JPH06310523A - ヘテロ接合バイポーラトランジスタ,及びその製造方法 - Google Patents

ヘテロ接合バイポーラトランジスタ,及びその製造方法

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JPH06310523A
JPH06310523A JP9347693A JP9347693A JPH06310523A JP H06310523 A JPH06310523 A JP H06310523A JP 9347693 A JP9347693 A JP 9347693A JP 9347693 A JP9347693 A JP 9347693A JP H06310523 A JPH06310523 A JP H06310523A
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JP
Japan
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layer
electrode
collector
emitter
etching
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JP9347693A
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English (en)
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Teruyuki Shimura
輝之 紫村
Masayuki Sakai
将行 酒井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
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    • H01L29/66075Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 HBTのメサ段差を平坦化すること。 【構成】 コレクタ電極19,ベース電極18を、絶縁
膜21でもって埋め込み、最上部にあるエミッタ電極1
7の上面が、平坦化された該絶縁膜21の上面と同一平
面上にあるようにしたヘテロ接合バイポーラトランジス
タ(HTB)の構造とした。 【効果】 HBTにおけるエッチング段差がなくなり、
通常のGaAsICにおける,スパッタ(Ti/Au)
+Ar+ によるイオンミリング、で配線を形成すること
が可能となり、微細かつ高精度な配線加工が可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ヘテロ接合バイポー
ラトランジスタ(以下HBTと称す),及びその製造方
法に関し、特に、HTBの平坦化技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のAlGaAs/GaAs
HTBを示す断面図である。図において、6は半絶縁性
(以下S.I.とも記す)GaAs基板、5は該半絶縁
性GaAs基板6上に配置されるコレクタコンタクト
層、4は該コレクタコンタクト層5上に配置されるコレ
クタ層、3は該コレクタ層4上に配置されるベース層、
2は該ベース層3上に配置されるエミッタ層、1は該エ
ミッタ層2上に配置されるエミッタコンタクト層、9は
上記コレクタコンタクト層5上に配置されるコレクタ電
極、8は上記ベース層3上に配置されるベース電極、7
は上記エミッタ層2上に配置されるエミッタ電極、30
は第1のH+ 注入により半絶縁性基板6の一部にまで届
くように形成された第1の絶縁領域、20は第2のH+
注入によりコレクタコンタクト層5とコレクタ層4との
界面にまで届くように形成された第2の絶縁領域であ
る。11は上記各層,及び電極上に形成される絶縁膜で
ある。これら各層,電極の材料,不純物濃度,厚さ等
は、
【0003】
【表1】
【0004】のとおりである。また、第1,第2のH+
注入による絶縁領域30,20の形成におけるH+ 注入
の条件は
【0005】
【表2】
【0006】に示すとおりである。
【0007】次にこの従来のHBTの製造方法を図5を
参照して説明する。まず、半絶縁性基板6上に、MOC
VD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition )
法、またはMBE(Molecular Beam Eptaxy )法によ
り、コレクタコンタクト層5,コレクタ層4,ベース層
3,エミッタ層2,及びエミッタコンタクト層1をこの
順に積層して形成する。各層の材料、不純物濃度,厚さ
は上記した通りである(図4(a) )。
【0008】次に、HBTの動作に不要な領域の上記エ
