JP2000320035A - 型枠兼用断熱材と該型枠兼用断熱材を持つコンクリート躯体の施工方法及び該コンクリート躯体を備えた構造物 - Google Patents

型枠兼用断熱材と該型枠兼用断熱材を持つコンクリート躯体の施工方法及び該コンクリート躯体を備えた構造物

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JP2000320035A JP12734499A JP12734499A JP2000320035A JP 2000320035 A JP2000320035 A JP 2000320035A JP 12734499 A JP12734499 A JP 12734499A JP 12734499 A JP12734499 A JP 12734499A JP 2000320035 A JP2000320035 A JP 2000320035A
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照麿 永井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート打設前の型枠施工を実質的に省
略することにより、施工効率を大幅に改善する。 【解決手段】 所要間隔で支持部材2を立設し、該支持
部材2によって裏面に補強材11を取着した型枠兼用断
熱材10を敷き詰めた後、配筋5を行いかつコンクリー
ト51を打設するコンクリート躯体の施工方法におい
て、型枠兼用断熱材10として、表面に補強材11の位
置を示す目印12が形成されているものを用い、該目印
12を目安として型枠兼用断熱材10を支持部材2に釘
41で打ち付け固定する。固定作業がきわめて容易とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、型枠兼用断熱材と
該型枠兼用断熱材を持つコンクリート躯体の施工方法及
び該コンクリート躯体を備えた構造物に関し、特に、コ
ンクリートスラブやコンクリート壁のようなコンクリー
ト躯体を構築するに際して、型枠施工を実質的に省略す
ることにより、施工効率を大幅に改善することを可能と
した型枠兼用断熱材、該型枠兼用断熱材を持つコンクリ
ート躯体の施工方法、及び該コンクリート躯体を備えた
構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート造の建築物において、
コンクリートスラブやコンクリート壁のようなコンクリ
ート躯体部分の構築は、通常、水平方向あるいは垂直方
向に型枠を立て、必要な配筋を行い、該型枠内にコンク
リートを打設し、コンクリートが硬化した後、型枠を取
り外すことによって行われる。構築するコンクリート躯
体部分の種類によっては、コンクリート壁に板状の合成
樹脂発泡体が断熱材として張り付けられることがある。
【0003】型枠施工と断熱材の張り付けを別の作業で
行うことは労力が大きいことから、それを同時に行うよ
うにしたコンクリート躯体における型枠兼用断熱材の施
工方法として、大引き上に狭い間隔で多数本の根太を敷
設し、その上に型枠兼用断熱材を置き、該型枠兼用断熱
材を釘などの固定用金具を用いて横桟に釘打ち固定した
後、その上にコンクリートを打設するようにした施工方
法も提案されている(特開平7−90950号公報参
照)。施工後に、根太及び大引きなどの支持部材は除去
され、型枠兼用断熱材はコンクリートと一体化して躯体
側に残される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平7−909
50号公報に記載される型枠兼用断熱材の施工方法は、
従来のように水平型枠を用いないので、その分、施工現
場での型枠組み立て作業や施工後の型枠取り外し作業は
省力化でき、また、廃材となった型枠用合板を処理する
などの作業も不要となるメリットがある。しかし、型枠
兼用断熱材を支えるために大引きの上に狭い間隔で多数
本の根太を配置することが必要であり、また、型枠兼用
断熱材を位置決め固定するために特別の固定用金具を用
意して、それを個々の型枠兼用断熱材ごとに躯体側に打
ち付ける作業が必要となる。
【0005】本発明の目的は、従来提案されている上記
のようなコンクリート躯体部分の施工方法をさらに改良
することにあり、より具体的には、型枠兼用断熱材を支
