JP3282027B2 - 型枠ユニット、その製造方法及び使用方法 - Google Patents

型枠ユニット、その製造方法及び使用方法

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JP3282027B2 JP30944497A JP30944497A JP3282027B2 JP 3282027 B2 JP3282027 B2 JP 3282027B2 JP 30944497 A JP30944497 A JP 30944497A JP 30944497 A JP30944497 A JP 30944497A JP 3282027 B2 JP3282027 B2 JP 3282027B2
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圭司 岡田
一郎 山浦
良二 田原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンクリート打設用
型枠ユニット、その製造方法及び使用方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄筋コンクリートの壁は、片面の
型枠の建て込み、配筋および返し型枠の建て込みを行
い、内部にコンクリートを打設して構築していた。ま
た、断熱材を打ち込む場合には、型枠に断熱材を釘止め
しておくか、或いは断熱材を打ち込んだセメント系の打
ち込み型枠を建て込み、配筋および返し型枠の建て込み
を行い、内部にコンクリートを打設して構築していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、このよう
な従来の方法は、型枠、鉄筋の作業に手間が掛かるもの
であった。
【0004】本発明は型枠、鉄筋作業の手間を省き施工
性を向上させるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の型枠ユニット
は、壁筋と、この壁筋に交叉して固定したフレーム筋
と、このフレーム筋の両端部に固定したアンカー筋と、
上側になる上記フレーム筋部分に固定した上部底型枠
上記上部底型枠上に形成したセルフレベリング材
より成ることを特徴とする。
【0006】また、本発明の型枠ユニットは、壁筋と、
この壁筋に交叉して固定したフレーム筋と、このフレー
ム筋の両端部に固定したアンカー筋と、上側になる上記
フレーム筋部分に取り付けた断熱材と上記断熱材上に
形成したセルフレベリング材とより成ることを特徴とす
る。
【0007】本発明の型枠ユニットの製造方法は、壁筋
と、この壁筋に交叉して固定したフレーム筋と、このフ
レーム筋の両端部に固定したアンカー筋と、上側になる
上記フレーム筋部分に固定した上部底型枠とより成る鉄
筋ユニットを形成する工程と、製作ベッド上に設けた止
め枠内にセメント系材料を流し込んでパネルを形成する
工程とこのパネル内に上記鉄筋ユニットの下側部分を打
ち込む工程と、上記上部底型枠上にセルフレベリング材
を打設し、養生、脱型する工程とより成ることを特徴と
する。
【0008】また、本発明の型枠ユニットの製造方法
は、壁筋と、この壁筋に交叉して固定したフレーム筋
と、このフレーム筋の両端部に固定したアンカー筋と、
上側になる上記フレーム筋部分に取り付けた断熱材とよ
り成る鉄筋ユニットを形成する工程と、製作ベッド上に
設けた止め枠内にセメント系材料を流し込んでパネルを
形成する工程と、このパネル内に上記鉄筋ユニットの下
側部分を打ち込む工程と、上記断熱材上にセルフレベリ
ング材を打設し、養生、脱型する工程とより成ることを
特徴とする。
【0009】本発明の型枠ユニットの使用方法は、壁筋
と、この壁筋に交叉して固定したフレーム筋と、このフ
レーム筋の両端部に固定したアンカー筋と、上側になる
上記フレーム筋部分に固定した上部底型枠と、上記上部
底型枠上に形成したセルフレベリング材とより成る型枠
ユニットを、先行建て込み型枠ユニットとして柱部分か
ら定着長以上離して垂直に建て込む工程と、上記先行建
て込み型枠ユニットの鉄筋部分を上記定着長だけ上記柱
部分に差し込む工程と、上記先行建て込み型枠ユニット
に上方から後行建て込み型枠ユニットを差し込む工程
と、上記型枠ユニット内にコンクリートを打込む工程
と、上記先行及び後行建て込み型枠ユニットを互いに固
定する工程とより成ることを特徴とする。
【0010】また、本発明の型枠ユニットの使用方法
は、壁筋と、この壁筋に交叉して固定したフレーム筋
と、このフレーム筋の両端部に固定したアンカー筋と、
上側になる上記フレーム筋部分に取り付けた断熱材と、
上記断熱材上に形成したセルフレベリング材とより成る
型枠ユニットを、先行建て込み型枠ユニットとして柱部
分から定着長以上離して垂直に建て込む工程と、上記先
行建て込み型枠ユニットの鉄筋部分を上記定着長だけ上
記柱部分に差し込む工程と、上記先行建て込み型枠 ユニ
ットに上方から後行建て込み型枠ユニットを差し込む工
程と、上記型枠ユニット内にコンクリートを打込む工程
と、上記先行及び後行建て込み型枠ユニットを互いに固