ピタキシャル層1,2,3,4中に、コレクタコンタク
ト層5とコレクタ層4との界面まで届く第1のH+ 注入
(イオンエネルギー60KeV,ドーズ量1×1015cm
-3)を行い、第1の絶縁領域20を形成する。これによ
ってベース・コレクタ間容量を低減することができる
(図5(a) )。また、コレクタコンタクト層5及び半絶
縁性基板6の一部にまで届く第2のH+ 注入(イオンエ
ネルギー200KeV,ドーズ量3×1015cm-2と、イ
オンエネルギー100KeV,ドーズ量1×1015cm-2
の2回の注入)を行い、第2の絶縁領域30を形成す
る。これにより、素子間分離を行うことができる(図5
(a) )。上記両側の第1の絶縁領域20間の距離は5μ
mであり、上記両側の第2の絶縁領域30間の距離は9
μmである。
【0009】次に、ダミーエミッタ電極7aを、CVD
法、及びRIE(リアクティブイオンエッチング)によ
り、厚み3000オングストロームに形成する。このダ
ミーエミッタ電極7aをマスクに、n+ −InGaAs
層1と、n−AlGaAs層2を、ECRエッチャーで
ドライエッチングする(図5(b) )。
【0010】次に、ベース層3上にベース電極8(Ti
/Mo/Au=500/500/1000オングストロ
ーム)を、上記ダミーエミッタ電極7aに対し、自己整
合的に形成する(図5(c) )。
【0011】次に、レジスト21を全面に形成した後、
これをエッチバックすることにより、上記ダミーエミッ
タ電極7aを頭出しする(図5(d) )。
【0012】次に、上記ダミーエミッタ電極7aを除去
し、全面にエミッタ電極金属7を蒸着した(図5(e) )
後、リフトオフを行うことにより、エミッタ電極7を形
成する(図5(f) )。
【0013】その後、コレクタコンタクト層5の最表面
が出るまで、塩素ガスを用いたドライエッチングまたは
酒石酸を用いたウェットエッチングを行い、コレクタ電
極9(AuGe/Ni/Au=300/200/550
0オングストローム)を、蒸着,リフトオフ法により形
成する(図5(f) )。
【0014】次に、CVD装置を用いて、SiOを堆積
して絶縁膜11を形成し、図4に示す従来のHBTを得
る。
【0015】このような従来の製造方法により製造され
るHBTは、電極形成の際のエッチングにより,エミッ
タ電極7部分と、ベース電極8部分との間、またこれら
とコレクタ電極9部分との間に段差が形成されるため
に、エミッタ電極7,ベース電極8,コレクタ電極9の
電極引き出し配線を形成する際、GaAsデジタルIC
で通常用いられる配線形成方法である、Ti/Auスパ
ッタとAr+ によるイオンミリングとの組合せにより、
配線を形成することが困難であるという問題があった。
【0016】即ち、このように段差が大きいと、スパッ
タされた配線金属は凹部に入り込み、該凹部に入り込ん
だ陰となる部分は、イオンミリングで除去することがで
きないという問題が生じる。また、さらに段差が大きい
場合には、配線金属が段切れを起こすことになるという
問題があった。
【0017】従って、このような従来のHBTにおいて
は、図4にその断面が示されるその電極の先(例えば、
図示紙面奥の方)にボンディンクパッドを設け、これに
エアブリッジで配線を接続するか、該ボンディンクパッ
ドを絶縁膜中に設けた場合には、これにコンタクトホー
ルを介して配線を接続するという手段をとらなければな
らなかった。
【0018】また、他の平坦化方法としては、その上に
ポリイミドで平坦化を行い、該ポリイミドに孔を開けて
コンタクトを作るという方法があるが、ポリイミドはあ
まりうまく加工できず、また、熱にもたないため、信頼
性上問題があった。また、その取扱いも煩雑であるとい
う問題があった。
【0019】さらにこのポリイミドを600°くらいで
やきかためるという方法もあるが、GaAsは300°
くらいまでしか温度をあげられないので、不十分な状態
でポリイミドを使わざるを得ないという問題があった。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来のHBTにおいて
は、上述のように、エッチングによって各エミッタ層,
ベース層,コレクタ層の面出しを行い、各層の電極を形
成しているので、どうしても段差が大きくなってしま
い、このため、従来のHBTでは、GaAsデジタルI
Cで通常用いられる配線形成方法である、スパッタ(T
i/Au)+Ar+によるイオンミリングで配線を形成
することが困難であり、以上の理由で、ICに要求され
る微細な配線を高精度に形成することができないという
問題があった。
【0021】この発明は、上記のような問題点に鑑みて
なされたもので、配線形成を容易に行うことのできるH
BT、及び該HBTを製造する方法を提供することを目
