JP6504536B2 - 映像表示機器保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、映像表示機器を保持する映像表示機器保持装置に関する。
近年、テレビジョン受像機等の映像表示機器は、その薄型化に伴い、載置台等に置き設置される態様に代えて、壁に設置される設置態様が採用される場合がある。このような映像表示機器を壁に付設状に設置した場合には、圧迫感が生じるという問題があった。
例えば、下記特許文献1には、一対の柱状部材間に板状の保持部材を接続し、この保持部材に表示装置を嵌め込む開口部を設け、この開口部の上下に、嵌め込まれた表示装置を上下両側から挟持する挟持部材を設けた建築用壁材が開示されている。また、この建築用壁材は、板状の保持部材に対して上下両側の挟持部材の上下位置を変更することで異なる大きさの表示装置の保持が可能な構成とされている。
特開2008−208706号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された建築用壁材では、異なる大きさ等の表示装置を保持する際には、大型化する傾向がある表示装置を上下両側から挟むように保持する上下両側の挟持部材の固定位置を変更する必要があり、更なる改善が望まれる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、映像表示機器を埋込状に配設可能でありながらも、種々の映像表示機器の保持を簡便に行い得る映像表示機器保持装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る映像表示機器保持装置は、壁に設けられた受入凹所に納められるように配される映像表示機器を保持する映像表示機器保持装置であって、前記受入凹所に上下に架け渡されるように配される上下方向に沿って長尺な柱状体と、この柱状体に対して上下方向にスライド可能に保持され、前記映像表示機器の背面側の上側及び下側のそれぞれに設けられた雌ねじ穴にねじ合される取付ねじによって前記映像表示機器に固定される、上下方向に沿って長尺なスライド部材と、前記柱状体及び前記スライド部材のうちの一方に上下方向に沿う軸廻りに回転自在に保持され、かつ他方に設けられた調整ねじ穴にねじ合される調整ねじ部と、を備え、この調整ねじ部の操作部を操作することで、前記スライド部材が前記柱状体に対して上下方向にスライドする構造とされており、前記スライド部材の上側部位に、前記映像表示機器の背面側の上側の雌ねじ穴にねじ合わされる取付ねじのねじ挿通孔が設けられ、前記スライド部材の下側部位に、前記映像表示機器の背面側の下側の雌ねじ穴にねじ合わされる取付ねじのねじ挿通孔が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る映像表示機器保持装置は、上述のような構成としたことで、映像表示機器を埋込状に配設可能でありながらも、種々の映像表示機器の保持を簡便に行うことができる。
(a)、(b)は、本発明の一実施形態に係る映像表示機器保持装置の一例を模式的に示し、(a)は、図2(b)におけるX−X線矢視に対応させた一部省略概略縦断面図、(b)は、(a)に対応させた一部破断概略拡大縦断面図である。 (a)、(b)は、同映像表示機器保持装置を施工した状態の一例を模式的に示す一部を省略した一部破断概略正面図である。 同映像表示機器保持装置を模式的に示す概略分解斜視図である。 (a)は、同映像表示機器保持装置を模式的に示す一部省略概略斜視図、(b)は、同映像表示機器保持装置を模式的に示す一部省略概略分解斜視図である。 (a)、(b)は、同映像表示機器保持装置を施工した状態の変形例をそれぞれ模式的に示し、図1(b)に対応させた一部破断概略拡大縦断面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の実施形態では、設置された映像表示機器保持装置に保持された映像表示機器に対面した状態を基準として、手前側を壁厚方向一方側、その逆側を壁厚方向他方側とし、また、その状態を基準として、上下方向等の方向を説明する。
図1〜図5は、本実施形態に係る映像表示機器保持装置の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る映像表示機器保持装置2は、図1及び図3に示すように、壁に設けられた受入凹所11に納められるように配される映像表示機器9を保持する構成とされている。この映像表示機器保持装置2は、受入凹所11に上下に架け渡されるように配される上下方向に沿って長尺な柱状体30と、この柱状体30に対して上下方向にスライド可能に保持されるスライド部材37と、を備えている。また、映像表示機器保持装置2は、受入凹所11の内周面に固定され、柱状体30の上下端部をそれぞれに保持する上下の機器保持部材20,25を備えている。
また、本実施形態では、この映像表示機器保持装置2を、受入凹所11を区画し、壁に埋め込まれるように壁下地3に固定される枠部材10とによって映像表示機器取付装置1を構成するものとしている。また、この映像表示機器取付装置1は、映像表示機器9の表面側を覆うように配されるカバー18と、枠部材10に設けられ、カバー18を保持するカバー保持部材19と、を備えている。
