JP3410444B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3410444B2
JP3410444B2 JP2000294597A JP2000294597A JP3410444B2 JP 3410444 B2 JP3410444 B2 JP 3410444B2 JP 2000294597 A JP2000294597 A JP 2000294597A JP 2000294597 A JP2000294597 A JP 2000294597A JP 3410444 B2 JP3410444 B2 JP 3410444B2
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フルカラー複写
機やカラープリンタなどの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カラー画像を出力する画像形成装
置として、色分解された画像信号に基づいて、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(B)の各色のトナー像を形成する4つの画像形成ユニ
ットを搬送ベルトに沿って並設した、いわゆる4連タン
デム式のフルカラー複写機が知られている。
【0003】各色の画像形成ユニットは、搬送ベルトに
転接された感光体ドラム、ドラム表面を所定の電位に帯
電させる帯電装置、ドラム表面を露光して静電潜像を形
成する露光装置、ドラム表面上の静電潜像にトナーを供
給して現像する現像装置、および現像されたトナー像を
搬送ベルト上に吸着されて搬送される記録紙上に転写す
る転写装置を有している。しかして、搬送ベルトに吸着
された記録紙が4つの画像形成ユニットを通して搬送さ
れ、記録紙上に各色のトナー像が重ねて転写され、定着
装置に送り込まれて各色のトナー像が記録紙上に定着さ
れてカラー画像が形成される。
【0004】このような、感光体ドラムの駆動のためD
Dモータ(ダイレクトドライブモータ)を使用した4連
タンデム式のフルカラー複写機において、4つの感光体
ドラムの径を同一にし、回転精度を高めるため多パルス
エンコーダを使用して、このパルス信号を利用した角速
度一定制御を採用している。
【0005】一方、4色のうち、黒色はモノクロモード
としてユーザの使用頻度が高い。そこでモノクロコピー
の高速度化や感光体ドラムの長寿命のため、黒色用の感
光体ドラムの径を大きくする方法も考えられる。この場
合は感光体ドラムの径が異なるため、そのまま従来の角
速度一定のモータ制御では同期不可能となってしまう。
ダイレクトドライブを取りやめ、ギアで角速度を変える
方法もあるが、この場合はギアの精度による回転変動を
受けてしまうことになる。
【0006】そこで、現状では、黒色用の感光体ドラム
の径を大きくした場合でも、エンコーダパルス数は同じ
ものが利用される。このため、黒色用の感光体ドラムの
周速度が他の感光体ドラムに比べ速くなってしまい、転
写ベルトとの接触部分で速度差が生じてしまう。この結
果、感光体ドラムとベルトの寿命低下や画像ひずみが発
生するという欠点がある。
【0007】また、各感光体ドラムの径が同じ場合にお
いて、微調整をし、各感光体ドラムを、周速度一定に回
転することができるものも要望されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、感光体ド
ラムとベルトの寿命低下や画像ひずみが発生するという
欠点を回避して、黒色用の感光体ドラムを他の色用の感
光体ドラムの径よりも大きくすることができ、モノクロ
コピーの高速度化や黒色用の感光体ドラムの長寿命が図
れることを目的とする。
【0009】この発明は、各感光体ドラムの径が同じ場
合において、わずかな周速の差を、基準クロックのパル
スを変更することにより、微調整し、各感光体ドラムを
周速度一定に回転することができることを目的とする。
【0010】この発明は、各感光体ドラムの径が同じ場
合において、わずかな周速の差を、エンコーダパルスを
変更することにより、大雑把な調整をし、それぞれの各
感光体ドラムの径のばらつきにより生じる外周速度(周
速)の差を基準クロックのパルスを変更することによ
り、微調整をし、各感光体ドラムを、周速度一定に回転
することができることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、記録媒体を
搬送する搬送部と、この搬送部に沿って設けられ、第1
の像担持体を有し、この第1の像担持体上に画像を形成
する第1の画像形成ユニットと、上記搬送部に沿って上
記第1の画像形成ユニットの後段に設けられ、上記搬送
部に接触して配置され上記第1の像担持体と径が異なる
第2の像担持体を有し、この第2の像担持体上に画像を
形成する第2の画像形成ユニットと、上記第1の像担持
体を回転する第1の回転部と、上記第2の像担持体を回
転する第2の回転部と、上記第1の回転部の回転軸に設
けられている第1のエンコーダに基づいて、1回転に所
定パルス数のエンコードパルスを出力する第1の出力部
と、上記第2の回転部の回転軸に設けられている第2の
エンコーダに基づいて、1回転に上記所定パルス数のn
倍(n=第2の像担持体の径÷第1の像担持体の径)の
エンコードパルスを出力する第2の出力部と、上記第1
の回転部を上記第1の出力部からのエンコードパルスに
基づく回転数で回転制御する第1の制御部と、上記第2
の回転部を上記第2の出力部からのエンコードパルスに
基づく回転数で回転制御する第2の制御部とを具備し、
上記第1、第2の像担持体の周速を同一とすることを特
徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0012】
【0013】また、この発明は、記録媒体を搬送する搬
送部と、この搬送部に沿って設けられ、第1の像担持体
を有し、この第1の像担持体上に画像を形成する第1の
画像形成ユニットと、上記搬送部に沿って上記第1の画
像形成ユニットの後段に設けられ、上記搬送部に接触し
て配置され上記第1の像担持体と径が異なる第2の像担
持体を有し、この第2の像担持体上に画像を形成する第
2の画像形成ユニットと、上記第1の像担持体を回転す
る第1の回転部と、上記第2の像担持体を回転する第2
の回転部と、上記第1の回転部の回転軸に設けられてい
る第1のエンコーダに基づいて、1回転に所定パルス数
のエンコードパルスを出力する第1の出力部と、上記第
2の回転部の回転軸に設けられている第2のエンコーダ
