JP3415895B2 - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JP3415895B2
JP3415895B2 JP29410793A JP29410793A JP3415895B2 JP 3415895 B2 JP3415895 B2 JP 3415895B2 JP 29410793 A JP29410793 A JP 29410793A JP 29410793 A JP29410793 A JP 29410793A JP 3415895 B2 JP3415895 B2 JP 3415895B2
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  • Handling Of Cut Paper (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はプリンタに関する。特
に、その排紙構造を改良することにより、できるだけ速
やかに良好な印字状態が得られるようにするとともに、
騒音の低減を図ったプリンタに関するものである。 【0002】 【従来の技術】図4は、従来のプリンタの一例を示す概
略側面図である(特開平3ー53961号)。 【0003】同図において、1はプリンタのケースであ
り、このケース1内に、用紙Pが巻き回されるプラテン
2と、このプラテン2に対向して配置された印字ヘッド
(図示せず)と、この印字ヘッドでインクにより印字さ
れた用紙Pを排出する排紙ローラ対3とを有している。 【0004】排紙ローラ対3は、プラテン2から動力を
受け、プラテン2の周速に対して増速された周速を有す
る駆動ローラ3aと、この駆動ローラ3aと当接して回
転する従動ローラ3bとからなっている。 【0005】このようなプリンタによると、プラテン2
に巻き回され、印字ヘッドにて印字された用紙Pが排紙
ローラ対3によって搬送され、ケース1外に排出され
る。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上述したようなプリン
タにおいて、排紙ローラ対3による確実な排紙動作を得
るためには、駆動ローラ3a、従動ローラ3bともに、
用紙に対する摩擦係数の大きな材料からなるローラ、例
えば、ゴムローラで構成することが望ましい。 【0007】しかしながら、従動ローラ3bをゴムロー
ラで構成すると、ゴムにはインクが付着し易いために用
紙Pの印字面Pa上のインクが従動ローラに付着し、こ
れがさらに用紙Pの印字面Paに転写されて、印字面が
汚れてしまうという問題が生じる。 【0008】このような問題は、従動ローラ3bを、イ
ンクが付着しにくい材料、例えば合成樹脂からなるロー
ラで構成することにより解決することができる。 【0009】しかしながら、従動ローラ3bを合成樹脂
からなるローラで構成すると、合成樹脂の用紙に対する
摩擦係数は、ゴムに比べて小さいため、次のような別の
問題が生じる。 【0010】すなわち、印字部(例えば図4における矢
印Aで示す部分)にて印字された用紙の先端が、合成樹
脂製の従動ローラ3bに当たるように案内されると、ロ
ーラ表面の用紙に対する摩擦係数が小さいために、用紙
先端が駆動ローラ3aとの間に案内され排紙ローラ対3
に噛み込まれて搬送力が得られるようになるまでに時間
がかかる。 【0011】用紙先端が排紙ローラ対3に噛み込まれて
搬送力が得られるようになるまでは、用紙Pはプラテン
2に密着した状態で巻き付けられずに、プラテン表面か
ら浮いた状態となっているため、必ずしも良好な印字状
態が得られ難く、特に、印字ヘッドがワイヤードット形
式のヘッドである場合には、ワイヤーの用紙への衝突に
よる用紙の振動が大きくなって、これが騒音発生の一因
になるという問題があった。 【0012】本発明の目的は、以上のような問題点を解
決し、できるだけ速やかに良好な印字状態が得られると
ともに、騒音の低減を図ることができるプリンタを提供
することにある。 【0013】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載のプリンタは、用紙が巻き回されるプラ
テンと、このプラテンに対向して配置された印字ヘッド
と、この印字ヘッドでインクにより印字された用紙を排
出する排紙ローラ対とを有するプリンタにおいて、前記
排紙ローラ対のうち一方のローラを、用紙に対する摩擦
係数が大きな材料からなる駆動ローラで構成して用紙の
