JP3174302B2 - バルコニーの構造と該バルコニーの取付工法 - Google Patents

バルコニーの構造と該バルコニーの取付工法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緊張工法によりバ
ルコニーや庇など躯体から張り出した構造物の構築技術
に係り、特に後付け施工を容易にするバルコニーの構造
と該バルコニーの取付工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりPC工法により構築した躯体に
バルコニーを構築する場合は、躯体から予めバルコニー
部分の鉄筋を連続的に突出した形態で配筋しておき、コ
ンクリートを打設する工法が採られており、専ら現場で
の構築作業によってなされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、現場での施工
日数が長くなるだけでなく、鉄筋工、型枠工、コンクリ
ート打設工、及び左官等の多種の職工を要するため職方
の手配を調整しなければならない等の難しい問題を有し
ていた。
【0004】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、バルコニーや庇などの片持構造体(以下、「バル
コニー」と称す)を工場生産しておき現場で建築した躯
体に取り付けるだけで該構造体を構築することにより、
現場での作業を簡単にすると共に、工期を短縮すること
ができるPC工法による新規バルコニーの構造を提供す
ると共に、該バルコニーの取付工法を提唱することを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るバルコニー
の取付方法は、建造物の駆体からPCスラブ構造物を張
出構築するに際して、所定形状と大きさをもったPC構
造体の張出方向の少なくとも一部内部と前記駆体のPC
構造体構築位置の少なくとも駆体内部間に、PC構造体
内部で緊張せしめた緊締シャフトまたは緊締ワイヤー等
の緊締線材を前記PC構造体の間口方向に配設し、前記
緊締線材の締結緊張によって片持支持梁構造を構成して
なり、PC構造体を所定の支持力をもって緊吊固定する
ことを要旨とするものである。
【0006】また、前記PC構造体と躯体間に配設した
緊締線材が、PC構造体側端部または躯体側端部位置で
連結構造を介して連結されており、該連結した両緊締線
材の締結緊張によって片持支持梁構造を構成し、PC構
造体を所定の支持力をもって懸吊固定することもでき
る。
【0007】本発明に係るバルコニーの構造は、 建造
物の躯体からPCスラブ構造物を張出構築するバルコニ
ー等の構造において、張出幅方向の少なくとも一部を貫
通するように穿設した複数の緊締線材挿通孔を間口方向
に配設してなるPC構造体と、前記PC構造体の緊締線
材挿通孔とそれぞれ対応位置して建造物の躯体面に穿設
した複数の緊締線材挿通孔と、前記両緊締線材挿通孔に
亘って連続貫通する緊締シャフトまたは緊締ワイヤーか
らなる緊締線材とからなり、前記緊締シャフトまたは緊
締ワイヤーによってPC構造体内で予め緊張力を付加し
たPC構造体を構成すると共に、PC構造体と躯体間で
前記緊締線材を所定の緊張力をもつように緊締して片持
支持梁構造を構築し、PC構造体を所定の支持力をもっ
て緊吊固定することを要旨とするものである。
【0008】前記緊締線材は、建造物の躯体側またはP
Cスラブ構造物側の端部に設けた連結構造を介して連結
一体化する構造とすることができる。また該緊締線材
は、建造物の躯体内部から、またはPCスラブ構造物の
躯体内部から連結端に向かって延びる構造にすることも
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るPC工法によ
る新規バルコニーの構造の好ましい実施の形態について
図1乃至図3に従って説明する。図1はバルコニーを構
成するPC構造体1を建造物2の外壁躯体3に構築した
状態を示す要部縦断面図であり、PC構造体1は図2に