に基づいて、1回転に所定パルス数のエンコードパルス
を出力する第2の出力部と、上記第1、第2の回転部を
所定の回転数で回転するための基準クロックを出力する
第3の出力部と、この第3の出力部からの基準クロック
を、上記第1、第2の像担持体の径の違いに基づいて、
逓倍あるいは分周したパルスに変更する変更手段と、上
記第1の回転部を上記第1の出力部からのエンコードパ
ルスと上記第3の出力部からの基準クロックとに基づく
回転数で回転制御する第1の制御部と、上記第2の回転
部を上記第2の出力部からのエンコードパルスと上記変
更手段からのパルスとに基づく回転数で回転制御する第
2の制御部とを具備し、上記第1、第2の像担持体の周
速を同一とすることを特徴とする画像形成装置を提供す
るものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施形態に係る画像形成装置を説明する。
【0015】[第1の実施形態]図1は、この発明のカ
ラー画像形成装置の一例であるカラーデジタル複写装置
1を説明する概略図である。
【0016】図1に示すように、カラーデジタル複写装
置1は、図示しない複写対象物の画像情報を光の明暗と
して読み取って、画像信号を生成するスキャナ2、およ
びスキャナ2あるいは外部から供給される画像信号に対
応する画像を形成する画像形成装置3からなる。
【0017】スキャナ2は、原稿置き台12上に置かれ
た原稿(図示せず)を照明するための照明ランプ13、
照明ランプ13からの光を原稿に向けて収束させるリフ
レクタ14、原稿から反射されてきた光を反射ミラー1
5、16、17、結像レンズ18等を使って受光素子1
9に導くための光学システム20、原稿からの光を電気
信号に変換するためのCCD等の受光素子19、光電変
換された電気信号を色分解してイエロー(Y)、マゼン
タ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各色毎の画
像信号を作成するための画像処理装置20を有してい
る。
【0018】画像形成装置3は、subtractiv
e primariesにおける各色成分であるY(y
ellow)、M(magenta)およびC(cya
n)の3色と明暗の補強のためのB(black)の4
色の画像を形成する4つの画像形成部4Y、4M、4C
および4Bと、それぞれの画像形成部4Y、4M、4C
および4Bに設けられている感光体ドラム21Y、21
M、21C、21Bに、スキャナ2または外部から供給
される画像信号に対応して光強度が断続的に変化されて
いる露光光、例えばレーザビームを照射する露光装置
5、被転写材(被画像形成媒体)である用紙Pを搬送し
ながら各画像形成部4Y、4M、4Cおよび4Bにおい
て形成された画像を、用紙P上に順に重ね合わせる転写
ベルト6、転写ベルト6により搬送された用紙Pおよび
用紙P上の画像(現像剤像)を加熱しながら加圧するこ
とで用紙Pに現像剤像を定着する定着装置7を有してい
る。
【0019】各画像形成部4Y、4M、4Cおよび4B
は、それぞれほぼ同様の構成を有し、公知の電子写真プ
ロセスにより各色に応じた画像を形成するようになって
いる。ただし、感光体ドラム21Y、21M、21Cの
径は同じであり、感光体ドラム21Bの径は、他の感光
体ドラム21Y、21M、21Cの径の2倍となってい
る。
【0020】感光体ドラム21Y、21M、21C、2
1Bの周囲には、その回転方向に沿って、帯電装置22
Y、22M、22C、22B、対応する色の現像剤(ト
ナー)を収容している現像装置23Y、23M、23
C、23B、転写装置26Y、26M、26C、26
B、クリーニング装置24Y、24M、24C、24
B、および除電装置25Y、25M、25C、25B、
が各々配置され、色ごとに分解された画像信号に応じて
露光装置5から射出されポリゴンミラー5aによって走
査されるレーザビーム5Y、5M、5C、5Bに対応す
るカラー画像を形成するようになっている。
【0021】転写装置26Y、26M、26C、26B
は、感光体ドラム21Y、21M、21C、21Bの下
部の転写ベルト6を挟んだ対向位置に設けられている。
【0022】転写ベルト6の下方の所定の位置には、各
画像形成部4Y、4M、4Cおよび4Bで形成されたト
ナー像が転写される用紙Pを保持する用紙カセット8
a、8bが設けられている。なお、それぞれの用紙カセ
ット8a、8bには、カセット内に収容されている用紙
Pを1枚ずつ取り出すためのピックアップローラ9a、
9bが設けられている。また、それぞれの用紙カセット
8a、8bと転写ベルト6との間には、ピックアップロ
ーラ9a、9bにより取り出された用紙Pを、転写ベル
ト6に向けて給送するためのガイドやローラからなる用
紙搬送部10が形成されている。なお、用紙搬送部10
の転写ベルト6側の所定の位置には、いずれかのカセッ
トから取り出されて用紙搬送部10を搬送されている用
紙Pと各画像形成部4Y、4M、4Cおよび4Bにおい
て形成される画像との位置を整合するために、用紙Pを
転写ベルト6に向けて送り出すタイミングを設定するア
ライニングローラ11が設けられている。
【0023】図1に示したカラー画像形成装置1におい
ては、スキャナ2あるいは外部装置から画像信号が供給
されると、時系列に従って、図示しない帯電電源装置に
より各画像形成部4Y、4M、4Cおよび4Bの感光体
ドラム21Y、21M、21C、21Bが所定の電位に
帯電され、露光装置5から、画像信号に基づいて光強度
が断続的に変化されたレーザビームが、個々の感光体ド
ラム21Y、21M、21C、21Bに照射される。
【0024】これにより、4つの画像形成部4Y、4
M、4Cおよび4Bの感光体ドラム21Y、21M、2
1C、21Bに、出力すべきカラー画像に対応した静電
潜像が形成される。なお、各画像形成部4Y、4M、4
Cおよび4Bの感光体ドラム21Y、21M、21C、
21Bに画像が露光されるタイミングは、転写ベルト6
上を搬送される用紙Pの移動に合わせて、所定の順に定
義されている。
【0025】各画像形成部4Y、4M、4Cおよび4B
の感光体ドラム21Y、21M、21C、21Bに形成
された静電潜像は、同一の画像形成部4Y、4M、4C
および4B内に配置され、予め決められた色のトナー
(現像剤)を収容している現像装置23Y、23M、2
3C、23B、によりトナーが選択的に提供されて現像
され、転写ベルト6を介在させて、感光体ドラム21
Y、21M、21C、21Bと対向されている転写装置
により、転写ベルト6上の用紙Pに、順に、転写され