非印字面側に配置するとともに、他方のローラを、イン
クが付着しにくい材料からなり、前記駆動ローラと当接
して回転する従動ローラで構成して前記用紙の印字面側
に配置し、かつ、前記プラテンから、当初多少湾曲状態
となって送出されてくる用紙に対してその湾曲凸側に配
置され、用紙を、その先端が前記従動ローラよりも先に
前記駆動ローラに当接するように案内する紙ガイドを設
るとともに、この紙ガイドを、前記駆動ローラの側方
において駆動ローラの周面よりも中心方向に入り込ませ
ことを特徴とする。 【0014】 【0015】 【0016】 【作用】請求項1記載のプリンタによれば、用紙は、プ
ラテンに巻き回され、印字ヘッドでインクにより印字さ
れた後、排紙ローラ対により搬送され排出される。 【0017】そして、排紙ローラ対のうち一方のローラ
は、用紙に対する摩擦係数が大きな材料からなる駆動
ーラで構成され、用紙の非印字面側に配置されていると
ともに、他方のローラは、インクが付着しにくい材料か
らなり、前記駆動ローラと当接して回転する従動ローラ
で構成され、用紙の印字面側に配置されているので、比
較的良好な用紙の搬送状態が得られるとともに、用紙の
印字面上のインクがローラを介して再び印字面に転写さ
れるという不都合がなくなる。 【0018】さらに、用紙は前記プラテンから、当初多
少湾曲状態となって送出されてくるが、用紙の先端は、
この用紙に対してその湾曲凸側に配置された紙ガイドに
よって、前記従動ローラよりも先に前記駆動ローラに当
接するように案内され、駆動ローラは、用紙に対する摩
擦係数が大きな材料からなるローラで構成されているの
で、用紙先端は速やかに排紙ローラ対に案内されて噛み
込まれる。 【0019】したがって、このプリンタによれば、印字
後の用紙に対する搬送力が速やかに得られ、速やかに用
紙がプラテンに密着した状態で巻き付けられることとな
るから、良好な印字状態が速やかに得られ、特に、印字
ヘッドがワイヤードット形式のヘッドである場合には、
ワイヤーの用紙への衝突による用紙の振動を速やかに低
減することができる。しかも、紙ガイドは、前記プラテ
ンから、当初多少湾曲状態となって送出されてくる用紙
に対してその湾曲凸側に配置されいるので、用紙はその
湾曲凸側の面が紙ガイドに接触することによって(した
がって、用紙の先端エッジ部が紙ガイドに突き当たると
うことがほとんどなく)円滑に案内されることとなる。
したがって、用紙の先端エッジ部が紙ガイドに突き当た
ることで生じる用紙の暴れによって生じる騒音も防止さ
れ、上記作用効果と相俟って、プリンタの騒音が一層確
実に低減するという効果が得られる。 【0020】また、一方のローラが駆動ローラであり、
他方のローラがこの駆動ローラと当接して回転する従動
ローラとなっているので、他方のローラを別途駆動する
必要がない。 【0021】そして、駆動ローラが、用紙に対する摩擦
係数が大きな材料からなるローラで構成されているの
で、用紙の良好な搬送状態が得られる。 【0022】さらに、前記紙ガイドが、前記駆動ローラ
の側方において駆動ローラの周面よりも中心方向に入り
込んでいるので、用紙が駆動ローラに押し付けられるよ
うに案内されることとなり、一層良好な搬送状態が得ら
れる。結果として、良好な印字状態が速やかに得られ、
印字ヘッドがワイヤードット形式のヘッドである場合に
は、ワイヤーの用紙への衝突による用紙の振動を良好に
低減することができる。 【0023】 【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。 【0024】図1は本発明に係るプリンタの一実施例の
要部を示す部分切断側面図、図2はプリンタ全体の内部
構造を示す図、図3はプリンタの一部省略平面図であ
る。 【0025】先ず、図2を参照してこのプリンタの概要
について説明する。 【0026】同図において、10はプリンタ本体(以
下、単に本体ともいう)、20は本体10の底部に装着
された給紙カセットである。 【0027】本体10のケースは下ケース11と、上ケ
ース12と、この上ケース12に着脱可能に構成された
カバー13とからなっている。 【0028】14は給紙ローラであり、給紙カセット2
0に収納されている用紙P(図2には示されていない)
を1枚ずつ給送する。 【0029】給送された用紙Pは、給紙経路10aを経
てプラテン15に巻き回されるとともに、紙送りローラ
16とプラテン15との間に挟圧されて搬送され、ワイ
