JP6432885B2 - カバー装置及びこれを備えた映像表示機器取付装置 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1には、一対の柱状部材間に板状の保持部材を接続し、この保持部材に表示装置を嵌め込む開口部を設けた壁下地構造の前側を開閉可能に覆う下地ボードを設けた建築用壁材が開示されている。また、この建築用壁材は、下地ボードにおける表示装置の前方部位に、透明な窓部を設けた構成とされている。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の各実施形態では、設置された映像表示機器取付装置に取り付けられた映像表示機器に対面した状態を基準として、手前側を壁厚方向一方側、その逆側を壁厚方向他方側とし、また、その状態を基準として、上下方向等の方向を説明する。
本実施形態に係るカバー装置30は、図1に示すように、壁に埋め込まれるように配される映像表示機器9の表面側を覆うように配されるカバー本体31を備えている。また、カバー装置30は、壁側に設けられる下端受具22に保持される下端保持部材34と、壁側に設けられる受具(上端受具)24に保持される上端保持部材40と、を備えている。
本実施形態に係る映像表示機器取付装置1は、このカバー装置30と、映像表示機器9を受け入れる開口11を区画し、壁に埋め込まれるように壁下地2,3に固定される枠部材10と、を備えている。また、映像表示機器取付装置1は、この枠部材10に設けられ、映像表示機器9を保持する機器保持部材20,21を備えている。なお、下端受具22及び上端受具24は、映像表示機器取付装置1が備えたものとしてもよく、カバー装置30が備えたものとしてもよい。
図例では、枠部材10の壁幅方向両側が固定される一対の縦桟2,2と、これら一対の縦桟2,2間に配され、少なくとも壁厚方向一方側に向けて開口するように枠部材10を受け入れる凹所を区画する中間縦桟4と、を設けた壁下地構造としている。また、枠部材10の上下両側が固定される一対の横桟3,3を、一対の縦桟2,2間に架け渡すように中間縦桟4に設けられた凹所の上下両側の内側面のそれぞれに固定した構造としている。つまり、枠部材10が嵌め込まれる開口部を、一対の縦桟2,2及び一対の横桟3,3によって区画した構造としている。
一対の横桟3,3は、壁厚方向一方側面が、一対の縦桟2,2の壁厚方向一方側面と同一平面状となるように設けられている。
中間縦桟4は、長手方向途中部位に、壁厚方向一方側に向けて開口し、側面視略矩形状の凹所を区画するように設けられている。この中間縦桟4は、凹所が設けられた部位を除いた部位(凹所の上下両側部位)の壁厚方向両側面に壁厚方向両側の壁下地ボード5,7がそれぞれに固定される構成とされ、壁厚方向両側の間仕切壁下地を構成する。図例では、中間縦桟4を、壁厚方向他方側の壁下地及び凹所の壁厚方向一方側に向く凹所底面を構成するように設けられた奥側中間縦桟4aの壁厚方向一方側に、凹所を形成するように上下に分断された手前側中間縦桟4b,4bを設けた構成とした例を示している。また、図例では、上記した各桟2,3,4を、長手方向に見て略C字状とされた鋼製下地(スタッド、ランナー)とした例を示している。なお、これら桟2,3,4は、金属系材料から形成されたものに限られず、木質系材料や合成樹脂系材料から形成されたものとしてもよい。また、枠部材10が固定される壁下地2,3としては、上記のような態様に限られず、その他、種々の変形が可能である。
また、映像表示機器9は、一般的なテレビジョン受像機や映像再生機器等としてもよく、その他、各種情報機器のディスプレイ(モニター)等としてもよい。また、映像表示機器9としては、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等の薄型パネル状のディスプレイとしてもよい。このような映像表示機器9としては、画面サイズや外周寸法(縦寸法及び横寸法)が数種類に規格化されたものとしてもよい。
この映像表示機器9の背面側には、後記する機器保持部材20,21に保持される柱状体19の固定部が設けられている。
