JP3421851B2 - 鉄筋取付用ボックス固定装置 - Google Patents
鉄筋取付用ボックス固定装置Info
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Description
工事において、壁内に配設された鉄筋に配線用ボックス
を取付けるために使用する鉄筋取付用ボックス固定装置
に関する。
壁内に立設された鉄筋に配線用ボックスを取付ける場
合、図4に示す工事が行なわれている。この工事は、配
線用ボックスPに接続した鉄線Uを鉄筋Qに連結して配
線用ボックスPを固定する作業になっている。配線用ボ
ックスPを取付ける位置は、設計で決められているの
で、この鉄線Uを使用して配線用ボックスPを固定する
前に、配線用ボックスPを取り付ける高さを予め計測す
る作業も要している。
を固定する取付金具として特許第3035269号公報に記載
された造営材へのボックス取付具、及び取付装置や、実
用新案登録第2540468号公報に記載された軽量間仕切り
壁用ボックス立上げ具などが提案されている。
板状の取付具本体を架設し、この取付具本体の上にボッ
クスを取付るもので、この取付具本体を使用すること
で、壁厚やボックスの大きさの制約を受けることなく、
ボックスの取付けを可能にしている。
配置されるランナーを使用してボックスを立ち上げる用
具であり、ランナーの内部に台座となる固定部を嵌合
し、この台座に立上り部を立設し、立上り部の上部にボ
ックスを固定する取付け部を装着したものである。
は、ボックスに接続した鉄線を鉄筋に結束して固定する
作業になっているので、一つのボックスを固定するため
に、少なくとも4本の鉄線を結束するといった手間の掛
かる作業が必要になっていた。また、個々のボックスを
所定の高さに調整するには、地墨の位置に合わせて取付
け高さをメジャー等で計測し、鉄筋に印を付け、この印
を目印にして目視で取付けている。したがって、複数の
ボックスを並べて設置する場合には、各ボックスの高さ
がずれやすく、又、一旦取付けたボックスを取り外す場
合には結束線を切断しなければならないなど、全体の高
さを均一に調整する作業にも多くの手間を要していた。
建築工事における鉄筋工事から型枠工事までの僅かな間
にボックスを取付ける必要がある。そのため、従来工法
の作業時間を短縮できる新たな手段が望まれていた。
てボックスを取付ける発明になっており、また、後者の
考案は、軽量間仕切り壁の下端部に配置されるランナー
を使用してボックスを取付ける考案になっている。この
結果、いずれの取付け手段においても、軽量溝形鋼やラ
ンナーを使用していない工事に使用することはできない
構成になっており、図4に示すような鉄筋を利用した従
来工法に変わる工事として採用することは困難であっ
た。
創出されたもので、鉄筋を利用したボックス取付け工事
において、取付け作業を簡略化して作業時間を短縮でき
る鉄筋取付用ボックス固定装置の提供を目的とするもの
である。
本発明の第1の手段は、スラブ床面Sに立設して配線用
ボックスPの設置高さ以上に至る支持体1と、この支持
体1と支持体1に交差する鉄筋Qとを固定する止め具2
と、支持体1に配線用ボックスPを固定する固定具3と
からなり、配線用ボックスPの設置高さに合わせて配線
用ボックスPが固定された支持体1を、スラブ床面Sの
地墨に合わせて立設して鉄筋Qに固定するものである。
Pの設置高さを示す目盛1Aを設けたことにある。
な帯板形状を成し、スラブ床面Sに固定する屈曲片1B
を支持体1の下端部に設け、鉄筋Q方向に屈曲して固定
する屈曲片1Cを支持体1の上部に設けている。
体1の長手方向に沿って形成された長孔1Dにスライド
自在に装着されることを課題解消のための手段とするも
のである。
実施例を詳細に説明する。
め具2、固定具3を本発明の主要構成とする。
用ボックスPの設置高さ以上に至る長さを有し、鉄筋Q
に固定する部材である。図1の支持体1は、屈曲自在な
帯板形状を成し、支持体1の長手方向に沿って長孔1D
を設けている。この支持体1をスラブ床面S上に置いて
立設したときに、この支持体1と交差する上下一対の鉄
筋Q二箇所に、後述する止め具2を使用して固定する。
この支持体1に、配線用ボックスPの設置高さを示す目
盛1Aを設けてある。この目盛1Aは、予め支持体1に
固定する配線用ボックスPの固定作業を容易にする。す
なわち、この支持体1には、予め、配線用ボックスPの
設置高さに合わせて配線用ボックスPを固定しておき、
この状態でスラブ床面Sの地墨に合わせて支持体1を立
設し、鉄筋Qに固定するものである。
枠Rとの間隔が離れている場合に使用した状態を示して