ヤードット形式の印字ヘッド17によりインクリボン
(図示せず)を介して印字される。 【0030】印字された用紙は、排紙経路10bおよび
排紙ローラ対30を経て排紙口18から排紙トレイ19
へと排出される。 【0031】次に、この実施例の要部である排紙構造に
ついて、主として図1を参照して説明する。 【0032】排紙ローラ対30は、駆動ローラ31と、
この駆動ローラ31と当接して回転する従動ローラ32
とからなっている。 【0033】駆動ローラ31は、用紙Pに対する摩擦係
数が大きな材料からなるローラ、例えばゴムローラで構
成され、用紙Pの非印字面Pb側に配置されている。 【0034】この駆動ローラ31は、図3にも示すよう
に、軸31aの一端に歯車31bが設けられており、こ
の歯車31bが、プラテン15と当接して回転する中間
歯車33と噛み合うことによって回転駆動される。な
お、駆動ローラ31の軸31aおよび歯車31bは合成
樹脂で形成されており、軸31aにゴム製の筒状体が固
着されて駆動ローラが構成されている。 【0035】34は平面視コ字状のホルダであり、この
ホルダ34に駆動ローラ31の軸31aおよび中間歯車
33の軸33aが回転可能に支持されている。ホルダ3
4は、その側板34a,34aに設けられた穴34b,
34bを本体10の上ケース12に設けられた突起12
b,12bにはめ合わせることにより揺動可能に支持さ
れており、その底板34cと上ケースとの間に設けられ
た圧縮バネ35によって、常時中間歯車33がプラテン
15と当接する方向に付勢されている。 【0036】また、中間歯車33は、その軸33aがホ
ルダ34に形成された長穴34dによって支持されてい
ることでワンウエークラッチとして作動し、プラテン1
5が図1において矢印a方向に回転するときにのみ、駆
動ローラ31に動力を伝達するようになっている。 【0037】従動ローラ32は、インクが付着しにくい
材料からなるローラ、例えば合成樹脂製ローラで構成さ
れ、用紙Pの印字面Pa側に配置されている。 【0038】この従動ローラ32は、その軸32aが平
面視コ字状のホルダ36に回転可能に支持されている。
ホルダ36は、その側板36a,36aにそれぞれ設け
られた突起36b,36bが、本体10のカバー13に
係合爪38a,38aで取り付けられた支持板38の長
穴38bにスライド可能にはまり合っていることによ
り、駆動ローラ31に対して進退可能に構成されてお
り、その上板36cとカバー13との間に設けられた圧
縮バネ37によって、常時従動ローラ32が駆動ローラ
31と当接する方向に付勢されている。 【0039】なお、上述した排紙ローラー対30は、図
3に示すように、用紙幅方向に沿って2つ設けられてい
る。 【0040】40はカバー13の下面に一体的に設けら
れた紙ガイドであり、そのガイド面41は、プラテン1
5から、当初多少湾曲状態となって送出されてきた用紙
Pを、その先端Pcが従動ローラ32よりも先に駆動ロ
ーラ31に当接するように案内する角度に形成されてい
る。すなわち、紙ガイド40は、プラテン15から、当
初多少湾曲状態となって送出されてくる用紙Pに対して
その湾曲凸側に配置されており、用紙Pを、その先端P
cが従動ローラ32よりも先に駆動ローラ31に当接す
るように案内するようになっている。 【0041】また、この紙ガイド40における、駆動ロ
ーラ31の側方に位置する部分42は、駆動ローラの周
面よりも中心方向(すなわち軸31a方向)に入り込ん
でいる。 【0042】以上のようなプリンタによれば、次のよう
な作用効果が得られる。 【0043】(i) 駆動ローラ31がゴムローラで構
成され、用紙Pの非印字面Pb側に配置されているとと
もに、従動ローラ32が合成樹脂製ローラで構成され、
用紙Pの印字面Pa側に配置されているので、良好な用
紙Pの搬送状態が得られるとともに、用紙の印字面Pa
上のインクが従動ローラ32を介して再び印字面Paに
転写されるという不都合がなくなる。 【0044】(ii) 用紙Pはプラテン15から、当
初多少湾曲状態となって送出されてくるが、用紙の先端
Pcが、この用紙に対してその湾曲凸側に配置された
ガイド40のガイド面41によって、従動ローラ32よ
りも先に駆動ローラ31に当接するように案内され、駆
動ローラ31はゴムローラで構成されているので、用紙
先端Pcは速やかに排紙ローラ対30に案内されて噛み
込まれる。 【0045】このため、印字後の用紙Pに対する搬送力
