JP3406423B2 - フラックス塗布装置 - Google Patents

フラックス塗布装置

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JP3406423B2
JP3406423B2 JP16608495A JP16608495A JP3406423B2 JP 3406423 B2 JP3406423 B2 JP 3406423B2 JP 16608495 A JP16608495 A JP 16608495A JP 16608495 A JP16608495 A JP 16608495A JP 3406423 B2 JP3406423 B2 JP 3406423B2
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潤二 鍵山
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日本電熱計器株式会社
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/3489Composition of fluxes; Methods of application thereof; Other methods of activating the contact surfaces

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  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子回路等を形成する
配線基板に、フラックスを噴霧して塗布するフラックス
塗布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】噴霧式フラックス塗布装置は、配線基板
にフラックスを均一に、しかも薄く塗布することが可能
であり、かつ、フラックスの塗布量の制御性も格段に優
れているなどの特徴を有している。
【0003】図5(a),(b),(c)は、従来のフ
ラックス塗布装置の一例を示す図で、図5(a)はフラ
ックス塗布装置の側断面図、図5(b)は図5(a)の
フィルタの一例を示す斜視図、図5(c)はフィルタの
実装例を示す断面図である。
【0004】すなわち、フラックスの被塗布板である配
線基板1は、配線基板1の幅に合わせた2条の搬送コン
ベア2に配線基板1の側縁1cを載置・保持して搬送方
向A方向へ搬送され、図面上において搬送コンベア2の
下側で配線基板1のフラックス被塗布面と対向させて設
けた噴霧ノズル3からフラックス4を噴霧して配線基板
1のフラックス被塗布面に塗着させ塗布する構成であ
る。その際、配線基板1に塗着しなかったフラックス4
は排気ファン8によって排気手段としての排気フード5
の周辺の外気(矢印で示す)6とともに吸気開口7に吸
気され、フィルタ17でフラックス4を除去・回収した
後、排気ダクト9から排気している。
【0005】また、10は前記搬送コンベア2の駆動ス
プロケット、11はモータ、12はガイドスプロケッ
ト、13は反射型光センサ等のセンサ、14は前記モー
タ11の回転エンコーダ、15,16は前記配線基板1の
搬入側,排出側である。
【0006】フィルタ17には種々のタイプがあるが、
一般的には被補集物、すなわち、霧状のフラックス4を
微細な孔を多数形成したフィルタで捕獲・捕集してお
り、孔の大きさを段階的に小さくしたフィルタを多段に
設けて捕集率の向上を図ったりしている。
【0007】例えば、図5(b)に示すフィルタ18は
多数の孔18bを形成した多孔板18aからなるもので
あり、この多孔板18aを2枚あるいは2枚以上図5
(c)のように、その孔18bの位置を千鳥状に位置さ
せて形成している。これにより、霧状のフラックス4が
多孔板18aに接触し易くなり、良好な捕獲・捕集を行
うことが可能となる。
【0008】噴霧ノズル3からフラックス4を噴霧する
タイミングは、例えば、反射型光センサ等のセンサ13
によって配線基板1が搬入されたことを検知し、搬送コ
ンベア2の搬送速度に比例した信号を出力する回転エン
コーダ14の出力信号を参照し、配線基板1の前縁1a
が噴霧ノズル3の位置に達したらフラックス4の噴霧を
開始し、配線基板1の後縁1bが噴霧ノズル3の位置に
達したらフラックス4の噴霧を停止するように制御して
いる。このような噴霧制御技術については周知であるの
でその手段を省略して図示していない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、配線基板1
のフラックス被塗布面に塗着しなかったフラックス4
を、排気フード5で周辺の外気6とともに吸気して排出
する際に、図5(a)にも例示するように、配線基板1
