JP3410864B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP3410864B2
JP3410864B2 JP17750395A JP17750395A JP3410864B2 JP 3410864 B2 JP3410864 B2 JP 3410864B2 JP 17750395 A JP17750395 A JP 17750395A JP 17750395 A JP17750395 A JP 17750395A JP 3410864 B2 JP3410864 B2 JP 3410864B2
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富佐雄 廣瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体装置及びそ
の製造方法に関するもので、特に金属半導体電界効果ト
ランジスタ(MESFET:Metal Semiconductor Fiel
d-effect Transistor )や高電子移動度トランジスタ
(HEMT:High Electron Mobility Transistor )等
のT字型ゲート電極を有する電界効果型半導体装置及び
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、化合物半導体を用いた電界効
果トランジスタでは、高周波特性向上のためにゲート長
の短縮が行われている。このゲート長の短縮に伴うゲー
ト抵抗の増加を防ぐために、ゲート電極上部を幅広にし
たT字型形状のゲート電極が広く用いられている。
【0003】図5は、従来のT字型ゲート電極を用いた
電界効果型トランジスタのゲート電極近傍部分の一例を
示した断面図である。この電界効果トランジスタは、化
合物半導体1上に絶縁膜2が積層され、その絶縁膜2に
設けられた開口部3を通って化合物半導体1の表面に接
するT字型ゲート電極4が形成された構成となってい
る。このような構成の電界効果型トランジスタでは、形
状的に直立には不安定なT字型ゲート電極4を、絶縁膜
3で支持することができて、製造や特性を安定させるこ
とができる。
【0004】しかしながら、図5に示される構成では、
T字型ゲート電極4の上部の張り出し部分の下が絶縁膜
2で満たされている。そのため、寄生容量が発生し、絶
縁膜が存在しない場合に比べて、トランジスタの高周波
特性、特に利得が低下するという課題があった。
【0005】このような課題の解決策として、図6に示
されるような構成の半導体装置が開発されている。すな
わち、化合物半導体5上に、下層絶縁膜6と上層絶縁膜
7の2つの絶縁膜層が設けられ、下層絶縁膜6の開口部
8が上層絶縁膜7の開口部9より広く形成されている。
そして、これら開口部9、8からスパッタ及びリフトオ
フ法等を組み合わせることによってT字型ゲート電極1
0が形成される。これにより、T字型ゲート電極10の
脚部の両側には、空洞が形成されるようになっている。
【0006】このような構成の半導体装置では、上層絶
縁膜8によりT字型ゲート電極10を支持しながら、該
T字型ゲート電極10の脚部の両側に空洞が設けられる
ことにより、寄生容量が低減されている。
【0007】このように、T字型ゲート電極の脚部の両
側に空洞を設けた半導体装置またはトランジスタは、例
えば特開平2−285643号公報、特開平4−117
41号公報、特開平4−340231号公報、特開平6
−84956号公報及び特開平6−120253号公報
等に記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図6に示されるような
構成の半導体装置に於いては、寄生容量の低減は可能で
あるが、T字型ゲートの電極の脚部は上層絶縁膜7の開
口部9で制限されるだけである。したがって、ゲート電
極を形成する際に、T字型ゲート電極10の脚部で化合
物半導体5の表面と接する部分の幅が広がってしまい、
ゲート長さの短縮が不完全になるという課題を有してい
た。
【0009】また、下層絶縁膜6開口部8を広くして形
成した空洞に露出している化合物半導体5の層表面が、
空洞の雰囲気や空洞形成時の不純物に影響されやすくな
り、電気的特性に悪影響を及ぼすという課題も有してい