定する工程とより成ることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面によって本発明の実施例
を説明する。
【0012】本発明においては、図1〜図3に示すよう
に壁筋1の両側を薄肉のセメント系せき板2(以下、パ
ネルと称する)で挟んだ壁筋を内蔵する中空の打込み壁
型枠3(以下、型枠ユニットと称する)を工場で製作し
て現場に搬入し、クレーン等を用いて建て込み、内部に
コンクリートを打設することにより壁を構築する。
【0013】以下、上記型枠ユニット3の製作方法を説
明する。
【0014】上記型枠ユニット3は、図4に示すように
壁構造体となる壁筋1を配してある部分と2枚のパネル
2の部分とにより構成し、壁筋1および2枚のパネル2
をセパ兼用フレーム筋4により一体化せしめる。
【0015】なお、上記パネル2には、パネルひび割れ
防止のためのパネル補強材5、セパ兼用フレーム筋4の
抜け防止のためのセパ兼用フレーム筋用アンカー筋6お
よびセパ兼用フレーム筋の一体化と、パネル縦補強のた
めの壁高さ方向のセパ兼用フレーム筋用縦補強筋7を打
ち込む。
【0016】上記壁筋1、セパ兼用フレーム筋4、セパ
兼用フレーム筋用アンカー筋6及びセパ兼用フレーム筋
用縦補強筋7は溶接等により互に固定し、図5に示すよ
うに鉄筋ユニット8を形成せしめる。
【0017】また、図5に示すように、鉄筋ユニット8
の上側になる上記セパ兼用フレーム筋4部分にリブラス
等により補強を行なった不織布等の上部底型枠24を溶
接等により組み込んでおき、製作ベッド9上にパネル補
強材10を敷き込み四方に止め枠11を設け、これによ
って囲まれた部分にセメント系の材料例えば高強度モル
タル等を流し込んで形成したパネル12内に鉄筋ユニッ
ト8の下側部分を打ち込んだ後、図6に示すように製作
ベッド9上に上部底型枠24の固定用上部止め枠25、
上部止め枠用支柱26をセットし、図7に示すように上
記上部底型枠24上にセルフレベリング材27を打設
し、養生、脱型して型枠ユニット3を製作する。
【0018】なお、上記型枠ユニット3の使用方法は柱
配筋終了後、型枠ユニット3を建て込む位置に墨出しを
行い、図1〜図3に示すようにレベル調整材13をセッ
トし、柱−柱クリアスパン間のうち両端部に用いる標準
寸法のもの(以下、先行建て込み型枠ユニットと称す
る)14を柱15から定着長以上離して建て込み、定着
長部分の鉄筋1を柱15部分に差し込みセットする。先
行建て込み型枠ユニット間に用いる調整部材(以下、後
行建て込み型枠ユニットと称する)16を、図8及び図
9に示すように先行建て込み型枠ユニット側の壁筋1の
間に入るよう絞り込んだ継手形状の後行建て込み型枠ユ
ニット側横筋17をフラットバー18をガイドとして上
から差し込み、定着させ、セットし(重ね継手方式)、
セットした型枠ユニット3を図1〜図3に示すように斜
めサポート材19により建て入れを調整し、先行及び後
行建て込み型枠ユニット14及び16を互に継手金物2
0により固定せしめる。
【0019】図10に示すように、断熱材打込みタイプ
のものは、鉄筋ユニット8の製作時にその上面における
セパ兼用フレーム筋4部分に断熱材21を取付ける。こ
の断熱材21はパネル2および内部コンクリートとの付
着を考慮してその一側または両側に図13及び図14に
示すように、あり足22を形成し、必要に応じてリブラ
ス23等による補強を行なう。
【0020】また、図10に示すように、製作ベッド9
上にパネル補強材10を敷き込み、四方に止め枠11を
設け、これによって囲まれた部分にセメント系材料例え
ば高強度モルタル等を流し込んで形成したパネル12内
に上記鉄筋ユニット8の下側部分を打ち込んだ後、図1
1に示すように製作ベッド9上に上記断熱材21の固定
用上部止め枠28、上部止め枠用支柱26をセットし、
図12に示すように上記断熱材21上にセルフレベリン
グ材27を打設し、養生、脱型して型枠ユニット3を製
作する。
【0021】
【発明の効果】本発明の型枠ユニット、その製造方法及
び使用方法は上記の通りであるから、その現場作業が極
めて簡単となる大きな利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の型枠ユニットの説明用平面図である。
【図2】本発明の型枠ユニットの使用方法の説明用断面
図である。
【図3】本発明の型枠ユニットの使用方法の説明用断面
図である。
【図4】本発明型枠ユニットの一部の拡大図である。
【図5】本発明型枠ユニットの製造方法説明図であ
る。
【図6】本発明型枠ユニットの製造方法説明図であ
る。
【図7】本発明型枠ユニットの製造方法説明図であ
る。
【図8】本発明の型枠ユニットの使用方法の説明用平面
図である。
【図9】本発明の型枠ユニットの使用方法の説明用平面
図である。
【図10】本発明の型枠ユニットの他の実施例の製造方
法説明図である。
【図11】図10に示す実施例の型枠ユニットの製造方
法説明図である。
【図12】図10に示す実施例の型枠ユニットの製造方
法説明図である。
【図13】図10に示す断熱材の拡大断面図である。
【図14】図10に示す断熱材の他の実施例を示す拡大
断面図である。
【符号の説明】