る。なお、用紙Pは、予め選択されているサイズあるい
は露光装置5により露光される画像のサイズに対応する
大きさの用紙Pを収容しているカセットから取り出され
て用紙搬送部10のアライニングローラ11まで搬送さ
れ、一時的にアライニングローラ11で停止されてい
る。また、用紙Pは、露光装置5による最初の色の画像
の露光もしくは所定のタイミングで、アライニングロー
ラ11から、転写ベルト6に向けて給送される。このと
き、用紙Pは、転写ベルト6を支持している用紙給送部
側のローラの近傍に設けられている帯電装置(用紙P向
け)により帯電されて、転写ベルト6に密着される。
【0026】各画像形成部4Y、4M、4Cおよび4B
により形成されたトナーすなわちトナー像が転写された
用紙Pは、定着装置7に搬送され、定着装置7で溶融さ
れたトナーが定着される。
【0027】上記感光体ドラム21Y、21M、21
C、21Bを回転制御するモータ制御部30について、
図2を用いて説明する。
【0028】上記モータ制御部30は、上記感光体ドラ
ム21Y、21M、21C、21Bをそれぞれ回転する
DCモータ31Y、31M、31C、31Bを駆動する
モータドライバ32Y、32M、32C、32Bと制御
回路33により構成されている。この制御回路33は制
御ASICにより構成され、APCオン回路34、モー
タ制御回路35Y、35M、35C、35Bにより構成
されている。
【0029】上記感光体ドラム21Y、21M、21
C、21Bは、それぞれベルト等(図示しない)を介し
て回転駆動用のDCモータ31Y、31M、31C、3
1Bに連結されている。これらのDCモータ31Y、3
1M、31C、31Bは、それぞれ別々のモータ制御回
路35Y、35M、35C、35Bにより駆動されるよ
うになっている。
【0030】上記DCモータ31Y、31M、31C、
31Bの回転軸には、それぞれ図3に示すようなマグネ
ットエンコーダ36Y、36M、36C、36Bが設け
られ、これらのマグネットエンコーダ36Y、36M、
36C、36Bに隣接して設けられている磁気抵抗素子
37Y、37M、37C、37Bによりそれぞれエンコ
ーダパルスとしてのFGパルスが出力されるようになっ
ている。
【0031】この際、マグネットエンコーダ36Y、3
6M、36Cからは、それぞれ対応する上記感光体ドラ
ム21Y、21M、21Cが1周する間に、600パル
スのFGパルスが出力されるようになっている。
【0032】また、マグネットエンコーダ36Bから
は、それぞれ対応する上記感光体ドラム21Bが1周す
る間に、1200パルスのFGパルスが出力されるよう
になっている。
【0033】これにより、上記感光体ドラム21Bの径
と、上記感光体ドラム21Y、21M、21Cの径とが
2倍異なり、1周のFGパルス数が2倍異なることか
ら、上記モータ制御回路35Y、35M、35C、35
Bにおいて、同じ周速で上記DCモータ31Y、31
M、31C、31Bが回転制御され、上記感光体ドラム
21Y、21M、21C、21Bが同じ周速で回転する
ようになっている。
【0034】上記モータ制御回路35Y、35M、35
C、35Bは、それぞれ加減算器41、速度制御部(A
FC)42、位相制御部(APC)43、増幅器44、
45、46により構成されている。
【0035】上記モータ制御回路35Y、35M、35
C、35Bには、それぞれカラーデジタル複写装置1の
全体を制御する制御部(CPU)61のレジスタに角速
度目標設定値がロードされることにより、生成される基
準クロックが供給されるとともに、磁気抵抗素子37
Y、37M、37C、37Bからのエンコーダパルスと
してのFGパルスが供給されている。さらに、上記モー
タ制御回路35Y、35M、35C、35Bには、AP
Cオン回路34からのAPCオン信号が供給されてい
る。
【0036】上記モータ制御回路35Y、35M、35
C、35Bからは、速度制御部(AFC)42による速
度が角速度目標設定値に対してある範囲内(角速度目標
設定値の±0.125%)に入った際に、ロック信号を
出力するものである。
【0037】上記モータ制御回路35Y、35M、35
C、35Bは、それぞれ電源投入時(モータ起動時)、
制御部61からの基準クロック周波数と、磁気抵抗素子
37Y、37M、37C、37Bからのエンコーダパル
スとしてのFGパルスの周波数とが合うように、それぞ
れ速度制御部(AFC)42を用いてDCモータ31
Y、31M、31C、31Bを加速あるいは減速するた
めの信号を、モータドライバ32Y、32M、32C、
32Bに出力するものである。
【0038】上記モータ制御回路35Y、35M、35
C、35Bの速度制御部(AFC)42は、それぞれ制
御部61からの基準クロック周波数と、磁気抵抗素子3
7Y、37M、37C、37Bからのエンコーダパルス
としてのFGパルスの周波数とが合うように、DCモー
タ31Y、31M、31C、31Bを加速あるいは減速
するための信号を、それぞれモータドライバ32Y、3
2M、32C、32Bに出力するものである。
【0039】上記モータ制御回路35Y、35M、35
C、35Bの位相制御部(APC)43は、それぞれA
PCオン回路34からのAPCオン信号が供給された際
に、制御部61からの基準クロック周波数と、磁気抵抗
素子37Y、37M、37C、37Bからのエンコーダ
パルスとしてのFGパルスの周波数の1パルス内の位相
が一致するように制御を行うものである。
【0040】APCオン回路34は、アンド回路で構成
され、上記モータ制御回路35Y、35M、35C、3
5Bのそれぞれの速度制御部(AFC)42からのロッ
ク信号が供給された際に、APCオン信号を各モータ制
御回路35Y、35M、35C、35Bのそれぞれの位
相制御部(APC)43に出力されるようになってい
る。
【0041】次に、上記のような構成において、動作を
説明する。
【0042】この際、感光体ドラム21Bの径が他の感
光体ドラム21Y、21M、21Cの径の2倍であり、
DCモータ31Y、31M、31Cに対応するマグネッ
トエンコーダ36Y、36M、36Cからは、それぞれ
対応する上記感光体ドラム21Y、21M、21Cが1
周する間に、600パルスのFGパルスが出力され、D
Cモータ31Bに対応するマグネットエンコーダ36B
からは、対応する上記感光体ドラム21Bが1周する間
に、1200パルスのFGパルスが出力される。
【0043】すなわち、電源投入時等のモータ起動時、
モータ制御回路35Y、35M、35C、35Bは、そ
れぞれ電源投入時(モータ起動時)、制御部61からの
