JPH08260484A - 頂版フーチング接合構造 - Google Patents

頂版フーチング接合構造

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JPH08260484A
JPH08260484A JP6049495A JP6049495A JPH08260484A JP H08260484 A JPH08260484 A JP H08260484A JP 6049495 A JP6049495 A JP 6049495A JP 6049495 A JP6049495 A JP 6049495A JP H08260484 A JPH08260484 A JP H08260484A
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JP
Japan
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footing
parapet
foundation
caisson
top board
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Pending
Application number
JP6049495A
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English (en)
Inventor
Michio Sakai
美智雄 堺
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Hazama Corp
Original Assignee
Hazama Gumi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、ケーソン基礎上端のパラペ
ット部と頂版フーチングとの接合面の剪断耐力を向上す
ることができると共に、施工性が良好なケーソン基礎と
頂版フーチングとの接合構造を提供すること。 【構成】 本発明の頂版フーチング接合構造は、ケーソ
ン基礎上端のパラペット部11あるいは連続地中壁で筒状
に形成した連壁基礎の上端部と、頂版フーチング20との
接合構造であって、パラペット部11あるいは連壁基礎上
端部と、頂版フーチング20とを貫通するように緊張材16
を配設し、この緊張材16に緊張力を導入して両端部をパ
ラペット部11に固定することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基礎構造に関し、詳細
にはケーソン基礎や連続地中壁で筒状に形成した連壁基
礎と、頂版フーチングとの接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ケーソン基礎の上端部には、図2
に示したように本体部33よりも薄いパラペット部32
を形成し、このパラペット部32の上端に止水壁31を
形成する。また、パラペット部32の内側には鉄筋(図
示せず)やアンカーフレーム34を配し、コンクリート
を打設して頂版フーチング35を形成する。ここで、こ
のパラペット部32と頂版フーチング35との接合部に
は、図3,に示したように複数のジベル筋41を埋
設したり、また、このジベル筋41による剪断耐力を補
うためパラペット部32内表面を斫って目荒して、この
接合部での剪断破壊の進行を防止する。そして、頂版フ
ーチング35の表面から突出したアンカーフレームの上
端部、すなわちネジ鋼棒34aと上部構造物脚部30a
とをナット(図示せず)等で螺着する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記複
数のジベル筋41は配筋するのに手間が掛かり施工性が
良好では無いという問題点がある。すなわち、複数のジ
ベル筋41は、パラペット部32を形成する際に、予め
その一端部を曲げた状態(点線部41’)で配筋し、コ
ンクリートが硬化した後に一端部41’周囲のコンクリ
ートを斫り落としてから曲げ起こさなければならないた
め作業の手間が掛かる。さらに、コンクリート斫り工程
においてジベル筋41は損傷を受け易く、したがって強
度が低下するといった問題点もある。
【0004】本発明は前記問題点を解決せんとしたもの
であり、その目的は、ケーソン基礎上端のパラペット部
と頂版フーチングとの接合面の剪断耐力を向上すること
ができると共に、施工性が良好なケーソン基礎と頂版フ
ーチングとの接合構造を提供することにある。
【0005】また本発明の別の目的は、連続地中壁で筒
状に形成した連壁基礎の上端部と、頂版フーチングとの
接合面の剪断耐力を向上すると共に、施工性を向上する