示すように断面内に鉄筋4を配設して所定形状の張出幅
と間口幅及び厚さをもった平板状を呈してなる。
【0010】該PC構造体1は、基端縁の面5とスラブ
端縁の面6に亘って緊締線材挿通孔9を形成するシース
管7を板厚内に配設した構造になり、間口方向に所定の
間隔をもって複数のシース管7,7…を配設してなる。
また基端縁の面5側のシース管7端部は、該管の孔径よ
り大径の締結段差面をもった連結構造埋込凹部8を構成
してなり、スラブ端縁の面6側には緊締線材挿通孔9を
開口してなる。
【0011】符号10は、鋼シャフト、鋼ワイヤー線、
鋼ワイヤー線の両端部に鋼シャフトを連結した緊締シャ
フトまたは緊締ワイヤー等の緊締線材である。該緊締線
材10は、先端側に固設した係止端部材11をスラブ端
縁の面6に開口した孔口に係止するようにシース管7に
挿通し、基端縁の面5側の連結構造埋込凹部8から挿出
した端部に長ナット12等の連結構造を螺合固設してな
る。
【0012】該緊締線材10は、所定の張力を印加した
状態でシース管7の緊締線材挿通孔9に配置され、該シ
ース管7と緊締線材10間の間隙は高強度の接着性を有
する充填材13によって張力を印加維持した状態で埋設
してなる。
【0013】また建造物2の躯体3におけるPC構造体
1の取付部位には、基端縁の面5の緊締線材埋込凹部9
の位置と対応して緊締線材挿通孔14が貫通してあり、
該緊締材挿通孔14に貫挿した緊締シャフト15の外端
側雄ネジ部16を上記連結構造の長ナット12と螺合す
ると共に、躯体3の内面に突出した内端側雄ネジ部17
に緊締ナット18を螺合緊締する。
【0014】上記構成になるバルコニーの構造は、予め
工場生産したPC構造体1を緊締シャフト15と緊締ナ
ット18によって躯体3に組み付けるものである。緊締
線材挿通孔14に挿通した緊締シャフト15の外端側雄
ネジ部16をPC構造体1の基端縁の面6に顕出した長
ナット12と螺合して緊締線材10と一体化し、上記緊
締シャフト15の内端側雄ネジ部17に緊締ナット18
を螺合した後、PC構造体1の高さ位置を決定した状態
で躯体3の内側から強固に締め上げる。
【0015】上記緊締ナット18の締結によって、予め
張力を印加して緊張状態にPC構造体1と一体化された
緊締線材10が所定の緊張力をもってPC構造体1のス
ラブ端縁の面6を引き付けるように作用するため、該P
C構造体1が片支持梁構造を構成し、所定の支持力をも
って張り出し構築される。
【0016】
【実施例】〔実施例1〕尚、本実施例では緊締線材10
とPC構造体1に設け、緊締シャフト15部分を連結し
て使用する構造のものについて例示したが、該緊締線材
10を基端縁の面5側に突出して緊締シャフト15部分
を一体化した構造であってもよい。図4は、この実施例
を示す要部断面図である。
【0017】前記、発明の実施の形態と異なる構造部分
について説明すると、緊締線材10は、PC構造体1の
内部から延長して基端縁の面5から突出すると共に、突
出端に躯体3の緊締線材挿通孔14に貫通する緊締シャ
フト15部分を一体に構成した構造になる。従って、P
C構造体1から突出した該緊締シャフト15を、躯体3
の緊締線材挿入孔14に挿入した後、内端側雄ネジ部1
7に緊締ナット18を螺合し、躯体3の内側から強固に
締め上げる。
【0018】上記緊締ナット18の締結によって、予め
張力を印加して緊張状態にPC構造体1と一体化になる
緊締線材10が所定の緊張力をもってPC構造体1のス
ラブ端縁の面6を引き付けるように作用するため、該P
C構造体1が片支持梁構造を構成し、所定の支持力をも
って張り出し構築される。
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の効果】上述したように本発明に係るバルコニー
の構造と該バルコニーの取付工法に依れば、PC工法に
より建造する建造物の躯体から構造物を張出構築するバ
ルコニーの構造において、略平板状を呈してなるPC構
造体の張出方向構造体内部と該PC構造体構築位置の躯
体内間に、緊締シャフトまたは緊締ワイヤー等の緊締線