える支持部材の取り付け作業を大幅に省力化でき、か
つ、施工時に型枠兼用断熱材の位置決めと固定を容易化
できる型枠兼用断熱材、及び該型枠兼用断熱材を持つコ
ンクリート躯体の施工方法を提供することにある。本発
明の他の目的は、そのようなコンクリート躯体を備えた
構造物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明による型枠兼用断熱材は、合成樹脂発泡体か
らなり、裏面に複数本の補強材が配置されており、表面
には該補強材の位置を示す目印が設けてあることを特徴
とする。また、本発明による型枠兼用断熱材を持つコン
クリート躯体の施工方法は、所要間隔で支持部材を立設
し、必要に応じて該支持部材に横架材を配置し、該支持
部材又は必要に応じて配置した横架材に対して、上記し
た型枠兼用断熱材を、その表面に形成した補強材の位置
を示す目印を利用して釘打ち固定しながら敷き詰めて、
その後、必要な配筋を行いかつコンクリートを打設する
ことを特徴とする。
【0007】前記型枠兼用断熱材としては、軽量であり
また打設されるコンクリートによって変形などしないこ
とを条件に任意のものを用いうるが、発泡ポリスチレン
のような合成樹脂発泡体が最も好適に用いられる。合成
樹脂発泡体としては、他にエチレン系樹脂、プロピレン
系樹脂などからなる合成樹脂発泡体などを使用すること
ができる。
【0008】本発明の施工方法によれば、型枠兼用断熱
材は裏面側に複数本の補強材を備えており、支持部材又
は必要に応じて配置した横架材で該型枠兼用断熱材を直
接下面から支えるだけで、施工時における諸荷重に耐え
ることができる。そのために、従来工法でのように、型
枠兼用断熱材の支持のために大引き上に狭い間隔で多数
本の根太を敷設する作業を省略することができ、型枠兼
用断熱材を配置するための作業が大きく省力化される。
【0009】さらに、敷き詰めた型枠兼用断熱材の前記
支持部材又は必要に応じて配置した横架材への位置決め
と固定は、型枠兼用断熱材の表面に設けた該補強材の位
置を示す目印を利用して、そこから作業者が釘打ちを行
うことにより、裏面に配置した補強材を介して容易かつ
確実に行うことができ、安定した固定状態が確立され
る。本発明において、型枠兼用断熱材の裏面に取着する
補強材の素材、配置、取着本数などは、釘打ちが可能な
こと、当該コンクリート躯体の施工時に予定される負荷
荷重や型枠兼用断熱材としての本来の機能(軽量性な
ど)を失わないことなどを条件に、施工現場に応じて設
計的に定めればよい。素材としては、木材、合成木材、
加工木質材のような木質材料、FRPのような合成樹脂
材料、アルミのような軽量金属材料などを用いることが
できる。該補強材は、型枠兼用断熱材の裏面側、すなわ
ち、支持部材と接する側に、その長手方向の全長にわた
って一定間隔で配置されるのが好ましいが、表面側にも
配置されていてもよい。
【0010】上記のように、型枠兼用断熱材の表面に設
ける目印は、作業者が当該型枠兼用断熱材を釘打ち固定
するときに、釘打ち場所を確認するのに用いられるもの
であり、該目印の形態は、作業を行うものがその目印を
認識できることを条件に任意であってよく、特に制限は
ない。例えば、裏面の補強材に沿って設けられた、細
線、凹条又は凸条、あるいは凹条と凸条の併用などは、
好ましい態様である。
【0011】本発明による上記の施工方法は、コンクリ
ート壁、裏面が平坦なコンクリートスラブ、スラブ厚よ
りも梁せいが高くされた梁を持つコンクリートスラブな
ど、任意の形状のコンクリート躯体部分の施工に適用で
きる。スラブ厚よりも梁せいが高くされた梁を持つコン
クリートスラブを施工する際には、梁せい下面とスラブ
下面との段差となる空間内に、前記補強材を取着した複
数枚の型枠兼用断熱材が、その下端面レベルが梁せい下
面と同じレベルとなるようにして水平に敷き詰められ
る。
【0012】この施工態様では、梁の部分の横幅は軽量
充填材である前記型枠兼用断熱材の側面によって規制さ
れる。そのために、従来必要とされた梁用型枠である断
面凹溝状の型枠が不要となり、必要な場合には、梁の下
面位置に合板のような平板材を梁せい下面の高さ位置で
水平に敷き詰めるだけで、所望の形状のコンクリート打
設空間を得ることができる。複数枚の型枠兼用断熱材を
敷き詰めた後に、必要な場合には配筋を行い、コンクリ