いる。すなわち、図2に示す如く、支持体1の下端部を
屈曲して、スラブ床面Sに固定する屈曲片1Bを設ける
ことができ、この屈曲片1BをコンクリートビスTやコ
ンクリート釘等でスラブ床面Sに固定する。このため
に、支持体1には、コンクリートビスTを挿通するネジ
孔1Fと屈曲片1Bを屈曲し易くするための切欠1Gを
設けている。次に、図3に示す如く、支持体1の上部を
屈曲して屈曲片1Cを形成し隣接する鉄筋Qに固定す
る。このように屈曲片1B、1Cを使用することで、鉄
筋Qと型枠Rとの間隔が離れている場合でも配線用ボッ
クスPの位置を容易に調整することができる。
実施例を示している。同図(イ)は帯板状の支持体1に
長孔1Dを設け、この長孔1Dに沿って所定の間隔で折
り曲げ用の溝1Eを設けている。この溝1Eを設けるこ
とで支持体1の曲げ位置が決まり、前述の図3に示す使
用が容易になる。同図(ロ)乃至(ニ)に示す支持体1
には、鉄筋Qに巻き付けて固定するための止め具2を支
持体1に設けた例を示している。同図(ロ)は、支持体
1と同じ材質で止め具2を形成し、同図(ハ)は、直径
4mm程度の鉄線を止め具2として設けている。更に同図
(ニ)は、バインド線を止め具2に使用した例を示して
いる。また、同図(ホ)及び(へ)は、支持体1を線材
で形成した例を示しており、同図(へ)は、2本の線材
端部を鉄板でカシメた状態を示している。同図(ホ)に
よると、材料費、加工費が最も安くなる。同図(ホ)及
び(へ)は、いずれも支持体1の上部を止め具2として
鉄筋Qに巻き付け使用するものである(図6(ニ)参
照)。
在に固定する部材である。図1に示す止め具2は、支持
体1と鉄筋Qとの交差部分に装着する弾性帯板状を成
し、支持体1の左右に一対の切欠部2Aを設け、支持体
1側から鉄筋Qに止め具2を押圧して鉄筋Qに切欠部2
Aを係止する。
実施例を示している。同図(イ)は樹脂材で形成した止
め具2で、板状の支持体1片面に3連の突起部2Bを突
設し左右の突起部2Bで帯状支持体1の両端部を挟着
し、中央の突起部2Bを長孔1Dに嵌入して固定する。
同図(ロ)は、略S字形状の線材を止め具2として使用
している。また、同図(ハ)は、前記図5(ニ)に示す
止め具2を鉄筋Qに巻き付けた例を示し、同図(ニ)
は、前記図5(ホ)又は(へ)に示す支持体1の端部を
止め具2として鉄筋Qに巻き付けた例を示している。
を固定するものである。図1に示す固定具3は、前記支
持体1の長手方向に沿って形成された長孔1Dにスライ
ド自在に装着される。すなわち、この固定具3は、ネジ
止め片3Aと挿入係止片3Bとから成り、固定具3を支
持体1の鉄筋Q側に当接し、支持体1の長孔1Dから配
線用ボックスPの固定孔P2に挿入係止片3Bを挿入係
止すると共に、配線用ボックスPのボルト孔P1から支
持体1の長孔1Dを貫通する固定ボルト4をネジ止め片
3Aにネジ止めするものである。
実施例を示している。すなわち、同図(イ)は、長方形
状の固定具3に設け、固定ボルト4を配線用ボックスP
から支持体1の長孔1Dを通して固定具3のネジ孔3G
にねじ止めする。同図(ロ)は、矩形状の固定具3両端
部に帯状支持体1の両側を挟着する挟着片3Cを設けて
いる。この実施例によると、挟着片3Cを使用して支持
体1に固定し、配線用ボックスP側から支持体1両側の
ネジ孔3Gに挿通した固定ボルト4で配線用ボックスP
を固定する他、固定具3を縦に使用し、固定ボルト4を
配線用ボックスP側から支持体1の長孔1Dに挿通して
ネジ孔3Gに固定することも可能である。また、同図
(ハ)及び(ニ)に示す固定具3は、上下一対の固定ナ
ット5を樹脂製の連結体3Dに収納したものである。こ
の固定具3は、配線用ボックスP側から挿通する固定ボ
ルト4を固定ナット5に連結する。更に、同図(ホ)及
び(へ)に示す固定具3は、前記図5(ホ)又は(へ)
に示す支持体1を介して配線用ボックスPに連結する固
定具3で、同図(ホ)は、線材に嵌合する嵌合溝3Eを
設けた板状を成し、同図(へ)は、線材を挟着する一対
の挟着部材3Fを樹脂材で形成した固定具3を示してい
る。
設置高さに合わせて、予め支持体1に配線用ボックスP
を固定し、次に、この状態で配線用ボックスP取付け位
置まで支持体1を運び、スラブ床面Sの地墨に合わせて
支持体1を立設し、支持体1と鉄筋Qとを固定するもの
である。また、複数個の配線用ボックスPを併設する場
合は、必要によって固定具3を調整し、各配線用ボック
スPの高さを微調整することも可能である。
り、当初の目的を達成する。
ボックスPの設置高さ以上に至る支持体1と、この支持
体1と支持体1に交差する鉄筋Qとを固定する止め具2