的としている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】この発明にかかるHB
Tは、コレクタ,ベース電極上に、絶縁膜を該コレク
タ,ベース電極を埋め込むように、かつその表面を平坦
に形成し、しかもその平坦化された表面を、エミッタ電
極の平坦化頭出しされた表面と同じ高さとし、HBTの
エッチング段差を平坦化するようにしたものである。
【0023】言い換えれば、この発明にかかるHBT
は、コレクタコンタクト層,コレクタ層,ベース層,エ
ミッタ層をこの順に積層し、上記コレクタ層上にコレク
タ電極を、上記ベース層上にベース電極を、上記エミッ
タ層上にエミッタ電極を形成してなるヘテロ接合バイポ
ーラトランジスタにおいて、上記コレクタ電極,及びベ
ース電極上に、絶縁膜を、これらを埋め込むようにかつ
その表面を平坦に形成し、上記3つの電極のうち最上部
にある上記エミッタ電極の上面を、平坦化された上記絶
縁膜の上面と同一平面上にあるようにし、該エミッタ電
極上に配線を直接形成するようにしたものである。
【0024】またこの発明にかかるHBTは、上記平坦
化された絶縁膜を、ECR・CVD装置を用い、上記絶
縁膜の堆積と、該絶縁膜のArイオンによるスパッタエ
ッチングとを繰り返しながら形成することにより、上記
エミッタ電極の平坦化頭出しを行って形成するようにし
たものである。
【0025】またこの発明にかかるHBTは、上記コレ
クタ電極の厚みを、該コレクタ電極の形成のためのエッ
チング溝の深さと同じ、またはそれ以上としたものであ
る。
【0026】またこの発明にかかるHBTの製造方法
は、半絶縁性基板上にコレクタコンタクト層,コレクタ
層,ベース層,エミッタ層,及びエミッタコンタクト層
をこの順に積層して形成する工程と、上記積層された半
導体層中に上記コレクタコンタクト層とコレクタ層との
界面まで届く第1の絶縁注入を行い第1の絶縁領域を形
成する工程と、上記積層された半導体層中に上記半絶縁
性基板にまで届く第2の絶縁注入を行い第2の絶縁領域
を形成する工程と、上記エミッタコンタクト層上にエミ
ッタ電極を形成する工程と、該エミッタ電極をマスクと
して上記エミッタコンタクト層及びエミッタ層を所定深
さまでエッチング除去する工程と、上記エミッタ電極上
に絶縁膜を堆積し、エッチングすることにより上記エミ
ッタ層及びエミッタ電極の側部にサイドウォールを形成
する工程と、該サイドウォールをマスクに上記エミッタ
層をエッチング除去する工程と、該エミッタ層のエッチ
ング除去により露出したベース層上に上記エミッタ電極
上をまたいでベース金属を堆積する工程と、平坦化レジ
ストをウエハ全面に塗布する工程と、上記平坦化レジス
トをエッチバックし、上記ベース層上のみのベース金属
を残してベース電極を形成する工程と、上記絶縁注入さ
れたベース層及びコレクタ層の所要部分をドライエッチ
ング,またはウェットエッチングによりエッチング除去
し、露出したコレクタコンタクト層上にコレクタ電極を
形成する工程と、ECR・CVD装置を用い、絶縁膜の
堆積と、該絶縁膜のスパッタとを繰り返しながら絶縁膜
を形成し、上記エミッタ電極の平坦化頭出しを行って上
記絶縁膜を形成する工程とを含むものとしたものであ
る。
【0027】またこの発明にかかるHBTの製造方法
は、上記コレクタ電極の形成工程を、上記絶縁注入され
たベース層及びコレクタ層の所要部分を、ドライエッチ
ングしたのち、少しのウェットエッチングを施すことに
よりエッチング除去し、露出したコレクタコンタクト層
上に蒸着,リフトオフによりコレクタ電極を形成するも
のとしたものである。
【0028】
【作用】この発明においては、コレクタ,ベース電極上
に、これらを埋め込むように絶縁膜を形成し、しかもそ
の表面を、エミッタ電極の表面と同じ高さに平坦化して
形成するようにしたので、その後のエミッタ電極用の配
線等の形成を非常に容易に行うことができる。
【0029】この発明においては、ECR・CVD装置
を用い、絶縁膜の堆積と、該絶縁膜のスパッタエッチン
グとを繰り返しながら行うことにより、エミッタ電極の
平坦化頭出しを行って、平坦化された絶縁膜を形成する
ようにしたので、平坦化された絶縁膜の形成を容易に行
うことができる。
【0030】またこの発明においては、コレクタ電極の
厚みを、該コレクタ電極の形成のためのエッチング溝の
深さと同じ、またはそれ以上としたので、上記エミッタ
電極の平坦化頭出しされた表面と同じ高さまでの平坦化
された絶縁膜の形成をより容易に行うことができる。
【0031】またこの発明にかかるHBTの製造方法
は、上記のような構成としたので、エミッタ電極の表面
と同じ高さまで平坦化された絶縁膜を有するHBTを容
易に製造することができる。
【0032】またこの発明の製造方法では、コレクタ電