ートを打設する。その際に、配筋が型枠兼用断熱材に接
触しないように、型枠兼用断熱材と配筋との間にスペー
サを配置するようにしてもよい。
【0013】本発明において、型枠兼用断熱材は、その
裏面に配置した補強材を介して支持部材側に確実に固定
されるので、コンクリート打設時などに型枠兼用断熱材
が位置ずれを起こすようなことはなく、型枠兼用断熱材
同士の隙間から打設したコンクリートのノロが流下する
ような不都合は回避される。型枠兼用断熱材の周囲に合
じゃくり係合部を形成する場合には、ノロの漏出は一層
確実に阻止できる。
【0014】数週間コンクリートの養生を行い、コンク
リートの強度が発現するのを待ち、支柱、支持部材及び
必要に応じて配置した横架材を取り外して、本発明によ
るコンクリート躯体の施工は終了する。支持部材などを
取り外しても、型枠兼用断熱材はコンクリートとの付着
力により安定して保持される。前記表面に形成する目印
として、単なる線条ではなく、凹条溝や凸条とした場合
には、コンクリートが凹条溝内に入り込むか凸条を抱き
込むようになり、アンカー効果が発揮されることから、
型枠兼用断熱材とコンクリートとの付着力はさらに向上
する。コンクリートとの付着力をさらに確実にしたい場
合には、型枠兼用断熱材の少なくとも表面に多数の微細
凹凸を形成することが推奨される。打設したコンクリー
トが微細凹凸に食い込むことにより、付着力はさらに向
上する。
【0015】施工しようとするコンクリート躯体部分が
コンクリートスラブの場合に、裏面に取着した補強材を
天井仕上げ用の下地面として利用して天井材を取り付け
ることもでき、平坦な天井面を容易に構築することがで
きる。また、吊りボルトなどを介して、コンクリートス
ラブの下面に吊り天井を取り付けることもでき、この場
合には、コンクリートスラブ下面と天井材との間の空間
を配線や配管用のスペースとして容易に利用することが
できる。さらに好ましい態様として、型枠兼用断熱材の
裏面に配置した補強材の全部又は一部を着脱自在として
もよい。この場合には、補強材を除去することにより空
所が形成されるで、その空所を配管用スペースとして有
効利用することができる。打設したコンクリートはこの
時点ではすでに硬化しており、補強材の除去がコンクリ
ートスラブの強度低下を招くことはない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明による型枠兼用断熱材を持つコンクリート躯体の施工
方法のいくつかの実施の形態、及び構築物を、主にコン
クリートスラブを施工する場合を例として説明する。図
1は、型枠兼用断熱材10の一例であり、基材として好
ましくは発泡ポリスチレンのビーズ型内発泡成形品や押
出し発泡品のような合成樹脂発泡体が用いられ、裏面側
にFRP樹脂あるいは木質材などからなる補強材11が
所要本数(図示の例では4本)取着されており、表面に
おける前記補強材11に対応する位置には、目印として
の標識線12が形成されている。補強材11は、型枠兼
用断熱材の成形時に一体成形してもよく、成形後に埋め
込みなどにより取着してもよい。また、標識線12も型
枠兼用断熱材の成形時に同時成形してもよく、成形後に
マーカーなどによる線引きや、適宜の工具を用いてのケ
ガキなどにより形成してもよい。
【0017】図1に示す型枠兼用断熱材10を用いてコ
ンクリートスラブを施工する方法を図2、図3、図4を
参照して説明する。先ず、建物のコンクリートスラブ5
0の下面となる領域の全域に支柱1を所要の間隔で立
て、支柱1上には、大引きのような適宜の横架状の支持
部材2を設置する。図3、図4に示すように、梁20と
なるべき位置は型枠兼用断熱材10が配置されない箇所
であり、その部分に、梁20の幅よりも幾分広い幅を持
つ平板21を敷き詰める。さらに、高い床ふところを必
要とする部分のように、型枠兼用断熱材10を埋め込ま
ない構造としたい箇所にも平面型枠22を敷き詰める。
【0018】また、図示のように、スラブ厚よりも梁せ
いが高くされた梁20を持つコンクリートスラブ50を
施工する際には、梁せい下面とスラブ下面との段差とな
る部分に梁用型枠としての垂直板23を配置する。型枠
兼用断熱材10として前記段差分と同じ厚みのものを用
いる場合には、型枠兼用断熱材10の側壁が型枠として
の機能を果たすので、前記垂直板23を配置することは