基準クロック周波数と、磁気抵抗素子37Y、37M、
37C、37BからのエンコーダパルスとしてのFGパ
ルスの周波数とが合うように、それぞれ速度制御部(A
FC)42を用いてDCモータ31Y、31M、31
C、31Bを加速あるいは減速するための信号を、モー
タドライバ32Y、32M、32C、32Bに出力す
る。これにより、DCモータ31Y、31M、31C、
31Bを加速あるいは減速することにより、それぞれ角
速度目標設定値に近づいていく。
【0044】そして、モータ制御回路35Y、35M、
35C、35Bのそれぞれにおいて、速度制御部(AF
C)42による速度が角速度目標設定値に対してある範
囲内(角速度目標設定値の±0.125%)に入った際
に、それぞれの速度制御部(AFC)42はロック信号
をAPCオン回路34に出力する。
【0045】この結果、APCオン回路34は、上記モ
ータ制御回路35Y、35M、35C、35Bのそれぞ
れの速度制御部(AFC)42からのロック信号が供給
された際に、APCオン信号を各モータ制御回路35
Y、35M、35C、35Bのそれぞれの位相制御部
(APC)43に出力する。
【0046】これにより、上記モータ制御回路35Y、
35M、35C、35Bのそれぞれの位相制御部(AP
C)43は、基準クロックの周波数と、エンコーダパル
スとしてのFGパルスの周波数の1パルス内の位相が一
致するようにする制御を行う。
【0047】したがって、感光体ドラム21Bの径が他
の感光体ドラム21Y、21M、21Cの径より大きい
場合であっても、感光体ドラム21Y、21M、21
C、21Bを、周速度一定に回転することができる。
【0048】すなわち、感光体ドラムと転写ベルトの寿
命低下や画像ひずみが発生するという欠点を回避して、
黒色用の感光体ドラム21Bを他の色用の感光体ドラム
21Y、21M、21Cの径よりも大きくすることがで
きる。
【0049】[第2の実施形態]上記第1の実施形態
は、感光体ドラム21Bの径と他の感光体ドラム21
Y、21M、21Cの径との比に応じて、DCモータ3
1Bの磁気抵抗素子37Bから出力されるエンコーダパ
ルスとしてのFGパルスとDCモータ31Y、31M、
31Cの磁気抵抗素子37Y、37M、37Cから出力
されるエンコーダパルスとしてのFGパルスとを異なら
せることにより、感光体ドラム21B、21Y、21
M、21Cを、周速度一定に回転する場合について説明
したが、これに限らず、第2の実施形態としては、各D
Cモータ31Y、31M、31C、31Bの磁気抵抗素
子37Y、37M、37C、37Bから出力されるエン
コーダパルスとしてのFGパルスは同じものであり、D
Cモータ31Bの回転を制御するモータ制御回路35B
に供給されるFGパルスが感光体ドラム21Bの径と他
の感光体ドラム21Y、21M、21Cの径との比に応
じて逓倍、あるいは分周されることにより、同様に実施
できるものである。上記第1の実施形態と同一部分には
同一符号を付し説明を省略する。
【0050】この場合。図4に示すように、磁気抵抗素
子37BのFGパルス出力部とモータ制御回路35Bの
FGパルス入力部との間にFG信号倍率回路51が設け
られている。このFG信号倍率回路51は、磁気抵抗素
子37BからのFGパルスを感光体ドラム21Bの径と
他の感光体ドラム21Y、21M、21Cの径との比に
応じて逓倍、あるいは分周するものである。
【0051】FG信号倍率回路51としての2(2/
1)倍の逓倍回路の例を、図5の(a)〜(d)を用い
て説明する。タイマークロックは、制御部61からの基
準クロックよりも低いクロック周波数を使用し、たとえ
ば基準クロックの1/1024に設定する。
【0052】すなわち、図5の(a)に示すような、制
御部61からのタイマークロックに基づいて、図5の
(b)に示すような、マグネットエンコーダ36B’か
らのFGパルスに対して、図5の(c)に示すような、
エッジ検出を行い同期化する。
【0053】まず、FGパルスの1パルス分のタイマー
クロックのパルス数を計数(カウント:N1)する。
【0054】次に、FGパルスの1パルス分の周期で、
上記カウント時間を1/2にしたタイマークロックの間
隔で、倍率2/1の図5の(d)に示すような、FGパ
ルスを生成し、モータ制御回路35Bに出力する。これ
と同時に、FGパルスの1パルス分のタイマークロック
のパルス数を計数(カウント:N2)する。
【0055】次に、FGパルスの1パルス分の周期で、
上記カウント時間を1/2にしたタイマークロックの間
隔で、倍率2/1の図5の(d)に示すような、FGパ
ルスを生成し、モータ制御回路35Bに出力する。
【0056】以下、同じようにすることにより、FG信
号倍率回路51に2/1を設定した場合のタイミングが
生成される。
【0057】また、感光体ドラム21Bの径が他の感光
体ドラム21Y、21M、21Cの径の4/3倍の場合
について説明する。
【0058】FG信号倍率回路51としての2(4/
3)倍の逓倍回路の例を、図6の(a)〜(d)を用い
て説明する。タイマークロックは、制御部61からの基
準クロックよりも低いクロック周波数を使用し、たとえ
ば基準クロックの1/1024に設定する。
【0059】すなわち、図6の(a)に示すような、制
御部61からのタイマークロックに基づいて、図6の
(b)に示すような、マグネットエンコーダ36B’か
らのFGパルスに対して、図6の(c)に示すような、
エッジ検出を行い同期化する。
【0060】まず、FGパルスの3パルス分のタイマー
クロックのパルス数を計数(カウント:N1)する。
【0061】次に、FGパルスの3パルス分の周期で、
上記カウント時間(N1)を1/4にしたタイマークロ
ックの間隔で、倍率4/3の図6の(d)に示すよう
な、FGパルスを生成し、モータ制御回路35Bに出力
する。これと同時に、FGパルスの3パルス分のタイマ
ークロックのパルス数を計数(カウント:N2)する。
【0062】次に、FGパルスの3パルス分の周期で、
上記カウント時間(N2)を1/4にしたタイマークロ
ックの間隔で、倍率4/3の図6の(d)に示すよう
な、FGパルスを生成し、モータ制御回路35Bに出力
する。
【0063】以下、同じようにすることにより、FG信
号倍率回路51に4/3を設定した場合のタイミングが
生成される。
【0064】したがって、感光体ドラム21Bの径が他
の感光体ドラム21Y、21M、21Cの径より大きい
場合であっても、感光体ドラム21Y、21M、21
C、21Bを、周速度一定に回転することができる。