の前縁1aおよび後縁1bにおいてフラックス4のリタ
ーンシャワー4aが発生し易いという問題点があった。
このリターンシャワー4aは、排気フード5の吸気開口
7が配線基板1によって部分的に遮蔽されるために、遮
蔽された吸気開口7部分の圧力が相対的に低くなって、
配線基板1の前縁1aまたは後縁1bから配線基板1の
中央側に向けて渦状の気流が発生することに原因してい
る。
【0010】このリターンシャワー4aはごくわずかな
量であるが、本来、フラックス4を塗布する必要のない
部分にもフラックス4の塗着を生ずるため、必要に応じ
て洗浄プロセスを設けたり、予めマスキングしたりする
ことが行われる場合もある。そのため、これらのプロセ
スを不要として高品質の配線基板1を製造するために
は、リターンシャワー4aを発生させないことが望まれ
ている。
【0011】また、フローはんだ付けを行う場合には、
その形態上において配線基板1の被はんだ付け面が下方
側となるため、噴霧ノズル3は搬送コンベア2の下側、
排気フード5は搬送コンベア2の上側に配設される。こ
のことは、搬送コンベア2の上方には必ず排気フード5
を設けるだけのスペースが必要であることを意味し、し
たがって、フラックス塗布装置の高さを自ずと規定する
原因となっている。すなわち、高さの低いフラックス塗
布装置が得にくいのである。
【0012】本発明の目的は、リターンシャワーを生じ
ないフラックス塗布装置を実現することによって、プロ
セスを簡素化して低コストで高品質の配線基板製造を可
能とするとともに、高さの低いフラックス塗布装置を実
現することによって小さいプロセススペースを実現し、
スペースの占有から生ずる製造コストを一層低廉にする
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のフラックスの塗
布装置は、排気手段の構成およびその配設形態に特徴が
ある。
【0014】本発明にかかる請求項1に記載の発明は、
排気手段の前記吸気開口を、前記フラックスの噴霧方向
から見て前記配線基板の搬送方向に対して前方側と後方
側とに少なくとも2つの部分に分けて設けるとともに、
導管の側壁に開口を形成して吸気開口とし、前記導管の
長手方向の一端側を閉そくし、他端側を開口して前記排
気手段における排気ダクトに接続した吸気ダクトを設
け、一方、大口径側と小口径側の底部が貫通した複数個
の錐体状カップの前記小口径側を前記導管内の排気方向
へ向けて多段に並べた整流装置を前記吸気ダクト内に設
け、かつ、前記排気ダクトの排気方向を吸気ダクトと同
一面内に設けたものである。
【0015】
【0016】また、請求項に記載の発明は、排気手段
は、吸気方向へ向けてその開口を徐々に狭める手段と、
前記狭められた開口から吸気された気流を吸気方向とは
逆方向へ一旦案内する反射手段と、からなる粉体化促進
フィルタを吸気ダクトの吸気開口に設けたものである。
【0017】
【作用】各請求項に対して次のような作用がある。
【0018】本発明の請求項1に記載の発明は、噴霧ノ
ズルから噴霧されたフラックスは配線基板のフラックス
被塗布面に塗着するとともに、塗着しなかったフラック
スは配線基板の搬送方向の前端側から、その搬送方向前
方に位置する排気手段の吸気開口に外気とともに吸気さ
れ排出される。また、同じく塗着しなかったフラックス
は、配線基板の後縁からその搬送方向後方に位置する排
気手段の吸気開口に外気とともに吸気され排出される。
したがって、配線基板の端部(前縁および後縁)から配
線基板のフラックス非塗布面に向けた気流を生ずること
がなく、リターンシャワーを発生することがない。
【0019】また、請求項に記載の発明は、導管で排
気手段を構成するとともに、排気ダクトの排気方向を吸
気ダクトと同一面内に設けているので、排気手段の高さ
を低く構成することができる。
【0020】また、導管の一端から吸気するので、閉鎖
した他端側での吸気量が低下し易くなるが、錐体状カッ
プを並べて設けてその隙間から吸気するように構成する
ことにより、錐体状カップの隙間を通って底部に向けて
流れる気流が整流されるとともに導管各部における吸気
圧が均一化し、導管各部からの吸気量を均一に揃えるこ
とができるようになる。
【0021】また、請求項に記載の発明は、吸気開口
が徐々に狭まるので吸気の過程でその気流の速度が加速
する。そして、反射手段で急速に気流の方向が反転す
る。そのため反射手段に衝突した霧状フラックスが分裂
して小粒化し、フラックスに含まれる溶剤成分の蒸発を
促進する。そのため、霧状フラックスは急速に固体化し
て粉体状に移行する。また、この吸気気流の加速と、特
に反転の過程で霧状フラックスが粉体化促進フィルタに
付着し、捕獲・捕集される。
【0022】また、請求項1のように排気手段を分割し
て設けた吸気開口は、その開口面形状が細長い形状とな