この凹段部12の段壁面15の幅寸法(壁厚方向に沿う寸法)及び段底面13の幅寸法(縦枠部17及び横枠部18の厚さ方向に沿う寸法)は、カバー本体31の四周端部の受け入れが可能なように、また、見栄え上の観点等から適宜の寸法としてもよい。また、段壁面15の内周寸法(壁幅方向に向く両内側面間の寸法及び上下方向に向く両内側面間の寸法)は、段壁面15に対向して配されるカバー本体31の四周端面との間に適宜のクリアランス(隙間)が形成されるように適宜の寸法としてもよい。このクリアランスは、見栄え上の観点や、後記するようにカバー本体31を取り付ける際におけるカバー本体31と開口11の開口周縁との接触を抑制する観点、開口11の開口周縁の加工誤差等を考慮して適宜、設定するようにしてもよい。
また、図例では、この枠部材10を囲むように配される壁下地ボード5の表面5aと枠部材10の表面16aとが同一平面状となるように枠部材10を設け、これら枠部材10及び壁下地ボード5の表面16a,5aに表面化粧材6を貼着した例を示している。また、図例では、枠部材10の凹段部12の段壁面15及び段底面13にも一連状に表面化粧材6を貼着した例を示している。
また、図例では、枠部材10を、鍔状部16を構成するL字状とされた額縁状部材と枠部材10の内周面を構成する枠部材本体とを備えた構成とし、枠部材本体の外周表面側縁部に額縁状部材の一片部を差し入れる切欠状の凹所を設けた構成とした例を示している。また、図例では、枠部材本体の壁厚方向一方側端面が凹段部12の段底面13を構成し、額縁状部材の内周面が凹段部12の段壁面15を構成するように、これらを設けた例を示している。
また、枠部材10は、木質系材料から形成されたものとしてもよく、または、合成樹脂系材料や金属系材料から形成されたものとしてもよい。また、上記した各桟2,3,4や枠部材10は、映像表示機器9の外周寸法等に応じて、予め寸法調整がなされているものとしてもよく、または、適宜、施工現場等において長さ調整等がなされるものとしてもよい。
また、本実施形態では、図2(b)に示すように、カバー本体31の四周端部に、不透明部33を設けている。つまり、カバー本体31の四周端部に沿って四周枠状に不透明部33を設け、その内側を透明部32としている。このカバー本体31の透明部32の壁幅方向及び上下方向に沿う寸法、並びに不透明部33の幅寸法(枠部材10の各枠部17,18の厚さ方向に沿う寸法)は、透明部32を介して映像表示機器9の映像表示面が視認可能なように適宜の寸法としてもよい。図例では、不透明部33の幅寸法を、映像表示機器9の四周端部と枠部材10の内周面との隙間を遮蔽するように、凹段部12の段底面13の幅寸法よりも大きい寸法とした例を示している。
上下の保持部材40,34は、カバー本体31の上端部及び下端部の背面に沿うように帯板状に設けられており、本実施形態では、カバー本体31の壁幅方向に沿う方向の概ね全体に亘って設けられている。
また、これら上端保持部材40の上端部及び下端保持部材34の下端部には、カバー本体31の上下端部の表面側縁部を覆うように上下端部を受け入れる上下の係合凹溝42,35が設けられている。これら上下の係合凹溝42,35は、上端保持部材40の上端部及び下端保持部材34の下端部のそれぞれに、カバー本体31の厚さ方向一方側に突出し、互いに向き合う方向に突出するように形成された鉤状片部43,36によって区画されている。また、これら上下の係合凹溝42,35は、互いに向き合う方向となる上下方向に沿って開口するように、かつ上端保持部材40及び下端保持部材34のそれぞれの全長に亘って設けられている。
また、これら上端保持部材40及び下端保持部材34におけるカバー本体31の背面に沿う背面側部位の上下寸法(幅寸法)を、上記したカバー本体31の不透明部33の幅寸法よりも小さい寸法としてもよい。また、これら上下の保持部材40,34の背面側部位とカバー本体31の上下端部の背面との間に、適宜、滑り止めシートや緩衝シート等を介在させた態様としてもよい。また、これら上下の保持部材40,34は、カバー本体31の上下端部に接着剤等によって固定されるものとしてもよく、カバー本体31の上下端部が圧入されてカバー本体31に固定されるものとしてもよい。
下端保持部材34の引掛部37は、カバー本体31の下端側の背面側に位置するように設けられている。