枠部材10が固定される壁下地3は、間仕切壁の下地を構成し、例えば、枠部材10が嵌め込まれる開口部を形成するように設けられたものとしてもよい。例えば、枠部材10の壁幅方向両側が固定される一対の縦桟と、これら一対の縦桟間に配され、少なくとも壁厚方向一方側に向けて開口するように枠部材10を受け入れる凹所を設けた中間縦桟4と、を設けた壁下地構造としてもよい。図例では、上下に分断された上下の中間縦桟4,4によって枠部材10を受け入れる凹所を区画した例を示している。また、枠部材10の上下両側が固定される一対の横桟3,3を、一対の縦桟間に架け渡すように中間縦桟4,4の凹所の上下両側の内側面のそれぞれに固定した構成としてもよい。なお、枠部材10が固定される壁下地3としては、上記のような態様に限られず、その他、種々の変形が可能である。
また、壁下地4に固定される壁下地ボード5,7としては、一般的な壁下地ボードとしてもよく、例えば、石膏ボード(プラスターボード)やロックウールボード等の内装下地ボードとしてもよい。
また、映像表示機器9は、一般的なテレビジョン受像機や映像再生機器等としてもよく、その他、各種情報機器のディスプレイ(モニター)等としてもよい。また、映像表示機器9としては、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等の薄型パネル状のディスプレイとしてもよい。このような映像表示機器9としては、画面サイズや外周寸法(縦寸法及び横寸法)が数種類に規格化されたものとしてもよい。
この映像表示機器9の背面側には、映像表示機器保持装置2のスライド部材37を映像表示機器9に固定するための取付ねじ40がねじ合される雌ねじ穴9aが設けられている。
この雌ねじ穴9aは、映像表示機器9の背面側において開口し、かつ壁厚方向に沿うように設けられている。この映像表示機器9の背面側には、壁幅(左右)方向に2列状かつ上下に2段状となるように4つの雌ねじ穴9a,9a,9a,9aが設けられている。これら雌ねじ穴9a,9a,9a,9aは、映像表示機器9の背面側の壁幅方向中心から壁幅方向両側のそれぞれに等間隔を空けた位置の上下方向途中部位に、壁幅方向に隣り合う雌ねじ穴9a,9a同士が同高さとなるように上下に間隔を空けて設けられている。
これら壁幅方向に隣り合う雌ねじ穴9a,9aの間隔(左右ピッチ)及び上下に隣り合う雌ねじ穴9a,9aの間隔(上下ピッチ)は、画面サイズ等に応じて規格化されたり、映像表示機器9の製造会社において画面サイズ等に応じて定められたものでもよい。
枠部材10は、図1及び図2(a)に示すように、壁幅方向両側の縦枠部16,16と上下両側の横枠部17,17とを備え、壁厚方向に見て、略矩形枠状とされている。つまり、枠部材10は、上下方向に向く面と壁幅方向に向く面とからなる四周の内周面によって受入凹所11を区画し、その内周面に、後記する機器保持部材20,25やカバー保持部材19が固定される構成とされている。この枠部材10の受入凹所11の上下寸法及び壁幅方向に沿う寸法は、映像表示機器9の上下寸法及び壁幅方向に沿う寸法や、内周面に固定される機器保持部材20,25やカバー保持部材19の態様等に応じて、適宜、設定するようにしてもよい。
また、図例では、この枠部材10の内周表面側縁部に、カバー18の四周端部を受け入れる凹段部12を全周に亘って設けている。
この凹段部12は、壁厚方向一方側及び受入凹所11の中心側(各枠部(縦枠部16及び横枠部17)の厚さ方向内方(受入凹所11)側)に向けて開口するように、枠部材10の内周表面側縁部に切欠状に設けられている。つまり、凹段部12は、壁厚方向一方側に向く段底面13と受入凹所11の中心側に向く段壁面14とによって区画されている。また、図例では、凹段部12の壁厚方向に沿う寸法を、凹段部12にカバー18の四周端部を受け入れさせた状態で、カバー18の表面と枠部材10の壁厚方向一方側に向く面としての表面15aとが概ね同一平面状となるような寸法としている。
また、図例では、この枠部材10を囲むように配される一方側壁下地ボード5の表面5aと枠部材10の表面15aとが同一平面状となるように枠部材10を設けている。また、この枠部材10に突き合わせるように一方側壁下地ボード5を配し、これら枠部材10及び一方側壁下地ボード5の表面15a,5aに表面化粧材6を貼着した例を示している。また、図例では、枠部材10の凹段部12の段壁面14及び段底面13にも一連状に表面化粧材6を貼着した例を示している。
また、図例では、枠部材10の外周縁部に、壁下地3に設けられた開口部に嵌め込まれる際に壁下地3の壁厚方向一方側に向く面としての表面に当接される鍔状部15を設けている。この鍔状部15は、枠部材10の外周縁部に全周に亘って設けられ、枠部材10の外周縁部から各枠部16,17の厚さ方向外方(反開口)側に向けて突出するように設けられている。この鍔状部15の突出方向先端面に、枠部材10を囲むように配される一方側壁下地ボード5の端面が突き合わせられる構成とされている。また、図例では、この鍔状部15の壁厚方向に沿う寸法を、一方側壁下地ボード5の厚さ寸法と略同寸法としている。
また、図例では、枠部材10の壁厚方向に沿う寸法を、枠部材10の壁厚方向他方側端部と他方側壁下地ボード7との間に、配線や空気の流通を可能とする空間が形成されるような寸法とした例を示している。
なお、上記した各桟3,4や枠部材10は、木質系材料から形成されたものとしてもよい。木質系材料としては、例えば、合板やLVL(単板積層材)等の木質積層板、パーティクルボード等の木質ボード、インシュレーションボードやMDF(中密度繊維板)等の木質繊維板などとしてもよい。また、このような態様に限られず、各桟3,4や枠部材10は、合成樹脂系材料や金属系材料から形成されたものとしてもよい。また、上記した各桟3,4や枠部材10は、映像表示機器9の外周寸法等に応じて、予め寸法調整がなされているものとしてもよく、または、適宜、施工現場等において長さ調整等がなされるものとしてもよい。