極の形成工程を、上記絶縁注入されたベース層及びコレ
クタ層の所要部分をドライエッチングしたのち、少しの
ウェットエッチングを施すことによりエッチング除去
し、その後、蒸着,リフトオフによりコレクタ電極を形
成するようにしたので、ケバの発生しないコレクタ電極
の形成を行うことができる。
【0033】
【実施例】実施例1.図1は、この発明の一実施例によ
るHBT半導体装置を示す断面図である。図において、
11〜16は、従来例を示す図4における符号1〜6と
同一のものを示し、その他、17はエミッタ電極、18
はベース電極、19はコレクタ電極、21は平坦化絶縁
膜、22は配線である。これら各半導体層,電極等,の
材料,不純物濃度,厚さ等は、
【0034】
【表3】
【0035】に示すとおりである。
【0036】図2(a) 〜(f) は、上記実施例によるHB
Tを製造するためのプロセスフローを示す断面図、図6
はそのSiOの堆積プロセスを説明するための断面図で
ある。図において、11〜22は図1の符号と同一のも
のを示し、23はサイドウォール(SiO,幅0.2μ
m)、24はO2 プラズマによるエッチング前の平坦化
用レジスト(厚さ1μm)、25はO2 プラズマによる
エッチング後の平坦化用レジスト(厚さ2500オング
ストローム)である。
【0037】次に、この製造方法について図2を参照し
て説明する。まず、半絶縁性基板6上に、MOCVD
(Metal Organic Chemical Vapor Deposition )法、ま
たはMBE(Molecular Beam Eptaxy )法により、コレ
クタコンタクト層15,コレクタ層14,ベース層1
3,エミッタ層12,及びエミッタコンタクト層11を
この順に積層して形成する。各層の材料、不純物濃度,
厚さは上記した通りである。
【0038】次に、HBTの動作に不要なエピタキシャ
ル層11,12,13,14中に第1のH+ 注入(イオ
ンエネルギー60KeV,ドーズ量1×1015cm-2)を
行い、第1の絶縁領域20を形成する。これによってベ
ース・コレクタ間容量を低減することができる(図2
(a) )。また、コレクタコンタクト層15、及び半絶縁
性基板16にまで届く第2のH+ 注入(これはイオンエ
ネルギー200KeV,ドーズ量3×1015cm-2の注入
と、イオンエネルギー100KeV,ドーズ量1×10
15cm-2の注入の2回の注入からなる)を行い、第2の絶
縁領域30を形成する。ここで、この第2の注入では、
その第1回目の,イオンエネルギー200KeV,ドー
ズ量3×1015cm-2の注入のみで、第2回目のイオンエ
ネルギー100KeV,ドーズ量1×1015cm-2の注入
は特にこれを行なわなくても良いが、これを行った方
が、より良い絶縁領域の形成ができるものである。この
第2の注入により、素子間分離を行うことができる。
【0039】次に、エミッタ電極17を、WSiスパッ
タ,及びCF4 ガス等を用いたRIE(リアクティブイ
オンエッチング)により、厚み3000オングストロー
ムに形成する。エミッタ電極17をマスクに、n+ −I
nGaAs層11と、n−AlGaAs層12の一部
を、ECRエッチャーでドライエッチングする。該n−
AlGaAs12のエッチングされずに残っている厚み
は、約500オングストロームであり、この部分は完全
に空乏化している(図2(b) )。
【0040】次に、プラズマCVDでSiO膜を堆積
し、CF4 ガスと酸素の混合ガスを用いたRIEで、
0.2μm幅のサイドウォール23を形成する。該サイ
ドウォール23をマスクとして、n−AlGaAs層1
2の残り500オングストロームを塩素ガスを用いてド
ライエッチングし、ベース層13の表面を出す(図2
(c))。
【0041】次に、ベース電極18(Ti/Mo/Au
=500/500/1000オングストローム)を蒸着
リフトオフ法で、図のように、エミッタ電極17をまた
いで形成し、厚み1μmの平坦化レジスト24をウエハ
全体に塗布し、これをO2 プラズマでエッチングし、該
レジスト24を約2500オングストロームに薄化し、
レジスト25を形成する(図2(d) )。
【0042】次に、Ar+ のイオンミリングでレジスト
25より上部にあるベース電極18をエッチング除去
し、エミッタ電極17上のベース電極18を除去し、図
のように分離する。
【0043】そして、コレクタコンタクト層15の最表
面が出るまで、ドライエッチングまたはウェットエッチ
ングを行い、コレクタ電極19(AuGe/Ni/Au
=300/200/5500オングストローム)を、蒸
着,リフトオフ法で形成する。ここで、次工程(図2
(f) )での絶縁膜による平坦化を行い易くするため、彫
り込む深さと、コレクタ電極19厚は、ほぼ同等に、ま