本実施形態では、引掛部37を、下端保持部材34の背面側部位から背面側に向けて突出し、下方に垂れ下がるように設けられたフック状片部とし、その下端部に、概ね壁幅方向に沿う軸としての係合軸状部37aを設けた構成としている。この引掛部37は、下端の係合軸状部37aが下端保持部材34の下端部よりも上側に位置するように設けられている。なお、この引掛部37は、下端保持部材34に一体的に設けられたものとしてもよく、下端保持部材34に固定される別部材とされたものとしてもよい。また、引掛部37の係合軸状部37aとしては、周方向の一部がフック状片部の下端部に連なるように設けられたものに限られず、軸方向両端が適宜の連結部等によって引掛部37に連結保持されたような態様等としてもよい。
これら下端受具22,22は、枠部材10の内周面に沿うように固定される薄板状の固定片部の壁厚方向一方側端部に、上方に向けて開口し、壁幅方向に貫通するように軸受凹部23,23を設けた構成とされている。図例では、下端受具22,22の固定片部の壁厚方向一方側端部から上方に向けて突出する突片部を壁厚方向に間隔を空けて二箇所に設け、これら突片部間を、軸受凹部23,23とした例を示している。また、軸受凹部23,23が壁厚方向で枠部材10の凹段部12に位置するように下端受具22,22を枠部材10に固定した例を示している。なお、上記した下端保持部材34の引掛部37は、下端受具22,22に応じた部位のみに設けられたものとしてもよく、下端保持部材34の全長に亘って設けられたものとしてもよい。
本実施形態では、ストッパー部26及び受部27を、映像表示機器9を受け入れる開口11の壁幅方向に沿う方向に向く内側面から壁幅方向に突出するように配される構成としている。また、ストッパー部26を、後記する上端保持部材40の上方に向く被規制面46aに近接して対面するように配される構成としている。
また、本実施形態では、枠部材10の上側の両隅のそれぞれに一対の上端受具24,24を設けた構成としている。また、これら上端受具24,24を、枠部材10の壁幅方向に向く内周面(各縦枠部17,17の対向面)にそれぞれ対向状に固定している。また、これら上端受具24,24に応じた位置となるように、カバー本体31の上端側の両隅のそれぞれに引掛部47,47を対状に設けた構成としている。なお、これら壁幅方向両側の上端受具24,24は、互いに概ね同様の構成であるので、以下では、壁幅方向一方側の上端受具24を例にとって説明する。
固定基部25は、壁幅方向に見て略矩形状とされ、壁幅方向に厚さ方向を沿わせた薄板状とされている。図例では、この固定基部25の上端を枠部材10の下方側に向く内周面に当接させて固定した例を示している。
ストッパー部26は、固定基部25の下端部の壁厚方向一方側の隅部に設けられている。本実施形態では、このストッパー部26を、厚さ方向を上下方向に沿わせた薄板状としている。このストッパー部26の下方側に向く面が後記する上端保持部材40の上方に向く被規制面46aに近接して対面される規制面26aを構成する。また、図例では、固定基部25の下端部に折曲状にストッパー部26を設けた例を示している。
なお、上端受具24のストッパー部26及び受部27としては、薄板状とされたものに限られず、柱状や筒状等とされたものとしてもよく、その他、種々の変形が可能である。
このベース部44に設けられた上方に向く被規制面46aは、引掛部47が上端受具24の受部27に引っ掛けられた状態で、上下方向に見て上端受具24の規制面26aと重なり合う位置に配される構成とされている。
本実施形態では、ベース部44に、引掛部47が受部27に引っ掛けられた状態でストッパー部26を受け入れるように屈曲状とされ、被規制面46aを有した屈曲状片部46を設けた構成としている。
また、この屈曲状片部46は、ベース部44のカバー本体31側の端部における下端部に設けられている。
また、本実施形態では、正常状態における規制面26aと被規制面46aとの隙間の上下寸法D2を、下端保持部材34の係合軸状部37aを受け入れる下端受具22の軸受凹部23の深さ寸法(上下寸法)よりも小としている。このような構成とすれば、カバー本体31が取り付けられた状態で、カバー本体31が上端保持部材40及び下端保持部材34とともに枠部材10に対して上方側に移動した場合にも、係合軸状部37aが軸受凹部23から外れるようなことを抑制することができる。
この仮保持片部45は、ベース部44の突出方向先端部となる壁厚方向他方側端部から下方に向けて突出するように設けられている。また、この仮保持片部45は、受部27に引掛部47が引っ掛けられるよりも先にストッパー部26によって仮保持されるように設けられている。カバー本体31は、図4(b)に示すように、係合軸状部37aを軸受凹部23に係合させ、仮保持片部45をストッパー部26に引っ掛けた状態では、上端側が手前側となるように傾斜した状態で保持され、また、この状態で取り外し可能とされている。