カバー18は、図1、図2(b)及び図3に示すように、少なくとも映像表示機器9の映像表示面に応じた部位が透明な略矩形平板状とされている。このカバー18の壁幅方向及び上下方向に沿う寸法は、四周端面が枠部材10の凹段部12の四周の段壁面14に近接して対面するように適宜の寸法とされている。また、このカバー18は、その四周端部に四周枠状に不透明部が設けられ、その内側が透明部とされたものとしてもよい。また、このカバー18の少なくとも透明部の厚さ方向一方面(例えば、壁厚方向一方側に向く表面)または両面を、反射防止フィルム(シート)の貼着や反射防止コーティング等の反射防止処理が施されたものとしてもよい。
また、このカバー18の背面側の四隅には、枠部材10に設けられたカバー保持部材19に着脱自在に保持される被保持部が設けられている。これら被保持部及びカバー保持部材19のうちの一方に、カバー18の表面側から操作可能とされ、互いの係止を解除する解除操作部を設けた構成としてもよい。
また、これら被保持部及びカバー保持部材19としては、カバー18を枠部材10(受入凹所11)に対して保持可能なものであればどのようなものでもよい。図例では、受入凹所11の壁幅方向両側の内周面の上端部のそれぞれと、受入凹所11の上方側に向く内周面の壁幅方向両端部のそれぞれと、にカバー保持部材19,19,19,19を設けた例を示している。
なお、このようなカバー18やカバー保持部材19を設けないようにしてもよい。
映像表示機器保持装置2の上下の機器保持部材20,25は、本実施形態では、枠部材10の上下の内周面に固定され、柱状体30の上下両端部を保持する構成とされている。また、これら上下の機器保持部材20,25及び柱状体30を、下側の機器保持部材25に対して柱状体30の下端部が壁幅方向に沿う軸27b廻りに回動自在にかつ着脱自在に保持される一方、上側の機器保持部材20に対して柱状体30の上端部が保持される構造としている。このような構成とすれば、下側の機器保持部材25に対して柱状体30の下端部を保持させた状態で、映像表示機器9の上方側を壁厚方向奥側に移動させるように軸27b廻りに回動させ、柱状体30の上端部を上側の機器保持部材20に対して保持させることができる。これにより、例えば、映像表示機器9の上下両側を挟持部材によって挟持するようなものと比べて、映像表示機器9の取付性を向上させることができる。
上側機器保持部材20は、図1(b)及び図2(a)に示すように、枠部材10の下方側に向く内周面に固定される。本実施形態では、この上側機器保持部材20を、枠部材10に固定される固定部材21と、この固定部材21に対して上下方向に位置調整可能に固定され、柱状体30の上端部を保持する保持部材22と、を備えた構成としている。
また、本実施形態では、上側機器保持部材20に、後記する柱状体30の上端部の止具挿通長孔31に挿通され、保持部材22に対して壁厚方向に位置調整可能にねじ合される調整用ボルト23を設けている。
固定部材21は、枠部材10の下方側に向く内周面に沿うように固定される固定片部の壁厚方向他方側端部から垂れ下がるように垂下片部を設けた構成とされ、壁幅方向に見て、略L字状とされている。固定片部には、固定部材21を枠部材10に固定するねじ等の止具が挿通される挿通孔が設けられている。垂下片部には、調整用ボルト23が挿通される挿通孔21aと、固定部材21に対して保持部材22を固定するねじがねじ合される雌ねじ孔と、が設けられている。
固定部材21の垂下片部に設けられた挿通孔21aは、固定部材21に対して上下方向に位置調整される保持部材22にねじ合される調整用ボルト23の軸部の上下方向への移動を許容するように上下方向に長径の長孔とされている。
保持部材22は、薄板状とされ、厚さ方向を壁厚方向に沿わせて配される構成とされている。この保持部材22には、調整用ボルト23がねじ合される雌ねじ孔22aと、保持部材22を固定部材21に対して固定するねじが挿通される上下方向に長径の長孔状の挿通孔と、が設けられている。なお、このように上下方向の位置調整が可能なように固定部材21と保持部材22とを別体とした態様に代えて、これらを一体としたようなものとしてもよい。
調整用ボルト23は、ねじ操作される頭部が壁厚方向一方側となるように、その軸部が柱状体30の上端部の止具挿通長孔31、保持部材22の雌ねじ孔22a及び固定部材21の挿通孔21aにこの順に挿通され、軸方向を壁厚方向に沿わせて配される。また、この調整用ボルト23の軸部の径は、柱状体30の上端部に対する調整用ボルト23の上下方向への移動を抑制するように、止具挿通長孔31の短径に応じた寸法とされている。
また、本実施形態では、上側機器保持部材20を、柱状体30の上端部に対する調整用ボルト23の壁厚方向への移動を抑制するナット部材24を柱状体30の上端部の背面側に設けた構成としている。
これら調整用ボルト23とナット部材24とは、調整用ボルト23のねじ操作(回転操作)が可能で、かつ調整用ボルト23に対する柱状体30の上端部の止具挿通長孔31の長径方向(壁幅方向)に沿う移動を許容する構成とされている。また、これら調整用ボルト23とナット部材24とは、調整用ボルト23に対するナット部材24の意図しない軸方向への移動を抑制する構成とされている。つまり、柱状体30の上端部に対する調整用ボルト23の軸方向への移動がナット部材24によって抑制される構成とされている。