たはコレクタ電極19をやや厚く形成する(図2(e)
)。
【0044】ここで、コレクタ電極19形成のためのエ
ッチングは、ウェットエッチングのみによる場合は、図
3(a) に示すようにレジスト40を用いて半導体層1
3,14をエッチングする際、サイドエッチング分41
が大きくなり、電極間の段差部に大きな凹みを形成する
原因となる。図中、19aは、レジスト40上のコレク
タ電極金属であり、リフトオフ時にレジスト40ととも
に、除去されるものである。一方、ドライエッチングの
みでは、図3(b) に示すように、サイドエッチングはな
いため、上記のように大きな凹みが形成されることはな
いが、レジスト40側面の一部あるいは全面にコレクタ
電極金属のケバ19’が残り、レジスト40除去後にも
これが残って電気的不良を生ずることとなる恐れがあ
る。従って、ドライエッチングを行った後に、少しのウ
ェットエッチングを行い、少しのサイドエッチングを入
れてケバが残らないようにすると、上記のような問題を
生じないコレクタ電極19を形成することができるもの
である。
【0045】次に、ECR・CVD装置を用いて、図6
に示すように、SiOの堆積(図6(a) ,(c) ,(e) )
とAr+ によるスパッタエッチング(図6(b) ,(d) ,
(f))とを繰り返しながらSiOを堆積することによっ
て、SiO21を平坦化し、かつ該SiO21の上面位
置をエミッタ電極17の上面に合わせるようにする。さ
らに、Ti/Au=500/5000オングストローム
をスパッタし、Ar+のイオンミリングを行なうことに
より配線22を形成する(図2(f) )。
【0046】このような本実施例のHBTの製造方法で
は、コレクタ電極19,ベース電極18、エミッタ電極
17を形成する際、各半導体層をエッチングすることに
よって生ずる各電極部分間のエッチング段差を、絶縁膜
21によって平坦化するようにし、その上面をエミッタ
電極17の表面と同一面になるようにしたから、その後
のエミッタ電極用の配線等の形成を、GaAsデジタル
ICで通常用いられる配線形成方法である、スパッタと
イオンミリングとにより、容易に、かつ高精度・微細に
行なうことができる。しかも、該平坦化された絶縁膜の
形成を、ECR・CVD装置を用い、絶縁膜の堆積と、
該絶縁膜のArイオンによるスパッタエッチングとを繰
り返しながらエミッタ電極の平坦化頭出しを行うことに
より行うようにし、さらに、コレクタ電極の厚みを、該
コレクタ電極の形成のためのエッチング溝の深さと同
じ、またはそれ以上としたので、該絶縁膜の形成を非常
に容易に行うことができる。
【0047】さらに、コレクタ電極の形成を、絶縁注入
されたベース層及びコレクタ層の所要部分を、ドライエ
ッチングと少しのウェットエッチングとを併用してエッ
チング除去し、その後蒸着,リフトオフにより形成する
ようにすれは、ケバが発生することなく、電気的特性の
良好なコレクタ電極を形成することができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、コレ
クタ・ベース電極を絶縁膜中に埋め込み、エミッタ電極
の平坦化頭出しを行うことによって該エミッタ電極の上
面と高さの等しい絶縁膜を形成するようにしたので、エ
ミッタ電極の上面の高さに合わせた厚みの絶縁膜によっ
てHBTのエッチング段差を平坦化することができ、以
後の配線をGaAsデジタルICで通常用いられる配線
形成方法である、スパッタとイオンミリングとにより容
易に、かつ高精度・微細に加工することができる効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるHBTの断面図(図
1(a) ),及びその一部の断面図(図1(b) )。
【図2】この発明の一実施例によるHBTを製造する方
法のプロセスフローを示す断面図。
【図3】上記実施例1のコレクタ電極形成工程を説明す
る図。
【図4】従来例によるHBTの断面図。
【図5】従来例によるHBTを製造する方法のプロセス
フローを示す断面図。
【図6】上記実施例1におけるSiOの堆積とAr+
よるスパッタエッチングとを繰り返しながらSiOを堆
積する工程を説明する断面図。
【符号の説明】
1 エミッタコンタクト層 2 エミッタ層 3 ベース層 4 コレクタ層 5 コレクタコンタクト層 6 S.I.GaAs基板 7 エミッタ電極 8 ベース電極 9 コレクタ電極 10 H+ 注入で形成された絶縁領域 11 エミッタコンタクト層 12 エミッタ層 13 ベース層 14 コレクタ層 15 コレクタコンタクト層 16 S.I.GaAs基板 17 エミッタ電極 18 ベース電極 19 コレクタ電極 30 第1のH+ 注入で形成された絶縁領域 20 第2のH+ 注入で形成された絶縁領域 21 平坦化絶縁膜 22 配線 23 サイドウォール 24 O2 プラズマによるエッチング前の平坦化用レジ