また、本実施形態では、引掛部47を、壁幅方向に厚さ方向を沿わせた薄板状とし、ベース部44の壁幅方向内方(枠部材10の開口中心)側に配した構成としている。また、上端保持部材40に、引掛解除(ロック解除)側に回転された引掛部47を引掛(ロック)側に付勢する付勢部材49を設けた構成としている。
また、この引掛片部の先端部には、上端受具24の受部27に係止される係止部としての係止爪部47aが設けられている。この係止爪部47aは、上方に向けて突出するように設けられている。つまり、この係止爪部47aと仮保持片部45とは、上下方向で互いに異なる側に向けて突出するように設けられている。また、この係止爪部47aは、壁厚方向一方側に向く面が受部27に引っ掛けられる係止面とされ、壁厚方向他方側に、受部27への当接に伴い当該引掛部47を付勢部材49の付勢に抗して引掛解除側に回転させる傾斜ガイド面を設けた構成とされている。このような構成とすれば、カバー本体31を枠部材10に保持させるように移動させれば、係止爪部47aが上端受具24の受部27を乗り越えるようにして変位する。また、さらにカバー本体31を移動させれば、付勢部材49の付勢によって引掛部47が引掛側へ回転し、係止爪部47aが上端受具24の受部27に係止される。図例では、この係止爪部47aの傾斜ガイド面を壁厚方向他方側で斜め上方側に向く傾斜面とした例を示している。
この解除操作部47cを、カバー本体31の周縁部と枠部材10の凹段部12の段壁面15との隙間(上記クリアランス)を介して差し入れられた治具によって壁厚方向他方側に向けて押し込むように操作する。これにより、引掛部47が付勢部材49の付勢に抗して引掛解除側に回転し、上端受具24の受部27と引掛部47の係止爪部47aとの係止が解除される。
付勢部材49は、引掛部47が引掛側に回転するように、引掛部47の連結片部を壁厚方向他方側となるベース部44の連結部44b側に向けて引っ張るように付勢する引張コイルばねとされている。なお、付勢部材49としては、引張コイルばねに限られず、他のばね部材を採用するようにしてもよい。この場合は、引掛部47やベース部44を、必要に応じて適宜、変形するようにしてもよい。また、ベース部44の適所には、引掛状態とされた引掛部47の更なる引掛側への回転を規制する規制片部が設けられている。この規制片部は、引掛状態で長手方向を略水平方向に沿わせて配される引掛部47の引掛片部の先端側の上方側への移動を規制するように設けられている。図例では、この規制片部を、引掛部47の連結片部の壁厚方向他方側端面に当接するように設けた例を示している。
また、上端保持部材40及び下端保持部材34や、枠部材10側の上下の受具24,22、上記した柱状体19や上下の機器保持部材20,21は、硬質の合成樹脂系材料や金属系材料から形成されたものとしてもよい。
そして、カバー本体31を、その上端側を壁厚方向他方側となる奥側に移動させるように係合軸状部37a廻りに回転させる。これにより、上述のように、上端側の上端保持部材40の引掛部47が上端受具24の受部27に引っ掛けられ、図1に示すように、カバー本体31の上端側の保持がなされる。
そして、カバー本体31を斜め手前上方側に持ち上げるようにして下端受具22の軸受凹部23に対する係合軸状部37aの係合を解除させることで、取り外すことができる。
まず、図2(a)に示すように、壁下地2,3によって区画された開口部に、枠部材10を嵌め入れるようにして固定する。また、枠部材10に、上下の機器保持部材20,21及び上下の受具24,22を取り付ける。そして、背面側に柱状体19が取り付けられた映像表示機器9を、上下の機器保持部材20,21に保持させる。
また、枠部材10を囲むように、壁下地2,4bの壁厚方向一方側面に壁下地ボード5を固定し、壁下地2,4aの壁厚方向他方側面に壁下地ボード7を固定する。そして、これら壁下地ボード5,7の表面5a,7aに、図1に示すように、表面化粧材6,8を貼着する。また、上述のように、カバー本体31を、上端受具24及び下端受具22に保持させるようにしてもよい。
なお、上記施工手順は、一例に過ぎず、各部材の機能を阻害しない限りにおいて別手順で行うようにしてもよい。