た。
【0010】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、ゲート長を短縮し、T字型ゲート電極
の直立を安定させることを可能にすると共に、寄生容量
を低減することのできる半導体装置及びその製造方法を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、半
導体表面上に形成されて開口部を有する絶縁膜と、上記
開口部に脚部を配置すると共に上記絶縁膜上に張り出し
部分が形成されたT字型ゲート電極と、このT字型ゲー
ト電極の上記脚部と上記絶縁膜との間に形成された空洞
部とから成る半導体装置に於いて、上記絶縁膜は少なく
とも3層の多層絶縁膜で構成され、該多層絶縁膜のうち
少なくとも最上層と最下層の絶縁膜の開口部を、該最上
層と最下層の絶縁膜の間に位置する中間絶縁膜の開口部
より小さく形成し、上記最下層の絶縁膜の開口部の幅を
規定することにより上記T字型ゲート電極の脚部の幅を
規定することを特徴とする。
【0012】またこの発明は、半導体表面上に少なくと
も3層の多層絶縁膜を形成する工程と、上記多層絶縁膜
に開口部を形成する工程と、上記開口部を通して上記半
導体表面に接する脚部と上記多層絶縁膜の最上層の上に
張り出し部を有するT字型ゲート電極を形成する工程と
を少なくとも有する半導体装置の製造方法に於いて、上
記T字型ゲート電極を形成する工程は、上記T字型ゲー
ト電極の上記脚部と上記多層絶縁膜との間に空洞部を形
成すると共に、上記多層絶縁膜の開口部のうち、少なく
とも最上層と最下層の絶縁膜の開口部を該最上層と最下
層の絶縁膜の間に位置する中間絶縁膜の開口部より小さ
く形成し、上記最下層の絶縁膜の開口部の幅を規定して
上記T字型ゲート電極の脚部の幅を規定することを特徴
とする。
【0013】更に、上記構成に加えて最上層の絶縁膜と
最下層の絶縁膜を除いた中間に位置する絶縁膜のうち少
なくとも1層の開口部がT字型ゲート電極の張り出し部
分の幅よりも広く形成すること、或いは多層絶縁膜を5
層以上とし、最上層の絶縁膜と最下層の絶縁膜を除いた
中間に位置する絶縁膜のうち少なくとも1層の開口部の
幅を最下層の絶縁膜の開口部の幅と等しくすることを特
徴とする。
【0014】図1及び図2は、この発明の半導体装置の
構成原理図であり、それぞれ電界効果トランジスタのゲ
ート電極近傍の断面を示したものである。図1は多層絶
縁膜を3層とした場合の構成を示したものであり、化合
物半導体基板11表面上に、第1の絶縁膜12、第2の
絶縁膜13及び第3の絶縁膜14が順次積層され、これ
ら第1、第2、第3の絶縁膜12、13、14にそれぞ
れ第1、第2、第3の開口部15、16、17が形成さ
れる。そして、各絶縁膜の開口部15〜17を通って化
合物半導体基板11の表面に接すると共に、第3の絶縁
膜14の上にT字型ゲート電極18が形成される。この
T字型ゲート電極18は、上記開口部15〜17中に構
成されるT字型ゲート電極の脚部18aと、第3の絶縁
膜14上に形成されたT字型ゲート電極上部の張り出し
部18bとから構成されている。また、第2の絶縁膜1
3とT字型ゲート電極の脚部18aの間には、空気若し
くは真空の空洞19が形成されている。
【0015】そして、最下層である第1の絶縁膜12の
第1の開口部15と、最上層である第3の絶縁膜14の
第3の開口部17cの幅を所望のゲート長、すなわちT
字型ゲート電極の脚部18aの幅とし、第2の絶縁膜1
3の第2の開口部16の幅をT字型ゲート電極上部の張
り出し部18bの幅よりも広くとることを特徴としてい
る。
【0016】この構成によれば、第1の開口部15と第
3の開口部17の幅が第2の開口部16の幅よりも小さ
いので、T字型ゲート電極上部の張り出し部18bの下
にT字型ゲート電極の脚部18aとの絶縁膜に囲まれた
空洞19が形成される。この空洞19は空気で満たされ
るか、若しくは真空となっているため、T字型ゲート電
極上部の張り出し部18bの下が絶縁膜で満たされてい
るよりも寄生容量を低減することができる。更に、第1
の開口部15によってT字型ゲート電極の脚部18aが
化合物半導体基板11表面に接する幅、すなわちゲート
長が規定されるので、ゲート長の広がりやばらつきを低
減することができる。