ってその各部における吸気が不均一化し易くなるが、請
求項に記載の粉体化促進フィルタを設けた構成とする
ことにより、吸気気流の整流と吸気圧が均一化されるの
で吸気開口各部における吸気を均一化することができ
る。
【0023】
【実施例】次に、本発明によるフラックス塗布装置を実
際上どのように具体化できるかを実施例で説明する。
【0024】〈実施例1〉図1は、本発明の第1の実施
例を示す側断面図で、図5と同一符号は同一部分を示
す。搬送コンベア2は、フラックス被塗布板である配線
基板1の側縁1cを保持して搬送する型のコンベアであ
る。
【0025】この実施例では、排気フード5の吸気開口
7を配線基板1の搬送方向Aに2つの部分の吸気開口7
A,7Bに分割し、搬送される配線基板1の前縁1a側
と後縁1b側から吸気するように構成した例である。な
お、7Cは非開口部を示す。
【0026】したがって、配線基板1のフラックス被塗
布面、すなわち、図面上の下面に塗着しなかったフラッ
クス4は、配線基板1の搬送方向Aの前縁1aからその
搬送方向A前方に位置する排気フード5の吸気開口7B
に外気6とともに吸気され排出される。また、配線基板
1の後縁1bからその搬送方向Aの後方に位置する排気
フード5の吸気開口7Aに外気6とともに吸気され排出
される。また、この際に、配線基板1の上面においても
それぞれの吸気開口7A,7Bへ向けて吸気される気流
を生じる。
【0027】その結果、配線基板1の前縁1aまたは後
縁1bから配線基板1の上面側に回り込む気流を生ずる
ことがなく、噴霧ノズル3から噴霧されたフラックス4
が、配線基板1の上面に塗着することがない。すなわ
ち、図5に示すリターンシャワー4aを発生することが
ない。
【0028】この実施例1では、吸気開口が7A,7B
の2個の場合であるが、例えば、吸気開口7A,7B
を、さらに2分割して合計4個とするなどしてもよい。
要は、中央部分に非開口部7Cがあればよい。
【0029】〈実施例2〉図2は、本発明の第2の実施
例を示す図で、図2(a)はフラックス塗布装置の側断
面図、図2(b)は図2(a)の吸気ダクトを斜め下方
より見た図である。図2(a),(b)において図1と
同一符号は同一部分を示す。
【0030】この実施例2は、断面が台形状の導管21
の側壁21aに吸気開口22を形成して吸気ダクト23
を構成し、この吸気ダクト23を噴霧ノズル3からみて
配線基板1の搬送方向Aの前方側と後方側とに設け、こ
れらの吸気ダクト23の上をカバー24で覆っている。
そして、これらの吸気ダクト23は導菅21の長手方向
の一端側21bを閉そくし、他端側21cを開口して排
気ダクト25に接続されてフィルタ17を介して排気フ
ァン8で排気する構成である。
【0031】このように、排気手段としての排気ダクト
25に吸気ダクト23を接続しているので、搬送コンベ
ア2上の構成物の高さが低くなり、フラックス塗布装置
全体の高さを低くすることができる。
【0032】この第2の実施例における作動も第1の実
施例と同様であり、配線基板1のフラックス被塗布面、
すなわち図面上の下面に塗着しなかったフラックス4
は、配線基板1の搬送方向Aの前縁1a側からその搬送
方向Aの前方に位置する吸気ダクト23の吸気開口22
に外気6とともに吸気され排出される。また、配線基板
1の後縁1b側からその搬送方向Aの後方に位置する吸
気ダクト23の吸気開口22に外気6とともに吸気され
排出される。
【0033】その結果、配線基板1の前縁1a,後縁1
bから配線基板1の上面側に向けた気流を生ずることが
なく、噴霧ノズル3から噴霧されたフラックス4が配線
基板1の上面に塗着することがない。すなわち、図5の
リターンシャワー4aを発生することがない。
【0034】〈実施例3〉図3は、本発明の第3の実施
例を示す図で、図3(a)は吸気ダクト23内の整流装
置を示す透視図で、図2(b)の一方の吸気ダクト23
を示す図、図3(b)は整流カップを大口径孔側から見
た斜視図、図3(c)は整流カップを小口径側から見た
斜視図、図3(d)は図3(a)のI−I線による断面
図である。
【0035】この第3の実施例は、吸気ダクト23内に
整流装置31を設けて導管21の吸気開口22からの吸
気量を均一化した例である。整流装置31を形成する整
流カップ32は錐体状の形状をしており、大口径側33
および小口径側34の底部はともに貫通している。そし
て、この小口径側34の底部にアーム部35と、このア
ーム部35の中央部に取付け孔36を設けている。
【0036】他方、吸気ダクト23内にはその吸気方向
に、すなわち、水平方向に支柱37を設けてあり、この
支柱37に前記整流カップ32を多段に並べて取り付け
る。この場合、整流カップ32の小口径側34を導管2
1の接続孔26へ、すなわち吸気方向へ向けて取りつけ