つまり、壁に埋め込まれるように配される映像表示機器9の表面側を覆うように配されるカバー本体31を備えた構成としている。従って、映像表示機器9の表面側をカバー本体31によって見栄え良く覆うことができる。
また、カバー本体31の上端部の表面側縁部を覆うようにカバー本体31の上端部を受け入れる係合凹溝42が設けられ、かつ壁側に設けられた受具(上端受具)24に引っ掛けられる引掛部47を有した上端保持部材40を備えた構成としている。従って、上端受具24に引っ掛けられる引掛部47を有した上端保持部材40を、カバー本体31にねじ等の止具の挿通孔を設けて固定するようなものと比べて、カバー本体31の表面側に露出する部位(覆い片部43a)を効果的に小さくすることができる。つまりは、カバー本体31の上端部の表面側縁部を覆う覆い片部43aの上下寸法D1を効果的に小さくすることができ、見栄えを向上させることができる。
また、カバー本体31の厚さ方向に突出するように設けられたベース部44に対して壁幅方向に沿う軸(連結軸)48廻りに回転自在に引掛部47を保持させた構造としている。従って、上端保持部材40に固定的に引掛部47を設けたようなものと比べて、カバー本体31を取り付ける際のクリアランスを小さくすることができ、見栄えを向上させることができる。また、このように引掛部47を連結軸48廻りに回転自在とした場合には、受部27によって上端保持部材40の上方側への移動を規制することは困難となるが、ストッパー部26によってベース部44を規制することができる。
また、ベース部44に、この屈曲状片部46よりもベース部44の突出方向先端に位置するように、かつストッパー部26に仮保持される仮保持片部45を設けている。従って、カバー本体31を取り付ける際に、仮保持片部45をストッパー部26に引掛けるようにして仮保持させることができる。また、引掛部47が引掛解除状態とされた場合にも、仮保持片部45がストッパー部26に仮保持され、カバー本体31の上端側の脱落を抑制することができる。つまりは、上端受具24のストッパー部26が、上端保持部材40の上方側への移動を規制する機能とカバー本体31の上端側を仮保持する機能とを兼ね備えたものとなり、これらを個別に設けたものと比べて、上端受具24の構造の簡略化を図ることができる。
図5及び図6は、第2実施形態に係るカバー装置及びこれを備えた映像表示機器取付装置の一例を模式的に示す図である。
なお、上記した第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態では、仮保持片部45を仮保持する上記第1実施形態に係るストッパー部26と同様な仮保持受部26Aとは別に、ストッパー部28を設けた構成としている。また、ストッパー部28を、上記第1実施形態と同様、映像表示機器9を受け入れる開口11の壁幅方向に沿う方向に向く内側面から壁幅方向に突出するように、かつ上端保持部材40Aの上方に向く被規制面44Aaに近接して対面するように配される構成としている。
上端保持部材40Aは、本実施形態では、ベース部44Aに上記のような屈曲状片部46を設けずに、ベース部44Aの突出方向先端側部位の上面を、被規制面44Aaとした構成とされている。カバー本体31の上端部が上端保持部材40Aの係合凹溝42の溝底に当接するように嵌め入れられた正常状態における規制面28aと被規制面44Aaとの隙間の上下寸法D2は、上記第1実施形態と同様、覆い片部43aの上下寸法D1よりも小とされている。この正常状態における規制面28aと被規制面44Aaとの隙間の上下寸法D2は、上記第1実施形態と同様の観点から適宜、設定するようにしてもよい。
本実施形態に係るカバー装置30A及び映像表示機器取付装置1Aにおいても、上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。
また、本実施形態では、ベース部44Aに屈曲状片部を設けずに、ベース部44Aの突出方向先端側部位の上面を被規制面44Aaとしているので、上記第1実施形態と比べて、ベース部44Aの構造の簡略化を図ることができる。