このような構成としては、例えば、ナット部材24を、ダブルナット(二重ナット)や、くさび効果による緩み止め機構を備えたナット、フリクションリングによる緩み止め機構を備えたナット等のいわゆる緩み止めナットとしてもよい。このような態様に代えて、または加えて、調整用ボルト23自体を緩み止めねじとしたり、緩み止め座金を設けたりした態様等としてもよい。
また、調整用ボルト23は、映像表示機器保持装置2に映像表示機器9を保持させた状態で操作可能なように、壁厚方向に見て、映像表示機器9の外周面と受入凹所11の内周面との間に位置するように配される構成とされている。
このような構成とされた上側機器保持部材20は、調整用ボルト23をねじ操作すれば、上側機器保持部材20に対する柱状体30の壁厚方向への位置調整が可能となる。また、上側機器保持部材20に柱状体30の上端部を保持させた状態で、調整用ボルト23に対して止具挿通長孔31の長径方向に沿って柱状体30を移動させれば、上側機器保持部材20に対する柱状体30の壁幅方向への位置調整が可能となる。なお、図例では、上側機器保持部材20の壁厚方向他方側部位が枠部材10の壁厚方向他方側端面よりも壁厚方向他方側に突出するように上側機器保持部材20を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。また、柱状体30の上端部を保持する上側機器保持部材20としては、このような態様に限られず、種々の変形が可能である。
下側機器保持部材25は、図1(b)及び図3に示すように、枠部材10の上方側に向く内周面に固定される。本実施形態では、下側機器保持部材25を、枠部材10に固定される固定部材26と、この固定部材26に対して壁厚方向に位置調整可能に固定され、柱状体30の下端部を軸27b廻りに回動自在にかつ着脱自在に保持する保持部材27と、を備えた構成としている。
固定部材26は、枠部材10の上方側に向く内周面に沿うように固定される固定片部の壁厚方向一方側端部から立ち上がるように立上片部を設けた構成とされ、壁幅方向に見て、略L字状とされている。固定片部には、固定部材26を枠部材10に固定するねじ等の止具が挿通される挿通孔が設けられている。また、この固定片部の壁厚方向他方側部位の壁幅方向両側には、固定片部上に載置された後記する保持部材27の壁幅方向への移動を抑制するガイド壁部が設けられている。立上片部には、保持部材27に対して壁厚方向に位置調整可能にねじ合される調整用ボルト28が挿通される挿通孔26aが設けられている。この挿通孔26aは、軸方向を壁厚方向に沿わせて配される調整用ボルト28の軸部の径に応じた丸孔状とされている。また、この立上片部の背面側に、挿通孔26aに挿通された調整用ボルト28の壁厚方向への移動を抑制するナット部材29を設けた構成としている。これら調整用ボルト28とナット部材29とは、上記と概ね同様、調整用ボルト28のねじ操作(回転操作)が可能で、かつ調整用ボルト28に対するナット部材29の意図しない軸方向への移動を抑制する構成とされている。
保持部材27には、調整用ボルト28がねじ合される雌ねじ孔27aと、後記する柱状体30の下端部の軸受凹部32に係合する係合軸27bと、が設けられている。図例では、保持部材27を、上方及び壁厚方向他方側に向けて開口するような形状とし、この保持部材27の前壁部に、雌ねじ孔27aを設け、この保持部材27の両側壁部に架け渡すように係合軸27bを設けた構成としている。これら両側壁部は、壁幅方向に間隔を空けて設けられ、これら両側壁部間に柱状体30の下端部が差し入れられる構成とされている。なお、この保持部材27の両側壁部間の壁幅方向に沿う寸法を、柱状体30の下端部の壁幅方向に沿う寸法よりも大きい寸法とし、下側機器保持部材25に対する柱状体30の壁幅方向への位置調整を可能な構成としてもよい。
また、調整用ボルト28は、映像表示機器保持装置2に映像表示機器9を保持させた状態で操作可能なように、壁厚方向に見て、映像表示機器9の外周面と受入凹所11の内周面との間に位置するように配される構成とされている。
このような構成とされた下側機器保持部材25は、調整用ボルト28をねじ操作すれば、下側機器保持部材25に対する柱状体30の壁厚方向への位置調整が可能となる。なお、図例では、下側機器保持部材25の壁厚方向他方側部位が枠部材10の壁厚方向他方側端面よりも壁厚方向他方側に突出するように下側機器保持部材25を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。また、柱状体30の下端部を保持する下側機器保持部材25としては、このような態様に限られず、種々の変形が可能である。
柱状体30は、図1及び図4に示すように、上端部に、上側機器保持部材20に保持される被保持部としての止具挿通長孔31を設け、下端部に、下側機器保持部材25に係合保持される被係合部としての軸受凹部32を設けた構成とされている。
止具挿通長孔31は、上側機器保持部材20に対する当該柱状体30の壁幅方向に沿う位置調整を可能とする調整部とされている。この止具挿通長孔31は、図2(a)及び図4に示すように、柱状体30の上端部を壁厚方向に貫通するように設けられており、壁幅方向に長径の長孔とされている。
軸受凹部32は、柱状体30の下端部を壁幅方向に貫通するように、かつ下方に向けて開口するように設けられている。また、図例では、軸受凹部32を、壁幅方向(係合軸27bの軸方向)に見て、係合軸27bの全体を受入可能な略U字形状としている。なお、このような態様に代えて、軸受凹部32を、壁幅方向に見て、係合軸27bの半部以上を受入可能な構成としてもよい。