る。なお、支柱37の一端は軸受27に、他端は接続孔
26に取り付けたアーム28の取付け孔29に取り付け
る。また、図3(d)においてアーム28は、図3
(c)のアーム部35と同じ形状であるため接続孔26
は開口されている。(図面上は断面であるためふさがれ
ているように見える。) このように吸気ダクト23を構成することにより、吸気
ダクト23内における気流の流れを接続孔26側へ向け
て整流するとともに、これにより吸気ダクト23内にお
ける吸気圧力を均一化することができる。すなわち、一
般的には接続孔26側の吸気開口22からの吸気量が大
きくなり易いのであるが、これを吸気ダクト23の各部
において均一にすることができるようになる。
【0037】したがって、配線基板1の幅方向における
吸気が均一化し、吸気方向も揃えることができるように
なる。そのため、配線基板1に塗着しなかったフラック
ス4を万遍なく排出することができるようになるととも
に、吸気方向や吸気速度が揃っているので不要な気流に
よる渦流を生ずることもなく、図5のリターンシャワー
4aの発生を一層抑制することができるようになる。
【0038】〈実施例4〉図4は、本発明の第4の実施
例を示す図で、図4(a)は吸気ダクトの縦断面図、図
4(b)は粉体化促進フィルタを正面から見た図、図4
(c)は図4(b)のII−II線による断面図であ
る。
【0039】この第4の実施例は、第2の実施例または
第3の実施例の吸気ダクト23とほぼ同様の形状をした
吸気ダクト41の吸気開口42に、粉体化促進フィルタ
43を設けた例である。この粉体化促進フィルタ43は
カートリッジ状に形成してあり、図4(a)に示すよう
にその一端を吸気ダクト41に設けた係止片44に差し
込んで係止し、他端の設けた断面U字状の係止具45の
凹部を、吸気ダクト41の吸気開口42の端部に差し込
んで係止し固定する構成である。また、吸気ダクト41
の底面部46には、粉体化促進フィルタ43から流れ落
ちるフラックスを貯溜するフラックスパン47を設けた
構成である。
【0040】粉体化促進フィルタ43は、多数の集風板
48と反射板49とを交互に基台板50に取り付けて構
成してあり、吸気方向へ向けてその開口を徐々に狭める
手段である集風板48によって吸気開口51が徐々に狭
められた後、反射板49によって図2(a)の排気ファ
ン8によって発生した気流の方向を一旦反転させるよう
に構成してある。
【0041】すなわち、吸気開口51から吸気された気
流は集風板48によって加速され、続いて反射板49お
よび反射板49と集風板48との間によって形成された
通路52によって気流の方向が急速に反転し、その後、
再び吸気方向に気流が流れる。
【0042】そしてこの過程で、反射板49に衝突した
霧状のフラックス4が分裂して小粒化するとともに、フ
ラックス4に含まれる溶剤成分の蒸発が促進される。そ
のため、霧状のフラックス4は急速に固体化して粉体状
に移行するようになる。その後、この粉体化したフラッ
クス4は後段に設けたフィルタ(例えば、図2(a)の
排気ファン8の直前に設けたフィルタ17)によって、
捕獲・捕集され、清浄な排気が行われる。
【0043】また、一部の霧状のフラックス4は集風板
48や反射板49に付着し、捕獲・捕集される。図4
(a)に示すフラックスパン47は、この捕集されたフ
ラックス4を集めて一時的に貯溜するパンである。すな
わち、集風板48よび反射板49に捕集された霧状のフ
ラックス4は、それが蓄積されることにより流れ落ちて
フラックスパン47に溜まるようになる。また、このフ
ラックスパン47は引出し形式に構成されているので、
定期的に引出して溜まったフラックス4を廃棄処理す
る。
【0044】他方、この粉体化促進フィルタ43は、吸
気気流の通る路が徐々に狭まるように構成されているの
で気流の整流が行われ、併せて吸気圧を均一化して吸気
量の場所的な偏差の発生を抑制する。したがって、長尺
状の吸気ダクト41に設けられた粉体化促進フィルタ4
3の吸気開口51の各部から、均一に吸気することが可
能である。このことは、図2(a)に示すように配線基
板1に塗着しなかったフラックス4を外気6と一緒に吸
気する際に吸気方向や吸気速度に乱れが少なく、したが
って、この乱れに原因して不要な渦状の気流等が発生し
難く、図5のリターンシャワー4aの発生が抑制される
ことも意味している。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば各請求項
に対応して次のような効果がある。
【0046】本発明にかかる請求項1に記載の発明は、
排気手段の前記吸気開口を、前記フラックスの噴霧方向
から見て前記配線基板の搬送方向に対して前方側と後方
側とに少なくとも2つの部分に分けて設けたので、配線
基板のフラックス被塗布面から排気手段の吸気開口に向