ことができる連壁基礎と頂版フーチングとの接合構造を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的に鑑
みてなされたものであり、その要旨は、ケーソン基礎上
端のパラペット部あるいは連続地中壁で筒状に形成した
連壁基礎の上端部と、頂版フーチングとの接合構造であ
って、前記パラペット部あるいは前記連壁基礎上端部
と、前記頂版フーチングとを貫通するように緊張材を配
設し、この緊張材に緊張力を導入して両端部を前記パラ
ペット部に固定することを特徴とする頂版フーチング接
合構造にある。
【0007】本発明の頂版フーチング接合構造におい
て、連壁基礎上端部は、既に良く知られたケーソン基礎
上端と同様の形状に形成しても良く、連続地中壁で筒状
に形成した連壁基礎の上端部には、頂版フーチングを支
持するための支持部を形成しても良く、この支持部は、
連壁基礎の内周に切欠き、突出部あるいはこれら両方を
設けて形成することができる。
【0008】また、本発明の頂版フーチング接合構造に
おいて、緊張材は、例えば、鋼あるいは非磁性PC鋼等
の金属、炭素繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、ビニロ
ン繊維あるいはその他の素材で形成された、線材、棒材
もしくはより線材を使用することができる。そして、こ
れら緊張材は、予め配設した金属製や樹脂製のシース管
内に配設しても良く、あるいは、シース管無しで直接配
設しても良い。さらに緊張材は、パラペット部あるいは
連壁基礎上端部と、頂版フーチングとの接合面に剪断応
力が集中しない程度に、これらの部材間を緊張すること
ができ、且つ、アンカーフレームや鉄筋の配設に支障に
ならなければ、どのような配置で配設しても良く、例え
ば、複数本を複数の高さで、それぞれ相互に交差する方
向に配設することができる。
【0009】なお、ケーソンのパラペット部あるいは連
壁基礎上端部の内面は、従来通り沈設後、目荒しや土砂
落としのために斫り加工を施しても良い。
【0010】
【作用】本発明の頂版フーチング接合構造は、ケーソン
基礎上端のパラペット部あるいは連続地中壁で筒状に形
成した連壁基礎の上端部と、頂版フーチングとを緊張材
で貫通し、この緊張材に緊張力を導入して両端部をパラ
ペット部に固定し、パラペット部あるいは連壁基礎の上
端部と頂版フーチングとの接合面、すなわちコンクリー
ト打ち継ぎ面での剪断抵抗力を増大させる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明の頂版フーチング接合構造を
橋脚に採用し、その実施例を添付図面に基づいて詳細に
説明する。図1は、本発明の頂版フーチング接合構造を
採用した、ケーソン基礎上端部と橋脚部の断面図であ
り、本発明の頂版フーチング接合構造は、図1に示すよ
うに、パラペット部11と頂版フーチング20とを貫通
するように緊張材16を配設し、この緊張材16に緊張
力を導入して両端部をパラペット部11に固定してな
る。
【0012】ここで、前記ケーソン基礎上端部や頂版フ
ーチング20は、既に知られているように形成する。す
なわち、ケーソン基礎上端部は、矩形平面形状のケーソ
ン本体部11と、このケーソン本体部11の上端内周に
突出するように形成した支持部12と、この支持部12
の上に一体に形成したパラペット部11とで形成するこ
とができ、支持部12には、頂版フーチング20に延長
する鉄筋14を配しても良い。また、頂版フーチング2
0は、H形鋼等によって矩形の枠体形状に形成したアン
カーフレーム21aと21cとを上下2段に配置し、こ
のアンカーフレーム21aと21cとを、それぞれ四辺
で複数のアンカーボルト21bによって連結し、このア
ンカーボルト21bを頂版フーチング20の上に突出す
るまで延長し、アンカーフレーム21a,21cやアン
カーボルト21bの間に鉄筋(図示せず)を配筋し、コ
ンクリートを打設して形成する。かように形成した頂版
フーチング20の上には、鋼製橋脚10等のフランジ部
10aをアンカーボルト21bの突出端に貫通して固定
する。
【0013】本発明の頂版フーチング接合構造では、図
1に示したように、前記パラペット部11のそれぞれ四
面の各四か所に凹部11aを形成し、ここにおいて緊張
材16の両端を固定する。
【0014】また、前記緊張材16は、表面にねじ山が
形成された異形PC鋼棒を使用し、上下2段、左右両端
部、直交する2方向に延長するように配して、それぞれ
両端部を凹部11aでアンカープレート18を介してナ
ット17で緊結する。
【0015】次に、図1を参照して上記構成の頂版フー
チング接合構造の施工方法について説明する。従来の工