が速やかに得られ、速やかに用紙Pがプラテン15に密
着した状態で巻き付けられる。密着して巻き付けられた
状態の用紙を図1において2点鎖線P1で示す。 【0046】したがって、このプリンタによれば、ヘッ
ド17による良好な印字状態が速やかに得られる。 【0047】また、ヘッド17から突出されるワイヤー
の用紙Pへの衝突による用紙の振動が速やかに低減され
る。しかも、紙ガイド40は、プラテン15から、当初
多少湾曲状態となって送出されてくる用紙Pに対してそ
の湾曲凸側に配置されいるので、用紙Pはその湾曲凸側
の面が紙ガイド40に接触することによって(したがっ
て、用紙Pの先端Pcのエッジ部が紙ガイドに突き当た
るとうことがほとんどなく)円滑に案内されることとな
る。したがって、用紙Pの先端エッジ部が紙ガイド40
に突き当たることで生じる用紙の暴れによって生じる騒
音も防止され、上記作用効果と相俟って、プリンタの騒
音が一層確実に低減するという効果が得られる。 【0048】(iii) 紙ガイド40における、駆動
ローラ31の側方に位置する部分42が、駆動ローラ3
1の周面よりも中心方向に入り込んでいるので、用紙P
が駆動ローラ31に押し付けられるように案内されるこ
ととなり、一層良好な用紙の搬送状態が得られる。 【0049】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。 【0050】 【発明の効果】本発明によれば、速やかに良好な印字状
態が得られるとともに、騒音の低減が図られる。 【0051】
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るプリンタの一実施例の要部を示す
部分切断側面図。 【図2】同上実施例内部構造を示す図。 【図3】同上実施例の一部省略平面図である。 【図4】従来技術の説明図。 【符号の説明】 P 用紙 10 プリンタ 15 プラテン 17 印字ヘッド 30 排紙ローラ対 31 駆動ローラ 32 従動ローラ 40 紙ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 茂樹 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (72)発明者 洞口 範夫 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (72)発明者 中山 芳昭 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (72)発明者 小高 俊和 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイ コーエプソン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−131704(JP,A) 特開 昭63−87270(JP,A) 実開 平5−46448(JP,U) 実開 平5−77152(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 13/00 - 13/32 B41J 15/00 - 15/24

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 用紙が巻き回されるプラテンと、このプ
    ラテンに対向して配置された印字ヘッドと、この印字ヘ
    ッドでインクにより印字された用紙を排出する排紙ロー
    ラ対とを有するプリンタにおいて、 前記排紙ローラ対のうち一方のローラを、用紙に対する
    摩擦係数が大きな材料からなる駆動ローラで構成して用
    紙の非印字面側に配置するとともに、他方のローラを、
    インクが付着しにくい材料からなり、前記駆動ローラと
    当接して回転する従動ローラで構成して前記用紙の印字
    面側に配置し、 かつ、前記プラテンから、当初多少湾曲状態となって送
    出されてくる用紙に対してその湾曲凸側に配置され、用
    紙を、その先端が前記従動ローラよりも先に前記駆動
    ーラに当接するように案内する紙ガイドを設けるととも
    に、この紙ガイドを、前記駆動ローラの側方において駆
    動ローラの周面よりも中心方向に入り込ませたことを特
    徴とするプリンタ。
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