1 壁筋 2 パネル 3 型枠ユニット 4 セパ兼用フレーム筋 5 パネル補強材 6 セパ兼用フレーム筋用アンカー筋 7 セパ兼用フレーム筋用縦補強筋 8 鉄筋ユニット 9 製作ベッド 10 パネル補強材 11 止め枠 12 パネル 13 レベル調整材 14 型枠ユニット(先行建て込み型枠ユニット) 15 柱 16 調整部材(後行建て込み型枠ユニット) 17 型枠ユニット側横筋 18 フラットバー 19 サポート材 20 継手金物 21 断熱材 22 あり足 23 リブラス 24 上部底型枠 25 上部止め枠 26 上部止め枠用支柱 27 セルフレベリング材 28 上部止め枠
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新田 泰士 栃木県那須郡西那須野町四区町1534−1 五洋建設株式会社 技術研究所内 (56)参考文献 特開 平7−254017(JP,A) 実開 平3−66314(JP,U) 実開 平7−38326(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 2/86

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁筋と、この壁筋に交叉して固定したフ
    レーム筋と、このフレーム筋の両端部に固定したアンカ
    ー筋と、上側になる上記フレーム筋部分に固定した上部
    底型枠と、 上記上部底型枠上に形成したセルフレベリング材と より
    成ることを特徴とする型枠ユニット。
  2. 【請求項2】 壁筋と、この壁筋に交叉して固定したフ
    レーム筋と、このフレーム筋の両端部に固定したアンカ
    ー筋と、上側になる上記フレーム筋部分に取り付けた断
    熱材と、 上記断熱材上に形成したセルフレベリング材と より成る
    ことを特徴とする型枠ユニット。
  3. 【請求項3】 壁筋と、この壁筋に交叉して固定したフ
    レーム筋と、このフレーム筋の両端部に固定したアンカ
    ー筋と、上側になる上記フレーム筋部分に固定した上部
    底型枠とより成る鉄筋ユニットを形成する工程と、 製作ベッド上に設けた止め枠内にセメント系材料を流し
    込んでパネルを形成する工程とこのパネル内に上記鉄筋
    ユニットの下側部分を打ち込む工程と、 上記上部底型枠上にセルフレベリング材を打設し、養
    生、脱型する工程とより成ることを特徴とする型枠ユニ
    ットの製造方法。
  4. 【請求項4】 壁筋と、この壁筋に交叉して固定したフ
    レーム筋と、このフレーム筋の両端部に固定したアンカ
    ー筋と、上側になる上記フレーム筋部分に取り付けた断
    熱材とより成る鉄筋ユニットを形成する工程と、 製作ベッド上に設けた止め枠内にセメント系材料を流し
    込んでパネルを形成する工程と、 このパネル内に上記鉄筋ユニットの下側部分を打ち込む
    工程と、 上記断熱材上にセルフレベリング材を打設し、養生、脱
    型する工程とより成ることを特徴とする型枠ユニットの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 壁筋と、この壁筋に交叉して固定したフ
    レーム筋と、このフレーム筋の両端部に固定したアンカ
    ー筋と、上側になる上記フレーム筋部分に固定した上部
    底型枠と、上記上部底型枠上に形成したセルフレベリン
    グ材と より成る型枠ユニットを、先行建て込み型枠ユニ
    ットとして柱部分から定着長以上離して垂直に建て込む
    工程と、 上記先行建て込み型枠ユニットの鉄筋部分を上記定着長
    だけ上記柱部分に差し込む工程と、 上記先行建て込み型枠ユニットに上方から後行建て込み
    型枠ユニットを差し込む工程と、 上記型枠ユニット内にコンクリートを打込む工程と 上記先行及び後行建て込み型枠ユニットを互いに固定す
    る工程と より成ることを特徴とする型枠ユニットの使用
    方法。
  6. 【請求項6】 壁筋と、この壁筋に交叉して固定したフ
    レーム筋と、このフレーム筋の両端部に固定したアンカ
    ー筋と、上側になる上記フレーム筋部分に取り付けた断
    熱材と、上記断熱材上に形成したセルフレベリング材と
    より成る型枠ユニットを、先行建て込み型枠ユニットと
    して柱部分から定着長以上離して垂直に建て込む工程
    と、 上記先行建て込み型枠ユニットの鉄筋部分を上記定着長
    だけ上記柱部分に差し込む工程と、 上記先行建て込み型枠ユニットに上方から後行建て込み
    型枠ユニットを差し込む工程と、 上記型枠ユニット内にコンクリートを打込む工程と、 上記先行及び後行建て込み型枠ユニットを互いに固定す
    る工程と より成ることを特徴とする型枠ユニットの使用
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009127419A (ja) * 2007-11-27 2009-06-11 Jeil Technos Co Ltd 壁型枠ユニットおよび壁型枠構造体

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