【0017】また、この発明によれば、形成された空洞
19に露出される化合物半導体基板11表面は皆無であ
るため、空洞19の雰囲気や空洞形成時に化合物半導体
基板11表面に酸化等の悪影響を及ぼすことがなく、安
定した電気的特性を得ることができる。
【0018】図2は、多層絶縁膜を5層とした場合の構
成を示したものであり、化合物半導体基板21表面上に
第1の絶縁膜22、第2の絶縁膜23、第3の絶縁膜2
4、第4の絶縁膜25及び第5の絶縁膜26が順次積層
され、これらの各絶縁膜21、22、23、24、2
5、26に第1、第2、第3、第4、第5の開口部2
7、28、29、30、31が形成される。そして、各
絶縁膜の開口部27〜31を通って化合物半導体基板2
1の表面に接すると共に、第5の絶縁膜31の上に張り
出し部を有するようなT字型ゲート電極32が形成され
る。そして、第2の絶縁膜22とT字型ゲート電極の脚
部32aの間、及び第4の絶縁膜24とT字型ゲート電
極の脚部32aの間には、それぞれ空気若しくは真空の
空洞33及び34が形成されている。
【0019】この際、5層の絶縁膜のうち最下層である
第1の絶縁膜22の第1の開口部27aと最上層である
第5の絶縁膜31の第5の開口部26と、第5層の絶縁
膜のうち中間に位置される第3の絶縁膜24の第3の開
口部29の幅を所望のゲート長、すなわちT字型ゲート
電極の脚部32aの幅とし、第2の開口部28と第4の
開口部30の幅をT字型ゲート電極上部の張り出し部3
2bの幅よりも広く構成することを特徴としている。
【0020】この構成によれば、第1の開口部27、第
3の開口部29及び第5の開口部31の幅が第2の開口
部28と第4の開口部30の幅よりも小さいので、T字
型ゲート電極上部の張り出し部32bの下にT字型ゲー
ト電極の脚部32aと絶縁膜に囲まれた空洞33、34
が形成される。上述したように空洞33、34は空気で
満たされるか、若しくは真空となっているため、T字型
ゲート電極上部の張り出し部32bの下が絶縁膜で満た
されているよりも寄生容量を低減することができる。更
に、T字型ゲート電極の脚部32aが化合物半導体基板
21表面に接する幅、すなわちゲート長が第1の開口部
27に規定されてゲート長の広がりやばらつきを低減す
ることができるだけでなく、T字型ゲート電極の脚部3
2aの幅が、多層絶縁膜の中間層である第3の絶縁膜2
4の第3の開口部29によって制限規定されるので、第
1の絶縁膜22の上にある電極部分が少なくなり、より
寄生容量を低減することができる。これにより、安定し
て高速動作に優れた電界トランジスタを提供すことがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を説明する。図3は、この発明の第1の実施
の形態に於ける電界効果型トランジスタの製造工程を断
面図で示したもので、ゲート近傍のみが示されている。
【0022】図3(a)に於いて、化合物半導体基板1
1は、InP基板上にi−In0.52Al0.48As層が1
00nm、i−In0.80Ga0.20As層が16nm、i
−In0.53Ga0.47As層が4nm、i−In0.52Al
0.48As層が5nm、n−In0.52Al0.48As層が1
0nm、i−In0.52Al0.48As層が10nm、順次
積層された構造となっている。そして、この積層構造の
化合物半導体基板11表面上には、プラズマCVD(気
層成長)を用いて第1の絶縁膜(SiNx膜)12が1
5nm、第2の絶縁膜(SiO2 膜)13が50nm、
第3の絶縁膜(SiNx膜)14が35nm形成され
る。
【0023】次に、図3(b)に示されるように、第3
の絶縁膜14表面上にレジスト35が塗布され、電子線
(EB)露光法が用いられてパターンニングが行われ
る。そして、レジスト35をマスクにして、第1の絶縁
膜12、第2の絶縁膜13及び第3の絶縁膜14にRI
E(Reactive Ion Etching)が用いられた異方性ドライ
エッチングで開口部36が形成される。ここで、開口部
36の幅がゲート長に相当する。
【0024】そして、図3(c)に示されるように、第
2の絶縁膜(SiO2 膜)13が4%弗酸水溶液でサイ
ドエッチングされる。この際、第1及び第3の絶縁膜1
2及び14の第1及び第3の開口部15及び17が0.