不要となる。そのようにして配置した支持部材2の上
に、前記型枠兼用断熱材10を、前記補強材11の方向
が支持部材10の方向と直交するようにして、すなわ
ち、補強材11の両端部が平行して走る2本の支持部材
2の上に乗るようにして密接状態に配置する。配置しな
がら、型枠兼用断熱材10の表面に形成された前記標識
線12を目印として釘41を支持部材2まで打ち付け
る。標識線12を利用することにより、釘41は確実に
補強材11を通過して支持部材2にまで達するようにな
り、型枠兼用断熱材10の支持部材2への位置決めと固
定は容易にかつ安定して行われる。
【0019】所要枚数の型枠兼用断熱材10を同様に標
識線12を利用して打ち付け固定した後、図4に示すよ
うに、スラブの配筋を行う。スラブ筋5の本数や配置形
態は、従来工法による場合のスラブ配筋と同様であって
よい。ただし、スラブ筋5を一定間隔で配置し、かつ、
一定のかぶりを確保するために、この例では、型枠兼用
断熱材10の上に、スペーサ6を載置するようにしてい
る。配筋作業の終了後、コンクリート51の打設を従来
工法と同様にして行う。各型枠兼用断熱材10同志は、
互いに密着して固定されており、打設したコンクリート
のノロが隙間から漏れ出ることはない。図示しないが、
型枠兼用断熱材10の周囲に合じゃくり係合部を形成す
ることにより、ノロの漏出は一層確実に阻止できる。
【0020】3〜4週間コンクリートの養生を行い、コ
ンクリートの強度が発現するのを待ち、所定強度が得ら
れたことを確認して、支柱1、支持部材2、平板21,
22、垂直板23などを取り外す。必要に応じて、型枠
兼用断熱材10の打ち付けに用いた釘41の先端をスラ
ブ同面で切断する。頭なしの釘を用いる場合には、全体
を引き抜くこともできる。これにより、コンクリートス
ラブの施工は終了し、打設したコンクリート51と型枠
兼用断熱材10とが一体となったコンクリートスラブ5
0が得られると共に、本発明によるコンクリートスラブ
を備えた構築物が構築される。
【0021】本発明による施工方法では、図示のよう
に、梁となるべき位置など、型枠兼用断熱材10を配置
しない場所の下面のみに平板21,22を配置し、ま
た、図示の例のように必要な場合には梁の部分に垂直板
23を配置するのみですべての施工を行うことが可能で
あり、型枠作業が大幅に簡素化される。また、本発明の
施工方法において、型枠兼用断熱材10は軽量物であ
り、型枠兼用断熱材の使用が建物の設計重量に変更を与
えることはない。そのために、コンクリートスラブの強
度設計などは従来工法による場合と同様に行うことがで
きる。また、型枠兼用断熱材は断熱材としての機能も有
しており、寒冷地などで行われる断熱施工を一部省略す
ることも可能となる。
【0022】図5は本発明による型枠兼用断熱材10の
他の形態を示している。ここでは、前記目印が単なる標
識線ではなく、凹状の溝とされている。図5aでは断面
U字状の凹状溝12aであり、図5bでは断面蟻溝状の
凹状溝12bであり、図5cでは断面円弧状の凹状溝1
2cとなっている。いずれの場合にも、前記凹条溝12
a、12b、12cには、現場で打設されるコンクリー
ト51が入り込むこととなり、いわゆるアンカー効果が
発揮されることから、型枠兼用断熱材10とコンクリー
ト51との付着力が向上するという付加的効果がもたら
される。
【0023】図6は本発明による型枠兼用断熱材10の
さらに他の形態を示している。図6aに示される型枠兼
用断熱材10では、前記目印が凸状の突起12dとされ
ている。この場合でも、現場で打設されるコンクリート
51が凸状の突起12dを抱き込むようにして硬化する
ことから、やはりアンカー効果が発揮されることとな
り、型枠兼用断熱材10とコンクリート51との付着力
は向上する。
【0024】図6bに示される型枠兼用断熱材10で
は、前記標識線12に加えて、表面全体に多数の微細凹
凸13がさらに形成されている。この場合でも、現場で
打設されるコンクリート51と前記微細凹凸13の間に
は、コンクリートの入り込みと抱き込みとが生じ、型枠
兼用断熱材10とコンクリート51との付着力は向上す
る。図示しないが、図5a〜c及び図6aに示した型枠
兼用断熱材10にも、前記のような微細凹凸13を形成
してもよく、さらに、いずれの場合も、表面ばかりでな
く側面にも微細凹凸13を形成してもよい。いずれの場