この柱状体30は、長さ寸法が映像表示機器9の上下寸法よりも大きい寸法とされている。また、柱状体30は、上記のように、上下の機器保持部材20,25に対する柱状体30の壁厚方向への位置調整をする際の操作が可能なように、上端部及び下端部が映像表示機器9の上下両側に露出するように取り付けられる。
また、本実施形態では、この柱状体30に、スライド部材37をスライド可能に保持する保持部34,35から上下方向に間隔を空けて、取付ねじ40が挿通される上下方向に長径の長孔(取付長孔)33を設けた構成としている。本実施形態では、柱状体30の長手方向途中部位に、上下に間隔を空けて2つの取付長孔33,33を設けた構成としている。
これら取付長孔33,33は、柱状体30を壁厚方向に貫通するように設けられている。また、これら取付長孔33,33は、柱状体30の壁幅方向略中央において上下に延びるように設けられている。これら取付長孔33,33の間隔及び長径は、種々の映像表示機器9の保持が可能なように、雌ねじ穴9a,9aの上下ピッチや、受入凹所11に対する映像表示機器9の上下方向への所望する位置調整度合等に応じて、適宜、設定するようにしてもよい。また、これら取付長孔33,33の短径(壁幅方向に沿う径)は、取付ねじ40の挿通が可能な径とすればよい。本実施形態では、これら取付長孔33,33の短径を、映像表示機器9の背面とスライド部材37との間に配される鍔状部を有し、かつ取付ねじ40が挿通されるスペーサー43の円筒部に応じた径としている。なお、上下に間隔を空けて2つの取付長孔33,33を設けた態様に代えて、これらを上下に連通させたような単一の取付長孔33としてもよい。
また、本実施形態では、柱状体30の上端部にスライド部材37をスライド可能に保持する保持部34,35を設けている。また、保持部34,35を、柱状体30及びスライド部材37のうちの一方としての柱状体30に、上下方向に沿う軸廻りに回転自在に保持され、かつ他方としてのスライド部材37に設けられた調整ねじ穴38aにねじ合される調整ねじ部35を含んだ構成としている。また、柱状体30に、この調整ねじ部35を回転自在に保持する保持部を構成する保持片部34を設けた構成としている。
保持片部34は、柱状体30の上端部から壁厚方向一方側に向けて突出するように設けられている。この保持片部34は、厚さ方向を柱状体30の長手方向(上下方向に沿う方向)に沿わせた薄板状とされている。また、この保持片部34には、調整ねじ部35の雄ねじ部35bが挿通されるねじ挿通孔34aが厚さ方向に貫通するように設けられている。この保持片部34は、調整ねじ部35を保持した状態で、上記した調整ボルト23及び調整ねじ部35のいずれの操作も可能なように、調整ボルト23よりも調整ねじ部35の操作部35aが下方側に位置するように設けられている(図2(a)参照)。また、図例では、この保持片部34を、柱状体30にねじによって固定されるものとし、柱状体30に保持片部34が挿通されるスリット状の開口を設けた例を示している。
調整ねじ部35は、軸方向を上下方向に沿わせて配され、保持片部34のねじ挿通孔34aに挿通される雄ねじ部35bの基端に、操作部35aを設けた構成とされている。この操作部35aは、映像表示機器保持装置2に映像表示機器9を保持させた状態で操作可能なように、壁厚方向に見て、映像表示機器9の外周面と受入凹所11の内周面との間に位置するように配される構成とされている。
図例では、操作部35aを、雄ねじ部35bと同軸状の円板状とし、外周面にローレット状の滑り止め部が設けられた摘み(ノブ)状の操作部とした例を示している。なお、操作部35aとしては、このような態様に限られず、軸方向に見て略多角形状とされたものや、いわゆる蝶ねじの摘み部のようなもの等としてもよい。
また、この調整ねじ部35の雄ねじ部35bがねじ挿通孔34aに挿通された保持片部34の下面側には、保持片部34に対する調整ねじ部35の上下方向への移動を抑制する上記同様のナット部材36が設けられている。これら調整ねじ部35とナット部材36とは、上記と概ね同様、調整ねじ部35のねじ操作(回転操作)が可能で、かつ調整ねじ部35に対するナット部材36の意図しない軸方向への移動を抑制する構成とされている。
この調整ねじ部35の雄ねじ部35bの軸長は、受入凹所11に対する映像表示機器9の上下方向への所望する位置調整度合、つまりは、柱状体30に対するスライド部材37の所望する上下動可能な範囲(可動域)等に応じて、適宜、設定するようにしてもよい。
また、図例では、柱状体30を、映像表示機器9の背面に沿うように配される壁厚方向一方側の前板部の壁幅方向両端部から壁厚方向他方側に向けて突出するように両側板部を設けた構成とし、長手方向に見て略C字状(略コ字状)としている。この柱状体30の前板部を貫通させるように、上記した止具挿通長孔31、保持片部34の挿通開口及び取付長孔33,33を設けた構成としている。また、柱状体30の両側板部の下端部に、軸受凹部32を設けた構成としている。なお、柱状体30は、このような形状とされたものに限られず、角筒状や円筒状、平板状等とされたものでもよく、種々の形状とされたものでもよい。
スライド部材37は、映像表示機器9の雌ねじ穴9aに捩じ合される取付ねじ40によって映像表示機器9に固定される構成とされている。本実施形態では、上記した調整ねじ部35の操作部35aを操作することで、このスライド部材37が柱状体30に対して上下方向にスライドする構造としている。