また、カバー本体31の下端側を係合軸状部37a廻りに回転自在とした態様に代えて、カバー本体31を壁厚方向に移動させることで、下端保持部材34の引掛部37が下端受具22に引っ掛けられるような構成とされたものとしてもよい。この場合は、上端側と同様、下端保持部材34を、引掛部37を壁幅方向に沿う軸廻りに回転自在に保持するベース部を備えた構成とし、下端受具22を適宜、変形するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、引掛部47を、ベース部44,44Aに対して壁幅方向に沿う軸48廻りに回転自在に保持させた構成としているが、このような態様に限られず、伸縮(スライド)自在とされたようなものとしてもよい。この場合は、上端受具24,24Aの態様を適宜、変更するようにしてもよい。また、引掛部47を、上端受具24,24Aに着脱自在に引っ掛けられるものとした態様に代えて、上端受具24,24Aに着脱不能に引っ掛けられるものとしてもよい。カバー本体31の上端部に設けられる上端保持部材40,40Aの引掛部47及びこれが引っ掛けられる上端受具24,24Aとしては、その他、種々の変形が可能である。
また、上端保持部材40,40Aの被規制面46a,44Aaは、上記した位置に限られず、ベース部44,44Aの他の位置に設けるようにしてもよく、さらには、上端保持部材40,40Aの他の部位に設けるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、各実施形態に係るカバー装置30,30Aを、枠部材10や機器保持部材20,21を備えた映像表示機器取付装置1,1Aに設けた例を示しているが、このような態様に限られない。これら枠部材10や機器保持部材20,21のうちのいずれかが適宜、施工現場において手配されたものとしてもよい。また、カバー本体31を保持する上端受具24,24A及び下端受具22としては、枠部材10に設けられるものに限られず、壁側の他の部位に設けられるものとしてもよい。
10 枠部材
11 開口
24,24A 上端受具(受具)
26 ストッパー部
27 受部
28 ストッパー部
30,30A カバー装置
31 カバー本体
40,40A 上端保持部材
42 係合凹溝
44,44A ベース部
44Aa 被規制面
45 仮保持片部
46 屈曲状片部
46a 被規制面
47 引掛部
48 連結軸(壁幅方向に沿う軸)
2,3 壁下地
9 映像表示機器
Claims (5)
- 壁に埋め込まれるように配される映像表示機器の表面側を覆うように配されるカバー本体と、このカバー本体の上端部の表面側縁部を覆うように該カバー本体の上端部を受け入れる係合凹溝が設けられ、かつ壁側に設けられた受具に引っ掛けられる引掛部を有した上端保持部材と、を備えており、
前記受具には、前記引掛部が該受具に引っ掛けられた状態で、前記上端保持部材の上方側への移動を規制し、前記係合凹溝からの前記カバー本体の上端部の脱離を抑止するストッパー部が設けられていることを特徴とするカバー装置。 - 請求項1において、
前記受具は、前記映像表示機器を受け入れる開口の壁幅方向に沿う方向に向く内側面から壁幅方向に突出するように配され、前記引掛部が引っ掛けられる受部を備えており、
前記上端保持部材は、前記カバー本体の壁幅方向に沿う方向の端部の背面から前記カバー本体の厚さ方向に突出するように設けられ、かつ前記ストッパー部に規制されるベース部を備え、このベース部に対して壁幅方向に沿う軸廻りに回転自在に前記引掛部を保持させた構造とされていることを特徴とするカバー装置。 - 請求項2において、
前記受具のストッパー部は、壁幅方向に突出するように、かつ前記ベース部の上方に向く被規制面に近接して対面するように配されることを特徴とするカバー装置。 - 請求項3において、
前記ベース部には、前記引掛部が前記受部に引っ掛けられた状態で前記ストッパー部を受け入れるように屈曲状とされ、前記被規制面を有した屈曲状片部と、該屈曲状片部よりも当該ベース部の突出方向先端側に位置するように、かつ前記ストッパー部に仮保持される仮保持片部と、が設けられていることを特徴とするカバー装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のカバー装置と、前記映像表示機器を受け入れる開口を区画し、壁に埋め込まれるように壁下地に固定される枠部材と、この枠部材に設けられ、前記映像表示機器を保持する機器保持部材と、を備えていることを特徴とする映像表示機器取付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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