2μmとされ、第2の絶縁膜13の第2の開口部16は
0.9μmとされて、上記第1及び第3の開口部15及
び17より大きくされる。
【0025】その後、図3(d)に示されるように、リ
フトオフ法が用いられてT字型ゲート電極18が形成さ
れる。このT字型ゲート電極18は、Ti/Pt/Au
が蒸着法で積層されて構成されたもので、T字型ゲート
電極上部の張り出し部18bの幅は0.8μmとしてい
る。また、T字型ゲート電極の脚部18aの幅は、第3
の開口部17によって制限されるので、電極の脚部18
aの両側に空洞19が形成される。
【0026】このようにして得られた電界効果トランジ
スタでは、T字型ゲート電極上部の張り出し部18bの
下は、第2の絶縁膜13の一部を除去して空洞19が形
成されており、空気の誘電率が絶縁膜の誘電率よりも小
さいことから、絶縁膜で満たされているよりも寄生容量
をおよそ25%に低減することができる。
【0027】この製造方法によれば、T字型ゲート電極
18が倒れることなく形成でき、該ゲート電極上部の張
り出し部18bを脚部の幅や高さに関係なく大きくする
ことができるので、ゲート抵抗を小さくすることができ
る。また、ゲート近傍の保護にも問題がない。
【0028】更に、T字型ゲート電極の脚部18aが化
合物半導体基板11表面に接する部分の幅、すなわちゲ
ート長が、第1の絶縁膜12の第1の開口部15によっ
て規定されるので、ゲート長の広がりやばらつきを低減
することができる。
【0029】尚、上述した第1の実施の形態に於いて
は、絶縁膜の形成にプラズマCVDを用いたが、絶縁膜
のエッチングレートの差が重要であるので、絶縁膜を形
成する手段はこれだけに限られるものではない。
【0030】また、第1の実施の形態では、予めゲート
コンタクト層を露出させておいて製作する方法について
述べたが、ゲートコンタクト層の上にキャップ層を残し
ておき、その表面上に絶縁膜を形成し、ドライエッチン
グで開口部36が形成された後にゲートコンタクト層を
露出させるリセスエッチングを行い、その後第2の絶縁
膜の第2の開口部を大きくする方法も適用可能である。
【0031】次に、この発明の第2の実施の形態につい
て説明する。図4は、この発明の第2の実施の形態に於
ける電界効果型トランジスタの製造工程を断面図で示し
たものであり、ゲート近傍のみが示されている。
【0032】先ず、図4(a)に於いて、化合物半導体
基板21表面上に、プラズマCVDが用いられて、第1
の絶縁膜(SiNx膜)22が10nm、第2の絶縁膜
(SiO2 膜)23が25nm、第3の絶縁膜(SiN
x膜)24が10nm、第4の絶縁膜(SiO2 膜)2
5が25nm、そして第5の絶縁膜(SiNx膜)26
が30nm形成される。尚、上記化合物半導体基板21
は、上述した第1の実施の形態の化合物半導体基板11
と同じ構成とする。
【0033】次に、図4(b)に示されるように、第5
の絶縁膜26表面上にレジスト38が塗布されて、EB
露光法によりパターンニングが行われる。そして、上記
レジスト38がマスクにされて、第1の絶縁膜22、第
2の絶縁膜23、第3の絶縁膜24、第4の絶縁膜25
及び第5の絶縁膜26に、RIEを用いた異方性ドライ
エッチングで開口部39が形成される。この開口部39
の幅が、ゲート長に相当する。
【0034】そして、図4(c)に示されるように、第
2及び第4の絶縁膜(SiO2 膜)28及び30が、4
%弗酸水溶液でサイドエッチングされる。この際、第
1、第3、第5の絶縁膜22、24、26の第1、第
3、第5の開口部27、29、31が0.2μmとさ
れ、第2及び第4の絶縁膜23及び25の第2及び第4
の開口部26及び28が0.9μmと大きくされる。
【0035】その後、図4(d)に示されるように、リ
フトオフ法によって、T字型ゲート電極32が形成され
る。このT字型ゲート電極32は、上述した第1の実施
の形態と同様に、Ti/Pt/Auが蒸着法で積層され
て構成されたもので、T字型ゲート電極上部の張り出し
部32bの幅は0.8μmとした。また、T字型ゲート
電極の脚部32aの幅は、第5の開口部31によって規
定されるので、電極の脚部32aの両側に空洞部33及
び34が形成される。
【0036】このようにして得られた電界効果トランジ
スタでは、T字型ゲート電極上部の張り出し部32bの
下は、第2及び第4の絶縁膜23及び25の一部を除去
して空洞を形成しているので、絶縁膜で満たされている
よりも寄生容量を低減することができる。
【0037】更に、この製造方法によれば、T字型ゲー
ト電極32が倒れることなく形成でき、該ゲート電極上
部の張り出し部32bを脚部の幅や高さに関係なく大き
くできるので、ゲート抵抗を小さくすることができる。
また、ゲート近傍の保護にも問題がない。
【0038】そして、T字型ゲート電極の脚部32aが
化合物半導体基板21表面に接する部分の幅、すなわち
ゲート長が、第1の絶縁膜22の第1の開口部27に規
定されているので、ゲート長の広がりやばらつきを低減
することができる。
【0039】更に、第3の絶縁膜24の第3の開口部2
9により、T字型ゲート電極の脚部32aの幅が制限さ
れるため、第1の絶縁膜22の上に載る電極部分が減少
し、より寄生容量を低減することができる。
【0040】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、ゲート
長を短縮し、T字型ゲート電極の直立を安定させること
を可能にすると共に、寄生容量を低減することのできる