【0065】すなわち、感光体ドラムと転写ベルトの寿
命低下や画像ひずみが発生するという欠点を回避して、
黒色用の感光体ドラム21Bを他の色用の感光体ドラム
21Y、21M、21Cの径よりも大きくすることがで
きる。
【0066】[第3の実施形態]次に、第3の実施形態
として、感光体ドラム21Bの径が他の感光体ドラム2
1Y、21M、21Cの径より大きく、各DCモータ3
1Y、31M、31C、31Bの磁気抵抗素子37Y、
37M、37C、37Bから出力されるエンコーダパル
スとしてのFGパルスが同じものであり、DCモータ3
1Bの回転を制御するモータ制御回路35Bに供給され
る基準クロックだけが感光体ドラム21Bの径と他の感
光体ドラム21Y、21M、21Cの径との比に応じて
逓倍、あるいは分周されているものである。上記第1の
実施形態と同一部分には同一符号を付し説明を省略す
る。
【0067】この場合、図7に示すように、マグネット
エンコーダ36Y、36M、36C、36B’からは、
それぞれ対応する上記感光体ドラム21Y、21M、2
1C、21Bが1周する間に、600パルスのFGパル
スが出力されるようになっている。また、図7に示すよ
うに、制御部61からの基準クロック受入部(図示しな
い)とモータ制御回路35Bとの間に、基準クロック倍
率回路52としての逓倍回路もしくは分周回路が設けら
れている。
【0068】基準クロック倍率回路52は、角速度目標
設定値に合わせて制御部61から出力された基準クロッ
クを逓倍もしくは分周したクロックを生成し、出力する
回路である。
【0069】たとえば、感光体ドラム21Bの径が他の
感光体ドラム21Y、21M、21Cの径より2倍の場
合、基準クロック倍率回路52からのクロックは、制御
部61から出力された基準クロックの1/2となる。
【0070】この結果、制御部61から出力された基準
クロックが、モータ制御回路35Y、35M、35Cに
供給され、基準クロック倍率回路52からの基準クロッ
クの1/2のクロックがモータ制御回路35Bに供給さ
れる。
【0071】これにより、モータ制御回路35Y、35
M、35Cは、それぞれ制御部61からの基準クロック
の周波数と、磁気抵抗素子37Y、37M、37Cから
のエンコーダパルスとしてのFGパルスの周波数とが合
うように、DCモータ31Y、31M、31Cを加速あ
るいは減速し、モータ制御回路35Bは、基準クロック
倍率回路52からの基準クロックの1/2のクロックの
周波数と、磁気抵抗素子37Bからのエンコーダパルス
としてのFGパルスの周波数とが合うように、DCモー
タ31Bを加速あるいは減速する。
【0072】したがって、感光体ドラム21Y、21
M、21C、21Bを、周速度一定に回転することがで
きる。
【0073】上記基準クロック倍率回路52の例とし
て、図8に示すような、分周回路52であっても良い。
この分周回路52は、PLL回路53とカウンタ54と
から構成され、PLL回路53には、制御部61からの
基準クロックが供給されるとともに、カウンタ54から
のカウントアップ出力が供給される。カウンタ54には
制御部61からのカウント値があらかじめ設定され、P
LL回路53から出力されるクロックをカウントし、設
定カウント値となった際に、カウントアップ出力が出力
されるようになっている。
【0074】上記PLL回路53は、PLLを使用した
プリスケーラであり、基準クロックを制度良く分周する
ものである。カウンタ54に「512」を設定すること
により、PLL回路53は、「512/1024」の分
周比で、基準クロックを1/2に分周するようになって
いる。
【0075】したがって、感光体ドラム21Bの径が他
の感光体ドラム21Y、21M、21Cの径より大きい
場合であっても、感光体ドラム21Y、21M、21
C、21Bを、周速度一定に回転することができる。
【0076】すなわち、感光体ドラムと転写ベルトの寿
命低下や画像ひずみが発生するという欠点を回避して、
黒色用の感光体ドラム21Bを他の色用の感光体ドラム
21Y、21M、21Cの径よりも大きくすることがで
きる。
【0077】[第4の実施形態]次に、第4の実施形態
として、感光体ドラム21Y、21M、21C、21
B’の径がほぼ同一の構成で、各感光体ドラム21Y、
21M、21C、21B’の回転の微調が行われるもの
について説明する。上記第1の実施形態と同一部分には
同一符号を付し説明を省略する。
【0078】この場合、図9、図10に示すように、マ
グネットエンコーダ36Y、36M、36C、36B’
からは、それぞれ対応する上記感光体ドラム21Y、2
1M、21C、21B’が1周する間に、600パルス
のFGパルスが出力されるようになっている。また、図
9、図10に示すように、制御部61の基準クロックの
入力部とモータ制御回路35Y、35M、35C、35
Bとの間に、それぞれ上記第3の実施形態で用いられた
基準クロック倍率回路52Y、52M、52C、52B
としての分周回路52Y、52M、52C、52Bが設
けられている。
【0079】例えば、DCモータ31Yを基準として微
調を行う場合について説明する。
【0080】これにより、モータ制御回路35Y用の分
周回路52Yにおいて、カウンタ54に「1024」を
設定することにより、PLL回路53は、「1024/
1024」の分周比で、基準クロックをスルーして出力
する。
【0081】また、モータ制御回路35M用の分周回路
52Mにおいて、カウンタ54に「949」を設定する
ことにより、PLL回路53は、「949/1024」
の分周比で、基準クロックを分周して出力する。
【0082】また、モータ制御回路35C用の分周回路
52Cにおいて、カウンタ54に「10307」を設定
することにより、PLL回路53は、「1030/10
24」の分周比で、基準クロックを分周して出力する。
【0083】また、モータ制御回路35B用の分周回路
52Bにおいて、カウンタ54に「1001」を設定す
ることにより、PLL回路53は、「1001/102
4」の分周比で、基準クロックを分周して出力する。
【0084】上記各カウンタ54、…に設定される値
は、製造時等にあらかじめ設定される値であり、制御部
61の内部メモリ62に登録されている値が、電源投入
時等に各カウンタ54、…に設定されるものである。
【0085】したがって、感光体ドラム21Y、21
M、21C、21B’のわずかな周速の差を、基準クロ
ックのパルスを変更することにより、微調整し、感光体
ドラム21Y、21M、21C、21B’を、周速度一
定に回転することができる。