合も、付着力の向上効果はもたらされる。
【0025】図示しないが、裏面に取着した補強材11
を天井仕上げ用の下地面として利用することも可能であ
り、吊りボルトなどを介して、コンクリートスラブの下
面に吊り天井を取り付けることもできる。さらに、型枠
兼用断熱材10の裏面に配置した補強材11の全部又は
一部を着脱自在としてもよく、その場合に、補強材11
を除去することにより空所が形成されるで、その空所を
配管用あるいは配線用スペースなどとして有効利用する
こともできる。
【0026】
【発明の効果】上記のとおりであり、本発明によれば、
施工後のコンクリートスラブなどのコンクリート躯体部
の強度などになんら影響を与えることなく、コンクリー
ト躯体の施工をきわめて簡素化することができ、作業時
間の短縮を図ることができる。特に、従来のように梁用
型枠や平面型枠を実質的に用いないので、合板のような
型枠用板材の確保、保管、施工後の処分を大きく簡素化
でき、低コストでのコンクリート躯体部の施工が可能と
なる。さらに、本発明のコンクリート躯体の施工方法に
よるコンクリート躯体を備えた構築物にあっては、施工
の容易性に加えて、型枠兼用断熱材が断熱材としての機
能も奏することから、断熱性に富んだ構築物が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる型枠兼用断熱材の一実施の形態
を示す斜視図。
【図2】本発明によるコンクリート躯体の施工方法を説
明する斜視図。
【図3】本発明によるコンクリート躯体の施工方法を説
明する断面図。
【図4】本発明によるコンクリート躯体の施工方法を説
明する要部断面図。
【図5】本発明に用いる型枠兼用断熱材の他の実施の形
態を示す斜視図。
【図6】本発明に用いる型枠兼用断熱材のさらに他の実
施の形態を示す斜視図。
【符号の説明】
1…支柱、2…支持部材、5…スラブ筋、10…型枠兼
用断熱材、11…補強材、12…目印としての標識線、
12a〜12c…目印としての凹状の溝、12d…目印
としての凸状の突起、21,22…平板、41…釘、5
0…コンクリートスラブ、51…打設コンクリート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂発泡体からなり、裏面に複数本
    の補強材が配置されており、表面には該補強材の位置を
    示す目印が設けてあることを特徴とする型枠兼用断熱
    材。
  2. 【請求項2】 該目印が、裏面の補強材に沿って設けら
    れた、細線、凹条又は凸条、あるいはそれらの組み合わ
    せであることを特徴とする請求項1記載の型枠兼用断熱
    材。
  3. 【請求項3】 少なくとも表面に多数の微細凹凸がさら
    に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載
    の型枠兼用断熱材。
  4. 【請求項4】 裏面に配置した補強材の全部又は一部が
    着脱自在とされていることを特徴とする請求項1ないし
    3いずれか記載の型枠兼用断熱材。
  5. 【請求項5】 所要間隔で支持部材を立設し、必要に応
    じて該支持部材に横架材を配置し、該支持部材又は必要
    に応じて配置した横架材に対して、請求項1ないし4い
    ずれか記載の型枠兼用断熱材を、その表面に形成した補
    強材の位置を示す目印を利用して釘打ち固定しながら敷
    き詰め、その後、必要な配筋を行いかつコンクリートを
    打設することを特徴とする型枠兼用断熱材を持つコンク
    リート躯体の施工方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4いずれか記載の型枠兼
    用断熱材がその上面と側面とを打設されたコンクリート
    により覆われた状態を少なくとも有するコンクリート躯
    体を備えていることを特徴とするコンクリート構築物。
JP12734499A 1999-05-07 1999-05-07 型枠兼用断熱材と該型枠兼用断熱材を持つコンクリート躯体の施工方法及び該コンクリート躯体を備えた構造物 Pending JP2000320035A (ja)

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