半導体装置及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の半導体装置の構成原理図で、電界効
果トランジスタのゲート電極近傍の断面を示したもの
で、多層絶縁膜を3層とした場合の構成図である。
【図2】この発明の半導体装置の構成原理図で、電界効
果トランジスタのゲート電極近傍の断面を示したもの
で、多層絶縁膜を5層とした場合の構成図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態に於ける電界効果
型トランジスタの製造工程を示したもので、ゲート近傍
のみを示す断面図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態に於ける電界効果
型トランジスタの製造工程を示したもので、ゲート近傍
のみを示す断面図である。
【図5】従来のT字型ゲート電極を用いた電界効果型ト
ランジスタのゲート電極近傍部分の一例を示した断面図
である。
【図6】従来のT字型ゲート電極を用いた電界効果型ト
ランジスタのゲート電極近傍部分の他の例を示した断面
図である。
【符号の説明】
11、21…化合物半導体基板、12、22…第1の絶
縁膜、13、23…第2の絶縁膜、14、24…第3の
絶縁膜、25…第4の絶縁膜、26…第5の絶縁膜、1
5、27…第1の開口部、16、28…第2の開口部、
17、29…第3の開口部、30…第4の開口部、31
…第5の開口部、18、32…T字型ゲート電極、18
a、32a…T字型ゲート電極の脚部、18b、32b
…T字型ゲート電極上部の張り出し部、19、33、3
4…空洞、35、38…レジスト、36、39…開口
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 祥樹 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−166842(JP,A) 特開 昭61−190985(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/338 H01L 29/812

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体表面上に形成されて開口部を有す
    る絶縁膜と、上記開口部に脚部を配置すると共に上記絶
    縁膜上に張り出し部分が形成されたT字型ゲート電極
    と、このT字型ゲート電極の上記脚部と上記絶縁膜との
    間に形成された空洞部とから成る半導体装置に於いて、 上記絶縁膜は少なくとも3層の多層絶縁膜で構成され、
    該多層絶縁膜のうち少なくとも最上層と最下層の絶縁膜
    の開口部を、該最上層と最下層の絶縁膜の間に位置する
    中間絶縁膜の開口部より小さく形成し、上記最下層の絶
    縁膜の開口部の幅を規定することにより上記T字型ゲー
    ト電極の脚部の幅を規定することを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 上記中間絶縁膜のうち少なくとも1層の
    開口部が上記T字型ゲート電極の張り出し部分の幅より
    も広く形成されることを特徴とする請求項1に記載の半
    導体装置。
  3. 【請求項3】 上記絶縁膜は少なくとも5層の多層絶縁
    膜で構成され、該多層絶縁膜のうち最上層の絶縁膜と最
    下層の絶縁膜を除いた中間絶縁膜のうち少なくとも1層
    の開口部の幅が上記最下層の絶縁膜の開口部の幅と等し
    く形成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体
    装置。
  4. 【請求項4】 半導体表面上に少なくとも3層の多層絶
    縁膜を形成する工程と、上記多層絶縁膜に開口部を形成
    する工程と、上記開口部を通して上記半導体表面に接す
    る脚部と上記多層絶縁膜の最上層の上に張り出し部を有
    するT字型ゲート電極を形成する工程とを少なくとも有
    する半導体装置の製造方法に於いて、 上記T字型ゲート電極を形成する工程は、上記T字型ゲ
    ート電極の上記脚部と上記多層絶縁膜との間に空洞部を
    形成すると共に、上記多層絶縁膜の開口部のうち、少な
    くとも最上層と最下層の絶縁膜の開口部を該最上層と最
    下層の絶縁膜の間に位置する中間絶縁膜の開口部より小
    さく形成し、上記最下層の絶縁膜の開口部の幅を規定し
    て上記T字型ゲート電極の脚部の幅を規定することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記中間絶縁膜のうち少なくとも1層の
    開口部は、上記T字型ゲート電極の張り出し部分の幅よ
    りも広く形成することを特徴とする請求項4に記載の半
    導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記多層絶縁膜は少なくとも5層で構成
    され、該多層絶縁膜の最上層の絶縁膜と最下層の絶縁膜
    を除いた中間絶縁膜のうち、少なくとも1層の開口部の
    幅が上記最下層の絶縁膜の開口部の幅と等しく形成され
    ることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造
    方法。
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