【0086】[第5の実施形態]次に、第5の実施形態
として、感光体ドラム21Bの径が他の感光体ドラム2
1Y、21M、21Cの径より大きく、各感光体ドラム
21Y、21M、21C、21Bの回転の微調が行われ
るものについて説明する。上記第1の実施形態と同一部
分には同一符号を付し説明を省略する。
【0087】この場合、図10、図11に示すように、
マグネットエンコーダ36Y、36M、36C、36
B’からは、それぞれ対応する上記感光体ドラム21
Y、21M、21C、21Bが1周する間に、600パ
ルスのFGパルスが出力されるようになっている。ま
た、図10、図11に示すように、制御部61の基準ク
ロックの入力部とモータ制御回路35Y、35M、35
C、35Bとの間に、それぞれ上記第3の実施形態で用
いられた基準クロック倍率回路52としての分周回路5
2Y、52M、52C、52Bが設けられている。
【0088】例えば、DCモータ31Yを基準として微
調を行う場合について説明これにより、モータ制御回路
35Y用の分周回路52において、カウンタ54に「1
024」を設定することにより、PLL回路53は、
「1024/1024」の分周比で、基準クロックをス
ルーして出力する。
【0089】また、モータ制御回路35M用の分周回路
52において、カウンタ54に「949」を設定するこ
とにより、PLL回路53は、「949/1024」の
分周比で、基準クロックを分周して出力する。
【0090】また、モータ制御回路35C用の分周回路
52において、カウンタ54に「1030」を設定する
ことにより、PLL回路53は、「1030/102
4」の分周比で、基準クロックを分周して出力する。
【0091】また、モータ制御回路35B用の分周回路
52において、カウンタ54に「499」を設定するこ
とにより、PLL回路53は、「499/1024」の
分周比で、基準クロックを分周して出力する。
【0092】上記各カウンタ54、…に設定される値
は、製造時等にあらかじめ設定される値であり、制御部
61の内部メモリ62に登録されている値が、電源投入
時等に各カウンタ54、…に設定されるものである。
【0093】したがって、感光体ドラム21Bの径が他
の感光体ドラム21Y、21M、21Cの径より大きい
場合であっても、感光体ドラム21Y、21M、21
C、21Bを、周速度一定に回転することができる。
【0094】また、感光体ドラム21Y、21M、21
C、21Bのわずかな周速の差を、基準クロックのパル
スを変更することにより、微調整し、感光体ドラム21
Y、21M、21C、21Bを、周速度一定に回転する
ことができる。
【0095】すなわち、感光体ドラムと転写ベルトの寿
命低下や画像ひずみが発生するという欠点を回避して、
黒色用の感光体ドラム21Bを他の色用の感光体ドラム
21Y、21M、21Cの径よりも大きくすることがで
きる。
【0096】[第6の実施形態]次に、第6の実施形態
として、感光体ドラム21Bの径が他の感光体ドラム2
1Y、21M、21Cの径より大きく、各感光体ドラム
21Y、21M、21C、21Bの回転速度による微調
が行われるものについて説明する。上記第1の実施形態
と同一部分には同一符号を付し説明を省略する。
【0097】この場合、上記第2の実施形態のように、
感光体ドラム21Bの径と他の感光体ドラム21Y、2
1M、21Cの径との比に応じて、DCモータ31Bの
磁気抵抗素子37Bから出力されるエンコーダパルスと
してのFGパルス(1周のパルス数)とDCモータ31
Y、31M、31Cの磁気抵抗素子37Y、37M、3
7Cから出力されるエンコーダパルスとしてのFGパル
ス(1周のパルス数)とを異ならせ、しかも上記第4の
実施形態のように、各感光体ドラム21Y、21M、2
1C、21Bの回転の微調が行われるものである。
【0098】すなわち、図12に示すように、DCモー
タ31Bの磁気抵抗素子37Bの出力部とモータ制御回
路35BのFGパルスの入力部との間に、FG信号倍率
回路51(第2の実施形態参照)が設けられ、制御部6
1からの基準クロック倍率の入力部とモータ制御回路3
5Y、35M、35C、35Bとの間に、それぞれ基準
クロック倍率回路52Y、52M、52C、52B(第
3、第4の実施形態参照)が設けられている。
【0099】したがって、感光体ドラム21Bの径が他
の感光体ドラム21Y、21M、21Cの径より大きい
場合であっても、感光体ドラム21Y、21M、21
C、21Bを、周速度一定に回転することができる。
【0100】また、感光体ドラム21Y、21M、21
C、21Bのわずかな周速の差を、基準クロックのパル
スを変更することにより、微調整し、感光体ドラム21
Y、21M、21C、21Bを、周速度一定に回転する
ことができる。
【0101】すなわち、感光体ドラムと転写ベルトの寿
命低下や画像ひずみが発生するという欠点を回避して、
黒色用の感光体ドラム21Bを他の色用の感光体ドラム
21Y、21M、21Cの径よりも大きくすることがで
きる。
【0102】[第7の実施形態]次に、第7の実施形態
として、上記第4、第5、第6の実施形態による微調を
行う際の、各基準クロック倍率回路52Y、52M、5
2C、52Bのカウンタ54の設定値について説明す
る。この設定値は、上記各感光体ドラム21Y、21
M、21C、21Bの周速の差の測定結果に基づいて設
定される。
【0103】まず、制御部61は内部メモリ62に登録
されているレジストレーションマークのパターンを読出
し、このマークのパターンに基づいて露光装置5が駆動
されることにより、感光体ドラム21Y、21M、21
C、21B上に上記パターンに対応した静電潜像が形成
される。これらの静電潜像がそれぞれ対応する色のトナ
ーで現像され、転写装置26Y、26M、26C、26
Bにより転写ベルト6あるいは転写ベルト6上の用紙P
に転写される。
【0104】レジストレーションマークのパターンとし
ては、図13に示すように、転写ベルト6の移動方向に
対して直交する方向に、Y、M、C、Bの各色の組で交
互になるパターンである。
【0105】上記転写ベルト6あるいは転写ベルト6上
の用紙Pに転写されたレジストレーションマークのパタ
ーンをセンサ27により検出する。
【0106】このセンサ27は、画像形成部4Bの後段
の転写ベルト6上に設けてある。
【0107】このセンサ27により検出された各色の線
分の間隔により、制御部61は各色ごとの速度、つまり
各感光体ドラム21Y、21M、21C、21Bの周速
を測定する。
【0108】上記センサ27は、図14に示すように、