法によってケーソン本体を順次沈設し、最後に、パラペ
ット部11を有する上記ケーソン上端部を連設して、ケ
ーソン基礎を形成する。なお、ケーソン上端部は、図2
に示したようにパラペット部11の上に止水壁31が形
成されたものを使用しても良い。
【0016】ケーソンの沈設終了後、パラペット部11
の内面を斫る。この斫りによって、ケーソン沈設時に付
着した土砂を除去すると共に、目荒しを行ない、後打ち
コンクリートである頂版フーチング20との付着を良好
にすることができる。
【0017】次に、パラペット部11の内側に、アンカ
ーボルト21bで連結されたアンカーフレーム21aと
21cとを建て込み、さらに、ここに鉄筋(図示せず)
を配筋する。そして、これらアンカーフレーム21a,
21cや鉄筋の間に、緊張材としての異形PC鋼棒16
を通し、その両端部をパラペット部11に形成された凹
部11aに貫通して配置する。
【0018】アンカーフレーム21a,21c、鉄筋お
よび異形PC鋼棒16の配設が終了したら、パラペット
部11の内側にコンクリートを打設する。コンクリート
が充分に硬化したら、ジャッキ等を使用して異形PC鋼
棒16それぞれに緊張力を導入し、その両端部をアンカ
ープレート18を介してナット17で、パラペット部の
凹部11aに固定する。
【0019】
【発明の効果】本発明の頂版フーチング接合構造は、パ
ラペット部あるいは連壁基礎上端部と、頂版フーチング
とを緊張材で貫通し、緊張固定してあるので、これら部
材の接合面での剪断抵抗力を増大させることができ、従
来の頂版フーチング接合構造のように、頂版フーチング
接合面、すなわちコンクリート打ち継ぎ面での剪断破壊
が、フーチング本体に先行して発生することを防止でき
る。
【0020】かようにコンクリート打ち継ぎ面での剪断
抵抗力を増大させて、パラペット部あるいは連壁基礎上
端部と、頂版フーチングとを一体化できるため、本発明
の頂版フーチング接合構造では、パラペット部あるいは
連壁基礎上端部の断面も、頂版フーチング断面と同様
に、アンカー部の引き抜き力および押し抜き力に対す
る、抵抗断面として期待することができ、頂版フーチン
グのコンクリート小断面化を図ることができる。
【0021】また、本発明の頂版フーチング接合構造で
は、従来のジベル筋に替えて、パラペット部あるいは連
壁基礎上端部と、頂版フーチングとを貫通するように緊
張材を配設したため、ジベル筋の配筋作業や斫り起こし
作業が省けて施工の簡略化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の頂版フーチング接合構造を採用した、
ケーソン基礎上端部と橋脚部との断面図である。
【図2】従来のケーソン基礎と橋脚部との断面図であ
る。
【図3】は従来のケーソン基礎のパラペット部を示し
た断面図、はの一点鎖線−に沿った断面図、
はの一部拡大断面図である。
【符号の説明】
11 パラペット部 16 緊張材 20 頂版フーチング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーソン基礎上端のパラペット部あるい
    は連続地中壁で筒状に形成した連壁基礎の上端部と、頂
    版フーチングとの接合構造であって、 前記パラペット部あるいは前記連壁基礎上端部と、前記
    頂版フーチングとを貫通するように緊張材を配設し、こ
    の緊張材に緊張力を導入して両端部を前記パラペット部
    に固定することを特徴とする頂版フーチング接合構造。
JP6049495A 1995-03-20 1995-03-20 頂版フーチング接合構造 Pending JPH08260484A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005299188A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Yukitake Shioi 拡径ケーソン基礎構造および既設ケーソン基礎の耐震補強構造
CN106480976A (zh) * 2016-10-14 2017-03-08 岩土科技股份有限公司 一种带地下车库的建筑物下井筒基础
CN106555405A (zh) * 2016-10-14 2017-04-05 岩土科技股份有限公司 一种建筑物下井筒基础

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CN106480976A (zh) * 2016-10-14 2017-03-08 岩土科技股份有限公司 一种带地下车库的建筑物下井筒基础
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