また、このスライド部材37は、上下方向に長尺状とされ、本実施形態では、柱状体30の壁厚方向一方側に沿うように配される構成とされている。また、このスライド部材37は、厚さ方向を壁厚方向に沿わせて配される薄板状とされている。図例では、このスライド部材37の壁幅方向に沿う幅寸法を、柱状体30の壁幅方向に沿う幅寸法と略同寸法とした例を示している。
また、本実施形態では、このスライド部材37に、調整ねじ部35の雄ねじ部35bがねじ合される調整ねじ穴38aを設けた構成としている。この調整ねじ穴38aは、スライド部材37の上端部から壁厚方向一方側に向けて突出し、厚さ方向をスライド部材37の長手方向(上下方向に沿う方向)に沿わせた薄板状のねじ穴片部38に設けられている。また、このねじ穴片部38を、厚さ方向に貫通するように調整ねじ穴38aが設けられている。この調整ねじ穴38aは、上下方向に見て、柱状体30の保持片部34のねじ挿通孔34aに一致する位置となるように設けられている。また、この調整ねじ穴38aに挿通された調整ねじ部35によって当該スライド部材37が柱状体30に対して上下方向にスライド可能に保持される。なお、調整ねじ穴38aは、貫通孔に限られず、有底穴でもよい。
また、本実施形態では、スライド部材37に、取付ねじ40が挿通される複数のねじ挿通孔39を上下方向に間隔を空けて設けた構成としている。これらねじ挿通孔39は、丸孔状とされ、上記した取付長孔33の短径と略同径、つまりは、スペーサー43の円筒部に応じた径とされている。また、本実施形態では、スライド部材37の上下両側部位のそれぞれに、上下方向に等間隔を空けて(等ピッチで)複数(図例では6つづつ)のねじ挿通孔39,39を設けた構成としている。これらねじ挿通孔39は、上側部位のいずれかのねじ挿通孔39に挿通された取付ねじ40が上側の雌ねじ穴9aにねじ合い、かつ下側部位のいずれかのねじ挿通孔39に挿通された取付ねじ40が下側の雌ねじ穴9aにねじ合うように設けられている。
これらねじ挿通孔39のピッチ(隣り合うねじ挿通孔39,39の孔心から孔心までの上下寸法)は、調整ねじ部35によるスライド部材37の上下動によって言わば連続的に孔位置を上下に調整可能となるように、適宜、設定するようにしてもよい。つまりは、調整ねじ部35によるスライド部材37の上下方向への可動域を、ねじ挿通孔39のピッチの1/2の寸法よりも大としてもよい。
また、図例では、柱状体30に対して上下動されるスライド部材37の可動域において、柱状体30の各取付長孔33,33に連通するねじ挿通孔39を、スライド部材37の上下両側部位のそれぞれにおいて3つづつとした例を示している。つまりは、スライド部材37に、柱状体30に対して上下動されるスライド部材37の可動域において、柱状体30の取付長孔33に連通しないねじ挿通孔39を設けた例を示している。このスライド部材37は、例えば、画面サイズ等が大きく異なる映像表示機器9を保持する場合に、上下寸法や取付長孔33,33の位置等を異ならせた他の柱状体30に対して言わば兼用可能な構成としてもよい。
なお、図例では、スライド部材37の上下方向途中部位に、ねじ挿通孔39を設けていない例を示しているが、スライド部材37の全長に亘って等ピッチでねじ挿通孔39を設けた態様としてもよい。
取付ねじ40は、座金(ワッシャー)41を介在させて柱状体30の取付長孔33及びスライド部材37のねじ挿通孔39に挿通され、さらにスペーサー43の鍔状部を介在させて映像表示機器9の雌ねじ穴9aにねじ合される。
スペーサー43は、鍔状部の壁厚方向他方側に、保護筒42を受け入れる円筒部を設けた構成とされている。この保護筒42は、金属製とされ、座金41とスペーサー43の鍔状部とに挟まれるように配され、樹脂製のスペーサー43を保護する構成とされている。
本実施形態では、これら柱状体30及びこれに保持されるスライド部材37を、映像表示機器9の左右の雌ねじ穴9a,9aに対応させて、対状に設けた構成としている。これら一対の柱状体30,30及びスライド部材37,37は、互いに同様の構成とされている。
また、上記した上下の機器保持部材20,25は、映像表示機器9の背面側に取り付けられた一対の柱状体30,30及びスライド部材37,37の壁幅方向に沿う位置に応じた位置となるように、枠部材10の上下の内周面のそれぞれに固定される。つまり、図2(a)に示すように、二組の上下の機器保持部材20,20,25,25を、枠部材10の受入凹所11の壁幅方向中央から互いに等間隔を空けて設けた例を示している。
なお、上側機器保持部材20に対する柱状体30の上端部の壁幅方向及び壁厚方向への位置調整を可能とする構造としては、上述のような態様に限られない。例えば、柱状体30の上端部に、調整用ボルト23がねじ合される雌ねじ孔を設け、上側機器保持部材20に、調整用ボルト23の壁厚方向への移動を抑制するナット部材や壁幅方向への移動を許容する長孔等を設けたような態様等としてもよい。その他、種々の構造の採用が可能である。また、下側機器保持部材25に対する柱状体30の下端部の壁幅方向及び壁厚方向への位置調整を可能とする構造も同様、種々の構造の採用が可能である。
また、下側機器保持部材25に対して柱状体30の下端部を壁幅方向に沿う軸27b廻りに回動自在にかつ着脱自在に保持させる構造としては、上述のような態様に限られない。例えば、柱状体30の下端部に係合軸を設け、下側機器保持部材25にこの係合軸が係合する軸受凹部を設けたような態様等としてもよい。その他、種々の構造の採用が可能である。
また、これら上下の機器保持部材20,25や、柱状体30、スライド部材37は、硬質の合成樹脂系材料や金属系材料から形成されたものとしてもよい。
次に、上記構成とされた映像表示機器取付装置1を用いた映像表示機器取付構造及びその施工手順の一例について説明する。