反射型のセンサで構成され、各色ごとの検出が連続して
行われ、各色ごとの検出結果は制御部61の内部メモリ
62に登録される。
【0109】[第8の実施形態]次に、第8の実施形態
として、感光体ドラム21Y、21M、21C、21
B’の径がほぼ同一の構成で、回転ずれに伴う大雑把な
微調と、各感光体ドラム21Y、21M、21C、21
B’のそれぞれの径のばらつきにより生じる外周速度
(周速)の差の微調整を可能とするものについて説明す
る。上記第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し
説明を省略する。
【0110】この場合、マグネットエンコーダ36Y、
36M、36C、36B’からは、それぞれ対応する上
記感光体ドラム21Y、21M、21C、21B’が1
周する間に、600パルスのFGパルスが出力されるよ
うになっている。また、図15に示すように、DCモー
タ31Y、31M、31C、31Bの磁気抵抗素子37
Y、37M、37C、37Bの出力部とモータ制御回路
35Y、35M、35C、35BのFGパルスの入力部
との間に、FG信号倍率回路51Y、51M、51C、
51Bが設けられ、制御部61の基準クロックの入力部
とモータ制御回路35Y、35M、35C、35Bとの
間に、それぞれ基準クロック倍率回路52Y、52M、
52C、52Bが設けられている。FG信号倍率回路5
1Y、51M、51C、51Bにより大まかな調整が行
われつまり感光体ドラム21Y、21M、21C、21
B’の周速度のずれに伴う調整が行われ、基準クロック
倍率回路52Y、52M、52C、52Bにより微調整
つまりそれぞれの感光体ドラム21Y、21M、21
C、21B’の径のばらつきに伴う感光体ドラム21
Y、21M、21C、21B’の外周速度の変動を吸収
する微調整が行われる。
【0111】FG信号倍率回路51による大まかな調整
は、感光体ドラム21Y、21M、21C、21B’の
周速度のずれに応じて、DCモータ31Y、31M、3
1C、31Bの磁気抵抗素子37Y、37M、37C、
37Bから出力されるエンコーダパルスとしてのFGパ
ルスを異ならせることにより実施される。
【0112】以下に、基準クロック倍率回路52Y、5
2M、52C、52Bにより微調整つまり感光体ドラム
の径のばらつきに伴う感光体ドラムの外周速度の変動を
吸収する微調整について、図16に示すフローチャート
を参照しつつ説明する。
【0113】まず、制御部61は電源投入時に、内部メ
モリ62に登録されているレジストレーションマークの
パターンを読出し、このマークのパターンに基づいて露
光装置5が駆動されることにより、感光体ドラム21
Y、21M、21C、21B’上に上記パターンに対応
した静電潜像が形成される。これらの静電潜像がそれぞ
れ対応する色のトナーで現像され、転写装置26Y、2
6M、26C、26Bにより転写ベルト6あるいは転写
ベルト6上の用紙Pに転写される。
【0114】レジストレーションマークのパターンとし
ては、図13に示すように、転写ベルト6の移動方向に
対して直交する方向に、Y、M、C、Bの各色の組で交
互になるパターンである。
【0115】上記転写ベルト6あるいは転写ベルト6上
の用紙Pに転写されたレジストレーションマークのパタ
ーンをセンサ27により検出する(ST1)。
【0116】このセンサ27により検出された各色の線
分の間隔により、制御部61は各色ごとの速度、つまり
各感光体ドラム21Y、21M、21C、21B’の外
周速度を測定する(ST2)。
【0117】制御部61は周速度目標設定値から外周速
度測定値を差し引いた値が所定範囲内か否かを判断する
(ST3)。
【0118】このステップ3の判断の結果、周速度目標
設定値から外周速度測定値を差し引いた値が所定範囲外
の場合、制御部61は周速度目標設定値と外周速度測定
値のいずれが大きいかを判断する(ST4)。
【0119】このステップ4の判断の結果、周速度目標
設定値が大きい場合、制御部61は基準クロック倍率回
路52Y(52M、52C、52B)のカウンタ54の
カウント値を「+1」し、基準クロック倍率を上げるこ
とにより、感光体ドラムの外周速度を上げる(ST
5)。
【0120】上記ステップ4の判断の結果、外周速度測
定値が大きい場合、制御部61は基準クロック倍率回路
52Y(52M、52C、52B)のカウンタ54のカ
ウント値を「−1」し、基準クロック倍率を下げること
により、感光体ドラムの外周速度を下げる(ST6)。
【0121】上記ステップ3の判断の結果、周速度目標
設定値から外周速度測定値を差し引いた値が所定範囲内
の場合、制御部61は周速度目標設定値と外周速度測定
値の一致を判断し、さらにレジストレーションマークの
パターンが残っている場合、ステップ1に戻り、レジス
トレーションマークのパターンが残っていない場合、処
理を終了する。
【0122】上記ステップ3からステップ6について
は、各色ごとに別々に行われる。
【0123】この結果、制御部61は上記処理におい
て、各色ごとのステップ5、6による基準クロック倍率
を上げ、下げの状態(基準クロック倍率の変更パター
ン)を内部メモリ62に登録しておく。
【0124】これにより、以後、上記内部メモリ62の
登録内容に基づいて、微調整が行われる。
【0125】上記各色ごとのステップ5、6による基準
クロック倍率を上げ、下げの状態を内部メモリ62に登
録する際、複数回の測定処理の平均を登録するようにし
ても良い。
【0126】したがって、感光体ドラム21Y、21
M、21C、21B’の径が同じ場合において、わずか
な周速の差を、エンコーダパルスを変更することによ
り、大雑把な調整をし、それぞれの各感光体ドラム21
Y、21M、21C、21B’の径のばらつきにより生
じる外周速度(周速)の差を基準クロックのパルスを変
更することにより、微調整をし、感光体ドラム21Y、
21M、21C、21B’を、周速度一定に回転するこ
とができる。
【0127】また、それぞれの各感光体ドラム21Y、
21M、21C、21B’の径のばらつきにより生じる
外周速度(周速)の差、つまり径が大きいと外周速度が
速くなり、径が小さいと外周速度が遅くなるという速度
の変動を抑えることができ、濃度むらが出て大きな画像
不具合が発生してしまうのを防止できる。
【0128】従来、図17の(a)〜(c)に示すよう
に、レジストレーションマークのパターンに対して、径
の変動により感光体ドラムの外周速度の差により発生し
ていた濃度むらを、図18の(a)〜(c)に示すよう