材を、上記PC構造体の間口方向に配設し、前記緊締線
材の緊張によって片持支持梁構造を構成し、該PC構造
体を所定の支持力をもって懸吊固定するものであるた
め、予め、バルコニーや庇などのPC構造体を工場生産
することができる。
【0022】従って、PC構造体を現場で建築した躯体
に組み付けるだけで構築することが可能になり、現場で
の作業を簡単にすると共に工期を短縮することができる
等の特徴を有するものであり、本発明の実施によって得
られる効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るPC工法によるバルコニーの構造
を示す要部縦断面図である。
【図2】同PC構造体の配筋状態を示す要部縦断面図で
ある。
【図3】同結合構造を示す要部分解斜視図である。
【図4】本発明に係るバルコニーの他の構造を示す要部
縦断面図である。
【符号の説明】
1 PC構造体 2 建造物 3 躯体 4 鉄筋 5 基端縁の面 6 スラブ端縁の面 7 シース管 8 連結構造埋込凹部 9 緊締線材挿入孔 10 緊締線材 11 係止端部材 12 長ナット 13 充填材 14 緊締材挿通孔 15 緊締シャフト 16 外端側雄ネジ部 17 内端部雄ネジ部 18 緊締ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/00 501 E04B 1/61 E04G 21/12 104

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建造物の駆体からPCスラブ構造物を張
    出構築するに際して、所定形状と大きさをもったPC構
    造体の張出方向の少なくとも一部内部と前記駆体のPC
    構造体構築位置の少なくとも駆体内部間に、PC構造体
    内部で緊張せしめた緊締シャフトまたは緊締ワイヤー等
    の緊締線材を前記PC構造体の間口方向に配設し、前記
    緊締線材の締結緊張によって片持支持梁構造を構成して
    なり、PC構造体を所定の支持力をもって緊吊固定する
    ことを特徴とするバルコニーの取り付け工法。
  2. 【請求項2】 前記PC構造体と躯体間に配設した緊
    締線材が、PC構造体側端部または躯体側端部位置で連
    結構造を介して連結されており、該連結した両緊締線材
    の締結緊張によって片持支持梁構造を構成し、PC構造
    体を所定の支持力をもって緊吊固定することを特徴とす
    る請求項1記載のバルコニーの取付工法。
  3. 【請求項3】 建造物の躯体からPCスラブ構造物を
    張出構築するバルコニー等の構造において、 張出幅方向の少なくとも一部を貫通するように穿設した
    複数の緊締線材挿通孔を間口方向に配設してなるPC構
    造体と、 前記PC構造体の緊締線材挿通孔とそれぞれ対応位置し
    て建造物の躯体面に穿設した複数の緊締線材挿通孔と、 前記両緊締線材挿通孔に亘って連続貫通する緊締シャフ
    トまたは緊締ワイヤーからなる緊締線材とからなり、 前記緊締シャフトまたは緊締ワイヤーによってPC構造
    体内で予め緊張力を付加したPC構造体を構成すると共
    に、PC構造体と躯体間で前記緊締線材を所定の緊張力
    をもつように緊締して片持支持梁構造を構築し、PC構
    造体を所定の支持力をもって緊吊固定することを特徴と
    するバルコニーの構造。
  4. 【請求項4】 前記緊締線材が、建造物の躯体側または
    PCスラブ構造物側の端部に設けた連結構造を介して連
    結一体化する構造になることを特徴とする請求項3記載
    のバルコニーの構造。
  5. 【請求項5】 前記緊張線材が、建造物の躯体内部か
    ら、またはPCスラブ構造物の躯体内部から連結端に向
    かって延びる構造になることを特徴とする請求項3また
    は4記載のバルコニーの構造。
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