まず、壁下地3によって区画された開口部に、枠部材10を嵌め入れるようにして固定する。また、枠部材10に、上下の機器保持部材20,25及びカバー保持部材19,19を取り付ける。また、映像表示機器9の背面側にスライド部材37を介在させて柱状体30を取り付ける。この際、映像表示機器9の雌ねじ穴9a,9aに応じた位置のスライド部材37のねじ挿通孔39,39に取付ねじ40,40を挿通させ、映像表示機器9にスライド部材37及び柱状体30を取り付けるようにすればよい。また、この際、または、柱状体30の上下を機器保持部材20,25に保持させた後に、映像表示機器9の上下中心が受入凹所11の上下中心に位置するように、調整ねじ部35の操作部35aを操作して上下位置を調整するようにしてもよい。
そして、このように背面側にスライド部材37及び柱状体30が取り付けられた映像表示機器9を、上述のようにして、上下の機器保持部材20,25に保持させる。
また、枠部材10を囲むように、壁下地4の壁厚方向一方側面に一方側壁下地ボード5を固定する。また、壁下地4の壁厚方向他方側面に他方側壁下地ボード7を固定する。
そして、これら壁下地ボード5,7の表面5a,7aに、図1及び図2に示すように、表面化粧材6,8を貼着する。
なお、上記施工手順は、一例に過ぎず、各部材の機能を阻害しない限りにおいて別手順で行うようにしてもよい。
また、例えば、枠部材10の上方側及び下方側のそれぞれに、壁厚方向一方側の壁面において開口し、枠部材10の壁厚方向他方側の空間に連通する通気口を設けるようにしてもよい。
次に、図1〜図3に示した映像表示機器9とは異なる構成とされた映像表示機器の一例を、当該映像表示機器保持装置2によって保持させ、壁に埋込状に取り付けた映像表示機器取付構造の変形例について図5を参照して説明する。
図5(a)では、上記した映像表示機器9とは上下寸法が略同寸法とされ、雌ねじ穴9a,9aの上下位置が異なる映像表示機器9Aを、当該映像表示機器保持装置2によって保持させ、壁に埋込状に取り付けた例を示している。また、この映像表示機器9Aの背面側に、上記した映像表示機器9と同様の上下ピッチとされた雌ねじ穴9a,9aを、上記した映像表示機器9よりも低い位置に設けた例を示している。このような場合にも、調整ねじ部35の操作部35aを操作し、柱状体30に対するスライド部材37の上下位置を調整することで、映像表示機器9Aの上下中心を、受入凹所11の上下中心に位置させることができる。図例では、スライド部材37を略下限に位置させたような例を示している。
図5(b)では、上記した映像表示機器9とは上下寸法が異なり、上下の雌ねじ穴9a,9aの上下ピッチが異なる映像表示機器9Bを、当該映像表示機器保持装置2によって保持させ、壁に埋込状に取り付けた例を示している。図例では、映像表示機器9Bの上下寸法を、上記した映像表示機器9よりも小さい寸法とし、この映像表示機器9Bの背面側に、上記した映像表示機器9の上下の雌ねじ穴9a,9aの上下ピッチよりも小さいピッチで上下の雌ねじ穴9a,9aを設けた例を示している。このような場合にも、スライド部材37に設けられた複数のねじ挿通孔39,39のうちのいずれかに取付ねじ40,40を挿通し、スライド部材37を介して柱状体30を映像表示機器9Bの背面側に取り付けることができる。また、適宜、調整ねじ部35の操作部35aを操作し、柱状体30に対するスライド部材37の上下位置を調整することで、映像表示機器9Bの上下中心を、受入凹所11の上下中心に位置させることができる。
本実施形態に係る映像表示機器保持装置2は、上述のような構成としたことで、上述のように、種々の映像表示機器9,9A,9Bを埋込状に配設可能でありながらも、種々の映像表示機器9,9A,9Bの保持を簡便に行うことができる。
つまり、受入凹所11に上下に架け渡されるように配される柱状体30と、この柱状体30に対して保持され、映像表示機器9の雌ねじ穴9aに捩じ合される取付ねじ40によって映像表示機器9に固定されるスライド部材37と、を備えた構成としている。従って、映像表示機器9を埋込状に壁に配設することができる。
また、スライド部材37を、柱状体30に対して上下方向にスライド可能に保持される構成としている。従って、スライド部材37を、柱状体30、つまりは受入凹所11に対して上下方向にスライドさせることができる。これにより、映像表示機器9の上下寸法や雌ねじ穴9aの位置等に応じて、映像表示機器9の上下位置を調整したり、映像表示機器9の雌ねじ穴9aに応じた位置にスライド部材37を調整したりすることができる。また、映像表示機器9を買い替え等によって交換する場合にも、これら柱状体30及びスライド部材37を再利用し易くなり、汎用性を向上させることができる。また、例えば、板状部材に対する上下両側の挟持部材の上下の固定位置を調整する必要があるようなものと比べて、種々の映像表示機器9,9A,9Bの保持を簡便に行うことができる。
また、本実施形態では、柱状体30及びスライド部材37のうちの一方に回転自在に保持され、かつ他方の調整ねじ穴38aにねじ合される調整ねじ部35の操作部35aを操作することで、スライド部材37が柱状体30に対して上下にスライドする構造としている。従って、例えば、柱状体30に対してスライド部材37をスライドさせて適宜の位置とした後に、締結部材等によってスライド不能に固定する必要があるようなものと比べて、スライド部材37の上下位置の微調整を簡便に行うことができる。なお、本実施形態では、柱状体30に調整ねじ部35を回転自在に保持する調整ねじ保持部としての保持片部34を設け、スライド部材37に調整ねじ穴38aを設けた態様とした例を示しているが、これらを逆側に設けた態様としてもよい。