と、支持体1に配線用ボックスPを固定する固定具3と
からなり、配線用ボックスPの設置高さに合わせて配線
用ボックスPが固定された支持体1を、スラブ床面Sの
地墨に合わせて立設して鉄筋Qに固定することにより、
鉄筋を利用したボックス取付け工事において、取付け作
業を簡略化して作業時間を短縮することができる。
高さを示す目盛1Aを設けたことにより、配線用ボック
スPの取付け高さに合わせて、予め配線用ボックスPを
支持体1に取付ける作業も容易に行なえる。
し、スラブ床面Sに固定する屈曲片1Bを支持体1の下
端部に設け、鉄筋Qから型枠R方向にスライド自在に固
定する屈曲片1Cを支持体1の上部に設けることによ
り、鉄筋Qと型枠Rとの間隔が離れている場合でも、配
線用ボックスPの位置を容易に調整することができる。
方向に沿って形成された長孔1Dにスライド自在に装着
されているので、支持体1と鉄筋Qとを固定した後で
も、配線用ボックスPの上下の位置調整を簡単に行なえ
るので、複数の配線用ボックスPを併設した際に、各配
線用ボックスPの高さを均一に調整する作業も容易に行
なえる。
したボックス取付け工事において、取付け作業を簡略化
して作業時間を短縮できるなどといった有益な種々の効
果を奏するものである。
斜視図。
他の実施例を示す正面図。
他の実施例を示す斜視図。
他の実施例を示す斜視図及び側面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 スラブ床面に立設して配線用ボックスの
設置高さ以上に至る支持体と、この支持体と支持体に交
差する鉄筋とを固定する止め具と、支持体に配線用ボッ
クスを固定する固定具とからなり、配線用ボックスの設
置高さに合わせて配線用ボックスが固定された支持体
を、スラブ床面の地墨に合わせて立設して鉄筋に固定す
ることを特徴とする鉄筋取付用ボックス固定装置。 - 【請求項2】 前記支持体に配線用ボックスの設置高さ
を示す目盛を設けた請求項1記載の鉄筋取付用ボックス
固定装置。 - 【請求項3】 前記支持体は、屈曲自在な帯板形状を成
し、スラブ床面に固定する屈曲片を支持体の下端部に設
け、鉄筋方向に屈曲して固定する屈曲片を支持体の上部
に設けた請求項1又は2記載の鉄筋取付用ボックス固定
装置。 - 【請求項4】 前記固定具は、前記支持体の長手方向に
沿って形成された長孔にスライド自在に装着される請求
項1記載の鉄筋取付用ボックス固定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001261098A JP3421851B2 (ja) | 2001-08-30 | 2001-08-30 | 鉄筋取付用ボックス固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001261098A JP3421851B2 (ja) | 2001-08-30 | 2001-08-30 | 鉄筋取付用ボックス固定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003079024A JP2003079024A (ja) | 2003-03-14 |
JP3421851B2 true JP3421851B2 (ja) | 2003-06-30 |
Family
ID=19088194
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001261098A Expired - Lifetime JP3421851B2 (ja) | 2001-08-30 | 2001-08-30 | 鉄筋取付用ボックス固定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3421851B2 (ja) |
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KR101590048B1 (ko) * | 2014-08-20 | 2016-01-29 | (주)비디씨 | 터널 벽취부형 장비 거치대 |
JP7232624B2 (ja) * | 2018-11-27 | 2023-03-03 | 未来工業株式会社 | 可動体支持装置、及び、保持具 |
-
2001
- 2001-08-30 JP JP2001261098A patent/JP3421851B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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