かって流れる外気が、配線基板のフラックス非塗布面上
へ向けて流れることがなくなり、リターンシャワーとそ
の塗着を生ずることがなくなる。
【0047】したがって、フラックスの不必要な塗着を
生ずることがなくなり、高品質の配線基板製造が可能と
なる。
【0048】また、請求項に記載の発明は、導管の側
壁に開口を形成して吸気開口とし、前記導管の長手方向
の一端側を閉そくし、他端側を開口して排気手段に接続
した吸気ダクトを設け、一方、大口径側と小口径側の底
部が貫通した複数個の錐体状カップの前記小口径側を前
記導管内の排気方向へ向けて多段に並べた整流装置を前
記吸気ダクト内に設け、かつ、排気ダクトの排気方向を
吸気ダクトと同一面内に設けたので、従来の排気フード
のように上方へ配置する必要がなくなり、高さの低い
型のフラックス塗布装置を実現できるとともに、長尺状
の導管(吸気ダクト)からも均一で、しかも整流して吸
気することが可能となり、吸気開口各部から吸気される
気流の大きさを揃えることができるようになる。したが
って、むらがなく渦流等のリターンシャワー発生原因と
なる気流を抑制することができるようになり、さらに、
一層高品質の配線基板の製造が可能となる。また、プロ
セススペースの占めるコストを低廉化することができ
る。
【0049】また、請求項に記載の発明は、排気手段
は、吸気方向へ向けてその開口を徐々に狭める手段と、
前記狭められた開口から吸気された気流を吸気方向とは
逆方向へ一旦案内する反射手段と、からなる粉体化促進
フィルタを吸気ダクトの吸気開口に設けたので、請求項
1に記載のフラックス塗布装置の効果に加えて、霧状の
フラックスの粉体化が促進されて配線基板に塗着しなか
ったフラックスのフィルタリングを良好に行うことがで
きるようになる。また、吸気開口の形状が長尺状の場合
においても、吸気気流を整流して、かつ均一に吸気する
ことができるようになり、むらがなく渦流等のリターン
シャワー発生原因となる気流を一層抑制することができ
るようになる。したがって、一層高品質の配線基板製造
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す側断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図4】本発明の第4の実施例を示す図である。
【図5】従来のフラックス塗布装置を示す図である。
【符号の説明】
1 配線基板 2 搬送コンベア 3 噴霧ノズル 4 フラックス 5 排気フード 6 外気 7 吸気開口 8 排気ファン 9 排気ダクト 17 フィルタ 21 導管 21a 側壁 21b 一端側 21c 他端側 22 吸気開口 23 吸気ダクト 24 カバー 25 排気ダクト 31 整流装置 32 整流カップ 33 大口径側 34 小口径側 37 支柱 41 吸気ダクト 42 吸気開口 43 粉体化促進フィルタ 48 集風板 49 反射板 50 基台板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送コンベアで搬送される配線基板のフ
    ラックス被塗布面に対向させて噴霧ノズルを配設し、こ
    の噴霧ノズルからフラックスを噴霧して前記配線基板の
    前記フラックス被塗布面に塗着させるとともに、前記配
    線基板の前記フラックス被塗布面に塗着しなかった前記
    フラックスを、前記配線基板を挟んで前記噴霧ノズルの
    位置に対して反対位置の吸気開口へ吸気して排出する排
    気手段を設けたフラックス塗布装置において、 前記排気手段の前記吸気開口を、前記フラックスの噴霧
    方向から見て前記配線基板の搬送方向に対して前方側と
    後方側とに少なくとも2つの部分に分けて設けるととも
    に、導管の側壁に開口を形成して吸気開口とし、前記導
    管の長手方向の一端側を閉そくし、他端側を開口して前
    記排気手段における排気ダクトに接続した吸気ダクトを
    設け、一方、大口径側と小口径側の底部が貫通した複数
    個の錐体状カップの前記小口径側を前記導管内の排気方
    向へ向けて多段に並べた整流装置を前記吸気ダクト内に
    設け、かつ、前記排気ダクトの排気方向を吸気ダクトと
    同一面内に設けた、 ことを特徴とするフラックス塗布装置。
  2. 【請求項2】 排気手段は、吸気方向へ向けてその開口
    を徐々に狭める手段と、前記狭められた開口から吸気さ
    れた気流を吸気方向とは逆方向へ一旦案内する反射手段
    と、からなる粉体化促進フィルタを吸気ダクトの吸気開
    口に設けた、ことを特徴とする請求項1記載のフラック
    ス塗布装置。
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