また、本実施形態では、操作部35aを、当該映像表示機器保持装置2に映像表示機器9を保持させた状態で、壁厚方向に見て、映像表示機器9の外周面と受入凹所11の内周面との間に位置するように配されるものとしている。従って、当該映像表示機器保持装置2に映像表示機器9を保持させた状態で操作部35aを操作して柱状体30に対するスライド部材37の上下位置の調整を行うことができる。これにより、映像表示機器9の位置をより適切な上下位置となるように容易に微調整することができる。
また、本実施形態では、柱状体30に、スライド部材37をスライド可能に保持する保持部としての保持片部34及び調整ねじ部35から上下方向に間隔を空けて、取付ねじ40が挿通される上下方向に長径の取付長孔33を設けた構成としている。従って、柱状体30の保持部34,35と取付長孔33に挿通された取付ねじ40とによって柱状体30に対するスライド部材37の左右方向(壁幅方向)への位置ずれや振れ等を抑制することができる。また、取付ねじ40が挿通される取付長孔33によって位置ずれを抑制することができるので、別途にガイド壁等を設けたものと比べて、構造の簡略化を図ることができる。
また、本実施形態では、スライド部材37に、取付ねじ40が挿通される複数のねじ挿通孔39を上下方向に間隔を空けて設けている。従って、スライド部材37の複数のねじ挿通孔39のいずれかを介して映像表示機器9の雌ねじ穴9aに取付ねじ40を捩じ込むことができる。これにより、例えば、映像表示機器9に対するスライド部材37の上下方向の位置を、ねじ挿通孔39のいずれかを選択することで大まかに調整し、柱状体30に対してスライド部材37をスライドさせることで、映像表示機器9の上下位置の微調整を行うようなこともできる。なお、このような態様に代えて、スライド部材37に、映像表示機器9の上下の雌ねじ穴9a,9aの上下ピッチに応じた2つのねじ挿通孔39,39を設けた態様としてもよい。
また、柱状体30に対してスライド部材37を上下方向にスライド可能に保持させる態様としては、上記したような態様に限られず、種々の変形が可能である。
また、本実施形態では、柱状体30の上下端部を、上下の機器保持部材20,25を介して受入凹所11の内周面に保持させた例を示しているが、柱状体30の上下端部を直接的に受入凹所11の内周面に固定するような態様としてもよい。この場合は、柱状体30の上下端部に、適宜、固定部等を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、映像表示機器保持装置2を、枠部材10とによって映像表示機器取付装置1を構成するものとした例を示しているが、このような態様に限られず、例えば、枠部材10が適宜、施工現場において手配されたものとしてもよい。
また、本実施形態では、枠部材10と壁厚方向他方側の壁下地ボード7との間が空間となるような受入凹所11を壁に設けた例を示しているが、このような受入凹所11に限られず、間仕切壁に掘り込み状(飾り棚(ニッチ)状)に設けられたものでもよい。
2 映像表示機器保持装置
11 受入凹所
30 柱状体
33 取付長孔(長孔)
34 保持片部(保持部)
35 調整ねじ部(保持部)
35a 操作部
37 スライド部材
38a 調整ねじ穴
39 ねじ挿通孔
40 取付ねじ
9,9A,9B 映像表示機器
9a 雌ねじ穴

Claims (4)

  1. 壁に設けられた受入凹所に納められるように配される映像表示機器を保持する映像表示機器保持装置であって、
    前記受入凹所に上下に架け渡されるように配される上下方向に沿って長尺な柱状体と、この柱状体に対して上下方向にスライド可能に保持され、前記映像表示機器の背面側の上側及び下側のそれぞれに設けられた雌ねじ穴にねじ合される取付ねじによって前記映像表示機器に固定される、上下方向に沿って長尺なスライド部材と、前記柱状体及び前記スライド部材のうちの一方に上下方向に沿う軸廻りに回転自在に保持され、かつ他方に設けられた調整ねじ穴にねじ合される調整ねじ部と、を備え、この調整ねじ部の操作部を操作することで、前記スライド部材が前記柱状体に対して上下方向にスライドする構造とされており、
    前記スライド部材の上側部位に、前記映像表示機器の背面側の上側の雌ねじ穴にねじ合わされる取付ねじのねじ挿通孔が設けられ、前記スライド部材の下側部位に、前記映像表示機器の背面側の下側の雌ねじ穴にねじ合わされる取付ねじのねじ挿通孔が設けられていることを特徴とする映像表示機器保持装置。
  2. 請求項において、
    前記操作部は、当該映像表示機器保持装置に前記映像表示機器を保持させた状態で、壁厚方向に見て、該映像表示機器の外周面と前記受入凹所の内周面との間に位置するように配されることを特徴とする映像表示機器保持装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記柱状体には、前記スライド部材をスライド可能に保持する保持部を構成する前記調整ねじ部から上下方向に間隔を空けて、前記取付ねじが挿通される上下方向に長径の長孔が設けられていることを特徴とする映像表示機器保持装置。
  4. 請求項において、
    前記スライド部材には、前記取付ねじが挿通される複数のねじ挿通孔が上下方向に間隔を空けて設けられていることを特徴とする映像表示機器保持装置。
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