スト 25 O2 プラズマによるエッチング後の平坦化用レジ
スト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コレクタコンタクト層,コレクタ層,ベ
    ース層,エミッタ層がこの順に積層して形成され、上記
    コレクタ層上にコレクタ電極が、上記ベース層上にベー
    ス電極が、上記エミッタ層上にエミッタ電極が形成され
    てなるヘテロ接合バイポーラトランジスタにおいて、 上記コレクタ電極,及びベース電極上に、絶縁膜がこれ
    らを埋め込むように、かつその表面が平坦に形成され、 上記3つの電極のうち最上部にある上記エミッタ電極の
    上面が、平坦化された上記絶縁膜の上面と同一平面上に
    あり、 該エミッタ電極上に配線が直接形成されていることを特
    徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のヘテロ接合バイポーラト
    ランジスタにおいて、 上記平坦化された絶縁膜は、ECR・CVD装置を用
    い、上記絶縁膜の堆積と、該絶縁膜のスパッタエッチン
    グとを繰り返しながら該絶縁膜を形成することにより、
    上記エミッタ電極の平坦化頭出しを行って形成されたも
    のであることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトラン
    ジスタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のヘテロ接合バイ
    ポーラトランジスタにおいて、 上記コレクタ電極の厚みが、該コレクタ電極の形成のた
    めのエッチング溝の深さと同じ、またはそれ以上である
    ことを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のヘテロ接合バイポーラト
    ランジスタを製造する方法において、 半絶縁性基板上にコレクタコンタクト層,コレクタ層,
    ベース層,エミッタ層,及びエミッタコンタクト層をこ
    の順に積層して形成する工程と、 上記積層された半導体層中に上記コレクタコンタクト層
    とコレクタ層との界面まで届く第1の絶縁注入を行い第
    1の絶縁領域を形成する工程と、 上記積層された半導体層中に上記半絶縁性基板にまで届
    く第2の絶縁注入を行い第2の絶縁領域を形成する工程
    と、 上記エミッタコンタクト層上にエミッタ電極を形成する
    工程と、 該エミッタ電極をマスクとして上記エミッタコンタクト
    層及びエミッタ層を所定深さまでエッチング除去する工
    程と、 上記エミッタ電極上に絶縁膜を堆積し、エッチングする
    ことにより上記エミッタ層及びエミッタ電極の側部にサ
    イドウォールを形成する工程と、 該サイドウォールをマスクに上記エミッタ層をエッチン
    グ除去する工程と、 該エミッタ層のエッチング除去により露出したベース層
    上に上記エミッタ電極上をまたいでベース金属を堆積す
    る工程と、 平坦化レジストをウエハ全面に塗布する工程と、 上記平坦化レジストをエッチバックし、上記ベース層上
    のみのベース金属を残してベース電極を形成する工程
    と、 上記絶縁注入されたベース層及びコレクタ層の所要部分
    をドライエッチング,またはウェットエッチングにより
    エッチング除去し、露出したコレクタコンタクト層上に
    コレクタ電極を形成する工程と、 ECR・CVD装置を用い、絶縁膜の堆積と、該絶縁膜
    のArイオンによるスパッタとを繰り返しながら絶縁膜
    を形成し、上記エミッタ電極の平坦化頭出しを行って上
    記絶縁膜を形成する工程とを含むことを特徴とするヘテ
    ロ接合バイポーラトランジスタの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のヘテロ接合バイポーラト
    ランジスタを製造する方法において、 上記コレクタ電極の形成工程は、上記絶縁注入されたベ
    ース層及びコレクタ層の所要部分を、ドライエッチング
    したのち、少しのウェットエッチングを施すことにより
    エッチング除去し、露出したコレクタコンタクト層上に
    蒸着・リフトオフによりコレクタ電極を形成するもので
    あることを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジス
    タの製造方法。
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