟2,2間の空間に連通する通気口を設けるようにしてもよい。
本実施形態に係るカバー装置30及びこれを備えた映像表示機器取付装置1は、上述のような構成としたことで、壁に埋込状に配される映像表示機器9の表面側を見栄え良く覆うことができ、また、保持対象に安定的に保持されることができる。
つまり、少なくとも映像表示機器9の映像表示面に応じた部位が透明なカバー本体31を備えた構成としている。従って、壁に埋込状に配される映像表示機器9の表面側を見栄え良く覆うことができる。また、このカバー本体31の上端部及び下端部のそれぞれを挟むように保持する上下の補強部材34,40を連結するように設けられ、かつ上下の補強部材34,40のそれぞれに止具45,45によって固定された連結部材42を備えた構成としている。従って、ガラスパネルや透明樹脂製パネルからなるカバー本体31の上端部及び下端部を保護する上下の補強部材34,40が脱落するようなことを抑制することができる。また、このようにカバー本体31に対する脱落が抑制された上下の補強部材34,40に、壁側に設けられたカバー保持部材28,29に保持される被保持部35,41を設けた構成としている。従って、カバー本体自体が止具等によって壁側に保持される構成とされたものと比べて、当該カバー装置30を安定的に保持対象に対して保持させることができる。
また、本実施形態では、カバー本体31の四周端部に、不透明部33を設けている。従って、例えば、カバー本体31の全体を透明としたものと比べて、映像表示機器9の四周端部とこれを受け入れる開口11の内周面との隙間や、映像表示機器9を保持する機器保持部材20,24等を目立ち難くすることができる。
また、連結部材42,42を、カバー本体31の両側端部の不透明部33,33の背面側のそれぞれに位置するように対状に設けている。従って、上下の補強部材34,40の両側端部を、一対の連結部材42,42によって連結することができ、上下の補強部材34,40の脱落をより効果的に抑制することができる。また、これら一対の連結部材42,42や、これらが連結される補強部材34,40の背面側部位、止具等を、表面側から目立ち難くすることができ、見栄えを向上させることができる。なお、カバー本体31に不透明部33を設けた態様に代えて、上下の補強部材34,40と両側の連結部材42,42とによってカバー本体31の表面側または背面側に、カバー本体31の四周端部に沿い、不透明部となる額縁状部材を構成するような態様等としてもよい。
また、本実施形態では、映像表示機器9を受け入れる開口11を区画し、壁下地2,3に固定される枠部材10に、映像表示機器9を保持する機器保持部材20,24とカバー装置30を保持するカバー保持部材28,29とを設けた構成としている。従って、映像表示機器9を埋込状に壁に配設することができる。また、映像表示機器9及びカバー装置30を枠部材10に対して保持させることができるので、大判の壁材自体を取付装置としたようなものと比べて、小型化が図れ、取扱性や施工性を向上させることができる。また、映像表示機器9の表面側を覆うカバー装置30を枠部材10から取り外せば、映像表示機器9の保守点検等を行うことができるので、大判の下地ボードを開閉させる必要があるようなものと比べて、メンテナンス性を向上させることもできる。
なお、本実施形態では、本実施形態に係るカバー装置30を、枠部材10や機器保持部材20,24、カバー保持部材28,29を備えた映像表示機器取付装置1に設けた例を示しているが、このような態様に限られない。これら枠部材10や機器保持部材20,24、カバー保持部材28,29のうちのいずれかが適宜、施工現場において手配されたものとしてもよい。また、カバー装置30を保持するカバー保持部材28,29としては、枠部材10に設けられるものに限られず、壁側の他の部位に設けられるものとしてもよい。
1 映像表示機器取付装置
10 枠部材
11 開口
20 上側機器保持部材(機器保持部材)
24 下側機器保持部材(機器保持部材)
28 上側カバー保持部材(カバー保持部材)
29 下側カバー保持部材(カバー保持部材)
30 カバー装置
31 カバー本体
33 不透明部
34 上側補強部材
35 被保持部
40 下側補強部材
41 被保持部
42 連結部材
43 上端部
44 下端部
2 縦桟(壁下地)
3 横桟(壁下地)
4 中間縦桟(壁下地)
9 映像表示機器
45 止具

Claims (3)

  1. 壁に埋め込まれるように配される映像表示機器の表面側を覆うように配されるカバー装置であって、
    少なくとも前記映像表示機器の映像表示面に応じた部位が透明なカバー本体と、このカバー本体の上端部及び下端部のそれぞれを挟むように保持し、かつ壁側に設けられたカバー保持部材に保持される被保持部が設けられた上下の補強部材と、これら上下の補強部材を連結するように上下に延びるように設けられ、かつ上端部及び下端部が上下の補強部材のそれぞれに止具によって固定された連結部材と、を備えていることを特徴とするカバー装置。
  2. 請求項1において、
    前記カバー本体の四周端部には、不透明部が設けられており、
    前記連結部材は、該カバー本体の両側端部の不透明部の背面側のそれぞれに位置するように対状に設けられていることを特徴とするカバー装置。
  3. 請求項1または2に記載のカバー装置と、映像表示機器を受け入れる開口を区画し、壁に埋め込まれるように壁下地に固定される枠部材と、この枠部材に設けられ、前記映像表示機器を保持する機器保持部材と、該枠部材に設けられ、前記カバー装置を保持するカバー保持部材と、を備えていることを特徴とする映像表示機器取付装置。
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