に、レジストレーションマークのパターンに対する径の
変動による感光体ドラムの外周速度の差を少なくし、濃
度むらをなくすことができる。
【0129】
【発明の効果】この発明は、感光体ドラムとベルトの寿
命低下や画像ひずみが発生するという欠点を回避して、
黒色用の感光体ドラムを他の色用の感光体ドラムの径よ
りも大きくすることができ、モノクロコピーの高速度化
や黒色用の感光体ドラムの長寿命が図れる。
【0130】この発明は、各感光体ドラムの径が同じ場
合において、わずかな周速の差を、基準クロックのパル
スを変更することにより、微調整し、各感光体ドラムを
周速度一定に回転することができる。
【0131】この発明は、各感光体ドラムの径が同じ場
合において、わずかな周速の差を、エンコーダパルスを
変更することにより、大雑把な調整をし、それぞれの各
感光体ドラムの径のばらつきにより生じる外周速度(周
速)の差を基準クロックのパルスを変更することによ
り、微調整をし、各感光体ドラムを、周速度一定に回転
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、カラー画像形成装置の一例を説明する
概略図である。
【図2】図2は、モータ制御部の概略構成を示す図。
【図3】図3は、DCモータに設けられるマグネットエ
ンコーダとマグネットエンコーダに基づいてFGパルス
を出力する磁気抵抗素子とを示す図。
【図4】図4は、モータ制御部の概略構成を示す図。
【図5】図5は、FG信号倍率回路を説明するためのタ
イミングチャート。
【図6】図6は、FG信号倍率回路を説明するためのタ
イミングチャート。
【図7】図7は、モータ制御部の概略構成を示す図。
【図8】図8は、基準クロック倍率回路の概略構成を示
す図。
【図9】図9は、モータ制御部の概略構成を示す図。
【図10】図10は、基準クロック倍率回路の概略構成
を示す図。
【図11】図11は、モータ制御部の概略構成を示す
図。
【図12】図12は、モータ制御部の概略構成を示す
図。
【図13】図13は、レジストレーションマークのパタ
ーンを示す図。
【図14】図14は、センサの概略構成を示す図。
【図15】図15は、モータ制御部の概略構成を示す
図。
【図16】図16は、感光体ドラムの径のばらつきに伴
う感光体ドラムの外周速度の変動を吸収する微調整を説
明するためのフローチャート。
【図17】図17は、感光体ドラムの外周速度の差によ
る濃度むらを説明するための図。
【図18】図18は、感光体ドラムの外周速度の差を少
なくし、濃度むらをなくした場合を説明するための図。
【符号の説明】 1…カラーデジタル複写装置 2…スキャナ 3…画像形成装置 4…画像形成部 4Y、4M、4Cおよび4B…画像形成部 5…露光装置 6…転写ベルト 7…定着装置 21Y、21M、21C、21B…感光体ドラム 22Y、22M、22C、22B…帯電装置 23Y、23M、23C、23B…現像装置 24Y、24M、24C、24B…クリーニング装置 25Y、25M、25C、25B…除電装置 26Y、26M、26C、26B…転写装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/01 - 15/01 117

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を搬送する搬送部と、 この搬送部に沿って設けられ、第1の像担持体を有し、
    この第1の像担持体上に画像を形成する第1の画像形成
    ユニットと、 上記搬送部に沿って上記第1の画像形成ユニットの後段
    に設けられ、上記搬送部に接触して配置され上記第1の
    像担持体と径が異なる第2の像担持体を有し、この第2
    の像担持体上に画像を形成する第2の画像形成ユニット
    と、 上記第1の像担持体を回転する第1の回転部と、 上記第2の像担持体を回転する第2の回転部と、 上記第1の回転部の回転軸に設けられている第1のエン
    コーダに基づいて、1回転に所定パルス数のエンコード
    パルスを出力する第1の出力部と、 上記第2の回転部の回転軸に設けられている第2のエン
    コーダに基づいて、1回転に上記所定パルス数のn倍
    (n=第2の像担持体の径÷第1の像担持体の径)のエ
    ンコードパルスを出力する第2の出力部と、 上記第1の回転部を上記第1の出力部からのエンコード
    パルスに基づく回転数で回転制御する第1の制御部と、 上記第2の回転部を上記第2の出力部からのエンコード
    パルスに基づく回転数で回転制御する第2の制御部とを
    具備し、 上記第1、第2の像担持体の周速を同一とすることを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体を搬送する搬送部と、 この搬送部に沿って設けられ、第1の像担持体を有し、
    この第1の像担持体上に画像を形成する第1の画像形成
    ユニットと、 上記搬送部に沿って上記第1の画像形成ユニットの後段
    に設けられ、上記搬送部に接触して配置され上記第1の
    像担持体と径が異なる第2の像担持体を有し、この第2
    の像担持体上に画像を形成する第2の画像形成ユニット
    と、 上記第1の像担持体を回転する第1の回転部と、 上記第2の像担持体を回転する第2の回転部と、 上記第1の回転部の回転軸に設けられている第1のエン
    コーダに基づいて、1回転に所定パルス数のエンコード
    パルスを出力する第1の出力部と、 上記第2の回転部の回転軸に設けられている第2のエン
    コーダに基づいて、1回転に所定パルス数のエンコード
    パルスを出力する第2の出力部と、 上記第1、第2の回転部を所定の回転数で回転するため
    の基準クロックを出力する第3の出力部と、 この第3の出力部からの基準クロックを、上記第1、第
    2の像担持体の径の違いに基づいて、逓倍あるいは分周
    したパルスに変更する変更手段と、 上記第1の回転部を上記第1の出力部からのエンコード
    パルスと上記第3の出力部からの基準クロックとに基づ
    く回転数で回転制御する第1の制御部と、 上記第2の回転部を上記第2の出力部からのエンコード
    パルスと上記変更手段からのパルスとに基づく回転数で
    回転制御する第2の制御部とを具備し、 上記第1、第2の像担持体の周速を同一とすることを特
    徴とする画像形成装置。
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